JP2010051390A - 光断層画像取得装置及び光断層画像取得方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】内視鏡装置の鉗子口に挿入されたOCTプローブを用いて光断層画像を取得する場合に、OCTプローブの位置合わせを容易に行う。
【解決手段】モニタ装置500に、撮影中の内視鏡画像510、撮影中の断層画像512、過去に撮影された断層画像522、断層画像522の取得位置を含んで撮影された内視鏡画像520が同一画面内に並べて表示される。過去に撮影された内視鏡画像520には、断層画像522の取得位置を示す指標521が重ねて表示される。術者は、撮影中の内視鏡画像510に写り込んだエイミング光Leの軌跡511を過去に撮影された内視鏡画像520に表示された指標521の端部と同じ位置に合わせ、本撮影を行う。
【選択図】 図8
【解決手段】モニタ装置500に、撮影中の内視鏡画像510、撮影中の断層画像512、過去に撮影された断層画像522、断層画像522の取得位置を含んで撮影された内視鏡画像520が同一画面内に並べて表示される。過去に撮影された内視鏡画像520には、断層画像522の取得位置を示す指標521が重ねて表示される。術者は、撮影中の内視鏡画像510に写り込んだエイミング光Leの軌跡511を過去に撮影された内視鏡画像520に表示された指標521の端部と同じ位置に合わせ、本撮影を行う。
【選択図】 図8
Description
本発明は光断層画像取得装置及び光断層画像取得方法に係り、特に、内視鏡装置の鉗子口に挿入されたOCTプローブの位置合わせを容易に行える光断層画像取得装置及び光断層画像取得方法に関する。
従来、生体の体腔内を観察する内視鏡装置として、生体の体腔内で照明光を照射し、反射された反射光による像を撮像し、モニタ等に表示する電子内視鏡装置が広く普及され、様々な分野で利用されている。また多くの内視鏡装置は、鉗子口を備え、この鉗子口を介して体腔内に導入されたプローブにより、体腔内の組織の生検や治療を行なうことが可能となっている。
一方、近年、生体組織等の測定対象を切断せずに生体などの断層画像を取得する断層画像取得装置の開発が進められており、例えば低コヒーレンス光による干渉を用いた光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)計測法を利用した光断層画像化装置が知られている。
このOCT計測は、測定光および反射光と参照光との光路長が一致したときに干渉光が検出されることを利用した計測方法である。すなわちこの方法において、光源から射出された低コヒーレント光は測定光と参照光とに分割され、測定光は測定対象に照射され、測定対象からの反射光が合波手段に導かれる。一方、参照光は、測定対象内の測定深さを変更するために、光路長の変更が施された後に合波手段に導かれる。そして、合波手段により反射光と参照光とが合波され、合波されたことによる干渉光がヘテロダイン検波等により測定される。上記OCT装置においては、参照光の光路長を変更することにより、測定対象に対する測定位置(測定深さ)を変更し断層画像を取得するようになっており、この手法は一般にTD−OCT(Time domain OCT)計測と称されている。より具体的に、特許文献1の参照光の光路長調整機構は、光ファイバから射出した参照光をミラーに集光する光学系を有し、ミラーのみを参照光のビーム軸方向に移動させて光路長の調整を行っている。また特許文献2に示された参照光の光路長調整機構は、光ファイバから射出した参照光をレンズによって平行光化し、平行光になった参照光を再び光路長調整レンズにより集光して光ファイバに入射させ、そして、光路長調整レンズを参照光のビーム軸方向に進退させて光路長の調整を行っている。
他方、上述した参照光の光路長の変更を行うことなく高速に断層画像を取得する装置として、SD−OCT(Spectral Domain OCT)計測による光断層画像化装置が提案されている。このSD−OCT装置は、広帯域の低コヒーレント光をマイケルソン型干渉計を用いて測定光と参照光とに分割した上で、測定光を測定対象に照射させ、そのとき戻って来た反射光と参照光との干渉光を各周波数成分に分解したチャンネルドスペクトルをフーリエ解析することにより、深さ方向の走査を行わずに断層画像を構成するようにしたものである。
さらに、参照光の光路長の変更を行うことなく高速に断層画像を取得する装置として、SS−OCT(Swept source OCT)計測による光断層画像化装置も提案されている。このSS−OCT装置は、光源から射出されるレーザ光の周波数を掃引させて反射光と参照光とを干渉させ、そして光周波数領域のインターフェログラムから測定対象の深さ位置における反射光強度を検出し、これを用いて断層画像を構成するようにしたものである。
上述した断層画像において照射位置を僅かにずらしながら、測定を繰り返すことにより、所定の走査領域の2次元的な光断層画像を取得することができる。
このようなOCT装置(光断層画像化装置)は、測定部位を精細(約10μmの分解能)に観察することが可能であり、内視鏡装置の鉗子口にOCTプローブ(光プローブ)を挿入して信号光および信号光の反射光を導光し、体腔内の光断層画像を取得することにより、例えば初期癌の深達度診断なども可能となる。
特開平6−165784号公報
特開2003−139688号公報
しかしながら、内視鏡の鉗子口に挿入したOCTプローブを用いて同じ測定箇所について複数回観察する場合、高分解能が故に測定箇所の特定が難しく、OCTプローブの位置を正確に合わせて同じ測定箇所の光断層画像を取得することが困難であるという問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、内視鏡装置の鉗子口に挿入されたOCTプローブを用いて光断層画像を取得する場合に、OCTプローブの位置合わせを容易に行える光断層画像取得装置及び光断層画像取得方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の光断層画像取得装置は、内視鏡に備えられた撮像素子を用いて体腔内の内視鏡画像を取得する内視鏡画像取得手段と、前記内視鏡の鉗子口に挿通された光プローブから測定位置可視光であるエイミング光とともに測定光を照射して測定対象から反射した反射光と参照光を合波した干渉光から測定対象の光断層画像を取得する光断層画像取得手段と、体腔内の所定の位置で取得された過去の光断層画像と、前記過去の光断層画像の取得時に前記内視鏡画像取得手段により取得された過去の内視鏡画像であって、前記過去の光断層画像の取得時のエイミング光の照射位置を含む過去の内視鏡画像とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段から過去の内視鏡画像を読み出す読み出し手段と、前記内視鏡画像取得手段により取得される現在の内視鏡画像と、前記読み出し手段により読み出した過去の内視鏡画像とを表示手段に比較可能に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、内視鏡画像取得手段により取得される現在の内視鏡画像と、読み出し手段により読み出した過去の内視鏡画像とを表示手段に比較可能に表示させるようにしたので、OCTプローブの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
請求項2に示すように請求項1に記載の光断層画像取得装置において、前記表示制御手段は、前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像とを並べて前記表示手段に表示させることを特徴とする。
これにより、現在の内視鏡画像と過去の内視鏡画像とを容易に比較することができる。
請求項3に示すように請求項1に記載の光断層画像取得装置において、前記表示制御手段は、前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像とを第1の比率で重ねて前記表示手段に表示させることを特徴とする。
これにより、現在の内視鏡画像と過去の内視鏡画像とを容易に比較することができる。
請求項4に示すように請求項3に記載の光断層画像取得装置において、前記第1の比率を変更する手段を備えたことを特徴とする。
これにより、現在の内視鏡画像と過去の内視鏡画像とを容易に比較することができる。
請求項5に示すように請求項3又は4に記載の光断層画像取得装置において、前記表示制御手段が、前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像とを並べて表示させるか、又は第1の比率で重ねて表示させるかを選択する手段を備えたことを特徴とする。
これにより、現在の内視鏡画像と過去の内視鏡画像とを容易に比較することができる。
