JP2011240464A - ワーク加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、ワークの端部外径等を高精度に加工することができるワーク加工装置を提供する。
【解決手段】主軸台21に回転可能に軸承された主軸23と、主軸側に径方向に移動可能に設けられワークWを加工する刃具67、69と、主軸を回転させる第1駆動手段(24)と、回転部材(49)を回転させる第2駆動手段(55)とを備え、第2駆動手段の第1回転運動を第1直進運動に変換する第1運動変換手段と、第1直進運動を第2回転運動に変換する第2運動変換手段と、第2回転運動を刃具の径方向移動の直進運動に変換する第3運動変換手段とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワークの端部外径等を加工するワーク加工装置に関するものである。
シャフトワークにおいては、旋盤等の工作機械で本加工するに先立って、加工基準となるセンタ穴と端部外径と端面等を切削加工することが行われている。この種のセンタリングマシンとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載されたセンタリングマシンは、主軸台6に工具径調整主軸22が回転可能に軸承され、この工具径調整主軸22の中心にセンタドリル28を取付けたドリル主軸25が相対回転可能に軸承されている。そして、工具径調整主軸22の前端には、フェースプレート24が固着され、ドリル主軸25の前端には、フェースプレート27が固着され、これらフェースプレート24、27の相対回転によって、ピン49と円弧溝カム50からなるリード溝機構が作動され、工具52が径方向に切り込まれるようになっている。
特開昭62−203705号公報
特許文献1に記載のセンタリングマシンにおいては、工具径調整主軸22とドリル主軸25との相対回転によって、工具52を径方向に切り込むように構成されているため、工具52を所定の径方向位置に位置決めする場合は、モータ36によって、フェースプレート24、27に位相差を生ずるように、工具径調整主軸22およびドリル主軸25を回転しなければならず、また、工具52およびセンタドリル28によってワークの端部外径およびセンタ穴を加工する場合は、モータ46によって、フェースプレート24、27に位相差が生じないように、工具径調整主軸22およびドリル主軸25を一体に回転しなければならない。
このために、特許文献1に記載のものにおいては、第2図に示されているように、モータ46によって回転される大型のギヤケーシング38およびこれに内蔵された遊星歯車機構が必要となり、センタリングマシンの構成が複雑になるとともに、大型化する問題がある。
しかも、特許文献1に記載のものにおいては、センタドリル28を取付けたドリル主軸25が、工具52を取付けた工具径調整主軸22内に相対回転可能に支持されているため、工具52によって加工される端部外径と、センタドリル28によって加工されるセンタ穴との同心度を高精度に確保することが難しい問題がある。
本発明は、上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、簡単な構成で、ワークの端部外径等を高精度に加工することができるワーク加工装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、主軸台に回転可能に軸承された主軸と、該主軸側に径方向に移動可能に設けられワークを加工する刃具と、前記主軸を回転させる第1駆動手段と、回転部材を回転させる第2駆動手段とを備え、前記第2駆動手段による前記回転部材の第1回転運動を第1直進運動に変換する第1運動変換手段と、前記第1直進運動を第2回転運動に変換する第2運動変換手段と、前記第2回転運動を前記刃具の主軸径方向の直進運動に変換する第3運動変換手段とを有することである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記第1運動変換手段は、前記第2駆動手段による前記回転部材の回転運動を第1ねじ軸の直進運動に変換するものであり、前記第1ねじ軸はねじリード溝とスプライン溝を有することである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