JP2011239826A - 脱落防止機能付き衣類用ハンガー - Google Patents

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長敏 安川
Osamu Hirota
修 廣田
Saiji Yasukawa
宰司 安川
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Abstract

【課題】竿体をフック内の係合空間に挿入しやすく、かつフック外側にも抜去しやすくし、しかも、強風の際も上下方向に揺動することなくフックが竿体から脱落しない脱落防止機能付き衣類用ハンガーを提供する。
【解決手段】衣類用ハンガーは、衣類を吊下げるハンガー本体の上部中央部にハンガー本体を竿体に吊下げるためのC型状のフックを突設し、C型状のフックの切欠開口部に対応して、弾性湾曲部よりなる竿体挟持杆を配設し、竿体挟持杆の基端部はハンガー本体の上部に固設し、竿体挟持杆の弾性湾曲部は、フックの切欠開口部の開口幅員を調節すると共に竿体をフックと協働してフック間において挟持固定すべく構成している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハンガー竿体に衣類を掛けて吊るす際に用いる衣類用ハンガーに係り、詳しくは風や外力によってハンガー竿体から衣類用ハンガーが脱落するのを防止する脱落防止機能付き衣類用ハンガーに関する。
従来、竿体からフック付きのハンガーが風等に揺られて落下しないように、脱落防止機能付きの衣類用ハンガーが多数考案されている。例えば、特許文献1に示すように、ハンガー本体の略中央に立設したフックの切欠開口部を全部閉塞する付勢アームを復元自在に配設し、この付勢アームが切欠開口部を全部閉塞している状態では竿体の抜け止めがなされるように構成している。
すなわち、フック内に竿体を挿入係合する場合は、竿体に付勢アームの先端を当接させて、付勢アームの先端を下方より押上げるとフックの切欠開口部が開放状態となり、フック内係合空間に竿体を挿入するものである。
特開2010−82066号公報
しかしながら、かかる従来の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいては、竿体を切欠開口部からフック内係合空間に挿入した後に、シャツ等を吊るして使用することとなるが、強風の際に、ハンガー自体が上下方向に踊ってしまう虞があった。すなわち、竿体がフック内の係合空間に挿通された状態において、竿体の直径より係合空間が大きいため、ハンガー自体が上下方向に揺動してしまい、付勢アームを押し開いて、落下してしまう問題があった。
そこで、本発明は、竿体をフック内の係合空間に挿入しやすく、かつフック外側にも抜去しやすくし、しかも、強風の際も上下方向に揺動することなくフックが竿体から脱落しない脱落防止機能付き衣類用ハンガーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、衣類を吊下げるハンガー本体の上部中央部にハンガー本体を竿体に吊下げるためのC型状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、C型状のフックの切欠開口部に対応して、弾性湾曲部よりなる竿体挟持杆を配設し、竿体挟持杆の基端部はハンガー本体の上部に固設し、竿体挟持杆の弾性湾曲部は、フックの切欠開口部の開口幅員を調節すると共に竿体をフックと協働してフック間において挟持固定すべく構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体挟持杆は、フック中途位置にて交差しつつ先端部がフックの外方に位置する構造としていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体挟持杆は、弾性変形可能な材質で構成し、竿体をフックへの取り付けの際には、竿体を竿体挟持杆の弾性湾曲部に当接させながらさらに押込み同竿体挟持杆を弾性変形させて、上方のフック内周面に竿体を当接すると、竿体挟持杆は弾性復帰しつつ弾性湾曲部が竿体に当接して支持すべく構成していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体挟持杆の弾性湾曲部及び/又はフック内周面には、竿体の周面と同じ曲率を有する窪み部が形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体挟持杆の弾性湾曲部には、竿体の下面の位置決めを行う突部が形成されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、衣類を吊下げるハンガー本体の上部中央部にハンガー本体を竿体に吊下げるためのC型状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、C型状のフックの切欠開口部に対応して、弾性湾曲部よりなる竿体挟持杆を配設し、竿体挟持杆の基端部はハンガー本体の上部に固設し、竿体挟持杆の弾性湾曲部は、フックの切欠開口部の開口幅員を調節すると共に竿体をフックと協働してフック間において挟持固定すべく構成している。