JP2011242568A - カラーフィルター用緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハロゲンフリー、高コントラスト比、かつ高密着力となるカラーフィルター基板を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも樹脂、溶剤、青色顔料、黄色顔料を含有するカラーフィルター用緑色着色剤組成物において、青色顔料がC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー150から選択される1種類以上の顔料であることを特徴とするカラーフィルター用緑色着色剤組成物。
【選択図】なし
【解決手段】少なくとも樹脂、溶剤、青色顔料、黄色顔料を含有するカラーフィルター用緑色着色剤組成物において、青色顔料がC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー150から選択される1種類以上の顔料であることを特徴とするカラーフィルター用緑色着色剤組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、カラー液晶表示装置等に使用する緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板に関する。
液晶表示装置は軽量、薄型、低消費電力等の特性を活かし、テレビ、ノートパソコン、携帯情報端末、デジタルカメラ、デスクトップモニタ等様々な用途で使用されている。
色再現範囲が広く、高輝度となる液晶ディスプレイを得るために、液晶表示装置用カラーフィルターのRGB画素で用いられる顔料はバックライトの光線透過特性に合うよう選択することが重要であり、2種類以上の顔料を一定の割合で調色されて用いられることが多い。一方、高コントラスト比となる液晶ディスプレイを得るためには、カラーフィルターの各画素で用いられる顔料を微細で安定な粒子に分散することが重要であり、顔料誘導体分散剤、高分子分散剤等による顔料の分散安定化が各種検討されている。
近年、RoHS規制やREACH規制では、フッ素、塩素、臭素等のハロゲンを含まない、環境にやさしい製品開発が要求されており、液晶表示装置用カラーフィルターにもハロゲンフリー化が要求されている。しかし、カラーフィルターに一般的に用いられている顔料である、C.I.ピグメントレッド(PR)254、C.I.ピグメントバイオレット(PV23)、C.I.ピグメントグリーン(PG)36、C.I.ピグメントイエロー(PY)138は、いずれも顔料分子内にハロゲンを含むため、カラーフィルターの赤緑青の画素をハロゲンフリーとすることは困難である。
特許文献1には、高塩素化銅フタロシアニンと黄色顔料とを用いた緑色着色剤組成物を用いたカラーフィルターが記載されているが、この方法では、高塩素化銅フタロシアニンを含有するためハロゲンフリーカラーフィルターを製造できないという問題がある。このように、カラーフィルター緑色画素に一般的に用いられている緑色顔料は、PG7(塩素化銅フタロシアニン)、PG36(臭素化銅フタロシアニン)、PG58(臭素化亜鉛フタロシアニン)の3種類であるため、現状で緑色画素をハロゲンフリーにすることは特に困難である。
特許文献2には、PB15:6(ハロゲンフリー銅フタロシアニン顔料)および黄色顔料を含有するシアン色着色剤組成物およびカラーフィルターが記載されている。この方法では、シアン色画素についてはハロゲンフリーにすることが可能であるが、PG7およびPG36を含有する緑色画素については、ハロゲンフリーにできない。さらに、PB15:6は、通常青色画素に用いられる顔料であるため、PB15:6を緑色画素に使用しようとすると輝度低下が極めて大きくなるという問題もある。
特許文献3には、新規着色剤としてシロキシアルミニウムフタロシアニン化合物を含有する緑色着色剤組成物が記載されている。この方法では、シロキシアルミニウムフタロシアニン化合物およびPY150によりハロゲンフリーの緑色画素を作製しているものの、緑色画素の色度座標、輝度、コントラスト、密着力に関する記載は無い。さらに、赤色画素および青色画素に使用する着色剤に関する記載もないため、特許文献3の方法では、色特性、密着力が良好でハロゲンフリーなカラーフィルターを得ることは困難である。
本発明は、ハロゲンフリー、高コントラスト比、かつ高密着力となるカラーフィルター基板を提供することを目的とする。
1.少なくとも樹脂、溶剤、青色顔料、および黄色顔料を含有するカラーフィルター用緑色着色剤組成物において、青色顔料がC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー150から選択される1種類以上の顔料であることを特徴とするカラーフィルター用緑色着色剤組成物。
2.前記青色顔料がC.I.ピグメントブルー16であり、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー129およびC.I.ピグメントイエロー150であることを特徴とする1項に記載のカラーフィルター用緑色着色剤組成物。
3.透明基板上に、赤色画素、緑色画素、青色画素が形成されたカラーフィルター基板であって、緑色画素が1または2項に記載のカラーフィルター用緑色着色剤組成物により形成されていることを特徴とするカラーフィルター基板。
4.赤色画素が顔料としてC.I.ピグメントレッド177およびC.I.ピグメントイエロー150を含有する赤色着色剤組成物より形成され、かつ、青色画素が顔料としてC.I.ピグメントブルー15:6を含有する青色着色剤組成物により形成されることを特徴とする3項に記載のカラーフィルター基板。
2.前記青色顔料がC.I.ピグメントブルー16であり、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー129およびC.I.ピグメントイエロー150であることを特徴とする1項に記載のカラーフィルター用緑色着色剤組成物。
3.透明基板上に、赤色画素、緑色画素、青色画素が形成されたカラーフィルター基板であって、緑色画素が1または2項に記載のカラーフィルター用緑色着色剤組成物により形成されていることを特徴とするカラーフィルター基板。
4.赤色画素が顔料としてC.I.ピグメントレッド177およびC.I.ピグメントイエロー150を含有する赤色着色剤組成物より形成され、かつ、青色画素が顔料としてC.I.ピグメントブルー15:6を含有する青色着色剤組成物により形成されることを特徴とする3項に記載のカラーフィルター基板。
本発明の緑色着色剤組成物は、青色顔料がPB15:3、PB15:4、PB16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がPY129、PY150からから選択される1種類以上の顔料であることを特徴とする。そのため、本発明の緑色着色剤組成物から形成される緑色画素を有するカラーフィルターは、ハロゲンフリー、高コントラスト比、かつ高密着力とすることができる。
