JP5405839B2 - 光立体構造像観察装置、その作動方法及び光立体構造像観察装置を備えた内視鏡システム - Google Patents

光立体構造像観察装置、その作動方法及び光立体構造像観察装置を備えた内視鏡システム Download PDF

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Description

本発明は光立体構造像観察装置、その作動方法及び光立体構造像観察装置を備えた内視鏡システムに係り、特に光立体構造像の編集処理に特徴のある光立体構造像観察装置、その作動方法及び光立体構造像観察装置を備えた内視鏡システムに関する。
従来、生体組織の光断層画像を取得する際に、OCT(Optical Coherence Tomography)計測を利用した光断層画像取得装置が用いられることがある。この光断層画像取得装置は、光源から射出された低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、該測定光が測定対象に照射されたときの測定対象からの反射光、もしくは後方散乱光と参照光とを合波し、該反射光と参照光との干渉光の強度に基づいて光断層画像を取得するものである。以下、測定対象からの反射光、後方散乱光をまとめて反射光と標記する。
上記のOCT計測には、大きくわけてTD−OCT(Time domain OCT)計測とFD−OCT(Fourier Domain OCT)計測の2種類がある。TD−OCT計測は、参照光の光路長を変更しながら干渉光強度を測定することにより、測定対象の深さ方向の位置(以下、深さ位置という)に対応した反射光強度分布を取得する方法である。
一方、FD−OCT計測は、参照光と信号光の光路長は変えることなく、光のスペクトル成分毎に干渉光強度を測定し、ここで得られたスペクトル干渉強度信号を計算機にてフーリエ変換に代表される周波数解析を行うことで、深さ位置に対応した反射光強度分布を取得する方法である。TD−OCTに存在する機械的な走査が不要となることで、高速な測定が可能となる手法として、近年注目されている。
FD−OCT計測を行う装置構成で代表的な物としては、SD−OCT(Spectral Domain OCT)装置とSS−OCT(Swept Source OCT)の2種類が挙げられる。SD−OCT装置は、SLD(Super Luminescence Diode)やASE(Amplified Spontaneous Emission)光源、白色光といった広帯域の低コヒーレント光を光源に用い、マイケルソン型干渉計等を用いて、広帯域の低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、測定光を測定対象に照射させ、そのとき戻って来た反射光と参照光とを干渉させ、この干渉光をスペクトロメータを用いて各周波数成分に分解し、フォトダイオード等の素子がアレイ状に配列されたディテクタアレイを用いて各周波数成分毎の干渉光強度を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより、光断層画像を構成するようにしたものである。
一方、SS−OCT装置は、光周波数を時間的に掃引させるレーザを光源に用い、反射光と参照光とを各波長において干渉させ、光周波数の時間変化に対応した信号の時間波形を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより光断層画像を構成するようにしたものである。
ところで、OCT計測は上述したように特定の領域の光断層像を取得する方法であるが、内視鏡下では、例えば癌病変部を通常照明光内視鏡や特殊光内視鏡の観察により発見し、その領域を例えば内視鏡の鉗子チャンネル等に挿通させたOCTプローブにてOCT測定することで、癌病変部がどこまで浸潤しているかを見わけることが可能となる。また、測定光の光軸を2次元的に走査することで、OCT計測による深さ情報と合わせて3次元的な情報を取得することができる(特許文献1)。
OCT計測と3次元コンピュータグラフィック技術の融合により、マイクロメートルオーダの分解能を持つ3次元構造モデルを表示することが可能となることから、以下ではこのOCT計測による3次元構造モデルを光立体構造像(あるいは光立体構造情報)と呼ぶ。
特開2002−200037号公報
しかしながら、OCTプローブで測定位置を移動させて連続取得したデータを基に3次元化して観測する際に、OCTプローブのプローブ被覆(シース)からの信号による画像が邪魔となり測定物表面をプローブ内側方向から3次元的に観測することが困難となる。
以下、図21及び図22を用いて説明する。図21はOCTプローブにより取得した光断層画像を模式的に示した模式図であり、図22は図21の極座標形式にて示された光断層画像をXY座標形式にて模式的に示した模式図である。
図21及び図22に示すように、OCTプローブにより取得した光断層画像900は、OCTプローブのプローブシース画像902と測定対象画像901とからなる。ここで、プローブシース910に対して光走査部911の回転軸が偏芯しているため、図22においては、プローブシース画像902は曲線状に表示される。この光断層画像900より光立体構造像を生成した場合、上述したように、プローブシース画像902により該プローブシース画像902に当接している測定対象画像901の表面部分がプローブ内側方向(図22の矢印方向)から3次元的に観測することができないといった課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、プローブシース画像を精度良く削除し、測定物表面を3次元的に観測することのできる光立体構造像観察装置、その作動方法及び光立体構造像観察装置を備えた内視鏡システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の光立体構造像観察装置は、広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、を備え、前記構造情報編集手段は、前記編集領域の構造情報を削除する編集を行うように構成される。
請求項1に記載の光立体構造像観察装置では、前記構造情報生成手段が前記干渉信号に基づき構造情報を生成し、前記編集領域抽出手段が前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出し、前記構造情報編集手段が前記構造情報を前記編集領域に基づき編集し、さらに、前記3次元測定対象画像生成手段が前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成することで、プローブシース画像を精度良く削除し、測定物表面を3次元的に観測することを可能とする。
請求項に記載の光立体構造像観察装置広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、を備え、前記構造情報生成手段にて生成された前記構造情報に基づいて立体構造像を生成する立体構造像生成手段と、前記立体構造像を記憶する記憶手段と、をさらに備え、前記編集領域抽出手段は、前記記憶手段に記憶された前記立体構造像の前記構造情報から前記編集領域を抽出するように構成される。
請求項に記載の光立体構造像観察装置のように、請求項に記載の光立体構造像観察装置であって、前記立体構造像の表面上にて前記編集領域の抽出範囲を設定する設定点を指定する設定点指定手段をさらに備え、前記構造情報編集手段は、前記構造情報を前記編集領域及び前記設定点に基づき編集するように構成することができる。
請求項に記載の光立体構造像観察装置広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、を備え、前記編集領域抽出手段は、前記構造情報から少なくとも前記シースの外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの外壁位置に所定量を加算した位置を真の外壁位置とし、該真の外壁位置に基づき前記編集領域を抽出するように構成される。
