JP6133245B2 - 電子装置を搭載した車両 - Google Patents

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Description

この発明は、画面(絵のおもてや、文字・画像等を映し出す面)に表示されたメニューを指やペンで押すことによって操作入力を検知するタッチパネルを備える電子装置を搭載した車両に関する。
近時、スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤ等の携帯端末等の電子装置に、またナビゲーション装置やディスプレイオーディオ装置等の車両搭載の電子装置に、情報を表示すると共に操作者の指による入力操作が可能なタッチパネルが組み込まれている。
このタッチパネルは、基本的には、タッチセンサと表示装置との積層構造(積層体)とされており、さらに、前記積層構造の表面に、耐久性の向上、防塵性の向上、操作性の向上、又は防滴性の向上等のために、透明樹脂等からなる表面パネルが積層された構造になっている。つまり、このタッチパネルは、表面パネル、タッチセンサ、及び表示装置の積層構造になっている。
特許文献1には、前記表面パネルの表面(タッチ面)を、端部側よりも中央部側を窪ませた凹面(円筒の内面)とすることにより、片手での操作性が向上するとされたタッチパネルを備えた携帯端末型の電子装置が開示されている(特許文献1の図1、[0029])。
国際公開第2013/118769号パンフレット
ところで、特許文献1に開示されたタッチパネルを備えた電子装置では、片手での操作中に親指の付け根が前記タッチ面の端部近傍に触れると誤動作が引き起こされることがあるという知見に基づき、前記表面パネルの端部での厚みをタッチパネルが反応しない、より厚い厚みにすることが開示されている(特許文献1の[0045]−[0048])。
しかしながら、端部側よりも中央部側が窪んだ凹面を有する表面パネルの断面形状は、表面パネルの表面(タッチ面)が円弧凹面となる一方、表面パネルのタッチセンサに接する裏面は平面になっているので、円弧凹面上の両端側が中央部(円弧凹面頂部)側に比較して感度(タッチ感度又はタッチパネル感度ともいう。)が低くなり、円弧凹面上に沿ってタッチパネル感度が変化することから、操作者の操作がし難くなるという課題がある。
また、本願発明者は、例えば、車両のダッシュボードの車幅方向の略中央位置に固定配置されたナビゲーション装置やディスプレイオーディオ装置がタッチパネル式となっている場合、タッチパネルの操作者(運転席に着座した運転者あるいは助手席の着座者等の乗員)が片腕を伸ばして指先でタッチパネルを操作する際に、タッチパネル上のタッチ位置が操作者から離れる程、指先に力が入り難くなり、このような場合には、タッチパネル上のタッチ位置が操作者から離れる程、タッチパネル感度が低下し、同様に、操作者の操作がし難くなるという課題があることを見いだした。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、タッチセンサに積層された表面パネルの厚みが均一でない場合、あるいはタッチパネルが操作者から離れた位置に固定配置されている場合であっても、タッチ感度を一定(均一)にすることを可能とするタッチパネルを備える電子装置を搭載した車両を提供することを目的とする。
この発明に係る電子装置を搭載した車両は、表面側がタッチ面とされる表面パネルの裏面平面側にタッチセンサを積層したタッチパネルを備えた電子装置であって、前記表面パネルの前記タッチ面の座標位置に応じて前記タッチセンサの感度を電気的に補正する感度補正手段を備える。
この発明によれば、感度補正手段により表面パネル(タッチ面)上の座標位置に応じてタッチセンサの感度を電気的に補正(校正)しているので、タッチパネルの指等による操作位置、換言すれば、タッチ面の座標位置、すなわち、タッチ位置に無関係に一定感度とすることができ、操作性が向上する。
また、この発明によれば、表面パネルの面の形状やタッチパネルの取付位置、並びに操作者の位置によらずに一定の感度を得ることができる。
この発明では、前記表面パネルが、前記タッチ面となる表面側に凹面又は凸面を有する曲面表面パネルとされていてもよい。凹面又は凸面を有する曲面タッチパネルは、デザイン性に優れており、操作者を含むユーザの視覚を通じて美観を起こさせ、且つ触覚を通じて程よい円滑さを感じさせることができる。
