JP2011245985A - 電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の部品を用いて簡単な構成でハーネスの急激な曲げを緩和して該ハーネスの耐久性向上を図ることができる電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造を提供すること。
【解決手段】電動パワーステアリング装置の電動モータ6から取り出されるハーネス7の配索構造として、前記電動モータ6のハーネス取出口に取り付けられるグロメットを押さえるグロメット押さえ10に、その取付面から垂直に立ち上がる縦壁10Cを形成し、該縦壁10Vの先端を前記ハーネス7に当接する当接部10bとして構成するようにする。又、前記グロメット押さえ10の当接部10bを縦壁10Cを境として前記ハーネス取出口とは反対側に屈曲させ、その屈曲部を丸く形成する。
【選択図】図2
【解決手段】電動パワーステアリング装置の電動モータ6から取り出されるハーネス7の配索構造として、前記電動モータ6のハーネス取出口に取り付けられるグロメットを押さえるグロメット押さえ10に、その取付面から垂直に立ち上がる縦壁10Cを形成し、該縦壁10Vの先端を前記ハーネス7に当接する当接部10bとして構成するようにする。又、前記グロメット押さえ10の当接部10bを縦壁10Cを境として前記ハーネス取出口とは反対側に屈曲させ、その屈曲部を丸く形成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両に搭載される電動パワーステアリング装置のモータから取り出されるハーネスの配索構造に関するものである。
車両を操舵するためのステアリング装置は、ドライバによって操作されるステアリングホイールの回転をステアリングシャフトを介してステアリングギヤボックスのギヤに伝達することによって車輪を転舵するものであるが、ドライバのステアリング操作を電動モータの動力によってアシストする電動パワーステアリング装置が採用されつつある。
電動パワーステアリング装置においては、トルクセンサによって検出される操舵トルクに基づいて電動モータの出力が制御されるが、電動モータからは電力系と信号系の複数本のハーネスが取り出されている。
ところで、電動パワーステアリング装置におけるハーネスの配索構造に関して、特許文献1には、互いに連結される電動モータとギヤボックスのフランジ部のエッジにハーネスが接触することによる該ハーネスの損傷を防ぐために、電動モータとギヤボックスのフランジ部を跨ぐようにガイド板を配設する構成が提案されている。
又、特許文献2には、電動モータのハーネス取出口に取り付けられたグロメットに複数本のハーネス(複数の相リード線と束ねられた複数のセンサ信号線)を貫通させて取り出す構成が開示されている。
更に、特許文献3には、ハーネスの端部に設けられたコネクタを取付部材を介してラックハウジングに位置調整可能に取り付け、弛みを有する状態でハーネスを取り付けた後、取付部材を介してハーネスの位置を調整してその弛みを小さく抑えるようにしたコネクタ取付端部が提案されている。
電動パワーステアリング装置においては、狭い空間にハーネス107が配索されるため、電動モータから取り出されているハーネス107が急激に折り曲げられて配索されることがあり、図5(a)に示すようにグロメット押さえ109を貫通するハーネス107が急激に折り曲げられるため、該ハーネス107がグロメット押さえ109の孔109aの周縁エッジ部に強く接触し、車両の走行等に伴う振動によってハーネス107の接触部が摩耗して損傷するという不具合が発生する。
又、図5(b)に示すように、グロメット209を貫通する複数本のハーネス207を束ねて固定具212によって固定する構成を採用した場合、振動によるハーネス207の動きを規制することができないという問題がある。このため、図5(c)に示すように束ねたハーネス207の基端部近傍を固定具212によって固定する構成を採用すると、ハーネス207の固定部212以外に部位がフリーとなるために他の固定具によってハーネス201の複数箇所を固定する必要があり、固定具の数と固定する作業工数が増えるという問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、既存の部品を用いて簡単な構成でハーネスの急激な曲げを緩和して該ハーネスの耐久性向上を図ることができる電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、電動パワーステアリング装置の電動モータから取り出されるハーネスの配索構造として、前記電動モータのハーネス取出口に取り付けられるグロメットを押さえるグロメット押さえに、その取付面から略垂直に立ち上がる縦壁を形成し、該縦壁の先端を前記ハーネスに当接する当接部として構成するようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、複数本の前記ハーネスを前記ハーネス取出口に直線状に配置し、前記グロメット押さえの縦壁を前記ハーネスの配置方向に沿って形成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記グロメット押さえの当接部を縦壁を境として前記ハーネス取出口とは反対側に屈曲させ、その屈曲部を丸く形成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記グロメット押さえの当接部を縦壁の幅方向において中央の高さが