JP2011245184A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 眼の周辺部の撮影・測定をスムーズに行う。
【解決手段】 検査または測定を行うための検眼部を有する眼科装置において、前記検眼部を被検眼に対して相対移動する移動手段と、被検眼の前眼部を正面から観察するための観察光学系と、複数の固視標を持ち、被検眼の固視方向を誘導する固視光学系と、観察光学系の光軸に対しそれぞれ傾斜して配置され、複数の斜め方向から被検眼の角膜に向けてアライメント指標をそれぞれ投影するアライメント指標投影光学系と、被検眼の角膜上に形成された前記アライメント指標を受光して、その受光結果に基づいて被検眼に対する検眼部のアライメント状態を検出するアライメント検出手段と、を備え、前記アライメント検出手段は、前記複数の固視標から選択された固視標の位置に応じて、アライメント状態の検出に用いるアライメント指標を変更する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、被検眼に対して装置を所定の位置関係に位置合わせする眼科装置に関する。
眼の測定又は検査を行うための検眼部を有する眼科装置において、従来では、指標投影光学系により指標像が角膜上に形成され、その指標像を用いて検眼部が眼にアライメントされる。
従来のアライメント光学系としては、被検眼の斜め方向から角膜輝点を投影する方式(特許文献1参照)が知られている。そして、角膜で反射された指標像が撮像素子により受光され、指標像の受光位置に基づいてアライメントずれが検出され、自動アライメント・ガイド表示などが行われる。
また、角膜内皮細胞撮影装置(スペキュラマイクロスコープ)や角膜形状測定装置では、角膜周辺部を撮影・測定するため、上下左右に振られた眼に対してアライメントが行われる。
特開平10−71122号公報
しかしながら、上記のように眼の周辺部を測定・撮影するとき、角膜中心からの離心率に起因する角膜曲率の変化(平坦化)によって、角膜輝点が規則正しい位置に形成されない可能性がある。また、角膜輝点が虹彩に係り、指標の形状が大きく歪んでしまう可能性がある。
このような場合、指標像の位置検出精度に影響が生じ、アライメントずれが精度よく検出されない。そして、結果的には、自動アライメント・ガイド表示が適正に行われず、アライメントに時間がかかってしまう。
本発明は、上記問題点を鑑み、眼の周辺部の撮影・測定をスムーズに行うことができる眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1)
検査または測定を行うための検眼部を有し該検眼部を被検眼に対して所定の位置関係に位置合わせする眼科装置において、
前記検眼部を被検眼に対して相対移動する移動手段と、
被検眼の前眼部を正面から観察するための観察光学系と、
複数の固視標を持ち、被検眼の固視方向を誘導する固視光学系と、
観察光学系の光軸に対しそれぞれ傾斜して配置され、複数の斜め方向から被検眼の角膜に向けてアライメント指標をそれぞれ投影するアライメント指標投影光学系と、
被検眼の角膜上に形成された前記アライメント指標を受光して、その受光結果に基づいて被検眼に対する検眼部のアライメント状態を検出するアライメント検出手段と、
を備え、
前記アライメント検出手段は、前記複数の固視標から選択された固視標の位置に応じて、アライメント状態の検出に用いるアライメント指標を変更することを特徴とする。
(2) (1)の眼科装置において、
前記アライメント検出手段は、前記アライメント指標の高さから作動距離方向におけるアライメント状態を検出することを特徴とする。
(3) (2)の眼科装置において、
前記アライメント検出手段は、選択された固視標の位置と略同じ方向から投影されたアライメント指標を用いて前記アライメント状態を検出することを特徴とする。
(4) (3)の眼科装置において、
さらに、前記光軸を通る水平方向と略同一経線上に配置され、前記光軸に対して所定の角度で無限遠のアライメント指標を投影する無限遠指標投影光学系と、
を備え、
前記アライメント指標投影光学系は、上下方向から有限遠のアライメント指標をそれぞれ投影するアライメント指標投影光学系であって、
前記アライメント検出手段は、前記無限遠指標投影光学系による指標像の高さと前記アライメント指標投影光学系による指標像の高さとを比較して作動距離方向のアライメント状態を検出する前記アライメント検出手段であって、
上方に配置された固視標が選択された場合、上方向から投影された前記有限遠のアライメント指標を用いて作動距離方向のアライメント状態を検出し、
