JP2011234871A - 内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象物に光スポットの像の無い画像を生成する内視鏡システムを提供する。
【解決手段】内視鏡システム1において、内視鏡は、観察視野θ1内の光に応じて電荷を蓄積することで光の画像信号を生成する撮像素子16と、撮像素子が電荷を蓄積する時間を調節する電子シャッターと、観察視野内に照明光を照射する照明ユニット17と、画像信号を所定の時間間隔ごとに読み出して処理し画像を取得する画像処理部25とを有し、ガイドチューブ装置は、観察視野内に存在する測定対象物W上の照射位置P1に位置検出光L1を照射し、照射位置で反射された位置検出光を検出することで照射位置までの距離を測定する距離測定部48と、距離測定部を制御する測定状態制御部56と、を有し、測定状態制御部は、撮像素子が電荷を蓄積していないときに距離測定部により位置検出光を照射させ、測定対象物上の照射位置までの距離を検出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、測定対象物までの距離を測定する内視鏡システムに関する。
従来、挿入部に距離センサ(距離測定部)が備えられた内視鏡を用い、狭い通路である狭窄路に挿入部を挿入し、周囲の形状を観察しながら、距離センサで狭窄路を形成する測定対象物までの距離を測定することが行われている。
距離センサとしては、たとえば、特許文献1に記載された内視鏡のように、測定対象物に可視光線や近赤外光線などの光を照射し、測定対象物で反射された光を測定することで測定対象物までの距離を測定するものがある。
特許文献1の内視鏡は、光ファイバを内蔵している。この光ファイバは、断面が略円形のライトガイド用光ファイバと、ライトガイド用光ファイバの中心に埋め込まれた観察用光ファイバと、ライトガイド用光ファイバの中心から所定の距離だけ離間した位置に埋め込まれた細い筒状の実写用ガラス筒と、で構成されている。
ライトガイド用光ファイバの基端部からライトガイド用光ファイバ内に誘導されたハロゲン光などの照明用の光が先端部から放射され、患部などを照明する。患部で反射された光は観察用光ファイバで集光され、基端部に案内される。したがって、観察用光ファイバの基端部から外部に案内された光をビデオカメラなどで取り込み、画像を取得することで、患部の状態を観察することができる。
また、実写用ガラス筒によってレーザー光が先端部に誘導され、患部の照射面に、周囲の部分よりも明るくされた光スポットが形成される。光スポットで反射された反射光も観察用光ファイバで集光される。
実写用ガラス筒は観察用光ファイバの中心部から所定の距離だけ離間して配置されているので、光ファイバの先端部から照射面までの距離によって、観察用光ファイバで集光された照明用の光内における光スポットで反射された反射光の位置が変化する。この位置の変化により、測定対象物までの距離を測定する。
特開平8−285541号公報
しかしながら、特許文献1に記載された内視鏡では、測定対象物までの距離を測定するのに、光スポットの像が入った測定対象物の画像を取得する必要がある。
画像中における光スポットの像が入った部分は、内視鏡からの距離が分かっている部分である。しかし、光スポットの像が入った部分は、その周囲との明るさが異なっており、光スポットの像が入った部分とその周囲とを比較しにくい。
光スポットの像の無い画像を取得することが望まれるが、光スポットの像が入った画像を取得したときしか測定対象物までの距離が測定できない。このため、光スポットの像が入った画像および光スポットの像の無い画像を連続して取得し、光スポットの像が入った画像から測定した距離を光スポットの像の無い画像に対応づけることになるが、両画像を取得するのに一定の時間を要するので、光スポットの像の無い画像に対応づけられる距離の誤差が大きくなる恐れがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、測定対象物に光スポットの像の無い画像を生成するとともに、測定対象物までの距離を測定してから、この距離に対応づけられる光スポットの像の無い画像を取得するまでに要する時間を短縮させた内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の内視鏡システムは、挿入部を有する内視鏡と、前記挿入部が挿通可能なチャンネルが設けられたガイドチューブ装置とを備える内視鏡システムであって、前記内視鏡は、所定の観察視野内の光に応じて電荷を蓄積することで前記光の画像信号を生成する撮像素子と、前記撮像素子が前記電荷を蓄積する時間を調節する電子シャッターと、前記観察視野内に照明光を照射する照明ユニットと、前記画像信号を所定の時間間隔ごとに読み出して処理し画像を取得する画像処理部と、を有し、前記ガイドチューブ装置は、前記観察視野内に存在する前記測定対象物上の照射位置に位置検出光を照射し、前記照射位置で反射された前記位置検出光を検出することで前記照射位置までの距離を測定する距離測定部と、前記距離測定部を制御する測定状態制御部と、を有し、前記測定状態制御部は、前記撮像素子が前記電荷を蓄積していないときに前記距離測定部により前記位置検出光を照射させ、前記測定対象物上の前記照射位置までの距離を検出する第一の距離検出モードを有することを特徴としている。