請求項に記載の光立体構造像観察装置広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、を備え、前記編集領域抽出手段は、前記構造情報の前記測定対象の深さ方向における情報分布に基づき前記シースの外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの外壁位置に基づき前記編集領域を抽出し、前記構造情報編集手段は、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集すると共に、少なくとも前記シースの外壁位置近傍の前記構造情報を、前記情報分布に基づくフィッティング関数により編集するように構成される。
請求項に記載の光立体構造像観察装置のように、請求項1ないしのいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置であって、前記編集領域抽出手段は、前記構造情報から前記シースの内壁位置を抽出し、抽出した前記シースの内壁位置に基づき前記編集領域を抽出することが好ましい。
請求項に記載の光立体構造像観察装置広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、を備え、前記編集領域抽出手段は、前記構造情報から前記シースの内壁位置及び外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの内壁位置及び外壁位置に基づき前記編集領域を抽出するように構成される。
請求項に記載の光立体構造像観察装置のように、請求項1ないしのいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置であって、前記構造情報編集手段は、前記編集領域に対応する前記構造情報を所定の情報値に設定して前記構造情報を編集することが好ましい。
請求項に記載の光立体構造像観察装置のように、請求項に記載の光立体構造像観察装置であって、前記記憶手段は、前記立体構造像として、前記構造情報に基づいて生成された前記シース及び前記測定対象の立体構造像を記憶するとともに、予め前記シースのみのシース立体構造像を記憶し、前記編集領域抽出手段は、前記シース立体構造像に基づいて、前記シース及び前記測定対象の前記立体構造像における前記シースに対応する領域を前記編集領域として抽出することが好ましい。
請求項10に記載の光立体構造像観察装置のように、請求項に記載の光立体構造像観察装置であって、前記構造情報編集手段は、前記シース及び前記測定対象の前記立体構造像の構造情報から前記シース立体構造像の構造情報を減算することが好ましい。
請求項11に記載の光立体構造像観察装置の作動方法は、広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、を備え、前記構造情報編集ステップは、前記編集領域の構造情報を削除する編集を行うように構成される。
請求項11に記載の光立体構造像観察装置の作動方法は、前記構造情報生成ステップにて前記干渉信号に基づき構造情報を生成し、前記編集領域抽出ステップにて前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出し、前記構造情報編集ステップにて前記構造情報を前記編集領域に基づき編集し、さらに、前記3次元測定対象画像生成ステップにて前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成することで、プローブシース画像を精度良く削除し、測定物表面を3次元的に観測することを可能とする。
請求項12に記載の光立体構造像観察装置の作動方法広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、を備え、前記構造情報生成ステップにて生成された前記構造情報に基づいて立体構造像を生成する立体構造像生成ステップと、前記立体構造像を記憶する記憶ステップと、をさらに備え、前記編集領域抽出ステップは、前記記憶ステップにて記憶された前記立体構造像の前記構造情報から前記編集領域を抽出するように構成することができる。
請求項13に記載の光立体構造像観察装置の作動方法のように、請求項12に記載の光立体構造像観察装置の作動方法であって、記立体構造像の表面上にて前記編集領域の抽出範囲を設定する設定点を指定する設定点指定ステップをさらに備え、前記構造情報編集ステップは、前記構造情報を前記編集領域及び前記設定点に基づき編集するように構成することができる。
請求項14に記載の光立体構造像観察装置の作動方法広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、を備え、前記編集領域抽出ステップは、前記構造情報から少なくとも前記シースの外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの外壁位置に所定量を加算した位置を真の外壁位置とし、該真の外壁位置に基づき前記編集領域を抽出するように構成することができる。
請求項15に記載の光立体構造像観察装置の作動方法広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、を備え、前記編集領域抽出ステップは、前記構造情報の前記測定対象の深さ方向における情報分布に基づき前記シースの外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの外壁位置に基づき前記編集領域を抽出し、前記構造情報編集ステップは、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集すると共に、少なくとも前記シースの外壁位置近傍の前記構造情報を、前記情報分布に基づくフィッティング関数により編集するように構成することができる。
請求項16に記載の光立体構造像観察装置の作動方法、請求項11ないし13のいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置の作動方法であって、前記編集領域抽出ステップは、前記構造情報から前記シースの内壁位置を抽出し、抽出した前記シースの内壁位置に基づき前記編集領域を抽出することが好ましい。
請求項17に記載の光立体構造像観察装置の作動方法広帯域な波長を発光する光源手段と、前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、を備え、前記編集領域抽出ステップは、前記構造情報から前記シースの内壁位置及び外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの内壁位置及び外壁位置に基づき前記編集領域を抽出するように構成することができる。
請求項18に記載の光立体構造像観察装置の作動方法のように、請求項11ないし17のいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置の作動方法であって、前記構造情報編集ステップは、前記編集領域に対応する前記構造情報を所定の情報値に設定して前記構造情報を編集することが好ましい。
請求項19に記載の光立体構造像観察装置の作動方法のように、請求項12に記載の光立体構造像観察装置の作動方法であって、前記記憶ステップは、前記立体構造像として、前記構造情報に基づいて生成された前記シース及び前記測定対象の立体構造像を記憶するとともに、予め前記シースのみのシース立体構造像を記憶し、前記編集領域抽出ステップは、前記シース立体構造像に基づいて、前記シース及び前記測定対象の前記立体構造像における前記シースに対応する領域を前記編集領域として抽出することが好ましい。
請求項20に記載の光立体構造像観察装置の作動方法のように、請求項19に記載の光立体構造像観察装置の作動方法であって、前記構造情報編集ステップは、前記シース及び前記測定対象の前記立体構造像の構造情報から前記シース立体構造像の構造情報を減算することが好ましい。