下方に配置された固視標が選択された場合、下方向から投影された前記有限遠のアライメント指標を使用することを特徴とする。
(5) (4)の眼科装置において、
前記無限遠指標投影光学系及びアライメント指標投影光学系は、それぞれ前記光軸に対して左右対称に配置されており、
左方に配置された固視標が選択された場合、左方向から投影された前記有限遠のアライメント指標を用いて作動距離方向のアライメント状態を検出し、
右方に配置された固視標が選択された場合、右方向から投影された前記有限遠のアライメント指標を使用することを特徴とする。
(6) (5)の眼科装置において、
前記検眼部は、角膜内皮細胞撮影光学系を備えることを特徴とする。
本発明によれば、眼の周辺部の撮影・測定をスムーズに行うことができる。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る眼科装置の外観構成図である。なお、以下の説明では、眼科装置として角膜内皮細胞撮影装置を例にして説明する。
角膜内皮細胞撮影装置100は、いわゆる据え置き型の角膜内皮細胞撮影装置であって、基台1と、基台1に取り付けられた顔支持ユニット2と、図示なき摺動機構により基台1上に移動可能に設けられた移動台3と、移動台3に移動可能に設けられ、後述する撮影系及び光学系を収納する撮影部(装置本体)4と、を備える。
撮影部4は、移動台3に設けられたXYZ駆動部6により、被検眼Eに対して左右方向(X方向)、上下方向(Y方向)及び前後方向(Z方向)に移動される。移動台3は、ジョイスティック5の操作により、基台1上をXZ方向に移動される。また、検者が回転ノブ5aを回転操作することにより、撮影部4はXYZ駆動部6のY駆動によりY方向に移動される。ジョイスティック5の頂部には、撮影開始スイッチ5bが設けられている。移動台3には、表示モニタ95が設けられている。なお、本実施形態では、図示なき摺動機構又はXYZ駆動部6により撮影部4が眼Eに対して相対的に移動される。
図2は、撮影部3に収納された光学系を上方から見たとき光学配置と,制御系の構成の一例を示す概略構成図である。図3は第1投影光学系、第2投影光学系、外部固視光学系を被検者側からみたときの図である。光学系の全体構成としては、斜めから角膜Ecを照明する照明光学系10と、斜めから角膜Ecの内皮細胞を撮影する撮影光学系30と、正面から角膜Ecにアライメント指標を投影する正面投影光学系50と、斜めから角膜Ecに無限遠のアライメント指標を投影する第1投影光学系60a,60bと、複数の斜め方向から角膜Ec周辺に向けて有限遠のアライメント指標をそれぞれ投影する第2投影光学系65a〜65d(図3参照)、眼Eに対して内部から固視標を投影する内部固視光学系70と、外部から固視標を投影する外部固視光学系75a〜75fと、正面から眼Eの前眼部を観察するための前眼部観察光学系80と、が設けられている。以下に、個々の具体的構成について説明する。
照明光学系10は、内皮撮影用の可視光を発する照明光源(例えば、可視LED、フラッシュランプ)12、集光レンズ14、スリット板16、投光レンズ20、を有する。照明光源12から発せられた光は、集光レンズ14により集光され、スリット板16を照明する。そして、スリット板16を通過した光は、投光レンズ20によって収束され、角膜に照射される。
撮影光学系30は、対物レンズ32、全反射ミラー34、マスク35、結像レンズ36、ハーフミラー38、二次元撮像素子40、を有する。照明光源12による角膜反射光は、対物レンズ32によって集光された後、全反射ミラー34によって反射され、マスク35にて一旦結像され、内皮細胞像を撮影する際にノイズとなる光が遮光される。そして、マスク35を通過した光は、結像レンズ36、ハーフミラー38を介して二次元撮像素子40に結像される。これにより、高倍率の角膜内皮細胞像が撮影される。なお、撮像素子40の出力は、制御部90に接続され、撮影された細胞像は、メモリ92に記憶される。また、撮影像はモニタ95に表示される。
正面投影光学系50は、赤外光源51、投光レンズ53、ハーフミラー55、を有し、XYアライメント検出用の赤外光を観察光軸L1方向から角膜Ecに投影する。光源51から発せられた赤外光は、投光レンズ53により平行光束に変換された後、ハーフミラー55により反射され、角膜Ecに投影され、指標i10が形成される(図4参照)。
