JP5373389B2 - 光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法 - Google Patents

光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5373389B2
JP5373389B2 JP2008334526A JP2008334526A JP5373389B2 JP 5373389 B2 JP5373389 B2 JP 5373389B2 JP 2008334526 A JP2008334526 A JP 2008334526A JP 2008334526 A JP2008334526 A JP 2008334526A JP 5373389 B2 JP5373389 B2 JP 5373389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
smoothing
image
layer
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008334526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010154934A (ja
Inventor
和弘 広田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Carl Zeiss Meditec Inc
Original Assignee
Carl Zeiss Meditec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Carl Zeiss Meditec Inc filed Critical Carl Zeiss Meditec Inc
Priority to JP2008334526A priority Critical patent/JP5373389B2/ja
Priority to EP09180298A priority patent/EP2201889A1/en
Priority to US12/646,788 priority patent/US8379945B2/en
Publication of JP2010154934A publication Critical patent/JP2010154934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5373389B2 publication Critical patent/JP5373389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0059Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence
    • A61B5/0062Arrangements for scanning
    • A61B5/0066Optical coherence imaging
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/40Extraction of image or video features
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/72Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
    • A61B5/7203Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes for noise prevention, reduction or removal
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/72Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
    • A61B5/7235Details of waveform analysis
    • A61B5/7239Details of waveform analysis using differentiation including higher order derivatives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/72Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
    • A61B5/7235Details of waveform analysis
    • A61B5/7253Details of waveform analysis characterised by using transforms
    • A61B5/7257Details of waveform analysis characterised by using transforms using Fourier transforms
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V2201/00Indexing scheme relating to image or video recognition or understanding
    • G06V2201/03Recognition of patterns in medical or anatomical images
    • G06V2201/032Recognition of patterns in medical or anatomical images of protuberances, polyps nodules, etc.

Description

本発明は光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法に係り、特に、例えば粘膜筋板の画像を明瞭に描出可能な光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法に関する。
近年、例えば医療分野などで、非侵襲で生体内部の断層像を得る方法の一つとして、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)計測が利用されるようになってきた。このOCT計測は超音波計測に比べ、分解能が10μm程度と一桁高く、生体内部の詳細な断層像が得られるという利点がある。また、断層像に垂直な方向に位置をずらしながら複数画像を取得して3次元断層像を得ることができる。
現在、癌の診断等の目的で生体の詳細な断層像を取得することが求められている。その方法として、従来から低干渉性光源から出力される光を走査して被検体に対する断層像を得る「Time domain OCT」が提案されている(特許文献1)。
また、近年は「Time domain OCT」の欠点である最適な信号/ノイズ比(S/N比)が得られない、撮像フレームレートが低い、浸透深度(観察深度)が乏しいという問題を解決した改良型のOCTである周波数ドメインOCT(Frequency domain OCT)(特許文献2、非特許文献1)が利用さている。
一方、他の診断領域でも周波数ドメインOCT(Frequency domain OCT)が利用されていて、広く臨床に供されている。
また、OCT断層画像に関して、画像データに対して前処理(平滑化、平均処理等)を行った後、深度方向に微分フィルタを適用して、層の境界に対応する画素位置を特定する技術が開示されている(特許文献3、特許文献4)。
周波数ドメインOCT(Frequency domain OCT)計測を行う装置構成で代表的な物としては、SD−OCT(Spectral Domain OCT)装置とSS−OCT(Swept Source OCT)の2種類が挙げられる。
SD−OCT装置は、SLD(Super Luminescence Diode)やASE(Amplified Spontaneous Emission)光源、白色光といった広帯域の低コヒーレント光を光源に用い、マイケルソン型干渉計等を用いて、広帯域の低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、測定光を測定対象に照射させ、そのとき戻って来た反射光と参照光とを干渉させ、この干渉光をスペクトロメータを用いて各周波数成分に分解し、フォトダイオード等の素子がアレイ状に配列されたディテクタアレイを用いて各周波数成分毎の干渉光強度を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより、光断層画像を構成するようにしたものである。
一方、SS−OCT装置は、光周波数を時間的に掃引させるレーザを光源に用い、反射光と参照光とを各波長において干渉させ、光周波数の時間変化に対応した信号の時間波形を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより光断層画像を構成するようにしたものである。
ところで、OCT計測は上述したように特定の領域の光断層像を取得する方法であるが、内視鏡下では、例えば癌病変部を通常照明光内視鏡や特殊光内視鏡の観察により発見し、その領域をOCT測定することで、癌病変部がどこまで浸潤しているかを見わけることが可能となる。また、測定光の光軸を2次元的に走査することで、OCT計測による深さ情報と合わせて3次元的な情報を取得することができる。
OCT計測と3次元コンピュータグラフィック技術の融合により、マイクロメートルオーダの分解能を持つ測定対象の構造情報からなる3次元構造モデルを表示することが可能となることから、以下ではこのOCT計測による3次元構造モデルを光立体構造像と呼ぶ。