請求項6に示すように請求項1から5のいずれかに記載の光断層画像取得装置において、前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像の特徴部分を抽出する手段と、前記抽出された特徴部分が強調されて表示、又は前記抽出された特徴部分だけが表示されるように前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像を画像処理する手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、現在の内視鏡画像と過去の内視鏡画像とを容易に比較することができる。
請求項7に示すように請求項6に記載の光断層画像取得装置において、前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像の特徴部分を抽出する手段は、物体が存在する物体領域を抽出する物体抽出手段、物体の輪郭を抽出する輪郭抽出手段、特徴パラメータに基づいて特徴部位を抽出する特徴部位抽出手段、物体の色を抽出する色抽出手段のうち少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。
これにより、適切に特徴部分を抽出することができる。
請求項8に示すように請求項1から7のいずれかに記載の光断層画像取得装置において、前記読み出し手段は、前記記憶手段から前記過去の光断層画像を読み出し、前記表示制御手段は、前記光断層画像取得手段により取得される現在の光断層画像と、前記過去の光断層画像とを表示手段に比較可能に表示させることを特徴とする。
これにより、OCTプローブの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
請求項9に示すように請求項8に記載の光断層画像取得装置において、前記表示制御手段は、前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像とを並べて前記表示手段に表示させることを特徴とする。
これにより、現在の光断層画像と過去の光断層画像の比較が容易になる。
請求項10に示すように請求項8に記載の光断層画像取得装置において、前記表示制御手段は、前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像とを第2の比率で重ねて前記表示手段に表示させることを特徴とする。
これにより、現在の光断層画像と過去の光断層画像の比較が容易になる。
請求項11に示すように請求項10に記載の光断層画像取得装置において、前記第2の比率を変更する手段を備えたことを特徴とする。
これにより、現在の光断層画像と過去の光断層画像の比較が容易になる。
請求項12に示すように請求項8から11のいずれかに記載の光断層画像取得装置において、前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像の特徴部分を抽出する手段と、前記抽出された特徴部分が強調されて表示、又は前記抽出された特徴部分だけが表示されるように前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像を画像処理する手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、現在の光断層画像と過去の光断層画像の比較が容易になる。
請求項13に示すように請求項12に記載の光断層画像取得装置において、前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像の特徴部分を抽出する手段は、物体が存在する物体領域を抽出する物体抽出手段、物体の輪郭を抽出する輪郭抽出手段、特徴パラメータに基づいて特徴部位を抽出する特徴部位抽出手段、物体の色を抽出する色抽出手段のうち少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。
これにより、適切に特徴部分を抽出することができる。
請求項14に示すように請求項1から13のいずれかに記載の光断層画像取得装置において、前記記憶手段は、前記過去の内視鏡画像取得時の前記内視鏡の位置を示す過去の位置情報と該過去の内視鏡画像とを関連付けて記憶し、前記読み出し手段は、前記記憶手段から前記過去の位置情報を読み出し、前記表示制御手段は、前記過去の位置情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
これにより、OCTプローブの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
請求項15に示すように請求項1から14のいずれかに記載の光断層画像取得装置において、前記現在の内視鏡の位置を示す現在の位置情報を取得する手段を備え、前記表示制御手段は、前記現在の位置情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
これにより、現在の位置情報と過去の位置情報の比較が容易になる。
請求項16に示すように請求項1から15のいずれかに記載の光断層画像取得装置において、被観察者を指定する手段を備え、前記読み出し手段は、前記記憶手段から該当する被観察者の全ての内視鏡画像を読み出し、前記表示制御手段は、前記読み出した全ての内視鏡画像を前記表示手段に一覧表示させ、前記一覧表示された内視鏡画像の中から前記過去の内視鏡画像を選択する手段を備えたことを特徴とする。
これにより、指定した被観察者の必要な内視鏡画像を選択することができる。
請求項17に示すように請求項1から16のいずれかに記載の光断層画像取得装置において、体腔内の所定の位置で取得された光断層画像と、前記光断層画像取得時に取得された内視鏡画像であって、前記光断層画像の取得時のエイミング光の照射位置を含む内視鏡画像とを関連付けて記憶手段に記憶させる制御手段を備えたことを特徴とする。
これにより、次回同じ箇所について光断層画像を取得する場合に、OCTプローブの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
請求項18に示すように請求項17に記載の光断層画像取得装置において、前記内視鏡画像から、前記光断層画像の取得位置を抽出する手段と、前記抽出された取得位置を示す指標を前記内視鏡画像に合成する手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、次回同じ箇所について光断層画像を取得する場合に、OCTプローブの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
請求項19に示すように請求項1から18のいずれかに記載の光断層画像取得装置において、前記記録制御手段は、前記内視鏡画像の取得時の前記内視鏡の位置を示す位置情報を前記光断層画像と前記内視鏡画像とに関連付けて前記記憶手段に記録することを特徴とする。
これにより、次回同じ箇所について光断層画像を取得する場合に、OCTプローブの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
前記目的を達成するために請求項20に記載の光断層画像取得方法は、内視鏡に備えられた撮像素子を用いて体腔内の内視鏡画像を取得する内視鏡画像取得工程と、前記内視鏡の鉗子口に挿通された光プローブから測定位置可視光であるエイミング光とともに測定光を照射して測定対象から反射した反射光と参照光を合波した干渉光から測定対象の光断層画像を取得する光断層画像取得工程と、体腔内の所定の位置で取得された過去の光断層画像と、前記過去の光断層画像の取得時に前記内視鏡画像取得手段により取得された過去の内視鏡画像であって、前記過去の光断層画像の取得時のエイミング光の照射位置を含む過去の内視鏡画像とを関連付けて記憶する記憶手段から過去の内視鏡画像を読み出す読み出し工程と、前記内視鏡画像取得工程により取得される現在の内視鏡画像と、前記読み出し工程により読み出した過去の内視鏡画像とを表示手段に比較可能に表示させる表示制御工程とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、内視鏡画像取得手段により取得される現在の内視鏡画像と、読み出し手段により読み出した過去の内視鏡画像とを表示手段に比較可能に表示させるようにしたので、OCTプローブの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
本発明によれば、内視鏡画像取得手段により取得される現在の内視鏡画像と、読み出し手段により読み出した過去の内視鏡画像とを表示手段に比較可能に表示させるようにしたので、OCTプローブの位置合わせを容易に、かつ確実に行うことができ、位置合わせの時間を短縮し、医師や患者の負担を減らすことが可能となる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
<画像診断システム>
