JP2011244300A - 位相検出器、復調器及び位相検出方法 - Google Patents

位相検出器、復調器及び位相検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】復調器において、入力される搬送波と再生された搬送波との位相差の検出範囲を拡大する。
【解決手段】位相検出器8は、入力された直交変調信号に、角度信号に基づく位相回転を与えて出力する位相回転手段1と、位相回転手段から入力された直交変調信号の位相と直交変調信号の基準位相との間の位相差を示す位相差信号を出力する位相比較手段2と、位相差信号に基づいて位相検出信号と前記角度信号とを出力する演算手段3と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直交振幅変調を用いた復調器で用いられる位相検出器に関する。
ディジタル無線伝送システムにおいては、復調器における周波数変換等により、搬送波に位相雑音が加わる。位相雑音は、具体的には搬送波の位相ずれとして現れる。一方、ディジタル無線伝送の一方式であるQAM(quadrature amplitude modulation、直交振幅変調)方式においては、変調時の多値数を増やして通信量を増加させることが行われている。そして、QAM復調器の搬送波再生PLL(phase locked loop)回路は、入力された直交変調信号における搬送波の位相差を検出し、PLL制御により位相補償を行っている。特許文献1は、本願発明に関連する、QAM復調器の構成を開示している。
しかしながら、QAM方式において、多値数が大きくなると、搬送波の位相ずれによって復調時にQAM格子の外縁部に存在する信号点が隣の格子領域に入ってしまう場合がある。その結果、復調器が誤った信号を出力してしまう場合がある。
このように、搬送波の位相ずれによって復調器が誤った信号を出力する可能性があるため、一般に、搬送波再生PLL回路の位相検出可能範囲は、多値数が大きくなるほど狭い。例えば、QPSK(quadrature phase shift keying、四値位相偏移変調)の場合は位相検出が可能な位相差の範囲は約±45度であるのに対して、256QAMの場合はその範囲は約±3度である。
特開2009−147522号公報(図9、段落[0007])
搬送波の位相差が、位相検出器において検出可能な範囲を超えると、位相検出器は、不正な位相検出結果を出力する。そして、その不正な位相検出結果に基づいて搬送波の位相が引き込まれると、復調される搬送波の位相が本来の位相と大きく異なってしまう。その結果、通信が断となり、サービスに大きい影響が生じる恐れがある。
このため、QAM信号の復調器は、位相雑音によって搬送波位相が大きく変動した場合においても、正しい位相を検出する必要がある。すなわち、QAM信号の復調器には、搬送波再生PLL回路の位相検出器の検出範囲を極力広くすることによって、搬送波再生PLL回路が安定に搬送波を再生することが求められている。このように、安定した搬送波再生を行うために、QAM信号の復調器には、広い位相検出範囲を備えることが必要とされていた。
ところが、特許文献1に記載された搬送波再生回路は、位相検出範囲を拡大するための特段の構成を備えていない。従って、特許文献1に記載された搬送波再生回路においては、位相差の検出範囲を拡大することができないことにより、搬送波の位相が大きく変化した場合に、位相差が検出範囲を超えてしまうという課題があった。その結果、特許文献1に記載された復調器には、搬送波の位相が正しく同期されない場合があった。
本発明の目的は、復調器において、搬送波の位相が大きく変化した場合に、位相差が検出範囲を超えてしまうという課題を解決するための技術を提供することにある。
本発明の位相検出器は、入力された直交変調信号に、角度信号に基づく位相回転を与えて出力する位相回転手段と、位相回転手段から入力された直交変調信号の位相と直交変調信号の基準位相との間の位相差を示す位相差信号を出力する位相比較手段と、位相差信号に基づいて位相検出信号と角度信号とを出力する演算手段、を備える。
また、本発明の位相検出方法は、入力された直交変調信号に、角度信号に基づく位相回転を与えて出力し、位相回転を与えられた直交変調信号の位相と前記直交変調信号の基準位相との間の位相差を示す位相差信号を出力し、位相差信号に基づいて位相検出信号と前記角度信号とを出力する。