第1投影光学系60a,60bは、光軸L1に対して所定の角度でそれぞれ傾斜して配置されている。第1投影光学系60a,60bは、赤外光源61a、61bと、コリメータレンズ63a、63bと、をそれぞれ有し、光軸L1を挟んで左右対称に配置され、眼Eに対して無限遠の指標を投影する(図2参照)。なお、第1投影光学系60a,60bは、光軸L1を通る水平方向と略同一経線上に配置されている(図3参照)。
光源61a、61bから出射された光は、コリメータレンズ63a、63bによりそれぞれコリメートされた後、角膜Ecに投影され、指標i20、i30が形成される(図4参照)。
第2投影光学系65a〜65dは、光軸L1に対しそれぞれ傾斜して配置されている。第2投影光学系65a〜65dは、赤外光源66a〜66dをそれぞれ有し、光軸L1を挟んで左右対称に配置され、眼Eに対して有限遠の指標を投影する。なお、第2投影光学系65a、65bは、光軸L1に対して上方に配置され、Y方向に関して互いに同じ高さに配置されている。また、第2投影光学系65c、65dは、光軸L1に対して下方に配置され、Y方向に関して互いに同じ高さに配置されている。また、第2投影光学系65a、65bと、第2投影光学系65c、65dは、光軸L1を挟んで上下対称な関係で配置されている。
ここで、光源66a、66bからの光は角膜Ecの上部に向けて斜め上方向から照射され、光源66a、66bの虚像である指標i40、i50が形成される。また、光源66c、66dからの光は角膜Ecの下部に向けて斜め下方向から照射され、光源66c、66dの虚像である指標i60、i70が形成される(図4参照)。
上記のような指標投影光学系によれば、指標i10は、眼Eの角膜頂点に形成される(図4参照)。また、第1投影光学系60a、60bによる指標i20、i30は、指標i10と同じ水平位置において、指標i10に関し左右対称に形成される。さらに、第2投影光学系65a、65bによる指標i40、i50は、指標i10より上方において、指標i10に関し左右対称に形成される。第2投影光学系65c、65dによる指標i60、i70は、指標i10より下方において、指標i10に関し左右対称に形成される。
内部固視光学系70は、可視光源(固視灯)71、投光レンズ73、可視反射・赤外透過のダイクロイックミラー74、を有し、眼Eを正面方向に固視させるための光を眼Eに投影する。光源71から発せられた可視光は、投光レンズ73により平行光束に変換された後、ダイクロイックミラー74により反射され、眼Eの眼底に投影される。
外部固視光学系75a〜75fは、XY方向に関して異なる位置に配置される複数の固視標を有し、被検眼の固視方向を誘導する。例えば、外部固視光学系75a〜75fは、可視光源(固視灯)76a〜76fを有し、光軸L1を中心とする同一円周上で、被検者から見て、2時、4時、6時、8時、10、12時の各位置に配置されている。
角膜下部を撮影する場合、固視灯(固視標)の位置が上方に設定され、眼Eの固視が上方向に誘導される。例えば、光源76aが点灯されると、眼Eは12時方向に誘導され、撮影部位が角膜中心に対して6時の方向に設定される。また、光源76bが点灯されると、眼Eは2時方向に誘導され、撮影部位が8時の方向に設定される。また、光源76cが点灯されると、眼Eは10時方向に誘導され、撮影部位が4時の方向に設定される。
角膜上部を撮影する場合、固視灯(固視標)の位置が下方に設定され、眼Eの固視が下方向に誘導される。例えば、光源76dが点灯されると、眼Eは6時方向に誘導されるため、撮影部位が12時の方向に設定される。また、光源76eが点灯されると、眼Eは4時方向に誘導されるため、撮影部位が10時の方向に設定される。また、光源71fが点灯されると、眼Eは8時方向に誘導されるため、撮影部位が2時の方向に設定される。
図2に戻る。前眼部観察光学系80は、対物レンズ82、二次元撮像素子40、を有する。図示なき前眼部照明光源により照明された前眼部は、ダイクロイックミラー74、ハーフミラー55、対物レンズ82、ハーフミラー38を介して二次元撮像素子40に撮像される。また、同様に、正面投影光学系50、第1投影光学系60a,60bと、第2投影光学系65a〜65d、による角膜反射像は二次元撮像素子40に受光される。
二次元撮像素子40の出力は制御部90に接続され、図4に示すように、モニタ95には、二次元撮像素子40によって撮像された前眼部像が表示される。なお、モニタ95上に電子的に表示されるレチクルLTは、XYアライメントの基準を示している。なお、前眼部観察光学系80は、眼Eに対する撮影部3のアライメント状態を検出するための検出光学系を兼用する。
