JP2011244522A - 電力変換システムの放電制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が衝突した場合にコンデンサ16の放電制御を行なうことができなくなるおそれがあること。
【解決手段】シリーズレギュレータ40は、コンデンサ16の電圧を降圧してU相の下側アームのドライブユニットDUに出力する。放電制御用フライバックコンバータFBdは、シリーズレギュレータ40の出力を入力としてU相の上側アームのドライブユニットDUに電力を出力する。衝突が検知されると、フォトカプラ54をオフ操作することで、シリーズレギュレータ40がオン状態となり、これによりU相のスイッチング素子Swnがオン状態とされる。また、放電用フライバックコンバータFBdの電源用スイッチング素子64がオン・オフ操作され、これによるトランス60の2次側コイル60bの出力電圧の変化に応じてスイッチング素子Swpがオン・オフ操作される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体を備えて且つ直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路の出力端子および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行うことにより前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置に関する。
この種の放電制御装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、インバータの高電位側のスイッチング素子と低電位側のスイッチング素子とを同時にオン状態とすることで、インバータの入力端子に接続されるコンデンサの両電極を短絡し、コンデンサを放電させるものも提案されている。この制御装置では、コンデンサの両電極を短絡させる際に流れる電流が過度に大きくなることを回避すべく、放電制御時には通常時と比較して、スイッチング素子であるIGBTのゲートへの印加電圧を低減させている。
特開2009−232620号公報
ところで、上記放電制御時には、スイッチング素子の単位時間当たりの発熱量が非常に大きくなりやすい。このため、放電制御時においてスイッチング素子の温度が過度に上昇するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行うことにより前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御するに際し、スイッチング素子の温度上昇を好適に抑制することのできる電力変換システムの放電制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体を備えて且つ直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路の出力端子および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行うことにより前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置において、前記放電制御手段によって操作される前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方の駆動回路の電源は、スイッチング電源であり、前記放電制御手段は、前記スイッチング電源の出力信号に基づき、前記スイッチング電源によって電力供給される駆動回路に接続されたスイッチング素子のオン状態およびオフ状態を1の放電制御期間において複数回繰り返すことで前記両電極の短絡状態を複数回生成するものであること特徴とする。
上記発明では、キャパシタの両電極の短絡状態を複数回生成することでキャパシタの放電期間を時分割制御することができるため、スイッチング素子の単位時間当たりの発熱量を低減することができ、ひいてはスイッチング素子の温度が過度に上昇することを好適に抑制することができる。特に、上記発明では、1の放電制御期間において、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方のオン・オフ操作をスイッチング電源の出力信号に基づき行なうことで、オン・オフ操作指令信号の伝達手段等を簡素化することもできる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記放電制御手段によって操作される前記低電位側のスイッチング素子の駆動回路の電源は、前記キャパシタの電圧を降圧するシリーズレギュレータであり、前記放電制御手段によって操作される前記高電位側のスイッチング素子の駆動回路の電源であるスイッチング電源は、前記シリーズレギュレータの出力を入力とすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記放電制御手段は、前記スイッチング電源の出力信号に応じた2値信号を分周する分周手段を備え、該分周された信号に同期して、前記スイッチング電源によって電力供給された駆動回路に接続されるスイッチング素子をオン・オフ操作することを特徴とする。
上記発明では、分周手段を備えることで、スイッチング電源のオン・オフ操作の周波数を放電制御によるオン・オフ操作の周波数よりも高くすることができる。このため、スイッチング電源の磁気部品を小型化することができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記放電制御手段による放電制御に伴う前記スイッチング素子の温度上昇を制御すべく前記分周手段による分周比を操作する温度制御手段を備え、該温度制御手段は、前記スイッチング素子のオン状態およびオフ状態の1周期に対するオン時間の時比率を低下させつつ分周比を増加操作することを特徴とする。