本発明は、復調器において、位相差の検出範囲を拡大するという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態における位相検出器の構成を示す図である。 本発明の位相検出器を搬送波再生PLL回路に適用した、第1の実施形態の構成を示す図である。 本発明に関連する、一般的な位相比較器の入出力特性を示す図である。 オフセット値を用いて入出力特性を補正させた位相比較器の入出力特性を示す図である。 入力される搬送波の信号点の分布と、一般的な位相検出器の特性とを関連させて示す図である。 本発明の第1の実施形態における、入力される搬送波の信号点の分布と位相検出器の特性とを関連させて示す図である。 本発明の第2の実施形態の復調器の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の位相検出器の変形例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の位相検出器の構成を示す図である。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の位相検出器を搬送波再生PLL回路に適用した、第1の実施形態の構成を示す図である。搬送波再生PLL回路は、QAM信号を復調する際に、搬送波の基準位相からの位相ずれを制御するために用いられる回路である。図2に示す搬送波再生PLL回路においては、QAM変調された変調波が、準同期直交検波によりベースバンドI(inphase)、Q(quadrature)信号に変換されて搬送波再生PLL回路に入力されているものとする。準同期直交検波とは、入力された受信信号を固定された周波数のローカル発振器の出力を用いて検波する方式である。乗算器5は、NCO(numeric controlled oscillator、数値制御発振器)6からの位相回転信号によって、入力信号の搬送波位相を回転させ、搬送波位相を確定させる。
乗算器5の出力は、搬送波再生PLL回路の出力として外部に出力されるほか、位相検出器8に入力される。位相検出器8は、乗算器5から出力されたI信号及びQ信号(以下、「I/Q信号」と記載する。)で決定される信号点の座標と、QAMの信号点配置から定まる、信号点が本来あるべき座標との位相の差分を検出し、位相検出信号として出力する。
位相検出器8から出力された位相検出信号は、ループフィルタ7に入力される。ループフィルタ7は、位相検出信号の高周波成分を取り除くとともに、位相検出信号の位相情報を周波数情報に変換して出力する。
ループフィルタ7の出力はNCO6に入力される。NCO6は、ループフィルタ7から入力された周波数情報に応じた位相回転信号を生成し出力する。NCO6で生成された位相回転信号は、乗算器5に入力され、直交検波器から入力されたI/Q信号の搬送波位相を回転させる。
続いて、図2に示す搬送波再生PLL回路の具体的な動作について説明する。
位相検出器8は受信したQAM信号点の位相ずれ量を検出し、位相ずれ量を位相検出信号として出力する。そして、ループフィルタ7は位相検出信号から高周波成分を取り除くと共に、周波数情報ωに変換する。ここで、ループフィルタは、入力された位相検出信号を積分することで周波数信号ωを算出する。NCO6は、周波数信号ωが示す周波数の正弦波及び余弦波(sinωt、cosωt)を生成する。そして、乗算器5は、以下の式(1)の計算を行い、搬送波位相の補正を行う。
Ich(出力)= Ich(入力)×cosωt+Qch(入力)×sinω
Qch(出力)=−Ich(入力)×sinωt+Qch(入力)×cosωt ・・・(1)
なお、式(1)において、Ich及びQchの入力及び出力は、図2の乗算器5に対する入力及び出力を示す。また、角度ωtは、位相検出器8が出力する位相ずれを相殺する向きが正であるとする。
これらの位相検出器8、ループフィルタ7、NCO6、乗算器5で構成されるPLLによって、搬送波の位相ずれが制御される。なお、位相ずれ量をループフィルタで積分して周波数信号を生成し、その周波数信号に基づいてNCOが発生する正弦波及び余弦波とI/Q信号とを乗算することで搬送波の位相ずれを補償する構成は知られている。従って、ループフィルタ7、NCO6、乗算器5の動作に関する詳細な説明は省略する。
