JP2011237208A - 超音波検査装置及び超音波検査方法 - Google Patents

超音波検査装置及び超音波検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】狭隘部に設置できる薄型探触子の構造の探触子を用いて、被検査体の裏面近傍の深い位置を含む板厚方向全範囲を検査することができる超音波検査装置及び超音波検査方法を提供することにある。
【解決手段】探触子108,109は、狭隘部に設置可能な薄型の探触子である。制御装置201は、探触子からの超音波の送信を制御し、該探触子にて受信した超音波の信号処理を行う。遅延時間制御部205は、複数の探触子の距離差に応じてそれぞれの探触子から送信する超音波の送信タイミングに遅延時間を設け、信号処理部はそれぞれの探触子により受信した超音波の信号処理を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波検査装置及び超音波検査方法に係り、特に、高さ方向に制限がある空間に超音波探触子を設置して、被検査体の板厚方向全範囲を検査するに好適な超音波検査装置及び超音波検査方法に関する。
従来、高さ方向の寸法(隙間)に制限がある空間(狭隘部)に超音波探触子を設置するには、隙間より低い(薄型の)探触子をその狭隘部に設置する必要があるため、超音波を送受信する振動子も小さくする必要がある。しかし、振動子が小さくなると超音波の強度が低下するため感度(SN比)が低くなるため、被検査体の裏面近傍の深い位置を含む板厚方向全範囲を検査することが困難となる。
ここで、関連する技術として、くさび内のノイズの影響を最小限に抑えることを目的で、小さな振動子を複数個配列したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、素子のばらつきや電気回路内の時間ずれなどを補正する目的で、遅延時間を制御するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、検査位置による検出時間差を補正する目的で、超音波に受信時間(検出時間)差を補正するものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−316216号公報 特開2002−303612号公報 特開2002−5906号公報
しかしながら、特許文献1は、各探触子(振動子)からの送信時間を制御することを考慮していないものである。
また、特許文献2や特許文献3は、狭隘部に可能な検査技術ではない。
本発明の目的は、狭隘部に設置できる薄型探触子の構造の探触子を用いて、被検査体の裏面近傍の深い位置を含め、板厚方向全範囲を検査することができる超音波検査装置及び超音波検査方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するため、本発明は、狭隘部に設置可能な薄型の探触子と、該探触子からの超音波の送信を制御し、該探触子にて受信した超音波の信号処理を行う制御手段とを有する超音波検査装置であって、前記探触子は複数の探触子から構成され、前記制御手段は、前記複数の探触子の距離差に応じてそれぞれの探触子から送信する超音波の送信タイミングに遅延時間を設ける遅延時間制御部と、それぞれの探触子により受信した超音波の信号処理を行う信号処理部を備えるようにしたものである。
かかる構成により、狭隘部に設置できる薄型探触子の構造の探触子を用いて、被検査体の裏面近傍の深い位置を検査することができるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、被検査体の表面から浅い領域を検査する時は、前記複数の探触子のそれぞれを単独で用いて超音波の送受信を行い、被検査体の表面から深い領域を検査する時は、前記複数の探触子を組み合わせて、前記遅延時間制御部により複数の探触子の間の超音波の送信タイミングに遅延時間を設け、前記信号処理部により受信信号に信号処理を行うようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記探触子は、くさびと、該くさびに設置された振動子とから構成され、前記複数の探触子の距離差はくさび距離差であり、前記遅延時間は(くさび距離差/くさび音速)として算出されるものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、被検査体は曲率を有する物体であり、前記探触子は、前記被検査体の曲率に応じた曲率を有するようにしたものである。
