JP2011234855A - ガス燃焼ヒーター - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼ガスが保有する熱を有効に利用して水蒸気を発生させ、熱放射管から出る熱と共に室内に迅速に供給するガス燃焼ヒーターを提供することにある。
【解決手段】ガス燃焼ヒーター10では、加湿装置19が外筒20と内筒21とから構成され、外筒20は、内部の空間部23を燃焼ガスが流れるように熱放射管14に取り付けられ、内筒21は、その一部である蒸発用貯水タンク部29aが外筒20の空間部23に挿入されて外筒20に取り付けられている。外筒20内に入れられた内筒21の蒸発用貯水タンク部29aは、外筒20の空間部23を流れる燃焼ガスにより加熱され、その貯水室25の水が蒸気化し、発生した蒸気が内筒21の蒸気放出部29bから外筒20の外に放出され、熱放射管14から放熱される熱と共にこの蒸気がサウナ室内に供給されて加湿される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス燃焼ヒーターに関し、更に詳細には、例えば、サウナ室内に設置して該サウナ室を加温しながら加湿するガス燃焼ヒーターに関する。
加湿装置が付いた加湿型のガス燃焼式のサウナ用ヒーターとしては、特許文献1に開示された「サウナ浴装置」が従来技術として知られている。かかる従来のサウナ浴装置は、バーナを内部に備える燃焼管に放射管が接続された遠赤外線放射体を備え、この遠赤外線放射体の上部には芳香発生装置が載せられ、また、サウナ室外には水蒸気発生装置を設置することで構成されていた。このようなサウナ浴装置では、燃焼管内のバーナで燃焼した燃焼ガスが遠赤外線放射体の放射管内を通って排気管に送られる間にサウナ室内を加温し、他方、排気管を通過した燃焼ガスは、サウナ室外の水蒸気発生装置に導入されて水蒸気を作り、この水蒸気は、水蒸気発生装置から延びる蒸気管を通って遠赤外線放射体に載せられた芳香発生装置に送られ、この芳香発生装置を介してサウナ室内に供給される。
特開2000−140063号公報
このように従来のサウナ浴装置は、水蒸気発生装置がサウナ室の外に設置されていることから、該水蒸気発生装置には排気管から排気される燃焼ガスが送られ、その熱によって水加熱管を加熱するように構成されていた。そのため、水蒸気発生装置には、温度がかなり低下した燃焼ガスが送られることになり、その結果、水加熱管の加熱が有効になされない、という問題や、水蒸気発生装置がサウナ室の外に設置されていることから、水加熱管内で発生した水蒸気が、蒸気管を通ってサウナ室内の芳香発生装置に送られる間に水蒸気の温度が低下してしまうことから、水蒸気発生装置発生で生成した水蒸気を有効に芳香発生装置に送ることができない、という問題があり、燃焼ガスの保有する熱の有効利用、という観点からみると非常にエネルギー損失の大きい装置であった。
さらに、従来のサウナ浴装置は、上述のような構成であるため、装置が大型化すると共に構造も複雑化しており、従ってその生産が非常に面倒で、時間と労力が掛かり、生産性が非常に悪い、という問題もあった。
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたものであり、燃焼ガスが保有する熱を有効に利用して水蒸気を発生させ、熱放射管から出る熱と共に室内に迅速に供給するガス燃焼ヒーターを提供することにある。