請求項21に記載の内視鏡システムは、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置と、前記測定対象に照明光を照射し該測定対象の光学像を撮像する内視鏡と、前記内視鏡からの撮像信号を信号処理し内視鏡画像を生成する内視鏡画像処理装置と、からなる内視鏡システムであって、前記光プローブは、前記内視鏡の挿入部内に設けられた鉗子チャンネルに挿通され、前記導光手段を介して前記測定対象に前記測定光を照射・走査して、前記戻り光を前記導光手段に集光するように構成される。
以上説明したように、本発明によれば、プローブシース画像を精度良く削除し、測定物表面を3次元的に観測することができるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る画像診断装置を示す外観図 図1のOCTプロセッサの内部構成を示すブロック図 図2のOCTプローブの断面図 図1の内視鏡の鉗子口から導出されたOCTプローブを用いて光構造情報を得る様子を示す図 図2の処理部の構成を示すブロック図 図1の画像診断装置の作用を説明するフローチャート 図6の編集領域抽出処理の流れを示すフローチャート 図7の処理を説明するための第1の図 図7の処理を説明するための第2の図 図7の処理を説明するための第3の図 図7の編集領域抽出処理の変形例1の流れを示すフローチャート 図11の処理を説明するための第1の図 図11の処理を説明するための第2の図 図7の編集領域抽出処理の変形例2の流れを示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る処理部の構成を示すブロック図 図15の処理部の編集領域抽出処理の流れを示すフローチャート 図16の処理を説明するための図 図16の編集領域抽出処理変形例の流れを示すフローチャート 図15の光立体構造像変換部による光立体構造像の再構築の変形例を説明する第1の図 図15の光立体構造像変換部による光立体構造像の再構築の変形例を説明する第2の図 OCTプローブにより取得した光断層画像を模式的に示した模式図 図21の極座標形式にて示された光断層画像をXY座標形式にて模式的に示した模式図
以下に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
第1の実施形態:
<画像診断装置の外観>
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像診断装置を示す外観図である。
図1に示すように、画像診断装置10は、主として内視鏡100、内視鏡プロセッサ200、光源装置300、本実施形態の光立体構造像観察装置としてのOCTプロセッサ400、及びモニタ装置500とから構成されている。尚、内視鏡プロセッサ200は、光源装置300を内蔵するように構成されていてもよい。
内視鏡100は、手元操作部112と、この手元操作部112に連設される挿入部114とを備える。術者は手元操作部112を把持して操作し、挿入部114を被検者の体内に挿入することによって観察を行う。
手元操作部112には、鉗子挿入部138が設けられており、この鉗子挿入部138が先端部144の鉗子口156に連通されている。本発明に係る画像診断装置10では、OCTプローブ600を鉗子挿入部138から挿入することによって、OCTプローブ600を鉗子口156から導出する。OCTプローブ600は、鉗子挿入部138から挿入され、鉗子口156から導出される挿入部602と、術者がOCTプローブ600を操作するための操作部604、及びコネクタ410を介してOCTプロセッサ400と接続されるケーブル606から構成されている。
<内視鏡、内視鏡プロセッサ、光源装置の構成>
[内視鏡]
内視鏡100の先端部144には、観察光学系150、照明光学系152、及びCCD(不図示)が配設されている。
観察光学系150は、被検体を図示しないCCDの受光面に結像させ、CCDは受光面上に結像された被検体像を各受光素子によって電気信号に変換する。この実施の形態のCCDは、3原色の赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが所定の配列(ベイヤー配列、ハニカム配列)で画素毎に配設されたカラーCCDである。
[光源装置]
光源装置300は、可視光を図示しないライトガイドに入射させる。ライトガイドの一端はLGコネクタ120を介して光源装置300に接続され、ライトガイドの他端は照明光学系152に対面している。光源装置300から発せられた光は、ライトガイドを経由して照明光学系152から出射され、観察光学系150の視野範囲を照明する。
[内視鏡プロセッサ]
内視鏡プロセッサ200には、CCDから出力される画像信号が電気コネクタ110を介して入力される。このアナログの画像信号は、内視鏡プロセッサ200内においてデジタルの画像信号に変換され、モニタ装置500の画面に表示するための必要な処理が施される。
このように、内視鏡100で得られた観察画像のデータが内視鏡プロセッサ200に出力され、内視鏡プロセッサ200に接続されたモニタ装置500に画像が表示される。
<OCTプロセッサ、OCTプローブの内部構成>
図2は図1のOCTプロセッサの内部構成を示すブロック図である。
[OCTプロセッサ]
図2に示すOCTプロセッサ400及びOCTプローブ600は、光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)計測法による測定対象の光断層画像を取得するためのもので、測定のための光Laを射出する光源手段としての第1の光源(第1の光源ユニット)12と、第1の光源12から射出された光Laを測定光(第1の光束)L1と参照光L2に分岐するとともに、被検体である測定対象Sからの戻り光L3と参照光L2を合波して干渉光L4を生成する分波手段としての光ファイバカプラ(分岐合波部)14と、光ファイバカプラ14で分岐された測定光L1を測定対象まで導波するとともに測定対象からの戻り光L3を導波する回転側光ファイバFB1を備える光プローブとしてのOCTプローブ600と、測定光L1を導光手段としての回転側光ファイバFB1まで導波するとともに回転側光ファイバFB1によって導波された戻り光L3を導波する固定側光ファイバFB2と、回転側光ファイバFB1を固定側光ファイバFB2に対して回転可能に接続し、測定光L1および戻り光L3を伝送する光コネクタ18と、光ファイバカプラ14で生成された干渉光L4を干渉信号として検出する干渉手段及び受光手段としての干渉光検出部20と、この干渉光検出部20によって検出された干渉信号を処理して光構造情報を取得し、処理部22を有する。また、処理部22で取得された光構造情報に基づいて画像はモニタ装置500に表示される。
また、OCTプロセッサ400は、測定の目印を示すためのエイミング光(第2の光束)Leを射出する第2の光源(第2の光源ユニット)13と、参照光L2の光路長を調整する光路長調整部26と、第1の光源12から射出された光Laを分光する光ファイバカプラ28と、光ファイバカプラ14で合波された戻り光L4およびL5を検出する検出器30aおよび30bと、処理部22への各種条件の入力、設定の変更等を行う操作制御部32とを有する。
なお、図2に示すOCTプロセッサ400においては、上述した射出光La、エイミング光Le、測定光L1、参照光L2および戻り光L3などを含む種々の光を各光デバイスなどの構成要素間で導波し、伝送するための光の経路として、回転側光ファイバFB1および固定側光ファイバFB2を含め種々の光ファイバFB(FB3、FB4、FB5、FB6、FB7、FB8など)が用いられている。
第1の光源12は、OCTの測定のための光(例えば、波長1.3μmのレーザ光あるいは低コヒーレンス光)を射出するものであり、この第1の光源12は周波数を一定の周期で掃引させながら赤外領域である、例えば波長1.3μmを中心とするレーザ光Laを射出する光源である。この第1の光源12は、レーザ光あるいは低コヒーレンス光Laを射出する光源12aと、光源12aから射出された光Laを集光するレンズ12bとを備えている。また、詳しくは後述するが、第1の光源12から射出された光Laは、光ファイバFB4、FB3を介して光ファイバカプラ14で測定光L1と参照光L2に分割され、測定光L1は光コネクタ18に入力される。