さらに、本発明のカラーフィルターは好ましくは、PB16、PY129、およびPY150を含有する緑色着色剤組成物より緑色画素が形成され、PR177およびPY150を含有する赤色着色剤組成物より赤色画素が形成され、PB15:6を含有する青色着色剤組成物により青色画素が形成されるため、本発明のカラーフィルターはNTSC比70%の色再現範囲において、ハロゲンフリー、高コントラスト比、高密着力とすることができる。
液晶表示用カラーフィルター基板は通常、赤色、緑色、青色の画素を有する。それぞれの画素には目的に応じて種々の顔料が使用されるが、ハロゲンを含有しない顔料としては、以下のものが挙げられる。
赤色画素に使用できるハロゲンフリー顔料の例としては、PR1、PR81、PR83、PR122、PR23、PR149、PR177、PR179、PR255、PY1、PY24、PY101、PY108、PY117、PY129、PY139、PY150、PY153、PY185等が挙げられる。
緑色画素に使用できるハロゲンフリー顔料の例としては、PB1、PB2、PB15、PB15:3、PB15:4、PB15:5、PB15:6、PB16、PB17:1、PB56、PB60、PG1、PG4、PG8、PY1、PY24、PY101、PY108、PY117、PY129、PY139、PY150、PY153、PY185等が挙げられる。
青色画素に使用できるハロゲンフリー顔料の例としては、PB1、PB2、PB15、PB15:3、PB15:4、PB15:5、PB15:6、PB16、PB17:1、PB56、PB60、PV1、PV3、PV19、PV37等が挙げられる。
もちろん、これらの全ての顔料がカラーフィルター用着色組成物に使用できるとは限らない。色再現範囲がNTSC比70%であって、高コントラスト比、なおかつ高密着力とすることができる顔料は、特に限定される。
本発明者らは、上記の条件を満足する顔料について鋭意検討した結果、少なくとも樹脂、溶剤、青色顔料、および黄色顔料を含有するカラーフィルター用緑色着色剤組成物において、青色顔料がC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー150から選択される1種類以上の顔料であることを特徴とするカラーフィルター用緑色着色剤組成物を用いることにより、上記目的を達成できることを見出したものである。
すなわち本発明は、緑色着色剤組成物に使用する青色顔料および黄色顔料が、耐候性および耐熱性に優れ、着色力が強く、色相に優れるため、これらの顔料の組み合わせによって、本発明のカラーフィルターの緑色画素をハロゲンフリー、高密着力、高コントラスト比とできる。
また、本発明ではシアン色の色相を有する青色顔料と、黄色の色相を有する黄色顔料の組み合わせによって緑色を再現している、すなわち緑色顔料を含有していないにもかかわらず、カラーフィルターの色再現範囲をNTSC70%までカバーすることができる。
さらに、一般的に緑色着色剤組成物に用いられる顔料系(PG7、PG36、PG58)を用いた従来技術と比較して、上記のハロゲンフリーで着色力が強い顔料を組み合わせた本発明では、緑色画素を同一の色純度とした場合に、顔料/樹脂比の顔料比率を低くし樹脂比率を増加させることができる。樹脂比率が増加することで画素の硬化度が向上し、緑色画素を高密着力にすることができる。
本発明において、青色顔料および黄色顔料の質量混合比(青色顔料/黄色顔料)は、5/95〜50/50が好ましく、10/90〜40/60がさらに好ましい。青色顔料が5質量%より少ないと黄色となり、青色顔料が50質量%より多いとシアン色となり、いずれも緑色を再現することが困難である。
本発明では、青色顔料としてPB16を使用し、黄色顔料としてPY129およびPY150を使用した場合に、緑色画素がハロゲンフリー、高コントラスト比、高密着力とすることができるため特に好ましい。黄色顔料としてPY129およびPY150を併用する場合、黄色顔料中のPY129とPY150との質量混合比は、PY129:PY150=70:30〜30:70が好ましい。黄色顔料中のPY129が70質量%より多いと緑色画素の輝度が低下する傾向があり、PY129が30質量%より少ないと緑色画素の密着力が低下する傾向がある。
本発明のカラーフィルター基板は、赤色画素、緑色画素、青色画素を有し、緑色画素が上記した緑色着色剤組成物を用いて形成されていることが望まれ、さらに好ましくは、赤色画素がPR177およびPY150を含有する赤色着色剤組成物を用いて形成され、青色画素が顔料としてPB15:6を含有する青色着色剤組成物を用いて形成されることが望まれる。これによって、カラーフィルターの赤緑青の画素を全てハロゲンフリーとすることができ、カラーフィルターの赤緑青の画素を全て高密着力とすることができ、NTSC比70%の色再現範囲にでき、コントラスト比を2500以上とすることができる。
本発明の緑色着色剤組成物は、PB16、PY129、PY150等の顔料を、溶媒および分散剤と共に分散機により分散し緑色顔料分散液を製造した後、その緑色顔料分散液に樹脂や種々の添加剤を加えることによって製造される。すなわち、顔料は粉体の状態で一次粒子が凝集した二次粒子の状態(二粒粒子径は、通常1〜50μm)であるため、分散機を用いて顔料の二次粒子に剪断応力を印加し、一次粒子または小数の一次粒子の集合体の粒子に微細化することが必要である。
溶媒中で顔料の粗大粒子に剪断応力を印加するための分散機としては、サンドミル、ボールミル、ビーズミル、3本ロールミル、アトライターなどが用いられ、特に分散効率に優れるためビーズミルを用いることが好ましい。分散ビーズの例としては、ジルコニアビーズ、アルミナビーズ、ガラスビーズなどが挙げられ、効率よく微細化するためには、特にジルコニアビーズを使用することが好ましい。分散条件としては、ジルコニアビーズのビーズ径、分散機の周速、分散時間等を適切に制御することで剪断応力を適当な大きさに調整でき、かつ、顔料の粗大粒子を効率よく微細化することができる。
本発明で用いる緑色顔料分散液には、顔料スルホン化誘導体分散剤、高分子分散剤を添加することによって、顔料分散安定性を向上させることが好ましい。すなわち、
緑色顔料分散安定性が不良である場合、一次粒子まで分散された顔料は分散後再凝集により顔料粒径が増大し、カラーフィルターのコントラスト比は低下してしまう。ただし、本発明では、顔料スルホン化分散剤、高分子分散剤ともに、ハロゲンを含有しないものを使用することが必要である。
緑色顔料分散安定性が不良である場合、一次粒子まで分散された顔料は分散後再凝集により顔料粒径が増大し、カラーフィルターのコントラスト比は低下してしまう。ただし、本発明では、顔料スルホン化分散剤、高分子分散剤ともに、ハロゲンを含有しないものを使用することが必要である。
顔料スルホン化誘導体分散剤の例としては、無金属フタロシアニン顔料スルホン化物、銅フタロシアニン顔料スルホン化物、亜鉛フタロシアニン顔料スルホン化物等が挙げられ、スルホン化時の濃硫酸、発煙硫酸により分解しにくい銅フタロシアニンスルホン化物が好ましい。
