JP2004197597A - 予混合圧縮着火内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の燃料噴射弁を有する圧縮着火内燃機関において予混合燃焼する場合に、燃焼室内に形成される予混合気の空燃比分布を、該予混合気の過早着火が生じる空燃比を回避する空燃比分布とすることで、該予混合気の過早着火を回避し、安定した燃焼を可能とする予混合圧縮着火内燃機関を提供することを目的とする。
【解決手段】内燃機関の燃焼室3の略中心部に設けられ、圧縮行程上死点近傍において燃料の噴射を行う主燃料噴射弁4と、前記主燃料噴射弁4に対して偏位した位置に設けられ、予混合気を形成する燃料を噴射する副燃料噴射弁5と、内燃機関の機関負荷が中負荷以上のときに、前記副燃料噴射弁5から燃料を噴射することで予混合気を前記主燃料噴射弁4の近傍に形成する予混合気形成手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予混合圧縮着火内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の燃料噴射弁を有する圧縮着火内燃機関において、一の燃料噴射弁より圧縮行程上死点近傍において燃料を燃焼室に噴射するよりも早い時期に、その他の燃料噴射弁より燃料を噴射し、十分な混合時間を与えて希薄予混合気を形成することで、燃料の濃度分布がより均一となり、以てスモークの発生およびNOxの発生を抑制する予混合燃焼が行われている。しかし、予混合燃焼においては、内燃機関の負荷が高くなると、燃焼室内に噴射される燃料の量が増大するため、燃焼室内における燃料分布が不均一となりやすいため、スモークおよびNOxが発生する。
【0003】
そこで、希薄予混合気を形成する燃料を噴射する燃料噴射弁と、圧縮行程上死点近傍において燃料を噴射する燃料噴射弁とにおける各々の燃料の噴射量および噴射時期を、内燃機関の負荷に応じて、変更する技術が明示されている(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開平9−324631号公報
【特許文献2】
特開平8−210169号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、圧縮着火内燃機関において、排出されるNOxの抑制と排気スモークの発生の抑制を目的として、予混合燃焼が行われる場合、燃焼サイクルにおいて早い時期に燃料を噴射することにより、燃料が圧縮行程上死点近傍よりも早い時期に、予混合気が着火燃焼するいわゆる過早着火が発生する。過早着火が生じることにより、燃焼室内の圧力が急激に上昇し、内燃機関に大きな衝撃や騒音が生じる結果となる。
【0006】
ここで予混合気の過早着火は、予混合気の燃料濃度分布、即ち空燃比分布が、特に理論空燃比近傍の値となる場合、その発生する可能性が高くなる。ここで、内燃機関の燃焼室に形成される予混合気において、その空燃比分布に偏りが生じた場合、例えば、燃焼室において空燃比分布が連続的に変化している分布となっている場合、その空燃比分布において理論空燃比近傍の空燃比を有する部位が存在しやすくなる。特に、内燃機関の機関負荷が増大し、燃焼室内へ比較的多量の燃料が噴射される場合は、その傾向が強くなる。従って予混合気の空燃比分布において過早着火の生じる可能性が高くなる。
【0007】
そこで、前記課題に鑑み、本発明では、複数の燃料噴射弁を有する圧縮着火内燃機関において予混合燃焼する場合に、燃焼室内に形成される予混合気の空燃比分布を、該予混合気の過早着火が生じる空燃比を回避する空燃比分布とすることで、該予混合気の過早着火を回避し、安定した燃焼を可能とする予混合圧縮着火内燃機関を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題を解決するために以下のような手段を採用した。即ち、内燃機関の燃焼室の略中心部に設けられ、圧縮行程上死点近傍において燃料の噴射を行う主燃料噴射弁と、前記主燃料噴射弁に対して偏位した位置に設けられ、予混合気を形成する燃料を噴射する副燃料噴射弁と、内燃機関の機関負荷が中負荷以上のときに、前記副燃料噴射弁から燃料を噴射することで予混合気を前記主燃料噴射弁の近傍に形成する予混合気形成手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
内燃機関のシリンダブロックおよびシリンダヘッドの外周部には、冷却水の循環手段が設けられており、燃料の燃焼によって発生した熱の放熱が行われている。しかし、燃焼室の略中心部に設けられた主燃料噴射弁の近傍は、該冷却水の循環手段より離れた部位であるため、該冷却水による放熱の効果が少ない。そのため、燃焼室における主燃料噴射弁の近傍の空間の温度は、該燃焼室のシリンダ壁面に近い周囲の空間の温度と比べて、比較的高くなる。このような内燃機関において、副燃料噴射弁より予混合気を形成すべく燃料を噴射すると、該燃料の量が一定以上である場合、即ち、内燃機関における機関負荷が中負荷以上である場合は、燃焼室の内部にほぼ均一に形成される予混合気の空燃比が理論空燃比側へ移行する。その結果、主燃料噴射弁近傍の空間において、空燃比が理論空燃比程度となった場合、該空間の温度が比較的高いことにも起因して、予混合気の過早着火の発生する虞が非常に高くなる。
【0010】
そこで、本手段においては、内燃機関の機関負荷が中負荷以上である場合、即ち、内燃機関の機関負荷が低負荷である場合と同様に予混合気を形成したときに、燃焼室内に形成される予混合気において、過早着火の発生する虞のある空燃比となる部位が存在する場合、予混合気を主燃料噴射弁の近傍に集約して形成する。これにより、主燃料噴射弁の近傍の空燃比が予混合気の過早着火が発生する虞の高い空燃比となるのを回避することが可能となり、以て内燃機関の運転負荷にかかわらず安定した燃焼が可能となる。
【0011】