図1は、本発明に係る画像診断システム1のブロック図の一例である。同図に示すように、画像診断システム1は、画像診断装置10及び画像サーバ700から構成される。画像診断装置10及び画像サーバ700は、LAN2を介して接続されており、所定のプロトコルを用いて患者データや画像データの送受信を行うことが可能となっている。なお、LAN2に接続する方法は有線、無線を問わない。
図1は、本発明に係る画像診断システム1のブロック図の一例である。同図に示すように、画像診断システム1は、画像診断装置10及び画像サーバ700から構成される。画像診断装置10及び画像サーバ700は、LAN2を介して接続されており、所定のプロトコルを用いて患者データや画像データの送受信を行うことが可能となっている。なお、LAN2に接続する方法は有線、無線を問わない。
<画像診断装置の外観>
図2は本発明に係る画像診断装置10を示す外観図の一例である。
図2は本発明に係る画像診断装置10を示す外観図の一例である。
図2に示すように、この画像診断装置10は、主として内視鏡100、内視鏡プロセッサ200、光源装置300、OCTプロセッサ400、及びモニタ装置500とから構成されている。尚、内視鏡プロセッサ200は、光源装置300を内蔵するように構成されていてもよい。
内視鏡100は、手元操作部112と、この手元操作部112に連設される挿入部114とを備える。術者は手元操作部112を把持して操作し、挿入部114を被検者の体内に挿入することによって観察を行う。
手元操作部112には、ユニバーサルケーブル116が接続され、ユニバーサルケーブル116の先端にLGコネクタ120が設けられる。このLGコネクタ120を光源装置300に着脱自在に連結することによって、挿入部114の先端部に配設された照明光学系152に照明光が送られる。また、LGコネクタ120には、ユニバーサルケーブル116を介して電気コネクタ110が接続され、電気コネクタ110が内視鏡プロセッサ200に着脱自在に連結される。これにより、内視鏡100で得られた観察画像のデータが内視鏡プロセッサ200に出力され、内視鏡プロセッサ200に接続されたモニタ装置500に画像が表示される。
また、手元操作部112には、送気・送水ボタン126、吸引ボタン128、シャッターボタン130、機能切替ボタン132、一対のアングルノブ134、一対のロックレバー136が設けられているが、これらの部材についての説明は省略する。
さらに、手元操作部112には、鉗子挿入部138が設けられており、この鉗子挿入部138が先端部144の鉗子口156に連通されている。本発明に係る画像診断装置10では、OCTプローブ600を鉗子挿入部138から挿入することによって、OCTプローブ600を鉗子口156から導出する。OCTプローブ600は、鉗子挿入部138から挿入され、鉗子口156から導出される挿入部602と、術者がOCTプローブ600を操作するための操作部604、及びコネクタ410を介してOCTプロセッサ400と接続されるケーブル606から構成されている。
一方、内視鏡100の挿入部114は、手元操作部112側から順に、軟性部140、湾曲部142、先端部144で構成されている。先端部144には、観察光学系150、照明光学系152、送気・送水ノズル154、鉗子口156等が設けられる。
観察光学系150は、先端部144の先端面に配設されており、この観察光学系150の奥にCCD180が配設される。CCD180の基板には、信号ケーブル(不図示)が接続され、この信号ケーブルが挿入部114、手元操作部112、ユニバーサルケーブル116等に挿通されて電気コネクタ110まで延設され、内視鏡プロセッサ200に接続される。したがって、観察光学系150で取り込まれた観察像はCCD180の受光面に結像されて電気信号に変換され、この電気信号が内視鏡プロセッサ200に出力され、映像信号に変換される。これにより、内視鏡プロセッサ200に接続されたモニタ装置500に観察画像が表示される。
照明光学系152は、観察光学系150に隣接して設けられており、必要に応じて観察光学系150の両側に配置される。照明光学系152の奥には、後述するライトガイド170の出射端が配設され、このライトガイド170が挿入部114、手元操作部112、ユニバーサルケーブル116に挿通され、ライトガイド170の入射端がLGコネクタ120内に配置される。したがって、LGコネクタ120を光源装置300に連結することによって、光源装置300から照射された照明光がライトガイド170を介して照明光学系152に伝送され、照明光学系152から前方の観察範囲に照射される。
送気・送水ノズル154についての説明は省略する。
鉗子口156には、チューブ状の鉗子チャンネル(不図示)が接続される。鉗子チャンネルは挿入部114の内部に挿通された後、分岐され、一方が手元操作部112の鉗子挿入部138に連通され、他方が手元操作部112内の吸引バルブ(不図示)に接続される。吸引バルブは、吸引ボタン128によって操作され、これによって鉗子口156から病変部等を吸引することができる。
上記の如く構成された先端部144の基端側には湾曲部142が設けられる。湾曲部142は、手元操作部112のアングルノブ134、134を回動することによって遠隔的に湾曲するように構成される。
湾曲部142の基端側には軟性部144が設けられる。軟性部144は、可撓性を有しており、たとえば金属製の網管から成る心材に、樹脂などの被覆を被せることによって構成される。
<内視鏡、内視鏡プロセッサ、光源装置の内部構成>
図3は内視鏡100、内視鏡プロセッサ200、及び光源装置300の内部構成を示すブロック図の一例である。
図3は内視鏡100、内視鏡プロセッサ200、及び光源装置300の内部構成を示すブロック図の一例である。
[内視鏡]
内視鏡100の先端部144には、観察光学系150、照明光学系152、及びccd180が配設されている。
内視鏡100の先端部144には、観察光学系150、照明光学系152、及びccd180が配設されている。
観察光学系150は、被検体をCCD180の受光面に結像させ、CCD180は、受
光面上に結像された被検体像を各受光素子によって電気信号に変換する。この実施の形態
のCCD180は、3原色の赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが所定の配列(ベイヤー配列、ハニカム配列)で各画素ごとに配設されたカラーCCDである。
光面上に結像された被検体像を各受光素子によって電気信号に変換する。この実施の形態
のCCD180は、3原色の赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが所定の配列(ベイヤー配列、ハニカム配列)で各画素ごとに配設されたカラーCCDである。
また、内視鏡100の内部には、CCD180を駆動し、またCCD出力を取り出すための配線160が設けられるとともに、ライトガイド170が設けられている。
ライトガイド170の一端170Aは、LGコネクタ120を介して光源装置300に
接続され、ライトガイド170他端170Bは、照明光学系152に対面している。光源
装置300から発せられた光は、ライトガイド170を経由して照明光学系152から出
射され、観察光学系150の視野範囲を照明する。
接続され、ライトガイド170他端170Bは、照明光学系152に対面している。光源
装置300から発せられた光は、ライトガイド170を経由して照明光学系152から出
射され、観察光学系150の視野範囲を照明する。
[内視鏡プロセッサ]
内視鏡プロセッサ200は、主として中央処理装置(CPU)210、アナログ・フロント・エンド(AFE)220、画像入力コントローラ222、画像処理部224、画像入力インターフェース部226、位置検出部228、画像合成部230、CCDドライバ240、タイミングジェネレータ(TG)242、キャラクタジェネレータ(CG)244、メモリ246、ビデオ出力部248、音声処理部250、スピーカ252、操作部254、及び通信インターフェース部258から構成されている。
内視鏡プロセッサ200は、主として中央処理装置(CPU)210、アナログ・フロント・エンド(AFE)220、画像入力コントローラ222、画像処理部224、画像入力インターフェース部226、位置検出部228、画像合成部230、CCDドライバ240、タイミングジェネレータ(TG)242、キャラクタジェネレータ(CG)244、メモリ246、ビデオ出力部248、音声処理部250、スピーカ252、操作部254、及び通信インターフェース部258から構成されている。
CPU210は、プログラムROMを内蔵しており、このプログラムROMにはCPU
210が実行する制御プログラムのほか、制御に必要な各種データ等が記録されている。
CPU210は、操作部254からの撮影の指示等の指示入力に基づきプログラムROM
に記録された制御プログラムをメモリ246に読み出し、逐次実行することにより各部を
制御する。尚、メモリ246は、プログラムの実行処理領域として利用されるほか、画像
データ等の一時記憶領域、各種作業領域として利用される。
210が実行する制御プログラムのほか、制御に必要な各種データ等が記録されている。
