JP4798015B2 - 防眩制御装置 - Google Patents

防眩制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4798015B2
JP4798015B2 JP2007028233A JP2007028233A JP4798015B2 JP 4798015 B2 JP4798015 B2 JP 4798015B2 JP 2007028233 A JP2007028233 A JP 2007028233A JP 2007028233 A JP2007028233 A JP 2007028233A JP 4798015 B2 JP4798015 B2 JP 4798015B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
vehicle
light shielding
sight
sun visor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007028233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008189253A (ja
Inventor
吉昭 勝見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007028233A priority Critical patent/JP4798015B2/ja
Publication of JP2008189253A publication Critical patent/JP2008189253A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4798015B2 publication Critical patent/JP4798015B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

本発明は、搭乗者の目に入り込む光を低減させる防眩制御装置に関する。
従来より、車両の運転者の目の位置を検出する検出手段と、車両の進行方向、現在の日時、及び車両の現在位置(即ち、緯度、経度)を取得し、太陽の位置を推定するナビゲーション装置と、フロントガラス上部を覆う遮光位置と、フロントガラス上部を覆わない解除位置との間を移動可能なように構成された遮光部(例えば、サンバイザーや、液晶シールド)と、遮光部を駆動する駆動部(例えば、サンバイザーを駆動するためのモータや、シールド範囲(即ち、フロントガラスを覆う面積)を変更するために液晶シールドに電圧を印加する回路)と、検出手段で検出された運転者の目の位置とナビゲーション装置で推定された太陽の位置との位置関係である相対位置に基づき、遮光装置を制御する制御手段とを備えた防眩制御装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
そして、この種の防眩制御装置では、車両を運転中の運転者の視野内に太陽が存在すること(以下、この状態を光入射状態とする)を相対位置が表している場合、解除位置から遮光位置へと遮光部が移動するように駆動部を制御している。
特開2002−331835号公報 特開2006−219008号公報
ところで、例えば、高層ビルの周辺を車両が走行している時には、光入射状態であることを相対位置が表していても、高層ビルに太陽光が遮られ、実際には、遮光部を遮光位置に移動させる必要がないこと(即ち、運転者の目に太陽光が入り込んでいないこと)がある。
しかしながら、従来の防眩制御装置では、相対位置のみに基づいて駆動部を制御しているため、実際には、遮光部が遮光位置に位置している必要がない状況下であっても、駆動部が制御され、遮光部が遮光位置まで移動されるという問題があった。
このため、従来の防眩制御装置では、不必要な時に遮光位置に移動した遮光部により運転者の視界が狭められたり、その遮光部を解除位置へと戻すための操作が必要である等、運転者に煩わしい思いをさせるという問題があった。
そこで、本発明は、不必要な時に遮光部が遮光位置に位置することを低減できる防眩制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の防眩制御装置では、遮光手段が、車両のフロントガラスを通過して乗員の目に入射しようとする入射光を遮光する遮光状態と、遮光状態を解除した解除状態とを実現可能に構成されており、第一撮影手段が、少なくとも車両の前方を含む撮影画像を撮影する。そして、車両の運転時に乗員の視線が向けられる可能性の高い位置を注視点、車両の乗員の視線が注視点に向けられている時の乗員の視界に対応する撮影画像中の予め設定された領域を規定領域として設定した上で、制御手段が、第一撮影手段で撮影された撮影画像の規定領域に、予め規定された規定輝度以上の高輝度物体が写り込んでいる場合、遮光状態となるように遮光手段を制御する。