ここで、主燃料噴射弁の近傍に予混合気を形成する手段として、副燃料噴射弁からの燃料の噴射を吸気行程初期または圧縮行程後期の少なくとも何れかに行うことが考えられる。即ち、吸気行程初期または圧縮行程後期の何れかにおいては、内燃機関のシリンダ内で往復運動をするピストンの位置が比較的高い位置にあるため、その時点で副燃料噴射弁によって燃料を噴射すると、ピストンによって予混合気を形成する燃料がシリンダの内部に広く拡散するのを妨げる結果となり、以て主燃料噴射弁の近傍に予混合気の形成が可能となる。
【0012】
また、前述までの予混合圧縮着火内燃機関において、内燃機関の機関負荷が中負荷より低いときは、副燃料噴射弁からの燃料の噴射を吸気行程初中期から圧縮行程中期において行う。これにより、予混合気の過早着火が発生する虞のない場合、即ち内燃機関の機関負荷が中負荷より低いときは、吸気行程初中期から圧縮行程中期、即ちシリンダにおけるピストンの位置が比較的低い位置において、副燃料噴射弁からの燃料の噴射を行うことで、燃焼室内に均一の予混合気を形成し、予混合燃焼によるNOxの抑制と排気スモークの抑制を図ることができる。
【0013】
さらに、前述までの予混合圧縮着火内燃機関において、前記予混合気形成手段によって副燃料噴射弁より噴射するときは、副燃料噴射弁の噴射圧を低下する。噴射圧を低下することによって、副燃料噴射弁から噴射される燃料の粒径が大きくなる。そのため、主燃料噴射弁の近傍に形成される予混合気の燃料の粒径が大きくなることにより、該予混合気が過早着火する虞がより低下する。
【0014】
ここで、圧縮行程上死点近傍において、主燃料噴射弁より燃料を噴射し燃焼室内において燃料の燃焼が行われるときは、燃焼室内における燃料と空気との混合の程度が促進される方が好ましい。そこで、圧縮上死点近傍において主燃料噴射弁から燃料を噴射する前に、主燃料噴射弁から微量の燃料を噴射する手段が考えられる。即ち、燃焼室内で燃料の燃焼が行われる前に噴射される微量の燃料により、その時点で形成されている混合気に対して空気もしくは混合気の流れを発生させることで、燃焼室における燃料と空気との混合の度合いを促進させるものである。特に、内燃機関の機関負荷が中負荷以上であって、前記予混合気形成手段によって燃料噴射弁近傍に予混合気を形成させている場合は、該予混合気が燃焼室内の空気と混合したうえで広く拡散している状態ではないため、本手段によって主燃料噴射弁近傍に形成されている予混合気と、その周辺に存在する空気とを、程度よく混合させることが可能となる。
【0015】
複数の燃料噴射弁を有する圧縮着火内燃機関において予混合燃焼する場合に、該予混合気の過早着火を回避し、安定した燃焼を可能とするその他の手段として、以下の手段を採用した。即ち、内燃機関の燃焼室の略中心部に設けられ、圧縮行程上死点近傍において燃料の噴射を行う主燃料噴射弁と、主燃料噴射弁に対して偏位した位置に設けられ、予混合気を形成する燃料を噴射する副燃料噴射弁と、燃焼室内に形成される混合気の空燃比分布を検出する空燃比分布検出手段と、空燃比分布検出手段によって検出される前記燃焼室内の空燃比分布に応じて副燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射距離を調整することで、前記燃焼室内の空燃比分布を概均一とする噴射距離調整手段と、を有することを特徴とする。
【0016】
燃焼室内に形成される混合気の空燃比分布が概ね均一とならず、その分布に偏りが生じた場合、該燃焼室の何れかの部位において、該部位の空燃比が過早着火が発生する虞の高い空燃比、即ち理論空燃比近傍の空燃比となり、その結果、該部位を起点として、過早着火が発生する。そこで、上述の手段においては、前記空燃比分布検出手段によって燃焼室内の空燃比分布を検出し、該空燃比分布において偏りが生じている場合は、副燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射距離を調整することで、燃焼室内の空燃比を概ね均一なものとする。例えば、副燃料噴射弁から離れた部位において、該部位の空燃比が他の部位と比べて大きい場合は、副燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射距離を長くすることで、該部位近傍に燃料が到達させて該部位の空燃比を低下させ、燃焼室内の空燃比分布の偏りを低減させるものである。
【0017】
本手段によって、複数の燃料噴射弁を有する圧縮着火内燃機関において予混合燃焼する場合に、燃焼室内に形成される予混合気の空燃比分布を、該予混合気の過早着火が生じる空燃比を回避する空燃比分布とすることで、該予混合気の過早着火を回避し、安定した燃焼が可能となる。
【0018】
ここで、前記噴射距離調整手段には次に示す手段が考えられる。まず、副燃料噴射弁の噴射圧を調整する手段である。副燃料噴射弁の噴射圧を高くするに従い、該副燃料噴射弁からより離れた部位へ燃料を到達させることが可能となる。従って、前記空燃比分布検出手段によって検出された燃焼室内の空燃比分布が、該副燃料噴射弁から距離に従い次第に大きくなっている場合は、該副燃料噴射弁の噴射圧を高くすることで、一方で燃焼室内の空燃比分布が、該副燃料噴射弁から距離に従い次第に小さくなっている場合は、該副燃料噴射弁の噴射圧を低くすることで、燃焼室内の空燃比分布を概ね均一なものすることが可能となる。
【0019】
更に、前記噴射距離調整手段として、副燃料噴射弁の噴射回数を調整する手段が考えられる。副燃料噴射弁によって噴射される燃料の量が同一であっても、噴射回数を増やすことによって、一回の噴射で噴射される燃料の量が減少し、副燃料噴射弁の開弁時間が短くなる。その結果、副燃料噴射弁からの燃料の噴射距離が短縮することになる。従って、前記空燃比分布検出手段によって検出された燃焼室内の空燃比分布が、該副燃料噴射弁から距離に従い次第に大きくなっている場合は、該副燃料噴射弁の噴射回数を少なくすることで、一方で燃焼室内の空燃比分布が、該副燃料噴射弁から距離に従い次第に小さくなっている場合は、該副燃料噴射弁の噴射回数を多くすることで、燃焼室内の空燃比分布を概ね均一なものすることが可能となる。
【0020】