上記時比率が小さいほどスイッチング素子の発熱期間に対する放熱期間の比率が大きくなる。上記発明では、この点に鑑み、分周比を増加させる際には時比率を低下させるようにすることで、スイッチング素子の温度の上昇を好適に抑制する制御が可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子は、電圧制御形のスイッチング素子であり、前記放電制御手段は、前記いずれか一方の非飽和領域の電流がいずれか他方のものよりも小さくなるように前記いずれか一方および前記いずれか他方のそれぞれのスイッチング素子の導通制御端子に印加する電圧を設定するものであって且つ、前記いずれか他方がオン状態となっている間に前記いずれか一方のスイッチング状態を切り替えるようにして、該いずれか一方のオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことで前記両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行うものであることを特徴とする。
上記発明では、いずれか他方がオン状態である間にいずれか一方のスイッチング状態を切り替えるため、いずれか一方のスイッチング状態の切り替え時においていずれか他方のスイッチング状態の切り替えがなされる場合のように貫通電流が大きくなる事態等を回避することができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記放電制御手段は、前記スイッチング電源の出力信号に応じた2値信号を分周する分周手段と、前記放電制御に伴う前記スイッチング素子の温度上昇を制御すべく前記分周手段による分周比を操作する温度制御手段とを備え、該温度制御手段は、前記いずれか一方の温度の検出値をフィードバック制御すべく分周比を操作することを特徴とする。
上記発明では、キャパシタの放電制御に際しての高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の発熱は、上記いずれか一方のスイッチング素子の方が顕著となる。このため、この温度の検出値を制御量としてこれをフィードバック制御することで、双方のスイッチング素子の温度が過度に高くなることを好適に回避することができる。
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の発明において、前記いずれか他方のスイッチング素子は、その入力端子および出力端子間を流れる電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子を備え、前記スイッチング電源は、トランスと、該トランスの1次側コイルと電源との間を開閉する電源用スイッチング素子とを備え、前記センス端子から出力される微少電流に基づき前記スイッチング素子の温度を制御すべく、前記トランスの2次側コイルの出力を調節することで前記いずれか一方のスイッチング素子の導通制御端子への電圧の印加態様を操作する温度制御手段を備えることを特徴とする。
キャパシタの放電制御に際しての高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の発熱は、これらを流れる電流と相関を有する。上記発明では、この点に鑑み、放電制御に際してスイッチング素子を流れる電流に基づきスイッチング素子の温度が過度に上昇しないように制御する。
ところで、いずれか一方のスイッチング素子がセンス端子を備える場合であっても、このセンス端子を流れる電流を用いる場合には、電流の検出精度が低下するおそれがある。上記発明では、この点に鑑み、いずれか他方のスイッチング素子のセンス端子の出力する微少電流を用いる。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記2次側コイルの出力の調節は、前記電源用スイッチング素子のオン・オフの周期に対するオン時間の時比率を固定した状態での前記1次側コイルの印加電圧の調節として行われることを特徴とする。
上記発明では、時比率を固定することで、電源用スイッチング素子がオン状態やオフ状態とされる期間に基づき高電位側のスイッチング素子や低電位側のスイッチング素子がオン状態とされる期間を適切に定めることが可能となる。
請求項9記載の発明は、請求項5〜8のいずれか1項に記載の発明において、前記放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子のいずれか他方をオン状態に維持しつついずれか一方のオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことにより前記両電極の短絡状態を複数回生成するものであることを特徴とする。
高電位側のスイッチング素子と低電位側のスイッチング素子との双方のオン状態およびオフ状態を複数回繰り替えす場合には、いずれか一方のスイッチング状態の切り替え時においていずれか他方のスイッチング状態の切り替えがなされる場合のように貫通電流が大きくなる事態等を回避すべく、これらの同期をとることが要求される。この点、上記発明では、いずれか一方をオン状態に維持することで、こうした要求が生じることを回避することができる。
請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発明において、前記電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段を備え、前記放電制御手段は、前記判断手段によって異常が生じたと判断される場合に前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う異常時放電制御手段であることを特徴とする。