さらに、本発明の防眩制御装置は、第二撮影手段が、乗員の顔面を含む顔面画像を撮影し、視線検知手段が、第二撮影手段で撮影された顔面画像に基づき、乗員の視線を検知すると共に、制御手段は、撮影画像の規定領域に高輝度物体が写り込み、かつ視線検知手段で検知された乗員の視線が注視点から逸らされたことを表し、さらに、注視点へと向けられた時の視線からの視線の変動量が大きいほど、入射光を遮る度合いを表す遮光度に応じて予め複数の段階が設定された遮光状態の中から、遮光度がより高い遮光状態となるように遮光手段を制御する。
したがって、本発明の防眩制御装置によれば、運転者の目の位置と太陽の位置との相対位置に関わらず、実際に、規定領域に高輝度物体が写り込んでいる場合にのみ遮光状態となり、規定領域に高輝度物体が写り込んでいない場合(例えば、建物によって太陽光が遮られている場合)には、解除状態となるため、不必要な時に遮光状態となることを防止できる。
この結果、本発明の防眩制御装置によれば、不必要な時に遮光状態となり、乗員の視界が狭められることや、その遮光手段を解除状態に戻すための操作が必要となることで、乗員に煩わしい思いをさせることを低減できる。
このように構成された本発明の防眩制御装置によれば、乗員の視線が注視点から逸らされた時の視線の変動量が大きいほど(即ち、乗員が眩しいと感じているほど)、実現されている遮光状態の遮光度が低い(即ち、入射光を遮光しきれていない)ものとして、より遮光度の高い遮光状態が実現されるように遮光手段を制御(即ち、乗員の視線によりフィードバック制御)しているため、必要以上に遮光度の高い遮光状態となることを防止することができる。この結果、本発明の防眩制御装置によれば、乗員の視界が必要以上に悪くなることがないように、視界を最大限確保した(即ち、遮光される面積を小さく、もしくは光の透過率を高い状態に維持した)上で、乗員に不快感を与える(即ち、眩しいと感じる)ことを低減できる。
さらに、自車両が現在走行している走行車線を走行し続けるように、運転を補助するレーンキーピングアシストシステムが車両に備えられている場合、本発明の防眩制御装置における第一撮影手段は、請求項に記載のように、レーンキーピングアシストシステムが自車両の走行車線を認識するため、自車両の前方を撮影するように設けられたカメラを共用することが望ましい。
また、請求項に記載のように、本発明の防眩制御装置における第一撮影手段は、車両の天板に取り付けられたオーバーヘッドモジュール内、もしくは車両の車室内に備えられフロントガラスと対向するルームミラーの背面に固定されていても良い。
なお、ここで言うオーバヘッドモジュールとは、車室内に光を照射する車室灯や、その車室灯を操作するためのスイッチ等が備えられたものであり、一般的には、ルームミラーを支持する支持軸が突設された天板付近に配置されている。
ところで、本発明の防眩制御装置における遮光手段は、請求項に記載のように、フロントガラス上部を覆う遮光位置と、フロントガラス上部を覆わない解除位置との間を移動可能なように、車室内の天板に備えられたサンバイザーと、サンバイザーを駆動し、サンバイザーを遮光位置に位置させることで遮光状態を実現し、サンバイザーを解除位置に位置させることで解除状態を実現する駆動手段とから構成されていても良いし、請求項に記載のように、車室内のフロントガラス上部に備えられ、電圧の印加により光の透過率が減少することで遮光状態を実現する液晶シールドによって構成されていても良い。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
〈全体構成〉
図1は、本発明が適用された防眩制御システムを搭載した車両の車室内の様子を示した説明図である(以下では、この防眩制御システムが搭載された車両を搭載車両とする)。
防眩制御システムは、搭載車両5の前方にレンズを向けて、車室内の天板7に設置された前方撮影カメラ11と、車室内に備えられた運転席、もしくは助手席にレンズを向けて、搭載車両5のインストルメントパネル上に設置された運転者監視カメラ12と、車室内の天板7に設置されたサンバイザー14を中心に構成された遮光装置15(図2参照)と、前方撮影カメラ11、及び運転者監視カメラ12で取得した情報に基づき、遮光装置15を制御する防眩制御ECU10(図2参照)とを備えている。