特開2000−131222号公報 特表2007−510143号公報 特開2008−206684号公報 特開2008−209166号公報 Optics Express, Vol.11, Issue22, pp.2953-2963 "High-speed optical frequency-domain imaging"
しかしながら、一般的に癌の診断においては、例えば癌が粘膜筋板層を浸潤しているか否かが治療方針に大きくかかわるが、非特許文献1等の従来技術のOCTでは反射光の強度をグレースケールや、インデックスカラーを用いて表示するのみでその識別が難しいという問題がある。
一方、眼科領域で用いられている特許文献3、特許文献4等の従来技術では、眼底の層構造の描出を行っているが、この診断分野では比較的観察深度が浅い範囲での観察のため、一旦画像化した後の画像データに対して平滑化、平均処理等の処理を行っても、容易に層構造の抽出が行えるが、深い部位に存在する例えば粘膜筋板の描出が要求される消化器用のOCTでは、深部では、S/Nが悪いため、同様の手法では、粘膜筋板の描出は困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、層構造を有する被検体での所望の層の識別が可能な層構造情報を取得することのできる光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1態様は、波長挿引光源から出力される波長挿引光を測定光と参照光に分波し、前記測定光にて層構造を有する被検体を走査し前記被検体において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との干渉信号に基づいた前記被検体の光構造情報を取得する光構造情報取得装置において、前記干渉信号に基づいて前記被検体の層情報を抽出する層情報抽出手段と、前記層情報の特徴量を算出する特徴量算出手段と、前記特徴量に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築する強調層構造画像構築手段と、を備え、前記層情報抽出手段は、前記干渉信号をフーリエ変換して前記層情報を抽出するフーリエ変換手段からなり、前記特徴量算出手段は、前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出する微分処理手段からなることを特徴とする光構造情報取得装置を提供する
上記構成によれば、前記層情報抽出手段が前記干渉信号をフーリエ変換して前記被検体の層情報を抽出し、前記特徴量算出手段が前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出し、さらに強調層構造画像構築手段が前記特徴量に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築することで、層構造を有する被検体での所望の層の識別が可能な層構造情報を取得することができる。
本発明の第2態様は、第1態様において、前記層情報のノイズ成分を除去する層情報ノイズ成分除去手段と、前記特徴量のノイズ成分を除去する特徴量ノイズ成分除去手段と、をさらに備え、前記微分処理手段は、ノイズ成分を除去した前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出し、前記強調層構造画像構築手段は、ノイズ成分を除去した前記特徴量に基づき前記強調層構造画像を構築する。
本発明の第3態様は、第2態様において、前記層情報ノイズ成分除去手段は、前記層情報を対数変換及び平滑化してノイズ成分を除去する対数変換平滑化手段からなり、特徴量ノイズ成分除去手段は、前記特徴量を平滑化してノイズ成分を除去する特徴量平滑化処理手段からなる。
本発明の第4態様は、第3態様において、前記対数変換平滑化手段は、前記層情報の平滑化を、フレーム加算平均処理手段、ライン加算平均処理手段、移動平均処理手段のうちの少なくともいずれか1つの処理手段により行う。
本発明の第5態様は、第4態様において、前記フレーム加算平均処理手段は、単純加算平均処理、加重加算平均処理、循環方式によるフレーム相関処理のいずれかの処理を用いて複数のフレーム間における前記層情報を平均化する。
本発明の第6態様は、第4態様または第5態様において、前記ライン加算平均処理手段は、単純加算平均処理、加重加算平均処理のいずれかの処理を用いて複数のライン間における信号を平均化する。
本発明の第7態様は、第4態様ないし第6態様にいずれかにおいて、前記移動平均処理手段は、単純移動平均、加重移動平均、ローパスフィルタのいずれかを用いて深度方向の信号を平滑化する。
本発明の第8態様は、第3態様ないし第7態様にいずれかにおいて、前記特徴量平滑化処理手段は、単純移動平均、加重移動平均、ローパスフィルタのいずれか1つを用いて前記被検体の深度方向の前記特徴量を平滑化する。
本発明の第9態様は、第3態様ないし第7態様にいずれかにおいて、前記対数変換平滑化手段は、前記層情報を対数変換する対数変換手段と、対数変換された前記層情報を平滑化する平滑化手段と、からなる。
本発明の第10態様は、第3態様ないし第7態様にいずれかにおいて、前記対数変換平滑化手段は、前記層情報を平滑化する平滑化手段と、平滑化された前記層情報を対数変換する対数変換手段と、からなる。
本発明の第11態様は、第3態様ないし第10態様にいずれかにおいて、前記対数変換平滑化手段により対数変換された前記層情報から層構造画像を構築する層構造画像構築手段と、前記層構造画像と前記強調層構造画像を合成する画像合成手段と、をさらに備える。
本発明の第12態様は、第11態様において、前記画像合成手段は、前記層構造画像と前記強調層構造画像をあらかじめ設定した割合で加算して合成する。
本発明の第13態様は、第1態様ないし第12態様にいずれかにおいて、前記強調層構造画像構築手段は、前記特徴量を所定の閾値と比較して比較結果に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築する。
本発明の第14態様は、第1態様ないし第13態様にいずれかにおいて、前記強調層構造画像構築手段は、あらかじめ設定したカラーマップにしたがって、前記層構造を強調した強調層構造画像をカラー画像として構築する。
本発明の第15態様は、波長挿引光源から出力される波長挿引光を測定光と参照光に分波し、前記測定光にて層構造を有する被検体を走査し前記被検体において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との干渉信号に基づいた前記被検体の光構造情報を取得する光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法において、前記干渉信号に基づいて前記被検体の層情報を抽出する層情報抽出ステップと、前記層情報の特徴量を算出する特徴量算出ステップと、前記特徴量に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築する強調層構造画像構築ステップと、を備え、前記層情報抽出ステップは、前記干渉信号をフーリエ変換して前記層情報を抽出するフーリエ変換ステップからなり、前記特徴量算出ステップは、前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出する微分処理ステップからなることを特徴とする光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法を提供する。
上記構成によれば、前記層情報抽出ステップが前記干渉信号をフーリエ変換して前記被検体の層情報を抽出し、前記特徴量算出ステップが前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出し、さらに強調層構造画像構築ステップが前記特徴量に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築することで、層構造を有する被検体での所望の層の識別が可能な層構造情報を取得することができる。
本発明の第16態様は、第15態様において、前記層情報のノイズ成分を除去する層情報ノイズ成分除去ステップと、前記特徴量のノイズ成分を除去する特徴量ノイズ成分除去ステップと、をさらに備え、前記微分処理ステップは、ノイズ成分を除去した前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出し、前記強調層構造画像構築ステップは、ノイズ成分を除去した前記特徴量に基づき前記強調層構造画像を構築する。
本発明の第17態様は、第16態様において、前記層情報ノイズ成分除去ステップは、前記層情報を対数変換及び平滑化してノイズ成分を除去する対数変換平滑化ステップからなり、前記特徴量ノイズ成分除去ステップは、前記特徴量を平滑化してノイズ成分を除去する特徴量平滑化処理ステップからなる。
本発明の第18態様は、第17態様において、前記対数変換平滑化ステップは、前記層情報の平滑化を、フレーム加算平均処理ステップ、ライン加算平均処理ステップ、移動平均処理ステップのうちの少なくともいずれか1つの処理ステップにより行う。
本発明の第19態様は、第18態様において、前記フレーム加算平均処理ステップは、単純加算平均処理、加重加算平均処理、循環方式によるフレーム相関処理のいずれかの処理を用いて複数のフレーム間における前記層情報を平均化する。
本発明の第20態様は、第18態様または第19態様において、前記ライン加算平均処理ステップは、単純加算平均処理、加重加算平均処理のいずれかの処理を用いて複数のライン間における信号を平均化する。
本発明の第21態様は、第18態様ないし第20態様において、前記移動平均処理ステップは、単純移動平均、加重移動平均、ローパスフィルタのいずれかを用いて深度方向の信号を平滑化する。