一実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるドライブユニットの構成を示す図。 同実施形態にかかる異常時放電制御を示すタイムチャート。 ゲート印加電圧と電流との関係を示す図。 センス端子の微少電流の特性を示す図。 上記実施形態の変形例にかかる電源の配置を示す図。
<一実施形態>
以下、本発明にかかる電力変換システムの放電装置をハイブリッド車に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態のシステム構成を示す。図示されるモータジェネレータ10は、車載主機であり、駆動輪に機械的に連結されている。モータジェネレータ10は、インバータIVと、リレーSMR2および抵抗体14並びにリレーSMR1の並列接続体とを介して高電圧バッテリ12に接続されている。ここで、高電圧バッテリ12は、その端子電圧が例えば百V以上の高電圧となるものである。また、インバータIV1の入力端子のうち、リレーSMR1,SMR2よりもインバータIV側には、コンデンサ16が並列接続されている。
インバータIVは、パワー素子としての高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの直列接続体が3つ並列接続されて構成されている。そして、これら高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの接続点が、モータジェネレータ10の各相にそれぞれ接続されている。
上記高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnのそれぞれの入出力端子間(コレクタおよびエミッタ間)には、高電位側のフリーホイールダイオードFDpおよび低電位側のフリーホイールダイオードFDnのカソードおよびアノードが接続されている。なお、上記スイッチング素子Swp,Swnは、いずれも絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)にて構成されている。また、スイッチング素子Swp,Swnは、その入力端子および出力端子間に流れる電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子Stを備えている。
センス端子Stの出力する微少電流は、シャント抵抗19を流れ、これによる電圧降下量が、スイッチング素子Sw#(#=p,n)を駆動するためのドライブユニットDU(図中、U相のみ明記)に取り込まれる。ドライブユニットDUは、シャント抵抗19における電圧降下量に基づき、スイッチング素子Sw#の入力端子および出力端子間に流れる電流が閾値電流Ith以上となると判断される場合に、スイッチング素子Sw#を強制的にオフ状態とする機能を有する。
一方、制御装置30は、低電圧バッテリ20を電源とする電子制御装置である。制御装置30は、制御対象としてのモータジェネレータ10の制御量を制御すべく、上記インバータIVを操作する。詳しくは、制御装置30は、図示しない各種センサの検出値等に基づき、インバータIVのU相、V相、およびW相のそれぞれについてのスイッチング素子Swpを操作する操作信号gup,gvp,gwpと、スイッチング素子Swnを操作する操作信号gun,gvn,gwnとを生成し出力する。これにより、スイッチング素子Swp,Swnは、それらの導通制御端子(ゲート)に接続されるドライブユニットDUを介して制御装置30により操作される。
ちなみに、インバータIVを備える高電圧システムと、制御装置30を備える低電圧システムとは、図示しないフォトカプラ等の絶縁手段によって絶縁されており、上記操作信号g*#(*=u,v,w、#=p,n)は、絶縁手段を介して高電圧システムに出力される。
上記ドライブユニットDUは、通常時用フライバックコンバータFBnを電源とするものである。通常時用フライバックコンバータFBnは、低電圧バッテリ20の電力を上側アームや下側アームに供給するための絶縁型コンバータである。すなわち、トランス32の1次側コイル32aには、電源用スイッチング素子34が閉操作されることで低電圧バッテリ20のエネルギが蓄えられる。この際、2次側コイル32においては、電流が流れることがダイオード36によって阻止される。これに対し、電源用スイッチング素子34が開操作されることで2次側コイル32bに電流が流れ、通常時用コンデンサ38が充電される。この通常時用コンデンサ38の充電エネルギが、ドライブユニットDUの消費エネルギとなる。なお、図1には、通常時用フライバックコンバータFBnがU相の上下アームのドライブユニットDUの電源となることのみが示されているが、実際には、V相、W相のドライブユニットDUの電源ともなっている。このため、トランス32の2次側コイル32bは、実際には6個である。
ところで、制御装置30は、自身に作用する力に基づき加速度を検出する加速度検出手段(Gセンサ22)の検出値に基づき、車両の衝突を検知し、衝突が検知された場合、コンデンサ16を強制的に放電させる処理を行なわせる機能を有する。この異常時放電制御に際しては、車両に異常が生じていることから、通常時用フライバックコンバータFBnがドライブユニットDUの電源として機能しないおそれがある。そこで本実施形態では、異常時放電制御時におけるドライブユニットDUの電源として、コンデンサ16の電圧を降圧するシリーズレギュレータ40と、シリーズレギュレータ40の出力を入力とする放電用フライバックコンバータFBdとを別途備えている。