竿体挟持杆を開閉してハンガー本体を竿体に取り付けた際に、竿体挟持杆を構成する弾性湾曲部がフックと協働してフック間において竿体を挟持固定することができ、風等の影響を受けてもハンガー本体の揺動を抑えて、フック内側に挿入した竿体からフックは容易に脱落しない効果がある。また、フックの切欠開口部を開閉自在となす竿体挟持杆により、竿体をフック内側に挿入しやすく、かつフック外側にも抜去しやすくすることが可能となる効果がある。
本発明の請求項2に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体挟持杆は、フック中途位置にて交差しつつ先端部がフックの外方に位置する構造としている。したがって、ハンガー本体を竿体に取付ける場合は、竿体挟持杆の先端部を下方に押下げることで、竿体挟持杆が湾曲して、フックの切欠開口部を全開となるように開放し、竿体をフック内に挿入し易くすることができる効果がある。また、フックから竿体を取り外す場合は、竿体挟持杆の先端部を下方に押下げることで、竿体挟持杆が湾曲して、フックの切欠開口部が全開し、容易に竿体の抜去を容易に行うことができる効果がある。
本発明の請求項3に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体挟持杆は、弾性変形可能な材質で構成し、竿体をフックへの取り付けの際には、竿体を竿体挟持杆の弾性湾曲部に当接させながらさらに押込み同竿体挟持杆を弾性変形させて、上方のフック内周面に竿体を当接すると、竿体挟持杆は弾性復帰しつつ弾性湾曲部が竿体に当接して支持すべく構成している。したがって、ハンガー本体をフックを介して竿体に取付ける場合は、竿体挟持杆の先端部を押下げることで竿体挟持杆の弾性湾曲部の始端側がハンガー本体の上部を支点に弾性変形しつつ湾曲して、フックの切欠開口部を全開となるように開放し、竿体をフック内に挿入し易くすることができる効果がある。フック内周面が竿体に当接すると、竿体挟持杆はフックの弾性湾曲部の内方へ復帰するように揺動し、竿体挟持杆の弾性湾曲部が竿体の下面に当接して、すなわち、竿体にはフックと竿体挟持杆の弾性湾曲部が当接してその係合状態を維持することとなる。ハンガー本体が風等で大きく煽られても、ハンガー本体の上下方向に揺動しないため、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。さらに、フックから竿体を取り外す場合は、竿体挟持杆の先端部を押下げることで竿体挟持杆の弾性湾曲部の始端側がハンガー本体の上部を支点に弾性変形しつつ湾曲して、フックの切欠開口部を全開となるように開放し、フックの係合空間から竿体の抜去を容易に行うことができる。
本発明の請求項4に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体挟持杆の弾性湾曲部及び/又はフック内周面には、竿体の周面と同じ曲率を有する窪み部が形成されるので、竿体にフックを取り付けた際に、窪み部に竿体の周面が嵌着するため、嵌着状態を強固に維持することができる効果がある。
本発明の請求項5に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体挟持杆の弾性湾曲部には、竿体の下面の位置決めを行う突部が形成されるので、竿体にフックを取り付けた際に、両突部間に竿体の下面が挟持されるため、竿体の下面の竿体挟持杆への位置決めができ、より係合状態を強固に維持することができる効果がある。
本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す正面図である。 本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す平面図である。 本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る実施形態の変形例1の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す説明図である。 本発明に係る他の実施形態の変形例1の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る実施形態の変形例2の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの要部を示す説明図である。