更に、前記噴射距離調整手段として、副燃料噴射弁から噴射される燃料の粒径を調整する手段が考えられる。副燃料噴射弁によって噴射される燃料の粒径を小さくなることで燃料の噴射距離が延びる。ここで、燃料の粒径を小さくする手段として、該副燃料噴射弁を温めるヒータが考えられる。ヒータにより該副燃料噴射弁を温めることで、燃料が温められ、その結果燃料の粘性が低下することで、該副燃料噴射弁から噴射される燃料の粒径が小さくなる。従って、前記空燃比分布検出手段によって検出された燃焼室内の空燃比分布が、該副燃料噴射弁から距離に従い次第に大きくなっている場合は、該副燃料噴射弁から噴射される燃料の粒径を小さくすることで、例えば前記ヒータの温度を高くすることで、一方で燃焼室内の空燃比分布が、該副燃料噴射弁から距離に従い次第に小さくなっている場合は、該副燃料噴射弁から噴射される燃料の粒径を大きくすることで、例えば前記ヒータの温度を低くすることで、燃焼室内の空燃比分布を概ね均一なものすることが可能となる。
【0021】
複数の燃料噴射弁を有する圧縮着火内燃機関において予混合燃焼する場合に、該予混合気の過早着火を回避し、安定した燃焼を可能とするその他の手段として、以下の手段を採用した。即ち、内燃機関の燃焼室の略中心部に設けられ、圧縮行程上死点近傍において燃料の噴射を行う主燃料噴射弁と、前記主燃料噴射弁に対して偏位した位置に設けられ、予混合気を形成する燃料を噴射する副燃料噴射弁と、前記燃焼室内に形成される混合気の空燃比分布を検出する空燃比分布検出手段と、前記燃焼室における吸気弁または排気弁の少なくとも一方の開閉特性を可変とする可変動弁機構と、を備え、前記空燃比分布検出手段によって検出される前記燃焼室内の空燃比分布に応じて、前記可変動弁機構によって前記吸気弁または排気弁の少なくとも一方を開弁することで、前記燃焼室内の空燃比分布を概均一とすることを特徴とする。
【0022】
燃焼室内に形成される混合気の空燃比分布が概ね均一とならず、その分布に偏りが生じた場合、該燃焼室の何れかの部位において、該部位の空燃比が過早着火が発生する虞の高い空燃比、即ち理論空燃比近傍の空燃比となり、その結果、該部位を起点として、過早着火が発生する。そこで、上述の手段においては、前記空燃比分布検出手段によって燃焼室内の空燃比分布を検出し、該空燃比分布において偏りが生じている場合は、前記可変動弁機構を介して吸気弁または排気弁の少なくとも一方を開弁することで、燃焼室内の空燃比を概ね均一なものとする。例えば、前記空燃比分布検出手段によって、吸気弁近傍の空燃比がその他の部位の空燃比と比較して小さいと検出された場合は、前記可変動弁機構を介して吸気弁を開弁することで、燃焼室内部の混合気の一部を燃焼室外部に逃がし、吸気弁近傍の空燃比を大きくすることにより、燃焼室内の空燃比分布の偏りを低減させる。一方で排気弁近傍の空燃比がその他の部位の空燃比と比較して小さいと検出された場合は、前記可変動弁機構を介して排気弁を開弁することで、燃焼室内部の混合気の一部を燃焼室外部に逃がし、排気弁近傍の空燃比を大きくすることにより、燃焼室内の空燃比分布の偏りを低減させるものである。
【0023】
本手段によって、複数の燃料噴射弁を有する圧縮着火内燃機関において予混合燃焼する場合に、燃焼室内に形成される予混合気の空燃比分布を、該予混合気の過早着火が生じる空燃比を回避する空燃比分布とすることで、該予混合気の過早着火を回避し、安定した燃焼が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
<第1の実施例>
ここで、本発明に係る予混合圧縮着火内燃機関の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される圧縮着火内燃機関の燃焼室近傍の概略構成およびその制御系統の概略構成を示す図である。
【0025】
図1の圧縮着火内燃機関は、気筒1の内部において往復運動を行うピストン2を有している。さらに、気筒1とピストン2との間に設けられる燃焼室3に直接燃料を噴射する主燃料噴射弁4を備えている。主燃料噴射弁4は、燃料供給管52を介して蓄圧室50および燃料ポンプ51と連通している。燃料ポンプ51は内燃機関の出力軸(以後、「クランクシャフト」という)の回転を駆動源とし、図示されない燃料タンクより燃料を吸い上げ、蓄圧室50へと供給する。蓄圧室50では一定圧力に燃料が蓄圧されており、主燃料噴射弁4に駆動電流が印加され主燃料噴射弁が開弁することによって、燃焼室3内へ燃料が噴射される。また、主燃料噴射弁4内において噴射されずに残った燃料は燃料送管53を経て図示されない燃料タンクへと戻る。図1中、実線の矢印は、燃料の流れを表すものである。尚、蓄圧室50の蓄圧を変更することによって、主燃料噴射弁4の噴射圧を変更することが可能である。
【0026】
ここで主燃料噴射弁4から噴射される燃料を、以降主燃料というものとする。主燃料は、本実施例において、主に気筒1における燃焼サイクルが圧縮行程上死点近傍において噴射される燃料である。
【0027】
また、図1の圧縮着火内燃機関は、前記主燃料噴射弁4に加えて副燃料噴射弁5をも備えている。副燃料噴射弁5は、燃料供給管56を介して蓄圧室54および燃料ポンプ55と連通している。燃料ポンプ55はクランクシャフトを駆動源とし、図示されない燃料タンクより燃料を吸い上げ、蓄圧室54へと供給する。蓄圧室54では一定圧力に燃料が蓄圧されており、副燃料噴射弁5に駆動電流が印加され副燃料噴射弁が開弁することによって、燃焼室3内へ燃料が噴射される。また、副燃料噴射弁5内において噴射されずに残った燃料は燃料送管57を経て図示されない燃料タンクへと戻る。図1中、実線の矢印は、燃料の流れを表すものである。尚、蓄圧室54の蓄圧を変更することによって、副燃料噴射弁5の噴射圧を変更することが可能である。
【0028】
ここで副燃料噴射弁5から噴射される燃料を、以降副燃料というものとする。副燃料は、本実施例において、主に予混合気を燃焼室3内部に形成するための燃料である。従って、副燃料の噴射時期は前記主燃料の場合と一般に異なる。また、安定した予混合気を形成するために主燃料とは性状の異なる燃料を使用することも可能である。
