JP3177580U - プッシュストッパー付ハンガー - Google Patents
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Abstract
【課題】ズボンにすじを付けることなく、ズボンのずり落ちを確実に防止することを可能にしたハンガーを提供する。
【解決手段】フック8が上方に連設された中央部3と、中央部3の左右側のそれぞれに張り出した左右の張り出し部4と、左右の張り出し部4の下端間を橋架した横杆7を備えた基体2と、基体2内に配設した押え部材9を具備し、押え部材9は、押え片10と、押え片10の端部と基体2を連結する。先端部は押え片10の端部に折り曲げ自在に連結して基端部は基体2に折り曲げ自在に連結したアーチ状の一対の支持片11を具備し、押え片10を下降することで押え片10を横杆7に当接可能にするとともに、押え片10を横杆7に当接した際に、支持片11によって押え片10を押圧するとともにその状態で押え片10の位置を固定可能にする。
【選択図】図1
【解決手段】フック8が上方に連設された中央部3と、中央部3の左右側のそれぞれに張り出した左右の張り出し部4と、左右の張り出し部4の下端間を橋架した横杆7を備えた基体2と、基体2内に配設した押え部材9を具備し、押え部材9は、押え片10と、押え片10の端部と基体2を連結する。先端部は押え片10の端部に折り曲げ自在に連結して基端部は基体2に折り曲げ自在に連結したアーチ状の一対の支持片11を具備し、押え片10を下降することで押え片10を横杆7に当接可能にするとともに、押え片10を横杆7に当接した際に、支持片11によって押え片10を押圧するとともにその状態で押え片10の位置を固定可能にする。
【選択図】図1
Description
本考案はプッシュストッパー付ハンガーに係り、より詳しくは、ズボンを吊り下げる横杆を備えたハンガーにおいて、横杆に吊り下げたズボンにスジを付けることなく、吊り下げたズボンがずり落ちることを防止可能とするとともに、ズボンの固定を容易に行うことを可能にしたプッシュストッパー付ハンガーに関する。
一般的に衣服を支持するためのハンガーには、衣服の肩部分を支持する衣服支持部の下端部分間に横杆を橋架して、この横杆にズボン吊り下げることを可能としたものが提供されている。
そして更に、単に横杆を設けたのみでは、運搬等によってハンガーが揺れ動いた場合に、横杆に吊り下げたズボン等がずり落ちてしまうため、このようなずり落ちを防止するために、横杆の端部の下側に、横杆の中央側へ向けて、かつ横杆と略平行にして挟持部を連設しており、これにより、横杆に吊り下げたズボン等の折り返し部近傍を挟持部にくぐらせ、挟持部と横杆でズボンを挟み込むことで、ズボンをハンガーに固定可能としている。
しかしながら、このように、単に挟持部と横杆でズボン等の折り返し部近傍を挟みこんだのみでは、何らかの原因で、吊り下げているズボン等の下端部分が引っ張られてしまった場合などは、挟持部及び横杆と摺動するようにしてズボン等がずり落ちてしまうことが考えられるために、過去においては、このようなズボンのずり落ちを有効に防止する方法が提案されてきた。
例えば登録第3065446号実用新案(文献2)では、針金製のハンガーにおいて、前後方向から見た場合に横杆(明細書における「吊り掛け軸」)と重なる配置で挟持部を設け、挟持部が横杆を弾性的に加圧するようにし、これにより、ズボン等を弾性力で保持することを可能としている。
また、実開平7−27382号公報(文献3)に開示されているハンガーでは、2本のズボン挟持片を用いて、この挟持片を、横杆の端部下方に、横杆に並行で高さが異なる位置に連設し、かつ、挟持片の先端部よりの部分を互いに交差させており、これにより、横杆に吊り下げたズボン等を挟持片で挟むことを可能としている。
更に、特開平10−165287号公報(文献1)に開示されているハンガーでは、断面Z型形状に形成したズボン保持片を設けており、段差上の上段部に相当するズボン保持部とズボンの胴部によって裾部側の折り返し部を狭着可能としている。
更にその他に、横杆に吊るしたズボンを上側から押さえ部材によって押圧する方法を採用したハンガーも過去において提案されている。
しかしながら、挟持部と横杆でズボンを挟み込むことでズボンをハンガーに固定する方法では、挟み込むことによってズボンにスジが付いてしまい、ズボンの見栄えが悪くなってしまうという問題点がある。
一方、ズボンのずり落ちを確実に防止するために、挟持部と横杆によるズボンの挟持を強くする必要があるが、挟持を強くするとズボンに付くすじが深くなってしまい、更に見栄えが悪くなってしまうという問題点が考えられる。
