JP2010048212A - 直噴ガソリンエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】
高出力,燃費向上,HC低減し、触媒早期活性化をはかる直噴エンジン。
【解決手段】
吸気ポートからのタンブルを保存できるピストンの、点火プラグの略下部に当たる位置に突起を設ける。マルチホールインジェクタの噴霧をピストンに沿い、突起部に指向させる。また他の噴口1つ以上を点火プラグ近傍に指向させる。始動時には吸気行程,圧縮行程に分割して噴射を行い、プラグ近傍に濃い混合気を生成して着火性,燃焼安定性を向上させ、点火リタードで排気温度を上げて触媒の早期活性化を行いエミッション低減をはかる。
【選択図】図3

Description

本発明は、シリンダ内に直接燃料を噴射し、主として点火により燃焼させる内燃機関に関する。
従来、シリンダ内に直接燃料を噴射する、筒内噴射式火花点火式ガソリンエンジン(DI−Gエンジン)が広く知られている。これ以前に主流であったマルチポート噴射システム(MPiシステム)を備えたエンジンに比べ、混合気の点火プラグ周り成層化による大幅なトータル空燃比の希薄化が可能になり、これにより燃費の低減を行うことができ、また、吸気冷却効果や、燃焼効率向上による出力の向上が見込まれている。
また、この種のエンジンに特徴的な技術として、始動時に圧縮行程に燃料を噴射し、混合気を点火プラグの近傍に偏らせて存在させ、同時に点火時期の遅角(リタード)を行うことにより、意図的に有効なトルクにならない燃焼分、いわゆる後燃えの割合を増やして排気温度を上げ、触媒の活性化を早めて排気中の未燃炭化水素(以下HC)を減少させる方法が広く知られている。
これに対応する技術として、特開平10−212987号公報に示されているようなものがある。
この技術は、ピストン上に凹部を設け、具体的には燃焼室の吸気ポート近傍から気筒中心線に沿う方向に向けて円筒状噴霧を噴射するインジェクタを備えており、これを吸気行程と圧縮工程後半に噴射することにより、シリンダ内全体の空燃比を理論空燃比近傍としながら、点火プラグ周りにややリッチな混合気、それ以外の部分にややリーンな混合気を配置して、着火性の向上と、良好な後燃えにより、点火時期をリタードさせても安定した燃焼ができるとしている。これにより、触媒の活性化を早め、始動時の未燃炭化水素(HC)、および窒素酸化物(NOx)を低減することができるとしている。
特開平10−212987号公報
しかしながら、上記のような構成においては、次に示すような問題点があった。
すなわち、上記技術で指し示されているものは、噴霧の形態を円すい状噴霧とし、分割噴射のうち、特に圧縮工程後半に噴射する際に、ピストン上に設けられたキャビティ内に衝突させるよう、ピストンに略対向するように噴霧させており、このように構成すると、必然的に噴霧のほぼ全量がいったんピストンに付着してから点火プラグ方向に巻き上がるため、燃料の気化が悪くなり、ピストン上に残留した燃焼により、HCやすす(SOOT)が排出されやすくなる。さらに、気化の悪い状態の噴霧がそのまま点火プラグに到達し、点火プラグがくすぶりやすくなり、失火を招くという問題点があった。
このとき、微粒化した燃料をそのまま点火プラグ近傍に到達させるには、噴霧を上向きに変更させる方法があるが、上記の構成では噴霧が点火プラグを通り過ぎてしまい、シリンダ対向壁、またはヘッド部分に付着してHCやSOOT排出の原因となったり、また、オイルのガソリンによる希釈を起こし、オイルの性能低下を早めたり、甚だしい場合にはシリンダ壁のオイル切れによりピストンリングとシリンダ対向壁との間に異常な金属磨耗を起こしてエンジンの寿命を縮めてしまうといった問題点があった。
また、上記構成においては、ピストン形状,噴霧形状に合わせて燃焼室形状を変更し、点火プラグも、その電極が吸気側に向かうように傾けて配置させている。このように構成すると、ピストンや燃焼室からの放熱が多くなって熱効率が低下し、燃費の悪いエンジンとなってしまうという問題点があった。
さらに、上記構成においては、スワールやタンブルなどの空気流動を積極的に利用する構成となっていないため、空気と燃料との混合が悪く、燃焼が遅くなる。燃焼が遅いこと自体は、後燃えさせたいという目的に合致しているが、実際には燃焼速度のばらつきが大きくなってしまい、燃焼不安定を招きやすく、振動の大きなエンジンになってしまうという問題点があった。
また、点火プラグのある場所に必ずしも最適に混合気形成ができるわけではなく、余分な燃料を必要とし、燃焼が不安定になりやすく、十分な点火リタード量が確保できないと言う問題点があった。