この場合、前記感度補正手段は、前記表面パネル(曲面表面パネルであっても平面表面パネルであってもよい。)の前記タッチ面上の所定座標位置と対応する箇所の前記タッチセンサまでの積層方向の厚みに応じて前記タッチセンサの感度を補正するようにしてもよい。
このように、表面パネルのタッチセンサまでの積層方向の厚みに応じて前記タッチセンサの感度を補正(校正)するようにしたので、タッチパネルの座標位置によらずに一定の感度を得ることができる。
より具体的には、前記感度補正手段は、前記表面パネルの前記所定座標位置と対応する箇所の前記タッチセンサまでの積層方向の厚みが厚いほど、前記タッチセンサの感度を上げるように補正することが好ましい。例えば、曲面表面パネルは、厚みが均一ではなく、厚みが厚い程、感度が低くなるので、厚みが厚い程、感度の補正量を増加させることで、曲面タッチパネルの感度を一定にすることができる。
また、前記感度補正手段は、前記表面パネルの座標位置が、操作者から離れた位置にある座標位置ほど前記タッチセンサの感度を上げるように補正してもよい。表面パネルと操作者との距離に応じて感度を補正することで、操作者から遠い座標位置程、感度が低くなるのを修正することができる。
なお、前記感度補正手段は、操作者の指による前記表面パネル上のスライド動作に対応する、前記表面パネル上の所定座標位置毎の前記タッチセンサの感度を検出し、検出した前記所定座標位置毎の感度に基づいて前記タッチセンサの感度を補正するようにしてもよい。操作者の指で表面パネル上をスライド操作してもらうという簡単な操作で、タッチセンサの感度を補正することが可能となり、操作者に応じた適切な感度に補正(設定)することができる。
この発明によれば、感度補正手段により表面パネル(タッチ面)上の座標位置に応じてタッチセンサの感度を電気的に補正しているので、タッチパネル上の指等による操作位置、換言すれば、タッチ面の座標位置、すなわち、タッチ位置に無関係にタッチセンサの感度(タッチ感度)を一定にすることができ、操作性を向上できる。
この実施形態に係る電子装置の構成を示す概略ブロック図である。 図1例の電子装置が搭載された車両の前席側の模式的平面視図である。 運転席に着座した乗員(操作者、運転者)から見た車両内部のインテリア図である。 例としての曲面タッチパネルの断面と、感度データ等との関係を示す一部断面説明図である。 図5Aは測定された感度データの説明図、図5Bは感度データに対する閾値補正処理の説明表図、図5Cは感度データ補正処理の説明表図である。 車両に搭載された曲面タッチパネルの感度補正処理の動作説明に供されるフローチャートである。 図7Aは曲面タッチパネルの画面表示の説明図、図7Bは右ハンドル車両の乗員(操作者、運転者)に対する感度補正の説明図、図7Cはタッチ面が平面のタッチパネルに対する感度補正の説明図である。 曲面タッチパネルを有する携帯端末等に対する感度補正の説明図である。
以下、この発明に係る電子装置を搭載した車両について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この実施形態に係る電子装置10の構成を示す概略ブロック図であり、図2は、図1例の電子装置10が搭載された車両12の前席側を上方から見た模式的平面視図である。図3は、前席の座席50中、運転席50dに着座した乗員48d{操作者(運転者)}から見た車両内部のインテリア図である。
図1、図2、及び図3において、電子装置10は、例えば、ナビゲーション装置あるいはディスプレイオーディオ(DA)装置等であり、ダッシュボード(インストルメントパネル)14中、車両12の幅方向の概ね中央位置に配置されている。
電子装置10は、曲面タッチパネル20と、スピーカ22と、これらに接続される制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)24と、から構成されている。スピーカ22は、車内前方両側のキックパネル部に取り付けられ、ECU24は、曲面タッチパネル20の裏面側に一体的に取り付けられダッシュボード14の内部に収容されている。