シリーズレギュレータ40は、複数(ここでは、4個を例示)の抵抗体44とツェナーダイオード48との直列接続体を備えており、これがコンデンサ16に並列接続されている。そして、抵抗体44には、複数のNチャネルMOS型電界効果トランジスタ(スイッチング素子42)が並列接続されている。ここで、最高電位のスイッチング素子42の入力端子と導通制御端子との間には、最高電位の抵抗体44が接続され、中間のスイッチング素子42の導通制御端子同士は、抵抗体44によって接続されている。さらに、最低電位のスイッチング素子42の導通制御端子と出力端子間は、抵抗体46によって接続されている。
上記ツェナーダイオード48には、フォトカプラ54の2次側のフォトトランジスタの入力端子および出力端子が並列接続されている。これにより、フォトカプラ54がオンとなることで、ツェナーダイオード48がオフとなり、スイッチング素子42はオフ状態となる。これに対し、フォトカプラ54がオフとなると、ツェナーダイオード48がオン状態となり、シリーズレギュレータ40の出力電圧がツェナーダイオード48のブレークダウン電圧まで上昇する。そしてシリーズレギュレータ40の出力電流がゼロよりも大きくなる場合、抵抗体46に電流が流れることから、その電圧降下によって、最低電位のスイッチング素子42がオンする。この際、抵抗体44は、最低電位以外のスイッチング素子42の入力端子および導通制御端子間の電圧を抵抗体46の電圧降下量とするように機能する。このため、全てのスイッチング素子42がオン状態に切り替わる。この際、これらスイッチング素子42は非飽和領域で動作し、各スイッチング素子42の出力端子および入力端子間の電圧は、コンデンサ16の電圧からツェナーダイオード48のブレークダウン電圧を減算した値をスイッチング素子42の数によって均等分割した値程度となる。
上記フォトカプラ54の1次側のフォトダイオードは、制御装置30によって出力される異常時放電指令disが論理「H」となることでオン状態となる。異常時放電指令disは、制御装置30が起動されている状況下、衝突が生じない限り論理「H」とされる。これは、衝突が生じて制御装置30によってフォトカプラ54を操作することができなくなった場合であっても、シリーズレギュレータ40をオン状態とするための設定である。
一方、放電用フライバックコンバータFBdは、電源用スイッチング素子64が閉状態とされることで、トランス60の1次側コイル60aにシリーズレギュレータ40の出力エネルギを蓄える。この際、トランス60の2次側コイル60bにおいては、ダイオード66によって電流の流れが阻止される。そして、電源用スイッチング素子64が開状態となることで、ダイオード66を介して放電用コンデンサ68に電流が出力される。なお、トランス60の1次側コイル60aと2次側コイル60bとの巻き数比は、「1」とされる。
図2に、U相のスイッチング素子Sw#のドライブユニットDUのうち、特にシリーズレギュレータ40および放電用フライバックコンバータFBdを電源とする部分の構成を示す。
図示されるように、シリーズレギュレータの出力電圧は、ダイオード52を介してレギュレータ80に取り込まれ、ここで所定電圧に制御される。レギュレータ80の出力電圧は、充電用スイッチング素子72およびゲート抵抗70を介して低電位側のスイッチング素子Swnに印加される。低電位側のスイッチング素子Swnのゲートは、ゲート抵抗70および放電用スイッチング素子74を介してエミッタに接続されており、この電気経路がゲートの放電経路となる。これら充電用スイッチング素子72や放電用スイッチング素子74は、シリーズレギュレータ40の出力電圧が印加されることをトリガとして、放電時駆動制御部76によって操作される。
一方、クロック82は、シリーズレギュレータ40の出力電圧が印加されることをトリガとして所定の周波数で電源用スイッチング素子64をオン・オフするものである。ここで、オン・オフ周期に対するオン時間の時比率は「1/2」で固定される。電源用スイッチング素子64のオン・オフ操作によって充電される放電用コンデンサ68の電圧は、高電位側のスイッチング素子Swpに対する充電用スイッチング素子72に印加される。なお、高電位側のスイッチング素子Swp用のゲート抵抗70および放電用スイッチング素子74については、スイッチング素子Swnのものと同様である。
上記トランス60の2次側コイル60bの電圧は、波形整形回路84に印加される。波形整形回路84は、2次側コイル60bの電圧を波形整形することで、電源用スイッチング素子64の操作信号(クロック82の出力信号)と同様の電圧波形を生成するものである。波形整形回路84の出力は、分周回路86に入力される。分周回路86では、波形整形回路84の出力する2値信号のうちの一方のパルス幅を固定しつつ周波数を変化させる処理を行なう。分周回路86の出力信号は、放電用駆動制御部78に入力される。
タイマ90は、シリーズレギュレータ40の出力電圧が印加されることをトリガとして計時動作を開始するものである。停止処理部92は、タイマ90によって計時される時間が所定時間となることで放電停止指令を放電時駆動制御部76およびクロック82に出力するものである。また、スイッチング素子Swnのセンス端子Stから出力される微少電流によって生じるシャント抵抗19の電圧が、コンパレータ94の非反転入力端子に印加される。コンパレータ94の反転入力端子には基準電源96の基準電圧Vrefが印加されており、これにより、コンパレータ94では、スイッチング素子Swnを流れる電流が閾値電流Ith以上となることで停止処理部92に停止指令を出力する。これにより、停止処理部92では、タイマ90によって計時される時間が所定時間となる以前であっても閾値電流Ith以上の電流が流れることで放電制御を禁止する。