本発明の第22態様は、第17態様ないし第21態様において、前記特徴量平滑化処理ステップは、単純移動平均、加重移動平均、ローパスフィルタのいずれか1つを用いて前記被検体の深度方向の前記特徴量を平滑化する。
本発明の第23態様は、第17態様ないし第21態様において、前記対数変換平滑化ステップは、前記層情報を対数変換する対数変換ステップと、対数変換された前記層情報を平滑化する平滑化ステップと、からなる。
本発明の第24態様は、第17態様ないし第21態様において、前記対数変換平滑化ステップは、前記層情報を平滑化する平滑化ステップと、平滑化された前記層情報を対数変換する対数変換ステップと、からなる。
本発明の第25態様は、第17態様ないし第24態様において、前記対数変換平滑化ステップにより対数変換された前記層情報から層構造画像を構築する層構造画像構築ステップと、前記層構造画像と前記強調層構造画像を合成する画像合成ステップと、をさらに備える。
本発明の第26態様は、第25態様において、前記画像合成ステップは、前記層構造画像と前記強調層構造画像をあらかじめ設定した割合で加算して合成する。
本発明の第27態様は、第15態様ないし第26態様において、前記強調層構造画像構築ステップは、前記特徴量を所定の閾値と比較して比較結果に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築する。
本発明の第28態様は、第15態様ないし第27態様のいずれかにおいて、前記強調層構造画像構築ステップは、あらかじめ設定したカラーマップにしたがって、前記層構造を強調した強調層構造画像をカラー画像として構築する。
以上説明したように、本発明によれば、層構造を有する被検体での所望の層の識別が可能な層構造情報を取得することができるという効果がある。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。第1の実施形態:
<画像診断装置の外観>
図1は第1の実施形態に係る画像診断装置を示す外観図である。
図1に示すように、画像診断装置10は、主として内視鏡100、内視鏡プロセッサ200、光源装置300、本実施形態の光構造情報取得装置としてのOCTプロセッサ400、及びモニタ装置500とから構成されている。尚、内視鏡プロセッサ200は、光源装置300を内蔵するように構成されていてもよい。
内視鏡100は、手元操作部112と、この手元操作部112に連設される挿入部114とを備える。術者は手元操作部112を把持して操作し、挿入部114を被検者の体内に挿入することによって観察を行う。
手元操作部112には、鉗子挿入部138が設けられており、この鉗子挿入部138が先端部144の鉗子口156に連通されている。本発明に係る画像診断装置10では、OCTプローブ600を鉗子挿入部138から挿入することによって、OCTプローブ600を鉗子口156から導出する。OCTプローブ600は、鉗子挿入部138から挿入され、鉗子口156から導出される挿入部602と、術者がOCTプローブ600を操作するための操作部604、及びコネクタ410を介してOCTプロセッサ400と接続されるケーブル606から構成されている。
<内視鏡、内視鏡プロセッサ、光源装置の構成>
[内視鏡]
内視鏡100の先端部144には、観察光学系150、照明光学系152、及びCCD(不図示)が配設されている。
観察光学系150は、被検体を図示しないCCDの受光面に結像させ、CCDは受光面上に結像された被検体像を各受光素子によって電気信号に変換する。本実施形態のCCDは、3原色の赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが所定の配列(ベイヤー配列、ハニカム配列)で各画素ごとに配設されたカラーCCDである。
[光源装置]
光源装置300は、可視光を図示しないライトガイドに入射させる。ライトガイドの一端はLGコネクタ120を介して光源装置300に接続され、ライトガイドの他端は照明光学系152に対面している。光源装置300から発せられた光は、ライトガイドを経由して照明光学系152から出射され、観察光学系150の視野範囲を照明する。
[内視鏡プロセッサ]
内視鏡プロセッサ200には、CCDから出力される画像信号が電気コネクタ110を介して入力される。このアナログの画像信号は、内視鏡プロセッサ200内においてデジタルの画像信号に変換され、モニタ装置500の画面に表示するための必要な処理が施される。
このように、内視鏡100で得られた観察画像のデータが内視鏡プロセッサ200に出力され、内視鏡プロセッサ200に接続されたモニタ装置500に画像が表示される。
<OCTプロセッサ、OCTプローブの内部構成>
図2は図1のOCTプロセッサの内部構成を示すブロック図である。
[OCTプロセッサ]
図2に示すOCTプロセッサ400及びOCTプローブ600は、光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)計測法による測定対象の光断層画像を取得するためのもので、測定のための光Laを射出する第1の光源(第1の光源ユニット)12と、第1の光源12から射出された光Laを測定光(第1の光束)L1と参照光L2に分岐するとともに、被検体である測定対象Sからの戻り光L3と参照光L2を合波して干渉光L4を生成する光ファイバカプラ(分岐合波部)14と、光ファイバカプラ14で分岐された測定光L1を測定対象まで導波するとともに測定対象からの戻り光L3を導波する回転側光ファイバFB1を備えるOCTプローブ600と、測定光L1を回転側光ファイバFB1まで導波するとともに回転側光ファイバFB1によって導波された戻り光L3を導波する固定側光ファイバFB2と、回転側光ファイバFB1を固定側光ファイバFB2に対して回転可能に接続し、測定光L1および戻り光L3を伝送する光コネクタ18と、光ファイバカプラ14で生成された干渉光L4を干渉信号として検出する干渉光検出部20と、この干渉光検出部20によって検出された干渉信号を処理して光構造情報を取得し、処理部22を有する。また、処理部22で取得された光構造情報に基づいて画像はモニタ装置500に表示される。
また、OCTプロセッサ400は、測定の目印を示すためのエイミング光(第2の光束)Leを射出する第2の光源(第2の光源ユニット)13と、参照光L2の光路長を調整する光路長調整部26と、第1の光源12から射出された光Laを分光する光ファイバカプラ28と、光ファイバカプラ14で合波された戻り光L4およびL5を検出する検出部30aおよび30bと、処理部22への各種条件の入力、設定の変更等を行う操作制御部32とを有する。
なお、図2に示すOCTプロセッサ400においては、上述した射出光La、エイミング光Le、測定光L1、参照光L2および戻り光L3などを含む種々の光を各光デバイスなどの構成要素間で導波し、伝送するための光の経路として、回転側光ファイバFB1および固定側光ファイバFB2を含め種々の光ファイバFB(FB3、FB4、FB5、FB6、FB7、FB8など)が用いられている。
第1の光源12は、OCTの測定のための光(例えば、波長1.3μmのレーザ光あるいは低コヒーレンス光)を射出するものであり、この第1の光源12は周波数を一定の周期で掃引させながら赤外領域である、例えば波長1.3μmを中心とするレーザ光Laを射出する光源である。この第1の光源12は、レーザ光あるいは低コヒーレンス光Laを射出する光源12aと、光源12aから射出された光Laを集光するレンズ12bとを備えている。また、詳しくは後述するが、第1の光源12から射出された光Laは、光ファイバFB4、FB3を介して光ファイバカプラ14で測定光L1と参照光L2に分割され、測定光L1は光コネクタ18に入力される。
また、第2の光源13は、エイミング光Leとして測定部位を確認しやすくするために可視光を射出するものである。例えば、波長0.66μmの赤半導体レーザ光、波長0.63μmのHe−Neレーザ光、波長0.405μmの青半導体レーザ光などを用いることができる。そこで、第2の光源13としては、例えば赤色あるいは青色あるいは緑色のレーザ光を射出する半導体レーザ13aと、半導体レーザ13aから射出されたエイミング光Leを集光するレンズ13bを備えている。第2の光源13から射出されたエイミング光Leは、光ファイバFB8を介して光コネクタ18に入力される。
光コネクタ18では、測定光L1とエイミング光Leとが合波され、OCTプローブ600内の回転側光ファイバFB1に導波される。
光ファイバカプラ(分岐合波部)14は、例えば2×2の光ファイバカプラで構成されており、固定側光ファイバFB2、光ファイバFB3、光ファイバFB5、光ファイバFB7とそれぞれ光学的に接続されている。
光ファイバカプラ14は、第1の光源12から光ファイバFB4およびFB3を介して入射した光Laを測定光(第1の光束)L1と参照光L2とに分割し、測定光L1を固定側光ファイバFB2に入射させ、参照光L2を光ファイバFB5に入射させる。
さらに、光ファイバカプラ14は、光ファイバFB5に入射され後述する光路長調整部26によって周波数シフトおよび光路長の変更が施されて光ファイバFB5を戻った光L2と、後述するOCTプローブ600で取得され固定側光ファイバFB2から導波された光L3とを合波し、光ファイバFB3(FB6)および光ファイバFB7に射出する。
OCTプローブ600は、光コネクタ18を介して、固定側光ファイバFB2と接続されており、固定側光ファイバFB2から、光コネクタ18を介して、エイミング光Leと合波された測定光L1が回転側光ファイバFB1に入射される。入射されたこのエイミング光Leと合波された測定光L1を回転側光ファイバFB1によって伝送して測定対象Sに照射する。そして測定対象Sからの戻り光L3を取得し、取得した戻り光L3を回転側光ファイバFB1によって伝送して、光コネクタ18を介して、固定側光ファイバFB2に射出するようになっている。