曲面タッチパネル20は、通常、ハンドル46(この実施形態では右ハンドルだが、左ハンドルでもよい。)を操作する乗員48d(この実施形態では運転席50dに着座している運転者)の手36の指38(この例では左手の指)及び乗員48a(この実施形態では助手席50aに着座している乗員)の右手の指で接触操作(タッチ操作)がなされる。
図4に示すように、図4中の最上段に、曲面タッチパネル20のIV−IV線(X軸方向、水平方向、図3参照)の模式的断面図を示している。この模式的断面図に示すように、曲面タッチパネル20は、情報を表示する液晶表示装置等の表示装置30(ディスプレイ)を基底部に有し、この表示装置30上にタッチセンサ32が積層され、平面表面を有するタッチセンサ32上に、曲面表面、この実施形態では凸面表面(断面円弧状凸面表面)を有する曲面表面パネル34の平面裏面側が積層された構造にされている。
曲面表面パネル34は、例えば透明樹脂で形成され、タッチセンサ32は、透明電極等から形成されている。
図4中、上から2段目には、表示装置30を省略した曲面タッチパネル20の簡易な模式的断面図を示している。なお、以降、煩雑さの回避及び/又は理解の便宜のため、表示装置30を省略した曲面タッチパネル20を用いる場合もある。
図4に示すように、曲面表面パネル34の凸面表面が手36の指38で接触操作されるタッチ面42(図2、図3も参照)を形成している。
このように構成される曲面表面パネル34を備える曲面タッチパネル20は、タッチ面42からタッチセンサ32までの積層方向であるZ軸方向(深さ方向、厚み方向、奥行き方向)の厚み(距離)dが、X軸方向(水平方向、幅方向)の中央部では厚く(長く)、端部側で薄く(短く)なっている。なお、Y軸方向は概ね上下方向に一致している。
[感度補正の原理]
ここで、曲面タッチパネル20に対する感度補正の原理について、理解の便宜のために、数値例(一例)を用いて説明する。
タッチセンサ32は、静電容量方式あるいは抵抗膜方式等により構成され、人の手36の指38によるタッチ面42に対する接触圧(接触面積も関連するが、以下理解の便宜のために接触圧として説明する。)が大きいほど大きい出力信号となる感度データSdを出力する。
感度データSdが、例えば0値(「00」)から255値(「FF」)のレンジ範囲をとる場合、図4及び図5Aに示すように、中央が凸になっているタッチ面42の曲面タッチパネル20では、タッチ面42上の座標位置に対する接触圧が同じであっても、X軸上、中央部側では厚みdが最も厚いので感度が低く、感度データSdが、例えばSd=100と小さい値になり、端部側では厚みdが最も薄いので感度が高く、感度データSdが、例えばSd=200と大きい値になる。中央部側と端部側の中間部では、感度が中程度になり、感度データSdが、例えばSd=150になることに留意する。
指38によるタッチ面42に対する操作(接触)があったか否かを判定する場合、一例として、得られた感度データSdと比較するための、反応の閾値Thを設定する。
反応の閾値Thをレンジ範囲の最小値の0値に近づけると、僅かなタッチ操作でも感度データSdが閾値Thを上回り反応する、すなわちタッチ感度が敏感になる。一方、反応の閾値Thをレンジ範囲の最大値の255値に近づけると、しっかりしたタッチ操作でないと感度データSdが閾値Thを上回らないので反応し難くなり、タッチ感度が鈍くなる。つまり、反応の閾値Thを適値に設定する必要がある。
そこで、図4及び図5Bでは、反応の閾値Thを、初期値として、レンジ範囲(0−255)内の中央値に近い、Th=150に設定する。この場合、厚みdの厚い中央部では感度データSdがSd=100と小さくなるので、閾値Thを初期値より下げ(減少し)、補正値を「−100(補正量大)」として閾値Thの設定値を50(Th=50)にする一方、厚みdの薄い両端部では感度データSdがSd=200と大きくなるので、閾値Thを初期値のままとし、補正値を「0(補正量小、補正なし)」として閾値Thの設定値を150(Th=150)にする。さらに、中央部と各端部との間の中間部では、感度データSdが概ね通常値となるので、閾値Thを初期値より少し下げ(減少し)て補正値を「−50(補正量中)」として閾値Thの設定値を100(Th=100)にする。