銅フタロシアニン系顔料誘導体の平均スルホン酸基導入数は、1.6〜2.4個が好ましく、1.8〜2.1個が更に好ましい。
銅フタロシアニン系顔料誘導体の平均スルホン酸基導入数は、1.6〜2.4個が好ましく、1.8〜2.1個が更に好ましい。
高分子分散剤の例としては、塩基性基をその構造中に有するものが好ましく、市販品としては、例えば、“ソルスパース”(アビシア社製)、“EFKA”(エフカ社製)、”アジスパー”(味の素ファインテクノ社製)、“BYK”(ビックケミー社製)等を好ましく用いることができる。
本発明で用いられる高分子分散剤の添加量としては、特に限定されるわけではないが、好ましくは顔料100質量部に対して2〜100質量部であり、より好ましくは10〜50質量部である。高分子分散剤の添加量が2質量部より少ないと良好な顔料分散安定性が得られず、100質量部より多いとアルカリ現像性が不良となる場合がある。
本発明の緑色着色剤組成物に用いられる樹脂としては、通常、カラーフィルターに使用している樹脂、すなわちアクリル系、エポキシ系、あるいはポリアミック酸等の樹脂を好ましく用いることができる。使用する樹脂によって、非感光性、あるいは感光性とすることができ、カラーフィルター製造プロセスに応じて適宜選択することができる。
以下、感光性緑色着色剤組成物に用いる樹脂の代表的な例としてアクリル系樹脂を用いた場合について説明する。アクリル系樹脂としては、感光性を持たせるため、少なくともアクリル系ポリマー、多官能モノマーあるいはオリゴマー、光重合開始剤を含有させることが一般的である。ただし、本発明で用いるアクリル系ポリマー、多官能モノマー、オリゴマーにはハロゲンを含有しないものを使用することが必要である。
本発明で使用できるアクリル系ポリマーとしては、不飽和カルボン酸とエチレン性不飽和化合物の共重合体を好ましく用いることができる。不飽和カルボン酸の例としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸等が挙げられ、エチレン性不飽和化合物の例としては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、スチレン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、α−メチルスチレン等があげられる。
本発明で使用できる多官能モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリアクリルホルマール、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートなどがあげられる。これらは単独または混合して用いることができる。
本発明で使用できる光重合開始剤は、例えば、ベンゾフェノン、N,N’−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、チオキサントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパン、t−ブチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、などがあげられる。
本発明で使用できる溶剤としては、例えばメチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエチルエーテルなどの(ポリ)アルキレングリコールエーテル系溶剤、あるいは、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、アセト酢酸エチル、メチル―3―メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネート、メトキシブチルアセテート、3―メチル―3―メトキシブチルアセテートなどの脂肪族エステル類、あるいは、エタノール、ブタノール、イソプロパノール、3―メチル―3―メトキシブタノールなどの脂肪族アルコール類、シクロペンタノン、シクロヘキサノンなどのケトン類を用いることができ、これらの単独、あるいは2種類以上の混合溶剤も好ましく用いることができる。またこれら以外の溶剤との混合も好ましく用いられる。
本発明の感光性緑色着色剤組成物では、緑色画素の基板に対する密着力を向上させるために密着性改良剤を含有することが好ましい。ただし、本発明で用いる密着性改良剤には、ハロゲンを含有しないものを使用することが必要である。密着性改良剤の市販品としては、例えば、信越化学工業(株)製、KBM303、KBM403、KBM503、KBM1003、KBM5103等が挙げられる。
本発明の緑色着色剤組成物中の、顔料成分と樹脂成分の質量混合比(顔料/樹脂)は、10/90〜50/50が好ましく、15/85〜30/70がさらに好ましく、20/80〜25/75が特に好ましい。顔料/樹脂の顔料が10質量%より少ないとカラーフィルターの色純度が低下しやすく、顔料が50質量%より多いとカラーフィルターの密着力が低下しやすい。顔料/樹脂を20/80〜25/75の範囲とした場合に、高色純度と高密着力を両立できるため特に好ましい。
なお、本発明でアクリル系樹脂を用いた場合、アクリルポリマー、アクリルモノマー、および高分子分散剤を樹脂成分とし、顔料および顔料誘導体を顔料成分とする。
本発明の緑色着色剤組成物において、塗工性、乾燥性などの観点から、顔料成分と樹脂成分をあわせた固形分濃度は、好ましくは5〜20質量%の範囲で使用する。
本発明では、顔料分散液中の顔料の分散安定性は、粘度およびCasson降伏値を用いて評価することができる。顔料の分散安定性が良好なほど、顔料分散液の粘度および降伏値が小さくなる。顔料分散液の顔料の分散安定性が良好であれば通常、顔料分散液に樹脂、溶媒等を添加して作製される緑色着色剤組成物の分散安定性も良好となる。
本発明の緑色着色剤組成物の粘度は、1〜20mPa・sの範囲にあることが好ましく、2〜10mPa・sの範囲にあることが更に好ましい。また、緑色着色剤組成物の降伏値は、1×10−3Pa以下であることが好ましく、1×10−4Pa以下であることが更に好ましい。粘度および降伏値が上記の範囲にあれば、緑色着色剤組成物の顔料の分散安定性は良好といえる。
以下、本発明の緑色着色剤組成物を用いたカラーフィルターの製造方法を説明する。
本発明のカラーフィルター基板は、青色顔料がPB15:3、PB15:4、PB16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がPY129、PY150から選択される1種類以上の顔料であることを特徴とする緑色着色剤組成物を用いて、緑色画素を用いて形成することが必要である。