【0029】
次に、図1の圧縮着火内燃機関には、吸気枝管8が気筒1の燃焼室3と連通しており、吸気支管8と燃焼室3の間における吸気の移動は、吸気弁6の開閉動作を介して行われる。同様に、排気枝管9が気筒1の燃焼室3と連通しており、排気枝管9と燃焼室3の間における排気の移動は、排気弁7の開閉動作を介して行われる。
【0030】
ここで、主燃料噴射弁4および副燃料噴射弁5は、電子制御ユニット(以下、ECU:Electronic Control Unitと呼ぶ)11からの制御信号によって開閉動作を行う。ここで、アクセル開度に応じた信号を発するアクセル開度センサ13は、電気的にECU11と接続されており、ECU11はアクセル開度センサ13から得たアクセル開度信号に応じて、主燃料の噴射時期および噴射量と、副燃料の噴射時期および噴射量を決定する。また、ピストン2が連結されているクランクシャフトの回転角を検出するクランクポジションセンサ12は、電気的にECU11と接続されており、クランクポジションセンサ12によって検出された回転角がECU11へ読み込まれ、圧縮着火内燃機関の機関回転数の算出や、気筒1の燃焼サイクルにおける行程の判断等が行われる。
【0031】
このように構成される気筒1においては、ECU11から副燃料噴射弁5に対して副燃料の噴射指令が出され、副燃料が燃焼室3の内部に噴射されることで、予混合気が形成される。その後、圧縮行程上死点近傍において、主燃料噴射弁4から主燃料が噴射され、燃焼室3における燃料の着火、燃焼が行われる。
【0032】
ここで、圧縮着火内燃機関の機関負荷が大きくなるに従い、予混合気が過早着火する虞が大きくなる。そこで、該予混合気の過早着火を回避する副燃料の噴射について図2、図3および図4に基づいて、以降、説明する。
【0033】
図2は、圧縮着火内燃機関における機関回転数と機関負荷との関係を示す図である。横軸は圧縮着火内燃機関の機関回転数を、縦軸は圧縮着火内燃機関の機関負荷を示す。ここで、線L1は本実施例の圧縮着火内燃機関における、各機関回転数に対する最大機関負荷を表している。線1で表される最大機関負荷は、機関回転数がほぼ0のときに機関負荷TQ1を、機関回転数がNe1のときに最大負荷であるTQ2を発揮し、且つ機関回転数の最高値がNe2である機関負荷を意味する。従って、本実施例の圧縮着火内燃機関においては、線L1と、縦軸および横軸とで囲まれる領域(図中、R1、R2およびR3)に属する機関負荷が発揮されることになる。
【0034】
ここで、領域R1は、線L2と、縦軸および横軸とで囲まれる領域であって、圧縮着火内燃機関の機関負荷における低負荷域を意味し、機関回転数が0からNe3且つ機関負荷が0からTQ3で構成される矩形状の領域である。また、領域R2は、線L2および線L3と、縦軸および横軸とで囲まれる領域であって、圧縮着火内燃機関の機関負荷における中負荷域を意味し、機関回転数が0からNe4且つ機関負荷が0からTQ4で構成される矩形状の領域から先述の領域R1を除いた領域である。また、領域R3は、線L3および線L1と、縦軸および横軸とで囲まれる領域であって、圧縮着火内燃機関の機関負荷における高負荷域を意味し、先述の最大機関負荷から領域R1およびR2で表される領域を除いた領域である。本実施例においては、図2のように、圧縮着火内燃機関の機関負荷を低負荷域、中負荷域および高負荷域と分類したが、この機関負荷の分類については図2に示す分類態様には限られず、圧縮着火内燃機関に応じた機関負荷の分類を行うことが可能である。
【0035】
ここで、R1、R2およびR3で表される各負荷域に対応する燃料の噴射態様について図3に基づいて詳細に説明する。図3は、圧縮着火内燃機関の機関負荷に応じた燃料の噴射態様を概略的に示した図であって、図3(a)は、圧縮着火内燃機関の機関負荷が上記した領域R1に属している場合、即ち機関負荷が低負荷である場合の副燃料噴射弁5と主燃料噴射弁4における燃料噴射を表している。図3(b)は、圧縮着火内燃機関の機関負荷が上記した領域R2に属している場合、即ち機関負荷が中負荷である場合の副燃料噴射弁5と主燃料噴射弁4における燃料噴射を表している。図3(c)は、圧縮着火内燃機関の機関負荷が上記した領域R3に属している場合、即ち機関負荷が高負荷である場合の副燃料噴射弁5と主燃料噴射弁4における燃料噴射を表している。ここで、図3(a)から(c)において、横軸は気筒1の燃焼サイクルにおけるクランク角を表している。従って、−360degで表される時間は燃焼サイクルにおける吸気行程上死点を、0degで表される時間は圧縮行程上死点を意味する。また、図3(a)から(c)において表される矩形J1からJ4は、各燃料噴射弁における燃料の噴射を表し、該矩形の横軸方向の長さはクランク角量に換算された燃料噴射時間、即ち燃料噴射量に概ね比例する。
【0036】
まず、図3(a)においては、圧縮着火内燃機関の機関負荷が低負荷であるため、予混合気の過早着火の虞がない。従って、副燃料によって形成される予混合気を燃焼室3内部に均一に拡散させることで、NOxの低減およびスモークの低減を効果的に発揮することが可能となる。そこで、図3(a)に示すように、機関負荷が低負荷域に属している場合は、気筒1の燃焼サイクルにおいて、吸気行程中期から圧縮行程中期までの期間に副燃料噴射弁5より副燃料を噴射する(図3(a)中のJ1で示される)。この際に燃焼室3において形成される予混合気について、図4(a)に従い説明する。
【0037】
図4(a)は、ピストン2が気筒1内において下降した位置にある場合に副燃料噴射弁5から副燃料を噴射したときの予混合気の形成の様子を概略的に示している。ピストン2が気筒1内において下降した位置にある場合、即ち吸気行程中期から圧縮行程中期において副燃料噴射弁5から副燃料が噴射されると、ピストン2の下降によって燃焼室3の容積が広く確保されているため、副燃料が広く燃焼室に拡散する。従って、副燃料噴射弁5から噴射された副燃料は、燃焼室3内に均一な予混合気を形成することになる。
【0038】