両側の高さよりも低くなるよう凹面状に形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、既存の部品であるグロメット押さえの縦壁の先端に形成された当接部によってハーネスの取出部分の近傍部分を受けることによってハーネスの配索方向を規制し、電動モータからグロメットを経て取り出されるハーネスの根元部分(取出部分)の急激な曲げを防ぐことができ、新たな部品の追加を要することなく簡単な構成でハーネスの耐久性向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、複数本のハーネスをハーネス取出口に直線状に配置し、グロメット押さえの縦壁をハーネスの配置方向に沿って形成したため、複数のハーネスがグロメット押さえの当接部に均等に当接して受けられ、それらの急激な曲げが防がれて当該ハーネスの耐久性が高められる。
請求項3記載の発明によれば、グロメット押さえの当接部を縦壁を境としてハーネス取出口とは反対側に屈曲させ、その屈曲部を丸く形成したため、電動モータから取り出されたハーネスの根元部分の急激な曲げと損傷が確実に防がれる。
請求項4記載の発明によれば、グロメット押さえの当接部を縦壁の幅方向において中央の高さが両側の高さよりも低くなるよう凹面状に形成したため、複数本のハーネスのグロメット押さえからの脱落が防がれるとともに、複数本のハーネスを当接部の中央に寄せて配索することができるためにグロメット押さえの縦壁の幅を狭くすることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は電動パワーステアリング装置を備えた車両のステアリング装置の構成を示す側面図、図2は本発明に係るモータ用ハーネスの配索構造を示す電動パワーステアリング装置の斜視図、図3は本発明に係るモータ用ハーネスの配索構造を示す側断面図、図4はグロメット押さえを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図1に示す車両のステアリング装置1は、ドライバによって操作されるステアリングホイール2の回転をステアリングシャフト3を介してステアリングギヤボックス4の不図示のギヤに伝達することによって不図示の前輪を転舵するものであり、これにはドライバのステアリング操作を電動モータの動力によってアシストする電動パワーステアリング装置5が設けられている。この電動パワーステアリング装置5は、その出力軸がステアリングギヤボックス4のギヤに連結されるようステアリングギヤボックス4に取り付けられている。
而して、電動パワーステアリング装置5は、不図示のトルクセンサによって検出される操舵トルクに基づいて電動モータ6の出力を制御するが、図2に示すように、電動モータ6からは電力系と信号系の3本のハーネス7が取り出されている。即ち、図3に示すように、電動パワーステアリング装置5のハウジング8の上部にはハーネス取出口8aが形成され、このハーネス取出口8aにはグロメット9が嵌め込まれている。そして、グロメット9は、その上から金属製のグロメット押さえ10によって覆われてハウジング8に固定されている。
上記グロメット押さえ10には、グロメット9を上方から覆う膨出部10Aが中央部に形成され、該膨出部10Aの周縁には矩形のフランジ部10Bが形成されている。そして、グロメット押さえ10は、フランジ部10Bの四隅がビス11によって螺着されることによってハウジング8に固定されている。
而して、図3及び図4に示すように、グロメット9とグロメット押さえ10の膨出部10Aには互いに連通する各3つの挿通孔9a,10aがそれぞれ上下方向に貫設されており、これらの挿通孔9a,10aを通って3本のハーネス7がハウジング8外へと取り出されている。
ところで、グロメット押さえ10には、その取付面であるフランジ部10Bの一端縁(ハーネス7の配索方向側の端縁)から略垂直に立ち上がる縦壁10Cが一体に形成されており、該縦壁部10Cの先端は、縦壁10Cを境としてハウジング8のハーネス取出口8aとは反対側(図3の右側)に略直角に屈曲して当接部10bを形成している。詳細には、当接部10bは、ハーネス7の配索方向側の膨出部10Aから離れた位置に配置され、該膨出部10Aよりも高く形成されている。このグロメット押さえ10の当接部10bは、電動パワーステアリング装置5のハウジング8内から取り出されたハーネス7に当接して該ハーネス7を支持するものであって、縦壁10Cとの屈曲部10b−1はハーネス7側に凸となるように丸く形成されている。又、図4(a)に示すように、グロメット押さえ10の当接部10bは、縦壁10Cの幅方向において中央の高さが両側の高さよりも低くなるよう凹面状に形成されている。
而して、グロメット9とグロメット押さえ10の膨出部10Aにそれぞれ形成された挿通孔9a,10aを通ってハウジング8外へと取り出された3本のハーネス7は、縦壁10Cの側に略直角方向に曲げられて配索されるが、ハーネスの取出部分の近傍部分がグロメット押さえ10の当接部10bによって受けられる。このため、ハーネスの取出部分の配索方向が当接部10bによって規制され、各ハーネス7の根元部分(取出部分)の急激な曲げが防がれる。これは、既存の部品であるグロメット押さえ10に縦壁10C及び縦壁10Cの先端に当接部10bを形成するだけの簡単な構成で前記効果が得られ、新たな部品の追加を要することなくハーネス7の耐久性を高めることができる。