CPU210は、操作部254からの撮影の指示等の指示入力に基づきプログラムROM
に記録された制御プログラムをメモリ246に読み出し、逐次実行することにより各部を
制御する。尚、メモリ246は、プログラムの実行処理領域として利用されるほか、画像
データ等の一時記憶領域、各種作業領域として利用される。
内視鏡100内のCCD180は、TG242からCCDドライバ240を介して供給
される垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、各画素に蓄積された電荷を1
ラインずつシリアルな画像信号として出力する。CPU210は、TG242を制御して
、CCD180の駆動を制御する。
される垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、各画素に蓄積された電荷を1
ラインずつシリアルな画像信号として出力する。CPU210は、TG242を制御して
、CCD180の駆動を制御する。
操作部254は、撮影の開始及び終了を指示するスイッチのほか、後述するように画像サーバ700との通信の指示入力を行うためのキーボードやマウス等を有している。
CCD180から出力される画像信号は、アナログ信号であり、このアナログの画像信
号は、AFE220に取り込まれる。AFE220は、相関二重サンプリング回路(CD
S)、及び自動ゲインコントロール回路(AGC)、及びAD変換器(ADC)を含んで
構成されている。CDSは、画像信号に含まれるノイズの除去を行い、AGCは、ノイズ
除去された画像信号を所定のゲインで増幅し、ADCは、アナログの画像信号を所定ビッ
トの階調幅を持ったデジタルの画像信号に変換する。
号は、AFE220に取り込まれる。AFE220は、相関二重サンプリング回路(CD
S)、及び自動ゲインコントロール回路(AGC)、及びAD変換器(ADC)を含んで
構成されている。CDSは、画像信号に含まれるノイズの除去を行い、AGCは、ノイズ
除去された画像信号を所定のゲインで増幅し、ADCは、アナログの画像信号を所定ビッ
トの階調幅を持ったデジタルの画像信号に変換する。
画像入力コントローラ222は、所定容量のラインバッファを内蔵しており、AFE2
20から出力された1フレーム分の画像信号を蓄積する。この画像入力コントローラ22
2に蓄積された1フレーム分の画像信号は、バス256を介してメモリ246に格納され
る。
20から出力された1フレーム分の画像信号を蓄積する。この画像入力コントローラ22
2に蓄積された1フレーム分の画像信号は、バス256を介してメモリ246に格納され
る。
バス256には、上記CPU210、メモリ246、画像入力コントローラ222のほか、画像処理部224、画像入力インターフェース部226、画像合成部230、CG244、ビデオ出力部248、通信インターフェース部258等が接続されており、これらはバス256を介して互いに情報を送受信できるようになっている。
メモリ246に格納された1フレーム分の画像信号は、画像処理部224に取り込まれ、必要な画像処理が施される。
通信インターフェース部258は、所定のプロトコルを用いて、LAN2を介して画像サーバ700と通信を行う。操作部254において患者IDを指定することにより、画像サーバ700から通信インターフェース部258を介して、その患者の病歴や過去に撮影した内視鏡画像や断層画像を取得することができる。
また、内視鏡プロセッサ200には、画像入力インターフェース部226を介してOCTプロセッサ400から出力された断層画像の画像信号が入力される。この画像信号は、ビデオ出力部248によってモニタ装置500用の映像信号に変換され、モニタ装置500に出力される。
また、CG244は、CPU210からの指令により警告文字等を発生し、画像合成部
230に出力し、音声処理部250は、CPU210からの指令によりビープ音などの警
告音や警告音声をスピーカ252から発生させる。
230に出力し、音声処理部250は、CPU210からの指令によりビープ音などの警
告音や警告音声をスピーカ252から発生させる。
画像合成部230は、CG244が発生した警告文字等を断層画像や内視鏡画像に重畳するための処理を行い、これによりモニタ装置500の画面に警告文字等を表示させる。
位置検出部228は、内視鏡100に備えられた位置センサ229の出力信号から、内視鏡の位置(挿入深さ)を検出する。内視鏡の位置情報は、画像合成部230において重畳処理され、内視鏡画像等とともにモニタ装置500に表示される。また、撮影された内視鏡画像等とともに画像サーバ700に記録される。
[光源装置]
光源装置300は、主として白色の光源310、絞り330、集光レンズ340、及び自動光量調整回路(ALC)370から構成されており、可視光をライトガイド170に入射させる。
光源装置300は、主として白色の光源310、絞り330、集光レンズ340、及び自動光量調整回路(ALC)370から構成されており、可視光をライトガイド170に入射させる。
光源310としては、例えばハロゲンランプを使用することができる。ハロゲンランプ
から発せられる白色光は、400nm〜1800nmの波長域を有している。
から発せられる白色光は、400nm〜1800nmの波長域を有している。
ALC370は、CPU210から加えられる撮影画像の明るさ情報に基づいて絞り3
30を制御し、撮影画像が一定の明るさに維持されるようにライトガイド170に入射さ
せる光量を調整する。これにより、ハレーション等が生じないようにしている。
30を制御し、撮影画像が一定の明るさに維持されるようにライトガイド170に入射さ
せる光量を調整する。これにより、ハレーション等が生じないようにしている。
<OCTプロセッサ、OCTプローブの内部構成>
図4はOCTプロセッサ400、OCTプローブ600の内部構成を示すブロック図の一例である。
図4はOCTプロセッサ400、OCTプローブ600の内部構成を示すブロック図の一例である。
[OCTプロセッサ]
図4に示すOCTプロセッサ400は、光を射出する第1の光源ユニット12と、測定の目印を示すためのエイミング光(第2の光束)Leを射出する第2の光源ユニット13と、第1の光源ユニット12から射出された光を測定光と参照光に分岐し、かつ、反射光と参照光を合波して干渉光を生成する分岐合波部14と、参照光の光路長を調整する光路長調整部18と、分岐合波部14で生成された干渉光を干渉信号として検出する干渉光検出部20と、干渉光検出部20で検出された干渉信号を処理する処理部22とを有する。さらに、OCTプロセッサ400は、第1の光源ユニット12から射出された光を分光する光ファイバカプラ28と、参照光を検出する検出部30aと反射光を検出する検出部30bと、処理部22への各種条件の入力、設定の変更等を行う操作制御部32とを有する。また、光の経路として光ファイバを用い、各部に測定光、参照光、反射光等を導光している。
図4に示すOCTプロセッサ400は、光を射出する第1の光源ユニット12と、測定の目印を示すためのエイミング光(第2の光束)Leを射出する第2の光源ユニット13と、第1の光源ユニット12から射出された光を測定光と参照光に分岐し、かつ、反射光と参照光を合波して干渉光を生成する分岐合波部14と、参照光の光路長を調整する光路長調整部18と、分岐合波部14で生成された干渉光を干渉信号として検出する干渉光検出部20と、干渉光検出部20で検出された干渉信号を処理する処理部22とを有する。さらに、OCTプロセッサ400は、第1の光源ユニット12から射出された光を分光する光ファイバカプラ28と、参照光を検出する検出部30aと反射光を検出する検出部30bと、処理部22への各種条件の入力、設定の変更等を行う操作制御部32とを有する。また、光の経路として光ファイバを用い、各部に測定光、参照光、反射光等を導光している。
第1の光源ユニット12は半導体光増幅器40と、光分岐器42と、コリメータレンズ44と、回折格子素子46と、光学系48と、回転多面鏡50とを有し、周波数を一定の周期で掃引させたレーザ光Laを射出する。
半導体光増幅器(半導体利得媒質)40は、駆動電流が印加されることで、微弱な放出光を射出し、また、入射された光を増幅する。この半導体光増幅器40には、光ファイバFB10が接続されている。具体的には、光ファイバFB10の一端は、半導体光増幅器40から光が射出される部分に接続され、光ファイバFB10の他端は、半導体光増幅器40に光を入射する部分に接続されており、半導体光増幅器40から射出された光は、光ファイバFB10に射出され、再び半導体光増幅器40に入射する。
このように、半導体光増幅器40および光ファイバFB10で光路のループを形成することで、半導体光増幅器40および光ファイバFB10が光共振器となり、半導体光増幅器40に駆動電流が印加されることで、パルス状のレーザ光が生成される。
光分岐器42は、光ファイバFB10の光路上に設けられ、光ファイバFB11とも接続している。光分岐器42は、光ファイバFB10内を導波する光の一部を光ファイバFB11に分岐させる。