また、上記の内視鏡システムにおいて、前記内視鏡は、それぞれの前記画像を、前記画像信号を読み出す直前に測定した前記照射位置までの距離と対応づけて記録する画像記録部を有することがより好ましい。
また、上記の内視鏡システムにおいて、前記内視鏡は、前記距離測定部で測定された前記照射位置までの距離に基づいて、前記画像中における前記照射位置に対応する仮想位置を求める照射位置算出部を有し、前記画像記録部は、それぞれの前記画像を、前記画像信号を読み出す直前に測定した前記距離に基づいて求められた前記仮想位置に対応づけて記録することがより好ましい。
また、上記の内視鏡システムにおいて、前記内視鏡および前記ガイドチューブ装置の少なくとも一方には、前記挿入部の向きを測定する姿勢測定部が備えられ、前記画像記録部は、それぞれの前記画像を、前記画像信号を読み出すと同時、または読み出す直前に測定した前記挿入部の向きと対応づけて記録することがより好ましい。
また、上記の内視鏡システムにおいて、前記内視鏡および前記ガイドチューブ装置の少なくとも一方には、前記挿入部の位置を測定する位置測定部が備えられ、前記画像記録部は、それぞれの前記画像を、前記画像信号を読み出すと同時、または読み出す直前に測定した前記挿入部の位置と対応づけて記録することがより好ましい。
また、上記の内視鏡システムにおいて、前記測定状態制御部は、前記撮像素子が前記電荷を蓄積しているときに前記距離測定部により、前記測定対象物上の前記照射位置に前記位置検出光を照射させ、前記測定対象物上の前記照射位置までの距離を検出する第二の距離検出モードを有していることより好ましい。
本発明の内視鏡システムによれば、測定対象物に光スポットの像の無い画像信号を生成するとともに、測定対象物までの距離を測定してから、この距離に対応づけられる光スポットの像の無い画像信号を取得するまでに要する時間を短縮させることができる。
本発明の第1実施形態の内視鏡システムの全体図である。 同内視鏡システムの内視鏡の全体図である。 同内視鏡システムのブロック図である。 同内視鏡システムの照明ユニットが照射する照明光および投光部が照射するレーザー光の強度分布を示す図である。 同内視鏡システムのCCDのフォトダイオードの感度特性を示す図である。 同内視鏡システムのガイドチューブ装置の全体図である。 同内視鏡システムを用いたときの各座標系の関係を説明する図である。 同内視鏡システムのLCDの表示の一例を示す図である。 同内視鏡システムを用いたときの測定対象物までの距離と観察視野に対応する範囲との関係をレンズの光軸に直交する方向から見た図である。 同関係をレンズの光軸に平行な方向から見た図である。 図11(a)は図9において距離D1のときのLCDに表示されたフレームにおける仮想位置を示す図であり、図11(b)は図9において距離D2のときのLCDに表示されたフレームにおける仮想位置を示す図である。 同内視鏡システムの処置部による制御内容を示すフローチャートである。 同内視鏡システムのタイミングチャートである。 同内視鏡システムの画像記録部に記録される記録内容を説明する図である。 同内視鏡システムを用いたときの投光部からの距離に対するフレーム中の仮想位置の関係を示す表である。 本発明の第2実施形態の内視鏡システムのタイミングチャートである。 本発明の変形例の内視鏡システムの先端側を湾曲させたときの図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る内視鏡システムの第1実施形態を、図1から図15を参照しながら説明する。本内視鏡システムは、狭窄路内に挿入されて、狭窄路内を観察するとともに測定対象物までの距離を測定する装置である。
図1に示すように、内視鏡システム1は、長尺の挿入部2を有する内視鏡3と、挿入部2が挿通可能なチャンネル4が設けられたガイドチューブ装置5とを備えている。
図2に示すように、内視鏡3の基本構成は、挿入部2の先端の前方を観察する、いわゆる直視用の内視鏡装置と同様である。内視鏡3は、前述の挿入部2と、挿入部2の基端部に取付けられ挿入部2を操作する内視鏡操作部8と、内視鏡操作部8に接続された内視鏡本体9と、挿入部2で観察することにより取得された画像を表示する表示部10とを有している。
挿入部2は、センサなどが内蔵され挿入部2の先端に配置された先端硬質部11と、先端硬質部11の基端側に接続され湾曲可能な湾曲部12と、湾曲部12の基端側に接続された可撓性を有する可撓管部13とを有している。
挿入部2は、挿入部2の軸線回りに捻りにくく、挿入部2の軸線方向に伸縮しにくくなるように構成されている。
図3に示すように、先端硬質部11は、先端硬質部11の前方となる観察視野θ1内の光を集光するレンズ15と、集光された光を受けるCCD(撮像素子)16と、CCD16内に設けられた不図示の電子シャッターと、観察視野θ1内に照明光を照射する照明ユニット17とを備えている。
図4に、照明ユニット17が照射する照明光の強度分布B1を示す。図4に示すように、照明ユニット17は、主に可視光線を照射するように設定されている。
図示はしないが、CCD16には、所定の平面上に多数配置されたフォトダイオードと、不要電荷の排出用のドレインと、電荷の排出を制御する読出しゲートが設けられている。それぞれのフォトダイオードは、自身が受ける光に応じて電荷を蓄積し、多数のフォトダイオードで、受けた光の画像信号を生成する。図5に示すCCD16のフォトダイオードの感度特性のように、フォトダイオードは、可視光線だけでなく近赤外線も検出できるように設定されている。