このように閾値Thを座標位置に応じて変更することで、曲面表面パネル34上の座標位置に応じてタッチセンサ32から出力される感度データSdの値が異なっていても、感度データSdと閾値Thの設定値との差(Sd−Th)がX軸方向の全範囲で均一に50となり、タッチ面42上で接触圧が同じである場合、タッチ面42上のどの位置座標上でもタッチセンサ32のタッチ感度(差Sd−Thに対応する。)を電気的に均一に補正することができる。
なお、タッチ面42上のどの座標位置でもタッチ感度(差Sd−Thに対応する。)を均一に補正する場合、X軸方向の座標位置に応じて閾値Thを変更(閾値補正)するのではなく、図5Cに示すように、閾値Thを一定のまま、この場合、Th=150と一定のまま、X軸方向の座標位置に応じて、測定された感度データSdを補正データで補正した補正感度データSd′が均一(例えば、Sd′=200)になるように増減させる補正としてもよい。
すなわち、測定された感度データSd=200、150、100、150、200を、補正データ=0、+50、+100、+50、0で補正した均一な補正感度データ(補正後感度データ)Sd′(Sd′=200)になるように補正することでも、タッチ感度(差Sd′−Thに対応する。)を電気的に均一に補正することができる。
以上の説明が感度補正の原理の説明である。
図1に戻り、ECU24は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)やRAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ(計時部、計時装置)等を有しており、CPUがROM等のメモリに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。
この実施形態にて、ECU24は、作業用のメモリ72(記憶部、記憶手段)と、感度補正メモリ78(記憶部、記憶手段)と、を有し、機能実現部(機能実現手段)として、操作指示・検出部(操作指示・検出手段)74と、感度補正部(感度補正手段)76と、を有する。
次に、基本的には、以上のように構成されるこの実施形態に係る電子装置10の動作について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、特に断らない限り、フローチャートによる処理を実行する主体はECU24のCPUであるが、これをその都度参照するのは繁雑になるので、必要に応じて参照する。
ステップS1にて、電子装置10の曲面タッチパネル20の初回起動時等に表示装置30に設定画面(不図示)を表示し、乗員48によるタッチ操作に基づく感度補正要求操作の有無を判定する。
乗員48による感度補正要求有りのタッチ操作があった場合(ステップS1:YES)、ステップS2にて、操作者選択画面(不図示)を表示し、操作者が乗員48d(運転者)であるか乗員48a(助手席50aの乗員)であるかを判定する。
ステップS3にて、例えば乗員48d(運転者)の表示位置(不図示)にタッチ操作がなされた(ステップS3:YES)ものとする。
次いで、ステップS4にて、感度補正を行うために、曲面タッチパネル20上に、選択された乗員48d(運転者)に対する曲面表面パネル34上のスライド操作を指示する画面表示を行う。
図7Aは、乗員48d(運転者)に対する曲面表面パネル34上のスライド操作を指示する例としての画面表示60を示している。なお、図7A中には、併せて、乗員48d(運転者)の手36と指38を描いている。
図7Aの画面表示60では、X軸に沿う左(左端位置X0)から右(右端位置XE)にむかう矢印80を表示すると共に、Y軸に沿う上(上端位置Y0)から下(下端位置YE)に向かう矢印82を表示し、且つ「矢印の方向にスライドして下さい。」と表示すると共に、スピーカ22から「タッチパネルの感度補正を行いますので、左右方向の矢印に沿って左端から右端まで指をタッチパネルにタッチさせながらスライドさせた後、上下方向の矢印に沿って上端から下端まで指をタッチパネルにタッチさせながらスライドさせて下さい。」と音声出力する。
次に、ステップS5にて、X軸方向及びY軸方向へのスライド操作があった(ステップS5:YES)ことが検出されると、スライド操作に伴う感度データSd(測定値)がメモリ72に記憶される。
次いで、ステップS6にて、乗員48d(運転者)のスライド操作に基づき、乗員48d(運転者)に対応した感度補正処理が実行される。
