JP2011230621A - 移動体における透過光量制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動体の移動方向における前方の光量を計測する前方光量計測ステップと、前記前方光量計測ステップで得た光量情報を基にして、移動体の前面に設けられた透過光量制御部材の作動開始時点を算出する作動開始時点算出ステップと、前記作動開始時点算出ステップで得た作動開始時点において透過光量制御部材の透過可能光量を変化させる制御ステップとを具備してなり、前記移動体内への透過光量が規定値を越えるよりも前の時点で、予め、透過可能光量を変化させる移動体における透過光量制御方法。
【選択図】図1
Description
移動体内への透過光量が規定値を越えるよりも前の時点で予め透過可能光量を変化させる移動体における透過光量を制御する装置であって、
前記移動体の前面に設けられた透明窓と、
前記透明窓に設けられた透過光量制御部材と、
前記移動体の移動方向前方の光量を計測する光量計測手段と、
前記光量計測手段で得た移動体の移動方向前方における光量情報を基にして前記透過光量制御部材を作動開始させる時点を算出し、この算出された時点で該透過光量制御部材を作動させる制御手段
とを具備することを特徴とする移動体における透過光量制御装置によって解決される。
移動体の移動方向における前方の光量を計測する前方光量計測ステップと、
前記前方光量計測ステップで得た光量情報を基にして、移動体の前面に設けられた透過光量制御部材の作動開始時点を算出する作動開始時点算出ステップと、
前記作動開始時点算出ステップで得た作動開始時点において透過光量制御部材の透過可能光量を変化させる制御ステップ
とを具備してなり、
前記移動体内への透過光量が規定値を越えるよりも前の時点で、予め、透過可能光量を変化させる
ことを特徴とする移動体における透過光量制御方法によって解決される。
CCDカメラ4で撮影された画像情報から得られた光量(輝度)yがf(t)で表されたとすると、光量(輝度)変化割合はy’(dy/dt)で得られる。
さて、移動体1はトンネル内を走行しており、現時点(−t2)は、トンネルを出るまでには十分な時間(距離)が有る時点であるとする。この時、CCDカメラ4で撮影された前方位置の撮影画像から得られる光量y(=f(−t2))は、トンネル出口に未だ距離が十分に有ることから、小さな値である。移動体の走行が暫く進み、現時点(−t1)が、後、僅かな時間でトンネルを出ることが出来る時点であったとする。この時、CCDカメラ4で撮影された前方位置の撮影画像から得られる光量y(=f(−t1))は、トンネル出口に近付いていることから、前記時点(−t2)に比べたならば、光量yは急激に大きな値に増大している。すなわち、{f(−t1)−f(−t2)}の値は非常に大きい。移動体の走行が更に進み、現時点(t=0)が、トンネルを出た瞬間の時点であったとする。この時、CCDカメラ4で撮影された前方位置の撮影画像から得られる光量y(=f(0))は、トンネル出口位置であることから、ほぼ最大値を示す値(但し、最大値よりも僅かに小さな値)に到達している。しかしながら、{f(0)−f(−t1)}の値は小さい。すなわち、−t1と0との間での光量変化{f(0)−f(−t1)}は小さい。移動体の走行が更に進み、トンネルを出てから時間tを経た時点では、CCDカメラ4で撮影された前方位置の撮影画像から得られる光量y(f(t))は、トンネルを出た瞬間にCCDカメラ4で撮影された前方位置の撮影画像から得られる光量y(f(0))よりも多少大きな値であるが、殆ど、変わらない。上記光量yおよび光量変化割合y’(dy/dt)が図3に示される。すなわち、トンネル出口から遠く離れた内側位置では、y及びy’(dy/dt)は0(或は0に近い値)であり、トンネル出口直前の位置では、y’(dy/dt)は非常に大きな値を示し、トンネルを出た瞬間あるいは後では、yは大きな値であるものの、y’(dy/dt)は0(或は0に近い値)である。従って、dy/dtが或る閾値を越えた時点がトンネル出口直前あるいは僅か前の位置であると見做すことが出来る。