そして、サンバイザー14は、車幅方向の中心から予め規定された距離だけ離れた運転席側、及び助手席側の位置であり、かつ天板7のフロントガラス6との境界付近にそれぞれ一つずつ設置されている。
また、前方撮影カメラ11は、車室内に光を照射する車室灯や、その車室灯を操作するためのスイッチ等が備えられたオーバーヘッドモジュール内に収納された上で、搭載車両5に備えられたルームミラーを支持する支持軸が突設された天板7付近(即ち、フロントガラス6と天板7との境界となる天板7での位置)であり、かつ運転席側、及び助手席側に設置されたサンバイザー14間(即ち、車幅方向の中心)に設置されている。
ここで、図2は、防眩制御システムの概略構成を示すブロック図である。
〈運転者監視カメラ〉
次に、運転者監視カメラ12は、搭載車両5の運転者の顔面を含む予め規定された規定範囲を撮影する撮像部12aと、撮像部12aで撮影された撮影画像(以下、顔面画像とする)を画像処理する画像処理部12bとを備えている。
そして、撮像部12aは、CCD素子、もしくはCMOS素子からなる受光部を有し、レンズを介して受光部が受光して、デジタル画像を撮像すると共に、撮影したデジタル画像(即ち、顔面画像)を画像処理部12bに送出するように構成されている。
また、画像処理部12bは、少なくともROM、RAM、CPUを備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成されたものであり、撮像部12aで撮影された顔面画像に基づき、運転者の瞳孔の位置を検出し、基準位置を設定する基準位置設定処理、及び基準位置設定処理で設定された基準位置に従って運転者の視線の方向を推定し、その推定結果(以下、視線推定結果とする)を防眩制御ECU10に送出する視線推定処理を実行可能に構成されている。
具体的に、本実施形態における基準位置設定処理では、撮像部12aで撮影される顔面画像毎に、その顔面画像内での運転者の瞳孔の位置を検出する。そして、検出された瞳孔の位置のうち、運転開始から予め規定された時間内に検出された瞳孔の位置を平均し、その平均した結果(即ち、平均された瞳孔の位置)を、運転者が注視点へと視線を向けている時の瞳孔の位置を表す基準位置としてRAMに格納する。なお、ここで言う注視点とは、運転時に運転者の視線が向けられている可能性の高い搭載車両前方の位置である。
そして、本実施形態における視線推定処理では、順次撮影される顔面画像から検出された瞳孔の位置が基準位置から予め規定された規定範囲内に位置していれば、運転者が注視点を見ている(即ち、注視点へと視線を向けている)前方視であるものとして視線推定結果を送出する(即ち、視線推定結果を表す視線推定信号をハイレベルにする)。一方、順次撮影される顔面画像から検出された瞳孔の位置が規定範囲外であれば、運転者が前方視以外であるものとして視線推定結果を送出する(即ち、視線推定信号をローレベルにする)。
ただし、基準位置設定処理、及び視線推定処理は、周知の技術であるため、これ以上の詳しい説明は省略する。
なお、運転者監視カメラ12は、防眩制御システム1に専用のものでも良いし、運転者の眠気を検知して警告を発する周知の眠気警告装置に用いられ、運転者の顔面を含む画像を撮影するカメラを共用しても良い。
〈遮光装置〉
次に、遮光装置15は、サンバイザー14と、サンバイザー14を駆動するモータ13とを備えている。
そして、サンバイザー14は、長方形に形成された不透明な遮光板と、一端が遮光板から突出し、他端が遮光板から剥き出しとなるように、遮光板の長手方向に沿って遮光板内に埋設された回動軸(以下では、遮光板から突出した回動軸の一端を回動端と称する)と、回動軸が回動自在となるように、回動端、及び他端を支持する支持部とを備えている。つまり、サンバイザー14は、支持部により回動軸が回動自在に支持されることで、搭載車両5のフロントガラス6と対向しフロントガラス6の上部を車室内から覆う遮光位置と、搭載車両5の天板7と対向しフロントガラス6の上部を覆わない解除位置との間を遮光板が移動可能に構成されている。
したがって、サンバイザー14では、遮光板が遮光位置と解除位置との間の位置、もしくは遮光位置に位置することで、フロントガラス6を通過して乗員の目に入射する入射光を遮光した遮光状態を実現する。
また、モータ13は、サンバイザー14の一方の回動端に接続され、防眩制御ECU10からの駆動信号を受けて回動軸を回動するように構成されている。