本発明に係る脱落防止機能付き衣類用ハンガーは、衣類を吊下げるハンガー本体の上部中央部にハンガー本体を竿体に吊下げるためのC型状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、C型状のフックの切欠開口部に対応して、弾性湾曲部よりなる竿体挟持杆を配設し、竿体挟持杆の基端部はハンガー本体の上部に固設し、竿体挟持杆の弾性湾曲部は、フックの切欠開口部の開口幅員を調節すると共に竿体をフックと協働してフック間において挟持固定すべく構成している。
ハンガー本体は、フックに連設して正面視略台形状とした上部と、上部に連設して上着を掛けるべく緩やかに傾斜した左肩部と右肩部と、この両肩部に一体的に形成すると共にズボンを吊るす空間を備えた連結部とを有している。
竿体挟持杆は、逆C型状に形成されており、フック中途位置にて交差しつつ先端部がフックの外方に位置する構造としている。また、逆C型状の竿体挟持杆は、弾性変形可能な材質で構成し、竿体をフックへの取り付けの際には、竿体を竿体挟持杆の弾性湾曲部に当接させながらさらに押込み同竿体挟持杆を弾性変形させて、上方のフックの内周面に竿体を当接すると、竿体挟持杆は弾性復帰しつつ弾性湾曲部が竿体に当接して支持すべく構成している。
この竿体挟持杆は、ハンガー本体を竿体に吊下げた際に、竿体の周面のうち下方に位置する下面と当接するように形成している。すなわち、ハンガー本体は風に煽られて常に竿体挟持杆の弾性湾曲部が竿体の下面に当接して同ハンガー本体を支持するため、フック内側に挿入した竿体からフックは容易に脱落しない。
また、竿体挟持杆は、フックの切欠開口部を一部狭めた位置で停止状態となるように上部に連設される。すなわち、竿体挟持杆は、フックの切欠開口部の開口幅員を3分の2を閉じた状態で停止するように構成している。
ハンガー本体をフックを介して竿体に取付ける場合は、竿体を竿体挟持杆の弾性湾曲部に当接してさらに斜め上方向に押込むと、竿体挟持杆はハンガー本体の上部側を支点に竿体挟持杆自体が弾性変形して大きく湾曲することで下方に押下げられ、フックの切欠開口部を全開となるように開放し、竿体をフック内に挿入する。
そして、竿体挟持杆の弾性湾曲部はフック内に挿入された竿体の下面に当接した状態となり、すなわち、フックの切欠開口部の開口幅員が3分の1閉じた位置となる。このとき、風等でハンガー本体が煽られても、ハンガー本体が上下方向に揺動しないため、竿体から脱落することを防止することができる。
フックから竿体を取り外す場合は、竿体挟持杆の先端部を下方に押下げると、ハンガー本体の上部を支点に竿体挟持杆自体が弾性変形して大きく湾曲することでフックの切欠開口部の開口幅員が3分の1閉じられた位置から全開し、容易に竿体の抜去が行えるものである。そして、竿体挟持杆の弾性変形の復元力により、竿体挟持杆は元通り停止位置で停止し、すなわち、フックの切欠開口部の開口幅員を3分の2閉じた停止位置となる。
上述した衣類用ハンガーにおける竿体挟持杆の弾性湾曲部及び/又はフック内周面に竿体の周面と同じ曲率を有する窪み部を形成するようにしてもよい。このような窪み部を設けることにより、竿体をフックへの取り付けた際に、窪み部に竿体の周面が係合するため、係合状態を強固に維持することができる。
さらに、衣類用ハンガーにおける竿体挟持杆の弾性湾曲部に竿体の下面の位置決めを行う突部を形成するようにしてもよい。このように竿体挟持杆の弾性湾曲部に突部を設けることにより、竿体にフックを取り付けた際に、両突部間に竿体の下面が挟持されるため、竿体の下面の竿体挟持杆への位置決めができ、より係合状態を強固に維持することができる。
以下、本発明の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを適用した実施例を図面に基づいて説明する。
本発明に係る衣類用ハンガーの実施形態について説明する。図1は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図、図2は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図、図3は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す正面図、図4は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す平面図である。
