JPH04261500A - 硬質表面用の液状洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の技術分野】本発明は、広範な殺菌性をもち、松
根油を含有しているアルカリ性表面洗浄剤に関するもの
である。

【０００２】

【発明の背景】硬質表面、すなわち陶器とかエナメルと
かプラスチック積層物とかを清浄にするため多数の松根
油含有組成物が知られている。このような洗浄剤は油汚
れをきれいにするのに効果的であり、また或る界面活性
剤と組合せるとスス汚れを表面から清浄にするのに有効
であった。しかし、松根油含有洗浄剤は広範な抗微生物
作用を有しているとは認められていない。それは、この
洗浄剤は、第四アンモニウム化合物が存在しているので
なければグラム陽性微生物には有効でなく、グラム陰性
微生物だけに有効であるにすぎないからである。第四ア
ンモニウム化合物は多くの望ましくない性質があるから
、これを洗浄剤に使用することは望ましくない。すなわ
ち洗浄のあと表面に多くの残滓が残る。さらに、第四ア
ンモニウム化合物はこの用途にはあまりに刺激性が強く
、皮膚や眼に強い刺激を与える。

【０００３】米国特許第４，８６７，８９８号には、グ
ラム陽性及びグラム陰性微生物の両方に有効な、広範な
殺菌性がある松根油液状洗浄剤が、松根油と油溶性有機
酸とをｐＨ０から６で組合わせると得られるであろうと
開示されている。この組成物は広範な殺菌性ある有効な
洗浄剤ではあるが、皮膚や眼に刺激があることと、きれ
いにしようとする表面自体にも悪いという不利益を免れ
ない。従ってこの洗浄剤は一般洗浄目的には全面的に満
足ではなかった。

【０００４】アルカリ性松根油系はそれほど刺激性でな
いことが知られている。しかし、従来グラム陽性及びグ
ラム陰性微生物の両方に対し広範な殺菌性をもつアルカ
リ性松根油洗浄剤を作ることはできていなかった。従来
のこのような配合物はグラム陰性微生物だけに有効であ
ったのである。

【０００５】

【発明の目的】従って本発明の目的は、広範な殺菌性を
有するが、皮膚や眼や洗浄されるべき表面に対し刺激性
がない松根油含有硬質表面洗浄剤を提供することにある
。

【０００６】本発明の別の目的は、広範な殺菌性をもち
アルカリ性媒体に入れられた松根油を含有する硬質表面
洗浄剤を得ることにある。

【０００７】

【発明の概要】本発明によれば、松根油はアルカリ性エ
マルジョン生成物中で少量のキレート剤とヒドロトロー
プの存在において真に広範囲な殺菌剤となることが認め
られた。その量での原材料は非毒性、非刺激性であり、
薬臭くなく、適正に乳化された系内で松根油と併存する
ことができ、多様な消費者用及び工業用の硬質表面殺菌
洗浄剤に使用するのに便利且つ容易である。

【０００８】多くの家庭用、施設用、工業用、及び農業
用の種々の表面がグラム陰性及びグラム陽性菌で汚染さ
れている。松根油、テトラナトリウムＥＤＴＡ及びナト
リウムキシレンスルホネートをアルカリ性洗浄組成物に
存在させることは、人間や家畜に害を及ぼすことなしに
、そのような硬質表面を全面的に殺菌し、室の悪臭を消
すことになる。

【０００９】本発明の硬質表面洗浄剤を作りあげる諸成
分とその量は次の第１表に列記されている。キレート剤
とヒドロトロープの列記は例示であって限定ではない。

【００１０】

【表１】 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　第　　１　　表　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　松根油殺菌組成物　
　　　　　成　　　　　　分　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　パーセント　　　　松　　根　　油　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　１０．００〜３０．００　　　　テトラナトリウ
ムＥＤＴＡ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　０．０１〜　　５．００　　　　ナトリウムキ
シレンスルホネート　　　　　　　　　　　　　　　　
　　１．００〜１５．００　　　　イソプロパノール　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　３．００〜１０．００　　　　Ｐａｒｅｔ
ｈ−２５スルフェート　　　　　　　　　　　　　　　
　　　２．００〜１６．００　　　　ナトリウムＣ１４
−Ｃ１６オレフィンスルホネート　　２．００〜１６．
００　　　　線状アルキルベンゼンスルホネート　　　
　　　　　　　　　　　　　２．００〜１６．００　　
　　Ｐａｒｅｔｈ　　９１−８　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　２．００〜１０．００
　　　　水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　残　　余