本発明は、可燃ガスの燃焼による熱を用いて室内を加温及び加湿するガス燃焼ヒーターであり、その特徴とするところは前記ガス燃焼ヒーターが、筐体と、この筐体の内部に配置され、前記可燃ガスを燃焼させるガス燃焼バーナ及び燃焼筒を備えるガス燃焼装置と、前記燃焼筒に接続され、このガス燃焼装置から出る燃焼ガスを下流側の排気設備に向かって通過させ、この燃焼ガスの熱を放熱する熱放射管と、前記燃焼筒から前記熱放射管を通って排気される前記燃焼ガスの熱を利用して蒸気を発生させる少なくとも1つの加湿装置とを備え、前記加湿装置が、空間部を内部に形成した外筒と、この外筒の前記空間部に一部が挿入される内筒とから構成され、前記外筒は、その空間部内を前記燃焼ガスが流れるように設置され、前記内筒は、その内部に貯水室を備え、前記ガス燃焼装置による前記可燃ガスの燃焼によって発生する前記燃焼ガスが前記外筒の前記空間部を流れるとき、前記燃焼ガスにより前記内筒が加熱されて前記貯水室内の水が蒸気化され、発生した蒸気が前記内筒から前記外筒の外に放出され、前記熱放射管から放熱される熱と共に前記蒸気が前記室内に供給されることにある。
本発明に係るガス燃焼ヒーターにおける一実施態様としては、前記外筒が、前記熱放射管又は前記燃焼筒の管部分の間に取り付けられるべく前記熱放射管又は前記燃焼筒の上流側管体と下流側管体とにそれぞれ接続される連通口と、前記内筒を内方に装着し、かつ取り外し可能なように壁部に形成された装着口とを有し、前記内筒が、前記装着口より前記外筒の前記空間部に挿入される蒸発用貯水タンク部と、前記装着口より外側に出る蒸気放出部とから構成され、前記貯水室が、前記蒸発用貯水タンク部と前記蒸気放出部とに渡って形成され、前記蒸発用貯水タンク部は、その全外周囲が壁部により囲まれている。
本発明に係るガス燃焼ヒーターにおける他の実施態様としては、前記内筒の前記蒸気放出部は、前記筐体の外部に設置された水位調整兼給水装置から延びる給水管に接続され、前記貯水室内への給水と水位調整が行われる。
本発明に係るガス燃焼ヒーターにおけるさらに他の実施態様としては、前記加湿装置が、前記蒸気放出部の上部に形成された箱部を備え、該箱部は、前記蒸気放出部に形成された蒸気放出口を介して前記貯水室に連通し、この箱部内に薬用又は芳香用の素材を収納することにより、前記内筒の前記貯水室内で発生した蒸気が、前記蒸気放出口を通って前記箱部内に入り、前記薬用又は芳香用の素材から成分を抽出し、該成分を含んだ蒸気が前記外筒の外に放出される。
本発明のガス燃焼ヒーターによれば、加湿装置は、燃焼筒から熱放射管を通って排気管へ流れる燃焼ガスが外筒の空間部を通過するように設置され、外筒内を流れる燃焼ガスの熱を有効に使用して内筒を加熱して貯水室の水を蒸気化するようにしていることから、蒸気の発生が迅速で、しかも発生した蒸気は、そのままガス燃焼ヒーターの筐体内に放出されて室内に拡がることからエネルギー損失の非常に少ないガス燃焼ヒーターを提供することができる。さらに、加湿装置が、空間部を内部に形成した外筒とこの空間部内に一部が挿入される内筒とから構成される非常に簡単な構造であることから、加湿手段を備えない、即ちドライ型の一般的なガス燃焼ヒーターにこの加湿装置を組み込み易く、その結果、容易に加湿型のガス燃焼ヒーターに変更することができる。
また、本発明のガス燃焼ヒーターによれば、加湿装置を構成している外筒を熱放射管又は燃焼筒の管部分の間に取り付け、内筒についてはその一部である蒸発用貯水タンク部を外筒の装着口からその内部に差し込んで取り付けるだけの構造であるので、加湿装置の構造が非常に単純であり、従って、加湿装置の付いたガス燃焼ヒーターの製造が容易で、その生産性を高めることができる。しかも、このような加湿装置の構成により、内筒の貯水室に溜められている水が燃焼ガスの熱で沸騰しても、沸騰水が溢れて筐体内に飛散したり吹きこぼれたりすることがまったくない。そのため、加湿装置が燃焼筒に取り付けられても、吹きこぼれによる燃焼炎の消火などを起こすことがまったくなく、その結果として最も温度の高い燃焼ガスが流れる燃焼筒に取り付けることができる。