これにともない、点火時期を予定よりも進角側に設定しなければならず、十分な燃焼の後燃えを行うことができず、触媒暖機の時間が長くなり、暖機時間全体で見た場合のHC等のエミッションの増大を招いたり、燃料噴射から点火までの時間、すなわち気化時間を十分に長くとることができなくなり、未気化燃料の拡散燃焼によって生じるスート(すす,粒子状物質、以下スート)の低減を十分に行うことができなくなったりするという問題点があった。
また、暖気後、高負荷時の均質燃焼時にも、上記の円すい噴霧のみで混合気形成を行う場合では、運転条件によってはどうしても燃料噴霧の拡散が不十分になりやすく、特に壁面付近の空気利用率を高くすることができず、混合気の均質性が損なわれ、十分な出力が得られないと言う問題点があった。
以上より、本発明が解決すべき課題は次のようになる。
すなわち、出力および熱効率の向上を目的としたペントルーフ型燃焼室を維持しながら、燃料のシリンダ対向壁,ヘッド、およびピストンへの付着を出来る限り抑え、SOOTやHCの低減をはかることのできる筒内噴射式ガソリンエンジンを提供することである。
また、上記課題を達成しながら、点火プラグ周りにややリッチな混合気を安定的に供給し、かつ点火プラグのくすぶりや失火を招かないような筒内噴射式ガソリンエンジンを提供することである。
さらに、混合気形成を最適化することにより、始動直後に十分な点火リタード量を確保でき、排気温度を上昇させて触媒の早期活性化をはかり、HCを低減するとともに、燃料の気化時間を長く確保してSOOTの低減をはかることのできる、筒内噴射式ガソリンエンジンを提供することである。
上記課題を解決するために,本発明は次のような手段を有する。
まず、燃焼室は一般的なペントルーフ型燃焼室とする。
ピストンは、吸気ポートからのタンブルを保存できる形状とし、かつ、点火プラグの略下部に当たる位置に、高さ2mm程度の直線状、または円弧状の突起を設ける。
インジェクタの形態は、一つのインジェクタ毎に複数の噴口を持つマルチホールインジェクタであることが望ましい。
上記インジェクタの噴口は、シリンダの吸気ポートに挟まれた燃焼室の下部に開口させるようにする。
そして、上記噴口のうち1つ以上をピストンに沿い、上記突起部に向かうように指向させる。噴霧中心軸と、噴霧が到達するピストン冠面とのなす角度は、40°以下になるようにする。
また、他の噴口のうち1つ以上については、点火プラグの近傍、具体的には15ミリ以内の下側を直接指向するようにする。
そして、始動時に弱成層燃焼を行う場合には、上記インジェクタは、1回目の噴射を吸気行程、2回目の噴射を圧縮行程後半に、少なくとも2回に分割して行うようにする。必要に応じ、3回目の噴射を膨張行程に行っても良い。
暖機後に均質燃焼を行う場合には、主として吸気行程のみで噴射を行う。
暖機後に成層燃焼を行う場合には、主として圧縮行程のみで噴射を行う。
本発明の効果を列挙すると次のようになる。
まず、マルチホール噴霧とタンブルの利用により、燃料のピストン,ヘッド,シリンダ対向壁への付着が少なく、HC等のエミッションやスートを抑えることができる。
また、弱成層燃焼においては、シリンダ内にややリーンなベース混合気を生成し、かつ点火プラグ近傍に濃い混合気を安定して生成させることで、着火性,初期燃焼安定性を向上させ、これをもって全体の燃焼安定性を向上させて、安定して点火時期をリタードさせ、後燃えにより排気温度を上げて触媒の早期活性化を行い、合わせてHC,SOOTなどのエミッション低減をはかることができる。
さらに、始動時のリタード燃焼においては、点火時期のリタード量を可能なだけ大きくして排気温度を上げることができ、触媒の早期活性化に有利で、燃焼安定性を保ち、失火を防止しながら始動直後の排気低減、特にHC,SOOTの低減が可能である。
また、暖機後の均質燃焼においては、均質度を従来よりも上げることができ、より高出力のエンジンとすることができる。
さらに、暖機後に成層燃焼を行うことで、ポンピングロスの低減により燃費を向上することができる。
このとき、燃焼室の表面積が従来例と比べて小さいので熱効率が高くなり、この点でも出力および燃費の向上をはかることができる。
以下、本発明を実施するための実施例を示す。
図1から図2に、本発明の第1実施例におけるシステムの構成図を示す。図1は吸気系と排気系を略横側から、図2はエンジン上方から見たものである。なお、本実施例では主として多気筒エンジンを想定しているが、以降の図では簡単のために1つのシリンダについて説明する。
