JP2011230899A - コンベヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円形断面を有するベルト18は、プーリ14,15,26,27およびモータプーリ25に掛けられることにより張設されている。モータプーリ25は、ギアヘッド24から延出された回転軸の先端に取り付けられている。一方、モータ23には、ギアヘッド24が組み合わされ、ギアヘッド24から延出された回転軸の先端にモータプーリ25が取り付けられている。モータ23およびギアヘッド24、さらには、モータプーリ25は、コンベヤのフレーム間のZ軸方向の下部に収まる状態で配されている。ベルト18の張設に係るプーリ14,15,26,27およびモータプーリ25は、その各々が片持ち状態で軸支され、当該軸支の方向が、ベルト18におけるループの一方側で揃えられている。
【選択図】図2
Description
図5に示すように、コンベヤでは、互いに間隔をあけ、ともにX軸方向に延伸するように配置された2本のフレーム911,912と、2本のフレーム911,912の両端において、その軸芯がY軸方向となるように設けられた軸930,931を備える。軸930,931のフレーム911側には、それぞれプーリ914,915が回転自在に取り付けられ、フレーム912側には、それぞれプーリ916,917が取り付けられている。
本発明は、上記問題の解決を図るべくなされたものであって、周囲に無駄なスペースを必要とせず、且つ、ベルト交換に煩雑な作業を必要としないコンベヤを提供することを目的とする。
また、本発明に係るコンベヤでは、線状体の張設に係る複数のプーリが、各々、片持ち状態で軸支されているので、線状体の交換において、フレームや他の構成部品を取り外すなどの煩雑な作業を行う必要がない。即ち、線状体を交換しようとする場合には、複数のプーリに対して軸支されていない側(各プーリにおける軸支されていない側)に線状体を外すという簡易な作業だけで可能であり、また、線状体を取り付けるときにも、逆の手順で作業を実行すればよい。よって、本発明に係るコンベヤでは、線状体の交換に際してフレームなどの部品の取り外しなどが必要ではなく、生産ラインの停止時間を短くすることができ、その作業も簡易なものとすることができる。
本発明に係るコンベヤでは、一例として、次のようなバリエーションを採用することもできる。
本発明に係るコンベヤでは、上記構成において、複数のプーリにおける軸支の方向が、線状体におけるループの一方側で揃えられているという構成を採用することができる。このようにすれば、線状体の交換において、さらに作業の煩雑さを解消することができる。
また、本発明に係るコンベヤでは、2本のフレームに連結フレームが接合されており、この連結フレームが、第1の線状体および第2の線状体の何れとのループとも交錯しないという構成を採用することができる。
また、本発明に係るコンベヤでは、第1の線状体が掛けられている複数のプーリの内の少なくとも一のプーリ、および第2の線状体が掛けられている複数のプーリの内の少なくとも一のプーリの軸芯が、ともに2本のフレームの延設方向に直交する方向に対して斜めに配されているという構成を採用することができる。このように斜め方向に軸芯が配されたプーリを、線状体ごとに少なくとも一つ経由することにより、三次元状のループを構成するように第1および第2の各線状体を張設するのに有効となる。そして、これによりコンベヤの駆動中に第1および第2の線状体がプーリから外れるという不具合を生じることがない。
なお、以下の説明に係る実施の形態は、本発明の構成上の特徴および当該特徴的構成から奏される作用効果を分かりやすく説明するための一例として用いるものである。よって、本発明は、その本質的な特徴部分を除き、以下の形態に何ら限定を受けるものではない。
1.コンベヤ1の概略構成
実施の形態に係るコンベヤ1の概略構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、コンベヤ1は、ともにX軸方向に延伸する2本のフレーム11,12を備え、2本のフレーム11,12の間は、連結フレーム13により接合されている。フレーム11におけるX軸方向両端には、Y軸方向の手前側にプーリ14とプーリ15がそれぞれ軸支されている。プーリ14,15の軸芯は、Y軸方向に設けられている。
また、フレーム11,12のそれぞれには、プーリ14とプーリ15との間、およびプーリ16とプーリ17との間となる領域に、ガイドプレート20,21が取り付けられている。そして、プーリ14とプーリ15を含む複数のプーリ(一部、図示を省略)には、ベルト18が張設され、プーリ16とプーリ17を含む複数のプーリ(一部、図示を省略)には、ベルト19が張設されている。コンベヤ1が搬送対象とするワーク501,502は、ベルト18とベルト19との上に載置され、X軸方向の左方向(矢印の方向)に移送される。
また、フレーム11,12の下部には、駆動源を収納するドライブボックス22が設けられている。ドライブボックス22は、コンベヤ1をZ軸方向の上または下から見たとき、フレーム11とフレーム12との間の領域に収まるように配されている。また、ドライブボックス22は、フレーム11,12のそれぞれに軸支されたプーリ14〜17よりもZ軸方向下方に設けられている。
コンベヤ1におけるベルト18,19の駆動に係る要部について、図2を用い説明する。図2では、コンベヤ1の構成の内、ベルト18,19の駆動に係る要部だけを抜き出して模式的に示している。
図2に示すように、モータ23にはギアヘッド24が組み合わされ、ギアヘッド24から延出された回転軸の先端にモータプーリ25が取り付けられている。モータプーリ25には、互いに間隔をあけた2条の溝25a,25bが周方向に刻設されており、各々にベルト18,19が掛けられている。モータプーリ25では、ギアヘッド24に対して片持ち状態で軸支されており、矢印Aの方向が解放されている。
一方、ベルト19は、上記モータプーリ25を含む、プーリ16,17,28,29に対して掛けられている、ループ状をなしている。プーリ16,17,28,29についても、片持ち状態で軸支されており、ループの一方側が解放されている。