本発明のカラーフィルター基板は、青色顔料がPB15:3、PB15:4、PB16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がPY129、PY150から選択される1種類以上の顔料であることを特徴とする緑色着色剤組成物を用いて、緑色画素を用いて形成することが必要である。
さらに本発明のカラーフィルター基板は、顔料としてPR177およびPY150を含有する赤色着色剤組成物を用いて赤色画素を形成し、顔料としてPB15:6を含有する青色着色剤組成物を用いて青色画素を形成することが特に好ましい。これによって、カラーフィルターをハロゲンフリー、NTSC比70%の色再現範囲、高コントラスト比、高密着力とすることができる。
着色剤組成物を基板上に塗布する方法としては、スピンコーター、バーコーター、ブレードコーター、ロールコーター、ダイコーター、インクジェット印刷法、スクリーン印刷法などで基板に塗布する方法、基板を溶液中に浸漬する方法、溶液を基板に噴霧するなどの種々の方法を用いることができる。基板としては通常、ソーダガラス、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスなどの透明基板が用いられる。緑色着色剤組成物を前記のような方法で透明基板上に塗布した後、風乾、加熱乾燥、真空乾燥などにより、緑色着色剤組成物の塗膜を形成する。
次に、緑色着色剤組成物が感光性の場合、該感光性着色組成物の塗膜上にマスクを設置し、超高圧水銀灯、ケミカル灯、高圧水銀灯等を用いて、紫外線等により選択的に露光を行う。
その後、アルカリ性現像液で現像を行う。アルカリ性現像液に用いるアルカリ性物質としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の1級アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン等の2級アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の3級アミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等の有機アルカリ類等が挙げられる。
その後、得られた塗膜パターンを加熱処理することによって画素がパターンニングされたカラーフィルターとなる。加熱処理は通常、空気中、窒素雰囲気中、あるいは、真空中などで、150〜350℃、好ましくは180〜250℃の温度のもとで、0.5〜5時間、連続的または段階的に行われる。この加熱工程により、緑色着色剤組成物中の樹脂成分の硬化が進む。
上記のようなパターンニング工程を赤、緑、青などの各色について順次行うと、液晶表示装置用カラーフィルターが作製できる。各色のパターンニング順序は限定されない。
本発明のカラーフィルターの密着力は、例えばJIS規格に基づいたクロスカット法によるセロハン粘着テープ剥離試験により評価することができる。本発明では、セロハン粘着テープ剥離後の画素の破断面積の割合が、15%未満であることが必要であり、5%未満であることが好ましく、画素の破断がまったくないことが特に好ましい。
破断面積が小さいほど、カラーフィルターおよび液晶表示装置の信頼性が高くなるため好ましい。本発明では、青色顔料がPB15:3、PB15:4、PB16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がPY129、PY150から選択される1種類以上の顔料である緑色着色剤組成物を用いることによって、カラーフィルターのテープ剥離後の破断面積を15%以下とすることができる。
なお、近年開発が進められているスマートフォン等のタッチパネル付き液晶表示装置においては、ディスプレイを指で直接触るため、従来よりもカラーフィルターの密着力を向上させることが強く要求されている。
本発明のカラーフィルターのコントラスト比は、通常2500以上、好ましくは5000以上であることが望まれる。カラーフィルターのコントラスト比が大きいほど、液晶ディスプレイの表示品位が向上するため好ましい。本発明では、例えば顔料スルホン化誘導体分散剤および塩基性基を有する高分子分散剤を用い、緑色着色剤組成物中の青色顔料および黄色顔料の分散安定性を向上させることによって、カラーフィルターのコントラスト比を2500以上とすることができる。
本発明のカラーフィルターの画素膜厚は、通常1.0〜2.5μm、好ましくは1.2〜2.3μmであることが望まれる。膜厚が1.0μmより薄いと、光の吸収が小さくなりカラーフィルターの色純度が低くなりやすい。一方、膜厚が2.5μmより厚いと、カラーフィルターの平坦性低下、パターン加工性低下、信頼性低下等の様々な問題が生じ易くなる。
以下、好ましい実施態様を用いて本発明を更に詳しく説明する。
実施例中の緑色着色剤組成物およびカラーフィルターの評価を以下の方法で行った。
(緑色画素のコントラスト比)
着色剤組成物をガラス基板上に塗布して形成させた画素を作製し、膜面が全測定面積に入るように偏光子と検光子の間に置き、偏光子と検光子が平行の時の光線透過率(I1)と、偏光子と検光子が直行したときの光線透過率(I2)の比(I1/I2)を測定することによりコントラスト比を算出した。偏光子と検光子には日東電工(株)製偏光フィルム”NPF−G1220DUN”を使用した。光源として熱陰極管を用いたバックライトユニットである明拓システム製”FL8A−EX/70”を使用し、色彩輝度計としてトプコン(株)製”BM−5A”を使用した。なお、コントラスト比は、以下の基準で判定した。
(1)コントラスト比が2500よりも小さい場合:低コントラスト比(2)コントラスト比が2500以上の場合:高コントラスト比。
着色剤組成物をガラス基板上に塗布して形成させた画素を作製し、膜面が全測定面積に入るように偏光子と検光子の間に置き、偏光子と検光子が平行の時の光線透過率(I1)と、偏光子と検光子が直行したときの光線透過率(I2)の比(I1/I2)を測定することによりコントラスト比を算出した。偏光子と検光子には日東電工(株)製偏光フィルム”NPF−G1220DUN”を使用した。光源として熱陰極管を用いたバックライトユニットである明拓システム製”FL8A−EX/70”を使用し、色彩輝度計としてトプコン(株)製”BM−5A”を使用した。なお、コントラスト比は、以下の基準で判定した。
(1)コントラスト比が2500よりも小さい場合:低コントラスト比(2)コントラスト比が2500以上の場合:高コントラスト比。
(緑色画素の色度)
画素のC光源XYZ表色系における色度座標(x、y)は、大塚電子(株)製、顕微分光光度計“MCPD−2000”を用いて測定した。
画素のC光源XYZ表色系における色度座標(x、y)は、大塚電子(株)製、顕微分光光度計“MCPD−2000”を用いて測定した。
(緑色画素の膜厚)
画素の膜厚は、東京精密(株)製、表面段差計“サーフコム1400D”を用いて測定した。
画素の膜厚は、東京精密(株)製、表面段差計“サーフコム1400D”を用いて測定した。
(緑色画素の密着力)
