JP4092284B2 - 雨水地下浸透構造物とその施工方法 - Google Patents

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本発明は、地下貯水槽用コンクリートブロックを組み合わせた雨水地下浸透構造物とその施工方法に関する。
近年、市街区域における舗装率が高くなっているが、雨が降った際にはこの雨水は地下にしみ込むことができないので舗装道路を伝わって下水道へと集められた後に河川に流されている。このような降雨の排水はある程度の雨量に対して対応可能なように計算されているが、大量の雨が降った場合などには、雨水が下水道の許容量を超えてしまい舗装道路に溢れてしまうことになる。そこで、このような場合における対策として地下に貯水槽を構築しておき、この雨水を一時的に地下貯水槽に集めておいて徐々に下水道へ流すようにしている。
このような地下貯水槽としては、地下に構築してその上部を生活環境として利用することから、例えば、以下のようにして施工されるものが用いられている。すなわち、貯水領域の基盤上にコンクリート基礎を形成し、この基礎上に多数のボックスカルバートを前後方向に設置・固定し、このような前後方向に接続したボックスカルバートの列を複数列に互いに間隔をおいて並設する(例えば、特許文献1)。次いで、この各列のボックスカルバートの底部間に鉄筋を埋設して現場コンクリート打ちで床版を形成し、さらに垂直上方に向けてボックスカルバートを順次積み重ねていく。また、各列のボックスカルバートの上部間にあらかじめ内部に鉄筋を埋設してコンクリートで一体に形成した蓋体を順次載置する(例えば特許文献2)。
まず、上述した地下貯水槽は、上側を一般車両などが通行可能であることが要求されるなど所要の強度を確保する必要があることから、ボックスカルバートを狭い間隔で立ち並べざるを得ず、空間利用率が小さくなってしまうため必要とされる容積よりも大幅に広い領域に構築しなければならないという問題点があった。また、床版をコンクリートの現場打設により形成する場合に、ボックスカルバートが狭い間隔で立ち並べられているので容易な作業ではなく、特に各ボックスカルバートに鉄筋を埋設した上で床版を形成するのは非常に手間のかかる作業であった。
すなわち、特許文献1では、コンクリート基礎を形成し、このコンクリート基礎の上にボックスカルバートを並べた後、隣合うボックスカルバートの底壁部の間にコンクリートを打設するというように、コンクリート基礎と底壁部間のコンクリートとを少なくとも2回打設して養生する必要がある。
また、特許文献1のように、コンクリート基礎にボックスカルバートを並べて配置する場合、ボックスカルバート同士の高さ調整が必要となる。このためコンクリート基礎とボックスカルバートの下面との間にスペーサを設けて高さ調整を行うと、ボックスカルバートが基礎と一体化されず、スペーサを介してボックスカルバートの荷重が基礎に加わるため、基礎の強度が不十分であると、前記荷重により基礎が部分的に損傷したり、不等沈下を起こしたりし易くなる。
特に、これら従来の地下貯水槽は、ボックスカルバートを上下重ねるタイプのものであるので、大型車両や特種車両などの重車両が載るに耐えうるに十分な強度とはいえない、という問題点があった。
一方、地下貯水槽は雨水を溜め込むものであるが、少量ずつではあっても雨水と一緒に土砂が入り込んでしまうことは避けられない。そして、この土砂の蓄積流入量が多くなると地下貯水槽の規定容積を下回ることにもなりかねない。そこで、何年かに一度の割合で地下貯水槽内の清掃をおこなって土砂などを除去してやる必要があるが、上述したような従来の地下貯水槽では、ボックスカルバートが狭い間隔で立ち並べられているので重機などを導入することができないため、床版を清掃するには人手によらなければならず非常に手間のかかるものであった。またボックスカルバート内にも土砂などが溜まるため清掃の必要があるが、このボックスカルバートの出入口も小さいものであるので、この内部の清掃も重労働であった。特に大規模な地下貯水槽ではこの傾向は顕著である。そこで、ボックスカルバートを並べる間隔を空けて小型の重機などを操作できるようにすることが考えられるが、従来のボックスカルバートでは前述したように所定の強度を有する必要があり限界があった。
ところで、地上から浸透した雨水を一旦貯留しながら地中へ自然に浸透させる雨水の貯留浸透地下構造物がある。このようなものとして、所定の地域内に、下面及び両側面から雨水を地中に浸透させるように構成した地中浸透用排水溝を所要連結させて埋設することに依って、当該地域内の降雨水を全量収容することができる程度の雨水滞留スペースを形成したもの(例えば、特許文献3)や、所要の広さを備えた凹状掘削部を設けると共に、その掘削部内に、両側面から雨水の浸透的流出を可能化するような形態に構成さえた箱型函渠を、縦方向に所要数連結して一列状の雨水貯留用溝を形成するもの(例えば特許文献4)がある。