光コネクタ18は、測定光(第1の光束)L1とエイミング光(第2の光束)Leとを合波するものである。
干渉光検出部20は、光ファイバFB6および光ファイバFB7と接続されており、光ファイバカプラ14で参照光L2と戻り光L3とを合波して生成された干渉光L4およびL5を干渉信号として検出するものである。
ここで、OCTプロセッサ400は、光ファイバカプラ28から分岐させた光ファイバFB6上に設けられ、干渉光L4の光強度を検出する検出器30aと、光ファイバFB7の光路上に干渉光L5の光強度を検出する検出器30bとを有している。
干渉光検出部20は、検出器30aおよび検出器30bの検出結果に基づいて、干渉信号を生成する。
処理部22は、干渉光検出部20で検出した干渉信号から光構造情報を取得し、取得した光構造情報に基づいて光立体構造像を生成すると共に、この光立体構造像に対して各種処理を施した画像をモニタ装置500へ出力する。処理部22の詳細な構成は後述する。
光路長調整部26は、光ファイバFB5の参照光L2の射出側(すなわち、光ファイバFB5の光ファイバカプラ14とは反対側の端部)に配置されている。
光路長調整部26は、光ファイバFB5から射出された光を平行光にする第1光学レンズ80と、第1光学レンズ80で平行光にされた光を集光する第2光学レンズ82と、第2光学レンズ82で集光された光を反射する反射ミラー84と、第2光学レンズ82および反射ミラー84を支持する基台86と、基台86を光軸方向に平行な方向に移動させるミラー移動機構88とを有し、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82との距離を変化させることで参照光L2の光路長を調整する。
第1光学レンズ80は、光ファイバFB5のコアから射出された参照光L2を平行光にするとともに、反射ミラー84で反射された参照光L2を光ファイバFB5のコアに集光する。
また、第2光学レンズ82は、第1光学レンズ80により平行光にされた参照光L2を反射ミラー84上に集光するとともに、反射ミラー84により反射された参照光L2を平行光にする。このように、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82とにより共焦点光学系が形成されている。
さらに、反射ミラー84は、第2光学レンズ82で集光される光の焦点に配置されており、第2光学レンズ82で集光された参照光L2を反射する。
これにより、光ファイバFB5から射出した参照光L2は、第1光学レンズ80により平行光になり、第2光学レンズ82により反射ミラー84上に集光される。その後、反射ミラー84により反射された参照光L2は、第2光学レンズ82により平行光になり、第1光学レンズ80により光ファイバFB5のコアに集光される。
また、基台86は、第2光学レンズ82と反射ミラー84とを固定し、ミラー移動機構88は、基台86を第1光学レンズ80の光軸方向(図2矢印A方向)に移動させる。
ミラー移動機構88で、基台86を矢印A方向に移動させることで、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82との距離を変更することができ、参照光L2の光路長を調整することができる。
抽出領域設定手段としての操作制御部32は、キーボード、マウス等の入力手段と、入力された情報に基づいて各種条件を管理する制御手段とを有し、処理部22に接続されている。操作制御部32は、入力手段から入力されたオペレータの指示に基づいて、処理部22における各種処理条件等の入力、設定、変更等を行う。
なお、操作制御部32は、操作画面をモニタ装置500に表示させてもよいし、別途表示部を設けて操作画面を表示させてもよい。また、操作制御部32で、第1の光源12、第2の光源13、光コネクタ18、干渉光検出部20、光路長ならびに検出部30aおよび30bの動作制御や各種条件の設定を行うようにしてもよい。
[OCTプローブ]
図3は図2のOCTプローブの断面図である。
図3に示すように、挿入部602の先端部は、プローブ外筒620と、キャップ622と、回転側光ファイバFB1と、バネ624と、固定部材626と、光学レンズ628とを有している。
プローブ外筒(シース)620は、可撓性を有する筒状の部材であり、光コネクタ18においてエイミング光Leが合波された測定光L1および戻り光L3が透過する材料からなっている。なお、プローブ外筒620は、測定光L1(エイミング光Le)および戻り光L3が通過する先端(光コネクタ18と反対側の回転側光ファイバFB1の先端、以下プローブ外筒620の先端と言う)側の一部が全周に渡って光を透過する材料(透明な材料)で形成されていればよく、先端以外の部分については光を透過しない材料で形成されていてもよい。
キャップ622は、プローブ外筒620の先端に設けられ、プローブ外筒620の先端を閉塞している。
回転側光ファイバFB1は、線状部材であり、プローブ外筒620内にプローブ外筒620に沿って収容されており、固定側光ファイバFB2から射出され、光コネクタ18で光ファイバFB8から射出されたエイミング光Leと合波された測定光L1を光学レンズ628まで導波するとともに、測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに照射して光学レンズ628で取得した測定対象Sからの戻り光L3を光コネクタ18まで導波し、固定側光ファイバFB2に入射する。
ここで、回転側光ファイバFB1と固定側光ファイバFB2とは、光コネクタ18によって接続されており、回転側光ファイバFB1の回転が固定側光ファイバFB2に伝達しない状態で、光学的に接続されている。また、回転側光ファイバFB1は、プローブ外筒620に対して回転自在、及びプローブ外筒620の軸方向に移動自在な状態で配置されている。
バネ624は、回転側光ファイバFB1の外周に固定されている。また、回転側光ファイバFB1およびバネ624は、光コネクタ18に接続されている。
光学レンズ628は、回転側光ファイバFB1の測定側先端(光コネクタ18と反対側の回転側光ファイバFB1の先端)に配置されており、先端部が、回転側光ファイバFB1から射出された測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し集光するために略球状の形状で形成されている。
光学レンズ628は、回転側光ファイバFB1から射出した測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し照射し、測定対象Sからの戻り光L3を集光し回転側光ファイバFB1に入射する。
固定部材626は、回転側光ファイバFB1と光学レンズ628との接続部の外周に配置されており、光学レンズ628を回転側光ファイバFB1の端部に固定する。ここで、固定部材626による回転側光ファイバFB1と光学レンズ628の固定方法は、特に限定されず、接着剤により、固定部材626と回転側光ファイバFB1および光学レンズ628を接着させて固定されても、ボルト等を用い機械的構造で固定してもよい。なお、固定部材626は、ジルコニアフェルールやメタルフェルールなど光ファイバの固定や保持あるいは保護のために用いられるものであれば、如何なるものを用いても良い。
また、回転側光ファイバFB1およびバネ624は、後述する回転筒656に接続されており、回転筒656によって回転側光ファイバFB1およびバネ624を回転させることで、光学レンズ628をプローブ外筒620に対し、矢印R2方向に回転させる。また、光コネクタ18は、回転エンコーダを備え、回転エンコーダからの信号に基づいて光学レンズ628の位置情報(角度情報)から測定光L1の照射位置を検出する。つまり、回転している光学レンズ628の回転方向における基準位置に対する角度を検出して、測定位置を検出する。
さらに、回転側光ファイバFB1、バネ624、固定部材626、及び光学レンズ628は、後述する駆動部により、プローブ外筒620内部を矢印S1方向(鉗子口方向)、及びS2方向(プローブ外筒620の先端方向)に移動可能に構成されている。
また、図3左側は、OCTプローブ600の操作部604における回転側光ファイバFB1等の駆動部の概略を示す図である。
プローブ外筒620は、固定部材670に固定されている。これに対し、回転側光ファイバFB1およびバネ624は、回転筒656に接続されており、回転筒656は、モータ652の回転に応じてギア654を介して回転するように構成されている。回転筒656は、光コネクタ18に接続されており、測定光L1及び戻り光L3は、光コネクタ18を介して回転側光ファイバFB1と固定側光ファイバFB2間を伝送される。
また、これらを内蔵するフレーム650は支持部材662を備えており、支持部材662は、図示しないネジ孔を有している。ネジ孔には進退移動用ボールネジ664が咬合しており、進退移動用ボールネジ664には、モータ660が接続されている。したがって、モータ660を回転駆動することによりフレーム650を進退移動させ、これにより回転側光ファイバFB1、バネ624、固定部材626、及び光学レンズ628を図3のS1及びS2方向に移動させることが可能となっている。
OCTプローブ600は、以上のような構成であり、光コネクタ18により回転側光ファイバFB1およびバネ624が、図3中矢印R2方向に回転されることで、光学レンズ628から射出される測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し、矢印R2方向(プローブ外筒620の円周方向)に対し走査しながら照射し、戻り光L3を取得する。エイミング光Leは、測定対象Sに、例えば青色、赤色あるいは緑色のスポット光として照射され、このエイミング光Leの反射光は、モニタ装置500に表示された観察画像に輝点としても表示される。