読出しゲートは、CCD16に取り付けられた不図示のパルス発生部が発生させる読出ゲートパルスにより駆動され、読出ゲートパルスにより規定された期間だけフォトダイオードに電荷を蓄積させ、それ以外の期間は、電荷をドレインに掃き捨てることができる。このように、読出しゲートおよびパルス発生部が電子シャッターとして機能し、読出しゲートは、読出ゲートパルスに基づいてフォトダイオードが電荷を蓄積する時間を調節する。
湾曲部12の先端側には、不図示の操作ワイヤの先端部が接続されている。操作ワイヤは可撓管部13内を通して基端側に延び、操作ワイヤの基端部は内視鏡操作部8に接続されている。
図2に示すように、内視鏡操作部8には、湾曲部12を湾曲操作するための湾曲操作ボタン18と、内視鏡本体9および表示部10などを操作するための主操作ボタン19とが設けられている。
湾曲操作ボタン18を押すと、不図示のモータにより操作ワイヤが牽引され、湾曲部12が湾曲するように構成されている。
また、主操作ボタン19を操作すると、内視鏡本体9の後述する処理部28を動作させる電源のON/OFFなどを切り替えることができる。
図3に示すように、内視鏡本体9は、ケーシング23と、ケーシング23に内蔵され照明ユニット17を制御する照明制御部24、CCD16が生成した画像信号から画像を取得する画像処理部25、後述する仮想位置を求める照射位置算出部26、画像を記録する画像記録部27、内視鏡本体9全体としての制御処理を行う処理部28、および挿入部2や表示部10などに電力を供給する電源部29とを有している。
照明制御部24、画像処理部25は、内視鏡操作部8を介して、照明ユニット17、CCD16にそれぞれ電気的に接続されている。画像処理部25、照射位置算出部26、画像記録部27は、この順で接続されている。そして、処理部28は、照明制御部24、照射位置算出部26および画像記録部27と電気的に接続されている。
画像処理部25は、CCD16が生成した画像信号を、たとえば、30分の1秒などの、所定の時間間隔ごとに読み出して処理し、フレーム(画像)を連続させた動画像を取得する。
後述するように、ガイドチューブ装置5に設けられた距離測定部48は、測定対象物Wの照射位置P1までの距離を算出する。照射位置算出部26は、この算出された距離に基づいてフレーム中における照射位置P1に対応する仮想位置を求める。照射位置算出部26が仮想位置を求める手順については、後で詳しく説明する。
画像記録部27は、不図示のメモリーを備えていて、画像処理部25が取得した動画像のそれぞれのフレームを、後述する測定対象物Wまでの距離、挿入部2の先端側の向き、挿入部2の先端側の位置と対応づけて記録する。
処理部28は、パルス発生部が発生する読出ゲートパルスを規定する命令を送信したりするなどの、各種制御処理を行う。
ケーシング23の外面には、処理部28および電源部29に電気的に接続されたコネクタ30と、ガイドチューブ装置5の先端側を所定の位置に係止する係止部31とが取付けられている。
図2に示すように、表示部10は、ケーシング23に着脱自在に配設されている。表示部10は、動画像などを表示するLCD32と、コネクタ30に着脱可能な配線33とを有している。
配線33をコネクタ30に接続することで、表示部10は電源部29から所定の電力を供給されるとともに、処理部28から送信された動画像などをLCD32に表示することができる。
図6に示すように、ガイドチューブ装置5は、可撓性を有する材料で形成されたチューブ本体37と、チューブ本体37の基端側に接続され内視鏡操作部8に着脱可能なチューブ接続部38とを有している。
チューブ本体37は、先端側に設けられたリング状のベース部材39、第一可撓管部40、および第二可撓管部41を先端側から基端側に順に接続して構成されている。
ベース部材39、第一可撓管部40、および第二可撓管部41には、前述のチャンネル4が形成されている。
なお、チューブ接続部38が内視鏡操作部8に取付けられる挿入部2の軸線回りの向きは、一定になるように規制されている。
図3に示すように、ベース部材39には、チューブ接続部38の後述する通信制御部55との間で信号の送受信を行う通信制御部42と、測定対象物Wまでの距離を測定する距離測定部48と、ベース部材39の向きを測定する姿勢センサ(姿勢測定部)49aおよびベース部材39の位置を測定する位置センサ(位置測定部)49bを有する観察方向検出部49とが配置されている。チャンネル4に挿入部2を挿通してチューブ接続部38を内視鏡操作部8に取付けたときに、距離測定部48および観察方向検出部49は、湾曲部12より先端側に位置する先端領域H内に配置されるように設定されている。
本実施形態では、距離測定部48として、観察視野θ1内に存在する測定対象物W上の照射位置P1にレーザー光を照射してから、照射位置P1で反射されて検出するまでの時間に基づいてレーザー光を検出することで照射位置P1までの距離を測定するTOF(Time Of Flight)型の距離センサが用いられている。
距離測定部48は、レーザー光(位置検出光)L1を前方に照射する投光部43と、通信制御部42からの信号に基づいて投光部43を制御する光制御部44と、測定対象物Wで反射されたレーザー光L1を受ける受光部45と、受光部45で検出したレーザー光L1の信号を増幅する戻光検出部46と、投光部43から測定対象物Wまでの距離を算出する距離算出部47とを備えている。