実公平2−34306号公報 特開平10−131241号公報 登録実用新案第3013717号公報 特開平7−197509号公報
上述した雨水の貯留浸透地下構造物は、ブロック(特許文献3の地中浸透用水溝、特許文献4の箱型函渠)を一列に並べて排水路を形成し、その途中で浸透排水するものであるから、貯水量が少なく、貯水量の大きな施設を作るには、排水路を長く形成しなければならず、施工の効率化とコスト面で不利である。
このように、従来は貯留空間占有率が低く、十分な機械的強度を有する雨水の貯留浸透地下構造物はなかった。もしこのような雨水の貯留浸透地下構造物を提供できれば、施工作業の効率化及び清掃作業の容易化、ひいては作業コストの低減が図れて望ましい。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、大きな貯水量が得られ、貯水した雨水を除々に浸透排水することができ、施工性及びコスト面に優れた雨水地下浸透構造物を提供することを目的とする。
請求項の発明は、方形の天板及び底板の角部を柱状部で平行に結合した側面に開口部を有する箱型のプレキャストコンクリートブロックを複数形成し、このコンクリートブロックを長さ方向に複数連接したブロック壁状体を立設すると共に、このブロック壁状体を幅方向に間隔をおいて複数設け、幅方向に隣合う前記ブロック壁状体の前記天板間に型枠部材を掛け渡し、この型枠部材とこの型枠部材上にコンクリートを打設して形成した打設頂版コンクリート部とからなる頂版部を形成した構造体であって、この構造体の周囲に通水用開口部を設け、この開口部から該構造体内部の雨水を浸透流出可能に構成したものである。
請求項の発明は、前記構造体の底部に底版コンクリート部を形成したものである。
請求項の発明は、方形の天板及び底板の角部を柱状部で平行に結合した側面に開口部を有する箱型のプレキャストコンクリートブロックを複数形成し、このコンクリートブロックを長さ方向に複数連接したブロック壁状体を立設すると共に、このブロック壁状体を幅方向に間隔をおいて複数設け、幅方向に隣合う前記ブロック壁状体の前記天板間に頂版部を形成した構造体であって、この構造体の底部に、底版コンクリート部を形成し、この底版コンクリート部の上面に、前記ブロック壁状体の底部を挿入する溝部を形成し、前記構造体の周囲に通水用開口部を設け、この開口部から該構造体内部の雨水を浸透流出可能に構成したものである。
請求項の発明は、前記底版コンクリート部の上面に、前記ブロック壁状体の底部を挿入する溝部を形成したものである。
請求項の発明は、前記型枠部材に骨組み構造物を設けたものである。
請求項の発明は、上面に前記溝部を有する前記底版コンクリート部を形成した後、前記溝部に前記ブロック壁状体の底部を挿入すると共に、この底部と溝部との間に間詰め材を充填し、前記頂版部を形成する方法である。
請求項の構成によれば、コンクリートブロックを長さ方向に複数連接したブロック壁状体を立設すると共に、ブロック壁状体を幅方向に間隔をおいて複数設け、隣合うブロック壁状体間において、型枠部材の縁を天板の係合部に係合するようにして、型枠部材を掛け渡し、型枠部材の上にコンクリートを打設してブロック壁状体の上部に型枠部材と打設コンクリートとを一体化して構造体を構築することができる。このようにして得られた構造体は、壁状体の間に広い空間が形成されると共に、コンクリートブロック自体側面に開口部を有する箱型であるので空間占拠率が大幅に小さくなる。また、構造体の高さに合わせてコンクリートブロックの柱状部の長さを変更すればよく、種々の高さの構造体の構築に容易に対応できる。
このように、強度的に優れ、広い貯水空間を備えた構造体が得られる。そして、この構造体の施工においては、ブロック壁状体の立設位置の間に重機を配置し、ブロックを据え付けてブロック壁状体を施工でき、ブロック壁状体を立設した後、それらの間に型枠部材を掛け渡し、型枠部材の上のコンクリートを打設して構造体を簡便に構築することができる。
そして、構造体周囲の通水用開口部から内部の雨水を浸透流出するから、溜まった雨水を除々に浸透排水することができ、1箇所に纏まって大きな貯水容量を確保できるから、施工性に優れ、排水路を形成するものに比べてコストも安価に済み、メンテナンスも容易となる。
請求項の構成によれば、底版コンクリート部にブロックを据え付けることにより、構造体を安定して支持することができ、不等沈下などを防止できる。そして、構造体の下部を砕石や砂利などからなる通水層にした場合に比べて、大幅に構造体の安定性が増す。