画素に、JIS−Z−1522(1964年)に基づいて、セロハン粘着テープ(ニチバン(株)製)を貼り付け、JIS−S−6050(1972年)に基づいて消しゴムで貼り付け部分をこすりつけた後、JIS−K−5400(1959年)に基づいてクロスカット法によりテープ剥離を行った。剥離後の画素を顕微鏡で観察し、以下の基準で密着力を評価した。
(1)切り傷1本ごとが、細かくて両側が滑らかで、切り傷の交点と正方形の一目一目にまったく画素の破断がない場合:10点
(2)画素破断面積が全正方形面積の5%未満の場合:8点
(3)画素破断面積が全正方形面積の5%以上で15%未満の場合:6点
(4)画素破断面積が全正方形面積の15%以上で35%未満の場合:4点
(5)画素破断面積が全正方形面積の35%以上で65%未満の場合:2点
(6)画素破断面積が全正方形面積の65%以上の場合:0点。
画素に、JIS−Z−1522(1964年)に基づいて、セロハン粘着テープ(ニチバン(株)製)を貼り付け、JIS−S−6050(1972年)に基づいて消しゴムで貼り付け部分をこすりつけた後、JIS−K−5400(1959年)に基づいてクロスカット法によりテープ剥離を行った。剥離後の画素を顕微鏡で観察し、以下の基準で密着力を評価した。
(1)切り傷1本ごとが、細かくて両側が滑らかで、切り傷の交点と正方形の一目一目にまったく画素の破断がない場合:10点
(2)画素破断面積が全正方形面積の5%未満の場合:8点
(3)画素破断面積が全正方形面積の5%以上で15%未満の場合:6点
(4)画素破断面積が全正方形面積の15%以上で35%未満の場合:4点
(5)画素破断面積が全正方形面積の35%以上で65%未満の場合:2点
(6)画素破断面積が全正方形面積の65%以上の場合:0点。
(カラーフィルターの色再現範囲)
赤色画素、緑色画素、青色画素の色度座標(x、y)を結んでなる三角形の面積とNTSC規格面積と比較し、カラーフィルターの色再現範囲を算出した。
赤色画素、緑色画素、青色画素の色度座標(x、y)を結んでなる三角形の面積とNTSC規格面積と比較し、カラーフィルターの色再現範囲を算出した。
実施例1
(緑色着色剤組成物の作製)
顔料として、20gのPB16(BASF社製“ヘリオゲンブルー”、(商品名)D7490)、80gのPY150(ランクセス(株)製、(商品名)E4GNGT)を混合した。この顔料中に0.5gの銅フタロシアニン顔料スルホン化分散剤(1分子当たりの平均スルホン酸基導入数1.9個)、64.5gの高分子分散剤(ビックミージャパン(株)製、(商品名)BYK6919、62質量%溶液)、67gのアクリルポリマー(ダイセル化学製、“サイクロマー”、(商品名)ACA250、45質量%溶液)、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、を混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、6時間の分散処理を行い、緑色顔料分散液を得た。
(緑色着色剤組成物の作製)
顔料として、20gのPB16(BASF社製“ヘリオゲンブルー”、(商品名)D7490)、80gのPY150(ランクセス(株)製、(商品名)E4GNGT)を混合した。この顔料中に0.5gの銅フタロシアニン顔料スルホン化分散剤(1分子当たりの平均スルホン酸基導入数1.9個)、64.5gの高分子分散剤(ビックミージャパン(株)製、(商品名)BYK6919、62質量%溶液)、67gのアクリルポリマー(ダイセル化学製、“サイクロマー”、(商品名)ACA250、45質量%溶液)、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、を混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、6時間の分散処理を行い、緑色顔料分散液を得た。
この緑色顔料分散液36.8gに、10.1gのサイクロマーACA250、3.8の多官能モノマー(日本化薬製、“カヤラッド”DPHA)、0.2gの光重合開始剤(チバ・スペシャルティケミカルズ製、“イルガキュア”907)、0.1gの光重合開始剤(日本化薬製、“カヤキュア”DETX−S)、0.1gの密着性改良剤(信越化学工業(株)製、(商品名)KBM503)、および48.9gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、を添加後、さらにbic chemie社製界面活性剤“BYK333”を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、感光性緑色着色剤組成物を得た。
緑色着色剤組成物における顔料成分と樹脂成分との質量混合比は、顔料/樹脂=25/75であり、顔料の質量混合比は、PB16/PY150=20/80であった。
緑色着色剤組成物における顔料成分と樹脂成分との質量混合比は、顔料/樹脂=25/75であり、顔料の質量混合比は、PB16/PY150=20/80であった。
(緑色画素を有するカラーフィルター基板の作製)
つぎに、透明ガラス基板上に得られた感光性緑色着色剤組成物をスピナーにより塗布し、その後熱風オーブン中90℃、10分加熱処理することにより、緑色着色膜を得た。次にネガマスクを介し所定領域を露光し、0.04%水酸化カリウム水溶液に、非イオン界面活性剤として“エマルゲン”A−60(HLB12.8、ポリオキシエチレン誘導体))(花王(株)製)を現像液総量に対して0.1質量%添加したアルカリ現像液で90秒間揺動しながら浸漬を行い現像し、続いて純水洗浄することにより、パターンニング基板を得た。得られたパターンニング基板を熱風オーブン中220℃で30分保持することにより、アクリル系樹脂の硬化を行った。以上により緑色画素が形成されたカラーフィルター基板を作製した。
つぎに、透明ガラス基板上に得られた感光性緑色着色剤組成物をスピナーにより塗布し、その後熱風オーブン中90℃、10分加熱処理することにより、緑色着色膜を得た。次にネガマスクを介し所定領域を露光し、0.04%水酸化カリウム水溶液に、非イオン界面活性剤として“エマルゲン”A−60(HLB12.8、ポリオキシエチレン誘導体))(花王(株)製)を現像液総量に対して0.1質量%添加したアルカリ現像液で90秒間揺動しながら浸漬を行い現像し、続いて純水洗浄することにより、パターンニング基板を得た。得られたパターンニング基板を熱風オーブン中220℃で30分保持することにより、アクリル系樹脂の硬化を行った。以上により緑色画素が形成されたカラーフィルター基板を作製した。
なお、緑色画素の色度がC光源y=0.600になるように、緑色着色剤組成物のスピナー回転数を調整した。
実施例2
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、25gのPB15:3(クラリアントジャパン社製、“ホスタパーム”ブルー、(商品名)B2G)、75gのPY150を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、25gのPB15:3(クラリアントジャパン社製、“ホスタパーム”ブルー、(商品名)B2G)、75gのPY150を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