制御部90は、内皮を撮影するための制御を含む装置全体の制御を行う。そして、制御部90には、回転ノブ5a、撮影スイッチ5b、XYZ駆動部6、二次元撮像素子40、84、各光源、記憶手段としてのメモリ92、各種の操作が行うためのコントロール部94、モニタ95、が接続されている。なお、コントロール部94には、例えば、複数の固視標からある固視標を選択するスイッチが設けられている。なお、固視標の選択について、選択される指標が自動的に順次切換えられるようにしてもよい。
例えば、制御部90は、モニタ95の表示を制御する。また、制御部90は、アライメント指標の受光結果に基づいて眼Eに対する撮影部3のアライメント状態を検出する。そして、制御部90は、その検出結果に基づいて撮影部3の移動を指令する信号を出力する。
具体的には、制御部90は、検出結果に基づいてXYZ駆動部6を制御し、ずれが許容範囲内に収まるように撮影部3を自動的に移動させる。また、制御部90は、検出結果に基づいてモニタ95を制御し、アライメントの誘導表示(例えば、インジケータ)を行う。
以上のような構成を備える装置において、その動作について説明する。なお、以下の説明においては、角膜頂点は、眼Eがある方向に固視されたときに角膜上の最も装置側に位置する部分として説明され、角膜中心は、眼Eが正面方向に固視されたときの角膜頂点に相当する角膜部分として説明される。
図4は角膜中心部の内皮を撮影する場合の前眼部観察画面の一例を示す図であり、図4(a)はアライメントずれがある場合の表示例であり、図4(b)はアライメントが適正な状態における表示例である。
この場合、光源71が点灯され、眼Eの固視方向が正面に誘導される。まず、検者は、被検者に固視標を注視させる。また、モニタ95に表示された前眼部像を観察しながら、眼Eに対する撮影部4のアライメントを行う。
上記のようにしてラフなアライメントが行われると、図4(a)に示すように、拡散光による角膜指標像が撮像素子64の受光面に検出される。制御部90は、画像の左上の座標位置から、画面の右下に向かって輝点を探索する。そして、指標i40、i50、i60、i70が検出されるようになると、制御部90は、検出された輝点の位置を検出する。
そして、制御部90は、指標i40、i50、i60、i70からなる矩形の中心位置を略角膜頂点として検出し、XY方向におけるアライメントずれ方向/偏位量を検出する。そして、制御部90は、駆動部6の駆動を制御し、アライメントずれが所定のアライメント許容範囲に入るように撮影部4をXY方向に移動させる。これにより、広範囲での自動アライメントが可能となる。
以上のようにして撮影部4が移動され、指標像i10が検出されると、制御部70は、上記指標像i40〜i70によるアライメントを終了し、指標像i10を用いたアライメントを行う。そして、制御部70は、指標像i10の座標位置を略角膜頂点として検出し、XY方向におけるアライメントずれ方向/偏位量を検出する。そして、制御部90は、駆動部6の駆動を制御し、アライメントずれが所定のアライメント許容範囲内に入るように撮影部4をXY方向に移動させる。
また、上記のようにして指標像i10が検出されるようになると、同様に、無限遠の指標像i20、i30が検出される。そこで、制御部90は、前述のように検出される無限遠の指標像i20、i30の間隔と有限遠の指標像i60、i70の間隔とを比較することによりZ方向のアライメントずれ方向/偏位量を求める。そして、制御部90は、Z方向のアライメントずれが所定のアライメント許容範囲に入るように撮影部4をZ方向に移動させる。
この場合、制御部90は、測定部3が作動距離方向にずれた場合に、前述の無限遠指標i20、i30の間隔がほとんど変化しないのに対して、有限遠の指標像i60、i70の像間隔が変化するという特性を利用して、Z方向のアライメントずれを求める(詳しくは、特開平6−46999号参照)。なお、指標像i60、i70の代わりに、指標像i40、i50が利用されてもよい。また、光軸L1からの指標の距離(指標高さ)に基づいてZアライメントが検出されてもよい。
前述したアライメント動作によって、XYZ方向のアライメントずれがアライメント完了の条件を満たしたら、制御部90は、XYZ方向のアライメントが合致したと判定し、撮影開始のトリガ信号を発する。
制御部90は、トリガ信号が発せられると、照明光源12を発光させ、照明光による角膜内皮細胞像を二次元撮像素子40にて撮像する。そして、制御部90は、撮像された細胞像をメモリ92に記憶すると共に、モニタ95に内皮細胞像を表示する。
図5は角膜周辺部の内皮を撮影する場合において、アライメントが適正な状態の前眼部観察画面の一例を示す図であり、図5(a)は角膜の下部を撮影するとき、図5(b)は角膜の上部を撮影するときを示している。