図7Bは、ステップS6の感度補正処理の説明図である。図7Bに示すように、車両12のダッシュボード14に組み込まれた曲面タッチパネル20(図2、図3参照)では、運転席50dに着座している乗員(運転者)48dに近い右端位置XEでの指38による感度データSdが、接触圧が高くなる(大きくなる)ことから、乗員(運転者)48dの指38の位置が遠くなる左端位置X0の感度データSdに比べて大きくなっている。
この場合、左端位置X0側では、図4を参照して説明したように、タッチ面42からタッチセンサ32までの積層方向であるZ軸方向(深さ方向、厚み方向)の厚み(距離)dが、薄く(短く)なっているので、その分、感度データSdが大きくなる、つまり、左端位置X0側において、厚みdの観点では感度が大となっているが、乗員48dからの距離の観点では距離が長くなる分、力が入り難くなり感度が小さくなるので、トータル的には、感度データSdが図7Bに示すように、左端位置X0側では「中」程度になるので補正量(補正値)も「中」程度にすればよい。
結果として、車両12のダッシュボード14に組み込まれた曲面タッチパネル20を、運転席50dに着座している乗員(運転者)48dが操作する場合、感度データSdは、X軸方向の左端位置X0から右端位置XEまで、「感度中」→「感度中」→「感度小」→「感度中」→「感度大」と検出されるので、この順番に対応して、閾値Thの補正量は、「補正中」→「補正中」→「補正大」→「補正中」→「補正小」と補正すればよい。「補正中」と「補正大」との間、及び「補正中」と「補正小」との間の閾値Thの補正量は、補間処理で修正してもよい。
Y軸方向の上端位置Y0から下端位置YEについても同様に閾値Thを補正することができる。
なお、補正は、曲面表面パネル34の他の点、他の水平線、他の垂直線で実行してもよく、その際にも補間処理による修正を織り込んでもよい。
ステップS7にて、乗員(運転者)48d用として決定した閾値Thの補正値又は感度データSdの補正データを感度補正メモリ78に記憶して、補正処理を終了する。
以降、曲面タッチパネル20の実際の使用に際しては、測定した感度データSdの大きさと感度補正メモリ78に記憶してある閾値Thの補正値で補正された閾値Thとを比較し、あるいは測定した感度データSdを補正データで補正した補正感度データSd′と一定の閾値Thとを比較して使用に供する。
同様に、乗員48a(助手席50aの乗員)用として決定した閾値Thの補正値乃至感度データSdの補正データも感度補正メモリ78に記憶して、以降使用に供することができる。
さらに、乗員(運転者)48d及び乗員48a(助手席50aの乗員)とは、異なる運転者、異なる助手席着座者の補正値乃至補正データも感度補正メモリ78に記憶し、曲面タッチパネル20上でユーザを切り替えて、あるいはユーザをカメラ等により自動認識して、曲面タッチパネル20を3人以上で個別に利用できるようにしてもよい。
なお、この発明は、曲面タッチパネル20に限定されることなく、例えば、図7Cに示すように、平面のタッチ面42pを有する平面表面パネル34pを備えるタッチパネル20p(平面タッチパネル)に適用することもできる。
この場合においても、ステップS4での乗員48d(運転者)のスライド操作に基づき、乗員48d(運転者)に対応した感度補正処理(ステップS6)が実行される。
図7Cは、タッチ面42pが平面の平面表面パネル34pをタッチセンサ32上に備えるタッチパネル20pに対するステップS6の感度補正処理の説明図である。図7Cに示すように、車両12のダッシュボード14に組み込まれた平面表面のタッチパネル20pでは、運転席50dに着座している乗員(運転者)48dに近い右端位置XEでの指38による感度データSdが、接触圧が高くなることから、乗員(運転者)48dの指38の位置が遠くなる左端位置X0の感度データSdに比べて大きくなる。
つまり、左端位置X0側では、乗員48dからの距離が長くなる分、指38の先に力が入り難くなり感度が小さくなる。
結果として、車両12のダッシュボード14に組み込まれた平面表面のタッチパネル20pを、運転席50dに着座している乗員(運転者)48dが操作する場合、感度データSdは、X軸方向の左端位置X0から右端位置XEまで、遠い方から順に、「感度小」→「感度中」→「感度大」と検出されるので、この順番に対応して、閾値Thの補正量は、「補正大」→「補正中」→「補正小」と補正すればよい。「補正大」と「補正中」との間、及び「補正中」と「補正小」との間の閾値Thの補正量は、補間処理で修正してもよい。