(5)また、上記目的を達成するため、本発明は、制御手段により、狭隘部に設置可能な薄型の探触子からの超音波の送信を制御し、該探触子にて受信した超音波の信号処理を行う超音波検査方法であって、前記探触子は複数の探触子から構成され、前記制御手段は、前記複数の探触子の距離差に応じてそれぞれの探触子から送信する超音波の送信タイミングに遅延時間を設けるとともに、それぞれの探触子により受信した超音波の信号処理を行うようにしたものである。
かかる方法により、狭隘部に設置できる薄型探触子の構造の探触子を用いて、被検査体の裏面近傍の深い位置を検査することができるものとなる。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記制御手段は、被検査体の表面から浅い領域を検査する時は、前記複数の探触子のそれぞれを単独で用いて超音波の送受信を行い、被検査体の表面から深い領域を検査する時は、前記複数の探触子を組み合わせて、前記遅延時間制御部により複数の探触子の間の超音波の送信タイミングに遅延時間を設け、複数の探触子により受信した超音波の信号処理を行うようにしたものである。
本発明によれば、狭隘部に設置できる薄型探触子の構造の探触子を用いて、被検査体の裏面近傍の深い位置を含め、板厚方向全範囲を検査することができるものとなる。
本発明の一実施形態による超音波検査方法の基本原理の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による超音波検査方法の内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による超音波検査方法における被検査体の表面近傍の探傷の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査方法における被検査体の裏面近傍の探傷の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる探触子のその他の構成を示すブロック図である。
以下、図1〜図7を用いて、本発明の一実施形態による超音波検査装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による超音波検査方法の基本原理について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による超音波検査方法の基本原理の説明図である。
被検査体103と構造物104との間には、隙間(狭隘部)が存在する。この隙間に複数個の薄型探触子108,109を設置して、被検査体103の裏面にあるひび102等の欠陥を探傷する。なお、被検査体103の裏面側には、探触子が設置できない状況にある。
隙間の高さhは、例えば、10mm以下と狭いものである。この狭い隙間に設置する探触子108,109の高さHは、隙間の高さhよりも低いものを用いている。探触子108と探触子109とは同一の寸法形状のものを用いている。探触子108,109は、それぞれ振動子と、振動子と被検査体103の間に設置されるくさびとから構成される。振動子から発生した超音波101は、くさびを経て、被検査体103の内部に送信される。
ここで、振動子が小さくなると超音波の強度が低下するため感度(SN比)が低くなる。そのため、被検査体の厚さが厚い場合、被検査体の裏面近傍の深い位置を検査することが困難となり、板厚方向全範囲を検査することが困難となる。
本実施形態では、複数個の探触子(振動子)を直線的に配列(図示の例では、2個配列)した構造としている。これらの探触子において、各探触子(振動子)から超音波を送信するタイミングを、距離差ΔLに相当した時間(Δt)を制御(遅延)する。これにより、例えば、各探触子(振動子)の寸法をD/2とすると、見かけ上(実質上)、大きさがDの探触子で送信した超音波ビームを得ることができる。また、各探触子(振動子)で受信した超音波を、距離差ΔLに相当した時間(Δt)を制御(遅延)して合成することにより、見かけ上、大きさがDの探触子で受信した信号を得ることができる。
ここで、遅延時間Δtは、例えば(くさび内距離差ΔL/くさび音速V)として予め算出することができる。
なお、図示の例では、探触子108,109は、2個別個のものとして図示しているが、両者をひとつのケース等にいれて1個の探触子と考えることもできる。また、用いる探触子の数は2個に限らず、2個以上の複数個とすることができる。
次に、図2を用いて、本実施形態による超音波検査装置の全体構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による超音波検査装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
本実施形態の超音波検査装置は、制御装置(PC)201と、探傷器202と、複数の探触子108,109,110,111とから構成されている。制御装置(PC)201は、送信トリガ回路203と、遅延時間設定器204と、遅延時間制御器205と、信号処理部208と、表示部209とを備えている。探傷器202は、送信回路206と、受信回路207とを備えている。