また、主燃料の噴射(図3中のJ2で示される)については、圧縮行程上死点近傍において主燃料が噴射され、該主燃料を基点として、燃焼室3内で燃料の着火燃焼が行われる。その結果、圧縮着火内燃機関の機関負荷が低負荷である場合は、予混合気の形成によるNOxの抑制とスモークの抑制を為し得る。
【0039】
次に、圧縮着火内燃機関の機関負荷が中負荷以上である場合、図3(a)と同様の時期に副燃料の噴射を行うと副燃料の噴射量が増大するため、予混合気が過早着火する虞がある。従って、図3(b)、(c)に示す時期に燃料の噴射を行う。まず、機関負荷が中負荷である場合、図3(b)に示す燃料の噴射が行われる。図3(b)においては、気筒1の燃焼サイクルにおける吸気行程初期に副燃料が燃焼室3の内部に噴射される。この際に燃焼室3において形成される予混合気について、図4(b)に従い説明する。
【0040】
図4(b)は、ピストン2が気筒1内において上昇した位置にある場合に副燃料噴射弁5から副燃料を噴射したときの予混合気の形成の様子を概略的に示している。ピストン2が気筒1内において上昇した位置にある場合、即ち吸気行程初期もしくは圧縮行程後期において副燃料噴射弁5から副燃料が噴射されると(図3(b)のJ1で示される)、ピストン2の上昇によって燃焼室3の容積は狭く確保されているため、副燃料が広く燃焼室に拡散しない。従って、副燃料噴射弁5の噴射方向を調整することで、副燃料による予混合気を主燃料噴射弁4の近傍に形成させることが可能となる。従って、燃焼室3における空燃比分布は、主燃料噴射弁4の近傍においては、予混合気の過早着火が発生しにくい程度にリッチな状態となっており、またその周囲部については副燃料がほぼ存在しないため、非常にリーンな状態となっている。即ち、予混合気の過早着火が生じ得る理論空燃比近傍の空燃比を回避した空燃比分布となっている。
【0041】
また、主燃料の噴射(図3(b)のJ2で示される)については、圧縮行程上死点近傍において主燃料が噴射されるが、該主燃料の噴射の直前において、主燃料噴射弁4より主燃料を微量に噴射する(図3(b)のJ3で示される)。これにより燃焼室3の内部に気体の流れを生じさせ、図3(b)のJ1で示される副燃料の噴射によって主燃料噴射弁4の近傍の一定の範囲に形成されている予混合気の撹拌を行う。主燃料の噴射の直前であるため、予混合気の過早着火による圧縮着火内燃機関への影響はない。この微量の主燃料の噴射によって、主燃料の噴射(図3(b)のJ2で示される)直前に燃焼室3の内部の空燃比分布を、より均一なものとすることが可能となる。
【0042】
そして、主燃料の噴射(図3(b)のJ2で示される)を基点として、燃焼室3内で燃料の着火燃焼が行われる。その結果、圧縮着火内燃機関の機関負荷が中負荷である場合は、圧縮着火内燃機関の機関負荷が中負荷であっても、予混合気を燃焼室3の内部の一定の範囲において形成し該予混合気の過早着火を回避することが可能となり、予混合気の形成によるNOxの抑制とスモークの抑制を為し得る。
【0043】
次に、機関負荷が高負荷である場合、図3(c)に示す燃料の噴射が行われる。図3(c)においては、気筒1の燃焼サイクルにおける吸気行程初期および圧縮行程後期に副燃料が燃焼室3の内部に噴射される。この際に燃焼室3において形成される予混合気については、先述の図4(b)についての説明の通りである。
【0044】
機関負荷が高負荷である場合は、中負荷である場合と比較して相対的に燃料の噴射量が増加し、その結果、噴射時間が長期化する。しかし、先述のように機関負荷が高い場合は、副燃料による予混合気を主燃料噴射弁4の近傍に形成するためには、ピストン2がある程度上昇した位置、即ち吸気行程初期もしくは圧縮行程後期に副燃料を噴射しなければならない。そこで、副燃料の噴射量が、吸気行程初期までに噴射することができない程に多い場合は、吸気行程初期における副燃料の噴射(図3(c)のJ1で表される)の後、副燃料の噴射を一度停止し、その後吸気行程後期に副燃料の噴射を開始するものとする(図3(c)のJ4で表される)。このようにすることで、副燃料による予混合気を主燃料噴射弁4の近傍に形成することが可能となる。従って、燃焼室3における空燃比分布は、主燃料噴射弁4の近傍においては、予混合気の過早着火が発生しにくい程度にリッチな状態となっており、またその周囲部については燃料がほぼ存在しないため、非常にリーンな状態となっている。即ち、予混合気の過早着火が生じ得る理論空燃比近傍の空燃比を回避した空燃比分布となっている。
【0045】
また、主燃料の噴射(図3(c)のJ2で示される)、および該主燃料の噴射の直前の噴射(図3(c)のJ3で示される)については、機関負荷が中負荷である場合と同様である。
【0046】
主燃料の噴射(図3(c)のJ2で示される)を基点として、燃焼室3内で燃料の着火燃焼が行われる。その結果、圧縮着火内燃機関の機関負荷が中負荷である場合は、圧縮着火内燃機関の機関負荷が中負荷であっても、予混合気を燃焼室3の内部の一定の範囲において形成し該予混合気の過早着火を回避することが可能となり、予混合気の形成によるNOxの抑制とスモークの抑制を為し得る。
【0047】
図3(b)および(c)に示した本実施例においては、圧縮着火内燃機関の機関負荷に従い、まず副燃料の噴射を吸気行程初期で行い、該吸気行程初期の期間で副燃料の噴射を完了できない場合は、圧縮行程後期で副燃料の噴射を行っている。しかし、本実施例とは逆に、圧縮着火内燃機関の機関負荷に従い、まず副燃料の噴射を圧縮行程後期で行い、該圧縮行程後期の期間で副燃料の噴射を完了できない場合は、吸気行程初期で副燃料の噴射を行ってもよい。
【0048】
本実施例の図3(b)および(c)において示したように、圧縮着火内燃機関の機関負荷が中負荷以上である場合に、主燃料噴射弁4の近傍に副燃料による予混合気を形成する際、副燃料噴射弁5の噴射圧を低下させることも有用である。副燃料噴射弁5の噴射圧を低下させることで、副燃料の粒径が大きくなるため、予混合気の過早着火を抑制することができる。尚、図3(a)に示すように、圧縮着火内燃機関の機関負荷が低負荷である場合は、予混合気の過早着火の虞はないため副燃料噴射弁5の噴射圧を上昇させ、副燃料の粒径を小さくすることで、燃料の燃焼を促進させることができる。