レギュレータ99は、シリーズレギュレータ40の出力電圧(ダイオード52の出力電圧)を所定に制御してトランス60の1次側コイル60aに印加する。レギュレータ99には、シャント抵抗19の電圧が入力されており、この電圧が高いほど1次側コイル60aに印加する電圧を低下させる。ただし、この印加電圧は、レギュレータ80の出力電圧VHよりは低く設定される。
また、放電用コンデンサ68を電源とする定電流源98の出力電流は、感温ダイオードSDに取り込まれる。感温ダイオードSDの出力電圧は、分周回路86に入力される。分周回路86では、感温ダイオードSDの出力電圧が低いほど(検出される温度が高いほど)、分周比を大きくする。
図3に、異常時放電指令disに基づく放電制御の態様を示す。詳しくは、図3(a)に、異常時放電指令disの推移を示し、図3(b)に、クロック82の出力信号の推移を示し、図3(c)に、感温ダイオードSDの出力電圧の推移を示し、図3(d)に、U相の高電位側のスイッチング素子Swpの状態の推移を示し、図3(e)に、U相の低電位側のスイッチング素子Swnの状態の推移を示す。図示されるように、本実施形態では、U相の低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に維持しつつ、高電位側のスイッチング素子Swpを、オン状態およびオフ状態に周期的に切り替える。これにより、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方が同時期にオン状態となる期間が存在し、この期間においてコンデンサ16の両電極間がスイッチング素子Swp,Swnを介して短絡状態とされることで、コンデンサ16が放電される。
この際、レギュレータ99の出力電圧がレギュレータ80の出力電圧よりも低いために、図3(f)および図3(g)に示すように、高電位側のスイッチング素子Swpのゲート印加電圧の方が低電位側のスイッチング素子Swnのゲート印加電圧よりも低くなる。ここで、図3(f)は、高電位側のスイッチング素子Swpのゲート・エミッタ間電圧Vgeの推移し、図3(g)は、低電位側のスイッチング素子Swnのゲート・エミッタ間電圧Vgeの推移を示す。
こうした構成によれば、高電位側のスイッチング素子Swpは、非飽和領域において駆動されて且つ、低電位側のスイッチング素子Swnは、飽和領域において駆動されることとなる。ここで、飽和領域とは、図4に示すように、出力電流(コレクタ電流Ic)に応じてスイッチング素子の入力端子および出力端子間の電圧(コレクタエミッタ間電圧Vce)が大きくなる領域のことである。一方、非飽和領域とは、コレクタ電流が増加することなくコレクタエミッタ間電圧Vceが増大する領域のことである。非飽和領域となるコレクタ電流Icは、ゲート印加電圧(ゲート・エミッタ間電圧Vge)が大きいほど大きくなる。
このため、低電位側のスイッチング素子Swnよりも高電位側のスイッチング素子Swpのゲート印加電圧を低くすることで、高電位側のスイッチング素子Swpの方が低電位側のスイッチング素子Swnよりも非飽和領域の電流が小さくなる。これにより、放電制御によって高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを流れる電流は高電位側のスイッチング素子Swpの非飽和領域の電流に制限されることとなる。なお、高電位側のスイッチング素子Swpの非飽和領域の電流は、上記ドライブユニットDUが規定する閾値電流Ith未満となるように設定することが望ましい。
図3(d)に示されるように、本実施形態では、高電位側のスイッチング素子Swpの温度が高くなることで感温ダイオードSDの出力電圧が低下すると、分周比を増加させることで、高電位側のスイッチング素子Swpの1回のオン時間を固定しつつオン・オフの1周期に対するオン時間の時比率を小さくする。これにより、温度が上昇する状況下、単位時間当たりの発熱量を低減することができる。ちなみに、フィードバック制御量を高電位側のスイッチング素子Swpの温度としたのは、上記放電制御によって生じる発熱量の大部分が、非飽和領域で駆動される高電位側のスイッチング素子Swpによるものとなることに鑑みたものである。
また、図3(f)に示すように、放電電流が大きいほど(スイッチング素子Swnを流れる電流が大きいほど)、スイッチング素子Swpのゲート印加電圧を低下させた。これにより、放電電流を低減することができ、ひいては単位時間当たりの発熱量を制限することができる。なお、発熱量を把握するためのパラメータとしての電流を、低電位側のスイッチング素子Swnのセンス端子Stが出力する微少電流としたのは、高電位側のスイッチング素子Swpのセンス端子Stの出力する微少電流を用いる場合よりも精度が高くなることに鑑みたものである。図5に、飽和領域で駆動されるスイッチング素子Swnと非飽和領域で駆動されるスイッチング素子Swpとのそれぞれについて、センス端子Stが出力する微少電流に基づくシャント抵抗19における電圧降下量(センス電圧)のばらつき(最大値MAX,最小値MIN)の関係を示す。図示されるように、非飽和領域にて駆動される方のセンス電圧のばらつきは非常に大きく、電流の検出精度が低くなっている。なお、過電流保護機能について下側アームのみを異常時放電制御時にも有効としたのも同一の理由である。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)トランス60の2次側コイル60bの出力信号に基づき、スイッチング素子Swpのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16の両電極の短絡状態を複数回生成した。これにより、コンデンサ16の放電期間を時分割制御することができるため、スイッチング素子Swp、Swnの単位時間当たりの発熱量を低減することができ、ひいてはスイッチング素子Swp,Swnの温度が過度に上昇することを好適に抑制することができる。また、このオン・オフ操作を2次側コイル60bの出力電圧に基づき行なうことで、オン・オフ操作の指令信号の伝達手段等を簡素化することもできる。