制御装置(PC)210の遅延時間制御器205は、遅延時間設定器204により設定された遅延時間に基づいて、送信トリガ回路203から出力される送信トリガの遅延時間制御をする。探傷器202は、制御装置(PC)201からの送信トリガを受けて送信回路206から超音波探触子108,109,110,111の駆動信号を送信する。
探触子108,109,110,111は、探傷器202からの駆動信号を受信して超音波101を被検査体103の内部に発生させると共に、被検査体103からの反射エコーを受信する。探傷器202の受信回路207は、検査対象からの信号を受信する。制御装置(PC)201の信号処理部208は、各探触子(振動子)で受信した信号を、遅延時間を与えて波形合成する。検査結果は、表示部209に表示される。
次に、図3〜図5を用いて、本実施形態による超音波検査方法の内容について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による超音波検査方法の内容を示すフローチャートである。図4は、本発明の一実施形態による超音波検査方法における被検査体の表面近傍の探傷の説明図である。図5は、本発明の一実施形態による超音波検査方法における被検査体の裏面近傍の探傷の説明図である。
図3のステップ301において、超音波検査を開始し、ステップ302において、オペレターは、装置の準備,遅延時間の計算・設定等の検査準備を行う。
次に、ステップ303〜ステップ309において、超音波検査装置は、表面近傍領域の探傷を実施する。表面近傍領域では、超音波の伝搬距離が短いため、比較的小さな探触子を使用しても検査が可能である。
そこで、ステップ303において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、探触子(振動子)108を用いて単独で超音波を送、受信させる。
次に、ステップ304において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、探触子(振動子)109を用いて単独で超音波を送、受信させる。
次に、ステップ305において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、探触子(振動子)110を用いて単独で超音波を送、受信させる。
次に、ステップ306において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、探触子(振動子)111を用いて単独で超音波を送、受信させる。
すなわち、図4(A)に示す様に探触子(振動子)108、探触子(振動子)109、探触子(振動子)110、探触子(振動子)111に単独で超音波を送、受信させることにより検査が可能である。
さらに、ステップ307において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、探触子(振動子)108を用いて超音波を送信し、反射波を探触子(振動子)109を用いて受信させる。
次に、ステップ308において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、探触子(振動子)109を用いて超音波を送信し、反射波を探触子(振動子)110を用いて受信させる。
次に、ステップ309において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、探触子(振動子)110を用いて超音波を送信し、反射波を探触子(振動子)111を用いて受信させる。
すなわち、図4(B)に示すように、例えば探触子108で送信し、探触子109で受信するなどのように、超音波を送信する探触子と受信する探触子を分けることで、受信信号に送信波が重畳することがないため、SN比を向上できる。
なお、図3に示す例では、探触子(振動子)108〜111の順で記載しているが、どの順番で送受信してもよいものである。また、送信と受信を別々の探触子(振動子)で行う場合においても、組合せは自由である。
次に、ステップ310〜ステップ312において、超音波検査装置は、裏面近傍領域の探傷を実施する。裏面近傍領域や超音波の伝搬距離が長い部分を検査する場合には、超音波の感度低下防止のために、振動子寸法を大きくする必要がある。そこで、図1にて説明したように、複数個の探触子を組合せて超音波を送、受信させることにより、見かけ上の振動子寸法を大型化することで検査が可能である。
