JP2011241263A - 殺菌性洗浄剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】殺菌性洗浄剤は、炭素数が12〜18の高級脂肪酸のナトリウム塩やカリウム塩と、無機ナトリウム塩、無機カリウム塩および無機リチウム塩のうちの少なくとも一つの無機アルカリ金属塩とを含む水溶液からなる。無機アルカリ金属塩は、通常、塩化物塩、炭酸塩、炭酸水素塩、水酸化物塩、硝酸塩および硫酸塩からなる群から選ばれた少なくとも一つである。殺菌性洗浄剤は、pH緩衝剤をさらに含むのが好ましい。
【選択図】なし
Description
以下の実験例で用いた脂肪酸組成物は次のものである。
<脂肪酸組成物A>
カプリル酸カリウム 2.1重量%
カプリン酸カリウム 2.0重量%
ラウリン酸カリウム 27.4重量%
ミリスチン酸カリウム 14.4重量%
パルミチン酸カリウム 8.7重量%
ステアリン酸カリウム 3.5重量%
オレイン酸カリウム 38.6重量%
リノール酸カリウム 3.3重量%
ラウリン酸ナトリウム 44.7重量%
ミリスチン酸ナトリウム 32.7重量%
パルミチン酸ナトリウム 22.6重量%
カプリン酸カリウム 0.3重量%
ラウリン酸カリウム 19.7重量%
ミリスチン酸カリウム 7.0重量%
パルミチン酸カリウム 4.3重量%
ステアリン酸カリウム 0.9重量%
オレイン酸カリウム 60.8重量%
リノール酸カリウム 7.1重量%
カプリン酸カリウム 1.2重量%
ラウリン酸カリウム 22.4重量%
ミリスチン酸カリウム 6.9重量%
パルミチン酸カリウム 22.9重量%
ステアリン酸カリウム 1.2重量%
オレイン酸カリウム 26.5重量%
リノール酸カリウム 18.9重量%
カプリン酸カリウム 0.9重量%
ラウリン酸カリウム 14.8重量%
ミリスチン酸カリウム 4.8重量%
パルミチン酸カリウム 17.5重量%
ステアリン酸カリウム 1.6重量%
オレイン酸カリウム 36.0重量%
リノール酸カリウム 24.5重量%
蒸留水へ表1に示す成分を溶解し、洗浄液の検体1〜10を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が1.3E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で60秒間保持した。その後、検体100マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地900マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図1に示す。
蒸留水へ表2に示す成分を溶解し、洗浄液の検体11〜24を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が3.7E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で10秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図2に示す。
蒸留水へ表3に示す成分を溶解し、洗浄液の検体25〜37を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が1.2E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で60秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。菌数のlog減少値を検体に用いた無機アルカリ金属塩の種類および濃度(アルカリ金属イオン濃度換算)毎にまとめた結果を図3に示す。
蒸留水へ表4に示す成分を溶解し、洗浄液の検体38〜40を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が1.3E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で60秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図4に示す。
蒸留水へ表5に示す成分を溶解し、洗浄液の検体41〜45を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が4.5E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で20秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図5に示す。
蒸留水へ表6に示す成分を溶解し、洗浄液の検体46〜47を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が1.3E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で60秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図6に示す。
蒸留水へ表7に示す成分を溶解し、洗浄液の検体48〜52を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が4.5E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で20秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図7に示す。
蒸留水へ表8に示す成分を溶解し、洗浄液の検体53〜56を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が3.5E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で60秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図8に示す。
蒸留水へ表9に示す成分を溶解し、洗浄液の検体57〜59を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が1.3E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で60秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図9に示す。
蒸留水へ表10に示す成分を溶解し、洗浄液の検体60〜64を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が4.5E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で20秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図10に示す。
蒸留水へ表11に示す成分を溶解し、洗浄液の検体65〜69を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が5.3E+07CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で60秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図11に示す。
蒸留水へ表12に示す成分を溶解し、洗浄液の検体70〜80を調製した。そして、各検体に対してグラム陽性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)の懸濁液を菌数が3.5E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、37℃のウォーターバス中で60秒間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数を日本製薬株式会社のSCDLP培地を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図12に示す。
蒸留水へ表13に示す成分を溶解し、洗浄液の検体81〜85を調製した。そして、各検体に対して真菌(Scedosporium apiospermum NBRC31146)の懸濁液を菌数が1.6E+06CFU/ミリリットルになるよう添加し、25℃のウォーターバス中で53時間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数をベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー社のPDA培地「Difco」を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図13に示す。
蒸留水へ表14に示す成分を溶解し、洗浄液の検体86〜91を調製した。そして、各検体に対して酵母(Malassezia pachydermatis NBRC10064)の懸濁液を菌数が1.2E+08CFU/ミリリットルになるよう添加し、28℃のウォーターバス中で2分間保持した。その後、検体10マイクロリットルを日本製薬株式会社のSCDLP培地990マイクロリットルへ添加し、これの10倍希釈系列希釈液の菌数をベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー社のPDA培地「Difco」を用いて塗抹法により測定した。各検体についての菌数のlog減少値を図14に示す。
Claims (4)
- 炭素数が12〜18の高級脂肪酸塩と、無機ナトリウム塩、無機カリウム塩および無機リチウム塩のうちの少なくとも一つの無機アルカリ金属塩とを含む殺菌性洗浄剤。
- 前記高級脂肪酸塩と前記無機アルカリ金属塩とを含む水溶液である、請求項1に記載の殺菌性洗浄剤。
- 前記無機アルカリ金属塩が塩化物塩、炭酸塩、炭酸水素塩、水酸化物塩、硝酸塩および硫酸塩からなる群から選ばれた少なくとも一つである、請求項1または2に記載の殺菌性洗浄剤。
- pH緩衝剤をさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の殺菌性洗浄剤。
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