1において、前記第2運動変換手段は、第2ねじ軸の直進運動を第2回転部材の回転運動に変換するものであり、前記第2ねじ軸はねじリード溝とスプライン溝を有することである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項3において、前記第1ねじ軸は前記主軸台側に直進運動のみ可能に支持され、前記第2ねじ軸は前記主軸側に直進運動のみ可能に支持されていることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項3または請求項4において、前記第1ねじ軸と前記第2ねじ軸は、継手で連結されており、前記継手は前記第1ねじ軸の直進運動は前記第2ねじ軸に伝え、前記第2ねじ軸の回転運動は前記第1ねじ軸に伝えないように構成されていることである。
請求項6に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記第3運動変換手段は、回転運動する前記第2回転部材に連結されたリード溝付き回転面板の回転を、径方向に形成されたガイド溝に移動可能に案内された前記刃具の直進運動に変換するものであることである。
請求項7に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段は、各々独立した運動が可能であることである。
請求項1に係る発明によれば、主軸台に回転可能に軸承された主軸と、主軸側に径方向に移動可能に設けられワークを加工する刃具と、主軸を回転させる第1駆動手段と、回転部材を回転させる第2駆動手段とを備え、第2駆動手段による回転部材の第1回転運動を第1直進運動に変換する第1運動変換手段と、第1直進運動を第2回転運動に変換する第2運動変換手段と、第2回転運動を刃具の主軸径方向の直進運動に変換する第3運動変換手段とを有するので、従来のような複雑な遊星歯車機構等を設けなくても、刃具を主軸の径方向に大きなストロークで移動することができ、簡単な構成によってワークの端部外径等を高精度に加工することができる。
請求項2に係る発明によれば、第1運動変換手段は、第2駆動手段による回転部材の回転運動を第1ねじ軸の直進運動に変換するものであり、前記第1ねじ軸はねじリード溝とスプライン溝を有するので、第1ねじ軸にねじリード溝とスプライン溝を形成する簡単な構成で、第2駆動手段による回転部材の回転運動を第1ねじ軸の直進運動に変換することができる。
請求項3に係る発明によれば、第2運動変換手段は、第2ねじ軸の直進運動を第2回転部材の回転運動に変換するものであり、前記第2ねじ軸はねじリード溝とスプライン溝を有するので、第2ねじ軸にねじリード溝とスプライン溝を形成する簡単な構成で、第2ねじ軸の直進運動を第2回転部材の回転運動に変換することができる。
請求項4に係る発明によれば、第1ねじ軸は主軸台側に直進運動のみ可能に支持され、第2ねじ軸は主軸側に直進運動のみ可能に支持されているので、主軸の回転運動に拘らず、回転部材を停止状態に保持することができ、第2駆動手段を構成するモータを主軸台に固定することができる。
請求項5に係る発明によれば、第1ねじ軸と第2ねじ軸は、継手で連結されており、継手は第1ねじ軸の直進運動は第2ねじ軸に伝え、第2ねじ軸の回転運動は第1ねじ軸に伝えないように構成されているので、主軸の回転運動に拘らず、ねじ軸の運動制御が可能となる。
請求項6に係る発明によれば、第3運動変換手段は、回転運動する第2回転部材に連結されたリード溝付き回転面板の回転を、径方向に形成されたガイド溝に移動可能に案内された刃具の直進運動に変換するものであるので、リード溝付き回転面板の回転によって刃具を主軸の径方向に大きなストロークで移動することができる。
請求項7に係る発明によれば、第1駆動手段と第2駆動手段は、各々独立した運動が可能であるので、主軸を停止した状態で第2駆動手段によって各ねじ軸を駆動できるとともに、第1ねじ軸を停止した状態で主軸を回転させることができる。