これにより、プローブ外筒620の円周方向の全周において、測定対象Sの所望の部位を正確にとらえることができ、測定対象Sを反射した戻り光L3を取得することができる。
さらに、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報を取得する場合は、駆動部により光学レンズ628が矢印S1方向の移動可能範囲の終端まで移動され、断層像からなる光構造情報を取得しながら所定量ずつS2方向に移動し、又は光構造情報取得とS2方向への所定量移動を交互に繰り返しながら、移動可能範囲の終端まで移動する。
このように測定対象Sに対して所望の範囲の複数の光構造情報を得て、取得した複数の光構造情報に基づいて光立体構造像を得ることができる。図4は図2の測定対象Sに対して光走査がラジアル走査の場合の光構造情報のスキャン面を示す図であり、図5は図4の光構造情報により構築される光立体構造像を示す図である。
つまり、干渉信号により測定対象Sの深さ方向(第1の方向)の光構造情報を取得し、測定対象Sに対し図3矢印R2方向(プローブ外筒620の円周方向)に走査(ラジアル走査)することで、図4に示すように、第1の方向と該第1の方向と直交する第2の方向とからなるスキャン面での光構造情報を取得することができ、さらには、このスキャン面に直交する第3の方向に沿ってスキャン面を移動させることで、図5に示すように、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報が取得できる。
図6は図1の内視鏡の鉗子口から導出されたOCTプローブを用いて光構造情報を得る様子を示す図である。図6に示すように、OCTプローブの挿入部602の先端部を、測定対象Sの所望の部位に近づけて、光構造情報を得る。所望の範囲の複数の光構造情報を取得する場合は、OCTプローブ600本体を移動させる必要はなく、前述の駆動部によりプローブ外筒620内で光学レンズ628を移動させればよい。
なお、測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sにラジアル走査するとしたが、これに限らない。図7は図2の測定対象Sに対してセクタ走査を行って光構造情報を取得する構成を示す図であり、図8は図7の光構造情報により構築される光立体構造像を示す図である。図7に示すように、ガルバノミラー900を使用し、測定対象Sの上方からセクタ走査を行って光構造情報を取得する構成にも適用でき、この場合もスキャン面を移動させることで、図8に示すように、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報が取得できる。
[干渉光検出部及び信号処理部]
図9は図2の干渉光検出部及び信号処理部の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、干渉光検出部20は、干渉信号生成部20a及びAD変換部20bから構成される。また、信号処理部22は、層情報抽出手段としてのフーリエ変換部410、層情報ノイズ成分除去手段としての対数変換部420及び平滑化処理部430、特徴量算出手段としての微分処理部440、特徴量ノイズ成分除去手段としての微分信号平滑化処理部450、強調層構造画像構築手段としての微分画像構築部460及び制御部490を備えて構成される。なお、制御部490は、操作制御部32からの操作信号に基づき信号処理部22の各部を制御するようになっている。
干渉信号生成部20aからの干渉信号はAD変換部20bでデジタルデータとされる。デジタル化された干渉信号をフーリエ変換部410においてFFT(高速フーリエ変換)を行い周波数分解して深度方向の反射強度データである光構造情報(層情報)を生成する。この深度方向の反射強度データである光構造情報(層情報)は対数変換部420において対数変換される。
従来のOCTでは対数変換された光構造情報(層情報)に対して輝度、コントラスト調整、表示サイズにあわせたリサンプル、ラジアル走査、セクタ走査等の走査方法に合わせての座標変換などを行い、断層画像として出力していたが、本実施形態では、対数変換した光構造情報(層情報)に対して平滑化処理部430において平滑化処理を行う。
平滑化処理部430は、3次元平滑化フィルタ部、2次元平滑化フィルタ部単独もしくは1次元フィルタ部と組み合わせで構成されてもよいが、フレーム加算平均処理部431、ライン加算平均処理部432、移動平均処理部433の1つ以上の組み合わせにより構成されることが望ましい。
フレーム加算平均処理部431は、フレーム間のデータを平均することで平滑化を行う。この際、単純フレーム加算平均、加重フレーム加算平均、循環型フレーム相関のいずれかが望ましいが、一般的に知られているどのような部により構成されていてもよい。また加算平均を行うフレーム数についても特に限定するものではない。前記循環型フレーム相関とは下記の式に基づいて、式1に示すように、新規の入力フレームデータと現在の出力フレームデータをα:1−αの比率で合成して出力するフレームデータを生成するものである。1フレーム分のフレームメモリを確保することで実現できるので、フレーム加算平均に比べ少ないメモリで実現できる利点がある。
[OUT(n)]=α×[IN]+(1−α)×[OUT(n−1)]
(α≦1) …(式1)
ここで、OUT(n)はn番目の出力フレームデータ、INは新しい入力フレームデータ、OUT(n−1)は(n−1)番目の出力フレームデータすなわち、1フレーム前の出力フレームデータ、αはフレ−ム相関係数を表す。
ライン加算平均処理部432は、走査ライン間でのデータを平均することで平滑化を行う。この場合も、単純加算平均、加重加算平均が望ましいが、一般的に知られているどのような構成でもよい。また加算平均を行うライン数についても特に限定するものではない。
移動平均処理部433は、深度方向のデータを平均することで平滑化を行う。この際、単純移動平均、加重移動平均、デジタルローパスフィルタのいずれかが望ましいが、一般的に知られているどのような構成を用いてもよい。また、平均するデータ点数についても特に限定するものではない。
また、前記対数変換部420と前記平滑化処理部430は順番が入れ替わっても、同様の効果が得られるので入れ替えてもよい。
微分処理部440は、平滑化処理したデータに対して深度方向に微分処理を行い、特徴量としての微分信号を取得する。微分処理については、一般的に知られているものなので特に限定するものではないが、一例としては、深度方向のデータ点ごとの差分を計算していく方法がある。
微分信号平滑化処理部450は、微分信号(特徴量)に対して平滑化処理を行う。微分信号平滑化処理部450では、微分信号を深度方向に平均することで平滑化を行う。この場合も、単純移動平均、加重移動平均、デジタルローパスフィルタのいずれかが望ましいが、一般的に知られているどのような部を用いてもよい。同様に、平均するデータ点数についても特に限定するものではない。
微分画像構築部460は、平滑化した微分信号よりモニタ装置500、及びその表示方法にあわせて強調層構造画像としての微分画像を構築する。具体的には、輝度、コントラストの調整、表示サイズにあわせたリサンプル、ラジアル走査、セクタ走査等の走査方法に合わせての座標変換などにより微分画像を構築する。
また、望ましくは、微分画像構築部460において、平滑化された微分信号のうち所定の閾値、例えば0を超える、プラス成分のみを抽出して画像化し微分画像を構築することで、粘膜筋板のような層構造がより明瞭に描出可能になる。さらに、あらかじめ設定したカラーマップにより微分画像をカラー画像とすることで、より目的の構造が認識しやすくなる。構築した微分画像はLCDモニタ、CRTモニタ等のモニタ装置500に表示することで、診断に供されることになる。
このように構成された本実施形態の作用について図10のフローチャートを用いて説明する。図10は図9の干渉光検出部及び信号処理部での処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、波長挿引光源12aから出力された波長挿引光は測定光と参照光に分岐され、測定光はOCTプローブ600を介して生体組織等の測定対象Sに出力される(ステップS1)。測定対象Sでの後方散乱等により反射された反射測定光(戻り光)はOCTプローブ600を経由して、干渉信号生成部20aに入力される。干渉信号生成部20aは、測定光経路における被検体までとほぼ同じ光路長に配置された光学ミラー等で反射された前記参照光と、前記測定反射光との干渉光を生成し、前記干渉光を光電変換することで、干渉信号を生成する(ステップS2)。
干渉信号はAD変換部20bでアナログ−デジタル変換される(ステップS3)。AD変換は例えば80MHz程度のサンプリングレートで、例えば分解能は14bit程度で実施されるが、この値に限定されるものではない。
信号処理部22は、デジタル化された干渉信号をフーリエ変換部410にてフーリエ変換を行い深度方向の反射強度信号(層情報)とする(ステップS4)。前記反射強度信号は対数変換部420にて対数変換される(ステップS5)。
対数変換した深度方向の反射強度データは平滑化処理部430にて平滑化される(ステップS6)。ここで行われる平滑化処理はフレーム加算平均、ライン加算平均、移動平均処理のいずれか1つ以上の組み合わせが望ましい。この際、フレーム加算平均は単純加算平均、加重加算平均、循環型フレーム相関処理のいずれかが望ましいが、一般的に利用されている他の手法でもよい。また、ライン加算平均については、単純加算平均、加重加算平均のいずれかが望ましいが、一般的に利用されている他の処理でもよい。さらに、移動平均は単純移動平均、加重移動平均、一次元ローパスフィルタ等のいずれかが望ましいが、一般的に知られているどのような方法を用いてもよい。また、ここでは、1次元平滑化処理の組み合わせとして最適化を図っているが、2次元平滑化フィルタ単独もしくは1次元フィルタの組み合わせ、もしくは3次元平滑化フィルタ処理でもよい。