【００１１】前述のように松根油はグラム陽
性微生物に対しては有効ではなく、グラム陰性微生物だ
けに有効なものである。さらに、松根油組成物でグラム
陰性とグラム陽性の両方の微生物に対し殺菌性を得るに
は酸性媒体でのみ可能であった。従って松根油とキレー
ト剤、油溶性有機酸、並びにヒドロトロープの組合せが
ｐＨ８から１２で広範な殺菌性を有し、グラム陰性及び
グラム陽性バクテリアの両方に有効であるということは
驚くべきことである。本発明者はこれは真に相乗的効果
であることを見出した。なぜなら松根油を含むがキレー
ト剤を含まない組成物はスタフィロコクス・アウレウス
（Ｓｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓａｕｒｅｕｓ）（グラ
ム陽性）に対し効き目がなかったからである。同様な組
成物で、松根油を含み、ヒドロトロープを含まないもの
も上記菌に効き目がなかった。キレート剤もヒドロトロ
ープも含まない組成物も同様効き目がなかった。こうし
て本発明の組成物はグラム陽性及びグラム陰性微生物の
両方に有効であるから広範な殺菌性を有するものである
。

【００１２】こうして本発明の液状硬質表面洗浄剤は、
この広範な作用のゆえに、病院や、工業的にも家庭用に
も用途をもつものである。本発明による組成物は油汚れ
、スス汚れ、指紋及び石ケンかす汚れに対しすぐれた洗
浄力を与える。本発明による松根油、キレート剤とヒド
ロトロープの組合せは消費者用として使用するのに十分
安全である。

【００１３】本発明の洗浄剤の相乗的な広範な殺菌効果
を証するため以下具体例について説明する。

【００１４】例　　１ 　　本発明に係る組成物１は第１表に示したような量の
諸成分で調製され、ｐＨ８から１２の間であった。組成
物２，３，４及び５は第２表の備考に示す条件で組成物
１と同様に調製された。

【００１５】例　　２ 　　例１の組成物１〜５を、環境保護協会（ＥＰＡ）と
業界一般で使用されいるアソシエイション・オブ・オフ
ィシャル・アナリティカル・ケミスト−希釈法の使用（
ＡＯＡＣ−ＵＤＭ）手続に従ってＳ．アウレウスに対し
微生物試験に供した。結果は第２表に示してある。

【００１６】

【表２】 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　第　　２　　表　　　　　　松根油、ヒド
ロトロープ及びキレート剤の間の結合的効果を定めるた
めの　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　微生物学的試験の要領　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　ノートブックと 微生物要求番号　　　　　　　　　　　　　　微　　生
　　物　　　　　　結　　　　　　果※　　適否　　　
　　備考１．２７４２−５４−３１　　Ｓ．アウレウス
　　　　６０−／６０　　　　適　　　　　　１．　　
　　９０−０４７　　　　　　　　　　グラム＋２．２
７４２−１１６−１　　Ｓ．アウレウス　　　　５３−
／６０　　　　否　　　　　　２．　　　　９０−０８
２　　　　　　　　　　グラム＋３．２７４２−１１６
−２　　Ｓ．アウレウス　　　　５７−／６０　　　　
否　　　　　　３．　　　　９０−０８２　　　　　　
　　　　グラム＋４．２７４２−１１７　　　　　　Ｓ
．アウレウス　　　　　　６−／６０　　　　否　　　
　　　４．　　　　９０−１１６　　　　　　　　　　
グラム＋５．２７４２−５１−２　　　　Ｓ．アウレウ
ス　　　　　１５−／６０　　　否　　　　　　５．　
　　　９０−０３５　　　　　　　　　　グラム＋備考
１．松根油、ヒドロトロープ及びキレート剤含有２．キ
レート剤なし ３．ヒドロトロープなし ４．松根油なし ５．キレート剤とヒドロトロープなし ※殺菌性試験の手続は、アソシエイション・オブ・オフ
ィシャル・アナリティカル・ケミストの公式分析方法、
１４版（１９８４年）４章殺菌剤、段落４．００７−４
．０１１　　希釈法の使用に従って行われた。

【００１７】例　　３ 　　例１の組成物１の多くの例を下記微生物に対する微
生物試験に供した。 スタフィロコクス・アウレウス（Ｓｔａｐｈｙｌｏｃｏ
ｃｃｕｓ　ａｕｒｅｕｓ　ｇ＋）（合成栄養物） サルモネラ・コレスエスイス　（Ｓａｌｍｏｎｅｌｌａ
　ｃｈｏｌｅｒａｅｓｕｉｓ　ｇ−）（合成栄養物） プシュウドモナス・アエルギノサ　（Ｐｓｅｕｄｏｍｏ
ｎａｓ　ａｅｒｕｇｉｎｏｓａ　ｇ−）（栄養物） エシェリシア・コリ　（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ　ｃｏ
ｌｉ　ｇ−）　（栄養物） 結果は第３表に示す。これら組成物はグラム陽性及びグ
ラム陰性微生物の両方に対し殺菌作用を有し、従って広
範な殺菌性を有することが認められよう。