【0049】
<第2の実施例>
次に、本発明に係る第2の実施例を図5、図6、図7および図8に基づいて説明する。図5は、本発明が適用される圧縮着火内燃機関の燃焼室近傍の概略構成およびその制御系統の概略構成を表す図であり、図1に示される概略構成における構成要素について同一の要素については、同一の参照番号を付することによってその説明を省略する。以下、相違する構成要素について説明する。
【0050】
図5に示す圧縮着火内燃機関の燃焼室3における予混合気の空燃比を測定する空燃比センサ14aおよび14bが、気筒1の上部に設けられている。ここで、図6は、燃焼室3側から気筒2の上部を視した場合の概略構成図である。本実施例では、吸気弁6は吸気弁6aと6bの2弁で構成され、排気弁7は排気弁7aと7bの2弁で構成される。空燃比センサ14aは副燃料噴射弁5の近傍であって、吸気弁6aと吸気弁6bの間に位置し、一方の空燃比センサ14bは気筒2の中心部に対して反対側であって排気弁7aと排気弁7bの間に位置する。また、吸気弁6aおよび吸気弁6bの開閉特性を可変とする可変動弁機構16aが、排気弁7aおよび排気弁7bの開閉特性を可変とする可変動弁機構16bが備えられている。ここで、可変動弁機構16aおよび16bによって可変とされる吸排気弁の開閉特性には、吸排気弁の開弁時期、開弁時間、リフト量、作用角等があげられる。また、副燃料噴射弁5において、副燃料の加熱を行うヒータ15が備えられている。
【0051】
ここで、空燃比センサ14aおよび14bによって検出された燃焼室3内の空燃比はECU11へと送られ、ECU11によって燃焼室3内に形成される予混合気の空燃比分布が検出される。このECU11による空燃比分布の検出が、本発明に係る空燃比分布検出手段に相当する。図7は、空燃比センサ14aおよび14bによって検出された空燃比を基に、ECU11によって検出された燃焼室3内の空燃比分布を示す図である。横軸は、図6に示す直線Xに対応しており、縦軸は、直線X上の部位における空燃比を表す。また、図7における点P1および点P2は、それぞれ空燃比センサ14aおよび14bによって検出された空燃比であり、この2点を基にECU11によって、燃焼室3内の空燃比分布は直線L4で表されている。本実施例では、2つの空燃比センサから検出される空燃比の値を基に、直線的に燃焼室3内の空燃比分布を検出しているが、3つ以上の空燃比センサからの空燃比を基に、一定の関数に基づいて燃焼室3内の空燃比分布を検出してもよい。
【0052】
ここで、図7において、領域R4で表される空燃比は、燃焼室3内に形成された予混合気が過早着火をする虞のある領域に属する空燃比であり、具体的には理論空燃比近傍の空燃比となる。従って、燃焼室3内の空燃比分布が、図7に示すような直線L4で表される場合、領域R4に属する空燃比を有する予混合気が過早着火を起こす虞がある。
【0053】
そこで、図8に燃焼室3内に形成される予混合気の空燃比分布が領域R4に属さないように、副燃料噴射弁5の噴射距離を調整することで、予混合気の空燃比を調整する噴射距離制御のフローチャートを示す。噴射距離制御は、ECU11によって繰り返し実行される制御であり、ECU11によって本制御が実行されることは本発明における噴射距離調整手段に相当する。
【0054】
まず、S101において、燃焼室3内に形成される予混合気の空燃比分布が過早着火領域、即ち図7に示される領域R4を含むか否かが判定される。先述のように、本実施例においては、2つの空燃比センサ14aおよび14bによって検出された空燃比を基に、燃焼室3内の空燃比分布をECU11が検出し、該空燃比分布が領域R4を含むか否かを判断する。ここで、該空燃比分布が領域R4を含まないと判断される場合、即ち燃焼室3内において、予混合気の過早着火が発生しないと判断される場合は、S101からS105へ進み、本制御を終了する。一方で、該空燃比分布が領域R4を含むと判断される場合、即ち燃焼室3内において、予混合気の過早着火が発生すると判断される場合は、S102へ進む。
【0055】
S102では、空燃比センサ14aによって検出される空燃比と空燃比センサ14bによって検出される空燃比が比較される。本実施例においては、空燃比センサ14aの近傍に、副燃料噴射弁5が設けられている。従って、副燃料噴射弁5から噴射される副燃料の噴射距離を短くすることによって、空燃比センサ14a近傍における予混合気の空燃比を小さくする、即ち燃料濃度を高くすることが可能となり、また副燃料噴射弁5から噴射される副燃料の噴射距離を長くすることによって、空燃比センサ14aの反対側に位置する空燃比センサ14b近傍における予混合気の空燃比を小さくする、即ち燃料濃度を高くすることが可能となる。燃焼室3内において空燃比が高い場所、即ち燃料濃度の低い場所が存在する場合は、その場所を中心に副燃料を噴射することによって燃焼室3内における空燃比分布の偏りを緩和し、概ね均一とすることが可能となる。そこで、S102においては、空燃比センサ14aによって検出される空燃比と空燃比センサ14bによって検出される空燃比とを比較することで、どの場所を中心として副燃料を噴射すべきかを判断する。S102において、空燃比センサ14bによって検出される空燃比が、空燃比センサ14aによって検出される空燃比より大きいと判断されるとS103へ進み、空燃比センサ14bによって検出される空燃比が、空燃比センサ14aによって検出される空燃比以下と判断されるとS104へ進む。
【0056】
S103では、副燃料噴射弁5の噴射圧が増加される。これによって、副燃料の噴射距離が遠方にまで達することになる。そして、空燃比センサ14bに、より近い場所を中心として副燃料が燃焼室3内に拡散することになるため、燃焼室3内における予混合気の空燃比分布における偏りが軽減され、空燃比分布が概ね均一となる。その結果、該空燃比分布が過早着火領域、即ち領域R4を含まなくなるため、予混合気の過早着火を回避することが可能となる。