そして、トンネル出口の直前あるいは僅か前の位置では、dy/dtが或る閾値を越えるようになることから、この閾値を越える時点において、信号(電圧)印加を停止(オフ)し、透過光量が少なくなるよう、即ち、光シャッター作用が奏されるように透過光量制御部材3を作動させたならば、トンネル出口の時点(t=0)で、外環境が急激に明るくなっても、移動体内に入って来る光量は少なくなっていることから、運転者は眩しさを急に感じることが少ない。トンネルを出た後では、光量yの値は大きいものの、y’(dy/dt)は0(或は0に近い値)であることから、y’(dy/dt)が或る閾値より小さくなると、信号(電圧)を徐々に強く印加(オン)し、透過光量が多くなるよう透過光量制御部材3を動作させる。この状態では、トンネル内に比べたならば、目は明るい環境に徐々に慣れて来ているから、透過光量制御部材3による光シャッター作用(効果)が無くなっていても、即ち、フロントガラス2からの透過光量が多くても、比較的、眩しさを感じ難い。すなわち、何も対処されてない場合において、トンネルを出た瞬間に感じる急激な眩しさを感じない。上記の如くに透過光量制御部材3の光シャッター作用(効果)が制御装置5によって制御される。これによって、トンネルを出た瞬間における急激な眩しさが改善された。
2 フロントガラス
3 透過光量制御部材(液晶素子、液晶パネル)
4 光量計測装置(CCDカメラ)
5 制御装置
6 信号(電圧)印加用スイッチ
Claims (5)
- 移動体内への透過光量が規定値を越えるよりも前の時点で予め透過可能光量を変化させる移動体における透過光量を制御する装置であって、
前記移動体の前面に設けられた透明窓と、
前記透明窓に設けられた透過光量制御部材と、
前記移動体の移動方向前方の光量を計測する光量計測手段と、
前記光量計測手段で得た移動体の移動方向前方における光量情報を基にして前記透過光量制御部材を作動開始させる時点を算出し、この算出された時点で該透過光量制御部材を作動させる制御手段
とを具備することを特徴とする移動体における透過光量制御装置。 - 制御手段は、
光量計測手段で計測された光量の変化量を算出し、この算出された光量変化量を基にして透過光量制御部材を作動開始させる時点を算出し、この算出された時点で該透過光量制御部材を作動させるよう構成されてなる
ことを特徴とする請求項1の移動体における透過光量制御装置。 - 制御手段は、
光量計測手段で計測された光量の変化量を算出し、前記算出された光量変化量が規定値より大きくなった場合、透過光量が少なくなる側に透過光量制御部材を作動させ、前記算出された光量変化量が規定値より小さくなった場合、透過光量が多くなる側に透過光量制御部材を作動させるよう構成されてなる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2の移動体における透過光量制御装置。 - 透過光量制御部材における透過光量を減少させるスイッチを更に具備してなり、
前記スイッチを作動せしめることにより前記透過光量制御部材の透過光量が減少するよう構成されてなる
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの移動体における透過光量制御装置。 - 移動体の移動方向前方の光量を計測する前方光量計測ステップと、
前記前方光量計測ステップで得た光量情報を基にして、移動体の前面に設けられた透過光量制御部材の作動開始時点を算出する作動開始時点算出ステップと、
前記作動開始時点算出ステップで得た作動開始時点において透過光量制御部材の透過可能光量を変化させる制御ステップ
とを具備してなり、
前記移動体内への透過光量が規定値を越えるよりも前の時点で、予め、透過可能光量を変化させる
ことを特徴とする移動体における透過光量制御方法。
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2010
- 2010-04-27 JP JP2010101958A patent/JP5196597B2/ja active Active
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