Y軸方向の上端位置Y0から下端位置YEについても同様に閾値Thを補正することができる。
さらに、この発明は、車両12に搭載した平面表面のタッチパネル20p及び曲面タッチパネル20の他に、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末にも適用可能であることは言うまでもない。
この場合、例えば、図8に示すように、スマートフォンやタブレット端末等のように曲面タッチパネル20Aを正面から操作する場合、X軸とY軸のスライド操作により、感度データSdを得、閾値Thの補正量を決定することができる。正面から操作する場合、例えば、X軸方向で、感度データSdは、X軸方向の左端位置X0から右端位置XEまで、「感度大」→「感度中」→「感度小」→「感度中」→「感度大」と検出されるので、この順番に対応して、閾値Thの補正量は、「補正小」→「補正中」→「補正大」→「補正中」→「補正小」と補正すればよい。
[実施形態のまとめ]
I.概要
曲面タッチパネル20は、タッチセンサ32と曲面表面パネル34のタッチ面42との間の厚み(距離)dが一定でないため、中央部に感度を合わせると端部側の感度が良すぎたり(凸面表面)、その逆になったり(凹面表面)してしまう。
計算によって理想的な曲率を算出しても、曲面タッチパネル20の取付位置や操作者(ユーザ)が操作する位置関係によって操作感度が変わってしまうため、根本的な解決には至らない。
例えば、静電パネル等の一般的なタッチパネルは、Z軸方向(厚み方向)の感度を検知することができるため、操作者に、曲面タッチパネル20のタッチ面42(表面)を、例えばX軸方向及びY軸方向に一度スライドしてもらい、スライドしたときのXY座標毎のZ軸の感度データSdを検知することにより自動で、タッチ面42の座標位置毎の曲率、すなわち感度補正量を算出することができる。
この感度補正量によって、測定した感度データSdと比較するための閾値Thや、測定した感度データSdそのものを補正することで、曲面タッチパネル20のタッチ面42上の全面(タッチ面42の全体)での感度(タッチ感度)及び平面表面のタッチパネル20pのタッチ面42pの全面(タッチ面42pの全体)での感度(タッチ感度)が一定(均一)になるように、感度を補正(校正)することができる。
なお、上述した実施形態では、平面表面のタッチパネル20p及び曲面タッチパネル20が液晶表示装置等の表示装置30を含む構成として説明しているが、この発明は、表示装置30を絵や絵画に代替した平面表面又は曲面表面を有するタッチパネル(タッチスイッチ)にも適用することができる。
II.具体例
この実施形態に係るタッチ面42となる表面側に凸面を有する曲面表面パネル34又は表面側がタッチ面42pとされる平面表面パネル34pの裏面平面側にタッチセンサ32を積層した曲面タッチパネル20又は平面表面のタッチパネル20pを備えた電子装置10は、曲面表面パネル34のタッチ面42又は平面表面パネル34pのタッチ面42pの座標位置に応じてタッチセンサ32の感度を電気的に補正する感度補正部(感度補正手段)76を備える。
この実施形態によれば、感度補正部76により曲面表面パネル34上(タッチ面42)又は平面表面パネル34p(タッチ面42p)の座標位置に応じてタッチセンサ32の感度を電気的に補正しているので、例えば、凸面を有する曲面タッチパネル20の操作位置(タッチ位置)に無関係に一定感度とすることができ、操作性が向上する。なお、平面表面を有するタッチパネル20pのタッチセンサ32に座標位置に応じた感度ばらつきがある場合であっても、タッチパネル20pの操作位置(タッチ位置)に無関係に一定感度とすることができ、操作性が向上する。
凹面を有する曲面タッチパネルにも同様に適用することもできる。
この実施形態によれば、曲面表面パネル34の曲面の形状や曲面タッチパネル20(平面表面のタッチパネル20p)の取付位置、及び乗員48(操作者)の位置によらずに一定の(均一な)感度を得ることができる。