次に、第1の実施形態における位相検出器8の詳細な説明を行う。図1は、本発明の第1の実施形態における位相検出器8の構成を示す図である。
図1において、位相回転器1には、図2の乗算器5から入力されたI/Q信号と、オフセット計算器4から入力された角度信号φが入力される。位相回転器1は、入力された角度信号φとは逆方向にφだけ、入力されたI/Q信号の搬送波位相を回転させる。具体的には、位相回転器1は、入力されたI/Q信号に対して以下の式(2)で表される乗算により、搬送波の位相を回転させる。
Ich(出力)= Ich(入力)×cosφ+Qch(入力)×sinφ
Qch(出力)=−Ich(入力)×sinφ+Qch(入力)×cosφ ・・・(2)
また、式(2)において、Ich及びQchの入力及び出力は、図1の位相回転器1に対する入出力を示す。すなわち、図2における乗算器5の出力が、図1及び式(2)における位相回転器1への入力となる。
位相比較器2は、位相回転器1から入力されたI/Q信号で決定される座標と、QAMの信号点配置から定まる本来の座標との間の位相差を計算し、位相差信号として出力する。位相比較器2から出力される位相差信号は、加算器3へ入力される。
加算器3は、位相比較器2から出力された位相差信号と、オフセット計算器4から出力された補正値αを加算する。加算器3の出力は位相検出信号として、オフセット計算器4と図2のループフィルタ7とに入力される。
オフセット計算器4は、加算器3から出力された位相検出信号の平均値を求め、位相回転器1へ角度信号φを出力するとともに、加算器3へオフセット信号αを出力する。
続いて、本発明の第1の実施形態における位相検出器8の動作を、さらに図3〜図6を参照して説明する。
位相比較器2は、一般的に、搬送波の位相のずれを検出し、位相ずれ量に比例した振幅の信号を出力する。図3は、本発明に関連する、一般的な位相比較器の入出力特性を示す図である。図3に示すように、一般的な位相比較器は、入力される搬送波の位相ずれ量が±θ0の範囲内で線形な結果を出力する。しかし、搬送波の位相ずれ量が±θ0を超えると急激に出力信号の振幅が低下し、位相比較器の出力の線形性が失われる。このような場合には、位相比較器は、正しい位相ずれ量を出力することができない。これは、一般的な位相比較器では、QAM搬送波の位相検出をある受信点が属するQAM格子内でのみ行うため、位相ずれ量が大きくなって信号点が隣の格子と重なるような状況になると、誤った位相ずれ情報が出力されるからである。
通常、位相雑音などによって搬送波位相が変動する場合には、急激に位相が変化することはなく、位相は比較的長い時定数によって変化する。すなわち、位相比較器2出力の平均値は、定常状態では0前後の値を持つが、位相がずれ始めると正もしくは負の値を持つようになる。そして、この値がある一定値を超える(位相ずれ量がθ0を超える)と、位相比較器2の出力は線形性を失う。そこで、位相比較器2の出力が線形性を失う前に位相比較器2の入力信号の位相を位相回転器1によってあらかじめ回転させ、位相比較器2の入力を線形動作できる範囲に留めることによって、位相比較器の位相検出範囲を広げることができる。この様子を図4に示す。
図4は、オフセット値(α及びφ)を用いて入出力特性を補正させた位相比較器の入出力特性を示す図である。以下の説明では、オフセット計算器4の出力するオフセット値α及びφの初期値は共に0であるとする。
位相雑音などによって、搬送波再生PLL回路の追従能力の限界に近いような大きい搬送波位相変動が発生すると、まず位相比較器2の出力が正もしくは負に偏る。そして、オフセット計算器4は、この偏りの量を検出する。さらに、オフセット計算器4は、位相比較器2の出力の平均を求めることで雑音成分を除去し、位相ずれ量を検出する。ここで、オフセット計算器4は、位相ずれ量がφであることを検出した場合、位相回転器1に対して位相ずれ量φを通知する。また、オフセット計算器4は、加算器3に対しては、位相比較器2の出力に対するオフセット量αを通知する。
位相回転器1は、式(1)に従って、位相ずれ量φを相殺する方向に搬送波位相をφだけ回転させる。その結果、位相比較器2の入力における位相ずれ量は0に補正される。