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1は、図1から図4に示すように、衣類を吊り下げるハンガー本体2の上部中央部にC型状のフック3を突設している。さらに、略台形状の上部4には、C型状のフック3の切欠開口部5に対応して、弾性湾曲部6bよりなる逆C型状の竿体挟持杆6を備えている。すなわち、竿体挟持杆6の基端部6cは、ハンガー本体2の上部4の一側端部に固設している。また、竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bは、竿体挟持杆6を開閉してハンガー本体2を竿体に取り付けた際に、フック3の切欠開口部5の開口幅員を調節すると共に竿体Mをフック3と協働してフック3間において挟持固定すべく構成している。
また、逆C型状の竿体挟持杆6は、フック3中途位置3bにて交差しつつ竿体挟持杆6の先端部6aがフック3中途位置3bの外方に位置する構造としている。この先端部6aは、略半円弧状の弾性湾曲部6bの終端側から斜め上方に延伸して構成されている。なお、先端部6aの長さは、人差し指が引掛け易い長さとしている。
さらに、ハンガー本体2やフック3や竿体挟持杆6は、弾性変形可能な材質で構成しており、樹脂で一体的に成形している。なお、竿体挟持杆6を大きく弾性変形させたい際には、竿体挟持杆6を別部材として形成し、ハンガー本体2の上部4に配設するようにしてもよい。上記弾性変形可能な材質には、合成樹脂を用い、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等を用いるようにしてもよい。
竿体Mにフック3を取り付けの際には、竿体Mに竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bを当接させながらさらに押込むと竿体挟持杆6が弾性変形して、上方のフック3内周面が竿体Mに当接すると、竿体挟持杆6が弾性復帰しつつ竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bが竿体Mに当接して支持すべく構成している。
すなわち、竿体挟持杆6は、ハンガー本体2を竿体Mに吊下げた際に、竿体Mの周面のうち下方に位置する下面と当接するように形成している。従って、ハンガー本体2は風に煽られても常に竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bが竿体Mの下面に当接して同ハンガー本体2を支持するため、フック3内側に挿入した竿体から衣類用ハンガー1は容易に脱落しない。
また、竿体挟持杆6は、フック3の切欠開口部5を一部狭めた位置で停止状態となるように右側の上部4(図1参照)に連設される。すなわち、竿体挟持杆6は、切欠開口部5が3分の2閉じた状態で停止されるようにしている。具体的には、このときの切欠開口部5の開口幅員は、竿体Mの直径の約3分の1の長さとなる。
ハンガー本体2は、フック3を連設して正面視略台形状とした上部4と、この上部4に連設して上着を掛けるべく緩やかに傾斜した左右肩部2a,2bと、この両肩部2a,2bの下部に連設した連結部2cを有している。さらに連結部2cには、ズボン等を挟持して吊るすための左右挟持部2d,2eを連設している。
かかる構成とすることにより、衣類用ハンガー1をフック3を介して竿体Mに取付ける場合には、先ず、竿体Mに竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bを当接してさらに斜め上方向に押込むと、竿体挟持杆6がハンガー本体2の上部4側を支点に弾性変形して大きく湾曲することで下方に押下げられ、フック3の切欠開口部5を全開となるように開放し、竿体Mにフック3を挿入する。そして、竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bはフック3の係合空間9に挿入された竿体Mの下面に当接しており、風等で衣類用ハンガー1が上下方向に大きく煽られても、衣類用ハンガー1が上下方向に揺動しないため、衣類用ハンガー1が竿体Mから脱落することを防止することができる。なお、切欠開口部5が全開している状態の開口幅員の長さとは、竿体Mの直径と略同一の長さである。
また、竿体Mから衣類用ハンガー1を取り外す場合には、竿体挟持杆6の先端部6aを下方に押下げると、竿体挟持杆6自体がハンガー本体2の上部4側を支点に弾性変形して大きく湾曲することでフック3の切欠開口部5の開口幅員が3分の1閉じられた状態から全開し、容易に竿体Mの抜去が行えるものである。そして、竿体挟持杆6の弾性変形の復元力により、竿体挟持杆6が元通り停止位置で停止し、すなわち、フック3の切欠開口部5の開口幅員を3分の2閉じた状態となる。
衣類用ハンガー1を竿体Mに取付ける形態及び衣類用ハンガー1を竿体Mから取り外す形態については、以下に詳述する。図5から図9は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態及び取り外し形態を示す説明図である。
[取り付け形態]