〈前方撮影カメラ〉
次に、前方撮影カメラ11は、搭載車両5前方の予め規定された範囲を撮影する撮像部11aと、撮像部11aで撮影された撮影画像を画像処理する画像処理部11bとを備えている。
そして、撮像部11aは、CCD素子、もしくはCMOS素子からなる受光部を有し、レンズを介して受光部が受光して、デジタル画像を撮像すると共に、撮影したデジタル画像(即ち、前方撮影画像)を画像処理部11bに送出するように構成されている。
また、画像処理部11bは、少なくともROM、RAM、CPUを備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成されたものであり、前方撮影画像に基づき太陽光が搭載車両5の運転者の目に入射する太陽光入射状態であるか否かを推定し、その推定結果(以下、太陽光入射結果とする)を防眩制御ECU10に送出する太陽光検出処理を実行可能に構成されている。
ここで、前方撮影カメラ11で撮影される前方撮影画像は、図3に示すように、搭載車両が走行している道路、及び搭載車両の運転者が視認している空(即ち、太陽が写りこむ可能性がある領域)を少なくとも含む搭載車両前方の風景が写り込んだものとなる。さらに、その前方撮影画像には、地平線よりも上の領域(即ち、空が写り込んでいる領域)のうち、運転者が注視点へと視線を向けている時の運転者の視野に対応する領域として規定領域が予め設定されている。
具体的に、太陽光検出処理では、前方撮影画像中の規定領域に、予め規定された輝度以上の高輝度画素(即ち、太陽、例えば、256階調の輝度値であれば、飽和した状態となる画素)が存在している場合には、太陽光入射状態であるものと判断する。そして、太陽光入射状態であることを示す太陽光入射結果(即ち、太陽光入射結果を表す太陽光入射信号をハイレベルとする)を防眩制御ECU10に送出する。また、規定領域内に高輝度画素が存在していなければ、太陽光入射状態ではないことを示す太陽光入射結果(即ち、太陽光入射信号をローレベルとする)を防眩制御ECU10に送出する。
つまり、前方撮影カメラ11は、前方撮影画像中の規定領域内に高輝度画素が写り込んでいる場合には、太陽光入射状態であるものとして太陽光入射結果を防眩制御ECU10に送出するように構成されている。
なお、本実施形態における前方撮影カメラ11は、搭載車両が走行車線から逸脱しないように、操舵を制御したり、運転者に警告を発する周知のレーンキーピングアシストシステムに用いられ、搭載車両の走行車線を含む搭載車両の前方を撮影し、走行車線を認識するためのカメラを共用している。
〈遮光制御処理〉
次に、防眩制御ECU10は、処理プログラムを格納するROM10a、データを一時的に格納するRAM10bと、処理プログラムに従って処理を実行するCPU10cとを備えており、前方撮影カメラ11から送出された太陽光入射結果、及び運転者監視カメラ12から送出された視線推定結果に基づいて、太陽光が運転者の目に入射されないように遮光装置15を制御する遮光制御処理を実行可能に構成されている。
ここで、図4は、遮光制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
この遮光制御処理は、搭載車両5のエンジンが始動された時に起動されるものである。
そして、遮光制御処理が起動されると、まず、S110では、前方撮影カメラ11から受信した太陽光入射結果が太陽光入射状態であるか否かを確認し、太陽光入射状態であれば、S120へと進む。具体的に、本実施形態では、前方撮影カメラ11からの太陽光入射信号がハイレベルであれば、太陽光入射状態であるものと判断し、S120に進む。
さらに、S120では、予め規定された第一規定時間だけ駆動信号をモータ13に送出する。その駆動信号を受けたモータ13が、サンバイザー14の回動軸を第一規定時間だけ回動し、遮光位置よりもフロントガラス6の上部を覆う面積が小さく、解除位置よりもフロントガラス6の上部を覆う面積の大きな半遮光位置に、サンバイザー14の遮光板を配置する。ただし、後述するS130を経て、S120へと進んだ場合には、モータ13に対して駆動信号を送出せず、サンバイザー14の遮光板を現在の半遮光位置に維持する。
続くS130では、運転者監視カメラ12から受信した視線推定結果が、運転者が前方視であることを表しているか否かを判定する。具体的に、本実施形態では、運転者監視カメラ12からの視線推定信号がハイレベルであれば、運転者が前方視であるものとして、サンバイザー14の遮光板の位置を現在の半遮光位置に維持したまま、S110へと戻り、視線推定信号がローレベルであれば、運転者が眩しいと感じて視線を逸らしている前方視以外であるものとして、S140へと進む。