【0057】
S104では、副燃料噴射弁5の噴射圧が減少される。これによって、副燃料の噴射距離が遠方にまで達するのが困難となる。そして、空燃比センサ14aに、より近い場所を中心として副燃料が燃焼室3内に拡散することになるため、燃焼室3内における予混合気の空燃比分布における偏りが軽減され、空燃比分布が概ね均一となる。その結果、該空燃比分布が過早着火領域、即ち領域R4を含まなくなるため、予混合気の過早着火を回避することが可能となる。
S103およびS104の処理が終了すると、S105へ進み、本制御を終了する。
【0058】
また、副燃料噴射弁5から噴射される副燃料の噴射距離を調整するに際して、先の実施例では、副燃料噴射弁5の噴射圧を増減することによって副燃料の噴射距離を調整したが、その他にも副燃料の噴射回数を調整することで、副燃料の噴射距離を調整することが可能である。即ち、副燃料の噴射回数を少なくすることで、一回あたりの副燃料噴射弁5の開弁時間が長くなるため、副燃料の噴射距離が長くなる。一方で、副燃料の噴射回数を多くすることで、一回あたりの副燃料噴射弁5の開弁時間が短くなるため、副燃料の噴射距離が短くなる。従って、図8に示すフローチャートにおいて、S103およびS104で行う処理に代わり、それぞれ「副燃料の噴射回数低減」、「副燃料の噴射回数増加」という処理を行うことも可能となる。この結果、燃焼室3内における予混合気の空燃比分布における偏りが軽減され、空燃比分布が概ね均一となり、該空燃比分布が過早着火領域、即ち領域R4を含まなくなるため、予混合気の過早着火を回避することが可能となる。
【0059】
また、副燃料の噴射距離を調整するその他の手段として、ヒータ15の温度を調整することで、副燃料の噴射距離を調整する手段が考えられる。即ち、ヒータ15の温度を高くすることによって副燃料の温度が上昇し、副燃料の燃料粒径が細かくなり、副燃料の噴射距離が長くなる。一方で、ヒータ15の温度を低くすることによって副燃料の温度が下降し、副燃料の燃料粒径が大きくなり、副燃料の噴射距離が短くなる。従って、図8に示すフローチャートにおいて、S103およびS104で行う処理に代わり、それぞれ「ヒータ温度の上昇」、「ヒータ温度の下降」という処理を行うことも可能となる。この結果、燃焼室3内における予混合気の空燃比分布における偏りが軽減され、空燃比分布が概ね均一となり、該空燃比分布が過早着火領域、即ち領域R4を含まなくなるため、予混合気の過早着火を回避することが可能となる。
【0060】
<第3の実施例>
図9に燃焼室3内に形成される予混合気の空燃比分布が領域R4に属さないようにするその他の実施例として、可変動弁機構(図5の吸気側可変動弁機構16a、排気側可変動弁機構16b)によって、予混合気の空燃比を調整する吸排気弁開閉制御のフローチャートを示す。吸排気弁開閉制御は、ECU11によって繰り返し実行される制御である。ここで、図9に示すフローチャートにおいて、図8に示すフローチャートの処理と同一の処理については、同一の参照番号を付することによって、その説明を省略する。
【0061】
まず、S101において、燃焼室3内の空燃比分布が領域R4を含まないと判断される場合、即ち燃焼室3内において、予混合気の過早着火が発生しないと判断される場合は、S101からS109へ進み、本制御を終了する。一方で、該空燃比分布が領域R4を含むと判断される場合、即ち燃焼室3内において、予混合気の過早着火が発生すると判断される場合は、S106へ進む。
【0062】
S106では、空燃比センサ14aによって検出される空燃比と空燃比センサ14bによって検出される空燃比が比較される。本実施例においては、空燃比センサ14aの近傍に、吸気弁6が設けられている。従って、吸気弁6を開弁することによって燃焼室3内の予混合気の一部を燃焼室3の外へ排出し、吸気弁6近傍の空燃比を上昇させることが可能となり、また排気弁7を開弁することによって燃焼室3内の予混合気の一部を燃焼室3の外へ排出し、排気弁7近傍の空燃比を上昇させることが可能となる。その結果、燃焼室3内における空燃比分布の偏りを緩和し、概ね均一とすることが可能となる。そこで、S106においては、空燃比センサ14aによって検出される空燃比と空燃比センサ14bによって検出される空燃比とを比較することで、吸気弁6と排気弁7のどちらの弁を開弁するかを判断する。S106において、空燃比センサ14bによって検出される空燃比が、空燃比センサ14aによって検出される空燃比より大きいと判断されるとS107へ進み、空燃比センサ14bによって検出される空燃比が、空燃比センサ14aによって検出される空燃比以下と判断されるとS108へ進む。
【0063】
S107では、吸気側可変動弁機構16aによって吸気弁6(吸気弁6aおよび6b)が開弁される。吸気弁6が開弁される時期は、圧縮着火内燃機関の圧縮行程初期が好ましいが、この時期に限られるものではなく燃焼室3内に形成されている予混合気の一部が燃焼室3の外部に放出される時期であればよい。これによって、吸気弁6近傍における燃焼室3内の空燃比が上昇し、以て燃焼室3内における予混合気の空燃比分布における偏りが軽減され、空燃比分布が概ね均一となる。その結果、該空燃比分布が過早着火領域、即ち領域R4を含まなくなるため、予混合気の過早着火を回避することが可能となる。
【0064】
吸気側可変動弁機構16aによって吸気弁6を開弁すると、燃焼室3内の予混合気の一部は吸気支管8へ移動することになるが、該予混合気は次の燃焼サイクルにおいて利用が可能であり、また圧縮着火内燃機関が複数の気筒を有する場合は、他の気筒における燃焼に該予混合気が供せられ得る。
【0065】
S108では、排気側可変動弁機構17aによって排気弁7(排気弁7aおよび7b)が開弁される。排気弁7が開弁される時期は、圧縮着火内燃機関の圧縮行程初期が好ましいが、この時期に限られるものではなく燃焼室3内に形成されている予混合気の一部が燃焼室3の外部に放出される時期であればよい。これによって、排気弁7近傍における燃焼室3内の空燃比が上昇し、以て燃焼室3内における予混合気の空燃比分布における偏りが軽減され、空燃比分布が概ね均一となる。その結果、該空燃比分布が過早着火領域、即ち領域R4を含まなくなるため、予混合気の過早着火を回避することが可能となる。