平滑化された信号は微分処理部440において微分される(ステップS7)。微分した得られた微分信号(特徴量)は微分信号平滑化処理部450で深度方向に平滑化される(ステップS8)。この場合も、単純移動平均、加重移動平均、デジタルローパスフィルタのいずれかが望ましいが、一般的に知られているどのような処理を用いてもよい。
微分画像構築部460は、平滑化した微分信号よりモニタ装置500及びその表示方法にあわせて微分画像を構築する(ステップS9)。具体的には、輝度、コントラストの調整、表示サイズにあわせたリサンプル、ラジアル走査、セクタ走査等の走査方法に合わせての座標変換などである。また、望ましくは、微分画像構築部460において、平滑化された微分値のうちプラス成分のみを抽出して微分画像を構築することで、粘膜筋板のような層構造がより明瞭に描出可能になる。さらに、あらかじめ設定したカラーマップにより微分画像をカラー画像とすることで、より目的の構造が認識しやすくなる。構築した微分画像はLCDモニタ、CRTモニタ等のモニタ装置500に表示される(ステップS10)。
図11は図2の信号処理部により生成される微分画像(強調層構造画像)を示す図であり、図7において説明したガルバノミラー900を使用し、測定対象Sの上方からセクタ走査を行って取得した光構造情報(層情報)に対して、フレーム加算平均処理部431で例えば8フレームの単純加算平均、ライン加算平均処理部432で例えば8ラインの単純加算平均、移動平均処理部433で例えば21点の単純移動平均、微分信号平滑化処理部450で例えば11点の単純移動平均を実施したものである。また、微分処理部440は深度方向の差分をとって微分信号を取得している。
また、図11では識別ができないが、微分画像構築部160は、カラーマップとして微分信号の値がマイナスのところは水色→青→群青とし、プラスのところは黄→橙→赤→深紅と変化するカラーマップを適用している。微分画像中層に示されている黄色いライン(図中の破線)は粘膜筋板を示し、中央部で断絶しているところが、癌の浸潤により粘膜筋板が破壊されている部位である。このように、粘膜筋板を描出することが可能になる。
図12は図11の微分画像の変形例を示す図であり、微分画像構築部460で微分信号のプラス成分のみを抽出し、黒→黄→橙→赤→深紅と変化するカラーマップを適用した微分画像である。図12の微分画像は、図11の微分画像と比べ、粘膜筋板がより明瞭に描出される。
第2の実施形態:
図13は第2の実施形態に係る信号処理部の構成を示すブロック図である。本実施形態は第1の実施形態とほとんど同じであるので、異なる構成のみ説明し、同一の構成には同じ符号を付し説明は省略する。
図13に示すように、信号処理部22は、第1の実施形態の構成に加え、断層画像構築部470及び画像合成部480を有する。
対数変換部420において対数変換したデータは平滑化処理部430に入力されるとともに、断層画像構築部470に入力され、モニタ装置500及びその表示方法にあわせて画像構築される。ここでも、輝度、コントラストの調整、カラーマップの適用、表示サイズにあわせたリサンプル、ラジアル走査、セクタ走査等の走査方法に合わせての座標変換などである。
断層画像構築部470で構築した画像と、微分画像構築部460で構築した画像は画像合成部480で合成してモニタ装置500に出力される。画像合成部480での画像合成方法は、断層画像と微分画像をあらかじめ設定した割合で加算して合成する方法が望ましい。具体的には、
(1)断層画像を1とした場合に対して微分画像を一定の比率βで加算する方法
合成画像 = 断層画像 + β×微分画像 (0<β<1)
(2)もしくは、両者を一定の比率で加算する方法
合成画像 = (1−β)×断層画像 + β×微分画像 (0<β<1)
である。ただし、画像の合成については、これらに限定するものではなく、断層画像上に微分画像をスーパーインポーズする方法等、一般的に用いられているどのような方法を用いてもよい。画像合成部から出力された画像は、LCDモニタ等のモニタ装置500に表示され、診断が可能となる。
このように構成された本実施形態の作用について図14のフローチャートを用いて説明する。図14は図13の信号処理部での処理の流れを示すフローチャートである。第1の実施形態での処理の流れと異なるところを説明する。
ステップS5で生成した対数変換したデータは断層画像構築部470に入力され、断層画像が構築される(ステップS21)。ステップS9にて構築した微分画像とステップS21にて構築した断層画像は画像合成部480で合成される(ステップS22)。
画像合成方法は、断層画像と微分画像をあらかじめ設定した割合で加算して合成することが望ましい。具体的には、上述したように、
(1)断層画像を1とした場合に対して微分画像を一定の比率βで加算する方法
合成画像 = 断層画像 + β×微分画像 (0<β<1)
(2)もしくは、両者を一定の比率で加算する方法
合成画像 = (1−β)×断層画像 + β×微分画像 (0<β<1)
である。ただし、画像の合成については、これらに限定するものではなく、断層画像上に微分画像をスーパーインポーズする方法等、一般的に用いられているどのような方法を用いてもよい。画像合成で合成された画像はLCDモニタ、CRTモニタ等のモニタ装置500に表示される(ステップS10)。
図15は図13の断層画像構築部で構築される断層画像を示す図である。これは従来のOCTの信号処理により得られるグレースケール断層画像と同じものであり、図7において説明したガルバノミラー900を使用し、測定対象Sの上方からセクタ走査を行って取得した光構造情報(層情報)に対して、断層画像構築部470で構築される断層画像である。
図16は図13の画像合成部より生成される合成画像を示す図である。図16に示す画像は、画像合成部480において、断層画像(図15参照)を1とした場合、微分画像構築部460にて構築される微分画像を0.2の比率で加算したもので合成画像である。このように表示することで、通常の断層画像に粘膜筋板の情報が付加されることになり、癌が粘膜筋板を浸潤しているかどうかの判断がより容易になる。
なお、上記各実施形態では、OCTプロセッサ400としてS−OCT(Swept Source OCT)装置を用いて説明したが、これに限らず、OCTプロセッサ400をSD−OCT(Spectral Domain OCT)装置としても適用可能である。
本発明の上記各実施形態を利用することで、粘膜筋板層を明確に識別することが可能になり、癌が粘膜筋板層を浸潤しているかを容易に認識できるようになる。そのため、治療方法の選択が容易になる。
以上、本発明の光構造情報取得装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
第1の実施形態に係る画像診断装置を示す外観図 図1のOCTプロセッサの内部構成を示すブロック図 図2のOCTプローブの断面図 図2の測定対象Sに対して光走査がラジアル走査の場合の光構造情報のスキャン面を示す図 図4の光構造情報により構築される光立体構造像を示す図 図1の内視鏡の鉗子口から導出されたOCTプローブを用いて光構造情報を得る様子を示す図 図2の測定対象Sに対してセクタ走査を行って光構造情報を取得する構成を示す図 図7の光構造情報により構築される光立体構造像を示す図 図2の干渉光検出部及び信号処理部の構成を示すブロック図 図9の干渉光検出部及び信号処理部での処理の流れを示すフローチャート 図2の信号処理部により生成される微分画像(強調層構造画像)を示す図 図11の微分画像の変形例を示す図 第2の実施形態に係る信号処理部の構成を示すブロック図 図13の信号処理部での処理の流れを示すフローチャート 図13の断層画像構築部で構築される断層画像を示す図 図13の画像合成部より生成される合成画像を示す図
符号の説明
10…画像診断装置、20…干渉光検出部、20a…干渉信号生成部、20b…AD変換部、22…信号処理部、100…内視鏡、200…内視鏡プロセッサ、300…光源装置、400…OCTプロセッサ、410…フーリエ変換部、420…対数変換部、430…平滑化処理部、431…フレーム加算平均処理部、432…ライン加算平均処理部、433…移動平均処理部、440…微分処理部、450…微分信号平滑化処理部、460…微分画像構築部、490…制御部、500…モニタ装置

Claims (28)

  1. 波長挿引光源から出力される波長挿引光を測定光と参照光に分波し、前記測定光にて層構造を有する被検体を走査し前記被検体において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との干渉信号に基づいた前記被検体の光構造情報を取得する光構造情報取得装置において、
    前記干渉信号に基づいて前記被検体の層情報を抽出する層情報抽出手段と、
    前記層情報の特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    前記特徴量に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築する強調層構造画像構築手段と、を備え
    前記層情報抽出手段は、前記干渉信号をフーリエ変換して前記層情報を抽出するフーリエ変換手段からなり、
    前記特徴量算出手段は、前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出する微分処理手段からなることを特徴とする光構造情報取得装置。
  2. 前記層情報のノイズ成分を除去する層情報ノイズ成分除去手段と、
    前記特徴量のノイズ成分を除去する特徴量ノイズ成分除去手段と、
    をさらに備え、
    前記微分処理手段は、ノイズ成分を除去した前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出し、