また、本発明のガス燃焼ヒーターによれば、加湿装置を構成する内筒の蒸気放出部には、筐体の外部に設置された水位調整兼給水装置から延びる給水管が接続され、貯水室内への給水と水位調整が行われることから、内筒の貯水室への給水や水位調整を容易に行うことができる。
また、本発明のガス燃焼ヒーターによれば、蒸気放出部における蒸気放出口の上部に箱部が形成され、該箱部内に薬用又は芳香用の素材を収納することにより、内筒の貯水室内で発生した蒸気が、蒸気放出口を通って箱部内を通るとき、薬用又は芳香用の素材から成分を抽出し、該成分を含んだ蒸気を外筒の外に放出させることができる。
本発明の一実施形態に係るガス燃焼ヒーターを正面側から見た斜視図。 ガス燃焼ヒーターの一部を2−2線で破断して示す加湿装置の断面図。 ガス燃焼ヒーターにおける加湿装置のみを示す平面図。 ガス燃焼ヒーターの熱放射管に取り付けられた加湿装置の外筒に内筒を装着する状態を示す斜視図。 熱放射管の2つの管部分にそれぞれ加湿装置を取り付けた熱放射管を部分的に示す正面図。
以下、本発明のガス燃焼ヒーターを添付の図に示された好適な実施形態についてさらに詳細に説明する。本発明の一実施形態では、ガス燃焼ヒーターをサウナ室に設置して該サウナ室内を加熱及び加湿する場合を例にして説明する。本発明の一実施形態に係るガス燃焼ヒーター10は、図1に示されるように前面側が開放した箱形の筐体11を備えている。すなわち、筐体11は、天板11aとこれに対向する底板11b、相対向する一対の側板11c,11d、及び背面板11eから構成され、背面板11eに対向する前面が開放している。説明の便宜上、図1及び図4に矢印Xで示す方向を横方向、矢印Yで示す方向を縦方向、矢印Zで示す方向を前後方向という。
筐体11の内部空間12には、可燃ガスを燃焼させるガス燃焼装置13と、このガス燃焼装置13から出る燃焼ガスが保有する熱を筐体11の内部空間12内に放熱させるための熱放射管14とが配置されている。ガス燃焼装置13は、筐体11の側板11d寄りに配置された縦方向に延びるダクト状の燃焼筒13aと、この燃焼筒13aの下部に設置されたガス燃焼バーナ(図示せず)とから構成され、このガス燃焼バーナには、筐体11の外部に設置された可燃ガス供給装置(図示せず)からガス管により可燃ガスが供給される。このようなガス燃焼装置13は従来と同様な構造であるのでこれ以上の詳細な説明を省略する。
熱放射管14は、前後方向Zに2列に配置された前列の複数の管部分14aと後列の複数の管部分14bとにより構成され、各列の管部分14a,14bは、燃焼筒13aとほぼ並行に縦方向Yに延びると共に、その上下端がU形の接続管15により前後列の管部分に交互に接続されている。すなわち、燃焼筒13aに隣接する前列の1つの管部分14a(1)の上端は、燃焼筒13aの上端とU形接続管15により接続され、管部分14a(1)の下端は、これに隣接する後列の管部分14b(1)の下端にU形接続管15により接続され、さらにこの管部分14b(1)の上端は、これに隣接する前列の管部分14a(2)の上端に接続されている。
このようにして、前列と後列の各管部分14a,14bが順次交互に接続されることにより、熱放射管14は、全体としては横方向Xに向かってジグザグ状に屈曲して筐体11内に配置された状態となっている。図1に示されるようにガス燃焼ヒーター10を正面から見たとき、最も左側に位置する前列の管部分14a(3)、即ち筐体11の側板11c寄りに配置された前列の管部分14a(3)の下端は、L形接続管16により排気管17に接続されている。