投光部43および受光部45は、ベース部材39の先端面に露出した状態で配置されている。一方で、本実施形態では、通信制御部42、光制御部44、戻光検出部46、距離算出部47、および観察方向検出部49は、ベース部材39に内蔵されている。
図4に、投光部43が照射するレーザー光L1の強度分布B2を示す。図4に示すように、投光部43は、主に近赤外線を照射するように設定されている。また、受光部45も主に近赤外線を受けるように設定されている。
図3に示すように、投光部43は、ベース部材39の軸線C1とほぼ平行にレーザー光L1を照射するように設定されている。そして、投光部43が測定対象物Wにレーザー光L1を照射する照射位置P1は、レンズ15の観察視野θ1内に位置するように調節されている。
光制御部44は、通信制御部42と電気的に接続されていて、通信制御部42から受信された信号に基づいて、投光部43への電力の供給状態を切替える。
受光部45には1次元PSD(Position Sensitive Detector)やCCDなどの、光を受ける方向を検出することができる素子を適宜選択して用いることができる。距離算出部47は、投光部43でレーザー光L1が照射された時から反射されたレーザー光L1が受光部45で受光される時までの時間差に基づいて、投光部43から測定対象物Wの照射位置P1までの距離を算出し、その結果を信号として通信制御部42に送信する。
姿勢センサ49aとしては、たとえば、加速度センサやジャイロスコープなどを、位置センサ49bとしては、加速度センサ、および加速度センサで検出される加速度を積分して位置を算出する装置を組み合わせたものを、それぞれ用いることができる。
これまで説明した距離測定部48、姿勢センサ49a、および位置センサ49bとしては、上述のような公知のセンサを適宜用いることができる。
通信制御部42は、距離を算出した結果を表す信号、姿勢センサ49aで測定されたベース部材39の向きを表す信号、および、位置センサ49bで測定されたベース部材39の位置を表す信号を、チューブ本体37内を通る電線50を介して通信制御部55に送信する。通信制御部42は、通信制御部42に接続される電線50の本数を、たとえば3本に低減するために、複数の信号を1つの信号に重畳したり分離したりする処理を行う。
第一可撓管部40および第二可撓管部41は、公知の構成のものであるので、図示せずにその構成の概要を説明する。
第一可撓管部40は、管状に形成された内部材と、内部材の外周面に同軸に取付けられた外部材とを備えている。
内部材および外部材は、たとえば、樹脂材料などで形成することができ、本実施形態では、硬度が50〜60程度のウレタンでそれぞれ形成されている。内部材と外部材との間には、前述の電線50が配置されている。
内部材および外部材は一体に形成され、チューブ接続部38を内視鏡操作部8に取付けたときに、第一可撓管部40が挿入部2の湾曲部12に対応する位置、すなわち湾曲部12の径方向外側に配置されるように構成されている。
第二可撓管部41は、金属製のコイルと、コイルの外周面に設けられたプラスチック製の防水チューブとを有している。
コイルと防水チューブとの間には、電線50が配置され、電線50の基端側は、図6に示すように、保護部材51内を通してチューブ接続部38に接続されている。
以上のように構成された第一可撓管部40および第二可撓管部41において、本実施形態では、第一可撓管部40の方が第二可撓管部41より曲げ剛性が小さくなるように設定されている。
図3および図6に示すように、チューブ接続部38は、接続ケーシング54と、接続ケーシング54内に収容された通信制御部55、通信制御部55に接続され距離測定部48を制御する測定状態制御部56、および距離測定部48などに電力を供給する電力供給部57と、接続ケーシング54の表面に取付けられた固定治具58と、測定状態制御部56および電力供給部57に電気的に接続された配線59とを備えている。
通信制御部55は、通信制御部42と同様に信号の重畳、分離処理を行う。
通信制御部55および電力供給部57は、電線50の基端にそれぞれ接続されている。
以上のように構成されたチューブ本体37は、チューブ本体37の軸線回りに捻りにくく、チューブ本体37の軸線方向に伸縮しにくくなるように構成されている。
次に、距離測定部48で測定した測定対象物Wまでの距離、観察方向検出部49で測定されたベース部材39の向きおよびベース部材39の位置から、測定対象物Wの照射位置P1の位置を求める原理について説明する。
係止部31にガイドチューブ装置5の先端側が係止された状態で内視鏡操作部8の主操作ボタン19を操作すると、処理部28は、係止部31に係止された状態での姿勢センサ49aの向き、および位置センサ49bの位置を初期状態として記憶する。
そして、使用者が内視鏡システム1を押し込んだり、湾曲部12を湾曲させたりして操作して、挿入部2の先端を測定対象物Wに近づけ、図7に示すように、内視鏡本体9に設定されたグローバル座標系Σgに対して、挿入部2の先端面に設定されたセンサ座標系Σsが移動した場合で説明する。グローバル座標系Σgは、xg軸、yg軸、およびzg軸による直交座標系であり、センサ座標系Σsは、xs軸、ys軸、およびzs軸による直交座標系であるものとする。
この場合、センサ座標系Σsからグローバル座標系Σgへの変換行列Asは、姿勢センサ49aで測定されるベース部材39の向き、および位置センサ49bで測定されるベース部材39の位置の関数となる。そして、グローバル座標系Σg、センサ座標系Σs、および変換行列Asの関係は(1)式のように表される。