そこで、ステップ310において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、図5(A)に示すように、探触子(振動子)108,109を用いて超音波を送、受信させる。探触子(振動子)109から送信するタイミングを、前述の遅延時間Δtだけ探触子(振動子)108からの送信時間より早くすることで、被検査体内へ超音波が入射する際に、見かけ上、探触子(振動子)108と探触子(振動子)109の寸法を加算した大きな探触子(振動子)から超音波が送信されたものとなり、大きな信号を得ることができる。また、受信のタイミングも、探触子(振動子)109から受信するタイミングが、前述の遅延時間Δtだけ探触子(振動子)108の受信時間より遅れて受信されるため、信号を合成する際に109での受信信号をΔtだけ早くして108の受信信号と合成することで、被検査体内へ超音波が入射する際に、見かけ上、探触子(振動子)108と探触子(振動子)109の寸法を加算した大きな探触子(振動子)で超音波を受信されたものとなる。なお、探触子(振動子)108からの受信信号をΔt早くして合成することでも同じである。
次に、ステップ311において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、探触子(振動子)110,111を用いて超音波を送、受信させる。
次に、ステップ312において、超音波検査装置の制御装置(PC)201は、図5(B)に示すように、探触子(振動子)108,109を用いて超音波を送信し、探触子(振動子)110,111を用いて超音波を受信させる。このように、表面近傍領域の検査と同様に、例えば探触子(振動子)108,109で送信し、探触子(振動子)110,111で受信するなどのように、超音波を送信する探触子(振動子)組と受信する探触子(振動子)組を分けることにより、SN比を向上できる。
超音波探触子による送受信が終了すると、ステップ313において、信号処理部208は、受信した信号を、遅延時間を与えて波形合成する。ステップ314において、信号処理部208は、検査結果を表示部209に表示する。
そして、ステップ315において、オペレータは、検査結果の評価を行い、ステップ316において、検査を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、狭隘部に設置できる薄型探触子の構造の探触子を用いて、複数の探触子を遅延時間を設けて送受信することで、見かけ上大きな探触子を用いたものとでき、被検査体の裏面近傍の深い位置を検査することができる。
また、複数の探触子を単独で用いて表面近傍の検査を行うができるので、薄型探触子を使用して感度低下の無い、検査対象の深さ方向の全範囲を検査可能とする信頼性の高い狭隘部の超音波検査が可能となる。
次に、図6を用いて、本実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の構成について説明する。
図6は、本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
本例では、探触子108A,探触子109A,探触子110A,探触子111Aの振動子として、アレイ状の振動子からなるアレイ探触子を用いている。これにより、超音波ビームを扇状に走査でき、探触子を固定した状態で広い範囲を検査可能となる。
本例のように、探触子をアレイ化した場合でも、図4にて説明したと同様に、超音波検査が可能である。なお、アレイ状の探触子を用いた場合、アレイ状の振動子を構成する個々の振動子毎に超音波を送信するタイミングを遅延させている。そこで、例えば、探触子108Aと探触子109Aの間の遅延時間Δtは、アレイ状の探触子108Aの中心に位置する振動子と、アレイ状の探触子109Aの中心に位置する振動子との間の送信タイミング及び受信タイミングに遅延時間Δtを設けるようにする。
また、アレイ状の振動子を用いる場合、くさびを用いないでも、アレイ探触子を構成するアレイ状の振動子の送信タイミングを遅延させることで斜め方向に超音波を送信することができる。アレイ振動子においてくさびを用いない場合には、図1にて説明した距離差ΔLはなくなる。しかし、例えば、アレイ探触子108Aが8個の振動子V11,…,V18から構成され、また、アレイ探触子109Aが8個の振動子V21,…,V28から構成されている場合、アレイ探触子108Aの振動子V18とアレイ探触子109Aの振動子V21が隣接すると、両者の間には、ギャップ(V18とV21の中心間距離)が存在する。このギャップが距離差ΔLに相当するので、アレイ探触子108Aの振動子V11,…,V18から所定の遅延時間で順次超音波を送信し、その後、アレイ探触子109Aが振動子V21から超音波を送信する際に、遅延時間Δt(例えば超音波の伝播角度をθとするとΔt=ΔL×sinθ/被検査体音速)をおいて、アレイ探触子109Aの振動子V21,…,V28から所定の遅延時間で順次超音波を送信することで、くさびが有る場合と同様に、見かけ上大きなアレイ探触子を用いた場合と同様に超音波を送信することができる。同様にして遅延時間を設けることで、見かけ上大きなアレイ探触子を用いた場合と同様に超音波を受信できる。