この点、横杆に吊るしたズボンを押え部材により上側から押圧する方法では、ズボンにすじが付くことは防止できるが、前述の従来の方法では製造コストが高くなってしまうか、あるいは効果が低いという問題点が指摘できる。
即ち、特開2002−136418号公報(文献4)に記載されているズボンハンガーでは、ズボン押えレバーをズボン押え用磁石によってズボン掛け板に引き付けて、この挟み付ける力でズボンを固定しているが、磁石を用いなければならないために構造が複雑になるとともに製造コストも上がってしまうという問題点が指摘できる。
また、実開平6−79376号公報(文献6)に記載されているズボンハンガーでは、V型溝棒とこのV溝に係合する楔状押具を具備して、圧縮ばねを用いて楔状押具をV型溝棒に係止する構造としており、前述の文献4に記載のズボンハンガーと同様に、構造が複雑になるとともに製造コストも上がってしまうという問題点が指摘できる。
この点、実用新案登録第3058443号公報(文献5)に記載のハンガーでは、押えレバーによってズボンを上側から抑える構成であるため、構造は簡単で製造コストも前述の文献4、文献6のハンガーに比較すると抑えることができるが、文献5のハンガーでは、押えレバーを左傾斜部又は右傾斜部のいずれかに形成しているために、ズボンを押える力が弱く、ズボンのずり落ちを確実に防止することができない問題点が考えられる。
そこで、本考案は、ズボンを吊り下げる横杆を備えたハンガーにおいて、横杆に吊るしたズボンにすじを付けることなく、ズボンのずり落ちを確実に防止することができるとともに、ズボンの固定を容易に行うことを可能にしたハンガーを提供することを課題としている。
本考案のプッシュストッパー付ハンガーは、
フックが上方に連設された中央部と、該中央部の左右側のそれぞれに張り出した左右の張り出し部と、該左右の張り出し部の下端間を橋架した、ズボンを吊り下げる横杆と、を備えた基体と、
該基体内に配設した押え部材と、を具備して、
前記押え部材は、
押え片と、
先端部が前記押え片の端部に折り曲げ自在に連結されて、基端部は前記基体に折り曲げ自在に連結されることで前記押え片の端部と前記基体とを連結したアーチ状の一対の支持片と、を具備して、
前記押え片を下降することで押え片を前記横杆に当接可能にするとともに、押え片を下降させて押え片を横杆に当接した際に、支持片によって前記押え片を押圧するとともに、その状態で押え片の位置を固定可能にした、ことを特徴としている。
フックが上方に連設された中央部と、該中央部の左右側のそれぞれに張り出した左右の張り出し部と、該左右の張り出し部の下端間を橋架した、ズボンを吊り下げる横杆と、を備えた基体と、
該基体内に配設した押え部材と、を具備して、
前記押え部材は、
押え片と、
先端部が前記押え片の端部に折り曲げ自在に連結されて、基端部は前記基体に折り曲げ自在に連結されることで前記押え片の端部と前記基体とを連結したアーチ状の一対の支持片と、を具備して、
前記押え片を下降することで押え片を前記横杆に当接可能にするとともに、押え片を下降させて押え片を横杆に当接した際に、支持片によって前記押え片を押圧するとともに、その状態で押え片の位置を固定可能にした、ことを特徴としている。
本考案のプッシュストッパー付ハンガーでは、フックが上方に連設された中央部とこの中央部の左右側のそれぞれに張り出した左右の張り出し部とこの左右の張り出し部の下端間を橋架した横杆を備えて横杆にズボンを吊り下げることとした基体内に押え部材を配設しており、この押え部材は、押え片と、押え片の端部と基体とを連結したアーチ状の一対の支持片を具備して、押え片を下降することで押え片を横杆に当接可能にするとともに、押え片を前記横杆に当接した際に、支持片によって押え片を押圧するとともにその状態で押え片の位置を固定可能にしている。
そのために、本考案のプッシュストッパー付ハンガーでは、ズボンを横杆に吊るした状態で押え片を下降して押え片を横杆に当接することのみで、横杆に当接した押え片の位置を固定することができる。
従って、本考案のプッシュストッパー付ハンガーは、挟持部と横杆でズボンを挟み込む従来のハンガーと異なり、ズボンにすじが付くことが無く、また、簡単な動作でズボンを横杆に固定して、ズボンのずり落ちを確実に防止することが可能である。
本考案のプッシュストッパー付ハンガーは基体を有しており、この基体内に、ズボンを押えて固定するための押え部材を配設している。
そして、基体は中央部を有しており、この中央部には、上方に向けて、ハンガーをパイプ等の適宜の部材に吊るすためのフックが連設されている。