ここで、このままでは位相検出器8への入力信号の搬送波位相がφだけずれているにも関わらず、位相検出器8の出力が0になってしまう。このため、実際の位相ずれを出力に反映させるため、加算器3は、位相比較器2の補正値としてαを加算して出力する。αの量は、位相比較器2の入出力特性の傾きβから以下の式(3)から求められる。
α=β×φ ・・・(3)
こうすることにより、図4に示すように、位相ずれφが±θ0を超えたときにも、φ=0のときの位相比較器2の特性(破線)のうち、元来±θ0の範囲にあった位相差検出の線形動作部分を拡張した特性(実線)を得ることができる。
図5は、入力される搬送波の信号点の分布と、一般的な位相比較器の特性とを関連させて示す図である。ここで、搬送波位相がθだけずれている場合を考える。図5において、位相検出器が正しく位相を検出できるのは、入出力特性が線形である位相差が±θ0の範囲、すなわち図において網がけをしていない部分である。図5(a)は、入力信号の分布が搬送波の位相に対して正規分布である場合を示す。図5(b)は、本発明に関連する一般的な搬送波位相比較器の特性を示す。図5において、網掛け部分は位相検出器の入出力特性の線形性が失われている領域を示す。このため、図5(a)において、位相ずれ量が網がけ部分にかかった信号については、正しい位相検出ができない。図5は、半分近くの信号から正しい位相信号が取り出せないことを示している。
図6は、本発明の第1の実施形態における、入力される搬送波の信号点の分布と位相検出器の特性とを関連させて示す図である。図5と同様に、網がけされている領域では、正しく位相検出ができない。しかしながら、図6においては、オフセット値φ及びαにより位相比較器の入出力特性を補正しているので、より多くの受信信号から正しい位相情報を取り出すことができる。
このように、第1の実施形態で説明した位相検出器及び搬送波再生PLL回路は、位相検出器における位相差の検出範囲を拡大できるという効果を奏する。そして、第1の実施形態で説明した位相検出器及び搬送波再生PLL回路は、位相差の検出範囲を拡大することによって、搬送波の位相を正しく同期させることができるという効果も奏する。
なお、上述した第1の実施形態において、オフセット計算器4は位相比較器2の出力の平均を求めるとして説明した。しかしながら、上記の効果を得るために、オフセット計算器4において位相比較器2の出力の平均を求めることは必須ではない。すなわち、オフセット計算器4は、位相比較器2の出力からオフセット値α、φを直接計算してもよい。
さらに、本発明の第1の実施形態の位相検出器の変形例を図8に示す。図8においては、オフセット計算器4には、位相比較器2から出力される位相差信号が、加算器3によりオフセット値αを加算されることなく入力されている。すなわち、図8におけるオフセット計算器4の入力は、図1における場合と比較してオフセット値αだけ小さい。このため、図8におけるオフセット計算器4は、入力された値をオフセット値αだけ補正することで、図1で説明したオフセット計算器4と同様に動作する。従って、図8に示した第1の実施形態の位相検出器の変形例も、第1の実施形態と同様の効果を奏する。また、第1の実施形態の位相検出器の変形例においても、オフセット計算器4において位相比較器2の出力の平均を求めることは必須ではない。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態である復調器の構成を示す図である。
第1の実施形態で説明した搬送波再生PLL回路は、準同期検波方式を前提とした構成であった。すなわち、第1の実施形態においては、乗算器5に入力されるI/Q入力信号は、前段にてIF(intermediate frequency、中間周波数)信号またはRF(radio frequency、無線周波数)信号の搬送波周波数に近い、固定された周波数のローカル信号を用いて直交復調されたものである。
図7は、本発明の位相検出器を、同期検波方式の復調器に適用した構成を示す。図7において、位相検出器8は、第1の実施形態の図2で説明した位相検出器8と同様の構成及び機能を備える。位相検出器8は、直交復調器8の出力から搬送波の位相ずれ量を検出し、ループフィルタ7に出力する。ループフィルタ7は、位相検出器8から出力された位相検出信号の高周波成分を取り除くとともに、位相検出信号を周波数情報に変換する。ループフィルタ7は、電圧制御発振器10の周波数を制御する信号を出力する。電圧制御発振器10は、ループフィルタ7の出力に応じた周波数でローカル信号を発生させる。直交復調器9は、電圧制御発振器10から入力されたローカル信号を用いて、IF信号もしくはRF信号に対する直交復調を行う。ここで、図1で説明した位相検出器8と同様の動作により、位相検出器8は、オフセット信号α及びφを用いて入力される搬送波の位相差の検出範囲を拡大する。位相差を拡大する動作は、第1の実施形態における図6の説明と同様である。