図1,図2において、吸気管101は、シリンダ壁123の端面と吸気制御弁103との間の区間において、仕切り板102によって上下に分割されている。上流部に設けられた吸気制御弁103は、この吸気管101の下部側通路を閉塞するように取り付けられている。
インジェクタ122は、シリンダ壁123の2つの吸気弁111に挟まれた下部から、排気側方向に向けて噴射するように取り付けられている。インジェクタ122の噴口は複数設けられており、通常その噴口または噴霧(ビーム)の数は6〜8である。
ここで、前記インジェクタ122の噴口のうち1つ以上から出る均質用噴霧125aは、点火プラグ113の近傍、好ましくは点火ギャップを直撃しない範囲で、15mm以内の下側を指向させる。
また、インジェクタ122の上記以外の噴口から出る噴霧のうち1つ以上を、ピストン107に沿う方向を指向させ、これを成層用噴霧125bとする。ピストン107上において成層用噴霧125bが到達する面と、成層用噴霧125bの中心軸とのなす角度は、40°以下になるようにする。
図1および図2の右下側より空気が吸入され、エアクリーナ106を通り、エアフローメータ105で流量を計測し、電子制御スロットル104で流量を調節した後、コレクタ116で各気筒に分配される。その後、前述した吸気管101を通り、吸気弁111が開いた際にシリンダ壁123に流入する。シリンダ壁123内で燃焼したガスは、排気弁112,排気管110,触媒115を通り、消音器117を通って大気中に排気される。
また、燃料は図示されていない燃料タンクから、ポンプ140によって加圧され、逆止弁141,インジェクタ122への燃料を供給するコモンレールである燃料ギャラリ132を順に通り、インジェクタ122からシリンダ壁123内に向かって噴射される。
燃料ギャラリ132の圧力は、プレッシャレギュレータ一体型の燃圧センサ133によって計測され、また制御される。具体的には、プレッシャレギュレータにコンピュータ201から与えられる制御信号により、図示されていない燃料タンクへのリターン量を制御することにより、燃圧を設定した値に保つことができる。
ここで燃圧は、インジェクタの流量や微粒化,噴霧貫通力の程度を適切にするために適宜変更することが好ましい。すなわち、燃料が多く必要な高負荷域では燃圧を高くし、インジェクタの機構的な最小噴射量が問題になる低負荷域では燃圧を低くする。このようにすると、吸入空気量が少ない場合は燃圧を低くするため、噴霧貫通力が落ち、シリンダ壁面に燃料が衝突しにくくなり、HCやSOOTの発生を防止できる。
これとは逆に、吸入空気量が多い場合は燃圧を上げて噴霧貫通力を上げ、強い空気流動や、高い背圧すなわち筒内圧に対抗して対向壁付近まで届くようにする。このようにしてエンジンが高負荷時の空気利用率を上げ、高出力化が可能になる。
インジェクタ122の燃料噴射時期,点火プラグ113の点火時期,吸気制御弁103,電子制御スロットル104の開度は、エアフローメータ105で計測された吸入空気量と、燃料ギャラリ132に取り付けられた、燃圧センサ133によって計測される燃料ギャラリ132内の燃料圧力、および、クランク角センサ301で求められたエンジン回転数,アクセルペダルの開度、そしてエンジン水温,車速(いずれもその入力側センサを図示していない)などの情報を元にしてコンピュータ201によって最適な値および時期に設定および制御される。
点火については、コンピュータ201から点火コイル114に点火パルス信号を与えると、高電圧が発生し、点火プラグ113に点火用の火花が飛ぶようになっている。
燃料噴射については、コンピュータ201からインジェクタ122に噴射パルス信号を与えると、それに応じた開弁時間でインジェクタ122の作動が行われる。なお、実際の燃料噴射量は、この開弁時間と、燃圧センサ133によって計測される燃料ギャラリ132内の圧力によって変わるため、コンピュータ201はこの燃圧を考慮してインジェクタ122に印加されるパルス幅を決定する。
エンジンにとって空気流動が必要な状態であると判断されると、コンピュータ201は、吸気制御弁103を閉じ方向に制御し、上下に分割された吸気通路の下側の閉塞度を変え、より最適なタンブル強度になるようにする。
図3および図4に、第1実施例におけるインジェクタの噴霧と、ピストン,点火プラグとの位置関係を示す。
ピストン107上には、タンブル保存キャビティ108が設けられており、この凹面に沿って、図1および図2に示した吸気管101からの流れが保存され、シリンダ壁123内を縦方向の渦、すなわちタンブル120となって回転する。