本発明の実施の形態を示すワーク加工装置の全体構成を示す平面図である。 主軸台の構成を示す図である。 主軸の先端部を示す断面図である。 図3の4−4線に沿って矢視したリード溝機構を示す図である。 図3の5−5線に沿って切断した断面図である。 図5の6−6線に沿って切断した断面図である。 図5の7−7線に沿って切断した断面図である。 ワークを固定するバイスを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、10は工作機械(ワーク加工装置)のスラント型のベッドを示し、ベッド10上の右側には、スライドベース11がベッド10上に形成されたスライドレール12に沿ってZ軸方向に移動可能に載置されている。スライドベース11には送りナット13が取付けられ、この送りナット13に送りねじ14が螺合されている。送りねじ14は、ベッド10上にZ軸と平行な軸線の回りに回転可能に軸承され、ベッド10上に設置したサーボモータ15によって回転される。これにより、スライドベース11は、サーボモータ15の回転によってスライドレール12に沿って移動され、その移動量はサーボモータ15に連結したエンコーダ16によって検出される。
スライドベース11上には、スライドレール12と平行にスライドレール22が形成され、このスライドレール22に右主軸台21が、Z軸方向に移動可能に載置されている。右主軸台21には、右主軸23がZ軸と平行な軸線の回りに回転可能に軸承され、右主軸台21に設置された主軸駆動モータ24によって回転駆動されるようになっている。主軸駆動モータ24は請求項における第1駆動手段を構成している。右主軸台21には送りナット25が取付けられ、この送りナット25に送りねじ26が螺合されている。送りねじ26は、スライドベース11上にZ軸と平行な軸線の回りに回転可能に軸承され、スライドベース11上に設置したサーボモータ27によって回転される。これにより、右主軸台21は、サーボモータ27の回転によってスライドレール22に沿って移動され、その移動量はサーボモータ27に連結したエンコーダ28によって検出される。
ベッド10上の左側には、左主軸台31がベッド10上に形成されたスライドレール32に沿ってZ軸方向に移動可能に載置されている。左主軸台31には、左主軸33が右主軸23と同一の軸線の回りに回転可能に軸承され、左主軸台31に設置された主軸駆動モータ34によって回転駆動されるようになっている。左主軸台31には送りナット35が取付けられ、この送りナット35に送りねじ36が螺合されている。送りねじ36は、ベッド10上にZ軸と平行な軸線の回りに回転可能に軸承され、ベッド10上に設置したサーボモータ37によって回転される。これにより、左主軸台31は、サーボモータ37の回転によってスライドレール32に沿って移動され、その移動量はサーボモータ37に連結したエンコーダ38によって検出される。
図2において、右主軸台21に回転可能に軸承された右主軸23の前端には、第2ボールナット41が回転のみ可能に支持され、右主軸23の後端には、第2ボールスプライン42が固定されている。第2ボールスプライン42には、右主軸23の回転軸線上に配置された第2ボールねじ軸43に形成されたスプライン溝が転動ボール44を介して図2の左右方向にのみ摺動可能に嵌合されている。第2ボールねじ軸43には、スプライン溝とボールねじリード溝が加工されており、この第2ボールねじ軸43のボールねじリード溝に第2ボールナット41が転動ボール45を介して螺合されている。第2ボールねじ軸43の先端は、第2ボールナット41の前端より前方に突出され、後端は、第2ボールスプライン42の後方に延在されている。第2ボールナット41の先端には、後述する構成の回転面板46が固定されている。
右主軸台21の後方には、駆動ユニット47が固定され、この駆動ユニット47の前端部に第1ボールスプライン48が固定され、後端部に第1ボールナット49が回転のみ可能に支持されている。第1ボールスプライン48には、第2ボールねじ軸43と同一の軸線上に配置された第1ボールねじ軸50に形成されたスプライン溝が転動ボール51を介して図2の左右方向にのみ摺動可能に嵌合されている。第1ボールねじ軸50には、スプライン溝とボールねじリード溝が加工されており、この第1ボールねじ軸50のボールねじリード溝に第1ボールナット49が転動ボール52を介して螺合されている。第1ボールねじ軸50の先端部は、スラスト伝達用継手53を介して第2ボールねじ軸43に連結されている。スラスト伝達用継手53は、第1および第2ボールねじ軸50、43を、相対回転は許容し、相対軸方向移動(直進運動)は拘束して連結するものである。すなわち、スラスト伝達用継手53は、第1ボールねじ軸50の直進運動は第2ボールねじ軸43に伝え、第2ボールねじ軸43の回転運動は第1ボールねじ軸50に伝えないようにしている。