この排気管17は、筐体11の側板11dに形成された穴18を通って隔壁で隔てられた機械室に延び、該機械室に設置された排気ファン(図示せず)に接続されている。熱放射管14のこのような構成により、ガス燃焼装置13で発生した燃焼ガスは、前列の管部分14a(1)から後列の管部分14b(1)へ、そしてこの管部分14b(1)から再び前列の管部分14a(2)へと流れ、最終的には排気管17を通ってサウナ室の外に排気される。
この実施形態に係るガス燃焼ヒーター10では、図1で見て右側から横方向に数えて最初に位置する前列の管部分14a(1)に加湿装置19が設けられている。この加湿装置19は、図2に示されるように熱放射管14の管部分14a(1)の途中に取り付けられた外筒20と、この外筒20に着脱自在に取り付けられ、内部に貯水室25を備える内筒21とから構成されている。更に具体的に説明すると、外筒20は、熱放射管14の管部分14a(1)の途中に取り付けられるべく、該管部分14a(1)は、上流側の管体と下流側の管体とに分断され、それら両管体の間に外筒20が配置される。外筒20には、これが介在される管部分14a(1)の上流側管体と下流側管体とを接続するための連通口22a,22bが形成され、この連通口22a,22bに接続された各管体は、外筒20における内部の空間部23に連通する。
このように外筒20内の空間部23は、熱放射管14の管部分14a(1)に連通していることから、熱放射管14を流れる燃焼ガスは、外筒20内の空間部23を通過して排気管17へ向かうことになる。この実施形態では、外筒20は、直方体状の箱形であり、従って上流側及び下流側の各管体を接続する連通口22a,22bはそれぞれ頂板20aと底板20bとに形成されている。さらに、この外筒20の4つの側板のうち、1つの側板20cには、該外筒20の空間部23に内筒21の一部を挿入する装着口22cが形成されている。
他方、内筒21は、図2〜4に示されるように横方向Xにおける全長をL、前後方向Zにおける全幅をWとすると、全長Lが全幅Wより大きい直方体状の箱形をした容器であり、図4から明らかなように横方向Xの端部21a,21bからその長さ方向(全長方向)における所定の位置には、壁面からほぼ直角に立ち上がる取付け板24がその外周囲にあたかもフランジ板の如く設けられている。このような内筒21の内部は、水を溜めるための貯水室25とされている。内筒21の長さ方向に直交する断面形状及びその大きさは、外筒20に形成された装着口22cの形状及び大きさに整合し、これにより内筒21は、その一端部21a側から外筒20の空間部23内に挿入することができる。
内筒21における取付け板24から一端部21aまでの長さTは、外筒20の空間部23における横方向Xの寸法より短く、従って、内筒21をその一端部21a側から外筒20内に挿入すると取付け板24が外筒20の側板20cに密着し、それ以上の挿入はできない。図1〜3は、そのように内筒21を外筒20に取り付けた状態を示している。また、図4から明らかなように、内筒21をその一端部21a側から挿入して取付け板24が外筒20の側板20cに密着したとき、取付け板24の外周縁に沿って形成された複数の穴26にビス27が入れられ、外筒20の側板20cに形成された対応するネジ穴28に螺合することにより内筒21が外筒20に堅固に固定される。
このような内筒21の外筒20への取付け状態から明らかなように、取付け板24から他端部21bまでは、外筒20から外側に飛び出していることになる。このような内筒21において、便宜的に、外筒20内の空間部23内に挿入される部分、即ち取付け板24から一端部21aまでを蒸発用貯水タンク部29aと称し、また、取付け板24から他端部21bまでを蒸気放出部29bと称する。従って、内筒21は、実質的にこの2つの構成要素、即ち蒸発用貯水タンク部29aと蒸気放出部29bとで構成されているが、内筒21内の貯水室25は、蒸発用貯水タンク部29aと蒸気放出部29bとに渡って形成されている。