そして、S140では、予め規定された第二規定時間だけ駆動信号(以下、S140で送出される駆動信号を追加駆動信号と称す)をモータ13に送出する。その追加駆動信号を受けたモータ13が、サンバイザー14の回動軸を第二規定時間だけ回動し、現在位置している半遮光位置よりも遮光位置に近い半遮光位置にサンバイザー14の遮光板を配置する。ただし、S140が複数回実行され、サンバイザー14の遮光板が遮光位置に位置している場合には、追加駆動信号を送出せず、サンバイザー14の遮光板の位置を遮光位置に維持する。
そして、その後S130へと戻る。
ところで、S110での確認の結果、太陽光入射状態ではない(即ち、太陽光入射信号がローレベルである)場合、S150へと進む。
そのS150では、現在のサンバイザー14の遮光板の位置に基づいて、サンバイザー14の遮光板を解除位置に戻すために必要なモータ13の駆動時間(以下、戻り時間とする)を算出し、その戻り時間だけモータ13が逆回転するように戻り信号をモータ13に送出する。その戻り信号を受けたモータ13が、サンバイザー14の回動軸を戻り時間だけ逆回転させ、解除位置にサンバイザー14の遮光板を配置する。ただし、S150に進んだ時点で、解除位置にサンバイザー14の遮光板が配置されている場合には、戻り信号を送出せず、その状態を維持する。
つまり、遮光制御処理では、前方撮影カメラ11からの太陽光入射結果が太陽光入射状態である場合、サンバイザー14の遮光板を半遮光位置へと移動させ、その状態で運転者が眩しいと感じて視線を逸らした場合には、現在の半遮光位置よりも遮光位置へと近づくようにサンバイザー14の遮光板を移動させる。さらに、前方撮影カメラ11からの太陽光入射結果が太陽光入射状態でない場合、サンバイザー14の遮光板を解除位置へと戻している。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の防眩制御システム1によれば、運転者の目の位置と太陽の位置との相対位置に関わらず、規定領域に高輝度物体が写り込んでいない場合(例えば、建物によって太陽光が遮られている場合)には、サンバイザー14が解除位置へと戻されるため、不必要な時にサンバイザー14が半遮光位置、または遮光位置に位置することを防止できる。
さらに、防眩制御システム1によれば、運転者の視線が注視点から逸らされている時間が長いほど(即ち、乗員が眩しいと感じているほど)、現在サンバイザー14が位置している半遮光位置から遮光位置に近づくようにフィードバック制御しているため、必要以上に遮光位置に近い半遮光位置にサンバイザー14が近づくことを防止できる。この結果、防眩制御システム1によれば、運転者の視界が必要以上に悪くなることがないように、その視界を最大限確保した(即ち、遮光される面積を小さくした)上で、乗員に不快感を与える(即ち、眩しいと感じる)ことを低減できる。
つまり、防眩制御システム1によれば、不必要な時にサンバイザー14が半遮光位置、もしくは遮光位置に位置し、乗員の視界が狭められることや、そのサンバイザー14を解除位置へと戻すための操作が必要となることで、乗員に煩わしい思いをさせることを低減できる。
また、防眩制御システム1によれば、規定領域に高輝度物体が写り込んでいる場合には、運転者の目に太陽光が入り込まないようにサンバイザー14が駆動されるため、運転者がサンバイザー14を操作する必要をなくすことができる。
なお、防眩制御システム1によれば、前方撮影カメラ11をレーンキーピングアシストシステムに用いられるカメラと共用しているため、車両に搭載される付属品の部品点数を削減することができ、さらに、コストを削減することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態の前方撮影カメラ11は、レーンキーピングシステムに用いられるカメラを共用していたが、防眩制御システム1に専用に設けられていても良い。
また、上記実施形態における前方撮影カメラ11は、オーバーヘッドモジュール内に収納され、ルームミラーを支持する支持軸が突設された天板7付近に配置されていたが、オーバーヘッドモジュール内に収納されていなくとも良い。さらに、前方撮影カメラ11が配置される位置は、上記実施形態の位置に限るものではなく、例えば、フロントガラス6と対向するルームミラーの背面に設置されていても良いし、インストルメントパネル上や、フロントグリルに設けられていても良い。つまり、前方撮影カメラ11の設置位置は、運転者が注視点へと視線を向けている時の運転者の視野を含む搭載車両前方を撮影画像に納めることが可能であれば、どのような位置であっても良い。