(2)分周回路86によって、スイッチング素子Swpのオン状態およびオフ状態の1周期に対するオン時間の時比率を低下させつつ分周比を増加操作した。これにより、スイッチング素子の発熱期間に対する放熱期間の比率を大きくすることができ、ひいては、スイッチング素子Swpの温度の上昇を好適に抑制する操作が可能となる。
(3)非飽和領域で駆動されるスイッチング素子Swpの温度の検出値をフィードバック制御すべく分周比を操作した。これにより、スイッチング素子Swp,Swnの双方の温度が過度に高くなることを好適に回避することができる。
(4)飽和領域で駆動されるスイッチング素子Swnのセンス端子Stの出力する微少電流に基づき、スイッチング素子Swpのゲート印加電圧を操作した。これにより、放電電流を高精度に検出しつつ、この電流量を制御することができ、ひいては単位時間当たりの発熱量を制御することができる。
(5)トランス60の2次側コイル60bの出力電圧の調節を、電源用スイッチング素子64のオン・オフの周期に対するオン時間の時比率を固定した状態での1次側コイル60aの印加電圧の調節として行った。これにより、2次側コイル60bの出力電圧に応じてオン・オフされるスイッチング素子Swpのオン時間を簡易且つ適切に定めることができる。
(6)低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に維持しつつ高電位側のスイッチング素子Swpのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことによりコンデンサ16の両電極の短絡状態を複数回生成した。これにより、高電位側のスイッチング素子Swpのスイッチング状態の切り替え時において低電位側のスイッチング素子Swnのスイッチング状態の切り替えがなされる場合のように貫通電流が大きくなる事態等を回避すべく、これらの同期をとることが要求されることがない。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「温度制御手段について」
温度制御手段としては、オン状態に対応するパルスの間隔を固定しつつ分周比を操作する手段に限らない。例えば、クロックを4分周する際の時比率を「1/8」として且つ、クロックを10分周する際の時比率を「2/20」とするなどしてもよい。ここでは、オン・オフ操作の1周期に対するオン時間の時比率を低下させつつ分周比を増加操作することが望ましい。
温度フィードバック制御の操作量を分周比とするものに限らない。例えば上記実施形態における高電位側のスイッチング素子Swpのゲート印加電圧であってもよい。これは例えば、感温ダイオードSDのカソードを低電位側のスイッチング素子Swnのエミッタと同電位にして且つ、レギュレータ99の出力電圧を、感温ダイオードSDの出力に基づき下側アームのドライブユニットDUによって操作することで実現することができる。
また、発熱量と相関を有するパラメータとしての電流の検出値としては、センス端子Stの出力電流に限らない。例えば電流センサによる検出値であってもよい。
さらに、電流の検出値に基づく温度制御の操作量としては、ゲート印加電圧に限らない。例えば分周比であってもよい。
くわえて、ゲート印加電圧を調節するためのパラメータとしては、トランス60の1次側コイル60aへの印加電圧に限らず、例えば電源用スイッチング素子64のオン・オフの周期に対するオン時間の時比率であってもよい。
なお、温度制御手段を備えなくてもよい。
「異常時放電制御手段について」
異常時放電制御手段としては、低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に維持しつつ高電位側のスイッチング素子Swpのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものに限らない。例えば、高電位側のスイッチング素子Swpをオン状態に維持しつつ低電位側のスイッチング素子Swnのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものであってもよい。ただし、この場合であっても、オン状態およびオフ状態を複数回繰り返す側のゲート印加電圧の方を低く設定し、非飽和領域で動作させる。また、例えば高電位側のスイッチング素子Swpと低電位側のスイッチング素子Swnとの同時のオン状態および同時のオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものであってもよい。ここでも、これら高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnのいずれか一方を非飽和領域で動作させるべくゲート印加電圧を調節する。ただし、この際、飽和領域で動作させる方がオン状態である間に非飽和領域で動作させる方のスイッチング状態を切り替えることが望ましい。また、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方を、放電制御期間において一度だけオン状態とするものであってもよい。ここでも、これら高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnのいずれか一方を非飽和領域で動作させるべくゲート印加電圧を調節する。