Σg=AsΣs ・・(1)
そして、測定対象物W上にオブジェクト座標系Σoを設定する。オブジェクト座標系Σoは、xo軸、yo軸、およびzo軸による直交座標系であるものとする。
この場合、オブジェクト座標系Σoからセンサ座標系Σsへの変換行列ALは、距離測定部48で測定される測定対象物Wまでの距離の位置の関数となる。そして、センサ座標系Σs、オブジェクト座標系Σo、および変換行列ALの関係は(2)式のように表される。
Σs=ALΣo ・・(2)
(1)式および(2)式から(3)式が導かれる。
Σg=AsLΣo ・・(3)
そして、オブジェクト座標系Σoにおける座標Po(Xo、Yo、Zo)を(3)式で変換することで、グローバル座標系Σgにおける座標Pg(Xg、Yg、Zg)を算出することができる。
Figure 2011234871
次に、照射位置算出部26が求める仮想位置について説明する。
前述のように、CCD16は、光を受けて生じた電荷を蓄積する状態(以下では、説明の便宜のため「開状態」と称する。)と、光を受けて生じた電荷を蓄積せずに掃き捨てる状態(以下では、説明の便宜のため「閉状態」と称する。)とに交互に切り替えられる。
レーザー光L1が照射された照射位置P1は周囲に比べて明るくなり、表面を観察しにくくなるので、レーザー光L1が照射された照射位置P1の光スポットの像がフレームに入らないように、開状態中はレーザー光L1を照射しないように制御される場合がある。
しかし、光スポットの像の位置が測定対象物Wにおける投光部43からの距離が測定された位置なので、使用者が挿入部2の周囲の形状を正確に認識できるようにするために、以下のように表示することがある。すなわち、画像中における照射位置に対応する仮想位置を、LCD32に表示されたフレーム中に、仮想位置の周囲の測定対象物Wが認識しにくくならない程度に表示する。その表示は、たとえば、図8に示す十字印Gのようである。
次に、照射位置算出部26が仮想位置を求める原理について説明する。なお、図9はレンズ15の光軸C2に直交する方向から見た図、図10はレンズ15の光軸C2に平行な方向から見た図となっている。また、以下では、レーザー光L1が光軸C2と平行に照射されていて、光スポットの像がCCD16による矩形状の撮像範囲の対角線上の所定の位置に照射される場合を例にとって説明する。
図9および図10に示すように、投光部43から不図示の測定対象物Wの照射位置P1までの距離がD1ときは、観察視野θ1に対応して、光軸C2に直交する方向から見た範囲R11、光軸C2に平行な方向から見た範囲R12の一部となる矩形状の撮像範囲R13がCCD16により画像信号に変換される。同様に、投光部43から測定対象物Wの照射位置P1までの距離がD2ときは、観察視野θ1に対応して、光軸C2に直交する方向から見た範囲R21、光軸C2に平行な方向から見た範囲R22の一部となる矩形状の撮像範囲R23がCCD16により画像信号に変換される。
ここで、光軸C2からレーザー光L1までの距離をrLとする。また、図11(a)に示すようにLCD32の中心Uから隅部までの距離をRFとする。
挿入部2およびチューブ本体37は、軸線回りに捻りにくくなるように構成されているとともに、チューブ接続部38が内視鏡操作部8に取付けられる向きは、一定になるように規制されている。このため、図11(a)に示す距離D1に対応する仮想位置Q1、および図11(b)に示す距離D2に対応する仮想位置Q2は、中心Uおよび撮像範囲の隅部を通る直線M上に配置される。さらに、照射位置P1までの距離がD1からD2と長くなるのにしたがって、フレーム中の仮想位置は、Q1からQ2とフレームの中心Uに近づく。
図11(a)、(b)に示すように、中心Uから仮想位置Q1までの距離をrU1、中心Uから仮想位置Q2までの距離をrU2とする。
フレームに中心Uを通り互いに直交するX軸およびY軸を設定し、X軸の正の方向から直線Mまでの中心U回りの角度をθLとする。
このとき、オブジェクト座標系Σoにおける照射位置P1の座標Poは、(5)式のように表される。
Figure 2011234871
また、センサ座標系Σsにおける照射位置P1の座標Psは、(6)式のように表される。
Figure 2011234871
一方で、レンズ15の歪曲収差はないとすると、(7)式および(8)式のようになる。なお、図9における距離Dは距離D1、D2を一般化したものであり、距離rUは距離rU1、rU2を一般化したものである。
Figure 2011234871
(7)式および(8)式より、Cを定数として(9)式が導かれる。
Figure 2011234871
したがって、フレーム中の仮想位置Qは(10)式のように表される。
Figure 2011234871
次に、以上のように構成された内視鏡システム1の動作について説明する。
まず、使用者は、ガイドチューブ装置5のチャンネル4に内視鏡3の挿入部2を挿通させるとともに、固定治具58を内視鏡操作部8に装着することによりチューブ接続部38を挿入部2に取付け、距離測定部48および観察方向検出部49が先端領域H内に配置されるように調節する。そして、コネクタ30に配線59を接続し、ガイドチューブ装置5の先端側を係止部31に係止しておく。