この緑色顔料分散液44.2gに、8.2gのサイクロマーACA250、3.4gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および43.8gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、緑色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=30/70であり、PB15:3/PY150=25/75であった。次に、この緑色着色剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてカラーフィルター基板を作製した。
実施例3
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、25gのPB15:4(クラリアントジャパン社製、“ホスタパーム”ブルー、(商品名)BFL)、75gのPY150を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、25gのPB15:4(クラリアントジャパン社製、“ホスタパーム”ブルー、(商品名)BFL)、75gのPY150を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
この緑色顔料分散液44.2gに、8.2gのサイクロマーACA250、3.4gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および43.8gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、緑色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=30/70であり、PB15:4/PY150=25/75であった。次に、この緑色着色剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてカラーフィルター基板を作製した。
実施例4
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、20gのPB16、80gのPY129(チバスペシャリティケミカルズ(株)製“イルガジンイエロー”、(商品名)5GLT)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、20gのPB16、80gのPY129(チバスペシャリティケミカルズ(株)製“イルガジンイエロー”、(商品名)5GLT)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
この緑色顔料分散液36.8gに、10.1gのサイクロマーACA250、3.8gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および48.9gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、緑色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=23/77であり、PB16/PY129=20/80であった。次に、この緑色着色剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてカラーフィルター基板を作製した。
実施例5
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、20gのPB16、40gのPY129、40gのPY150を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、20gのPB16、40gのPY129、40gのPY150を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
この緑色顔料分散液36.8gに、10.1gのサイクロマーACA250、3.8gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および48.9gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、緑色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=23/77であり、PB16/PY129/PY150=20/40/40であった。次に、この緑色着色剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてカラーフィルター基板を作製した。
比較例1
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、65gのPG36(DIC(株)製、“ファーストゲン”グリーン、(商品名)2YK−CF)、35gのPY138(BASF社製、“パリオトール”イエロー、(商品名)D0960)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、65gのPG36(DIC(株)製、“ファーストゲン”グリーン、(商品名)2YK−CF)、35gのPY138(BASF社製、“パリオトール”イエロー、(商品名)D0960)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
この緑色顔料分散液82gに、0.3gのサイクロマーACA250、0.6gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および16.7gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、緑色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=55/45であり、PG36/PY138=65/35であった。次に、この緑色着色剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてカラーフィルター基板を作製した。
比較例2
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、22gのPB15:6(東洋インキ社製“リオノール”ブルー、(商品名) 7602)、78gのPY150を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
(緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板の作製)