コリメータレンズ44は、光ファイバFB11の他端、つまり光ファイバFB10と接続していない端部に配置され、光ファイバFB11から射出された光を平行光にする。
回折格子素子46は、コリメータレンズ44で生成された平行光の光路上に所定角度傾斜して配置されている。回折格子素子46は、コリメータレンズ44から射出される平行光を分光する。
光学系48は、回折格子素子46で分光された光の光路上に配置されている。光学系48は、複数のレンズで構成されており、回折格子素子46で分光された光を屈折させ、屈折させた光を平行光にする。
回転多面鏡50は、光学系48で生成された平行光の光路上に配置され、平行光を反射する。回転多面鏡50は、図4のR1方向に等速で回転する回転体であり、回転軸に垂直な面が正八角形であり、平行光が照射される側面(八角形の各辺を構成する面)が照射された光を反射する反射面で構成されている。回転多面鏡50は、回転することで、各反射面の角度を光学系48の光軸に対して変化させる。
光ファイバFB11から射出された光は、コリメータレンズ44、回折格子素子46、光学系48を通り、回転多面鏡50で反射される。反射された光は、光学系48、回折格子素子46、コリメータレンズ44を通り、光ファイバFB11に入射する。
ここで、上述したように、回転多面鏡50の反射面の角度が光学系48の光軸に対して変化するため、回転多面鏡50が光を反射する角度は時間により変化する。このため、回折格子素子46により分光された光のうち、特定の周波数域の光だけが再び光ファイバFB11に入射する。ここで、光プアィバFB11に入射する特定の周波数域の光は、光学系48の光軸と回転多面鏡50の反射面との角度により決まるため、光ファイバFB11に入射する光の周波数域は、光学系48の光軸と回転多面鏡50の反射面との角度により変化する。
光ファイバFB11に入射した特定の周波数域の光は、光分岐器42から光ファイバFB10に入射され、光ファイバFB10の光と合波される。これにより、光ファイバFB10に導光されるパルス状のレーザ光は、特定の周波数域のレーザ光となり、この特定周波数域のレーザ光Laが光ファイバFB1に射出される。
ここで、回転多面鏡50が矢印Rl方向に等速で回転しているため、再び光ファイバFB1lに入射される光の波長λは、時間の経過に伴って一定の周期で変化する。これにより、光ファイバFB1に射出されるレーザ光Laの周波数も、時間の経過に伴った一定の周期で変化する。
第1の光源ユニット12は、このような構成であり、波長掃引されたレーザ光Laを光ファイバFB1側に射出する。
次に、分岐合波部14は、例えば2×2の光ファイバカプラで構成されており、光ファイバFB1、光ファイバFB2、光ファイバFB3、光ファイバFB4とそれぞれ光学的に接続されている。
分岐合波部14は、第1の光源ユニット12から光ファイバFB1を介して入射した光Laを測定光L1と参照光L2とに分割し、測定光L1を光ファイバFB2に入射させ、参照光L2を光ファイバFB3に入射させる。
さらに、分岐合波部14は、光ファイバFB3に入射され、後述する光路長調整部18により周波数シフトおよび光路長の変更が施された後、光ファイバFB3を戻り、分岐合波部14に入射した参照光L2と、後述するOCTプローブ600で取得され、光ファイバFB2から分岐合波部14に入射した測定対象Sからの反射光L3とを合波し、光プアィバFB4に射出する。
また、第2の光源ユニット13は、エイミング光Leとして測定部位を確認しやすくするために視認性のある着色された光を射出するものである。例えば、波長0.66μmの赤半導体レーザ光、波長0.63μmのHe−Neレーザ光、波長0.405μmの青半導体レーザ光などを用いることができる。そこで、第2の光源ユニット13としては、例えば赤色あるいは青色あるいは緑色のレーザ光を射出する半導体レーザ13aと、半導体13aから射出されたエイミング光Leを集光するレンズ13bを備えている。第2の光源ユニット13から射出されたエイミング光Leは、光ファイバFB8を介してWDM(波長分割多重方式)カプラ15に入力され、測定光L1と合波した後に、光ファイバFB9を介して、回転駆動部26に入力される。
光路長調整部18は、光ファイバFB3の参照光L2の射出側(つまり、光ファイバFB3の分岐合波部14とは反対側の端部)に配置されている。
光路長調整部18は、光ファイバFB3から射出された光を平行光にする第1光学レンズ64と、第1光学レンズ64で平行光にされた光を集光する第2光学レンズ66と、第2光学レンズ66で集光された光を反射する反射ミラー68と、第2光学レンズ66及び反射ミラー68を支持する基台70と、基台70を光軸方向に平行な方向に移動させるミラー移動機構72とを有し、第1光学レンズ64と第2光学レンズ66との距離を変化させることで参照光L2の光路長を調整する。
第1光学レンズ64は、光ファイバFB3のコアから射出された参照光L2を平行光にするとともに、反射ミラー68で反射された参照光L2を光ファイバFB3のコアに集光する。
第2光学レンズ66は、第1光学レンズ64により平行光にされた参照光L2を反射ミラー68上に集光するとともに、反射ミラー68により反射された参照光L2を平行光にする。このように、第1光学レンズ64と第2光学レンズ66とにより共焦点光学系が形成されている。
また、反射ミラー68は、第2光学レンズ66で集光される光の焦点に配置されており、第2光学レンズ66で集光された参照光L2を反射する。
これにより、光ファイバFB3から射出した参照光L2は、第1光学レンズ64により平行光になり、第2光学レンズ66により反射ミラー68上に集光される。その後、反射ミラー68により反射された参照光L2は、第2光学レンズ66により平行光になり、第1光学レンズ64により光ファイバFB3のコアに集光される。
また、基台70は、第2光学レンズ66と反射ミラー68とを固定し、ミラー移動機構72は、基台70を第1光学レンズ64の光軸方向(図1矢印A方向)に移動させる。ミラー移動機構72で、基台70を矢印A方向に移動させることで、第1光学レンズ64と第2光学レンズ66との距離を変更することができ、参照光L2の光路長を調整することができる。
干渉光検出部20は、光ファイバFB4と接続されており、分岐合波部14で参照光L2と反射光L3とを合波して生成された干渉光L4を干渉信号として検出する。
ここで、OCTプロセッサ400は、光ファイバFB1から光ファイバFB5にレーザ光Laを分岐する光ファイバカプラ28と、光ファイバカプラ28から分岐させた光ファイバFB5に設けられ、分岐されたレーザ光Laの光強度を検出する検出器30aと、光ファイバFB4の光路上に干渉光L4の光強度を検出する検出器30bとを有する。干渉光検出部20は、検出器30a及び検出器30bの検出結果に基づいて、光ファイバFB4から検出する干渉光L4の光強度のバランスを調整する。
処理部22は、干渉光検出部20で検出した干渉信号から、測定位置におけるOCTプローブ600と測定対象Sとの接触している領域、より正確には、OCTプローブ600のプローブ外筒52の表面と測定対象Sの表面とが接触しているとみなせる領域を検出し、さらに、干渉光検出部20で検出した干渉信号から、断層画像を取得する。
操作制御部32は、キーボード、マウス等の入力手段と、入力された情報に基づいて各種条件を管理する制御手段とを有し、処理部22に接続されている。操作制御部32は、入力手段から入力されたオペレータの指示に基づいて、処理部22における各種処理条件等の入力、設定、変更等を行う。
なお、操作制御部32は、操作画面をモニタ装置500に表示させてもよいし、別途表示部を設けて操作画面を表示させてもよい。また、操作制御部32で、第1の第1の光源ユニット12、第2の光源ユニット13、回転駆動部26、干渉光検出部20、光路長ならびに検出部30aおよび30bの動作制御や各種条件の設定を行うようにしてもよい。
[OCTプローブ]
OCTプローブ600は、回転駆動部26を介して、光ファイバFB9と接続されており、光ファイバFB9から測定光L1が入射され、入射された測定光L1を測定対象Sに照射し、測定対象Sからの反射光L3を取得し、取得した反射光L3を光ファイバFB9に射出する。
OCTプローブ600は、回転駆動部26を介して、光ファイバFB9と接続されており、光ファイバFB9から測定光L1が入射され、入射された測定光L1を測定対象Sに照射し、測定対象Sからの反射光L3を取得し、取得した反射光L3を光ファイバFB9に射出する。
図5に示すように、このOCTプローブ600の挿入部602の先端部は、プローブ外筒620と、キャップ622と、光ファイバ623と、バネ624と、固定部材626と、光学レンズ628とを有している。
プローブ外筒(シース)620は、可摸性を有する筒状の部材であり、測定光L1および反射光L3が透過する材料からなっている。なお、プローブ外筒620は、測定光L1(エイミング光Le)および反射光L3が通過する先端(光ファイバFB9が配置されている側とは反対側の端部、以下プローブ外筒620の先端と言う)側の一部が全周に渡って光を透過する材料(透明な材料)で形成されていればよい。