続いて、図12に示すように、主操作ボタン19が操作されて処理部28の電源がOFFになり、処理部28が停止中の状態(ステップS1)から、主操作ボタン19を操作して電源をONにすると、処理部28は動作中であるが距離測定部48は停止中の状態となる(ステップS2)。また、主操作ボタン19を操作して電源をOFFにすると、再び、処理部28が停止中の状態(ステップS1)となる。
処理部28は動作中であるが距離測定部48は停止中の状態(ステップS2)において、主操作ボタン19を操作して測定対象物Wまでの距離測定機能の起動要求を出すと、以下に説明するようなライブ状態になる。
ライブ状態では、処理部28は、照明制御部24により照明ユニット17から照明光を照射させるとともに、図13に示すように、CCD16を所定時間開状態とし、さらに開状態の後でCCD16を所定時間閉状態として、合計で一定の時間間隔ΔT1の間でCCD16を開状態にしてさらに開状態とする作業を繰り返し、さらに、測定状態制御部56に第一の距離検出モードを実行するように命令する(ステップS3)。なお、時間間隔ΔT1は、たとえば、30分の1秒などに設定される。
測定状態制御部56は、第一の距離検出モードにおいて、CCD16が閉状態にあるときに、距離測定部48によりレーザー光L1を照射させ、時刻T11において測定対象物W上の照射位置P1までの距離を検出する。
レーザー光L1は、CCD16が閉状態であるとき、すなわち、CCD16が電荷を蓄積せずに掃き捨てる状態のときに照射されるので、フレーム中に光スポットの像が入らない。
さらに、照射位置算出部26は、距離測定部48が算出した投光部43から照射位置P1までの距離に基づいて仮想位置を求める。そして、CCD16が開状態となり画像信号を読み出してフレームを取得した時刻T13において、図6に示すように、LCD32に表示された測定対象物Wの像とともに、仮想位置を十字印Gのように表示する。
一方で、姿勢センサ49aはベース部材39の向きを、位置センサ49bはベース部材39の位置を、時間間隔ΔT1とは無関係に、たとえば、ΔT1の2倍である時間間隔ΔT2ごとに、それぞれ繰り返し測定する。
処理部28は、さらに、図7および図13に示すように、フレームを取得した時刻T13より前であって最新の時刻T11において測定した照射位置P1までの距離E1、時刻前記T13より前であって最新の時刻T14に測定したベース部材39の位置E2および向きE3と対応づけて、時刻T13に取得したフレームE4をLCD32に表示する。
これら、フレームと対応づけられた仮想位置、照射位置P1までの距離E1、ベース部材39の位置E2および向きE3は画像記録部27へ時刻T15に記録される。
LCD32への表示および画像記録部27への記録は、時間間隔ΔT1ごとに繰り返して行われる。
主操作ボタン19を操作して距離測定機能の停止要求を出すと、処理部28は動作中であるが距離測定部48は停止中の状態(ステップS2)となる。
距離測定機能が動作しているライブ状態(ステップS3)において、主操作ボタン19を操作して静止画像の撮影要求を出すと、以下に説明するような静止画像撮影状態になる。
静止画像撮影状態において、処理部28は、画像記録部27に命令して、時刻T13に取得したフレームと対応づけて、時刻T13より前であって最新の時刻T11において測定した照射位置P1までの距離、前記時刻T11において測定した距離に基づいて求められた仮想位置、そして前記時刻T13より前であって最新の時刻T14に測定したベース部材39の位置および向きを記録させる(ステップS4)。
このとき、画像記録部27には、図14に示すように、フレームの画像データ、照射位置P1までの距離のデータ、フレーム上の仮想位置の座標を表すデータ、ベース部材の位置を表すデータ、およびベース部材の向きを表すデータが対応づけられたデータセット1が記録される。
画像記録部27への記録が終了すると、撮影終了となって自動的にライブ状態(ステップS3)となる。
静止画像の撮影要求が出されるたびに、図14に示すように画像記録部27へデータセット2、データセット3、‥、が順に記録されていく。なお、各データセットは、同じデータ構造となっている。
このように、使用者は、LCD32の表示を見て挿入部2の前方を確認しながら、挿入部2を狭窄路内に挿入していく。必要に応じて、湾曲操作ボタン18を操作して挿入部2の湾曲部12を湾曲操作するが、湾曲部12の径方向外側に第一可撓管部40が配置されているので、湾曲部12を支障なく湾曲操作することができる。
使用者は、挿入部2の先端を狭窄路内の所望の位置まで挿入し、LCD32に表示されるフレームE4、仮想位置を表す十字印G、照射位置P1までの距離E1、およびベース部材39の位置E2および向きE3を参考にしながら周囲の状況を観察する。
以上説明したように、本実施形態の内視鏡システム1によれば、CCD16が電荷を蓄積していないときに距離測定部48によりレーザー光L1を照射させ、測定対象物W上の照射位置P1までの距離を検出することで、光スポットの像の無い画像を取得することができる。
また、従来は、光スポットの像が入った測定対象物Wの画像を取得して照射位置までの距離を算出してから光スポットの像の無い画像を取得していたので、照射位置までの距離を検出してから光スポットの像の無い画像を取得するのに、前記時間間隔ΔT1に相当する時間を要していた。これに対して、本実施形態の内視鏡システム1は、CCD16とは別に受光部45を備えているので、CCD16が閉状態のときに照射位置P1までの距離を検出する。このため、照射位置P1までの距離を検出してから、この距離に対応づけられる光スポットの像の無い画像を取得するまでに要する時間を、たとえば、開状態の間隔程度までに短縮させることができる。