第1ボールナット49には歯付従動プーリ54が取付けられ、この歯付従動プーリ54は、右主軸台21に設置されたサーボモータ55のモータ軸55aに取付けられた歯付駆動プーリ57にタイミングベルト58を介して連結されている。サーボモータ55の回転量はサーボモータ55に連結したエンコーダ56によって検出される。これら歯付駆動プーリ57、歯付従動プーリ54およびタイミングベルト58によって、ベルト伝動機構59を構成している。なお、サーボモータ55は請求項における第2駆動手段を構成しており、第1および第2ボールナット49、41はサーボモータ55によって回転される回転部材を構成している。
上記した構成により、主軸23が回転した場合には、第2ボールねじ軸43が第2ボールスプライン42を介して主軸23と一体的に回転されるが、第1ボールねじ軸50は第1ボールスプライン48によって停止状態に保持され、第2ボールねじ軸43と第1ボールねじ軸50の相対回転がスラスト伝達用継手53によって許容される。これによって、サーボモータ55を主軸台21もしくはこの主軸台21と一体の部材に固定することができる。
また、主軸23が停止されている状態で、サーボモータ55が回転駆動された場合には、ベルト伝動機構59を介して第1ボールナット49が回転されるが、第1ボールねじ軸50の回転が第1ボールスプライン48によって停止状態に拘束されているため、第1ボールねじ軸50は第1ボールナット49との螺合関係により、サーボモータ55の回転量に応じて軸方向に移動される。
第1ボールねじ軸50の軸方向移動は、スラスト伝達用継手53を介して第2ボールねじ軸43に伝達され、第2ボールスプライン42によって回転を拘束された第2ボールねじ軸43が、第1ボールねじ軸50と一体的に軸方向移動される。第2ボールねじ軸43の軸方向移動により、第2ボールねじ軸43と螺合関係にある第2ボールナット41が回転され、第2ボールナット41と一体的に回転面板46が主軸23内で回転される。これにより、主軸23の回転運動に拘らず、各ボールねじ軸43、50および回転面板46の回転運動の制御が可能となる。
この場合、第1ボールねじ軸50と第2ボールねじ軸43とのリードが同じであり、かつ歯付従動プーリ54と歯付駆動プーリ57が同径であれば、回転面板46はサーボモータ55と同じ回転量だけ回転されることになる。
主軸23の先端には、図3および図5に示すように、主軸面板61が固定されている。主軸面板61には、回転面板46の中心部前面を横切るように矩形状の案内溝穴62が主軸23の回転軸線と交差する径方向に形成され、この案内溝穴62にスライダ63が主軸23の径方向に移動可能に案内されている。
スライダ63に対面する回転面板46の前面には、図3および図4に示すように、リード溝64が形成され、回転面板46に対面するスライダ63の後面には、リード溝64に係合するカムフォロア65が設けられている。これらリード溝64とカムフォロア65とによって、回転面板46の正逆回転をスライダ63の径方向の往復運動に変換するリード溝機構66を構成している。かかるリード溝機構66は、スライダ63側にリード溝64を形成し、回転面板46側にカムフォロア65を設けて構成してもよい。
上記した第1ボールスプライン48、第1ボールナット49および第1ボールねじ軸50によって、サーボモータ55による第1ボールナット49の回転運動(第1回転運動)を、第1ボールねじ軸50の直進運動(第1直進運動)に変換する第1運動変換手段を構成しており、第2ボールナット41、第2ボールスプライン42および第2ボールねじ軸43によって、第1ボールねじ軸50より伝達された第2ボールねじ軸43の直進運動(第2直進運動)を、第2ボールナット41の回転運動(第2回転運動)に変換する第2運動変換手段を構成している。また、上記した回転面板46およびリード溝機構66によって、回転面板46の回転運動を刃具67、69の主軸径方向の直進運動に変換する第3運動変換手段を構成している。
なお、図3中、63bはスライダ63の移動方向の両端部に形成した重量軽減用の穴である。