また、モータジェネレータ10の1の相に電圧を印加する高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの組のみを用いて放電制御を行なうものに限らない。例えば、各相の高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを順次オン状態とするように切り替えるものであってもよい。この場合、放電制御時における各相のドライブユニットDUの電源をシリーズレギュレータ40や放電用フライバックコンバータFBdとすることが望ましい。
また、異常時放電制御手段としては、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方をオン状態とすることで放電制御を行なうものにも限らない。例えばモータジェネレータ10に無効電流を流す手段であってもよい。
さらに、異常時放電指令disとしては、フォトカプラ54がオフ状態であることに限らない。例えばフォトカプラ54がオフとなる状態と、通常時用コンデンサ38への電力供給が途絶える状態との双方の状態が成立することとしてもよい。
なお、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方をオン状態とすることで行われる放電制御を、異常時に限らず、通常時において、リレーSMR1を開状態に切り替える都度行ってもよい。
「放電制御用の駆動回路の電源について」
トランス60の巻数比や電源用スイッチング素子64のオン・オフ操作の時比率については、適宜変更してよい。
スイッチング電源としては、フォワードコンバータであってもよい。また、絶縁型コンバータに限らず降圧チョッパ回路等としてもよい。
上側アームおよび下側アームの双方の電源をスイッチング電源としてもよい。これは例えば、コンデンサ16の充電電圧を入力電圧とする絶縁型コンバータであって且つ、2次側コイルを2つ有するものによって構成することができる。この場合、例えば、低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に維持しつつ高電位側のスイッチング素子Swpについては、2次側コイルの出力電圧に応じてオン・オフ操作を繰り返すようにしてもよい。
「ドライブユニットDUについて」
閾値電流Ith以上となることでスイッチング素子Sw#を強制的にオフ状態とする機能を備えていなくてもよい。
「直流交流変換回路について」
放電制御に際して高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の双方がオン状態とされる直流交流変換回路(インバータIV)としては、車載主機としての回転機と高電圧バッテリ12との間の電力の授受を仲介するものに限らない。例えば、空調装置の備える回転機等、主機以外の回転機と高電圧バッテリ12との間の電力の授受を仲介するものであってもよい。
また、直流交流変換回路としては、インバータIVに限らず、Hブリッジ回路であってもよい。
「電力変換回路について」
電力変換回路としては、インバータIVのみからなるものに限らない。例えば図6に示されるように、リアクトル100と、リアクトル100を介してコンデンサ16に並列接続される低電位側のスイッチング素子Swnと、フリーホイールダイオードFDpと、低電位側のスイッチング素子SwnとフリーホイールダイオードFDpとの直列接続体に接続されるコンデンサ102とを備える昇圧コンバータCVを、インバータIVの入力端子に接続させてもよい。この場合、昇圧コンバータCVの出力端子に接続されたコンデンサ102とコンデンサ16とが放電制御の対象となり、コンデンサ16の電圧は、昇圧コンバータCVのコンデンサ102の電圧が低下するに連れてフリーホイールダイオードFDpを介して放電されることとなる。
また、図6に示すように、上記フリーホイールダイオードFDpに高電位側のスイッチング素子Swpを並列接続させるなら、昇圧コンバータCVの一対のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで放電制御を行なうことも可能である。
なお、図6に示すように、昇圧コンバータCVを備える場合において、その出力端子に接続されるコンデンサ102の電気エネルギによって放電制御を行なう場合には、シリーズレギュレータ40を用いることが特に有効である。すなわち、この場合、コンデンサ102の正極と出力端子との間に直列接続するスイッチング素子数を増加させることでその入力端子および出力端子間に要求される耐圧を低減することができる。もっとも、昇圧コンバータCVを備える場合であっても、コンデンサ16の電気エネルギによって放電制御を行ってもよい。
(そのほか)
・放電制御に用いる高電位側のスイッチング素子Swpや低電位側のスイッチング素子Swnとしては、IGBTに限らず、例えばパワーMOS型電界効果トランジスタ等の電界効果トランジスタであってもよい。
・車両としては、ハイブリッド車に限らず、例えば車載主機のために貯蔵されるエネルギ資源が電気エネルギのみとなる電気自動車等であってもよい。
・放電装置としては、車両に搭載されるものに限らず、例えば住宅に設けられる直流電源の電力を交流に変換する電力変換システムに適用されるものであってもよい。この場合、異常時とは、例えば地震等が検知された場合とすればよい。
10…モータジェネレータ、12…高電圧バッテリ(直流電源の一実施形態)、16…コンデンサ、30…制御装置、40…シリーズレギュレータ、FBd…放電用フライバックコンバータ、Swp…高電位側のスイッチング素子、Swn…低電位側のスイッチング素子Swn、DU…ドライブユニット。

Claims (10)