請求項の構成によれば、強度的に優れ、広い貯水空間を備えた構造体が得られる。そして、この構造体の施工においては、ブロック壁状体の立設位置の間に重機を配置し、ブロックを据え付けてブロック壁状体を施工できる。また、底版コンクリート部の溝部に、ブロック壁状体の底部を挿入し、高さ調整して、溝部に間詰め材を充填することにより、底版コンクリート部にブロック壁状体が据え付けられ、この状態で底版コンクリート部にはブロック壁状体の荷重がその底面全体から加わるから、底版コンクリート部が溝部全体でブロック壁状体を支持し、底版コンクリート部に部分的に集中した荷重が加わることがなく、不等沈下などを防止できる。
そして、構造体の周囲の通水用開口部から内部の雨水を浸透流出するから、溜まった雨水を除々に浸透排水することができ、1箇所に纏まって大きな貯水容量を確保できるから、施工性に優れ、排水路を形成するものに比べてコストも安価に済み、メンテナンスも容易となる。
請求項の構成によれば、底版コンクリート部の溝部に、ブロック壁状体の底部を挿入し、高さ調整して、溝部に間詰め材を充填することにより、底版コンクリート部にブロック壁状体が据え付けられ、この状態で底版コンクリート部にはブロック壁状体の荷重がその底面全体から加わるから、底版コンクリート部が溝部全体でブロック壁状体を支持し、底版コンクリート部に部分的に集中した荷重が加わることがなく、不等沈下などを防止できる。
請求項の構成によれば、骨組構造物により両端支持梁として型枠部材の性能が向上し、隣合うブロック壁状体の間を広く取ることができる。
請求項の構成によれば、底版コンクリート部が溝部全体でブロック壁状体を支持し、底版コンクリート部に部分的に集中した荷重が加わることがなく、不等沈下などを防止できる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる雨水地下浸透構造物を採用することにより、従来にない雨水地下浸透構造物が得られ、その雨水地下浸透構造物と施工方法を夫々記述する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図11参照して詳細に説明する。図1〜図3は、本実施例の地下貯水槽用コンクリートブロックを示しており、同図において、コンクリートブロック1は、プレキャストコンクリートブロック製であり、方形の天板2及び底板3の角部を柱状部4で平行に結合した構造を有し、この柱状部4は前後側面側の広幅部4aと左右側面側の細幅部4bととから形成されていて、これにより左右側面には大開口部5が形成されるとともに前後側面には小開口部6が形成されている。そして、前記柱状部4の上下内面には、天板2の内面と底板3の内面に向って拡大するテーパ部4tが形成されている。
上述したようなコンクリートブロック1で、図中、左右方向の幅(W1)×前後方向の長さ(L1)×高さ(H1)、小開口部5の幅(W2)×高さ(H2)、大開口部6の幅(W3)×高さ(H2)を示す。
天板2の左右方向縁に、係合部たる係合段部7を形成し、この係合段部7に、プレキャストコンクリート製からなる平板状の型枠部材10の端部が載置される。この型枠部材10には、該型枠部材10の幅方向に連続した骨組構造物である鉄筋トラス11を一体に設けている。尚、この鉄筋トラス11は型枠部材10の幅方向長さとほぼ同一である。
図4及び図5に示すように、前記鉄筋トラス11は弦材に鉄筋を用い、上弦材12の下部両側に下弦材13,13を配置し、それら弦材12,13,13は、三角形の頂点の位置にあって、両側の連結斜材14,14により一体に連結され、この連結斜材14は長さ方向の上,下頂点14A,14Bが交互に形成された三角波型に屈曲形成されたものであり、上頂点14Aを上弦材12に抵抗点溶接で溶着し、下頂点14Bを下弦材13に抵抗点溶接で溶着してなる。そして、前記両下弦材13,13を前記型枠部材10に埋設すると共に上部を型枠部材10の上部に露出した状態で前記鉄筋トラス11が型枠部材10に一体に設けられている。
次に上述したようなコンクリートブロック1を用いた地下貯水槽用構造体21について図6〜図11に基いて説明する。この地下貯水槽用構造体21は、以下のような構成を有する。前記コンクリートブロック1を長さ方向に複数連接したブロック壁状体22,22を備え、このブロック壁状体22,22においてコンクリートブロック1をその前後方向に並べると共に、それぞれの前面1mと後面1uを突き合せ、必要に応じて図示しない連結具により連結する。前記ブロック壁状体22,22は幅方向に間隔をおいて平行に複数設けられ、構造体21の幅方向外側に位置するブロック壁状体22においては、前後方向に並んだコンクリートブロック1相互の前面1mと後面1uを水密に接合する。