また、中央部の左右側にはそれぞれ、張り出し部が連設されており、この左右の張り出し部の下端間には、ズボンを吊り下げる横杆が橋架されている。
一方、基体内に配設されている押え部材は、横杆に吊るしたズボンを上側から押圧する押え片を有しており、この押え片は長尺の板状としており、この押え片の両端部と基体は、支持片によって連結されている。
そして、支持片はそれぞれ、先端部が押え片の端部に、ヒンジを介して折り曲げ自在に連結され、基端部は、ヒンジを介して、基体に折り曲げ自在に連結されており、全体をアーチ状としている。
更に、押え片は上下方向に移動自在とし、押え片を下降することで押え片を横杆に当接可能にしており、押え片を下降させて押え片を横杆に当接した際に、アーチ状とした支持片の屈曲率が大きくなって、支持片によって押え片を両側斜め上方から中央側へ押圧するとともに、支持片によって押圧されている状態で、押え片の位置を固定可能にしている。
ここで、押え片の長さを、支持片の長さの約1.5倍にするとよい。即ち、本考案者の実験によると、押え片の長さをその両側に連設さした支持片のそれぞれの長さの1.5倍程度にした場合において、押え片を下降したときには、支持片の屈曲率が最適になり、押え片が適度な圧力で横杆を押圧することが判明した。従って、押え片の長さを支持片の長さの約1.5倍にすることで、横杆に吊るしたズボンを適度な圧力で固定することが可能となる。
また、左右の張り出し部はそれぞれ、中央部の左右側のそれぞれに左右側の斜め下方に向けて傾斜させて連設した支持部と、この支持部のそれぞれの下端に下方に向けて連設した側部を具備して、側部の下端間に横杆を橋架するとともに、押え部材を構成する支持片のそれぞれの基端を、張り出し部を構成する側部に連設すると良い。
更に、左右の張り出し部の他の形態では、中央部の左右側のそれぞれに左右側に向けて支持部を連設し、この支持部のそれぞれの下端に下方に向けて側部を連設し、この側部の下端間に横杆を橋架し、押え部材を構成する支持片のそれぞれの基端を、側部に連設しても良い。
また、左右の張り出し部の更に他の形態では、中央部の左右側のそれぞれに左右側の斜め下方に向けて傾斜させて支持部を連設し、この支持部の下端間に横杆を橋架し、押え部材を構成する支持片のそれぞれの基端を、支持部に連設することとしても良い。
更にまた、ハンガーの全体を一体成型して形成するとよく、これにより製造コストを低く抑えることが可能となる。
本実施例のプッシュストッパー付ハンガー(以下単に「ハンガー」と言う。)の実施例について図面を参照して説明すると、図1は本実施例のハンガーの正面図であり、図3は図1におけるA−A線断面図である。
そして、図において1が本実施例のハンガーであり、本実施例のハンガー1は基体を有しており、この基体の上部には、上方に向けて、ハンガー1をパイプ等の適宜の部材に吊るすためのフックが連設されている。
即ち、図において2が基体であり、本実施例においてこの基体2は、中央部3を具備しており、この中央部3の上部に上方に向けて、前記フック8が連設されている。
次に、図において4は張り出し部である。即ち、本実施例において前記中央部3の左右の端部にはそれぞれ、前記中央部3の左右側に向けて、張り出し部4が連設されている。
ここで、前記左右の張り出し部4について説明すると、本実施例において前記張り出し部4はそれぞれ、前記中央部3の左右の端部のそれぞれに、正面視野において前記中央部3の左右側の斜め下方に向けて傾斜させて連設した支持部5を備えている。
そして、この支持部5の下端部にはそれぞれ、下方に向けて、側部6が連設され、この支持部5と側部6とで張り出し部4を構成している。
次に、図において7は横杆であり、この横杆7は、前記側部6の下端間に橋架されており、ズボンを吊り下げるために用いられる長尺物であり、本実施例においては正面視野において上側にわずかに湾曲させて緩やかな弓形状にしている。
そして、本実施例のハンガー1は、前記中央部3と張り出し部4と横杆7によって基体2が構成されており、前述したように、基体2の上部に、上方に向けてフック8が連設されている。
なお、本実施例において前記基体2は、前記中央部3の上端から横杆の下端までの寸法を110mmとしており、前記側部6間の内径寸法は330mmとし、更に、前記側部6の図1における上下方向の長さ寸法は約45mmとしている。
また、本実施例において前記基体2は、外周全域及び内周全域に沿って、前後方向に縁部201を突設している。