インジェクタ122からの噴霧125のうち、点火プラグ113の近傍を指向して噴射された均質用噴霧125aについては、このタンブル120によって排気弁112や、シリンダ壁123に向かう動きが押し止められ、点火プラグ113の近傍に滞留し、気化して成層混合気126bとなる。
また、噴霧125のうち、ピストン107に向かって噴射された成層用噴霧125bについては、このタンブル保存キャビティ108に沿って排気側に向かって進む。ここで、ピストン107の略中心には段差108aが設けられており、この段差108aの部分でシリンダ対向壁側からピストン107上を進んできた前述のタンブル120と成層用噴霧125bが衝突し、成層用噴霧125bが点火プラグ113の近傍に巻き上がり、気化する。このようにして、点火プラグ113の近傍に成層混合気126bを生成できる。
成層混合気126bを生成するためのインジェクタ122の適切な噴射タイミングは、噴霧の粒径,速度,噴霧貫通力などによって異なるが、おおむね圧縮行程の後半、好ましくは上死点前50°から上死点前20°で噴射を行う。これにより、背圧すなわちシリンダ筒内圧が高い状態で、噴射後の均質用噴霧125aおよび成層用噴霧125bの速度が落ちるため、点火プラグ113の近傍に安定した成層混合気126bを形成することができる。
図5から図7に、第1実施例における、始動直後の冷機時、低回転低負荷時における燃焼室の状態を示す。図5は吸気行程、図6は圧縮行程、図7は点火時期である膨張行程初期における状態をそれぞれ示している。
この時には、前述したように点火リタードにより排気温度を上昇させて図1,図2に示した触媒115の早期活性化をはかる必要がある。
このため、インジェクタ122を吸気行程と圧縮行程後半の2回に分けて噴射する。
図5の吸気行程で噴射された噴霧は、図6から図7においてシリンダ壁123内に均一に広がる均質混合気126aを形成し、図6の圧縮行程で噴射された噴霧は、点火プラグ113の近傍に直接向かう均質用噴霧125aと、ピストン107の冠面付近を経由して、点火プラグ113の近傍に巻き上がる成層用噴霧125bが、図7において、ともに点火プラグの近傍に成層混合気126bを形成する。
図7に示すように、点火は膨張行程、好ましくは上死点後5°から30°前後で行う。成層混合気126bは、この間いずれのクランク角でも安定して点火プラグ113の近傍に存在しているので、いずれの点火時期であっても安定して燃焼を行うことができる。
なお、場合により点火を複数回行っても良く、その場合には、例えば点火時期を上死点後20°と30°のように、ある程度の点火エネルギーのチャージ時間を空けて行う。
このようにして、シリンダ壁123全体として弱成層混合気を形成し、点火リタード時でも混合気の拡散を抑え、安定した燃焼を行わせることができる。
点火が通常の燃焼の場合よりも遅いため、ピストンを押し下げる力、すなわちトルクにならない後燃え分が多くなり、排気温度が上昇し、よって図1および図2に図示した触媒115の昇温を行うことができ、早期活性化によりエミッションの低減をはかることができる。
図8に、本発明の第1実施例における、暖気後の運転領域ごとの燃焼状態を示す。比較的低負荷低回転においては、領域(a)に示したように、圧縮行程噴射により成層燃焼を行い、空燃比のリーン化によりポンピングロスを抑え、燃費を低減する。その他の領域(b),領域(c)については吸気行程噴射を行って均質燃焼とする。各領域における運転の詳細に関しては後述する。
図9に、第1実施例における、アイドル時および低回転低負荷における、点火時期付近の圧縮行程の燃焼室の状態を示す。この状態は、図8の領域(a)に相当する。
この場合、図1,図2に示したコンピュータ201により、圧縮行程噴射、すなわち成層燃焼が選択される。スロットルチャンバは、前述の図5の場合と同じく、やや閉じ方向にセットされる。このとき、インジェクタ122から、圧縮行程、好ましくは、圧縮上死点前50°から、圧縮上死点前20°付近に至るまでに燃料が噴射される。そして、点火時期、例えば圧縮上死点前15°で点火が行われる。
ここで、インジェクタ122から出た噴霧のうち、点火プラグ113の近傍に向かう均質用噴霧125aが設けられており、これが点火プラグ近傍で気化して成層混合気126bを形成する。
同じくインジェクタ122から出た噴霧のうち、ピストン107の冠面に向かう成層用噴霧125bが存在し、これは、ピストン107に設けられたタンブル保存キャビティ108に沿って進み、点火プラグ113の略下側に設けられた段落108aにおいて、タンブル120と衝突し、点火プラグ113に向かって巻き上がる。そして、均質用噴霧125aに由来する混合気と合体し、点火プラグ113の周りに安定した成層混合気126bを長時間にわたり形成する。このようにして、安定した成層燃焼を行わせることができる。