前記構造体21の底部には、底版コンクリート部31を設ける。この底版コンクリート部31の上面に前記ブロック壁状体22の低部を挿入する溝部32,32Aを形成する。構造体21の幅方向中央の溝部32は、底版コンクリート部31の上面より低い位置にある底面33とこの底面33の両側位置する段部34,34とを有し、幅方向外側の溝部32Aは、底面33とこの底面33の中央側に段部34を有する。そして、前記溝部32,32Aの幅はコンクリートブロック1の底部の幅より広く形成され、溝部32,32Aとコンクリートブロック1の底部との間には間詰め材たる間詰めコンクリート35が充填される。尚、底版コンクリート部16の内部には鉄筋36が配鉄される。尚、間詰め材として、モルタルなどを用いることができる。
隣合う前記ブロック壁状体22,22の天板2,2間に前記型枠部材10が掛け渡され、構造体21の上面のほぼ前面に型枠部材10,10…を掛け渡し、型枠部材10,10…の上に、現場でコンクリートを打設し、この打設頂版コンクリート部16と前記型枠部材10とが一体となった頂版部17が形成される。
また、構造体21の周囲である前後左右には、プレキャストコンクリート製の壁ブロック41が設けられ、この壁ブロック41は、構造体21の周囲を塞ぐ縦壁状の縦壁部42と、この縦壁部42に一体に設けた底板部43とを有するL型ブロックであって、底板部43をほぼ水平に載置して自立性を有する。そして、前記縦壁部42には、構造体21の通水用開口部たる孔45が複数穿設され、これら孔45が構造体21の周囲に位置するブロック1の開口部5,6及び幅方向に隣り合うブロック1,1間の開口部に連通する。また、据付状態で前記縦壁部42の上端は前記天板2より上部に突出し、縦壁部42の内面が打設頂版コンクリート部16の型枠を兼用し、図8に示すように、縦壁部42の高さに合わせて打設頂版コンクリート部16を打設する。尚、図中46は、構造体21の周囲に設けた砕石や砂利などからなる通水層である。尚、通水用開口部たる孔45は、前記大,小開口部5,6より小さい。
さらに、上述したようなコンクリートブロック1を用いた地下貯水槽の施工方法について説明する。まず、地面を所定の深さに床付けして根切り底に割り栗石(図示せず)を敷き詰め、均して貯水領域Aを規定する。次に、貯水領域A上に、鉄筋36を配筋すると共にコンクリートを打設して底版コンクリート部31を形成する。尚、この場合、貯水領域Aの全体にほぼ1度のコンクリート打設により、構造体21の大きさに対応した底版コンクリート部31を形成する。底版コンクリート部31を養生した後、溝部32,32Aにコンクリートブロック1の底部を挿入すると共に前後方向に連接してブロック状壁状体22,22を組み立て、高さ調整を行って溝部32,32Aに間詰めコンクリート35を充填して据え付ける。この場合、隣合うブロック壁状体22,22の底版コンクリート部31には広い間隔があるから、底版コンクリート部31の上にクレーンなどの重機(図示せず)を搬入し、コンクリートブロック1の吊上げ据付けを行うことができる。また、溝部32,32Aに充填した間詰めコンクリート35は、溝部32,32Aの底面33とブロックの底板3との間に確実に充填されるから、該間詰めコンクリート35が硬化した後、コンクリートブロック1の荷重が底面33全体で支持される。前記コンクリートブロック1の高さ調整においては、隣合うブロック状壁状体22,22の段部7,7の高さを合わせるようにする。そして、隣合うブロック状壁状体22,22の段部7,7に型枠部材10の幅方向端部を載置するようにして、幅方向に隣合うブロック壁状体22,22の天板2,2間に型枠部材10を掛け渡し、この型枠部材10とこの型枠部材10上にコンクリートを打設して形成した打設頂版コンクリート部16とからなる頂版部17を形成する。そして、打設頂版コンクリート部16とコンクリートブロック1の天板2とが一体化し、ブロック壁状体22,22と頂版部17とが一体化される。
また、構造体21の周囲であるは、周囲ブロック41を構造体21の左右方向に並べて閉塞すると共に、孔45により内外を連通する。この場合、少なくとも、左右方向両側のブロック壁状体22の前面及び後面に周囲ブロック41の縦壁部42を水密に突き合せる。これにより、構造体21内には、内部に埋め戻し部分等が無く、前後左右に連続した貯水空間Kが形成される。
そして、構造体21の周囲に通水層46を形成して埋め戻して雨水地下浸透構造物を構築する。この場合、周囲ブロック41の底板部43の上に通水層46を形成したのでその施工が容易となる。このような雨水地下浸透構造物は、路肩又は駐車場などの縁部に形成した雨水流入用溝やマンホールなどの雨水を集水する施設に連結され、豪雨時などにそれら雨水集水施設から、その内部の貯水空間Kに流れ込んで貯水される。貯水された雨水は、構造体21の周囲に形成した孔45から通水層46を通って除々に地中に浸透排水される。