次に、図において9は、前記横杆7に吊るしたズボンを上側から押えて固定するための押え部材である。即ち、本実施例のハンガー1では、前記基体2内に押え部材9を配設し、この押え部材9で、横杆7に吊るしたズボンを上側から押えて、これによりズボンが横杆7からずり落ちることを防止している。
ここで、前記押え部材9について説明すると、本実施例において前記押え部材9は、横杆7に吊るしたズボンを押えるための押え片と、この押え片の両端に連設した支持片とを具備しており、前記基体2を構成する側部6に支持片を連設することで、押え部材9を前記基体2内に配設している。
即ち、図において10が押え片であり、また、図4は、前記押え部材9における押え片10の部分及びその近傍を上側から示した図であり、本実施例において前記押え片10は、長尺の板状としており、図1における前後方向の中央部分には長手方向に沿って、補強用のリブ1001が上方に向けて突設されている。
次に、図において11が支持片であり、本実施例において前記支持片11はそれぞれ、図3にも示されるように長尺の板状としており、前記押え片10の両端部と基体2の側部6はそれぞれ、支持片11によって連結されている。
そして、支持片11はそれぞれ、全体を緩やかなアーチ状としており、先端部は押え片10の端部に連設されており、押え片10と支持片11との連設部分は、上端部分のみを残して下側部分を切り欠いて第1ヒンジ部12を形成し、この第1ヒンジ部12を境にして、支持片11を押え片10に対して、あるいは支持片11に対して押え片10を、上下方向に折り曲げ自在としている。
一方、支持片11の基端部は、基体2の側部6に折り曲げ自在に連設されており、本実施例においては支持片11と側部6との連設箇所は、押え片10に連設された先端部が位置する箇所よりも下方の位置とされており、これにより、押え部材9は全体として、正面視野において、アーチ状に似た形態としている。
また、本実施例において前記側部6の内周壁には、内周側に向けて取付片13が突設されており、この取付片13に前記支持片11の基端部が連設され、支持片11と取付片13との連設部分は、上端部分のみを残して切り欠いて第2ヒンジ部14を形成し、この第2ヒンジ部14を境にして、支持片11を取付片13に対して、上下方向に折り曲げ自在としている。
従って、この構成によって本実施例においては、押え片10を下方へ押圧すると、第1ヒンジ部12を境に押え片10が支持片11に対して上方へ折り曲がるとともに、第2ヒンジ部14を境に側部6に対して支持片11が下方に折り曲がることで、押え片10は、下降して横杆7に当接するとともに、押え片10の両端に連設している支持片11の先端も押え片10とともに下降する
そして、本実施例のハンガー1では、前記押え片10と横杆7間の高さ位置を調整することにより、押え片10を下降させて押え片10を横杆7に当接した際には、押え片10を下降する前に比較して、アーチ状とした支持片11の屈曲率が大きくなるように設定している。
従って、本実施例のハンガー1では、押え片10を下降させて押え片10を横杆7に当接した際には、支持片11の屈曲率が大きくなるため、それにより、支持片11のそれぞれは、押え片10を下降する前の屈曲率に戻ろうとするためにばねとして作用して、押え片10の両端を斜め上方側から押圧する。
また、本考案のハンガー1では、押え片10と横杆7間の高さ位置を調整する際に、支持片11によって押え片10を押圧した際に押え片10が上方へ浮き上がらない高さ位置としており、それにより、横杆7に当接するとともに両斜め上方から押圧されている押え片10の位置を固定することを可能としている。
この状態を正面から示した図が図2であり、この状態においては、押え片10は、横杆7に当接しているとともに、支持片11によって両端を斜め上方から押圧されて横杆7側へ押されており、更にその状態を維持している。
従って、本実施例のハンガー1では、押え片10を下降させることで、横杆7に吊るしたズボンを押え片10で押えるとともに、この状態の押え片10の位置を固定することができ、ズボンが横杆7からずり落ちることを防止することができる。
なお、本実施例においては、前記押え片10の長さ寸法を、前記支持片11の長さ寸法の約1.5倍に設定しており、具体的には、支持片11の長さ寸法を約95mm程度にして、押え片10の長さ寸法を約142mm程度にし、更に、取付片13の長さ寸法を数mmにし、これにより、横杆7に吊るしたズボンを適度な圧力で固定可能としている。
