JP2011240826A - シート操作スイッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本シート操作スイッチ1は、車両のシートの側面に配置され、当該シートの全体又は一部を電動により移動させるためのシート操作スイッチであって、シートに着座した乗員の指を差し入れ可能に形成された差入部(挿入穴3A,3D)と、差入部の内壁側に設けられ、指により操作される操作部(センサ4A〜4F)と、操作部が操作されたことを検知して信号を発信する検知部(センサ4A〜4F)と、検知部からの信号により所定の移動動作を実行させる制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
尚、上記シートとしては、ドライバーシート、アシスタントシート等のフロントシートのみならず、セカンドシートやサードシートであってもよい。
尚、以下の本実施形態及び後述の実施例の説明において、前方又は後方(前後方向)とは、シートの前方又は後方(シートの前後方向)を意図し、また、上方又は下方(上下方向)とは、シートの上方又は下方(シートの上下方向)を意図し、更に、側方とは、シートの側方を意図する。
ここで、本実施形態においては、例えば、荷重センサ等により構成された検知部を直接指により操作する形態であってもよい。このような場合、上記操作部は、検知部の指により操作される部分となる。
(1)シート操作スイッチの構成
本実施例に係るシート操作スイッチ1は、図1に示すように、車両のシート2の側面に配置されており、シート2の全体又は一部を移動させるためのシート操作スイッチである。シート2は、シート操作スイッチ1によって10方向への移動動作が可能となっている。本実施例における10方向への移動動作とは、(i)シート2全体を前後方向へ移動させる動作(スライド)、(ii)シートバック2Aを前後方向へ傾斜させる動作(リクライニング)、(iii)シートクッション2Bを上下方向に移動させる動作(リフター)、(iv)シートクッション2Bの前部側を上下方向に移動させてシートクッション2Bを傾斜させる動作(フロントバーチカル)、(v)シートクッション2Bの前部側を前後方向に移動させてシートクッション2Bを伸縮させる動作(クッション長)である。
次に、上記構成のシート操作スイッチ1の作用について説明する。
まず、図3に示すように、操作者であるシート2に着座した乗員が、各挿入穴3A〜3Dに各指を挿入する。即ち、挿入穴3A〜3Cに対しては側方から人差し指、中指、薬指がそれぞれ挿入され、挿入穴3Dに対しては上方から親指が挿入される。即ち、操作者であるシート2に着座した乗員の手は、シート操作スイッチ1に対して無理なく自然に添えられる。
シート2全体を前方へ移動させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の前方側に配置されているセンサ4Aを押す。これと同時に、挿入穴3Dに挿入した親指で、挿入穴3Dの内壁の前方側に配置されているセンサ4Dを押す。即ち、シート2全体を前方へ移動させるイメージで2つの挿入穴3A及び3Dに挿入した人差し指及び親指を動かすことにより、センサ4A及びセンサ4Dがそれぞれ操作される。これにより、センサ4A及びセンサ4Dに対応する各信号がそれぞれECU5に入力され、前方へのスライドの動作が実行される。
一方、シート2全体を後方へ移動させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の後方側に配置されているセンサ4Cを押す。これと同時に、挿入穴3Dに挿入した親指で、挿入穴3Dの内壁の後方側に配置されているセンサ4Fを押す。即ち、シート2全体を後方へ移動させるイメージで2つの挿入穴3A及び3Dに挿入した人差し指及び親指を動かすことにより、センサ4C及びセンサ4Fがそれぞれ操作される。これにより、センサ4C及びセンサ4Fに対応する各信号がそれぞれECU5に入力され、後方へのスライドの動作が実行される。
シートバック2Aを前方へ傾斜させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の上方側に配置されているセンサ4Bを押す。これと同時に、挿入穴3Dに挿入した親指で、挿入穴3Dの内壁の前方側に配置されているセンサ4Dを押す。即ち、シートバック2Aを前方へ傾斜させるイメージで2つの挿入穴3A及び3Dに挿入した人差し指及び親指を動かすことにより、センサ4B及びセンサ4Dがそれぞれ操作される。これにより、センサ4B及びセンサ4Dに対応する各信号がそれぞれECU5に入力され、前方へのリクライニングの動作が実行される。
一方、シートバック2Aを後方へ傾斜させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の上方側に配置されているセンサ4Bを押す。これと同時に、挿入穴3Dに挿入した親指で、挿入穴3Dの内壁の後方側に配置されているセンサ4Fを押す。即ち、シートバック2Aを後方へ傾斜させるイメージで2つの挿入穴3A及び3Dに挿入した人差し指及び親指を動かすことにより、センサ4B及びセンサ4Fがそれぞれ操作される。これにより、センサ4B及びセンサ4Fに対応する各信号がそれぞれECU5に入力され、後方へのリクライニングの動作が実行される。