このように本実施例では、方形の天板2及び底板3の角部を柱状部4で平行に結合した側面に開口部5,6を有する箱型のプレキャストコンクリートブロック1を複数形成し、このコンクリートブロック1を長さ方向及び幅方向に並べて長さ方向及び幅方向に連続する貯水空間を有する構造体21であって、この構造体21の周囲に通水用開口部たる孔45を設け、この45から該構造体21内部の雨水を浸透流出可能に構成し、構造体21の底部に、底版コンクリート部31を形成したから、構造体21は1箇所に纏まった大きな貯水容量を備え、その構造体21の周囲の通水用開口部たる孔45から内部の雨水を浸透流出するから、溜まった雨水を除々に浸透排水することができる。そして、コンクリートブロック1を長さ方向及び幅方向に並べて、1箇所に纏まって大きな貯水容量を確保できるから、施工性に優れ、排水路を形成するものに比べてコストも安価に済み、メンテナンスも容易となる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、方形の天板2及び底板3の角部を柱状部4で平行に結合した側面に開口部5,6を有する箱型のプレキャストコンクリートブロック1を複数形成し、このコンクリートブロック1を長さ方向に複数連接したブロック壁状体22を立設すると共に、このブロック壁状体22を幅方向に間隔をおいて複数設け、幅方向に隣合うブロック壁状体22,22の天板2,2間に型枠部材10を掛け渡し、この型枠部材10とこの型枠部材10上にコンクリートを打設して形成した打設頂版コンクリート部16とからなる頂版部17を形成した構造体21であって、この構造体21の周囲に通水用開口部たる孔45を設け、この孔45から該構造体内部の雨水を浸透流出可能に構成したから、このようにして得られた地下貯水槽用構造体21は、壁状体22の間に広い空間が形成されると共に、コンクリートブロック1自体側面に開口部5,6を有する箱型であるので空間占拠率が大幅に小さくなる。また、このようにブロック壁状体22,22の上部は頂版部17により一体化されると共に、ブロック壁状体22,22の下部は底版コンクリート部31と一体化されるため、構造体21は横方向からの荷重に対して強い構造を備え、地震などの横揺れに対して耐震性を備えた構造となる。
そして、構造体21周囲の孔45から該構造体内部の雨水を浸透流出可能に構成により、構造体21は1箇所に纏まった大きな貯水容量を備え、その構造体21の周囲の通水用開口部たる孔45から内部の雨水を浸透流出するから、溜まった雨水を除々に浸透排水することができる。そして、コンクリートブロック1を長さ方向及び幅方向に並べて、1箇所に纏まって大きな貯水容量を確保できるから、施工性に優れ、排水路を形成するものに比べてコストも安価に済み、メンテナンスも容易となる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、構造体21の底部に、底版コンクリート部31を形成したから、底版コンクリート部31にブロック1を据え付けることにより、構造体21を安定して支持することができ、不等沈下などを防止できる。そして、構造体21の下部を砕石や砂利などからなる通水層にした場合に比べて、大幅に構造体21の安定性が増す。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、方形の天板2及び底板3の角部を柱状部4で平行に結合した側面に開口部5,6を有する箱型のプレキャストコンクリートブロック1を複数形成し、このコンクリートブロック1を長さ方向に複数連接したブロック壁状体22を立設すると共に、このブロック壁状体22を幅方向に間隔をおいて複数設け、幅方向に隣合うブロック壁状体22の天板2,2間に頂版部17を形成した構造体21であって、構造体21の底部に、底版コンクリート部31を形成し、この底版コンクリート部31の上面に、ブロック壁状体22の底部を挿入する溝部32を形成したから、強度的に優れ、広い貯水空間を備えた地下貯水槽が得られる。そして、この地下貯水槽の施工においては、ブロック壁状体22の立設位置の間に重機を配置し、ブロック1を据え付けてブロック壁状体22を施工できる。