蒸発用貯水タンク部29aは、外周囲すべてが壁面で囲まれて密閉状態にされ、また蒸気放出部29bは、その上方壁30に蒸気放出口31が形成されている。この蒸気放出部29bの上部には、その上部壁30を底部とする箱部32が形成され、この箱部32の内部において上部壁30には蒸気放出口31を跨ぐように有孔板33が載せられている。この箱部32は、薬用又は芳香用の素材34を収納する容器であり、内筒21の貯水室25内で発生した蒸気が蒸気放出口31から箱部32内を通って内筒21の外に放出される。これにより、蒸気が、有孔板33の多数の穴を通って箱部32内を通るとき、箱部32内に収容された薬用又は芳香用の素材34が蒸気によって蒸され、これら素材34から抽出した成分を含んだ蒸気が筐体11内に放出される。なお、この箱部32の上部には多数の蒸気通過穴35を備えた蓋板36が着脱可能に配置されている。
加湿装置19の内筒21は、サウナ室に隣接する機械室に設置された水位調整兼給水装置37に給水管38によって接続されている。具体的には、一端が水位調整兼給水装置37に接続された給水管38の他端は、内筒21の蒸気放出部29bにおける底部に接続され、これにより内筒21の貯水室25と水位調整兼給水装置37の水位調整室とが連通している。その結果、例えば、上水道管39から水位調整兼給水装置37内に水が補給されると、給水管38を通じて内筒21の貯水室25にも溜まり、そのレベル即ち水位は、水位調整兼給水装置37の水位と同じになる。この水位調整兼給水装置37への水の補給は、従来知られている浮球を用いた水位調整装置(図示せず)により常に所定の水位になるように調整されているので、内筒21の貯水室25における水位も同時に調整される。なお、図2において、符号40は、水位調整兼給水装置37に接続されたオーバーフロー管を示している。
次に、このガス燃焼ヒーター10の動作について説明する。サウナ室に設置されたガス燃焼ヒーター10のガス燃焼装置13で可燃ガスが燃焼されると、燃焼ガスが燃焼筒13aからジグザグ状に屈曲した熱放射管14の各管部分14a,14bを通って排気管17から排気される間に熱放射管14が加熱される。燃焼ガスにより加熱された燃焼筒13aと熱放射管14とからは、遠赤外線が放出されると共にこれらからの熱放射により加熱された周囲の空気の対流等によりサウナ室内が加温される。
燃焼ガスが、管部分14a(1)から外筒20内の空間部23を通って管部分14a(2)へ流れるとき、燃焼ガスは、外筒20内の空間部23内に差し込まれている内筒21の蒸発用貯水タンク部29aの全外周壁面と外筒20の内壁面との間の隙間を通ることから蒸発用貯水タンク部29a全体が燃焼ガスの熱により加熱される。これにより、貯水室25内の水が沸騰し、その蒸気が蒸気放出部29bの上部壁30に形成された蒸気放出口31及び有孔板33の多数の穴を通って箱部32内に入り、該箱部32に収容された薬用又は芳香用の素材34を蒸してその成分を抽出し、該成分を含んだ蒸気が蓋板36の蒸気通過穴35から外筒20の外に放出される。このようにして筐体11内に放出された蒸気は、燃焼筒13a及び熱放射管14から放熱される熱により加熱された周囲の空気と共にサウナ室内に供給される。