主軸面板61の先端面には、図7に示すように、スライダ63の前面が突出する開口部61aが径方向に形成されている。開口部61aより突出するスライダ63の前面には、図3および図5に示すように、主軸23の回転中心を挟んで両側に、荒加工用の刃具67を保持した刃具ホルダ68と、仕上げ加工用の刃具69を保持した刃具ホルダ70がそれぞれ固定されている。これら荒加工用刃具67および仕上げ加工用刃具69は、回転面板46の一方向の回転(正回転)によるスライダ63の径方向移動により、いずれか一方が主軸23の回転中心に向かって移動され、回転面板46の他方向の回転(逆回転)により、他方が主軸23の回転中心に向かって移動されるようになっている。
主軸23に固定された主軸面板61の先端には、センタドリル71を主軸中心線上に保持したドリルホルダ72が、主軸面板61の開口部61aを跨いで固定されている。センタドリル71は、荒加工用および仕上げ加工用刃具67、69よりも所定量後方位置に設けられ、荒加工用および仕上げ加工用刃具67、69によってシャフトワークWの端部外径および端面を加工する際に、シャフトワークWの軸端に干渉しないようになっている。
また、主軸面板61には、図5および図6に示すように、案内溝穴62を挟んで両側に一対のガイド溝73が案内溝穴62と平行に形成され、これらガイド溝73に一対のバランスウエイト74が、スライダ63の移動方向と平行な方向にそれぞれ移動可能に案内されている。スライダ63の移動方向の中央部両側には、係合凹部63aが形成され、これら係合凹部63aに対向してバランスウエイト74に係合凹部74aがそれぞれ形成されている。主軸面板61には、一端にスライダ63の係合凹部63aに係合する係合部75aを有し、他端にバランスウエイト74の係合凹部74aに係合する係合部75bを有する一対の伝達レバー75が、中央付近を支軸76によって主軸軸線と平行な軸線の回りに回動可能に支持されている。
この場合、伝達レバー75は、支軸76と係合部75aまでの距離よりも支軸76と係合部75bまでの距離を大きくしたレバー比を有しており、このレバー比によってスライダ63の移動を拡大してバランスウエイト74に伝達できるようになっている。これにより、スライダ63および刃具ホルダ68、70の質量に対して、バランスウエイト74の質量を大きくとれない場合であっても、バランスウエイト74の移動量を拡大することで、スライダ63の移動に伴うアンバランスを効果的に抑制できるようにしており、これによって、主軸23の高速回転を可能にしている。
上記においては、右主軸台21側の構成について説明したが、左主軸台31側も同様に構成されているので、説明を省略する。なお、図1において、右主軸台21と同一の構成部品には、左主軸台31にも同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図1において、右主軸台21の前方のスライドベース11上には、シャフトワークWの一端を把持する把持径調整可能なバイス81が設けられている。また、左主軸台31の前方のベッド10上には、シャフトワークWの他端を把持する把持径調整可能なバイス82が設けられている。
これら一対のバイス81、82は、図8に示すように、スライドベース11あるいはベッド10上に設置された固定ベース83を備え、この固定ベース83上にシャフトワークWを径方向に挟んで相対向する一対のワーク受台85、86が、シャフトワークWの径方向にそれぞれ摺動可能に支持されている。ワーク受台85、86の相対向する先端には、シャフトワークWを把持するV字状の把持面87a、88aを形成した把持部87、88が取付けられている。
固定ベース83には、送りねじ軸89がワーク受台85,86の摺動方向と平行な軸線の回りに回転可能に支持され、この送りねじ軸89は固定ベース83に設置したトルクモータ90によって回転されるようになっている。送りねじ軸89には、同一ピッチの右ねじ部89aと左ねじ部89bが形成され、右ねじ部89aは一方のワーク受台85に取付けられた送りナット91に螺合され、左ねじ部89bは他方のワーク受台86に取付けられた送りナット92に螺合されている。これにより、トルクモータ90によって送りねじ軸89が回転されると、右ねじ部89aと左ねじ部89bの作用によって、一対のワーク受台85、86が同量ずつ逆方向に進退され、両把持部87、88の間でシャフトワークWをその軸心が両主軸23,33の軸心に一致するように把持するようになっている。