    前記強調層構造画像構築手段は、ノイズ成分を除去した前記特徴量に基づき前記強調層構造画像を構築することを特徴とする請求項に記載の光構造情報取得装置。
  3. 前記層情報ノイズ成分除去手段は、前記層情報を対数変換及び平滑化してノイズ成分を除去する対数変換平滑化手段からなり、
    特徴量ノイズ成分除去手段は、前記特徴量を平滑化してノイズ成分を除去する特徴量平滑化処理手段からなることを特徴とする請求項に記載の光構造情報取得装置。
  4. 前記対数変換平滑化手段は、前記層情報の平滑化を、フレーム加算平均処理手段、ライン加算平均処理手段、移動平均処理手段のうちの少なくともいずれか1つの処理手段により行うことを特徴とする請求項に記載の光構造情報取得装置。
  5. 前記フレーム加算平均処理手段は、単純加算平均処理、加重加算平均処理、循環方式によるフレーム相関処理のいずれかの処理を用いて複数のフレーム間における前記層情報を平均化することを特徴とする請求項に記載の光構造情報取得装置。
  6. 前記ライン加算平均処理手段は、単純加算平均処理、加重加算平均処理のいずれかの処理を用いて複数のライン間における信号を平均化することを特徴とする請求項またはに記載の光構造情報取得装置。
  7. 前記移動平均処理手段は、単純移動平均、加重移動平均、ローパスフィルタのいずれかを用いて深度方向の信号を平滑化することを特徴とする請求項ないしのいずれか1つに記載の光構造情報取得装置。
  8. 前記特徴量平滑化処理手段は、単純移動平均、加重移動平均、ローパスフィルタのいずれか1つを用いて前記被検体の深度方向の前記特徴量を平滑化することを特徴とする請求項ないしのいずれか1つに記載の光構造情報取得装置。
  9. 前記対数変換平滑化手段は、前記層情報を対数変換する対数変換手段と、対数変換された前記層情報を平滑化する平滑化手段と、からなることを特徴とする請求項ないしのいずれか1つに記載の光構造情報取得装置。
  10. 前記対数変換平滑化手段は、前記層情報を平滑化する平滑化手段と、平滑化された前記層情報を対数変換する対数変換手段と、からなることを特徴とする請求項ないしのいずれか1つに記載の光構造情報取得装置。
  11. 前記対数変換平滑化手段により対数変換された前記層情報から層構造画像を構築する層構造画像構築手段と、前記層構造画像と前記強調層構造画像を合成する画像合成手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項ないし10のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置。
  12. 前記画像合成手段は、前記層構造画像と前記強調層構造画像をあらかじめ設定した割合で加算して合成することを特徴とする請求項11に記載の光構造情報取得装置。
  13. 前記強調層構造画像構築手段は、前記特徴量を所定の閾値と比較して比較結果に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築することを特徴とする請求項ないし12のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置。
  14. 前記強調層構造画像構築手段は、あらかじめ設定したカラーマップにしたがって、前記層構造を強調した強調層構造画像をカラー画像として構築することを特徴とする請求項ないし13のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置。
  15. 波長挿引光源から出力される波長挿引光を測定光と参照光に分波し、前記測定光にて層構造を有する被検体を走査し前記被検体において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との干渉信号に基づいた前記被検体の光構造情報を取得する光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法において、
    前記干渉信号に基づいて前記被検体の層情報を抽出する層情報抽出ステップと、
    前記層情報の特徴量を算出する特徴量算出ステップと、
    前記特徴量に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築する強調層構造画像構築ステップと、を備え
    前記層情報抽出ステップは、前記干渉信号をフーリエ変換して前記層情報を抽出するフーリエ変換ステップからなり、
    前記特徴量算出ステップは、前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出する微分処理ステップからなることを特徴とする光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  16. 前記層情報のノイズ成分を除去する層情報ノイズ成分除去ステップと、
    前記特徴量のノイズ成分を除去する特徴量ノイズ成分除去ステップと、
    をさらに備え、
    前記微分処理ステップは、ノイズ成分を除去した前記層情報を微分した微分値を前記特徴量として算出し、
    前記強調層構造画像構築ステップは、ノイズ成分を除去した前記特徴量に基づき前記強調層構造画像を構築することを特徴とする請求項15に記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  17. 前記層情報ノイズ成分除去ステップは、前記層情報を対数変換及び平滑化してノイズ成分を除去する対数変換平滑化ステップからなり、
    前記特徴量ノイズ成分除去ステップは、前記特徴量を平滑化してノイズ成分を除去する特徴量平滑化処理ステップからなることを特徴とする請求項16に記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  18. 前記対数変換平滑化ステップは、前記層情報の平滑化を、フレーム加算平均処理ステップ、ライン加算平均処理ステップ、移動平均処理ステップのうちの少なくともいずれか1つの処理ステップにより行うことを特徴とする請求項17に記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  19. 前記フレーム加算平均処理ステップは、単純加算平均処理、加重加算平均処理、循環方式によるフレーム相関処理のいずれかの処理を用いて複数のフレーム間における前記層情報を平均化することを特徴とする請求項18に記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  20. 前記ライン加算平均処理ステップは、単純加算平均処理、加重加算平均処理のいずれかの処理を用いて複数のライン間における信号を平均化することを特徴とする請求項18または19に記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  21. 前記移動平均処理ステップは、単純移動平均、加重移動平均、ローパスフィルタのいずれかを用いて深度方向の信号を平滑化することを特徴とする請求項18ないし20のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  22. 前記特徴量平滑化処理ステップは、単純移動平均、加重移動平均、ローパスフィルタのいずれか1つを用いて前記被検体の深度方向の前記特徴量を平滑化することを特徴とする請求項17ないし21のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  23. 前記対数変換平滑化ステップは、前記層情報を対数変換する対数変換ステップと、対数変換された前記層情報を平滑化する平滑化ステップと、からなることを特徴とする請求項17ないし21のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  24. 前記対数変換平滑化ステップは、前記層情報を平滑化する平滑化ステップと、平滑化された前記層情報を対数変換する対数変換ステップと、からなることを特徴とする請求項17ないし21のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  25. 前記対数変換平滑化ステップにより対数変換された前記層情報から層構造画像を構築する層構造画像構築ステップと、前記層構造画像と前記強調層構造画像を合成する画像合成ステップと、をさらに備えたことを特徴とする請求項17ないし24のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  26. 前記画像合成ステップは、前記層構造画像と前記強調層構造画像をあらかじめ設定した割合で加算して合成することを特徴とする請求項25に記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  27. 前記強調層構造画像構築ステップは、前記特徴量を所定の閾値と比較して比較結果に基づき前記層構造を強調した強調層構造画像を構築することを特徴とする請求項15ないし26のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
  28. 前記強調層構造画像構築ステップは、あらかじめ設定したカラーマップにしたがって、前記層構造を強調した強調層構造画像をカラー画像として構築することを特徴とする請求項15ないし27のいずれか1つに記載の光構造情報取得装置の光干渉信号処理方法。
JP2008334526A 2008-12-26 2008-12-26 光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法 Active JP5373389B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334526A JP5373389B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法