顔料として、22gのPB15:6(東洋インキ社製“リオノール”ブルー、(商品名) 7602)、78gのPY150を使用したこと以外は実施例1と同様にして、緑色顔料分散液を作製した。
この緑色顔料分散液48.7gに、7.1gのサイクロマーACA250、3.1gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および40.7gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、緑色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=33/67であり、PB15:6/PY150=22/78であった。次に、この緑色着色剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてカラーフィルター基板を作製した。
実施例1〜5、比較例1〜2で得られた緑色着色剤組成物の評価結果を表1に示す。
実施例1〜5の緑色着色剤組成物は、分子中にハロゲンを含有しない顔料を使用しため、緑色画素をハロゲンフリーとすることができた。さらに、実施例1〜5の緑色着色剤組成物の密着力は全て6点以上で良好であり、コントラスト比も2500以上で良好であった。
一方、比較例1の緑色着色剤組成物は、分子内に臭素および塩素を有するPG36、分子内に塩素を有するPY138を使用したため、緑色画素をハロゲンフリーとすることはできなかった。さらに、比較例1は、顔料/樹脂比の顔料が50質量%より多いため密着力が0点で不良であり、コントラスト比も1500で不良であった。
比較例2の緑色着色剤組成物は、分子中にハロゲンを含有しない顔料を使用しため、ハロゲンフリーとすることができたものの、顔料/樹脂比の顔料が30質量%より多いため、密着力は4点で不良であった。さらに、比較例2は、顔料として通常カラーフィルターの青色画素に用いるPB15:6を使用しているため、輝度は実施例1と比較してかなり低い値であり、結果が不良であった(実施例1のY=38.2、比較例2のY=32.2)。
比較例2の緑色着色剤組成物は、分子中にハロゲンを含有しない顔料を使用しため、ハロゲンフリーとすることができたものの、顔料/樹脂比の顔料が30質量%より多いため、密着力は4点で不良であった。さらに、比較例2は、顔料として通常カラーフィルターの青色画素に用いるPB15:6を使用しているため、輝度は実施例1と比較してかなり低い値であり、結果が不良であった(実施例1のY=38.2、比較例2のY=32.2)。
実施例1〜3は、青色顔料として、PB16、PB15:3、PB15:4をそれぞれ用いた結果である。顔料としてPB16を用いた実施例1が、密着力、コントラスト比、輝度が特に良好であった。
実施例1、4、5は、青色顔料としてPB16を用い、黄色顔料としてPY129、PY150をそれぞれ用いた結果である。PB16/PY129/PY150を用いた実施例5が、密着力、コントラスト比、輝度が特に良好であった。
実施例6
(青色着色剤組成物の作製)
顔料として、100gのPB15:6、65gのBYK6919、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、を混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、3時間の分散処理を行い、青色顔料分散液を得た。
(青色着色剤組成物の作製)
顔料として、100gのPB15:6、65gのBYK6919、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、を混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、3時間の分散処理を行い、青色顔料分散液を得た。
この青色顔料分散液50.2gに、6.9gのサイクロマーACA250、3.1gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および39.4gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、感光性青色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=34/66であり、顔料はPB15:6単独であった。
(赤色着色剤組成物の作製)
顔料として、85gのPR177(大日精化製、“クロモファイン”レッド、(商品名) 6125EC)、15gのPY150を混合した。この顔料中に65gのBYK6919、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、5時間の分散処理を行い、赤色顔料分散液を得た。
(赤色着色剤組成物の作製)
顔料として、85gのPR177(大日精化製、“クロモファイン”レッド、(商品名) 6125EC)、15gのPY150を混合した。この顔料中に65gのBYK6919、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、5時間の分散処理を行い、赤色顔料分散液を得た。
この赤色顔料分散液54.7gに、5.8gのACA250、2.8gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および36.3gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、感光性赤色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=37/63であり、顔料の質量混合比は、PR177/PY150=85/15であった。
(緑色画素、赤色画素、青色画素を有するカラーフィルター基板作製)
ブラックマトリックスを作製したガラス基板上に、実施例5で得られた緑色着色剤組成物を用いて、実施例5と同様にして緑色画素を作製した。次に、実施例6で得られた青色着色剤組成物および赤色着色剤組成物を用いて、緑色画素と同様にして青色画素、赤色画素を作製した。なお、カラーフィルター硬化後の各画素の膜厚が2.0μmとなるように、各着色剤組成物のスピナー回転数を調整した。
(緑色画素、赤色画素、青色画素を有するカラーフィルター基板作製)
ブラックマトリックスを作製したガラス基板上に、実施例5で得られた緑色着色剤組成物を用いて、実施例5と同様にして緑色画素を作製した。次に、実施例6で得られた青色着色剤組成物および赤色着色剤組成物を用いて、緑色画素と同様にして青色画素、赤色画素を作製した。なお、カラーフィルター硬化後の各画素の膜厚が2.0μmとなるように、各着色剤組成物のスピナー回転数を調整した。
実施例7
(青色着色剤組成物の作製)