  1. 高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体を備えて且つ直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路の出力端子および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行うことにより前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置において、
    前記放電制御手段によって操作される前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方の駆動回路の電源は、スイッチング電源であり、
    前記放電制御手段は、前記スイッチング電源の出力信号に基づき、前記スイッチング電源によって電力供給される駆動回路に接続されたスイッチング素子のオン状態およびオフ状態を1の放電制御期間において複数回繰り返すことで前記両電極の短絡状態を複数回生成するものであること特徴とする電力変換システムの放電制御装置。
  2. 前記放電制御手段によって操作される前記低電位側のスイッチング素子の駆動回路の電源は、前記キャパシタの電圧を降圧するシリーズレギュレータであり、
    前記放電制御手段によって操作される前記高電位側のスイッチング素子の駆動回路の電源であるスイッチング電源は、前記シリーズレギュレータの出力を入力とすることを特徴とする請求項1記載の電力変換システムの放電制御装置。
  3. 前記放電制御手段は、前記スイッチング電源の出力信号に応じた2値信号を分周する分周手段を備え、該分周された信号に同期して、前記スイッチング電源によって電力供給された駆動回路に接続されるスイッチング素子をオン・オフ操作することを特徴とする請求項1または2記載の電力変換システムの放電制御装置。
  4. 前記放電制御手段による放電制御に伴う前記スイッチング素子の温度上昇を制御すべく前記分周手段による分周比を操作する温度制御手段を備え、
    該温度制御手段は、前記スイッチング素子のオン状態およびオフ状態の1周期に対するオン時間の時比率を低下させつつ分周比を増加操作することを特徴とする請求項3記載の電力変換システムの放電制御装置。
  5. 前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子は、電圧制御形のスイッチング素子であり、
    前記放電制御手段は、前記いずれか一方の非飽和領域の電流がいずれか他方のものよりも小さくなるように前記いずれか一方および前記いずれか他方のそれぞれのスイッチング素子の導通制御端子に印加する電圧を設定するものであって且つ、前記いずれか他方がオン状態となっている間に前記いずれか一方のスイッチング状態を切り替えるようにして、該いずれか一方のオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことで前記両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行うものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  6. 前記放電制御手段は、前記スイッチング電源の出力信号に応じた2値信号を分周する分周手段と、前記放電制御に伴う前記スイッチング素子の温度上昇を制御すべく前記分周手段による分周比を操作する温度制御手段とを備え、
    該温度制御手段は、前記いずれか一方の温度の検出値をフィードバック制御すべく分周比を操作することを特徴とする請求項5記載の電力変換システムの放電制御装置。
  7. 前記いずれか他方のスイッチング素子は、その入力端子および出力端子間を流れる電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子を備え、
    前記スイッチング電源は、トランスと、該トランスの1次側コイルと電源との間を開閉する電源用スイッチング素子とを備え、
    前記センス端子から出力される微少電流に基づき前記スイッチング素子の温度を制御すべく、前記トランスの2次側コイルの出力を調節することで前記いずれか一方のスイッチング素子の導通制御端子への電圧の印加態様を操作する温度制御手段を備えることを特徴とする請求項5または6記載の電力変換システムの放電制御装置。
  8. 前記2次側コイルの出力の調節は、前記電源用スイッチング素子のオン・オフの周期に対するオン時間の時比率を固定した状態での前記1次側コイルの印加電圧の調節として行われることを特徴とする請求項7記載の電力変換システムの放電制御装置。
  9. 前記放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子のいずれか他方をオン状態に維持しつついずれか一方のオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことにより前記両電極の短絡状態を複数回生成するものであることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  10. 前記電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段を備え、
    前記放電制御手段は、前記判断手段によって異常が生じたと判断される場合に前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う異常時放電制御手段であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
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