また、底版コンクリート部31の溝部32に、ブロック壁状体22の底部を挿入し、高さ調整して、溝部32に間詰めコンクリート35を充填することにより、底版コンクリート部31にブロック壁状体22が据え付けられ、この状態で底版コンクリート部31にはブロック壁状体22の荷重がその底面全体から加わるから、底版コンクリート部31が溝部32の底面33全体でブロック壁状体22を支持し、底版コンクリート部31に部分的に集中した荷重が加わることがなく、不等沈下などを防止できる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、底版コンクリート部31の上面に、ブロック壁状体22の底部を挿入する溝部32を形成したから、底版コンクリート部31の溝部32に、ブロック壁状体22の底部を挿入し、高さ調整して、溝部32に間詰めコンクリート35を充填することにより、底版コンクリート部31にブロック壁状体22が据え付けられ、この状態で底版コンクリート部31にはブロック壁状体22の荷重がその底面全体から加わるから、底版コンクリート部31が溝部32の底面33全体でブロック壁状体22を支持し、底版コンクリート部31に部分的に集中した荷重が加わることがなく、不等沈下などを防止できる。
このように本実施例では、請求項に対応して、型枠部材10に骨組み構造物たる鉄筋トラス11を設けたから、鉄筋トラス11により両端支持梁として型枠部材10の性能が向上し、隣合うブロック壁状体22,22の間を広く取ることができる。
このように本実施例では、請求項に対応して、上面に溝部32を有する底版コンクリート部31を形成した後、溝部32にブロック壁状体22の底部を挿入すると共に、この底部と溝部32との間に間詰め材たる間詰めコンクリート35を充填し、幅方向に隣合うブロック壁状体22,22の天板2,2間に型枠部材10を掛け渡した後、型枠部材10の上にコンクリートを打設して頂版部17を形成するから、底版コンクリート部31が溝部32全体でブロック壁状体22を支持し、底版コンクリート部31に部分的に集中した荷重が加わることがなく、不等沈下などを防止できる。また、型枠部材10自体が頂版部17の一部を構成する場合は、現場での型枠の組立て及び取外し作業が不要となり、現場での施工コストを削減することができる。
また、実施例上の効果として、コンクリートブロック1は、方形の天板2及び底板3の角部を柱状部4,4,4,4で平行に結合した側面に開口部5,6を有する箱型のプレキャストコンクリートブロック1からなり、天板2の縁に、型枠部材10の縁が係合する係合部たる係合段部7を形成したから、コンクリートブロック1を長さ方向に複数連接したブロック壁状体22,22を立設すると共に、ブロック壁状体22,22を幅方向に間隔をおいて複数設け、隣合うブロック壁状体22,22間において、型枠部材10の縁を天板2の係合段部7に係合するようにして、型枠部材10を掛け渡し、型枠部材10の上にコンクリートを打設してブロック壁状体22の上部に型枠部材10と頂版打設コンクリート部16とを一体化して地下貯水槽用構造体21を構築することができる。このようにして得られた地下貯水槽用構造体21は、壁状体22の間に広い空間が形成されると共に、コンクリートブロック1自体側面に開口部5,6を有する箱型であるので空間占拠率が大幅に小さくなる。また、このようにブロック壁状体22,22の上部は頂版部17により一体化されると共に、ブロック壁状体22,22の下部は底版コンクリート部31と一体化されるため、構造体21は横方向からの荷重に対して強い構造を備え、地震などの横揺れに対して耐震性を備えた構造となる。
また、実施形態上の効果として、骨組構造物が鉄筋トラス11であり、該鉄筋トラス11の一部が型枠部材4の上部に出ているから、型枠部材4が両端支持梁として長いスパンに対応可能となり、また、鉄筋トラス11の一部が打設コンクリート部5内に埋設されるから、型枠部材4と打設コンクリート部5との一体化が図られる。
図12は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の通水用開口部は縦方向のスリット47であり、このように雨水の流出等が可能で、通水層46が内部に入らない構造であれば、開口部は孔や縦スリット以外でも、角孔、横スリット、縦長孔、横長孔などでもよい。
図13は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、コンクリートブロック1の一方の大開口部5に閉塞板部61を設けて塞ぎ、このブロック1を構造体21の幅方向両側に設け、前記閉塞板部61に通水用開口部たる孔45を形成しており、この例では、周囲ブロック41を用いる必要がない。
図14は本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、コンクリートブロック1の一方の大開口部5に閉塞板部61を設けて塞ぎ、このブロック1を構造体21の幅方向両側に設け、前記閉塞板部61に通水用開口部たるスリット47を形成しており、この例では、周囲ブロック41を用いる必要がない。