シートクッション2Bを上方に移動させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の上方側に配置されているセンサ4Bを押す。即ち、シートクッション2Bを上方に移動させるイメージで挿入穴3Aに挿入した人差し指を動かすことにより、センサ4Bが操作される。これにより、センサ4Bに対応する信号がECU5に入力され、上方へのリフターの動作が実行される。
一方、シートクッション2Bを下方に移動させる場合、操作者は、挿入穴3Dに挿入した親指で、挿入穴3Dの内壁の下方側に配置されているセンサ4Eを押す。即ち、シートクッション2Bを下方に移動させるイメージで挿入穴3Dに挿入した親指を動かすことにより、センサ4Eが操作される。これにより、センサ4Eに対応する信号がECU5に入力され、下方へのリフターの動作が実行される。
シートクッション2Bの前部側を上方に移動させてシートクッション2Bを傾斜させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の前方側に配置されているセンサ4Aを押す。これと同時に、挿入穴3Dに挿入した親指で、挿入穴3Dの内壁の下方側に配置されているセンサ4Eを押す。即ち、シートクッション2Bの前部側を上方に移動させるイメージで2つの挿入穴3A及び3Dに挿入した人差し指及び親指を動かすことにより、センサ4A及びセンサ4Eがそれぞれ操作される。これにより、センサ4A及びセンサ4Eに対応する各信号がそれぞれECU5に入力され、上方へのフロントバーチカルの動作が実行される。
一方、シートクッション2Bの前部側を下方に移動させてシートクッション2Bを傾斜させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の後方側に配置されているセンサ4Cを押す。これと同時に、挿入穴3Dに挿入した親指で、挿入穴3Dの内壁の下方側に配置されているセンサ4Eを押す。即ち、シートクッション2Bの前部側を下方に移動させるイメージで2つの挿入穴3A及び3Dに挿入した人差し指及び親指を動かすことにより、センサ4C及びセンサ4Eがそれぞれ操作される。これにより、センサ4C及びセンサ4Eに対応する各信号がそれぞれECU5に入力され、下方へのフロントバーチカルの動作が実行される。
シートクッション2Bの前部側を前方に移動させてシートクッション2Bを伸長させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の前方側に配置されているセンサ4Aを押す。即ち、シートクッション2Bの前部側を前方に移動させるイメージで挿入穴3Aに挿入した人差し指を動かすことにより、センサ4Aが操作される。これにより、センサ4Aに対応する信号がECU5に入力され、前方へのクッション長の動作が実行される。
一方、シートクッション2Bの前部側を後方に移動させてシートクッション2Bを収縮させる場合、操作者は、挿入穴3Aに挿入した人差し指で、挿入穴3Aの内壁の後方側に配置されているセンサ4Cを押す。即ち、シートクッション2Bの前部側を後方に移動させるイメージで挿入穴3Aに挿入した人差し指を動かすことにより、センサ4Cが操作される。これにより、センサ4Cに対応する信号がECU5に入力され、前方へのクッション長の動作が実行される。
以上より、本実施例のシート操作スイッチ1では、操作者の指を導くガイドとして挿入穴3A,3Dを設け、この挿入穴3A,3Dの内壁側に、指による操作を検知するセンサ4A〜4Fをそれぞれ設けている。このような構成により、操作者からは見えない位置に配置されるシート操作スイッチであっても、スイッチ自体の位置とその操作位置とを容易に認識することができる。また、実際の操作位置となるセンサ4A〜4Fが挿入穴3A,3Dの内壁側に設けられているので、意図しない操作によりシート2の移動動作が実行されてしまうことを低減できる。
Claims (3)
- 車両のシートの側面に配置され、当該シートの全体又は一部を電動により移動させるためのシート操作スイッチであって、
前記シートに着座した乗員の指を差し入れ可能に形成された差入部と、
前記差入部の内壁側に設けられ、前記指により操作される操作部と、
前記操作部が操作されたことを検知して信号を発信する検知部と、
前記検知部からの信号により所定の移動動作を実行させる制御部と、を備えることを特徴とするシート操作スイッチ。 - 前記操作部は、1つの前記差入部に複数設けられており、
前記制御部は、前記検知部から各前記操作部に対応した信号を複数同時に受信した場合に、前記信号を単独で受信した場合とは別の移動動作を実行させる請求項1記載のシート操作スイッチ。 - 前記差入部は、前記乗員の親指以外の指を差し入れ可能に形成された第1差入部と、前記第1差入部の上方に配置され、前記乗員の親指を差し入れ可能に形成された第2差入部と、の少なくとも2つが設けられている請求項1又は2記載のシート操作スイッチ。
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