次に、図7を用いて、本実施形態による超音波検査装置に用いる探触子のその他の構成について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる探触子のその他の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
図1にて説明した例では、被検査体及び構造物とも平板の場合である。それに対して、図7に示す例では、被検査体103B及び構造物104Bとも曲率を有し、探触子108B,109B,119B,111Bを設置する空間も曲率を有する場合の例である。被検査体103B及び構造物104Bは、例えば、2重管であり、被検査体103Bが内管であり、構造物104Bが外管である。
この場合には、探触子(振動子)が平面状の場合には、その空間内に設置するには更に薄くする必要がある。そこで、本例では、探触子(振動子)108B,109B,119B,111Bも、図7(A)に示すように、被検査体103Bと同様な曲率を持つ構造とすることで、曲率を有する空間に対しても平面と同様な検査が可能となる。
以上説明した本発明は、平板(平面)に挟まれた部位や二重管構造部(曲面)等の狭隘部に対する超音波検査を対象とし、狭隘部を探傷する場合に好適なものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、狭隘部に設置できる薄型探触子の構造の探触子を用いて、被検査体の裏面近傍の深い位置を含む板厚方向全範囲を検査することができるものとなる。
101…超音波
102…ひび
103…被検査体
104…構造物
108,109,110,111…薄型探触子(振動子)
108A,109A,110A,111A…薄型アレイ探触子(振動子)
201…制御装置(PC)
202…探傷器
203…送信トリガ回路
204…遅延時間設定器
205…遅延時間制御器
206…送信回路
207…受信回路
208…信号処理部
209…表示部

Claims (6)

  1. 狭隘部に設置可能な薄型の探触子と、該探触子からの超音波の送信を制御し、該探触子にて受信した超音波の信号処理を行う制御手段とを有する超音波検査装置であって、
    前記探触子は複数の探触子から構成され、
    前記制御手段は、前記複数の探触子の距離差に応じてそれぞれの探触子から送信する超音波の送信タイミングに遅延時間を設けるとともに、それぞれの探触子により受信した超音波の信号処理を行う遅延時間制御部を備えることを特徴とする超音波検査装置。
  2. 請求項1記載の超音波検査装置において、
    前記制御手段は、被検査体の表面から浅い領域を検査する時は、前記複数の探触子のそれぞれを単独で用いて超音波の送受信を行い、被検査体の表面から深い領域を検査する時は、前記複数の探触子を組み合わせて、前記遅延時間制御部により複数の探触子の間の超音波の送信タイミングに遅延時間を設け、受信信号に信号処理を行うことを特徴とする超音波検査装置。
  3. 請求項1記載の超音波検査装置において、
    前記探触子は、くさびと、該くさびに設置された振動子とから構成され、
    前記複数の探触子の距離差はくさび距離差であり、前記遅延時間は(くさび距離差/くさび音速)として算出されることを特徴とする超音波検査装置。
  4. 請求項1記載の超音波検査装置において、
    被検査体は曲率を有する物体であり、
    前記探触子は、前記被検査体の曲率に応じた曲率を有することを特徴とする超音波検査装置。
  5. 制御手段により、狭隘部に設置可能な薄型の探触子からの超音波の送信を制御し、該探触子にて受信した超音波の信号処理を行う超音波検査方法であって、
    前記探触子は複数の探触子から構成され、
    前記制御手段は、前記複数の探触子の距離差に応じてそれぞれの探触子から送信する超音波の送信タイミングに遅延時間を設けるとともに、それぞれの探触子により受信した超音波の信号処理を行うことを特徴とする超音波検査方法。
  6. 請求項5記載の超音波検査方法において、
    前記制御手段は、被検査体の表面から浅い領域を検査する時は、前記複数の探触子のそれぞれを単独で用いて超音波の送受信を行い、被検査体の表面から深い領域を検査する時は、前記複数の探触子を組み合わせて、前記遅延時間制御部により複数の探触子の間の超音波の送信タイミングに遅延時間を設け、受信信号の信号処理を行うことを特徴とする超音波検査方法。
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