このように、前述したガス燃焼ヒーター10によると、熱放射管14を流れる燃焼ガスが外筒21の内部における空間部23を通って流れるよう外筒20を熱放射管14に取り付け、この外筒20の空間部23内に内筒21の一部を挿入するようにして取り付けていることから、熱放射管14を流れる燃焼ガスの熱を有効に使用して水を蒸気化することができるため、蒸気の発生が迅速で、しかも発生した蒸気は、そのままガス燃焼ヒーター10の筐体11内に放出されてサウナ室内に拡がることからエネルギー損失の非常に少ない。さらに、加湿装置19が、熱放射管14の管部分14a(1)に外筒20を取り付けるだけの構成であることから、加湿手段を備えない即ちドライ型の一般的なガス燃焼ヒーターに簡単に組み込むことができるので、容易に加湿型のガス燃焼ヒーターに変更することができる。言い換えれば、ドライ型のガス燃焼ヒーターを構成している熱放射管の1本の管部分を、加湿装置19が取り付けられた管部分に取り替えるだけで、加湿型のガス燃焼ヒーターとすることができる。
また、この実施形態に係るガス燃焼ヒーター10によると、加湿装置19を構成している外筒20が、熱放射管14の管部分14a(1)を分断した上流側管体と下流側管体との間に取り付けられる容器であり、更に外筒20の装着口22cからその内部に差し込んで取り付ける内筒21も、蒸発用貯水タンク部29aと、装着口22cより外側に出る蒸気放出部29bとで構成された容器であり、それらの構造が非常に単純であることから、加湿装置19の付いたガス燃焼ヒーターの製造が容易で、その生産性を高めることができる。しかも、このような加湿装置19の構成により、内筒21内の貯水がガス燃焼熱で沸騰しても、沸騰水が溢れて筐体11内に飛散したり吹きこぼれたりすることがまったくない。
さらに、この実施形態に係るガス燃焼ヒーター10によれば、加湿装置19を構成する内筒21の蒸気放出部29bには、サウナ室の外部に設置された水位調整兼給水装置37から延びる給水管38が接続され、貯水室25内への給水と水位調整が行われることから、内筒21の貯水室25への給水や水位調整を容易に行うことができる。
前述した実施形態のガス燃焼ヒーター10では、1つの加湿装置19が、熱放射管14における燃焼筒13aに隣接する1本の管部分14aに設けられている例についてのものであったが、図5に示されるようにかかる構造の加湿装置19を熱放射管14における他の管部分にも取り付けることにより複数の加湿装置19を備えたガス燃焼ヒーター10とすることもできる。このように複数の加湿装置19を熱放射管14に取り付けると、蒸気発生量を増加させることができるので、サウナ室の広さに適した加熱及び加湿が可能なガス燃焼ヒーターとすることができる。
また、前述したように、この加湿装置19は、外筒20の空間部23に挿入される内筒21の蒸発用貯水タンク部29aが完全に密閉されているため、外蒸発用貯水タンク部29aがガス燃焼熱で加熱されて貯水室25内の水が沸騰しても、沸騰水が溢れて筐体11内に飛散したり吹きこぼれたりすることがまったくないので、ガス燃焼装置13の燃焼筒13aに取り付けて使用することもできる。この点に関し、具体的に説明すると、ガス燃焼装置13の燃焼筒13aは、ガス燃焼バーナの直上に位置していることから、例えば上部開放型の貯水容器などをこの燃焼筒13aに取り付けた場合、該貯水容器から沸騰水が溢れたりして周囲に飛散したとき、それがガス燃焼バーナに掛かって炎が消えたり、或いはガス検知器に水が掛かって誤動作を起こす等の恐れが考えられることから燃焼筒には取り付けない場合が多い。しかし、この実施形態に係るガス燃焼ヒーター10では、加湿装置19が、既に説明したように内筒21における密閉された蒸発用貯水タンク部29aを外筒20の装着口22cから内部に差し込むように構成されているため、蒸発用貯水タンク29a内で水が沸騰しても溢れて筐体11内に飛散することがなく、従って加湿装置19を燃焼筒13aに取り付けても沸騰水の飛散によって燃焼炎が消えるようなことはまったく発生しないので、最も高い温度の燃焼ガスが通過する燃焼筒13aに取り付けることにより熱エネルギーを有効に利用しながら迅速かつ大量の蒸気を発生させることができる。