即ち、本考案者の実験によると、押え片10の長さをその両側に連設した支持片11のそれぞれの長さの1.5倍程度にすると、押え片10を下側に押圧することで下方に移動させて横杆7を押圧したときに、支持片11の屈曲率が最適になり、押え片10が適度な圧力で横杆7を押圧することが判明した。従って、押え片10の長さをその両側に連設した支持片11のそれぞれの長さの1.5倍程度にした本実施例のハンガー1では、横杆7に吊るしたズボンを、すじが付かない程度の適度な圧力で固定することが可能となる。
また、本実施例のハンガー1は、基体2、フック8及び押え部材9の全体を一体成型により形成しており、これにより製造コストを低くすることを可能にしている。
なお、前述の説明において押え片10は長尺の板状としているが、押え片10は必ずしも板状にする必要は無く、そのほか、丸棒状、角棒状でもよい。
また、その他、押え片10を、長手方向に見た断面形状が、下部に開口した凹部を有する半円状あるいは門状になるようにし、押え片10を下降した際に凹部内に横杆7が嵌合すようにしてもよく、これによれば、横杆7に吊るしたズボンを強固に固定してずり落ちを防止することが可能である。
更に、前述の実施例では、支持片11の基端を、基体2の側部6に連設した場合を説明したが、押え部材9は基体2内に配設されてあればよい。従って、必ずしも支持片11基端を側部6に連設する必要はなく、支持片11の基端を支持部5あるいは横杆7に連設してもよい。
次に、本実施例のハンガー1の作用について説明すると、本実施例のハンガー1において、横杆7に吊るしたズボンを固定するときは、横杆7にズボンを吊るした状態で、押え片10を下方に押して下降させて、押え片10を横杆7に当接させる。
そうすると、前述したように、押え片10の下降に伴って、支持片11の先端部も下降するとともに、支持片11の屈曲率が大きくなり、支持片11のそれぞれがばねとして作用して押え片10の両端を斜め上方側から押圧し、それにより、押え片10は、横杆7側に押圧された状態で位置が固定され、横杆7に吊るしたズボンを押え片10で押えて、ズボンが横杆7からずり落ちることを防止することができる。
このように、本実施例のハンガー1では、横杆に吊るしたズボンを押え片によって上方から押圧することとしているために、フックを用いてズボンのずり落ちを防止た従来のハンガーと異なり、ズボンにすじを付けることなく、ズボンのずり落ちを防止することが可能である。
そしてこのとき、押え片10の長さを支持片11の長さの約1.5倍程度に設定することで、より最適な圧力で、横杆7に吊るしたズボンを固定することが可能である。
また、本実施例のハンガー1では、全体を樹脂素材により一体成型しているために、磁石やばねを用いた従来のハンガーと比較して構造が簡単で製造コストを抑えることができる。
更に、本実施例のハンガー1では、横杆7の上方に配設されている板状の押え片10によって、横杆7に吊るしたズボンにおける横杆7に当接している部分のほぼ全域を押えているために、ズボンの一方側を押えている文献5に記載のハンガーと異なり、確実にズボンを押えることが可能である。
なお、前述の実施例における張り出し部4は、前記中央部3の左右の端部のそれぞれに、中央部3の左右側の斜め下方に向けて傾斜させて連設した支持部5と、この支持部5の下端部に下方に向けて連設した側部6とを具備した構成としているが、その他、図5あるいは図6に記載の構成の張り出し部としてもよい。
例えば図5に示した張り出し部4bでは、中央部3の左右側のそれぞれに、左右側の水平方向に向けて支持部5を連設しており、この支持部5のそれぞれの下端に、下方に向けて側部6を連設して構成し、この側部6に前記支持片11を連設することとしている。
また、図6に示した張り出し部4cでは、中央部3の左右側のそれぞれに、左右側の斜め下方に向けて傾斜させて支持部5を連設した構成としており、この支持部5の下方部分を側部6と兼用して、この側部6に前記支持片11を連設することとしている。
本考案のプッシュストッパー付ハンガーは、ズボンを吊り下げる横杆を備えたハンガーにおいて、ズボンにすじを付けること無く、横杆に吊るしたズボンを固定してズボンがずり落ちることを防止可能としているが、横杆に固定したズボンを固定する場合に限定されず、マフラー、タオル、セーター、浴衣、ストール等、横杆に吊るすことができる衣類の全般を固定可能であり、更に、張り出し部に衣服を支持して吊るすことも可能であり、ハンガー全般に適用可能である。
1 プッシュストッパー付ハンガー
2 基体
201 縁部
3 中央部
4、4b、4c 張り出し部
5 支持部
6 側部
7 横杆
8 フック
9 押え部材
10 押え片
1001 補強用のリブ
11 支持片
12 第1のヒンジ部
13 取付片
14 第2のヒンジ部
2 基体
201 縁部
3 中央部