顔料として、90gのPB15:6、10gのPV23(クラリアントジャパン社製、“ホスタパーム”バイオレット、(商品名)RL−COF02)を混合した。この顔料中に、65gのBYK6919、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、を混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、3時間の分散処理を行い、青色顔料分散液を得た。
(青色着色剤組成物の作製)
顔料として、90gのPB15:6、10gのPV23(クラリアントジャパン社製、“ホスタパーム”バイオレット、(商品名)RL−COF02)を混合した。この顔料中に、65gのBYK6919、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、を混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、3時間の分散処理を行い、青色顔料分散液を得た。
この青色顔料分散液32.3gに、11.3gのサイクロマーACA250、4.0gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および52.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、感光性青色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=22/78であり、顔料の質量混合比は、PB15:6/PV23=90/10であった。
(赤色着色剤組成物の作製)
顔料として、80gのPR177、20gのPY138(BASF社製、“パリオトールイエロー”、(商品名)D0960)を混合した。この顔料中に65gのBYK6919、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、5時間の分散処理を行い、赤色顔料分散液を得た。
(赤色着色剤組成物の作製)
顔料として、80gのPR177、20gのPY138(BASF社製、“パリオトールイエロー”、(商品名)D0960)を混合した。この顔料中に65gのBYK6919、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテル、および685gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ウイリー・エ・バッコーフェン社製“ダイノーミル”KDL−A)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、5時間の分散処理を行い、赤色顔料分散液を得た。
この赤色顔料分散液59.2gに、4.6gのACA250、2.6gのDPHA、0.2gのイルガキュア907、0.1gのカヤキュアDETX−S、0.1gのKBM503、および33.2gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加後、さらにBYK333を固形分全体の2000ppmになるよう添加し、感光性赤色着色剤組成物を得た。顔料/樹脂=40/60であり、顔料の質量混合比は、PR177/PY138=80/20であった。
(緑色画素、赤色画素、青色画素を有するカラーフィルター基板作製)
実施例5で得られた緑色着色剤組成物を用いて緑色画素を作製し、実施例7で得られた青色着色剤組成物および赤色着色剤組成物を用いて、赤色画素および青色画素を作製し、カラーフィルター基板を作製した。
(緑色画素、赤色画素、青色画素を有するカラーフィルター基板作製)
実施例5で得られた緑色着色剤組成物を用いて緑色画素を作製し、実施例7で得られた青色着色剤組成物および赤色着色剤組成物を用いて、赤色画素および青色画素を作製し、カラーフィルター基板を作製した。
比較例3
(緑色画素、赤色画素、青色画素を有するカラーフィルター基板作製)
比較例1で得られた緑色着色剤組成物を用いて緑色画素を作製し、実施例7で得られた青色着色剤組成物および赤色着色剤組成物を用いて、赤色画素および青色画素を作製し、カラーフィルター基板を作製した。
(緑色画素、赤色画素、青色画素を有するカラーフィルター基板作製)
比較例1で得られた緑色着色剤組成物を用いて緑色画素を作製し、実施例7で得られた青色着色剤組成物および赤色着色剤組成物を用いて、赤色画素および青色画素を作製し、カラーフィルター基板を作製した。
実施例6、7および比較例3で得られたカラーフィルター基板の評価結果を表2に示す。
表2に示したとおり、実施例6のカラーフィルター基板は、NTSC比70%において、赤緑青の画素がいずれもハロゲンフリーであり、赤緑青の画素がいずれも高密着力(10点)であり、カラーフィルターは高コントラスト比(4200)であった。
これに対し、実施例7のカラーフィルター基板は、赤色画素および青色画素をハロゲンフリーとすることができなかった。
一方、比較例3のカラーフィルター基板は、赤色画素、青色画素、緑色画素をハロゲンフリーとすることができず、緑色画素が低密着力(0点)であり、カラーフィルターは低コントラスト比(1500)であった。
一方、比較例3のカラーフィルター基板は、赤色画素、青色画素、緑色画素をハロゲンフリーとすることができず、緑色画素が低密着力(0点)であり、カラーフィルターは低コントラスト比(1500)であった。
本発明のカラーフィルター用緑色着色剤組成物およびカラーフィルター基板は、液晶ディスプレイ等に好適に使用できる。
Claims (4)
- 少なくとも樹脂、溶剤、青色顔料、および黄色顔料を含有するカラーフィルター用緑色着色剤組成物において、青色顔料がC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー16から選択される1種類以上の顔料であり、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー150から選択される1種類以上の顔料であることを特徴とするカラーフィルター用緑色着色剤組成物。
- 前記青色顔料がC.I.ピグメントブルー16であり、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー129およびC.I.ピグメントイエロー150であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルター用緑色着色剤組成物。
- 透明基板上に、赤色画素、緑色画素、青色画素が形成されたカラーフィルター基板であって、緑色画素が請求項1または2に記載のカラーフィルター用緑色着色剤組成物により形成されていることを特徴とするカラーフィルター基板。
- 赤色画素が顔料としてC.I.ピグメントレッド177およびC.I.ピグメントイエロー150を含有する赤色着色剤組成物より形成され、かつ、青色画素が顔料としてC.I.ピグメントブルー15:6を含有する青色着色剤組成物により形成されることを特徴とする請求項3記載のカラーフィルター基板。
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