そして、上記実施形態における防眩制御システム1では、前方撮影カメラ11にて太陽光検出処理を実行し、運転者監視カメラ12にて視線推定処理を実行したが、防眩制御ECU10にて、太陽光検出処理、及び視線推定処理を実行しても良い。ただし、この場合、前方撮影カメラ11は前方撮影画像を、運転者監視カメラ12は顔面画像を防眩制御ECU10に送出するように構成されている必要がある。
さらに、上記実施形態における視線推定処理では、顔面画像中の運転者の瞳孔の位置から運転者の視線の方向を推定したが、運転者の視線の方向を推定する方法は、これに限るものではなく、例えば、運転者の顔面の傾き等から、運転者の視線の方向を推定しても良い。さらに言えば、上記実施形態では、運転者の視線の方向から運転者が眩しいと感じていることを推定したが、運転者が眩しいと感じていることを推定する方法は、これに限るものではなく、例えば、顔面画像に基づく運転者のまぶたの開き度合い(即ち、上まぶたと下まぶたとの距離、以下、目の開度と称す)から推定しても良い(例えば、目の開度が予め規定された規定距離以下である場合、運転者が眩しいと感じているものとして取り扱っても良い)。つまり、視線推定処理では、運転者が眩しいと感じていることを検出することが可能であるならば、どのような方法を用いても良い。
また、上記実施形態における遮光制御処理では、太陽光入射状態であることが検出されると、まず、サンバイザー14の遮光板を半遮光位置に配置していたが、太陽光入射状態であることが検出されると、直ちに、サンバイザー14の遮光板を遮光位置に配置しても良い。そして、この場合、運転者監視カメラ12は省略されていても良い。
このように構成された防眩制御システムであっても、太陽光入射状態である場合にのみ、サンバイザー14が遮光位置に位置し、太陽光入射状態でない場合(例えば、建物によって太陽光が遮られている場合)には、サンバイザー14が解除位置に位置するため、サンバイザー14が不必要な時に遮光位置となることを防止できる。この結果、不必要な時に遮光板が遮光位置となることで運転者の視界が狭められることを防止することができ、その遮光板を解除位置へと戻すための操作を運転者が実施する必要がない。このため、運転者に煩わしい思いをさせることを低減することができる。
そして、上記実施形態における防眩制御システム1では、運転者側に設けられた遮光装置を遮光制御するものとして説明したが、助手席側に設けられた遮光装置を遮光制御しても良し、運転者側と助手席側との両方の遮光装置を遮光制御しても良い。
なお、上記実施形態における遮光装置15は、サンバイザー14と、モータ13とから構成されていたが、遮光装置15の構成はこれに限るものではない。例えば、フロントガラス6の上部を覆うように配置され、電圧の印加により光の透過度が変化する液晶シールドを用いても良い。
防眩制御システムが搭載された車両の車室内を示した説明図である。 防眩制御システムの概略構成を示すブロック図である。 前方撮影画像における規定領域を説明するための説明図である。 防眩制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…防眩制御システム 5…搭載車両 6…フロントガラス 7…天板 10…防眩制御ECU 10a…ROM 10b…RAM 10c…CPU 11…前方撮影カメラ 12…運転者監視カメラ 11a、12a…撮像部 11b、12b…画像処理部 13…モータ 14…サンバイザー 15…遮光装置

Claims (5)

  1. 車両のフロントガラスを通過して乗員の目に入射しようとする入射光を遮光する遮光状態と、前記遮光状態を解除した解除状態とを実現可能な遮光手段と、
    少なくとも前記車両の前方を含む撮影画像を撮影する第一撮影手段と、
    前記車両の運転時に乗員の視線が向けられる可能性の高い位置を注視点とし、前記車両の乗員の視線が前記注視点に向けられている時の乗員の視界に対応する前記撮影画像中の予め設定された領域を規定領域として、前記第一撮影手段で撮影された撮影画像の規定領域に、予め規定された規定輝度以上の高輝度物体が写り込んでいる場合、前記遮光状態となるように前記遮光手段を制御する制御手段と
    前記乗員の顔面を含む顔面画像を撮影する第二撮影手段と、