S107およびS108の処理が終了すると、S109へ進み、本制御を終了する。
【0066】
【発明の効果】
本発明に係る予混合圧縮着火内燃機関は、複数の燃料噴射弁を有する圧縮着火内燃機関において予混合燃焼する場合に、燃焼室内に形成される予混合気の空燃比分布を、該予混合気の過早着火が生じる空燃比を回避する空燃比分布とする。これにより、該予混合気の過早着火を回避し、安定した燃焼が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る予混合圧縮着火内燃機関およびその制御系統の概略構成を示す図である。
【図2】本実施の形態に係る予混合圧縮着火内燃機関における機関回転数と機関負荷との関係を示す図である。
【図3】本実施の形態に係る予混合圧縮着火内燃機関における機関負荷と燃料の噴射時期との関係を示す図である。
【図4】本実施の形態に係る予混合圧縮着火内燃機関の燃焼室におけるピストンの位置と燃焼室内に形成される予混合気との関係を示した図である。
【図5】本実施の形態に係る予混合圧縮着火内燃機関およびその制御系統の概略構成を示す第2の図である。
【図6】本実施の形態に係る予混合圧縮着火内燃機関において、燃焼室側から気筒の上部を視した場合の概略構成を示すフロー図である。
【図7】本実施の形態に係る予混合圧縮着火内燃機関において、空燃比センサによって検出された空燃比を基に、検出された燃焼室内の空燃比分布を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る予混合気形成時の該予混合気の過早着火を回避するための副燃料の噴射距離制御を示すフロー図である。
【図9】本実施の形態に係る予混合気形成時の該予混合気の過早着火を回避するための吸排気弁の開閉制御を示すフロー図である。
【符号の説明】
1・・・・気筒
2・・・・ピストン
3・・・・燃焼室
4・・・・主燃料噴射弁
5・・・・副燃料噴射弁
6・・・・吸気弁
6a・・・・吸気弁
6b・・・・吸気弁
7・・・・排気弁
7a・・・・排気弁
7b・・・・排気弁
11・・・・ECU
14a・・・・空燃比センサ
14b・・・・空燃比センサ
15・・・・ヒータ
16a・・・・吸気側可変動弁機構
16b・・・・排気側可変動弁機構

Claims (10)

  1. 内燃機関の燃焼室の略中心部に設けられ、圧縮行程上死点近傍において燃料の噴射を行う主燃料噴射弁と、
    前記主燃料噴射弁に対して偏位した位置に設けられ、予混合気を形成する燃料を噴射する副燃料噴射弁と、
    内燃機関の機関負荷が中負荷以上のときに、前記副燃料噴射弁から燃料を噴射することで予混合気を前記主燃料噴射弁の近傍に形成する予混合気形成手段と、を備えることを特徴とする予混合圧縮着火内燃機関。
  2. 前記予混合気形成手段は、前記副燃料噴射弁からの燃料の噴射を吸気行程初期または圧縮行程後期の少なくとも何れかに行うことを特徴とする請求項1に記載の予混合圧縮着火内燃機関。
  3. 内燃機関の機関負荷が中負荷より低いときは、前記副燃料噴射弁からの燃料の噴射を吸気行程初中期から圧縮行程中期において行う請求項1又は請求項2に記載の予混合圧縮着火内燃機関。
  4. 前記予混合気形成手段によって前記副燃料噴射弁より噴射するときは、前記副燃料噴射弁の噴射圧を低下することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の予混合圧縮着火内燃機関。
  5. 圧縮上死点近傍において前記主燃料噴射弁から燃料を噴射する前に、前記主燃料噴射弁から微量の燃料を噴射することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の予混合圧縮着火内燃機関。
  6. 内燃機関の燃焼室の略中心部に設けられ、圧縮行程上死点近傍において燃料の噴射を行う主燃料噴射弁と、
    前記主燃料噴射弁に対して偏位した位置に設けられ、予混合気を形成する燃料を噴射する副燃料噴射弁と、
    前記燃焼室内に形成される混合気の空燃比分布を検出する空燃比分布検出手段と、
    前記空燃比分布検出手段によって検出される前記燃焼室内の空燃比分布に応じて前記副燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射距離を調整することで、前記燃焼室内の空燃比分布を概均一とする噴射距離調整手段と、を有することを特徴とする予混合圧縮着火内燃機関。
  7. 前記噴射距離調整手段は、前記副燃料噴射弁の噴射圧を調整する手段であることを特徴とする請求項6に記載の予混合圧縮着火内燃機関。
  8. 前記噴射距離調整手段は、前記副燃料噴射弁の噴射回数を調整する手段であることを特徴とする請求項6に記載の予混合圧縮着火内燃機関。
  9. 前記噴射距離調整手段は、前記副燃料噴射弁から噴射される燃料の粒径を調整する手段であることを特徴とする請求項6に記載の予混合圧縮着火内燃機関。
  10. 内燃機関の燃焼室の略中心部に設けられ、圧縮行程上死点近傍において燃料の噴射を行う主燃料噴射弁と、
    前記主燃料噴射弁に対して偏位した位置に設けられ、予混合気を形成する燃料を噴射する副燃料噴射弁と、
    前記燃焼室内に形成される混合気の空燃比分布を検出する空燃比分布検出手段と、
    前記燃焼室における吸気弁または排気弁の少なくとも一方の開閉特性を可変とする可変動弁機構と、を備え、
    前記空燃比分布検出手段によって検出される前記燃焼室内の空燃比分布に応じて、前記可変動弁機構によって前記吸気弁または排気弁の少なくとも一方を開弁することで、前記燃焼室内の空燃比分布を概均一とすることを特徴とする予混合圧縮着火内燃機関。
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