図10および図11に、第1実施例における、暖機後、中負荷域における燃焼室の状態を示す。図10は吸気行程、図11は点火時期付近の圧縮行程における状態をそれぞれ示している。この状態は図8の領域(b)に相当する。
この場合コンピュータ201により、吸気行程噴射、すなわち均質燃焼が選択される。負荷は中負荷状態である。このとき、図1および図2に示したコンピュータ201からの指令により、電子制御スロットル104は図9のアイドル時または低負荷時と比べてやや開き方向に設定される。また、吸気制御弁103は閉とする。吸気管101で、仕切り板102の上側部分を通り、吸気弁111を通り、中量の空気がシリンダ壁123内に吸入され、タンブル120が生成される。
このとき、吸気行程、より詳しくは上死点後30°前後から、下死点前60°付近に至るまで、インジェクタ122から燃料が噴射される。他の燃焼と比べて早めに噴射が終了するので気化時間を比較的多くとることができ、シリンダ壁への燃料付着も少なく、HCやSOOTが排出されにくい。また、タンブル120により空気と燃料の混合を促進し、効率良くトルクを得ることができ、燃費が向上する。
図12および図13に、第1実施例における、暖機後、高負荷域における燃焼室の状態を示す。図12は吸気行程、図13は点火時期付近の圧縮行程における状態をそれぞれ示している。この状態は図8の領域(c)に相当する。
高負荷状態であるので、図10および図11の中負荷時と同じく、コンピュータ201により、吸気行程噴射、すなわち均質燃焼が選択される。このとき、図1および図2に示したコンピュータ201からの指令により、電子制御スロットル104は開き方向に設定される。吸気制御弁103も開方向に制御され、吸気管101の上下通路と、吸気弁111を通り、多くの空気がシリンダ壁123内に吸入されることになり、シリンダ壁123内にタンブル120が生成される。
このとき、吸気行程、より詳しくは上死点後20°から、下死点前20°付近に至るまで、インジェクタ122から燃料が噴射される。噴射時間が長いため多くの燃料供給が可能で、タンブル120により空気と燃料の混合を促進し、燃焼を早めて高トルクを得ることができる。
図14から図16に、本発明の第2実施例の、始動直後の低回転低負荷時における燃焼室の状態を示す。全体構成は第1実施例と同様であるので説明は省略する。図14は吸気行程後半、図15は圧縮行程、図16は点火時期である膨張行程初期における状態をそれぞれ示している。
本実施例では、第1実施例の吸気行程噴射を、吸気行程前期、および中期の2回に分割している。インジェクタ122の1噴射あたりの流量が小さくなるため、この噴射が最小流量以下にならないよう、計3回の噴射パルス幅をほぼ均等にする。たとえば、1回目,2回目,3回目の噴射割合を、それぞれ全量の30%,30%,40%のようにする。あるいは、全て33.3%とし、計99.9%すなわち100%としてもよい。
このようにすることで、吸気行程中の噴霧の貫通力すなわちペネトレーションを抑え、シリンダ壁123への付着を抑える効果がある。
さらに、噴射を2分割から3分割とすることで、吸気行程噴射の割合を増やし、均質混合気126aを相対的にリッチに、成層混合気126bを相対的にリーンとする。このようにして、プラグ周り混合気の空燃比が過度にリッチ化するのを防ぎ、また均質部分の燃焼速度を上げて安定した燃焼とすることができる。
図17から図19に、本発明の第3実施例の、始動直後の低回転低負荷時における燃焼室の状態を示す。全体構成は第1実施例と同様であるので説明は省略する。図17は吸気行程、図18は圧縮行程、図19は点火時期である膨張行程初期における状態をそれぞれ示している。
本実施例では、燃料噴射を吸気行程前期、圧縮行程に加えて、膨張行程においても行っている。1回あたりの噴射が最小流量以下にならないよう、計3回の噴射パルス幅をほぼ均等にするのは第2実施例と同じである。たとえば、1回目,2回目,3回目の噴射割合を、それぞれ全量の40%,30%,30%のようにする。
まず、図17に示したように吸気行程で1回目の噴射を行い、燃焼室内に均質混合気126aを生成する。
次に、図18に示したように圧縮行程後半で2回目の噴射を行い、点火プラグ113の周りに成層混合気126bを生成する。
その後、図19に示したように膨張行程初期,点火時期の前後に3回目の噴射を行い、この噴霧125から生じる混合気を、点火プラグ113からの火炎伝播によって燃焼させる。