キャップ622は、プローブ外筒620の先端に設けられ、プローブ外筒620の先端を閉塞している。
光ファイバ623は、線状部材であり、プローブ外筒620内にプローブ外筒620に沿って収容されており、光ファイバFB9から射出された測定光L1を光学レンズ628まで導波するとともに、測定光L1を測定対象Sに照射して光学レンズ628で取得した測定対象Sからの反射光L3を光ファイバFB9まで導波する。
ここで、光ファイバ623と光ファイバFB9とは、ロータリージョィント等で接続されており、光ファイバ623の回転が光ファイバFB9に伝達しない状態で、光学的に接続されている。また、光ファイバFB1は、プローブ外筒620に対して回転自在な状態で配置されている。
バネ624は、光ファイバ623の外周に固定されている。また、光ファイバ623及びバネ624は、回転駆動部26に接続されている。
光学レンズ628は、光ファイバ623の先端(光ファイバFB9との接続している側とは反対側の端部)に配置されており、先端部が、光ファイバ623から射出された測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し集光するために略球状の形状で形成されている。
光学レンズ628は、光ファイバ623から射出した測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し照射し、測定対象Sからの反射光L3を集光し光ファイバ623に入射する。
固定部材626は、光ファイバ623と光学レンズ628との接続部の外周に配置されており、光学レンズ628を光ファイバFB1の端部に固定する。ここで、固定部材626による光ファイバ623と光学レンズ628の固定方法は特に限定されず、接着剤により、固定部材626と光ファイバ623及び光学レンズ628を接着させて固定させても、ボルト等を用い機械的構造で固定してもよい。なお、固定部材626は、ジルコニアフェルールやメタルフェルールなど光ファイバの固定や保持あるいは保護のために用いられるものであれば、如何なるものを用いてもよい。
また、回転駆動部26は、光ファイバ623及びバネ624と接続されており、光ファイバ623及びバネ624を回転させることで、光学レンズ628をプローブ外筒11に対し、矢印R2方向に回転させる。また、回転駆動部26は、回転エンコーダを備え(図示せず)、回転エンコーダからの信号に基づいて光学レンズ628の位置情報(角度情報)から測定光L1の照射位置を検出する。つまり、回転している光学レンズ628の回転方向における基準位置に対する角度を検出して、測定位置を検出する。
さらに、光ファイバ623、バネ624、固定部材626、及び光学レンズ628は、回転駆動部26の図示しない機構により、プローブ外筒620内部を矢印S1方向(鉗子口方向)、及びS2方向(プローブ外筒620の先端方向)に移動可能に構成されている。
OCTプローブ600は、以上のような構成であり、回転駆動部26により光ファイバFB1およびバネ624が、図5中矢印R2方向に回転されることで、光学レンズ628から射出される測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し、矢印R2方向(プローブ外筒620の円周方向)に対し走査しながら照射し、戻り光L3を取得する。エイミング光Leは、測定対象Sに、例えば青色、赤色あるいは緑色のスポット光として照射され、このエイミング光Leの反射光は、モニタ装置500に表示された観察画像に輝点としても表示される。
これにより、プローブ外筒620の円周方向の全周において、測定対象Sの所望の部位を正確にとらえることができ、測定対象Sを反射した戻り光L3を取得することができる。
図13は、内視鏡100の鉗子口156から導出されたOCTプローブ600を用いて断層画像を得る様子を示す図の一例である。同図に示すように、OCTプローブの挿入部602の先端部を、測定対象Sの所望の部位に近づけて、断層画像を得る。
<画像サーバの内部構成>
図6は画像サーバ700の内部構成を示すブロック図の一例である。同図に示すように、画像サーバ700は、入出力部710、制御部712、データベース管理部714、及びデータベース716から構成される。
図6は画像サーバ700の内部構成を示すブロック図の一例である。同図に示すように、画像サーバ700は、入出力部710、制御部712、データベース管理部714、及びデータベース716から構成される。
画像サーバ700は、制御部712により統括制御される。入出力部710は、LAN2とのインターフェースであり、所定のプロトコルを用いて、LAN2を介して画像診断装置10の内視鏡プロセッサ200と通信を行う。
患者(被検者)にはそれぞれ固有の患者IDが付与されており、データベース716には、患者ID、患者氏名の他、過去の病歴、過去に撮影された内視鏡画像や断層画像等の観察画像、観察画像取得時の内視鏡の位置情報等を含む患者データが関連付けられて記録されている。データベース管理部714は、入力された患者IDに基づいて、データベース716からその患者の病歴や観察画像等を検索することが可能となっている。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態の画像診断システム1は、撮影中の内視鏡画像と断層画像とをモニタ装置500の画面に表示する際に、過去に撮影した内視鏡画像と断層画像とを同じ画面内に並べて表示する。
第1の実施の形態の画像診断システム1は、撮影中の内視鏡画像と断層画像とをモニタ装置500の画面に表示する際に、過去に撮影した内視鏡画像と断層画像とを同じ画面内に並べて表示する。
図7は、画像診断システム1の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
まず術者は、内視鏡プロセッサ200の操作部254を用いて、これから経過観察する患者の患者IDを入力する(ステップS1)。
入力された患者IDは、通信インターフェース部258を介して画像サーバ700に送信される。この患者IDを受信した画像サーバ700は、データベース管理部714により、患者IDに該当する患者の病歴や、過去に撮影された内視鏡画像及び断層画像等の観察画像、観察画像取得時の内視鏡の位置情報等を含む患者データをデータベース716から取得し、取得した患者データを内視鏡プロセッサ200に送信する。
内視鏡プロセッサ200は、受信した患者データから、過去の観察画像の一覧をモニタ装置500に表示する(ステップS2)。観察画像とともに撮影日時や内視鏡の位置情報を同時に表示してもよい。
術者は、一覧表示された過去の観察画像から、操作部254を用いて今回経過観察を行う部分の画像を選択する(ステップS3)。その後、術者が内視鏡を患者の体腔内に挿入し、内視鏡画像及び光断層画像の撮影を開始すると、画像処理部224は、選択された画像と撮影中の画像とを並べて表示するための画像処理を行い、選択された画像と撮影中の画像がモニタ装置500に並べて表示される(ステップS4)。
図8は、本実施の形態におけるモニタ装置500の画面表示を示す図の一例である。本実施の形態におけるモニタ装置500には、撮影中の内視鏡画像510、撮影中の断層画像512、位置センサ229の出力信号から得られた現在の内視鏡の位置情報514、過去に撮影された断層画像522、断層画像522の取得位置を含んで撮影された内視鏡画像520、内視鏡画像520及び断層画像522が撮影されたときの内視鏡の位置情報524が同一画面内に並べて表示されている。また、過去に撮影された内視鏡画像520には、断層画像522の取得位置を示す指標521が重ねて表示されている。断層画像522の取得位置を示す指標521は、内視鏡画像520に写りこんだOCTプローブ600の挿入部602の先端部の向きや、内視鏡画像520に写りこんだエイミング光Leに基づいて指標画像を生成し、生成した指標画像を画像合成部230が内視鏡画像520に重畳する。なお、撮影中の内視鏡画像510は動画像であるので、エイミング光Leがエイミング光の軌跡511として写り込んでいる。
このように表示することで、術者は、過去に撮影された内視鏡画像520、断層画像522、及び位置情報と、撮影中の内視鏡画像510、断層画像512、及び位置情報と比較することができるので、経過観察を行う部分を容易に確認でき、過去に撮影された断層画像と同じ位置の断層画像を得ようとする場合に、正確に内視鏡の先端部144及びOCTプローブ600の挿入部602の位置合わせを行うことが可能となる。具体的には、術者は、内視鏡の手元操作部112を用いて内視鏡画像510の視野を内視鏡画像520と同じになるように内視鏡の先端部144を操作し、さらにOCTプローブ600の操作部604を用いて撮影中の内視鏡画像510に写り込んだエイミング光Leの軌跡511を過去に撮影された内視鏡画像520に表示された指標521と同じ位置に合わせる。