EP09180298A EP2201889A1 (en) 2008-12-26 2009-12-22 Optical apparatus for acquiring structure information and its processing method of optical interference signal
US12/646,788 US8379945B2 (en) 2008-12-26 2009-12-23 Optical apparatus for acquiring structure information and its processing method of optical interference signal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334526A JP5373389B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010154934A JP2010154934A (ja) 2010-07-15
JP5373389B2 true JP5373389B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=42077505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008334526A Active JP5373389B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8379945B2 (ja)
EP (1) EP2201889A1 (ja)
JP (1) JP5373389B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9639915B2 (en) 2012-08-08 2017-05-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Image processing method and apparatus
US9233470B1 (en) 2013-03-15 2016-01-12 Industrial Perception, Inc. Determining a virtual representation of an environment by projecting texture patterns

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3878259B2 (ja) * 1996-11-13 2007-02-07 東芝医用システムエンジニアリング株式会社 医用画像処理装置
US7180600B2 (en) 1998-09-21 2007-02-20 Olympus Corporation Optical imaging apparatus
JP2000131222A (ja) * 1998-10-22 2000-05-12 Olympus Optical Co Ltd 光断層画像装置
AT503309B1 (de) * 2001-05-01 2011-08-15 Gen Hospital Corp Vorrichtung zur bestimmung von atherosklerotischem belag durch messung von optischen gewebeeigenschaften
US20030103212A1 (en) * 2001-08-03 2003-06-05 Volker Westphal Real-time imaging system and method
US7567349B2 (en) 2003-03-31 2009-07-28 The General Hospital Corporation Speckle reduction in optical coherence tomography by path length encoded angular compounding
KR20130138867A (ko) 2003-06-06 2013-12-19 더 제너럴 하스피탈 코포레이션 파장 동조 소스용 방법 및 장치
CN103181754A (zh) 2003-10-27 2013-07-03 通用医疗公司 用于使用频域干涉测量法进行光学成像的方法和设备
US7801343B2 (en) * 2005-11-29 2010-09-21 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Method and apparatus for inner wall extraction and stent strut detection using intravascular optical coherence tomography imaging
WO2007133964A2 (en) * 2006-05-12 2007-11-22 The General Hospital Corporation Processes, arrangements and systems for providing a fiber layer thickness map based on optical coherence tomography images
US7831078B2 (en) * 2006-07-24 2010-11-09 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. System and method for statistical shape model based segmentation of intravascular ultrasound and optical coherence tomography images
JP4921201B2 (ja) * 2007-02-23 2012-04-25 株式会社トプコン 光画像計測装置及び光画像計測装置を制御するプログラム
JP5058627B2 (ja) 2007-02-26 2012-10-24 株式会社トプコン 眼底観察装置
JP5071629B2 (ja) * 2007-03-14 2012-11-14 株式会社モリタ東京製作所 歯科用oct装置
JP2008256602A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Fujifilm Corp 断層画像処理方法および装置ならびにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20100166282A1 (en) 2010-07-01
US8379945B2 (en) 2013-02-19
EP2201889A1 (en) 2010-06-30
JP2010154934A (ja) 2010-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5259374B2 (ja) 光構造観察装置及びその構造情報処理方法
JP2010068865A (ja) 画像診断装置
WO2005031320A1 (ja) 可変波長光発生装置及び光干渉トモグラフィ装置
JP5298352B2 (ja) 光構造像観察装置及び内視鏡装置
JP5653087B2 (ja) 光断層画像化装置及びその作動方法
JP2010179042A (ja) 光構造観察装置及びその構造情報処理方法、光構造観察装置を備えた内視鏡システム
JP2011078447A (ja) 光構造観察装置、その構造情報処理方法及び光構造観察装置を備えた内視鏡装置
JP2010043994A (ja) 光プローブ及び3次元画像取得装置
JP4469977B2 (ja) 歯の光干渉トモグラフィー装置
JP5405839B2 (ja) 光立体構造像観察装置、その作動方法及び光立体構造像観察装置を備えた内視鏡システム
JP5779461B2 (ja) 光干渉断層画像処理装置及びその作動方法
JP5373389B2 (ja) 光構造情報取得装置及びその光干渉信号処理方法
JP2012013432A (ja) 断層画像処理装置及び方法、並びに光干渉断層画像診断装置
WO2011158849A1 (ja) 断層画像処理装置及び方法、並びに光干渉断層画像診断装置
WO2011158848A1 (ja) 光断層画像化装置及び光断層画像化方法
JP5748281B2 (ja) 光干渉断層画像処理方法及びその装置
JP2012010776A (ja) 断層画像処理装置及び方法、並びに光干渉断層画像診断装置
JP5696178B2 (ja) 光断層画像化装置及びその作動方法
JP5657941B2 (ja) 光断層画像化装置及びその作動方法
JP5752538B2 (ja) 光干渉断層画像処理方法及びその装置
JP5812785B2 (ja) 光断層画像処理装置及び光断層画像処理装置の作動方法
JP2010179043A (ja) 光構造観察装置及びその構造情報処理方法
JP5405842B2 (ja) 光構造解析装置及びその作動方法
JP5400430B2 (ja) 生体断層画像生成装置及びその作動方法
JP2012050609A (ja) 画像診断装置及び画像診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130416

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5373389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250