点火は第1実施例と同様に、上死点後5°から30°前後で行う。成層混合気126bは、いずれのクランク角でも安定して点火プラグ113の近傍に存在しているので、いずれの点火時期でも安定して燃焼を行うことができる。なお、第1実施例と同様に、場合により点火を複数回行っても良い。
このようにすることで、吸気行程に噴射した分の噴霧の貫通力、すなわちペネトレーションを抑え、シリンダ壁123への付着を抑える効果がある。
さらに、噴射を2分割から3分割とすることで、吸気行程噴射の割合を増やし、均質混合気126a,成層混合気126bをともにややリーンとし、プラグ周り混合気の空燃比が過度にリッチ化するのを防ぐ。
このようにして、シリンダ壁123内にさらに膨張行程噴射によって後燃え分を増やす事により、同じ負荷条件でも排気温度を上げることができ、図1に示した触媒115の早期活性化をはかることができる。
図20から図22にそれぞれ、本発明の第1実施例,第2実施例,第3実施例において、始動直後、低回転時の噴射パルス、および点火信号の代表的なクランク角設定を示す。例えば図20では、吸気行程の前半に1回、圧縮行程の後半に1回噴射し、膨張行程で点火している。
図23に、第1の実施例における始動時のフローチャートを示す。
イグニッションキーがオンになると、コンピュータ201が通電される。その後スタータスイッチがオンになると、スタータモータに通電され、エンジンの回転に伴い気筒判別が行われる。
次に、スタータを回し、エンジンを始動する。その後、始動後のファストアイドル状態であると判定されると、フローチャート右側の制御に進む。この制御では、前回の冷間時エンジン始動の際に記憶させておいた、点火時期ADV,噴射時期IT1,IT2の気筒毎のテーブルを読み込み、コンピュータ201がインジェクタ122、および点火コイル114にパルス通電することにより、それぞれ燃料噴射および点火を行う。
次に、気筒別に点火時期および燃料噴射時期をリタードする。そして、全気筒について燃料噴射および点火を行った後、触媒温度センサ303または排気温度センサ304の温度を参照し、触媒が活性化する温度条件を満たしていれば、本発明の点火時期リタード制御は終了し、通常制御に移行する。触媒温度センサ303の温度がまだ上がっていない場合には、温度上昇が満たされるまで、再び1番気筒から順に燃料噴射,点火を行う。
図24および図25に、始動後の低回転低負荷時における、従来例と本発明の性能差を示す。
本発明では弱成層の混合気形成を非常に良好に行うことができるため、点火時期を遅らせても燃焼が安定しており、その分、さらに点火時期をリタードさせることが可能である。これにより排温が高く、後燃えが促進されるため、HCがあっても燃えてしまい、テールパイプから排出される量は少なくなる。また、2つのインジェクタの連携により、必要以上の壁面付着を抑えることができ、この点でもHCやスートの排出を低く抑えることができる。
図26に、暖機後の低回転低負荷時における、従来例と本発明の性能差を示す。
本発明では成層混合気の形成を非常に良好に行うことができる。
一般に、混合気をリーンにするとポンピングロスを小さくし、燃費を向上させることができるが、一方で燃焼速度の低下を招き、燃焼不安定や、時間損失の増大によりかえって燃費が低下する場合があり、あまり空燃比をリーンにすることができない。
しかし、本発明においては、空燃比をリーンにしても点火プラグ113の近傍にストイキまたはリッチな混合気を存在させ、初期燃焼速度を早く保ち、またそのサイクルばらつき、気筒間ばらつきを抑えて良好な燃焼を行わせることができ、エミッションの悪化を抑えながら、十分に燃費を低減することが可能である。
図27に、高回転高負荷時における、従来例と本発明の性能差を示す。
従来のインジェクタでは、微小流量の制御性を確保するために、噴射量に上限があり、大きなダイナミックレンジを確保することが難しく、このため、良好な噴霧形成が行われていても、最高出力が制限される場合があった。
本発明では均質燃焼時には2本のインジェクタから同時に噴射するので、大きな流量を得ることができ、また、1本のインジェクタのみから噴射する場合よりも、より均質度の高い混合気を生成することが可能である。よって空気利用率を上げることができ、また、特に過給を行う場合など、高負荷域でも、過濃域が存在するために生じるスートの発生や、ノッキングを抑え、点火時期を進角させて、より高出力のエンジンとすることができる。
図28および図29に、本発明の第4実施例におけるインジェクタの噴霧と、ピストン,点火プラグとの位置関係を示す。発明の基本部分に関しては第1実施例の図3および図4に示したものと略同じであり、説明は省略する。