【００１８】

【表３】 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　第　　３　　表　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　松根油殺菌組成物の微生物試験ノ
ートブックと 微生物要求番号　　　　　　　　　　　　　　微　　生
　　物　　　　　　　　　　　　結　　果※　　　　適
　　否１．２７４２−５４−３１　　Ｓ．アウレウス　
　　　　　６０−／６０　　　　　　適　　　　９０−
０４７　　　　　　　　　　グラム＋２．２７０９−１
２２−１　　Ｓ．アウレウス　　　　　　６０−／６０
　　　　　　適　　　　９０−０５１　　　　　　　　
　　グラム＋３．２７０９−１２２−２　　Ｓ．アウレ
ウス　　　　　　６０−／６０　　　　　　適　　　　
９０−０５１　　　　　　　　　　グラム＋４．２７４
２−１３１　　　　　　Ｓ．コレラエスイス　　６０−
／６０　　　　　　適　　　　９０−１３４　　　　　
　　　　　グラム−５．２７４２−１３１　　　　　　
Ｅ．コリ　　　　　　　　　　　　２０−／２０　　　
　　　適　　　　９０−１３４　　　　　　　　　　グ
ラム−６．２７４２−１３１　　　　　　Ｐｓ．アエル
ギノサ　　２０−／２０　　　　　　適　　　　９０−
１３４　　　　　　　　　　グラム−※殺菌性試験の手
続は、アソシエイション・オブ・オフィシャル・アナリ
ティカル・ケミストの公式分析方法、１４版（１９８４
年）４章殺菌剤、段落４．００７−４．０１１　　希釈
法の使用に従って行われた。

【００１９】テトラナトリウムＥＤＴＡなどのようなキ
レート剤の少量（０．１％）とナトリウムキシレンスル
ホネートなどのようなヒドロトロープの少量（１．５％
）の予期しない組合せが乳化系内の松根油（２０％）の
殺菌作用を広めることができるのである。上記化学剤の
存在において松根油は、グラム陽性（Ｓ．アウレウス）
とグラム陰性（Ｓ．コレラエスイス、Ｅ．コリ、Ｐｓ．
アエルギノサ）バクテリアの両方に、ＡＯＡＣの公式分
析法で定めているように、１００％殺菌を達成すること
により広範な殺菌作用を発揮することができる。第３表
におけるデータは広範な作用を証明し、第２表はキレー
ト剤とヒドロトロープが松根油の作用を現実化するため
の協同効果を示している。

【００２０】以上から、松根油及びキレート剤とヒドロ
トロープとの組合せがグラム陽性及びグラム陰性微生物
に対する殺菌作用をもたらすのに明らかで驚くべき相乗
効果をもつこと、及び皮膚や眼、及び表面そのものに刺
激性でない広範な作用をもつ硬質表面用の液状洗浄剤が
実現されることが認められるであろう。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　広範な殺菌作用を有する硬質表面用の
   液状洗浄剤であって、松根油と、少なくとも１種のキレ
   ート剤と、１種のヒドロトロープトからなる洗浄剤。
2. 【請求項２】　　上記洗浄剤がｐＨ８から１２までであ
   る請求項１に記載の洗浄剤。
3. 【請求項３】　　前記キレート剤がテトラナトリウムエ
   チレンジアミンテトラ酢酸である請求項１に記載の洗浄
   剤。
4. 【請求項４】　　前記ヒドロトロープがナトリウムキシ
   レンスルホネートである請求項１に記載の洗浄剤。
5. 【請求項５】　　さらに、有機洗剤化合物を含有してい
   る請求項１に記載の洗浄剤。
6. 【請求項６】　　さらに、イソプロピルアルコールを含
   有している請求項１に記載の洗浄剤。
7. 【請求項７】　　さらに、フェンチルアルコールを含有
   している請求項１に記載の洗浄剤。
8. 【請求項８】　　さらに、水酸化アンモニウムを含有し
   ている請求項１に記載の洗浄剤。
9. 【請求項９】　　表面に広範な殺菌作用を与ええる方法
   であって、該表面に、松根油と、少なくとも１種のキレ
   ート剤と、少なくとも１種のヒドロトロープとを含有し
   、ｐＨ８から１２である液状洗浄組成物を適用すること
   からなる方法。