次に、上記した実施の形態における動作について説明する。右主軸台21および左主軸台31がそれぞれ原位置(後退端位置)に位置されている状態において、シャフトワークWの軸方向長さに応じてサーボモータ15がNC制御され、これにより、スライドベース11がZ軸方向に移動されて、左右主軸23、33の間隔がシャフトワークWの軸方向長さに応じて位置調整される。
しかる状態で、ロボット等によってシャフトワークWを、左右主軸23、33の各センタドリル71間の中央に位置するように搬送する。次いで、一対のバイス81、82の各トルクモータ90が起動され、送りねじ軸89が回転駆動される。送りねじ軸89の回転により、右ねじ部89aと左ねじ部89bの作用によって、一対のワーク受台85、86が同一の速度で互いに接近する方向に前進され、両把持部87、88の間でシャフトワークWの両端部よりやや中央寄りの部位が左右主軸23、33の軸心に一致するように把持される。
以下、シャフトワークWの両端部外径加工および両端面加工ならびに両センタ穴加工について順に説明する
1.両端部外径加工
シャフトワークWの両端部近傍が一対のバイス81、82によって把持されると、左右主軸台21、33に設置されたサーボモータ55が一方向(例えば、正転方向)に起動され、ベルト伝動機構59を介して第1ボールナット49が回転駆動される。第1ボールナット49の回転により、第1ボールスプライン48に摺動のみ可能に嵌合された第1ボールねじ軸50が直進運動される。第2ボールねじ軸50が直進運動されると、第2ボールスプライン42に摺動のみ可能に嵌合された第2ボールねじ軸43が、スラスト伝達用継手53を介して軸方向に移動される。これにより、第2ボールナット41とともに回転面板46が一方向に回転される。同時に、左右主軸23、33が主軸駆動モータ24、34によって回転駆動される。
回転面板46が一方向に回転されると、リード溝63とカムフォロア64からなるリード溝機構66により、スライダ63が主軸23、33に対して図3の矢印方向で示す径方向に移動され、荒加工用刃具67がシャフトワークWの中心に向かって接近され、両端部外径に対して所定量切込まれる。続いて、サーボモータ27、37によって左右主軸台21、31が所定の送り速度で所定量前進され、荒加工用刃具67によってシャフトワークWの両端部外径を荒加工する。
左右主軸台21、31が所定量前進されると、サーボモータ55が他方向(逆転方向)に駆動されることにより、回転面板46が他方向に回転され、リード溝機構66によってスライダ63が主軸23、33に対して前記と逆の径方向(図3の反矢印方向)に移動され、荒加工用刃具67がシャフトワークWの両端部外径より離間され、その後、サーボモータ27、37によって左右主軸台21、31が後退され、左右主軸台21、31が原位置まで後退される。
ところで、スライダ63が主軸23、33の径方向に移動されると、伝達レバー75を介して一対のバランスウエイト74がスライダ63の移動方向と反対方向に移動され、回転バランスがとられる。この際、実施の形態に示すように、支軸76と係合部75aまでの距離よりも支軸76と係合部75bまでの距離を大きくしてあるので、このレバー比によってスライダ63の移動を拡大してバランスウエイト74に伝達することができる。これにより、バランスウエイト74の質量を大きくとれない場合であっても、バランスウエイト74の移動量を拡大することで回転アンバランスを効果的に抑制することができ、主軸23を高速回転しても加工精度が低下することがない。
続いて、左右主軸台21、31に設置されたサーボモータ55が他方向(逆転方向)に駆動され、回転面板46が他方向に回転される。これにより、リード溝機構66により、スライダ63が主軸23、33に対して図3の反矢印方向の径方向に移動され、仕上げ加工用刃具69がシャフトワークWの中心に向かって接近され、荒加工された両端部外径に対して所定量切込まれる。次いで、前記と同様にして、サーボモータ27、37によって左右主軸台21、31が所定の送り速度で所定量前進され、仕上げ加工用刃具69によってシャフトワークWの両端部外径を仕上げ加工する。
2.端面加工