このように、図7に示す本発明の第2の実施形態の復調器は、図1で説明した位相検出器8、ループフィルタ7、直交復調器9及び電圧制御発振器10を備えている。そして、本発明の第2の実施形態の復調器は、直交復調器9のI/Q出力から得られる位相検出信号を、電圧制御発振器10にフィードバックして直交復調を行う。従って、図7に示す構成を備える本発明の第2の実施形態の復調器も、位相検出器における位相差の検出範囲を拡大するという効果及び搬送波の位相を正しく同期させることができるという効果を奏する。
[第3の実施形態]
図9は、本発明の第3の実施形態の位相検出器の構成を示す図である。図9に示す位相検出器20は、位相回転器21と、位相比較器22と、演算器23とを備える。
位相回転器21は、入力された直交変調信号に、角度信号に基づく位相回転を与えて出力する。位相比較器22は、位相回転器21から入力された直交変調信号の位相とその直交変調信号の基準位相との間の位相差を示す位相差信号を出力する。そして、演算器23は、位相比較器22から入力された位相差信号に基づいて、位相検出信号と角度信号とを出力する。
すなわち、図9に示した位相検出器20は、位相比較器22が検出した位相差信号に基づいて、位相回転器21に入力される直交変調信号の位相を回転させる。そして、位相検出器20は、位相差信号に基づいた、位相検出信号を出力する。
ここで、位相検出器20に入力される直交変調信号の位相差が大きい場合でも、位相回転器21が直交変調信号の位相を回転させることにより、位相比較器22に入力される直交変調信号の位相差を位相比較器22の位相検出範囲内に収めることができる。演算器23は、位相比較器22が出力する位相差信号に基づいて、位相検出信号を出力する。そして、演算器23は、位相比較器22が出力する位相差信号を、位相回転器21による位相回転量に対応させて補正して出力する。
このように、図9に示す構成を備える本発明の第3の実施形態の位相検出器も、位相検出器における位相差の検出範囲を拡大するという効果を奏する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)入力された直交変調信号に、角度信号に基づく位相回転を与えて出力する位相回転手段と、前記位相回転手段から入力された直交変調信号の位相と前記直交変調信号の基準位相との間の位相差を示す位相差信号を出力する位相比較手段と、前記位相差信号に基づいて位相検出信号と前記角度信号とを出力する演算手段と、を備える位相検出器。
(付記2) 前記演算手段は、前記位相差信号と振幅信号とを加算して前記位相検出信号を出力する加算手段、及び、入力された前記位相検出信号に基づいて前記角度信号と前記振幅信号とを出力するオフセット計算手段とを備える、請求項1に記載された位相検出器。
(付記3)前記演算手段は、前記位相差信号と振幅信号とを加算して位相検出信号として出力する加算手段、及び、入力された前記位相差信号に基づいて前記角度信号と前記振幅信号とを出力するオフセット計算手段とを備える、請求項1に記載された位相検出器。
(付記4)前記位相回転手段は、前記位相差信号が示す前記位相差の絶対値が小さくなるように前記位相回転を行う、請求項1乃至3のいずれかに記載された位相検出器。
(付記5)前記オフセット計算手段は、前記位相回転手段が位相回転を行わない場合の前記位相差信号の振幅を前記振幅信号として出力する、請求項2乃至4のいずれかに記載された位相検出器。
(付記6)前記オフセット計算手段は、前記位相検出信号の平均値に基づき前記角度信号と前記振幅信号とを出力する、請求項2乃至5のいずれかに記載された位相検出器。
(付記7)入力された直交変調信号と発振信号とを乗算して乗算結果信号を出力する乗算手段と、前記乗算結果信号に基づいて位相検出信号を出力する請求項1乃至6のいずれかに記載された位相検出器と、前記位相検出信号に基づいて周波数情報を出力するループフィルタ手段と、前記周波数情報に基づいて前記発振信号を出力する発振手段と、を備える復調器。