内視鏡3は画像記録部27を有するので、照射位置P1までの距離と対応づけた画像を、画像記録部27に記録することができる。
そして、内視鏡3は仮想位置を求める照射位置算出部26を有し、画像記録部27は、それぞれの画像を仮想位置に対応づけて記録する。このため、光スポットの像の無い静止画像であっても、距離が測定された部分を確認することで、挿入部2の周囲の形状を正確に認識することができるとともに、その結果を画像記録部27に記録することができる。
ガイドチューブ装置5には姿勢センサ49aが備えられ、画像記録部27は、それぞれの画像を、ベース部材39の向きと対応づけて記録する。したがって、画像が取得されたときの先端硬質部11の向きを知ることで、挿入部2の周囲の形状をより正確に認識することができるとともに、その結果を画像記録部27に記録することができる。
また、ガイドチューブ装置5には位置センサ49bが備えられ、画像記録部27は、それぞれの画像を、ベース部材39の位置と対応づけて記録する。したがって、画像が取得されたときの先端硬質部11の位置を知ることで、挿入部2の周囲の形状を正確に認識することができるとともに、その結果を画像記録部27に記録することができる。
なお、本実施形態では、光スポットの像がCCD16による矩形状の撮像範囲の対角線上の所定の位置に照射される場合を例にとって説明したが、光スポットの像が撮像範囲の対角線上以外の位置に照射される場合でも、仮想位置を同様に求めることができる。
また、(10)式は用いずに、予め、投光部43からの距離に対するフレーム中の仮想位置の関係を、実際に測定することにより図15に示すように求めておく。そして、距離測定部48により投光部43から測定対象物Wまでの距離を求めることで、図15の関係からフレーム中の仮想位置を予測するように構成してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の内視鏡システムは、上記第1実施形態の内視鏡システム1と同一の構成を有していて、測定状態制御部56の制御方法のみ異なるものである。
測定状態制御部56は、上記第1実施形態の第一の距離検出モードだけでなく、CCD16が電荷を蓄積しているときに距離測定部48により、測定対象物W上の照射位置P1にレーザー光L1を照射させ、測定対象物W上の照射位置P1までの距離を検出する第二の距離検出モードを有している。
本実施形態では、測定状態制御部56は不図示のメモリーを備えていて、測定対象物Wの照射位置P1までの距離に対して複数の範囲が設定され、これらの範囲がメモリーに記憶されている。そして、その距離が設定された複数の範囲間で変化したときに、光スポットの像が入ったフレームを1つだけ取得するように設定されている。
具体的には、図16に示すように、0以上La未満の距離が範囲Ra、La以上Lb未満の距離が範囲Rb、Lb以上の距離が範囲Rc、とそれぞれ設定されているものとする。そして、測定対象物Wの照射位置P1までの距離が属する範囲が、範囲Ra、Rb、Rcの、いずれか1つの範囲から他の1つの範囲に移ったときに、第二の距離検出モードとなり、光スポットの像が入ったフレームを1つ取得して再び第一の距離検出モードに移行する。
次に、以上のように構成された内視鏡システムの動作について、上記第1実施形態の内視鏡システム1と異なる点に重点をおいて説明する。
時刻T21において範囲Raに入っていた照射位置P1までの距離が、時刻T22において範囲Rbに移ったことを検出すると、測定状態制御部56は、第一の距離検出モードから第二の距離検出モードに切り替える。
すると、時刻T22の直後として時刻T23に取得されるフレームは、CCD16が開状態にあるときにレーザー光L1を照射させながら取得するので、光スポットの像が入ったものになる。
光スポットの像が入ったフレームは、時刻T24に距離算出部47により求められた投光部43から測定対象物Wまでの距離と対応づけられ、時刻T25に画像記録部27に記録される。
この後で、測定状態制御部56は第二の距離検出モードから第一の距離検出モードに切り替わり、時刻T26から時刻T27にかけて照射位置P1までの距離が属する範囲が移ったことを検出すると、時刻T27において再び第二の距離検出モードに切り替わる。
以上説明したように、本実施形態の内視鏡システムによれば、測定対象物Wに光スポットの像の無いフレームを生成するとともに、測定対象物Wまでの距離を測定してから、この距離に対応づけられる光スポットの像の無いフレームを取得するまでに要する時間を短縮させることができる。
さらに、測定状態制御部56は第一の距離検出モードと第二の距離検出モードとを有しているので、フレーム中に光スポットの像を入れて、仮想位置が測定対象物Wにおける距離を測定した部分の位置と対応しているか確認することができる。
以上、本発明の第1実施形態および第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更等も含まれる。
たとえば、上記第1実施形態および第2実施形態では、内視鏡システムが挿入される狭窄路がほぼ直線状である場合には、姿勢センサ49aおよび位置センサ49bは備えられなくてもよい。
予め、操作ワイヤを牽引する量と湾曲部12および第一可撓管部40が湾曲する量との関係を求めておけば、ベース部材39の向きが分かる。さらに、狭窄路がほぼ直線状である場合には、内視鏡システムを挿入した長さとベース部材39の位置が対応するからである。