シャフトワークWの両端部外径が荒加工および仕上げ加工されると、両主軸台21、31がサーボモータ27、37によって原位置より所定量前進され、荒加工用バイト67がシャフトワークWの端面に対して所定量切り込まれた位置に位置決めされる。その状態で、左右主軸台21、31のサーボモータ55が一方向(例えば、正転方向)に回転され、上記したと同様に、第2ボールナット41が回転されるとともに、回転面板46が一方向に回転される。同時に、左右主軸23、33が主軸駆動モータ24、34によって回転駆動される。
これにより、リード溝機構66により、スライダ63が主軸23、33に対して図3の矢印方向で示す径方向に移動され、荒加工用バイト67がシャフトワークWの中心に向かって所定量移動され、荒加工用バイト67によってシャフトワークWの端面が荒加工される。シャフトワークWの端面が荒加工されると、サーボモータ55が他方向(逆転方向)に回転され、スライダ63が主軸23、33に対して前記と逆の径方向(図3の反矢印方向)に移動され、原位置に復帰される。
続いて、サーボモータ27、37によって主軸台21、31が所定量前進され、仕上げ加工用バイト69がシャフトワークWの端面に対して所定量切り込まれる。その後、サーボモータ55の他方向(例えば、逆転方向)の回転により、スライダ63が主軸23、33に対して図3の反矢印方向の径方向に移動され、仕上げ加工用バイト69がシャフトワークWの中心に向かって所定量移動されることにより、仕上げ加工用バイト69によってシャフトワークWの端面が仕上げ加工される。
3.センタ穴加工
主軸23、33が主軸駆動モータ24、34によって、センタ穴加工に適した回転速度で回転駆動されるとともに、左右主軸台21、31がサーボモータ15、37によって所定の送り速度で所定量前進される。これにより、主軸23、33の先端に固定されたセンタドリル71によって、シャフトワークWの端面に所定深さのセンタ穴が加工される。その後、左右主軸台21、31はサーボモータ15、37によって原位置まで後退される。
このようにセンタ穴加工が、外径加工と同じ主軸23、33の回転によって加工されるため、センタ穴を、主軸の回転によって加工される端部外径と同一基準で加工することができ、センタ穴と端部外径との同心度を高めることができる。
上記した実施の形態によれば、サーボモータ(第2駆動手段)55の回転を、第1ボールスプライン48と第1ボールナット49と第1ボールねじ軸50とによって構成される第1運動変換手段により、第1ボールねじ軸50の直進運動に変換し、さらにこの第1ボールねじ軸50の直進運動を、第2ボールスプライン42と第2ボールナット41と第2ボールねじ軸43によって構成される第2運動変換手段により、第2ボールナット41の回転運動に変換して、回転面板46を回転し、この回転面板46の回転を、リード溝機構66と回転面板46とによって構成される第3運動変換手段により、スライダ63に取付けた荒加工用刃具67および仕上げ加工用刃具69の主軸径方向の直進運動に変換するようになっている。
これにより、従来のような複雑な遊星歯車機構を設けなくても、簡単な構成により、主軸台21に固定したサーボモータ55により、荒加工用刃具67および仕上げ加工用刃具69を主軸23の径方向に大きなストロークで移動することができ、ワークWの端部外径および端面を加工することができる。しかも、ワークWの端部外径、端面およびセンタ穴をそれぞれ個別に加工するようになっているので、ワークWに与える負荷を軽減することができ、端部外径、端面およびセンタ穴を高精度に加工することができる。
また、上記した実施の形態によれば、荒加工用刃具67と仕上げ加工用刃具69が主軸23、33の中心を挟んでスライダ63に取付けられ、このスライダ63を跨いでセンタドリル71を保持したドリルホルダ72が主軸面板61の先端に固定されているので、スライダ63の径方向の移動によって、シャフトワークWの端部外径および端面を、荒加工用刃具67および仕上げ加工用刃具69によって、荒加工および仕上げ加工することができ、しかも、センタドリル71を主軸23に固定した状態で、主軸23の回転によってセンタ穴を加工することができるので、センタ穴を、主軸23の回転によって加工される端部外径と同一基準で加工することができ、センタ穴と端部外径との同心度を高めることができる。