また、第2の光源13は、エイミング光Leとして測定部位を確認しやすくするために可視光を射出するものである。例えば、波長0.66μmの赤半導体レーザ光、波長0.63μmのHe−Neレーザ光、波長0.405μmの青半導体レーザ光などを用いることができる。そこで、第2の光源13としては、例えば赤色あるいは青色あるいは緑色のレーザ光を射出する半導体レーザ13aと、半導体レーザ13aから射出されたエイミング光Leを集光するレンズ13bを備えている。第2の光源13から射出されたエイミング光Leは、光ファイバFB8を介して光コネクタ18に入力される。
光コネクタ18では、測定光L1とエイミング光Leとが合波され、OCTプローブ600内の回転側光ファイバFB1に導波される。
光ファイバカプラ(分岐合波部)14は、例えば2×2の光ファイバカプラで構成されており、固定側光ファイバFB2、光ファイバFB3、光ファイバFB5、光ファイバFB7とそれぞれ光学的に接続されている。
光ファイバカプラ14は、第1の光源12から光ファイバFB4およびFB3を介して入射した光Laを測定光(第1の光束)L1と参照光L2とに分割し、測定光L1を固定側光ファイバFB2に入射させ、参照光L2を光ファイバFB5に入射させる。
さらに、光ファイバカプラ14は、光ファイバFB5に入射され後述する光路長調整部26によって周波数シフトおよび光路長の変更が施されて光ファイバFB5を戻った光L2と、後述するOCTプローブ600で取得され固定側光ファイバFB2から導波された光L3とを合波し、光ファイバFB3(FB6)および光ファイバFB7に射出する。
OCTプローブ600は、光コネクタ18を介して、固定側光ファイバFB2と接続されており、固定側光ファイバFB2から、光コネクタ18を介して、エイミング光Leと合波された測定光L1が回転側光ファイバFB1に入射される。入射されたこのエイミング光Leと合波された測定光L1を回転側光ファイバFB1によって伝送して測定対象Sに照射する。そして測定対象Sからの戻り光L3を取得し、取得した戻り光L3を回転側光ファイバFB1によって伝送して、光コネクタ18を介して、固定側光ファイバFB2に射出するようになっている。
光コネクタ18は、測定光(第1の光束)L1とエイミング光(第2の光束)Leとを合波するものである。
干渉光検出部20は、光ファイバFB6および光ファイバFB7と接続されており、光ファイバカプラ14で参照光L2と戻り光L3とを合波して生成された干渉光L4およびL5を干渉信号として検出するものである。
ここで、OCTプロセッサ400は、光ファイバカプラ28から分岐させた光ファイバFB6上に設けられ、干渉光L4の光強度を検出する検出器30aと、光ファイバFB7の光路上に干渉光L5の光強度を検出する検出器30bとを有している。
干渉光検出部20は、検出器30aおよび検出器30bの検出結果に基づいて、光ファイバFB6から検出する干渉光L4と光ファイバFB7から検出する干渉光L5をフーリエ変換することにより、測定対象Sの各深さ位置における反射光(あるいは後方散乱光)の強度を検出する。
処理部22は、干渉光検出部20で抽出した干渉信号から、測定位置におけるOCTプローブ600と測定対象Sとの接触している領域、より正確にはOCTプローブ600のプローブシース(後述)の表面と測定対象Sの表面とが接触しているとみなせる領域を検出し、さらに、干渉光検出部20で検出した干渉信号から光構造情報を取得し、取得した光構造情報に基づいて光立体構造像を生成すると共に、この光立体構造像に対して各種処理を施した画像をモニタ装置500へ出力する。処理部22の詳細な構成は後述する。
光路長調整部26は、光ファイバFB5の参照光L2の射出側(すなわち、光ファイバFB5の光ファイバカプラ14とは反対側の端部)に配置されている。
光路長調整部26は、光ファイバFB5から射出された光を平行光にする第1光学レンズ80と、第1光学レンズ80で平行光にされた光を集光する第2光学レンズ82と、第2光学レンズ82で集光された光を反射する反射ミラー84と、第2光学レンズ82および反射ミラー84を支持する基台86と、基台86を光軸方向に平行な方向に移動させるミラー移動機構88とを有し、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82との距離を変化させることで参照光L2の光路長を調整する。
第1光学レンズ80は、光ファイバFB5のコアから射出された参照光L2を平行光にするとともに、反射ミラー84で反射された参照光L2を光ファイバFB5のコアに集光する。
また、第2光学レンズ82は、第1光学レンズ80により平行光にされた参照光L2を反射ミラー84上に集光するとともに、反射ミラー84により反射された参照光L2を平行光にする。このように、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82とにより共焦点光学系が形成されている。
さらに、反射ミラー84は、第2光学レンズ82で集光される光の焦点に配置されており、第2光学レンズ82で集光された参照光L2を反射する。
これにより、光ファイバFB5から射出した参照光L2は、第1光学レンズ80により平行光になり、第2光学レンズ82により反射ミラー84上に集光される。その後、反射ミラー84により反射された参照光L2は、第2光学レンズ82により平行光になり、第1光学レンズ80により光ファイバFB5のコアに集光される。
また、基台86は、第2光学レンズ82と反射ミラー84とを固定し、ミラー移動機構88は、基台86を第1光学レンズ80の光軸方向(図2矢印A方向)に移動させる。
ミラー移動機構88で、基台86を矢印A方向に移動させることで、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82との距離を変更することができ、参照光L2の光路長を調整することができる。
設定点指定手段としての操作制御部32は、キーボード、マウス等の入力手段と、入力された情報に基づいて各種条件を管理する制御手段とを有し、処理部22に接続されている。操作制御部32は、入力手段から入力されたオペレータの指示に基づいて、処理部22における各種処理条件等の入力、設定、変更等を行う。
なお、操作制御部32は、操作画面をモニタ装置500に表示させてもよいし、別途表示部を設けて操作画面を表示させてもよい。また、操作制御部32で、第1の光源12、第2の光源13、光コネクタ18、干渉光検出部20、光路長ならびに検出器30aおよび30bの動作制御や各種条件の設定を行うようにしてもよい。
[OCTプローブ]
図3は図2のOCTプローブの断面図である。
図3に示すように、挿入部602の先端部は、シースであるプローブシース620と、キャップ622と、回転側光ファイバFB1と、バネ624と、固定部材626と、照射手段、第1の走査手段及び集光手段としての光学レンズ628とを有している。
プローブシース(シース)620は、可撓性を有する筒状の部材であり、光コネクタ18においてエイミング光Leが合波された測定光L1および戻り光L3が透過する材料からなっている。なお、プローブシース620は、測定光L1(エイミング光Le)および戻り光L3が通過する先端(光コネクタ18と反対側の回転側光ファイバFB1の先端、以下プローブシース620の先端と言う)側の一部が全周に渡って光を透過する材料(透明な材料)で形成されていればよく、先端以外の部分については光を透過しない材料で形成されていてもよい。
キャップ622は、プローブシース620の先端に設けられ、プローブシース620の先端を閉塞している。
回転側光ファイバFB1は、線状部材であり、プローブシース620内にプローブシース620に沿って収容されており、固定側光ファイバFB2から射出され、光コネクタ18で光ファイバFB8から射出されたエイミング光Leと合波された測定光L1を光学レンズ628まで導波するとともに、測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに照射して光学レンズ628で取得した測定対象Sからの戻り光L3を光コネクタ18まで導波し、固定側光ファイバFB2に入射する。