そして、本実施の形態では、グロメット押さえ10の当接部10bを縦壁10Cを境としてハーネス取出口8aとは反対側に屈曲させ、その屈曲部10b−1を丸く形成したため、屈曲部10b−1との当接部では、屈曲部10b−1の形状に沿ってハーネス7が緩やかに屈曲されるとともに局所的な接触がなくなり、当接部10bとの当接によるハウジング8から取り出されたハーネス7の急激な曲げと損傷が確実に防がれる。
又、本実施の形態では、ハーネス7がハウジング8のハーネス取出口8aを直線状に並んで通過するように3本のハーネス7をハウジング8のハーネス取出口8aに直線状に並べて配置し、グロメット押さえ10の縦壁10Cをハーネス7の並び方向に沿って形成したため、複数のハーネス7がグロメット押さえ10の当接部10bに均等に当接して受けられ、それらの急激な曲げが防がれて当該ハーネス7の耐久性が高められる。そして、本実施の形態では、グロメット押さえ10の当接部10bを縦壁10Cの幅方向において中央の高さが両側の高さよりも低くなるよう凹面状に形成したため、3本のハーネス7のグロメット押さえ10からの脱落が防がれるとともに、3本のハーネス7をグロメット押さえ10の当接部10bの中央に寄せて配索することができるためにグロメット押さえ10の縦壁10Cの幅を狭くすることができるという効果も得られる。
1 ステアリング装置
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
4 ステアリングギヤボックス
5 電動パワーステアリング装置
6 電動モータ
7 ハーネス(モータ用ハーネス)
8 ハウジング
8a ハウジングのハーネス取出口
9 グロメット
9a グロメットの挿通孔
10 グロメット押さえ
10A グロメット押さえの膨出部
10B グロメット押さえのフランジ部
10C グロメット押さえの縦壁
10a グロメット押さえの挿通孔
10b グロメット押さえの当接部
10b−1 当接部の屈曲部
11 ビス
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
4 ステアリングギヤボックス
5 電動パワーステアリング装置
6 電動モータ
7 ハーネス(モータ用ハーネス)
8 ハウジング
8a ハウジングのハーネス取出口
9 グロメット
9a グロメットの挿通孔
10 グロメット押さえ
10A グロメット押さえの膨出部
10B グロメット押さえのフランジ部
10C グロメット押さえの縦壁
10a グロメット押さえの挿通孔
10b グロメット押さえの当接部
10b−1 当接部の屈曲部
11 ビス
Claims (4)
- 電動パワーステアリング装置の電動モータから取り出されるハーネスの配索構造であって、
前記電動モータのハーネス取出口に取り付けられるグロメットを押さえるグロメット押さえに、その取付面から垂直に立ち上がる縦壁を形成し、該縦壁の先端を前記ハーネスに当接する当接部として構成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造。 - 複数本の前記ハーネスを前記ハーネス取出口に直線状に配置し、前記グロメット押さえの縦壁を前記ハーネスの配置方向に沿って形成したことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造。
- 前記グロメット押さえの当接部を縦壁を境として前記ハーネス取出口とは反対側に屈曲させ、その屈曲部を丸く形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造。
- 前記グロメット押さえの当接部を縦壁の幅方向において中央の高さが両側の高さよりも低くなるよう凹面状に形成したことを特徴とする請求項3記載の電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010121350A JP2011245985A (ja) | 2010-05-27 | 2010-05-27 | 電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010121350A JP2011245985A (ja) | 2010-05-27 | 2010-05-27 | 電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011245985A true JP2011245985A (ja) | 2011-12-08 |
Family
ID=45411796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010121350A Pending JP2011245985A (ja) | 2010-05-27 | 2010-05-27 | 電動パワーステアリング装置のモータ用ハーネスの配索構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011245985A (ja) |
-
2010
- 2010-05-27 JP JP2010121350A patent/JP2011245985A/ja active Pending
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Legal Events
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20121207 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20121210 |