ここで、制御部90は、複数の固視標から選択された固視標の位置に応じて、異なったアライメント指標を用いてアライメント状態を検出する。より具体的には、制御部90は、選択された固視標の位置と略同じ方向から投影されたアライメント指標によりアライメント状態が検出されるように、検出に使用するアライメント指標を変更する。
角膜の下部を撮影するとき、上方に配置された固視標(光源76a〜光源76c)が選択される。この場合眼Eは視軸として上方を向くので、指標像i60、i70の輝点は、角膜中心から下方に大きく離れた位置に形成され、さらには、虹彩上に形成される場合もある。
この場合、眼の形状的な特性(角膜中心から周辺に向かうにつれて曲率半径が大きくなる)により、指標像i60、i70の位置が規則正しく映らない場合がある。また、輝点が虹彩上に形成される場合、輝点形状が散乱により大きく歪む場合がある。上記のような場合、指標像i60、i70の位置検出精度が大きく低下する。このため、アライメント検出に用いられる指標像i60、i70の情報は、検出精度が低くなる。このような傾向は、眼Eは12時方向に誘導される場合に顕著に現れる。
そこで、制御部90は、固視位置が上方に設定された場合、無限遠の指標像i20、i30と、有限遠の指標像i40、i50との間隔を比較することによりZ方向のアライメントずれを求める。そして、その検出結果に基づいて撮影部4の移動を指示する。この場合、上方固視時における輝点パターンが予め記憶され、記憶された輝点パターンを用いてアライメントに使用される輝点が特定される。
ここで、指標像i20、i30、指標像i40、i50は、角膜の中心部近傍に形成されるので、輝点の位置が規則正しく映り、また、歪みが少ない。よって、アライメント状態が正確に検出される。したがって、角膜の下部を撮影する場合、これらの指標像を用いてアライメント検出を行うことにより、スムーズなアライメントが可能となる。なお、上記指標像i40〜i70を用いたXYアライメントは、ラフなアライメントができればよいので、中心撮影と同様に行ってもよい。
一方、角膜の上部を撮影するとき、下方に配置された固視標(光源76d〜光源76f)が選択される。この場合、眼Eは視軸として下方を向くので、指標像i40、i50の輝点は、角膜中心から上方に大きく離れた位置に形成され、さらには、虹彩上に形成される場合もある。
このため、上記下部を撮影する場合と同様に、指標像i40、i50が正しく映らない場合がある。また、虹彩により輝点形状が大きく歪む場合がある。よって、指標像i40、i50を用いたアライメント検出の精度が低下する。
そこで、制御部90は、固視位置が下方に設定された場合、無限遠の指標像i20、i30と、有限遠の指標像i60、i70との間隔を比較することによりZ方向のアライメント偏位量を求める。そして、そのアライメント検出結果に基づいて撮影部4の移動を指示する。この場合、下方固視時における輝点パターンが予め記憶され、記憶された輝点パターンを用いてアライメントに使用される輝点が特定される。
ここで、角膜中心の下方に形成された指標像i60、i70、及び角膜中心と水平に形成された指標像i20、i30は、角膜中心の近傍に形成され、歪みが少ない。よって、アライメント状態が正確に検出される。したがって、角膜の上部を撮影する場合、これらの指標像を用いてアライメント検出を行うことにより、スムーズなアライメントが可能となる。
なお、上記Zアライメント検出を行う場合、Z検出に用いない輝点に対応する光源が消灯されてもよい。この場合、上部が撮影される場合、光源65c、光源65dが消灯され、下部が撮影される場合、光源65a、光源65bが消灯される。
なお、本発明は、眼Eの固視方向が左右に振られるような場合においても、適用可能である。例えば、装置から見て左方に配置された固視標が選択された場合、左方向から投影されたアライメント指標を用いてアライメント状態を検出する。また、装置から見て右方に配置された固視標が選択された場合、右方向から投影されたアライメント指標を用いてアライメント状態を検出する。
例えば、左方に配置された光源76bが選択された場合、X方向に関して、光軸L1からの指標i20の距離と、光軸L1からの指標i40(i60)の距離と、が比較され、Zアライメント状態が検出される。この場合、斜め左上方向に眼Eが誘導されるので、指標i40の使用が好ましい。
また、以上の説明において、無限遠と有限遠の指標を比較する構成に限らず、有限遠の高さを利用して作動距離が検出されるようにしてもよい。