図15〜図16は本発明の実施例5を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、実施例1に比べてコンクリートブロック1の高さを低くし、高さ(H1)としており、柱状部4を短くすることにより高さを変えており、このように柱状部4の長さを変えるだけで、構造体21の高さを設計に合わせて変更でき、例えば所定ピッチたる500mmピッチで構造体21を設定している。
この例においても、構造体21の前後左右の周囲に通水用開口部を設けると共に、通水層46を設けることにより、貯水空間K内に貯水した雨水を除々に浸透排水することができる。
図17〜図21は本発明の実施例6を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、実施例1に比べてコンクリートブロック1の高さを高く、高さ(H1)としており、柱状部4を長くすることにより高さを変えており、このように柱状部4の長さを変えるだけで、構造体21の高さを設計に合わせて変更でき、例えば所定ピッチたる500mmピッチで構造体21を設定している。また、天板2と底板3の間で隣合う柱状部4,4を補強部たる横桟部51により連結している。その横桟部51の両側には、柱状部4の内面に向って拡大するテーパ部4tが形成されている。
この例においても、構造体21の前後左右の周囲に通水用開口部を設けると共に、通水層46を設けることにより、貯水空間K内に貯水した雨水を除々に浸透排水することができる。
また、実施例上の効果として、天板2と底板3の間で隣合う柱状部4を補強部により連結したものであるから、地下貯水槽が高く、柱状部が長くなった場合は、補強部たる横桟部51を設けることにより、垂直荷重に対する柱状部4の座屈を防止し、効果的に強度を向上することができる。
図22は本発明の実施例7を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の頂版部17Aは、幅方向に隣合うブロック壁状体22,22の天板2,2間に、コンクリート製プレキャスト頂版部材61,62を掛け渡して形成しており、これら頂版部材61,62の端部には前記係合段部7に係合する係合部63が形成されている。したがって、頂版部17Aの施工において、現場でコンクリートを打設する必要がない。
このように本実施形態では、請求項に対応して、方形の天板2及び底板3の角部を柱状部4で平行に結合した側面に開口部5,6を有する箱型のプレキャストコンクリートブロック1を複数形成し、このコンクリートブロック1を長さ方向に複数連接したブロック壁状体22を立設すると共に、このブロック壁状体22を幅方向に間隔をおいて複数設け、幅方向に隣合うブロック壁状体22の天板2,2間に頂版部17Aを形成した構造体21であって、構造体21の底部に、底版コンクリート部31を形成し、この底版コンクリート部31の上面に、ブロック壁状体22の底部を挿入する溝部32を形成し、構造体21の周囲に通水用開口部たる孔45を設け、この孔45から該構造体45内部の雨水を浸透流出可能に構成したから、強度的に優れ、広い貯水空間を備えた構造体が得られる。そして、この構造体21の施工においては、ブロック壁状体22の立設位置の間に重機を配置し、ブロック1を据え付けてブロック壁状体22を施工できる。また、底版コンクリート部31の溝部32,32Aに、ブロック壁状体22の底部を挿入し、高さ調整して、溝部32,32Aに間詰め材たる間詰めコンクリート35を充填することにより、底版コンクリート部31にブロック壁状体22が据え付けられ、この状態で底版コンクリート部31にはブロック壁状体22の荷重がその底面全体から加わるから、底版コンクリート部31が溝部32,32A全体でブロック壁状体22を支持し、底版コンクリート部31に部分的に集中した荷重が加わることがなく、不等沈下などを防止できる。
そして、構造体21周囲の孔45から該構造体内部の雨水を浸透流出可能に構成により、構造体21は1箇所に纏まった大きな貯水容量を備え、その構造体21の周囲の通水用開口部たる孔45から内部の雨水を浸透流出するから、溜まった雨水を除々に浸透排水することができる。そして、コンクリートブロック1を長さ方向及び幅方向に並べて、1箇所に纏まって大きな貯水容量を確保できるから、施工性に優れ、排水路を形成するものに比べてコストも安価に済み、メンテナンスも容易となる。また、この例では頂版部17Aの施工において、現場でコンクリートを打設する必要がなく、更なる工期の短縮が可能となる。