ここで、回転側光ファイバFB1と固定側光ファイバFB2とは、光コネクタ18によって接続されており、回転側光ファイバFB1の回転が固定側光ファイバFB2に伝達しない状態で、光学的に接続されている。また、回転側光ファイバFB1は、プローブシース620に対して回転自在、及びプローブシース620の軸方向に移動自在な状態で配置されている。
バネ624は、回転側光ファイバFB1の外周に固定されている。また、回転側光ファイバFB1およびバネ624は、光コネクタ18に接続されている。
光学レンズ628は、回転側光ファイバFB1の測定側先端(光コネクタ18と反対側の回転側光ファイバFB1の先端)に配置されており、先端部が、回転側光ファイバFB1から射出された測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し集光するために略球状の形状で形成されている。
光学レンズ628は、回転側光ファイバFB1から射出した測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し照射し、測定対象Sからの戻り光L3を集光し回転側光ファイバFB1に入射する。
固定部材626は、回転側光ファイバFB1と光学レンズ628との接続部の外周に配置されており、光学レンズ628を回転側光ファイバFB1の端部に固定する。ここで、固定部材626による回転側光ファイバFB1と光学レンズ628の固定方法は、特に限定されず、接着剤により、固定部材626と回転側光ファイバFB1および光学レンズ628を接着させて固定されても、ボルト等を用い機械的構造で固定してもよい。なお、固定部材626は、ジルコニアフェルールやメタルフェルールなど光ファイバの固定や保持あるいは保護のために用いられるものであれば、如何なるものを用いても良い。
また、回転側光ファイバFB1およびバネ624は、後述する回転筒656に接続されており、回転筒656によって回転側光ファイバFB1およびバネ624を回転させることで、光学レンズ628をプローブシース620に対し、矢印R2方向に回転させる。また、光コネクタ18は、回転エンコーダを備え、回転エンコーダからの信号に基づいて光学レンズ628の位置情報(角度情報)から測定光L1の照射位置を検出する。つまり、回転している光学レンズ628の回転方向における基準位置に対する角度を検出して、測定位置を検出する。
さらに、回転側光ファイバFB1、バネ624、固定部材626、及び光学レンズ628は、後述する駆動部により、プローブシース620内部を矢印S1方向(鉗子口方向)、及びS2方向(プローブシース620の先端方向)に移動可能に構成されている。
また、図3左側は、OCTプローブ600の操作部604における回転側光ファイバFB1等の駆動部の概略を示す図である。
プローブシース620は、固定部材670に固定されている。これに対し、回転側光ファイバFB1およびバネ624は、回転筒656に接続されており、回転筒656は、モータ652の回転に応じてギア654を介して回転するように構成されている。回転筒656は、光コネクタ18に接続されており、測定光L1及び戻り光L3は、光コネクタ18を介して回転側光ファイバFB1と固定側光ファイバFB2間を伝送される。
また、これらを内蔵するフレーム650は支持部材662を備えており、支持部材662は、図示しないネジ孔を有している。ネジ孔には進退移動用ボールネジ664が咬合しており、進退移動用ボールネジ664には、モータ660が接続されている。したがって、モータ660を回転駆動することによりフレーム650を進退移動させ、これにより回転側光ファイバFB1、バネ624、固定部材626、及び光学レンズ628を図3のS1及びS2方向に移動させることが可能となっている。第2の走査手段は、支持部材662、進退移動用ボールネジ664及びモータ660により構成される。
OCTプローブ600は、以上のような構成であり、光コネクタ18により回転側光ファイバFB1およびバネ624が、図3中矢印R2方向に回転されることで、光学レンズ628から射出される測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し、矢印R2方向(プローブシース620の円周方向)に対し走査しながら照射し、戻り光L3を取得する。エイミング光Leは、測定対象Sに、例えば青色、赤色あるいは緑色のスポット光として照射され、このエイミング光Leの反射光は、モニタ装置500に表示された観察画像に輝点としても表示される。
これにより、プローブシース620の円周方向の全周において、測定対象Sの所望の部位を正確にとらえることができ、測定対象Sを反射した戻り光L3を取得することができる。
さらに、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報を取得する場合は、駆動部により光学レンズ628が矢印S1方向の移動可能範囲の終端まで移動され、断層像からなる光構造情報を取得しながら所定量ずつS2方向に移動し、又は光構造情報取得とS2方向への所定量移動を交互に繰り返しながら、移動可能範囲の終端まで移動する。
このように測定対象Sに対して所望の範囲の複数の光構造情報を得て、取得した複数の光構造情報に基づいて光立体構造像を得ることができる。
つまり、干渉信号により測定対象Sの深さ方向(第1の方向)の光構造情報を取得し、測定対象Sに対し図3矢印R2方向(プローブシース620の円周方向)に走査することで、第1の方向と、該第1の方向と直交する第2の方向とからなるスキャン面での光構造情報を取得することができ、さらには、このスキャン面に直交する第3の方向に沿ってスキャン面を移動させることで、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報が取得できる。
図4は図1の内視鏡の鉗子口から導出されたOCTプローブを用いて光構造情報を得る様子を示す図である。図4に示すように、OCTプローブ600の挿入部602の先端部を、測定対象Sの所望の部位に近づけて、光構造情報を得る。所望の範囲の複数の光構造情報を取得する場合は、OCTプローブ600本体を移動させる必要はなく、前述の駆動部によりプローブシース620内で光学レンズ628を移動させればよい。
[処理部]
図5は図2の処理部の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、OCTプロセッサ400の処理部22は、構造情報生成手段としての光構造情報検出部220、編集領域抽出手段としての編集領域抽出部221、構造情報編集手段及び3次元測定対象画像生成手段としての光立体構造像構築部222、表示制御部223及びI/F部224を備えて構成される。
光構造情報検出部220は、干渉光検出部20で検出した干渉信号から光構造情報を検出するものである。
編集領域抽出部221は、光構造情報検出部220が検出した光構造情報より光立体構造像の編集領域を抽出するものである。
また、光立体構造像構築部222は、光構造情報検出部220が検出した光構造情報、及び編集領域抽出部221が抽出した編集領域に基づいて光立体構造像を生成するものである。
表示制御部223は、光立体構造像構築部222からの光立体構造像の画像を、I/F部224を介した操作制御部32の制御信号によりモニタ装置500に出力するものである。
I/F部224は、操作制御部32からの設定信号、指定信号を各部に送信する通信インターフェイス部である。
このように構成された本実施形態のOCTプロセッサ400の処理部22の作用について、図6及び図7のフローチャートを用い、図8ないし図10を参照して説明する。
図6は図1の画像診断装置の作用を説明するフローチャートであり、図7は図6の編集領域抽出処理の流れを示すフローチャートであって、図8ないし図10は図7の処理を説明するための図である。