また、以上の説明においては、点状の指標像を投影する構成としたが、これに限るものではなく、例えば、スリット状の指標を投影するようにしてもよい。この場合、スリットの長さやスリット間の間隔が作動距離の検出に利用される。また、ある方向(例えば、上下)に形成されるスリット指標を光軸L1に対して対称に投影し、固視位置に応じて、スリット指標における光軸L1より上側部分/下側部分を適宜アライメント検出に用いるようにしてもよい。
なお、以上の説明においては、角膜内皮細胞撮影装置を例にとって説明したが、ケラトメータでのサジタル測定、眼底カメラでの眼底周辺の撮影など固視方向が大きく振られた状態で眼の周辺部に関する測定・撮影を行う装置であれば、本発明の適用が可能である。
本実施形態に係る眼科装置の外観構成図である。 撮影部に収納された光学系を上方から見たとき光学配置と,制御系の構成の一例を示す概略構成図である。 第1投影光学系、第2投影光学系、外部固視光学系を被検者側からみたときの図である。 角膜中心部の内皮を撮影する場合の前眼部観察画面の一例を示す図である。 角膜周辺部の内皮を撮影する場合において、アライメントが適正な状態の前眼部観察画面の一例を示す図である。
3 移動台
6 XYZ駆動部
60a,60b 第1投影光学系
65a〜65d 第2投影光学系
75a〜75f 外部固視光学系
80 前眼部観察光学系
90 制御部

Claims (6)

  1. 検査または測定を行うための検眼部を有し該検眼部を被検眼に対して所定の位置関係に位置合わせする眼科装置において、
    前記検眼部を被検眼に対して相対移動する移動手段と、
    被検眼の前眼部を正面から観察するための観察光学系と、
    複数の固視標を持ち、被検眼の固視方向を誘導する固視光学系と、
    観察光学系の光軸に対しそれぞれ傾斜して配置され、複数の斜め方向から被検眼の角膜に向けてアライメント指標をそれぞれ投影するアライメント指標投影光学系と、
    被検眼の角膜上に形成された前記アライメント指標を受光して、その受光結果に基づいて被検眼に対する検眼部のアライメント状態を検出するアライメント検出手段と、
    を備え、
    前記アライメント検出手段は、前記複数の固視標から選択された固視標の位置に応じて、アライメント状態の検出に用いるアライメント指標を変更することを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1の眼科装置において、
    前記アライメント検出手段は、前記アライメント指標の高さから作動距離方向におけるアライメント状態を検出することを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項2の眼科装置において、
    前記アライメント検出手段は、選択された固視標の位置と略同じ方向から投影されたアライメント指標を用いて前記アライメント状態を検出することを特徴とする眼科装置。
  4. 請求項3の眼科装置において、
    さらに、前記光軸を通る水平方向と略同一経線上に配置され、前記光軸に対して所定の角度で無限遠のアライメント指標を投影する無限遠指標投影光学系と、
    を備え、
    前記アライメント指標投影光学系は、上下方向から有限遠のアライメント指標をそれぞれ投影するアライメント指標投影光学系であって、
    前記アライメント検出手段は、前記無限遠指標投影光学系による指標像の高さと前記アライメント指標投影光学系による指標像の高さとを比較して作動距離方向のアライメント状態を検出する前記アライメント検出手段であって、
    上方に配置された固視標が選択された場合、上方向から投影された前記有限遠のアライメント指標を用いて作動距離方向のアライメント状態を検出し、
    下方に配置された固視標が選択された場合、下方向から投影された前記有限遠のアライメント指標を使用することを特徴とする眼科装置。
  5. 請求項4の眼科装置において、
    前記無限遠指標投影光学系及びアライメント指標投影光学系は、それぞれ前記光軸に対して左右対称に配置されており、
    左方に配置された固視標が選択された場合、左方向から投影された前記有限遠のアライメント指標を用いて作動距離方向のアライメント状態を検出し、
    右方に配置された固視標が選択された場合、右方向から投影された前記有限遠のアライメント指標を使用することを特徴とする眼科装置。
  6. 請求項5の眼科装置において、
    前記検眼部は、角膜内皮細胞撮影光学系を備えることを特徴とする眼科装置。
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