JP2011231541A - 暗渠、これを用いた地下水の排水構造および排水網 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地中に構築した地下水の導水構造体6の下側に埋設され、導水構造体6から流下した地下水を集水して排水する暗渠5であって、延在方向に貫通して排水流路71が形成された暗渠本体51と、暗渠本体51の上面と排水流路71とを連通させる集水開口部52と、暗渠本体51の上面の全周に亘って突設された水返し部54と、を備え、水返し部54の内側面は、集水開口部52側に下り傾斜となる傾斜面で構成され、水返し部54の外側面は、暗渠本体51の各側面上部および各小口面上部と面一に形成されている。
【選択図】図4
Description
しかし、この構成によれば、非開口部が支えとなり、土圧により暗渠本体が排水流路内側に撓むことを防止することができる(いわゆる拝み止め)。これにより、暗渠の強度確保のために、鉄筋の量を増加させる必要もなく、暗渠本体(躯体)の肉厚を厚くする必要もないため、暗渠製造のコストを低廉にすることができる。そして、高い耐圧強度と、排水効率の良さと、を両立した暗渠を構成することができる。
さらに、横断突出部は、暗渠本体の上面において梁として機能するため、鉄筋量の増加等の補強をする(コストアップする)ことなく、延在方向(排水流路方向)に直交する方向および上方に対する耐圧強度の高い暗渠を構成することができる。
そこで、本実施形態では、各排水構造4を構成する暗渠5を地山Mと盛土Hとの境界部分(境界付近を含む)に埋設することで、主に地山Mと盛土Hとの境界に沿って流れる地下水の集水および排水を効率良く行うことができるようになっている。これにより、図2の符号L2で示す水位線まで地下水の水位が下がり、盛土H中に地下水が蓄積することがなく、盛土Hを安定させることができる。
しかし、暗渠本体51の上面に対する集水開口部52の開口部分が拡大すると、暗渠5の構造的な強度が低下してしまうという問題があるため、本実施形態では、非開口部53を設け、支えとすることで、土圧により暗渠本体51が排水流路71内側に撓むことを防止している(いわゆる拝み止め)。これにより、暗渠5の強度確保のために、鉄筋の量を増加させる必要もなく、暗渠本体51(躯体)の肉厚を厚くする必要もないため、暗渠5の製造のコストを低廉にすることができる。
図11を参照して、第2実施形態に係る暗渠5について説明する。なお、第1実施形態に係る暗渠5と同様の構成部分の説明は省略する。
この暗渠5において水返し部54の各小口方向部位54aは、内側面だけでなく、外側面も外側に下り傾斜となる傾斜面(以下、面取り部55と呼ぶ。)が形成され、台形の断面を有している。このように、各小口方向部位54aをテーパー形状とすることで、暗渠5を製造する際の型抜きが更に容易になる。また、各小口方向部位54aに面取り部55を設けることで、地盤の不等沈下等によって隣接した各暗渠5の接合部分で屈曲し「V」字型に変形した場合でも、各暗渠5の互いの小口方向部位54aが接触し、この部分に応力集中が生ずることがない。これにより、各小口方向部位54aが破損することがない。また、「V」字型に変形した場合、隣接した暗渠5の接合部分の下側が離間することとなるが、隣接した暗渠5の接合部分で互いの小口方向部位54aが接触しづらくなるため、当該接合部分の下側の離間(抜け出し)を最小限に抑えることができる。なお、小口方向部位54aと同様に、各延在方向部位54bの外側面を傾斜面として(面取りして)もよい。
図12を参照して、第3実施形態に係る暗渠5について説明する。なお、第1実施形態に係る暗渠5と同様の構成部分の説明は省略する。
この暗渠5は、複数(4つ)の個別開口部52aからなる集水開口部52がY軸方向に2列並んで形成されている。すなわち、8つの個別開口部52aがマトリクス状に形成されている。そして、一対の集水開口部52の間には、暗渠本体51の上面に突設され、水返し部54の両小口方向部位54aの間を結ぶ縦断突出部56が設けられている。この縦断突出部56は桁として機能するため、(特に上方からの)土圧に対する強度の高い暗渠5を構成することができる。なお、集水開口部52(複数の個別開口部52a)を2列以上形成した場合、縦断突出部56は、任意の集水開口部52の間に形成してよい。例えば、4列の集水開口部52を形成した場合には、縦断突出部56を、それぞれの列の間に設けてもよいし、2列毎に設けてもよい。また、縦断突出部56は、左右(Y軸方向)非対称となる位置に設けてもよいが、重量や排水のバランスを考慮すると左右対称となる位置に設けることが好ましい。
図13を参照して、第4実施形態に係る暗渠5について説明する。なお、第1実施形態に係る暗渠5と同様の構成部分の説明は省略する。