図6に示すように、OCTプロセッサ400の処理部22は、光構造情報検出部220にて干渉光検出部20で検出した干渉信号をFFT処理して光構造情報を検出する(ステップS1)。
次に、処理部22は、編集領域抽出部221にて光構造情報検出部220が検出した光構造情報よりOCTプローブ600のプローブシース620の領域情報に基づく編集領域(プローブシース領域を含む編集領域)を抽出する(ステップS2)。この処理についての詳細は後述する。
そして、処理部22は、光立体構造像構築部222にて光構造情報検出部220が検出した光構造情報、及び編集領域抽出部221が抽出した編集領域の光構造情報に基づいて光立体構造像を生成する(ステップS3)。
なお、生成された光立体構造像は、表示制御部227の制御に基づきI/F部228を介した操作制御部32の制御信号によりモニタ装置500に出力され、3次元測定対象画像である3次元CG画像としてモニタ装置500にて表示される。
上記のステップS2におけるプローブシース領域を含む編集領域の抽出処理について説明する。図7に示すように、編集領域抽出部221は、光構造情報検出部220が検出した光構造情報よりプローブシース620の内壁位置を検出する(ステップS11)。具体的には、図8に示すように、編集領域抽出部221は、プローブシース620の内壁位置を、プローブ内側から外側方向(深さ方向)へ順に光構造情報を並べた場合、最初に現れる光構造情報のピークとして検出する。
次に、編集領域抽出部221は、プローブシース620の内壁位置から外壁方向に一定距離(プローブシース620の厚さD:図8参照)進んだ位置をプローブシース620の外壁位置と推定する(ステップS12)。
そして、編集領域抽出部221は、推定したプローブシース620の外壁位置より内側の領域をプローブシース領域を含む編集領域(図8参照)として抽出する(ステップS13)。
このように編集領域が抽出されると、上述したステップS3にて、処理部22は、光立体構造像構築部222にて光構造情報検出部220が検出した光構造情報、及び編集領域に基づいてプローブシースが除去された光立体構造像を生成する。具体的には、図9に示すようなプローブシース620を含む光立体構造像950より、プローブシース領域を含む編集領域を削除し図10に示すような測定対象Sのみの光立体構造像951を構築する。
なお、プローブシース領域を含む編集領域を削除の方法としては、編集領域の光構造情報の値(干渉信号強度)を、ノイズレベル以下に変換してプローブシース領域を削除して光構造情報を編集する。なお、ノイズレベルは、例えばプローブ内壁位置より内側の領域での光構造情報の値(干渉信号強度)または測定対象Sの最深部における光構造情報の値(干渉信号強度)である。
このように本実施形態では、図10に示したように、処理部22がプローブシース領域を含む編集領域の光構造情報の値を編集(ノイズレベル以下に変換)するので、プローブシース620に邪魔されず、測定対象Sの表面をプローブ内部方向から3次元的に可視可能となる。
また、処理部22は、プローブシース620の内壁位置を検出してこの内壁位置よりプローブシース620の外壁位置を推定し、プローブシース領域を含む編集領域を抽出するので、プローブの回転ムラ(偏芯)を考慮した処理を行うことができ、プローブシース領域の画像を高い精度で削除することができる。
なお、本実施形態では、プローブシース620の内壁位置を構造情報の値(干渉信号強度)の最初のピークから検出し、プローブシース620の外壁位置を推定することで、プローブシース領域を含む編集領域を抽出するとしたが、これに限らず、以下のような変形例1、2によってプローブシース領域を含む編集領域を抽出するようにしてもよい。
<変形例1>
図11は図7の編集領域抽出処理の変形例1の流れを示すフローチャートであり、図12及び図13は図11の処理を説明するための図である。
例えば編集領域抽出処理の変形例1として、図11に示すように、編集領域抽出部221は、光構造情報検出部220が検出した光構造情報よりプローブシース620の外壁位置を検出する(ステップS21)。具体的には、図12に示すように、編集領域抽出部221は、プローブシース620の外壁位置を、プローブ内側から外側方向(深さ方向)へ順に光構造情報を並べた場合、2番目に現れる光構造情報のピークとして検出する。
次に、外壁位置は光構造情報に依存して広がりを持っているため、編集領域抽出部221は、検出したプローブシース620の外壁位置を補正する(ステップS22)。
そして、編集領域抽出部221は、補正したプローブシース620の外壁位置に基づいて編集領域を決定する(ステップS23)。
このように編集領域が抽出されると、上述したステップS3にて、処理部22は、光立体構造像構築部222にて編集領域に基づいてプローブシースが除去された光立体構造像(図10参照)を生成する。
なお、上記ステップS22におけるプローブシース620の外壁位置補正方法は、
(a)編集領域抽出部221は、外壁位置での光構造情報の広がりを考慮し、検出した外壁位置より所定値ΔDを加えた位置を真の外壁位置として、該真の外壁位置からプローブ内側方向の領域を編集領域とする(図12参照)
(b)あるいは、編集領域抽出部221は、検出したプローブシース620の外壁位置からプローブ内側方向の領域と、プローブシース620の外壁における光構造情報を例えばガウス分布と仮定してフィッティングを行い信号ピークから生体側のフィッティング関数領域と、を編集領域とする(図13参照)
等の方法がある。
なお、(b)の処理の場合はOCTプローブ600に接した測定対象Sからの光構造情報とプローブシース620の光構造情報を精度良く分離できる。
<変形例2>
図14は図7の編集領域抽出処理の変形例2の流れを示すフローチャートである。
例えば編集領域抽出処理の変形例2として、図14に示すように、編集領域抽出部221は、光構造情報検出部220が検出した光構造情報よりプローブシース620の内壁位置及び外壁位置を検出する(ステップS31)。
そして、編集領域抽出部221は、検出したプローブシース620の内壁位置及び外壁位置に基づいて編集領域を決定する(ステップS32)。
このように編集領域が抽出されると、上述したステップS3にて、処理部22は、光立体構造像構築部222にて編集領域に基づいてプローブシース620が除去された光立体構造像(図10参照)を生成する。
第2の実施形態:
第2の実施形態は、第1の実施形態とほとんど同じであるので、異なる構成のみ説明し、同じ構成には同一の符号を付し説明は省略する。
図15は本発明の第2の実施形態に係る処理部の構成を示すブロック図である。
本実施形態の処理部22は、図15に示すように、光構造情報検出部220、編集領域抽出部221、光立体構造像構築部222、表示制御部223及びI/F部224に加えて、記憶手段としてのメモリ230及び立体構造像生成手段としての光立体画像生成部231をさらに備えて構成される。
光立体画像生成部231は、光構造情報検出部220が検出した構造情報に基づき、プローブシース620及び測定対象Sからなる光立体画像を生成するものである。
メモリ230は、光立体画像生成部231が生成した光立体画像を記憶する記憶部である。なお、このメモリ230には、測定対象Sの測定に先立ち、予め光立体画像生成部231が生成したプローブシース620のみの光立体画像を記憶している。
その他の構成は第1の実施形態と同じである。
次にこのように構成された本実施形態のOCTプロセッサ400の処理部22の作用について、図16のフローチャートを用い、図18を参照して説明する。
図16は図15の処理部の編集領域抽出処理の流れを示すフローチャートであって、図17は図16の処理を説明するための図である。
図16に示すように、OCTプロセッサ400の処理部22は、光立体画像生成部231にて光構造情報検出部220が検出した光構造情報に基づいて光立体画像を生成する。そして、処理部22は、メモリ230に生成した光立体画像を記憶させた後、光構造情報検出部220にてメモリ230に予め記憶されているプローブシース620のみの光立体構造像の光構造情報を読み出す(ステップS41)。