以上、本発明の各実施例について添付図面を参照して説明してきたが、本発明は前記実施例に限定されず、種々の変形実施可能である。例えば、構造体の左右方向両側にはブロック壁状体を必ずしも設ける必要はなく、構造体の左,右面を周囲ブロック41などの他のブロックで塞ぐようにしてもよい。また、構造体21の前後を現場打ちコンクリートにより塞ぐようにしてもよく、その際、現場打ちコンクリートに通水用開口部を形成するようにしてもよい。さらに、底版コンクリート部を、現場打ちコンクリートにより形成したり、プレキャストコンクリートブロックにより形成したり、現場打ちコンクリートとプレキャストコンクリートブロックとを組み合わせて形成したりすることができる。
本発明の実施例1による地下貯水槽用コンクリートブロックの斜視図である。 同上、コンクリートブロックの正面図であり、底版コンクリート部を断面にして図示している。 同上、コンクリートブロックの側面図である。 同上、骨組構造物の斜視図である。 同上、型枠部材の要部の断面図である。 同上、地下貯水槽用構造体の一部切欠き斜視図である。 同上、地下貯水槽用構造体の幅方向(左右方向)の断面図である。 同上、地下貯水槽用構造体の長さ方向(前後方向)の断面図である。 同上、地下貯水槽用構造体の平面図である。 同上、通水用開口部を設けた周囲ブロックの斜視図である。 同上、底版コンクリート部の溝部とブロックの底部の据付状態を示す断面図である。 本発明の実施例2を示す通水用開口部を設けた周囲ブロックの斜視図である。 本発明の実施例3を示すコンクリートブロックの斜視図である。 本発明の実施例4を示すコンクリートブロックの斜視図である。 本発明の実施例5を示す地下貯水槽用構造体の幅方向(左右方向)の断面図である。 同上、地下貯水槽用構造体の長さ方向(前後方向)の断面図である。 本発明の実施例6による地下貯水槽用コンクリートブロックの斜視図である。 同上、コンクリートブロックの正面図であり、底版コンクリート部を断面にして図示している。 同上、コンクリートブロックの側面図である。 同上、地下貯水槽用構造体の幅方向(左右方向)の断面図である。 同上、地下貯水槽用構造体の長さ方向(前後方向)の断面図である。 本発明の実施例7による地下貯水槽用構造体の幅方向(左右方向)の断面図である。
符号の説明
1 コンクリートブロック
2 天板
3 底板
4 柱状部
5 大開口部
6 小開口部
7 段部(係合部)
10 型枠部材
11 鉄筋トラス(骨組構造物)
16 打設頂版コンクリート部
17 頂版部
17A 頂版部
21 構造体
22 ブロック壁状体
31 底版コンクリート部
32,32A 溝部
35 間詰めコンクリート(間詰め材)
51 横桟部(補強部)
45 孔(通水用開口部)
46 通水層
47 スリット(通水用開口部)
A 貯水領域

Claims (6)

  1. 方形の天板及び底板の角部を柱状部で平行に結合した側面に開口部を有する箱型のプレキャストコンクリートブロックを複数形成し、このコンクリートブロックを長さ方向に複数連接したブロック壁状体を立設すると共に、このブロック壁状体を幅方向に間隔をおいて複数設け、幅方向に隣合う前記ブロック壁状体の前記天板間に型枠部材を掛け渡し、この型枠部材とこの型枠部材上にコンクリートを打設して形成した打設頂版コンクリート部とからなる頂版部を形成した構造体であって、この構造体の周囲に通水用開口部を設け、この開口部から該構造体内部の雨水を浸透流出可能に構成したことを特徴とする雨水地下浸透構造物。
  2. 前記構造体の底部に底版コンクリート部を形成したことを特徴とする請求項記載の雨水地下浸透構造物。
  3. 方形の天板及び底板の角部を柱状部で平行に結合した側面に開口部を有する箱型のプレキャストコンクリートブロックを複数形成し、このコンクリートブロックを長さ方向に複数連接したブロック壁状体を立設すると共に、このブロック壁状体を幅方向に間隔をおいて複数設け、幅方向に隣合う前記ブロック壁状体の前記天板間に頂版部を形成した構造体であって、この構造体の底部に、底版コンクリート部を形成し、この底版コンクリート部の上面に、前記ブロック壁状体の底部を挿入する溝部を形成し、前記構造体の周囲に通水用開口部を設け、この開口部から該構造体内部の雨水を浸透流出可能に構成したことを特徴とする雨水地下浸透構造物。
  4. 前記底版コンクリート部の上面に、前記ブロック壁状体の底部を挿入する溝部を形成したことを特徴とする請求項記載の雨水地下浸透構造物。
  5. 前記型枠部材に骨組み構造物を設けたことを特徴とする請求項又は記載の雨水地下浸透構造物。
  6. 請求項又は記載の雨水地下浸透構造物の施工方法において、上面に前記溝部を有する前記底版コンクリート部を形成した後、前記溝部に前記ブロック壁状体の底部を挿入すると共に、この底部と溝部との間に間詰め材を充填し、前記頂版部を形成することを特徴とする雨水地下浸透構造物の施工方法。
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