さらに、上記した実施の形態によれば、主軸面板61には、バランスウエイト74がスライダ63の移動方向と平行な方向に移動可能に取付けられ、バランスウエイト74とスライダ63とが伝達レバー75によって互いに反対方向に移動されるとともに、伝達レバー75は、スライダ63の移動をバランスウエイト74に拡大して伝達するレバー比を有しているので、バランスウエイト74の質量を大きくとれない場合であっても、バランスウエイト74の移動量の拡大によって主軸23の回転アンバランスを効果的に抑制することができ、主軸23を高速で回転しても、ワークWの端部外径を高精度に加工することができる。
なお、上記した実施の形態においては、伝達レバー75にレバー比を持たせて、スライダ63の移動量をバランスウエイト74に拡大して伝達するようにした例について述べたが、バランスウエイト74の移動量を拡大しなくても、スライダ63の移動に伴う回転アンバランスを抑制することができ、効果的である。
また、上記した実施の形態においては、サーボモータ55を直接主軸台21に設置した例について述べたが、直接主軸台21に取付けなくとも、主軸台21と一体の部材に取付けてもよく、サーボモータ55を主軸台21に設置するとはこれらを包含するものであることは勿論である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
本発明に係るワーク加工装置は、次工程において加工基準となるワークの端部外径、端面およびセンタ穴等を加工するものに用いるのに適している。
10…ベッド、11…スライドベース、15…サーボモータ、21、31…主軸台、23、33…主軸、24…第1駆動手段、27、37…サーボモータ、41…第2ボールナット、42…第2ボールスプライン、43…第2ねじ軸、46…回転面板、48…第1ボールスプライン、49…第1ボールナット、50…第1ねじ軸、53…継手、55…第2駆動手段、63…スライダ、64…リード溝、65…カムフォロア、66…リード溝機構、67、69…刃具、71…センタドリル、74…バランスウエイト、75…伝達レバー、76…支軸、81、82…バイス、W…ワーク。

Claims (7)

  1. 主軸台に回転可能に軸承された主軸と、該主軸側に径方向に移動可能に設けられワークを加工する刃具と、前記主軸を回転させる第1駆動手段と、回転部材を回転させる第2駆動手段とを備え、
    前記第2駆動手段による前記回転部材の第1回転運動を第1直進運動に変換する第1運動変換手段と、前記第1直進運動を第2回転運動に変換する第2運動変換手段と、前記第2回転運動を前記刃具の主軸径方向の直進運動に変換する第3運動変換手段とを有する、
    ことを特徴とするワーク加工装置。
  2. 請求項1において、前記第1運動変換手段は、前記第2駆動手段による前記回転部材の回転運動を第1ねじ軸の直進運動に変換するものであり、前記第1ねじ軸はねじリード溝とスプライン溝を有することを特徴とするワーク加工装置。
  3. 請求項1において、前記第2運動変換手段は、第2ねじ軸の直進運動を第2回転部材の回転運動に変換するものであり、前記第2ねじ軸はねじリード溝とスプライン溝を有することを特徴とするワーク加工装置。
  4. 請求項3において、前記第1ねじ軸は前記主軸台側に直進運動のみ可能に支持され、前記第2ねじ軸は前記主軸側に直進運動のみ可能に支持されていることを特徴とするワーク加工装置。
  5. 請求項3または請求項4において、前記第1ねじ軸と前記第2ねじ軸は、継手で連結されており、前記継手は前記第1ねじ軸の直進運動は前記第2ねじ軸に伝え、前記第2ねじ軸の回転運動は前記第1ねじ軸に伝えないように構成されていることを特徴とするワーク加工装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記第3運動変換手段は、回転運動する前記第2回転部材に連結されたリード溝付き回転面板の回転を、径方向に形成されたガイド溝に移動可能に案内された前記刃具の直進運動に変換するものであることを特徴とするワーク加工装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段は、各々独立した運動が可能であることを特徴とするワーク加工装置。
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