次に、処理部22は、I/F部228を介した操作制御部32の制御信号により、編集領域抽出部221にてメモリ230に予め記憶されているプローブシース620のみの光立体構造像の光構造情報よりプローブシース620の外壁位置を推定する(ステップS42)。なお、外壁位置の抽出方法は、第1の実施形態と同じである。
そして、編集領域抽出部221は、推定したプローブシース620の外壁位置より編集領域を抽出する(ステップS43)。
なお、光立体画像生成部231にて生成された光立体画像あるいは光立体構造像構築部222にて再構築された光立体構造像は、表示制御部227の制御に基づきI/F部228を介した操作制御部32の制御信号により選択的にモニタ装置500に出力され、3次元測定対象画像である3次元CG画像としてモニタ装置500にて表示される。
具体的には、本実施形態では、処理部22の光立体構造像構築部222は、図17に示すように、光立体画像生成部231にて生成されたプローブシース620及び測定対象Sの光立体構造像960から、メモリ230に予め記憶されているプローブシース620のみの光立体構造像961を減算することにより、測定対象Sのみの光立体構造像962を再構築する。
このように本実施形態では、第1の実施形態の効果に加え、必要に応じてI/F部228を介した操作制御部32の制御信号により測定対象のみの光立体構造像を再構築するので、プローブシース920及び測定対象Sの光立体構造像960と、測定対象Sのみの光立体構造像962とを選択的にモニタ装置500に表示させることができる。
なお、本実施形態では、メモリ930にプローブシース620のみの光立体構造像961を予め記憶させ、このプローブシース620のみの光立体画像961を編集領域として、光立体画像生成部231にて生成されたプローブシース620及び測定対象Sの光立体構造像960から、メモリ230に予め記憶されているプローブシース620のみの光立体画像961を減算するとしたが、これに限らない。図18は図16の編集領域抽出処理変形例の流れを示すフローチャートである。
つまり、図18に示すように、処理部22は、光立体画像生成部231にて光構造情報検出部220が検出した光構造情報に基づいて光立体画像を生成し、例えばメモリ930に光立体画像生成部231にて生成されたプローブシース620及び測定対象Sの光立体画像を記憶させる(ステップS51)。そして、処理部22は、メモリ930に記憶したプローブシース620及び測定対象Sの光立体画像の構造情報を編集領域抽出部221にて読み出して、第1の実施形態で説明した方法(プローブシース620の内壁・外壁位置の抽出)により編集領域を抽出(図7、図11、図14参照)する(ステップS52)。編集領域が抽出されると、ステップS3(図6参照)にて、処理部22は、光立体構造像構築部222にて編集領域に基づいてプローブシースが除去された光立体構造像(図10参照)を生成する(ステップS53)。
また、本実施形態では、測定対象Sのみの光立体構造像962を再構築するとしたが、これに限らない。図19は図15の光立体構造像変換部による光立体構造像の再構築の変形例を説明する第1の図であり、図20は図15の光立体構造像変換部による光立体構造像の再構築の変形例を説明する第2の図である。
光立体構造像構築部222は、例えばI/F部228を介した操作制御部32の制御信号により、図19に示すように、光立体画像生成部231にて生成されたプローブシース620及び測定対象Sの光立体画像960上において、削除すべきプローブシース620の範囲をマーカ等の設定点970にて指定することで、図20に示すように指定された限定的な編集領域のみのプローブシース620を削除した光立体構造像962aを再構築するようにしてもよい。この場合、編集領域を必要最小限に設定できるため、処理の負荷を軽減することが可能となる。
以上、本発明の画像診断装置10について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…画像診断装置、22…処理部、100…内視鏡、200…内視鏡プロセッサ、220…光構造情報検出部、221…編集領域抽出部、222…光立体構造像構築部、223…表示制御部、224…I/F部、230…メモリ、231…光立体画像生成部、300…光源装置、400…OCTプロセッサ、500…モニタ装置

Claims (21)

  1. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、
    前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、
    を備え
    前記構造情報編集手段は、前記編集領域の構造情報を削除する編集を行うことを特徴とする光立体構造像観察装置。
  2. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、
    前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、
    を備え、
    前記構造情報生成手段にて生成された前記構造情報に基づいて立体構造像を生成する立体構造像生成手段と、前記立体構造像を記憶する記憶手段と、をさらに備え、
    前記編集領域抽出手段は、前記記憶手段に記憶された前記立体構造像の前記構造情報から前記編集領域を抽出することを特徴とする光立体構造像観察装置。
  3. 前記立体構造像の表面上にて前記編集領域の抽出範囲を設定する設定点を指定する設定点指定手段をさらに備え、前記構造情報編集手段は、前記構造情報を前記編集領域及び前記設定点に基づき編集する
    ことを特徴とする請求項に記載の光立体構造像観察装置。
  4. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、
    前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、
    を備え、
    前記編集領域抽出手段は、前記構造情報から少なくとも前記シースの外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの外壁位置に所定量を加算した位置を真の外壁位置とし、該真の外壁位置に基づき前記編集領域を抽出する
    ことを特徴とする光立体構造像観察装置。
  5. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、
    前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、
    を備え、
    前記編集領域抽出手段は、前記構造情報の前記測定対象の深さ方向における情報分布に基づき前記シースの外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの外壁位置に基づき前記編集領域を抽出し、
    前記構造情報編集手段は、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集すると共に、少なくとも前記シースの外壁位置近傍の前記構造情報を、前記情報分布に基づくフィッティング関数により編集することを特徴とする光立体構造像観察装置。
  6. 前記編集領域抽出手段は、前記構造情報から前記シースの内壁位置を抽出し、抽出した前記シースの内壁位置に基づき前記編集領域を抽出する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置。
  7. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成手段と、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出手段と、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集手段と、
    前記構造情報編集手段にて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成手段と、