この場合、図17に示すように、内視鏡本体9に設定されたグローバル座標系Σgから、湾曲部12の基端部に設定された座標系ΣTへの変換行列ATの関係は(11)式のように表される。ただし、座標系ΣTは、xT軸、yT軸、およびzT軸による直交座標系であるものとする。
Σg=ATΣT ・・(11)
座標系ΣTからセンサ座標系Σsへの変換行列Asは、湾曲部12の湾曲形状から求められるものであり、(12)式のように表される。
ΣT=AsΣs ・・(12)
(2)式、(11)式および(12)式から(13)式が導かれる。
Σg=ATsLΣo ・・(13)
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、姿勢センサ49aおよび位置センサ49bは、ガイドチューブ装置5に備えられているとしたが、それぞれのセンサは、内視鏡3に備えられていてもよい。
上記第1実施形態および第2実施形態では、撮像素子としては、CCD16以外にも、MOSやCIDなどの公知の2次元型撮像デバイスを用いることができる。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、画像を記録する必要がない場合には、画像記録部27は備えられなくてもよい。
仮想位置をLCD32に表示する必要の無い場合には、照射位置算出部26は備えられなくてもよい。
さらに、上記第1実施形態および第2実施形態では、撮像素子としてCCD16を用いたが、CCD16に代えてCMOSなどのセンサを用いてもよい。
1 内視鏡システム
2 挿入部
3 内視鏡
4 チャンネル
5 ガイドチューブ装置
16 CCD(撮像素子)
17 照明ユニット
25 画像処理部
26 照射位置算出部
27 画像記録部
48 距離測定部
49a 姿勢センサ(姿勢測定部)
49b 位置センサ(位置測定部)
56 測定状態制御部
L1 レーザー光(位置検出光)
P1 照射位置
Q1、Q2 仮想位置
W 測定対象物
θ1 観察視野

Claims (6)

  1. 挿入部を有する内視鏡と、前記挿入部が挿通可能なチャンネルが設けられたガイドチューブ装置とを備える内視鏡システムであって、
    前記内視鏡は、
    所定の観察視野内の光に応じて電荷を蓄積することで前記光の画像信号を生成する撮像素子と、
    前記撮像素子が前記電荷を蓄積する時間を調節する電子シャッターと、
    前記観察視野内に照明光を照射する照明ユニットと、
    前記画像信号を所定の時間間隔ごとに読み出して処理し画像を取得する画像処理部と、
    を有し、
    前記ガイドチューブ装置は、
    前記観察視野内に存在する前記測定対象物上の照射位置に位置検出光を照射し、前記照射位置で反射された前記位置検出光を検出することで前記照射位置までの距離を測定する距離測定部と、
    前記距離測定部を制御する測定状態制御部と、
    を有し、
    前記測定状態制御部は、前記撮像素子が前記電荷を蓄積していないときに前記距離測定部により前記位置検出光を照射させ、前記測定対象物上の前記照射位置までの距離を検出する第一の距離検出モードを有することを特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記内視鏡は、
    それぞれの前記画像を、前記画像信号を読み出す直前に測定した前記照射位置までの距離と対応づけて記録する画像記録部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記内視鏡は、
    前記距離測定部で測定された前記照射位置までの距離に基づいて、前記画像中における前記照射位置に対応する仮想位置を求める照射位置算出部を有し、
    前記画像記録部は、それぞれの前記画像を、前記画像信号を読み出す直前に測定した前記距離に基づいて求められた前記仮想位置に対応づけて記録することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記内視鏡および前記ガイドチューブ装置の少なくとも一方には、前記挿入部の向きを測定する姿勢測定部が備えられ、
    前記画像記録部は、それぞれの前記画像を、前記画像信号を読み出すと同時、または読み出す直前に測定した前記挿入部の向きと対応づけて記録することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
  5. 前記内視鏡および前記ガイドチューブ装置の少なくとも一方には、前記挿入部の位置を測定する位置測定部が備えられ、
    前記画像記録部は、それぞれの前記画像を、前記画像信号を読み出すと同時、または読み出す直前に測定した前記挿入部の位置と対応づけて記録することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
  6. 前記測定状態制御部は、前記撮像素子が前記電荷を蓄積しているときに前記距離測定部により、前記測定対象物上の前記照射位置に前記位置検出光を照射させ、前記測定対象物上の前記照射位置までの距離を検出する第二の距離検出モードを有していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
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