なお、凹面又は凸面を有する曲面タッチパネル20は、デザイン性に優れており、操作者を含むユーザの視覚を通じて美観を起こさせ、且つ触覚を通じて程よい円滑さを感じさせることができる。
この場合、感度補正部76は、曲面表面パネル34(平面表面パネル34p)の所定座標位置と対応する箇所のタッチセンサ32までの積層方向での厚みdに応じてタッチセンサ32の感度(閾値Thあるいは感度データSd自体)を補正するようにしたので、曲面タッチパネル20(平面表面のタッチパネル20p)の座標位置によらずに一定の感度を得ることができる。
より具体的には、感度補正部76は、例えば、曲面表面パネル34のタッチ面42上の所定座標位置と対応する箇所のタッチセンサ32までの積層方向での厚みdが厚いほど、タッチセンサ32の感度を上げるように補正することが好ましい。曲面表面パネル34は、厚みdが均一ではなく、厚みdが厚い程、感度が低くなるので、厚みdが厚い程、補正量を増加させることで、曲面タッチパネル20の感度を一定にすることができる。
この場合、感度補正部76は、図7B及び図7Cを参照して説明したように、曲面表面パネル34又は平面表面パネル34pの座標位置が、操作者、例えば乗員(運転者)48dから離れた位置にある座標位置ほどタッチセンサ32の感度を上げるように補正することが好ましい。このように、曲面表面パネル34又は平面表面パネル34pと操作者との距離に応じて感度を補正することで、操作者から遠い座標位置程、感度が低くなりがちになるのを修正することができる。
また、感度補正部76は、操作者の手による、曲面表面パネル34又は平面表面パネル34p上の所定座標位置をスライド動作での各位置毎の感度を検出し、それに基づいてタッチセンサ32の感度を補正するように構成することで、操作者の手で曲面表面パネル34又は平面表面パネル34p上をスライド操作してもらうという簡単な操作で、表面の曲率及び圧力のばらつき量等を算出し、タッチセンサ32の感度を自動的に補正することが可能となり、操作者に応じて適切な感度に補正することができる。
この実施形態によれば、感度補正部76により曲面表面パネル34上(タッチ面42)の座標位置に応じてタッチセンサ32の感度を電気的に補正しているので、凹面又は凸面を有する曲面表面パネル34の厚みdが均一でない曲面タッチパネル20であっても、曲面タッチパネル20上の指等による操作位置、換言すれば、タッチ面42の座標位置、すなわち、タッチ位置に無関係に一定感度とすることができ、操作者の操作性を向上させることができる。
また、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…電子装置 12…車両
14…ダッシュボード 20、20A…曲面タッチパネル
22…スピーカ 24…ECU
30…表示装置 32…タッチセンサ
34…曲面表面パネル 36…手
38…指 42、42p…タッチ面
46…ハンドル 48、48a、48d…乗員
50…前席の座席 50a…助手席
50d…運転席
72…作業用のメモリ(記憶部、記憶手段)
74…操作指示・検出部(操作指示・検出手段)
76…感度補正部(感度補正手段)
78…感度補正メモリ(記憶部、記憶手段)

Claims (2)

  1. 車両の幅方向の概ね中央位置に配置され、表面側がタッチ面とされる表面パネルの裏面平面側にタッチセンサを積層したタッチパネルを備えた電子装置を搭載した車両であって、
    前記表面パネルの前記タッチ面の座標位置に応じて前記タッチセンサの感度を電気的に補正する感度補正手段を備え
    前記感度補正手段は、
    操作者に前記表面パネルの左端位置から右端位置へのスライド操作及び上端位置から下端位置へのスライド操作を求め、
    前記操作者の前記スライド操作に対応する、前記表面パネル上の所定座標位置毎の前記タッチセンサの感度を検出し、検出した前記所定座標位置毎の感度に基づいて前記タッチセンサの感度を補正する
    ことを特徴とする電子装置を搭載した車両
  2. 請求項1に記載の電子装置を搭載した車両において、
    前記表面パネルが、前記タッチ面となる表面側に凹面又は凸面を有する曲面表面パネルとされている
    ことを特徴とする電子装置を搭載した車両
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