    を備え、
    前記編集領域抽出手段は、前記構造情報から前記シースの内壁位置及び外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの内壁位置及び外壁位置に基づき前記編集領域を抽出することを特徴とする光立体構造像観察装置。
  8. 前記構造情報編集手段は、前記編集領域に対応する前記構造情報を所定の情報値に設定して前記構造情報を編集する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置。
  9. 前記記憶手段は、前記立体構造像として、前記構造情報に基づいて生成された前記シース及び前記測定対象の立体構造像を記憶するとともに、予め前記シースのみのシース立体構造像を記憶し、
    前記編集領域抽出手段は、前記シース立体構造像に基づいて、前記シース及び前記測定対象の前記立体構造像における前記シースに対応する領域を前記編集領域として抽出する
    ことを特徴とする請求項に記載の光立体構造像観察装置。
  10. 前記構造情報編集手段は、前記シース及び前記測定対象の前記立体構造像の構造情報から前記シース立体構造像の構造情報を減算す
    ことを特徴とする請求項に記載の光立体構造像観察装置。
  11. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、
    前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、
    を備え
    前記構造情報編集ステップは、前記編集領域の構造情報を削除する編集を行うことを特徴とする光立体構造像観察装置の作動方法。
  12. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、
    前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、
    を備え、
    前記構造情報生成ステップにて生成された前記構造情報に基づいて立体構造像を生成する立体構造像生成ステップと、前記立体構造像を記憶する記憶ステップと、をさらに備え、
    前記編集領域抽出ステップは、前記記憶ステップにて記憶された前記立体構造像の前記構造情報から前記編集領域を抽出することを特徴とする光立体構造像観察装置の作動方法。
  13. 前記立体構造像の表面上にて前記編集領域の抽出範囲を設定する設定点を指定する設定点指定ステップをさらに備え、前記構造情報編集ステップは、前記構造情報を前記編集領域及び前記設定点に基づき編集する
    ことを特徴とする請求項12に記載の光立体構造像観察装置の作動方法。
  14. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、
    前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、
    を備え、
    前記編集領域抽出ステップは、前記構造情報から少なくとも前記シースの外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの外壁位置に所定量を加算した位置を真の外壁位置とし、該真の外壁位置に基づき前記編集領域を抽出することを特徴とする光立体構造像観察装置の作動方法。
  15. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、
    前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、
    を備え、
    前記編集領域抽出ステップは、前記構造情報の前記測定対象の深さ方向における情報分布に基づき前記シースの外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの外壁位置に基づき前記編集領域を抽出し、
    前記構造情報編集ステップは、前記構造情報を前記編集領域に基づき編集すると共に、少なくとも前記シースの外壁位置近傍の前記構造情報を、前記情報分布に基づくフィッティング関数により編集することを特徴とする光立体構造像観察装置の作動方法。
  16. 前記編集領域抽出ステップは、前記構造情報から前記シースの内壁位置を抽出し、抽出した前記シースの内壁位置に基づき前記編集領域を抽出することを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置の作動方法。
  17. 広帯域な波長を発光する光源手段と、
    前記光源手段から発した光を参照光と測定光に分波する分波手段と、
    筒状のシースと、前記シースの内部に設けられシース長手軸回りに回転可能な導光手段と、測定対象に前記導光手段にて導光した前記測定光を照射する照射手段と、前記照射手段の照射位置を線状に走査する第1の走査手段と、前記第1の走査手段が線状走査する走査方向と前記測定対象の深さ方向がなす面に略垂直な方向に走査する第2の走査手段と、前記測定対象から前記測定光に基づき反射あるいは後方散乱した戻り光を前記導光手段に集光する集光手段と、を有する光プローブと、
    前記導光手段にて導光した前記戻り光と前記参照光を合波させ干渉光を取得する干渉手段と、
    前記干渉光を受光して干渉信号を抽出する受光手段と、
    を備えた光立体構造像観察装置の作動方法において、
    前記干渉信号に基づき構造情報を生成する構造情報生成ステップと、
    前記構造情報から前記シースの領域を含む編集領域を抽出する編集領域抽出ステップと、
    前記構造情報を前記編集領域に基づき編集する構造情報編集ステップと、
    前記構造情報編集ステップにて編集された前記構造情報、及び前記第1の走査手段と前記第2の走査手段の走査情報から前記測定対象の3次元測定対象画像を生成する3次元測定対象画像生成ステップと、
    を備え、
    前記編集領域抽出ステップは、前記構造情報から前記シースの内壁位置及び外壁位置を抽出し、抽出した前記シースの内壁位置及び外壁位置に基づき前記編集領域を抽出することを特徴とする光立体構造像観察装置の作動方法。
  18. 前記構造情報編集ステップは、前記編集領域に対応する前記構造情報を所定の情報値に設定して前記構造情報を編集する
    ことを特徴とする請求項11ないし17のいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置の作動方法。
  19. 前記記憶ステップは、前記立体構造像として、前記構造情報に基づいて生成された前記シース及び前記測定対象の立体構造像を記憶するとともに、予め前記シースのみのシース立体構造像を記憶し、
    前記編集領域抽出ステップは、前記シース立体構造像に基づいて、前記シース及び前記測定対象の前記立体構造像における前記シースに対応する領域を前記編集領域として抽出する
    ことを特徴とする請求項12に記載の光立体構造像観察装置の作動方法。
  20. 前記構造情報編集ステップは、前記シース及び前記測定対象の前記立体構造像の構造情報から前記シース立体構造像の構造情報を減算す
    ことを特徴とする請求項19に記載の光立体構造像観察装置の作動方法。
  21. 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の光立体構造像観察装置と、前記測定対象に照明光を照射し該測定対象の光学像を撮像する内視鏡と、前記内視鏡からの撮像信号を信号処理し内視鏡画像を生成する内視鏡画像処理装置と、からなる内視鏡システムであって、
    前記光プローブは、前記内視鏡の挿入部内に設けられた鉗子チャンネルに挿通され、前記導光手段を介して前記測定対象に前記測定光を照射・走査して、前記戻り光を前記導光手段に集光する
    ことを特徴とする内視鏡システム。
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