(付記8)前記発振手段は、前記周波数情報に基づく周波数で発振する数値制御発振器である、請求項7に記載された復調器。
(付記9)入力された直交変調信号を、発振信号を用いて復調する直交復調手段と、前記復調結果に基づいて位相検出信号を出力する請求項1乃至6のいずれかに記載された位相検出器と、前記位相検出信号に基づいて周波数情報を出力するループフィルタ手段と、前記周波数情報に基づく周波数で前記発振信号を出力する発振手段と、を備える復調器。
(付記10)前記周波数情報は、周波数と対応した電圧信号であり、前記発振手段は、前記電圧信号に基づく周波数で発振する電圧制御発振器である、請求項7に記載された復調器。
(付記11)入力された直交変調信号に、角度信号に基づく位相回転を与えて出力し、前記位相回転を与えられた前記直交変調信号の位相と前記直交変調信号の基準位相との間の位相差を示す位相差信号を出力し、前記位相差信号に基づいて位相検出信号と前記角度信号とを出力する、位相検出方法。
1、21 位相回転器
2、22 位相比較器
3 加算器
4 オフセット計算器
5 複素乗算器
6 NCO(数値制御発振器)
7 ループフィルタ
8、20 位相検出器
9 直交復調器
10 VCO(電圧制御発振器)
23 演算器

Claims (10)

  1. 入力された直交変調信号に、角度信号に基づく位相回転を与えて出力する位相回転手段と、
    前記位相回転手段から入力された直交変調信号の位相と前記直交変調信号の基準位相との間の位相差を示す位相差信号を出力する位相比較手段と、
    前記位相差信号に基づいて位相検出信号と前記角度信号とを出力する演算手段と、を備える位相検出器。
  2. 前記演算手段は、前記位相差信号と振幅信号とを加算して前記位相検出信号を出力する加算手段、及び、入力された前記位相検出信号に基づいて前記角度信号と前記振幅信号とを出力するオフセット計算手段とを備える、請求項1に記載された位相検出器。
  3. 前記演算手段は、前記位相差信号と振幅信号とを加算して位相検出信号として出力する加算手段、及び、入力された前記位相差信号に基づいて前記角度信号と前記振幅信号とを出力するオフセット計算手段とを備える、請求項1に記載された位相検出器。
  4. 前記位相回転手段は、前記位相差信号が示す前記位相差の絶対値が小さくなるように前記位相回転を行う、請求項1乃至3のいずれかに記載された位相検出器。
  5. 前記オフセット計算手段は、前記位相回転手段が位相回転を行わない場合の前記位相差信号の振幅を前記振幅信号として出力する、請求項2乃至4のいずれかに記載された位相検出器。
  6. 前記オフセット計算手段は、前記位相検出信号の平均値に基づき前記角度信号と前記振幅信号とを出力する、請求項2乃至5のいずれかに記載された位相検出器。
  7. 入力された直交変調信号と発振信号とを乗算して乗算結果信号を出力する乗算手段と、前記乗算結果信号に基づいて位相検出信号を出力する請求項1乃至6のいずれかに記載された位相検出器と、前記位相検出信号に基づいて周波数情報を出力するループフィルタ手段と、前記周波数情報に基づいて前記発振信号を出力する発振手段と、を備える復調器。
  8. 入力された直交変調信号を、発振信号を用いて復調する直交復調手段と、前記復調結果に基づいて位相検出信号を出力する請求項1乃至6のいずれかに記載された位相検出器と、前記位相検出信号に基づいて周波数情報を出力するループフィルタ手段と、前記周波数情報に基づく周波数で前記発振信号を出力する発振手段と、を備える復調器。
  9. 前記周波数情報は、周波数と対応した電圧信号であり、前記発振手段は、前記電圧信号に基づく周波数で発振する電圧制御発振器である、請求項8に記載された復調器。
  10. 入力された直交変調信号に、角度信号に基づく位相回転を与えて出力し、
    前記位相回転を与えられた前記直交変調信号の位相と前記直交変調信号の基準位相との間の位相差を示す位相差信号を出力し、
    前記位相差信号に基づいて位相検出信号と前記角度信号とを出力する、
    位相検出方法。
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