以上説明したように、本発明のガス燃焼ヒーターによれば、内部の空間部に燃焼ガスが流れるように設置した外筒のその内部に、内筒の一部である蒸発用貯水タンク部を挿入することによって燃焼ガスにより加熱し、蒸発用貯水タンク部内で発生した蒸気を外筒の外側に位置する蒸気放出部から筐体内に放出するようにしていることから、燃焼筒又は熱放射管を流れる燃焼ガスの熱を有効に使用して水を蒸気化することができ、これにより蒸気の発生が迅速で、しかも発生した蒸気は、そのままガス燃焼ヒーターの筐体内に放出されて室内に拡がることからエネルギー損失の非常に少ないガス燃焼ヒーターを提供することができる。
10 ガス燃焼ヒーター
11 筐体
12 内部空間
13 ガス燃焼装置
13a 燃焼筒
14 熱放射管
14a 前列の管部分
14b 後列の管部分
17 排気管
19 加湿装置
20 外筒
21 内筒
22a,22b 連通口
22c 装着口
23 空間部
25 貯水室
29a 蒸発用貯水タンク部
29b 蒸気放出部
31 蒸気放出口
32 箱部
34 薬用又は芳香用素材

Claims (4)

  1. 可燃ガスの燃焼による熱を用いて室内を加温及び加湿するガス燃焼ヒーターにおいて、
    前記ガス燃焼ヒーターが、筐体と、この筐体の内部に配置され、前記可燃ガスを燃焼させるガス燃焼バーナ及び燃焼筒を備えるガス燃焼装置と、前記燃焼筒に接続され、このガス燃焼装置から出る燃焼ガスを下流側の排気設備に向かって通過させ、この燃焼ガスの熱を放熱する熱放射管と、前記燃焼筒から前記熱放射管を通って排気される前記燃焼ガスの熱を利用して蒸気を発生させる少なくとも1つの加湿装置とを備え、
    前記加湿装置が、空間部を内部に形成した外筒と、この外筒の前記空間部に一部が挿入される内筒とから構成され、
    前記外筒が、その空間部を前記燃焼ガスが流れるように設置され、前記内筒は、その内部に貯水室を備え、
    前記ガス燃焼装置による前記可燃ガスの燃焼よって発生する前記燃焼ガスが前記外筒の前記空間部を流れるとき、前記燃焼ガスにより前記内筒が加熱されて前記貯水室内の水が蒸気化され、発生した蒸気が前記内筒から前記外筒の外に放出され、前記熱放射管から放熱される熱と共に前記蒸気が前記室内に供給されることを特徴とするガス燃焼ヒーター。
  2. 前記外筒が、前記熱放射管又は前記燃焼筒の管部分の間に取り付けられるべく前記熱放射管又は前記燃焼筒の上流側管体と下流側管体とにそれぞれ接続される連通口と、前記内筒を内方に装着し、かつ取り外し可能なように壁部に形成された装着口とを有し、
    前記内筒が、前記装着口より前記外筒の前記空間部に挿入される蒸発用貯水タンク部と、前記装着口より外側に出る蒸気放出部とから構成され、前記貯水室が、前記蒸発用貯水タンク部と前記蒸気放出部とに渡って形成され、前記蒸発用貯水タンク部は、その全外周囲が壁部により囲まれている請求項1に記載のガス燃焼ヒーター。
  3. 前記内筒の前記蒸気放出部は、前記筐体の外部に設置された水位調整兼給水装置から延びる給水管に接続され、前記貯水室内への給水と水位調整が行われる請求項2に記載のガス燃焼ヒーター。
  4. 前記加湿装置が、前記蒸気放出部の上部に形成された箱部を備え、該箱部は、前記蒸気放出部に形成された蒸気放出口を介して前記貯水室に連通し、この箱部内に薬用又は芳香用の素材を収納することにより、前記内筒の前記貯水室内で発生した蒸気が、前記蒸気放出口を通って前記箱部内に入り、前記薬用又は芳香用の素材から成分を抽出し、該成分を含んだ蒸気が前記外筒の外に放出される請求項2又は3に記載のガス燃焼ヒーター。
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