なお、断層画像522の取得位置を示す指標521を合成することは必須なものではなく、過去に撮影された内視鏡画像520をそのまま表示してもよい。この場合は、術者は、内視鏡画像520に写り込んだエイミング光LeやOCTプローブ600の挿入部602の先端部に基づいて、位置合わせを行えばよい。
術者は、位置合わせ後、断層画像と内視鏡画像の本撮影を行う(ステップS5)。本撮影の際の内視鏡画像は、エイミング光の照射点が写り込んでいることが好ましい。本撮影した内視鏡画像、断層画像、及び本撮影の位置情報は、患者IDや撮影年月日と関連付けられて、画像サーバ700のデータベース716に記録される(ステップS6)。したがって、これらの画像は、次回の経過観察時に使用することが可能となる。予め断層画像の取得位置を示す指標521を合成した内視鏡画像を記録しておいてもよい。この場合は、指標521は、断層画像522の取得時におけるエイミング光Leの軌跡に基づいて生成してもよい。
なお、本実施の形態では、内視鏡の位置情報は、位置センサ229の出力信号から検出しているが、位置センサ229は無くてもよい。例えば、内視鏡100に備えられた目盛りから術者が判断してもよい。この場合は、撮影中の内視鏡画像の位置情報をモニタ装置500に表示することはできないが、内視鏡画像の撮影時に読み取った内視鏡の目盛りの値を内視鏡プロセッサ200の操作部254から入力することにより、画像サーバ700のデータベース716に、撮影位置情報を撮影した画像に関連付けて記録することが可能となる。
また、内視鏡の位置情報は、画像サーバ700のデータベース716に記録されている患者のCT情報、MRI情報、US情報等から得てもよい。これらの断層画像から、3次元データを生成することにより、病変部の位置を3次元的に可視化することができ、病変部が複数ある場合や、気管支のように分岐が多くある場合の初期誘導用に使用することが可能となる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、撮影中の内視鏡画像と断層画像を表示する際に、過去に撮影した内視鏡画像や断層画像に重ねて表示する。
第2の実施の形態では、撮影中の内視鏡画像と断層画像を表示する際に、過去に撮影した内視鏡画像や断層画像に重ねて表示する。
図9は、画像診断システム1の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートと共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1の実施の形態と同様に、術者が患者の患者IDを入力する(ステップS1)と、内視鏡プロセッサ200は、患者IDに該当する患者の患者データを取得し、過去の観察画像の一覧を表示する(ステップS2)。
一覧表示された過去の観察画像から、今回経過観察を行う部分の画像が選択されると(ステップS3)、内視鏡プロセッサ200の画像合成部230は、撮影中の内視鏡画像と選択された内視鏡画像を所定の比率で重畳するとともに、撮影中の断層画像と選択された断層画像を所定の比率で重畳する。内視鏡画像を重畳する比率と断層画像を重畳する比率は、異なっていてもよい。また、画像を重畳する際の比率を、術者が変更する手段を備えてもよい。
画像処理部224は、重畳された内視鏡画像と重畳された断層画像を並べて表示するように画像処理を行う。この画像信号はビデオ出力部248を介してモニタ装置500に出力され、選択された画像と撮影中の画像がモニタ装置500に重ねて表示される(ステップS11)。
図10は、本実施の形態におけるモニタ装置500の表示を示す図の一例である。本実施の形態におけるモニタ装置500には、撮影中の断層画像と過去の断層画像が重畳された画像530、撮影中の内視鏡画像と過去の内視鏡画像が重畳された画像532、及び現在と過去の内視鏡の位置情報534が並べて表示されている。過去に撮影された内視鏡画像には、写りこんだOCTプローブ600の挿入部602の先端部の向きや写り込んだエイミング光Leに基づいて生成した断層画像の取得位置を示す指標521を表示してもよい。
術者は、撮影中の内視鏡画像と過去に撮影された内視鏡画像が一致するように内視鏡100を操作することにより、確実に位置合わせを行うことが可能となる。
術者は、位置合わせ後、断層画像と内視鏡画像の本撮影を行う(ステップS5)。本撮影した内視鏡画像、断層画像、及び本撮影の位置情報は、患者IDや撮影年月日と関連付けられて、画像サーバ700のデータベース716に記録される(ステップS6)。
このように、撮影中の内視鏡画像と過去に撮影された内視鏡画像を重ねて表示させることで、OCTプローブの位置合わせが容易になる。
第1の実施の形態の読み出した画像を並べて表示する場合と、第2の実施の形態の読み出した画像を重ねて表示する場合とを、術者が選択可能な手段を備えてもよい。この場合は、内視鏡画像及び断層画像の取得中であっても、切替え可能とすることが望ましい。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、内視鏡画像及び断層画像から特徴部分を抽出し、抽出された特徴部分を強調表示する。
第3の実施の形態では、内視鏡画像及び断層画像から特徴部分を抽出し、抽出された特徴部分を強調表示する。
図11は、画像診断システム1の第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートと共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
これまでと同様に、術者が患者の患者IDを入力する(ステップS1)と、内視鏡プロセッサ200は、患者IDに該当する患者の患者データを取得し、過去の観察画像の一覧を表示する(ステップS2)。
一覧表示された過去の観察画像から、今回経過観察を行う部分の画像が選択されると(ステップS3)、内視鏡プロセッサ200の画像処理部224は、選択された内視鏡画像から分岐部、突起部などの生体内の構造特徴部分や、OCTプローブ600の挿入部602の先端部等の特徴部分を抽出する。特徴部分の抽出は、物体が存在する物体領域を抽出する物体抽出、物体の輪郭を抽出する輪郭抽出、特徴パラメータに基づいて特徴部位を抽出する特徴部位抽出、物体の色を抽出する色抽出等によって行う。さらに、画像処理部224は、抽出した特徴部分を強調する内視鏡画像を生成する(ステップS21)。特徴部分を強調する画像は、特徴部分の輪郭が太い線で表されている。また、抽出した特徴部分だけを表示する画像を生成してもよい。
次に、画像処理部224は、選択した断層画像から軟骨、血管、層等の生体内の特徴部分を抽出する。特徴部分の抽出は、内視鏡画像の場合と同様に行う。さらに、画像処理部224は、抽出した特徴部分を強調する断層画像を生成する。特徴部分を強調する画像は、内視鏡画像の場合と同様に特徴部分の輪郭が太い線で表された画像でもよいし、抽出した特徴部分だけを表示する画像でもよい。
次に、現在撮影中の内視鏡画像及び断層画像についても、選択した内視鏡画像及び断層画像と同様に、特徴部分の抽出を行い、特徴部分を強調する画像を生成する(ステップS22)。
画像処理部224は、これらの画像を並べて表示するための画像処理を行い、これらの画像はモニタ装置500に並べて表示される(ステップS4)。
図12は、本実施の形態におけるモニタ装置500の表示を示す図の一例である。本実施の形態におけるモニタ装置500には、撮影中の内視鏡画像の特徴部分が強調された画像540、撮影中の断層画像の特徴部分が強調された画像542、位置センサ229の出力信号から得られた現在の内視鏡の位置情報514、過去に撮影された断層画像の特徴部分が強調された画像552、断層画像522と同じ位置で撮影された内視鏡画像の特徴部分が強調された画像550、特徴部分が強調された内視鏡画像及び断層画像が撮影されたときの内視鏡の位置情報524が並べて表示されている。
術者は、撮影中の内視鏡画像と過去に撮影された内視鏡画像が一致するように内視鏡100を操作することにより、確実に位置合わせを行うことが可能となる。
術者は、位置合わせを終了したら、断層画像と内視鏡画像の本撮影を行う(ステップS5)。本撮影した内視鏡画像、断層画像、及び本撮影の位置情報は、患者IDや撮影年月日と関連付けられて、画像サーバ700のデータベース716に記録される(ステップS6)。
このように、撮影中の内視鏡画像と過去に撮影された内視鏡画像を重ねて表示させることで、OCTプローブの位置合わせが容易になる。
特徴部分が強調された画像の表示は、第2の実施の形態と同様に、重ねて表示してもよいし、並べて表示する場合と重ねて表示する場合とを、術者が選択可能な手段を備えてもよい。