4、4b、4c 張り出し部
5 支持部
6 側部
7 横杆
8 フック
9 押え部材
10 押え片
1001 補強用のリブ
11 支持片
12 第1のヒンジ部
13 取付片
14 第2のヒンジ部
Claims (7)
- フック(8)が上方に連設された中央部(3)と、該中央部(3)の左右側のそれぞれに張り出した左右の張り出し部(4、4b、4c)と、該左右の張り出し部(4、4b、4c)の下端間を橋架した、ズボンを吊り下げる横杆(7)と、を備えた基体(2)と、
該基体(2)内に配設した押え部材(9)と、を具備して、
前記押え部材(9)は、
押え片(10)と、
先端部が前記押え片(10)の端部に折り曲げ自在に連結されて、基端部は前記基体(2)に折り曲げ自在に連結されることで前記押え片(10)の端部と前記基体(2)とを連結したアーチ状の一対の支持片(11)と、を具備して、
前記押え片(10)を下降することで押え片(10)を前記横杆(7)に当接可能にするとともに、前記押え片(10)を下降させて押え片(10)を前記横杆(7)に当接した際に、前記支持片(11)によって前記押え片(10)を押圧するとともに、その状態で押え片(10)の位置を固定可能にした、ことを特徴とするプッシュストッパー付ハンガー。 - 前記押え片(10)は、長尺の板状であることを特徴とする請求項1に記載のプッシュストッパー付ハンガー。
- 前記押え片(10)の長さは前記支持片(11)の長さの約1.5倍であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプッシュストッパー付ハンガー。
- 前記左右の張り出し部(4)はそれぞれ、前記中央部(3)の左右側のそれぞれに左右側の斜め下方に向けて傾斜させて連設した支持部(5)と、該支持部(5)のそれぞれの下端に下方に向けて連設した、下端間に横杆(7)が橋架される側部(6)とを具備して、
前記支持片(11)のそれぞれの基端を、前記側部(6)に連設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプッシュストッパー付ハンガー。 - 前記左右の張り出し部(4b)はそれぞれ、前記中央部(3)の左右側のそれぞれに左右側の水平方向に向けて連設した支持部(5)と、該支持部(5)のそれぞれの下端に下方に向けて連設した、下端間に横杆(7)が橋架される側部(6)とを具備して、
前記支持片(11)のそれぞれの基端を、前記側部(6)に連設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプッシュストッパー付ハンガー。 - 前記左右の張り出し部(4c)はそれぞれ、前記中央部(3)の左右側のそれぞれに左右側の斜め下方に向けて傾斜させて連設した、下端間に横杆(7)が橋架される支持部(5)を具備して、
前記支持片(11)のそれぞれの基端を、前記支持部(5)に連設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプッシュストッパー付ハンガー。 - 全体を一体成型により形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のプッシュストッパー付ハンガー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012003193U JP3177580U (ja) | 2012-05-30 | 2012-05-30 | プッシュストッパー付ハンガー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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JP2012003193U Expired - Lifetime JP3177580U (ja) | 2012-05-30 | 2012-05-30 | プッシュストッパー付ハンガー |
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JP (1) | JP3177580U (ja) |
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2012
- 2012-05-30 JP JP2012003193U patent/JP3177580U/ja not_active Expired - Lifetime
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