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1を竿体Mに取り付ける形態について説明する。
図5に示すように、ハンガー本体2を水平方向に位置する竿体Mに向って移動する。このとき切欠開口部5は、フック3先端3aと竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bとの間が3分の2閉じた状態である。すなわち、切欠開口部5の開口幅員は、竿体Mの直径の3分の1の長さである。
図6に示すように、ハンガー本体2を竿体Mに取り付ける場合は、フック3の外方に位置する竿体挟持杆6の先端部6aを下方に押下げると竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bの基端部6c側がハンガー本体2の上部4側を支点にして弾性変形しつつ大きく湾曲して、切欠開口部5が全開となる。このとき竿体Mに竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bを当接してさらに水平方向に押込むと、竿体Mがフック3内の係合空間9に挿入される。
図7に示すように、さらに竿体Mを全開状態の切欠開口部5から、ハンガー本体2を斜め下方へ押下げるとフック3の係合空間9に竿体Mが挿入されて、フック内周面に竿体Mが当接した状態となる。竿体挟持杆6の弾性変形の復元力により竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bが竿体Mの下面を下方から押上げるように付勢することとなる。このとき、切欠開口部5は、3分の1閉じた状態となる。
このようにして、衣類用ハンガー1が竿体Mに取り付けられることとなる。竿体Mに取り付けた衣類用ハンガー1は、常にフック内周面と協働して竿体Mの下面を竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bが当接した状態で取り付けられているので、強風であっても衣類用ハンガー1自体が上下方向に踊ることがなくなるため脱落しない効果がある。
[取り外し形態]
衣類用ハンガー1を竿体Mから取り外す際には、図7に示す取り付け状態から始めることとなる。すなわち、図8に示すように、竿体挟持杆6の先端部6aを下方に押下げると、竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bの基端部6c側付近が弾性変形することで大きく湾曲して、切欠開口部5が全開となる。このときフック3内周面に竿体Mを当接した状態からハンガー本体2を斜め上方へ押上げると、フック3の係合空間9から竿体Mが離されることとなる。
図9に示すように、竿体Mが全開状態の切欠開口部5から取り出すと、フック3の切欠開口部5は、3分の2閉じた状態となる。すなわち、竿体挟持杆6の弾性変形の復元力により、竿体挟持杆6が元通りの停止位置で停止すべく作動することとなる。
このようにして、衣類用ハンガー1を竿体Mから取り外すこととなる。すなわち、竿体挟持杆6の先端部6aを押下げることで竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bの基端部6cがハンガー本体2の上部4端部を支点に弾性変形しつつ湾曲して、フック3の切欠開口部5を全開となるように開放し、フック3の係合空間9から竿体Mの抜去を容易に行うことができる効果がある。
[衣類用ハンガーの変形例1]
本発明に係る衣類用ハンガーの実施形態の変形例1について図10及び図11を参照しながら説明する。上述した衣類用ハンガー1と以下の衣類用ハンガー11との異なる点は、竿体挟持杆の弾性湾曲部及びフック内周面に、竿体の周面と同じ曲率を有する窪み部が形成された点である。なお、以下の衣類用ハンガー11の説明では、上記衣類用ハンガー1と同一の構成部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
図10及び図11に示すように、フック3の内周面には、その頂部位置に竿体Mの周面と同じ曲率を有する窪み部3dが形成されている。また、竿体Mを挟持する竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bにも竿体Mの周面と同じ曲率を有する窪み部6dが形成されている。すなわち、竿体Mにフック3を取り付けた際に、両窪み部3d,6dは、フック内周面及び竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bにおける対向する位置にそれぞれ設けている。
このような窪み部3d,6dをフック3及び竿体挟持杆6にそれぞれ形成することにより、竿体Mにフック3を取り付けた際に、一方の窪み部3dに竿体Mの上面が嵌着すると共に窪み部6dに竿体Mの下面が嵌着するため、嵌着状態を強固に維持することができる効果がある。