1…画像診断システム、10…画像診断装置、100…内視鏡、138…鉗子挿入部、156…鉗子口、200…内視鏡プロセッサ、230…画像合成部、300…光源装置、400…OCTプロセッサ、500…モニタ装置、510…撮影中の内視鏡画像、511…エイミング光の軌跡、512…撮影中の断層画像、514…内視鏡画像510の位置情報、520…過去に撮影した内視鏡画像、521…指標、522…過去に撮影した断層画像、524…内視鏡画像520の位置情報、530…撮影中の断層画像と過去の断層画像が重畳された画像、532…撮影中の内視鏡画像と過去の内視鏡画像が重畳された画像、600…OCTプローブ、700…画像サーバ
Claims (20)
- 内視鏡に備えられた撮像素子を用いて体腔内の内視鏡画像を取得する内視鏡画像取得手段と、
前記内視鏡の鉗子口に挿通された光プローブから測定位置可視光であるエイミング光とともに測定光を照射して測定対象から反射した反射光と参照光を合波した干渉光から測定対象の光断層画像を取得する光断層画像取得手段と、
体腔内の所定の位置で取得された過去の光断層画像と、前記過去の光断層画像の取得時に前記内視鏡画像取得手段により取得された過去の内視鏡画像であって、前記過去の光断層画像の取得時のエイミング光の照射位置を含む過去の内視鏡画像とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から過去の内視鏡画像を読み出す読み出し手段と、
前記内視鏡画像取得手段により取得される現在の内視鏡画像と、前記読み出し手段により読み出した過去の内視鏡画像とを表示手段に比較可能に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする光断層画像取得装置。 - 前記表示制御手段は、前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像とを並べて前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の光断層画像取得装置。
- 前記表示制御手段は、前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像とを第1の比率で重ねて前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の光断層画像取得装置。
- 前記第1の比率を変更する手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の光断層画像取得装置。
- 前記表示制御手段が、前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像とを並べて表示させるか、又は第1の比率で重ねて表示させるかを選択する手段を備えたことを特徴とする請求項3又は4に記載の光断層画像取得装置。
- 前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像の特徴部分を抽出する手段と、
前記抽出された特徴部分が強調されて表示、又は前記抽出された特徴部分だけが表示されるように前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像を画像処理する手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光断層画像取得装置。 - 前記現在の内視鏡画像と前記過去の内視鏡画像の特徴部分を抽出する手段は、物体が存在する物体領域を抽出する物体抽出手段、物体の輪郭を抽出する輪郭抽出手段、特徴パラメータに基づいて特徴部位を抽出する特徴部位抽出手段、物体の色を抽出する色抽出手段のうち少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項6に記載の光断層画像取得装置。
- 前記読み出し手段は、前記記憶手段から前記過去の光断層画像を読み出し、
前記表示制御手段は、前記光断層画像取得手段により取得される現在の光断層画像と、前記過去の光断層画像とを表示手段に比較可能に表示させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光断層画像取得装置。 - 前記表示制御手段は、前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像とを並べて前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項8に記載の光断層画像取得装置。
- 前記表示制御手段は、前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像とを第2の比率で重ねて前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項8に記載の光断層画像取得装置。
- 前記第2の比率を変更する手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の光断層画像取得装置。
- 前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像の特徴部分を抽出する手段と、
前記抽出された特徴部分が強調されて表示、又は前記抽出された特徴部分だけが表示されるように前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像を画像処理する手段と、
を備えたことを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の光断層画像取得装置。 - 前記現在の光断層画像と前記過去の光断層画像の特徴部分を抽出する手段は、物体が存在する物体領域を抽出する物体抽出手段、物体の輪郭を抽出する輪郭抽出手段、特徴パラメータに基づいて特徴部位を抽出する特徴部位抽出手段、物体の色を抽出する色抽出手段のうち少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項12に記載の光断層画像取得装置。
- 前記記憶手段は、前記過去の内視鏡画像取得時の前記内視鏡の位置を示す過去の位置情報と該過去の内視鏡画像とを関連付けて記憶し、
前記読み出し手段は、前記記憶手段から前記過去の位置情報を読み出し、
前記表示制御手段は、前記過去の位置情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の光断層画像取得装置。 - 前記現在の内視鏡の位置を示す現在の位置情報を取得する手段を備え、
前記表示制御手段は、前記現在の位置情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の光断層画像取得装置。 - 被観察者を指定する手段を備え、
前記読み出し手段は、前記記憶手段から該当する被観察者の全ての内視鏡画像を読み出し、
前記表示制御手段は、前記読み出した全ての内視鏡画像を前記表示手段に一覧表示させ、
前記一覧表示された内視鏡画像の中から前記過去の内視鏡画像を選択する手段を備えたことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の光断層画像取得装置。 - 体腔内の所定の位置で取得された光断層画像と、前記光断層画像取得時に取得された内視鏡画像であって、前記光断層画像の取得時のエイミング光の照射位置を含む内視鏡画像とを関連付けて記憶手段に記憶させる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の光断層画像取得装置。
- 前記内視鏡画像から、前記光断層画像の取得位置を抽出する手段と、
前記抽出された取得位置を示す指標を前記内視鏡画像に合成する手段と、
を備えたことを特徴とする請求項17に記載の光断層画像取得装置。 - 前記記録制御手段は、前記内視鏡画像の取得時の前記内視鏡の位置を示す位置情報を前記光断層画像と前記内視鏡画像とに関連付けて前記記憶手段に記録することを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の光断層画像取得装置。
- 内視鏡に備えられた撮像素子を用いて体腔内の内視鏡画像を取得する内視鏡画像取得工程と、
前記内視鏡の鉗子口に挿通された光プローブから測定位置可視光であるエイミング光とともに測定光を照射して測定対象から反射した反射光と参照光を合波した干渉光から測定対象の光断層画像を取得する光断層画像取得工程と、
体腔内の所定の位置で取得された過去の光断層画像と、前記過去の光断層画像の取得時に前記内視鏡画像取得手段により取得された過去の内視鏡画像であって、前記過去の光断層画像の取得時のエイミング光の照射位置を含む過去の内視鏡画像とを関連付けて記憶する記憶手段から過去の内視鏡画像を読み出す読み出し工程と、
前記内視鏡画像取得工程により取得される現在の内視鏡画像と、前記読み出し工程により読み出した過去の内視鏡画像とを表示手段に比較可能に表示させる表示制御工程と、
を備えたことを特徴とする光断層画像取得方法。
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