ピストン107上には、タンブル保存キャビティ108が設けられており、その略中心には段差108aが、これより排気側には別の段差108bが設けられている。
インジェクタ122からの噴霧125のうち、もっとも上側に配置された成層用噴霧125bについては、第1実施例のように点火プラグ113を直接指向せず、そのやや下側、段差108bを指向する。そしてこの段差108bによって遮られて止まり、これより排気側に向かう動きは抑制される。
次に、成層用噴霧125bよりやや下側から噴射された成層用噴霧125cについては、ピストンの略中心にある段差108aを指向し、ピストン上で段差108aや、タンブル120によって排気弁112や、シリンダ壁123に向かう動きが押し止められるとともに、先行する成層用噴霧125bによって生じた流れに乗る形で上方に持ち上げられてシリンダの中心に向かって進み、点火プラグ113の近傍に滞留し、気化して成層混合気126bとなる。
さらに噴霧125のうち、ピストン107に向かって噴射された成層用噴霧125dについては、このタンブル保存キャビティ108内を排気側に向かって進み、成層用噴霧125cと同様に段差108aによって押し止められ、タンブル120によってシリンダ壁123に向かう動きが抑制されるとともに、先行する成層用噴霧125bによって生じた流れに乗る形でシリンダの中心付近で点火プラグ113に向かって上方に持ち上げられ、点火プラグ113の近傍に滞留し、気化して成層混合気126bとなる。
以上のようにして、点火プラグ113の近傍に安定した成層混合気126bを生成でき、着火および燃焼安定性を向上させることができる。
なお、本発明では、始動時の燃料噴射を吸気行程噴射1回または2回、圧縮行程噴射1回、必要に応じて膨張行程噴射1回に分けて行うと説明したが、インジェクタの最小噴射量や、噴射時間が十分確保できる条件であれば、もちろん噴射回数をさらに細分化することも考えられる。例えば吸気行程で2回、圧縮行程で1回、膨張行程で1回としても良く、これら吸気行程,圧縮行程,膨張行程の噴射を自由に組み合わせたものも当然本発明の範囲に含まれるものである。
さらに、インジェクタの噴射方向に関しても、本実施例では、下方向すなわちピストンに向かう噴霧と、点火プラグ近傍を指向する噴霧の2種類が存在するものとして示したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、プラグ周りに良好な成層混合気を形成できる構成であれば、例えば全ての噴霧を点火プラグ近傍に指向させても良いし、あるいは全ての噴霧をピストンに向けて噴射しても良く、これらも本発明の範囲に含まれるものである。
また、今回の実施例では点火プラグがシリンダの略中心部に1本ある場合について説明したが、点火プラグの配置は必ずしも中央でなくても良く、適切な均質混合気、ならびに成層混合気が形成できるのであれば、シリンダ内の任意の場所に点火プラグを設けても良い。またその本数についても、1本ではなく、2本以上でもよく、その場合でも本実施例で説明したようなインジェクタの構成を用いることにより、適切な成層および均質混合気を形成することができ、これらも当然本発明で意図した範囲に含まれるものである。
本発明は、シリンダ内に直接燃料を噴射し、点火プラグを有するエンジンであれば、自動車用のみならず幅広い機器の動力源として応用が可能と考えられる。
本発明の第1実施例をシリンダ略横側から見た構成図。 本発明の第1実施例の構成をエンジン上側から見た図。 第1実施例におけるインジェクタの噴霧と、ピストン,点火プラグとの位置関係を上側から見た図。 第1実施例におけるインジェクタの噴霧と、ピストン,点火プラグとの位置関係を横側から見た図。 第1実施例で、始動直後、低回転低負荷時、吸気行程における燃焼室の状態を表した図。 第1実施例で、始動直後、低回転低負荷時、圧縮行程における燃焼室の状態を表した図。 第1実施例で、始動直後、低回転低負荷時、点火時期における燃焼室の状態を表した図。 第1実施例における運転領域ごとの燃焼状態を示した図。 第1実施例で、アイドル時または低回転低負荷時における、圧縮行程の燃焼室の状態を表した図。 第1実施例で、中負荷時における、吸気行程の燃焼室の状態を表した図。 第1実施例で、中負荷時における、点火時期直前の燃焼室の状態を表した図。 第1実施例で、高回転または高負荷時における、吸気行程の燃焼室の状態を表した図。 第1実施例で、高回転または高負荷時における、圧縮行程の燃焼室の状態を表した図。 本発明の第2実施例で、始動直後、低回転低負荷時、吸気行程における燃焼室の状態を表した図。 