本実施の形態に係るコンベヤ1では、モータ23の回転駆動により、ベルト18とベルト19とが同期した状態で矢印の方向に駆動する。
3.ベルト18,19の交換手順
ベルト18,19の交換手順について、ベルト18の交換を一例に図3および図4を用い説明する。
次に、図3(b)に示すように、プーリ26,27からループの解放側(矢印Gおよび矢印Hの方向)にベルト18を取り外す。
ベルト18の取り付けは、図3(a)から図4に示す手順とは逆の手順で作業を実行することにより、簡易に行うことができる。
なお、ベルト19についても、上記同様の手順で交換を行うことが可能である。
本実施の形態に係るコンベヤ1では、フレーム11,12の両端部分に取り付けられたプーリ14,15,16,17と、駆動源であるモータ23に対しギアヘッド24を介して取り付けられたモータプーリ25とを含む複数のプーリにベルト18,19が張設されている。ベルト18,19は、円形断面を有する、所謂、丸ベルトであって、プーリ14,15,26,27とモータプーリ25、あるいは、プーリ16,17,28,29とモータプーリ25に掛けられて、各々がループを構成している。
また、本実施の形態に係るコンベヤ1では、ベルト18,19の張設に係る複数のプーリ14,15,16,17,25,26,27,28,29が、各々、片持ち状態で軸支されているとともに、当該軸支の方向が、ベルト18,19が構成するループの一方側で揃えられている。このため、本実施の形態に係るコンベヤ1では、ベルト18,19の交換において、フレームや他の構成部品を取り外すなどの煩雑な作業を行う必要がない。即ち、ベルト18,19を交換しようとする場合には、図3および図4に示したように、各ベルト18,19が構成するループの解放側にベルト18,19をそれぞれ取り外すという簡易な作業だけで可能であり、また、ベルト18,19を取り付けるときにも、逆の手順で作業を実行すればよい。よって、コンベヤ1では、ベルト18,19の交換に際してフレーム11,12などの部品の取り外しなどが必要ではなく、生産ラインの停止時間を短くすることができ、その作業も簡易なものとすることができる。
[その他の事項]
上記実施の形態では、ワーク501,502の搬送に係る線状体の一例として、円形断面を有する丸ベルトを採用したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、撚り線ワイヤなどを用いることもできる。また、断面形状については、必ずしも円形である必要はなく、例えば、楕円形であってもよく、それ以外でもよい。ただし、図2に示すような線状体の取り回しを行う場合には、なるべく円形断面に近い方が、線状体の歪が少ないという観点から望ましい。
また、1本のベルトを張設するためのプーリの設置数については、上記実施の形態に係るコンベヤ1の構成に何らの限定を受けない。搬送経路の両端に配される2つのプーリと、駆動源に取る付けられたプーリとを少なくとも構成中に含んでいればよい。
11,12.フレーム
13.連結フレーム
14〜17,26〜29.プーリ
18,19.ベルト
20,21.ガイドプレート
22.ドライブボックス
23.モータ
24.ギアヘッド
25.モータプーリ
501,502.ワーク
Claims (6)
- 並設された2本のフレームと、
前記2本のフレームの一方のフレームに対して、その延設方向の両端部分に取り付けられ、各々の軸芯が前記延設方向と直交する方向に配された第1および第2のプーリと、
前記2本のフレーム間の下部に配され、回転駆動力を発生する駆動源と、
前記駆動源とともに前記2本のフレーム間の下部に配され、前記駆動源の回転軸に取り付けられた第3のプーリと、
円形断面あるいは楕円断面を有し、前記第1および第2および第3のプーリを含む複数のプーリに対してループ状に張設された無端状の線状体と、
を有し、
前記線状体における前記第1のプーリと前記第2のプーリとの間に張設される部分が搬送部分であり、
前記線状体の張設に係る前記複数のプーリは、その各々が片持ち状態で軸支されている
ことを特徴とするコンベヤ。 - 前記複数のプーリにおける軸支の方向は、前記ループの一方側で揃えられている
ことを特徴とする請求項1に記載のコンベヤ。 - 前記2本のフレームの他方のフレームに対しても、その延設方向の両端部分において、各々の軸芯が前記延設方向と直交する方向に配された第4および第5のプーリが取り付けられており、
円形断面あるいは楕円断面を有し、前記第3および第4および第5を含む複数のプーリに対してループ状に、前記第1および第2および第3のプーリを含む複数のプーリに対して張設された線状体とは異なる無端状の線状体が張設されており、
前記第1および第2および第3のプーリを含む複数のプーリに対して張設された線状体を第1の線状体とし、前記第3および第4および第5を含む複数のプーリに対して張設された線状体を第2の線状体とするとき、
前記第2の線状体の張設に係る前記複数のプーリも、その全てが前記ループの一方側で揃えられた状態で一端軸支されており、
当該第1の線状体と前記第2の線状体とは、互いのループが交錯していない
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンベヤ。 - 前記2本のフレームには、当該2本のフレームを連結する連結フレームが接合されており、
前記連結フレームは、前記第1および第2の線状体の何れのループに対しても交錯していない
ことを特徴とする請求項3に記載のコンベヤ。 - 前記第1の線状体が掛けられている複数のプーリの内の少なくとも一のプーリ、および前記第2の線状体が掛けられている複数のプーリの内の少なくとも一のプーリは、ともにその軸芯が、前記2本のフレームの延設方向に直交する方向に対して斜めに配されている
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のコンベヤ。 - 前記線状体は、ベルトあるいはワイヤである
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のコンベヤ。
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