さらに、窪み部3dが設けられたフック3の内周面の箇所にはフック3の幅が薄く形成されているが、この窪み部3dが設けられたフックの幅を、フックの他の箇所の幅と同一にするようにしてもよい。すなわち、窪み部3dに対応したフックの外周面を膨出して膨出部を形成するようにしてもよい。
上記実施例において、窪み部をフック及び竿体挟持杆の両方に設けたが、フック又は竿体挟持杆のどちらか一方に窪み部を設けるようにしてもよい。
[衣類用ハンガーの変形例2]
本発明に係る衣類用ハンガーの実施形態の変形例2について図12を参照しながら説明する。上述した衣類用ハンガー1と以下の衣類用ハンガー21との異なる点は、竿体挟持杆の弾性湾曲部に、突部が形成された点である。なお、以下の衣類用ハンガー21の説明では、上記衣類用ハンガー1と同一の構成部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
図12に示すように、竿体挟持杆6の弾性湾曲部6bには、竿体Mの下面の位置決めを行うための突部6e,6eが形成されている。すなわち、突部6e,6eは、竿体Mの下面を挟持すべく所定間隔を設けて弾性湾曲部6bに配設されている。
このような突部6e,6eを竿体挟持杆6にそれぞれ形成することにより、竿体Mにフック3を取り付けた際に、両突部6e,6e間に竿体Mの下面が挟持されるため、竿体Mの下面の竿体挟持杆6への位置決めができ、より係合状態を強固に維持することができる効果がある。
上記実施例において、フック及び/又は竿体挟持杆に窪み部を設けて、さらに、竿体挟持杆に突部を設けるようにしてもよい。
なお、ハンガー本体2の形状については、特に本実施形態の形状に限定する必要はなく、例えば、連結部2cを除いた左右肩部2a,2bを上部4に連設したものでもよい。
なお、本発明を実施形態を通して説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の主旨を逸脱することのない限り、各構成要素の形状のレイアウトなどは適宜変更することができる。
M 竿体
1,11,21 衣類用ハンガー
2 ハンガー本体
3 フック
4 上部
5 切欠開口部
6 竿体挟持杆
6a 先端部
6b 弾性湾曲部
9 係合空間

Claims (5)

  1. 衣類を吊下げるハンガー本体の上部中央部にハンガー本体を竿体に吊下げるためのC型状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、
    C型状のフックの切欠開口部に対応して、弾性湾曲部よりなる竿体挟持杆を配設し、
    竿体挟持杆の基端部はハンガー本体の上部に固設し、
    竿体挟持杆の弾性湾曲部は、フックの切欠開口部の開口幅員を調節すると共に竿体をフックと協働してフック間において挟持固定すべく構成した
    ことを特徴とする脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  2. 竿体挟持杆は、フック中途位置にて交差しつつ先端部がフックの外方に位置する構造としていることを特徴とする請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  3. 竿体挟持杆は、弾性変形可能な材質で構成し、竿体をフックへの取り付けの際には、竿体を竿体挟持杆の弾性湾曲部に当接させながらさらに押込み同竿体挟持杆を弾性変形させて、上方のフックの内周面に竿体を当接すると、竿体挟持杆は弾性復帰しつつ弾性湾曲部が竿体に当接して支持すべく構成している
    ことを特徴とする請求項2に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  4. 竿体挟持杆の弾性湾曲部及び/又はフック内周面には、竿体の周面と同じ曲率を有する窪み部が形成される
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  5. 竿体挟持杆の弾性湾曲部には、竿体の下面の位置決めを行う突部が形成される。
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103462458A (zh) * 2013-10-10 2013-12-25 王震亚 一种可防风防贴靠衣架
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CN115434125A (zh) * 2022-08-19 2022-12-06 朱宝文 一种组合晾衣架

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