この暗渠5は、第1実施形態に係る暗渠5の各中間非開口部53aの上面に、水返し部54の両延在方向部位54bの間を結ぶ横断突出部57が突設されている。このように、横断突出部57を複数形成することで、暗渠本体51の上面が勾配方向(X軸方向)に細分化されるため、水返し部54と横断突出部57とで囲まれた各範囲における勾配の鉛直方向の距離の絶対値が小さくなる。したがって、暗渠5を急勾配に配設した場合でも、水返し部54および横断突出部57の高さ(突出量)を低く抑えた状態で、水返し部54と横断突出部57とで囲まれる各範囲に、オーバーフローを防止しつつ所定量の地下水を貯留することができる。これにより、各個別開口部52aの開口面積を小さくしても、集水した地下水を排水流路71へと漏れなく排水することができるため、暗渠5の構造(強度)に不利となることがない。また、水返し部54および横断突出部57を低く形成することで、暗渠5を製造する際の型抜きが容易になる。さらに、横断突出部57は、暗渠本体51の上面において梁として機能するため、鉄筋量の増加等の補強をする(コストアップする)ことなく、上方およびY軸方向に対する耐圧強度の高い暗渠5を構成することができる。
また、図14に示すように、第3実施形態に係る縦断突出部56と、第4実施形態に係る横断突出部57と、を備えた構成としてもよい。これにより、地下水の集水効率および排水効率の高く維持しつつ、高い耐圧強度を備えた暗渠5を構成することができる。
Claims (16)
- 地中に構築した地下水の導水構造体の下側に埋設され、前記導水構造体から流下した前記地下水を集水して排水する暗渠であって、
延在方向に貫通して排水流路が形成された暗渠本体と、
前記暗渠本体の上面と前記排水流路とを連通させる集水開口部と、
前記暗渠本体の上面の全周に亘って突設された水返し部と、を備えたことを特徴とする暗渠。 - 前記水返し部の内側面は、前記集水開口部側に下り傾斜となる傾斜面で構成され、
前記水返し部の外側面は、前記暗渠本体の各側面上部および各小口面上部と面一に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の暗渠。 - 前記水返し部の各小口方向部位の外側面は、外側に下り傾斜となる傾斜面で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の暗渠。
- 前記集水開口部の複数個が、前記延在方向に沿って相互に平行に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の暗渠。
- 前記複数個の前記集水開口部の間に位置して前記暗渠本体の上面に突設され、前記水返し部の両小口方向部位の間を結ぶ縦断突出部を、更に備えたことを特徴とする請求項4に記載の暗渠。
- 前記暗渠本体の上面の少なくとも両小口側には、前記集水開口部が存在しない非開口部がそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の暗渠。
- 前記暗渠本体の一方の小口に突出形成され、前記排水流路に連なる接合凸部と、他方の小口に没入形成され、前記排水流路に連なる接合凹部と、を更に備え、
前記非開口部は、前記接合凸部側に位置する凸部側非開口部と、前記接合凹部側に位置する凹部側非開口部からなり、
前記凸部側非開口部における、前記接合凸部の基端と前記集水開口部の前記接合凸部側の端との間の距離と、前記凹部側非開口部における、前記接合凹部の奥端と前記集水開口部の前記接合凹部側の端との間の距離と、が前記延在方向において同一距離に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の暗渠。 - 前記集水開口部は、相互間に中間非開口部を存して前記延在方向に配設した複数の個別開口部を有していることを特徴とする請求項6または7に記載の暗渠。
- 前記各中間非開口部の上面に突設され、前記水返し部の両延在方向部位間を結ぶ横断突出部を、更に備えたことを特徴とする請求項8に記載の暗渠。
- 前記複数の個別開口部は、各個別開口部間の距離が等しくなるように配設されていることを特徴とする請求項8または9に記載の暗渠。
- 前記延在方向において、前記集水開口部の長さが、前記排水流路の全長比10%から95%であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の暗渠。
- 前記暗渠本体の両小口側の両側面には、隣接する暗渠との接合状態を維持するための接合部材がボルト留めされる小口側インサートナットがそれぞれ埋め込まれていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の暗渠。
- 前記導水構造体は、導水用の空隙を構成した空隙部材を有し、
前記暗渠本体の上面には、前記集水開口部に臨むように前記空隙部材の下端部を固定するための固定部材がボルト留めされる上部インサートナットが埋め込まれていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の暗渠。 - 請求項1ないし13のいずれかに記載の暗渠と、
前記導水構造体と、を備えたことを特徴とする地下水の排水構造。 - 前記導水構造体は、前記暗渠の前記水返し部上に、前記延在方向に沿って相互に平行に載置された一対の壁体と、前記一対の壁体の間に配設された前記空隙部材と、を有し、
且つ、前記暗渠の延在方向に沿って埋設されると共に、地下水をせき止めるように埋設されていることを特徴とする請求項14に記載の地下水の排水構造。 - 請求項14または15に記載の地下水の排水構造を、複数連ねてなる暗渠排水ラインと、
前記暗渠排水ラインの要点検位置に介設した排水枡と、を備えたことを特徴とする地下水の排水網。
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