第2実施例で、始動直後、低回転低負荷時、圧縮行程における燃焼室の状態を表した図。 第2実施例で、始動直後、低回転低負荷時、点火時期における燃焼室の状態を表した図。 本発明の第2実施例で、始動直後、低回転低負荷時、吸気行程における燃焼室の状態を表した図。 第2実施例で、始動直後、低回転低負荷時、圧縮行程における燃焼室の状態を表した図。 第2実施例で、始動直後、低回転低負荷時、点火時期における燃焼室の状態を表した図。 第1実施例における、クランク角と噴射パルス、ならびに点火信号の代表的な例を表した図。 第2実施例における、クランク角と噴射パルス、ならびに点火信号の代表的な例を表した図。 第3実施例における、クランク角と噴射パルス、ならびに点火信号の代表的な例を表した図。 第1実施例における、始動時のフローチャート。 始動後の低負荷低回転時における、従来例と本発明のリタード量と排気温度、エミッションを比較した図。 始動後の低負荷低回転時における、従来例と本発明の性能差を表した図。 暖機後の低負荷低回転時における、従来例と本発明の性能差を表した図。 高負荷高回転時における、従来例と本発明の性能差を表した図。 本発明の第4実施例におけるインジェクタの噴霧と、ピストン,点火プラグとの位置関係を上側から見た図。 第4実施例におけるインジェクタの噴霧と、ピストン,点火プラグとの位置関係を横側から見た図。
符号の説明
101 吸気管
102 仕切り板
103 吸気制御弁
104 電子制御スロットル
105 エアフローメータ
106 エアクリーナ
107 ピストン
108 タンブル保存キャビティ
108a 段差
110 排気管
111 吸気弁
112 排気弁
113 点火プラグ
114 点火コイル
115 触媒
116 コレクタ
117 消音器
118 シリンダヘッド
120 タンブル
122 インジェクタ
123 シリンダ壁
125 燃料噴霧
125a 均質用噴霧
125b,125c,125d 成層用噴霧
126a 均質混合気
126b 成層混合気
132 燃料ギャラリ
133 燃圧センサ
201 コンピュータ
300 クランク軸
301 クランク角センサ
303 触媒温度センサ
304 排気温度センサ

Claims (7)

  1. 燃料をシリンダ内に直接噴射するガソリンエンジンにおいて、
    燃焼室内にタンブルを生成する機構と、
    前記タンブルを保持する機構、および噴霧をガイドする機構を備えたピストンと、
    を備えており、
    エンジンの始動時、または始動直後に、内燃機関の吸気行程および圧縮行程において燃料を噴射し、このうち、圧縮行程において噴射された燃料噴霧が、ピストンの略中心においてタンブルとの衝突によって跳ね上げられ、点火プラグ周りにリッチな混合気を形成させるように構成したことを特徴とする、直噴ガソリンエンジン。
  2. 前記請求項1に記載のガソリンエンジンにおいて、
    当該インジェクタは、燃焼室に向かう2つの独立吸気ポートの間に設けられており、
    当該噴霧の中心軸と、噴霧が接するピストン冠面とのなす角度が40度以下であることを特徴とする、直噴ガソリンエンジン。
  3. 前記請求項1または2に記載のガソリンエンジンにおいて、
    当該インジェクタは複数の燃料噴口を備えており、うち1本ないし2本の噴霧は点火プラグのギャップ近傍、具体的には距離15mm以内の地点を指向していることを特徴とする、直噴ガソリンエンジン。
  4. 前記請求項1に記載のガソリンエンジンにおいて、
    ピストン上の、噴霧とタンブルが衝突する部分に突起を設けたことを特徴とする、直噴ガソリンエンジン。
  5. 前記請求項1に記載のガソリンエンジンにおいて、
    インジェクタからの噴霧のうち、プラグ近傍に向かう噴霧について、その噴霧貫通力を弱めるように構成したことを特徴とする、直噴ガソリンエンジン。
  6. 前記請求項1に記載のガソリンエンジンにおいて、
    点火プラグを1本以上備えており、
    2つのインジェクタのうち少なくとも1本の噴口が、前記点火プラグのうちいずれかのギャップ近傍、具体的には15mm以内の場所に指向するように配置されていることを特徴とする、直噴ガソリンエンジン。
  7. 前記請求項4に記載のガソリンエンジンにおいて、
    ピストン上に1つ以上の突起または段差を備えており、
    噴霧をこれらの段差に当てることにより、噴霧の過剰な流動を抑制することを特徴とする、直噴ガソリンエンジン。
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