    前記第二撮影手段で撮影された顔面画像に基づき、前記乗員の視線を検知する視線検知手段と
    を備え、
    前記遮光手段が実現する前記遮光状態は、前記入射光を遮る度合いを表す遮光度に応じて予め複数の段階が設定されており、
    前記制御手段は、
    前記規定領域に前記高輝度物体が写り込み、かつ前記視線検知手段で検知された乗員の視線が前記注視点から逸らされたことを表し、前記注視点へと向けられた時の視線からの視線の変動量が大きいほど、前記遮光度のより高い前記遮光状態となるように前記遮光手段を制御することを特徴とする防眩制御装置。
  2. 前記車両には、自車両が現在走行している走行車線を走行し続けるように、運転を補助するレーンキーピングアシストシステムが備えられており、
    前記第一撮影手段は、
    前記レーンキーピングアシストシステムが自車両の走行車線を認識するため、自車両の前方を撮影するように設けられたカメラを共用することを特徴とする請求項1に記載の防眩制御装置。
  3. 前記第一撮影手段は、
    前記車両の天板に取り付けられたオーバーヘッドモジュール内、もしくは前記車両の車室内に備えられフロントガラスと対向するルームミラーの背面に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防眩制御装置。
  4. 前記遮光手段は、
    前記フロントガラス上部を覆う遮光位置と、前記フロントガラス上部を覆わない解除位置との間を移動可能なように、前記車室内の天板に備えられたサンバイザーと、
    前記サンバイザーを駆動し、前記サンバイザーを前記遮光位置に位置させることで前記遮光状態を実現し、前記サンバイザーを前記解除位置に位置させることで前記解除状態を実現する駆動手段と
    を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の防眩制御装置。
  5. 前記遮光手段は、
    前記車室内のフロントガラス上部に備えられ、電圧の印加により光の透過率が減少することで前記遮光状態を実現する液晶シールドであることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の防眩制御装置。
JP2007028233A 2007-02-07 2007-02-07 防眩制御装置 Expired - Fee Related JP4798015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007028233A JP4798015B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 防眩制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007028233A JP4798015B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 防眩制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008189253A JP2008189253A (ja) 2008-08-21
JP4798015B2 true JP4798015B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=39749756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007028233A Expired - Fee Related JP4798015B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 防眩制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4798015B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5152019B2 (ja) * 2009-01-30 2013-02-27 株式会社デンソー 車両用制御装置
JP5561963B2 (ja) * 2009-06-30 2014-07-30 株式会社日建設計 直射光有無判断装置、電動ブラインドの制御装置、直射光有無判断方法及び電動ブラインドの制御方法
KR101305669B1 (ko) 2011-12-07 2013-09-09 현대자동차주식회사 차량용 입사광 차단조절장치 및 방법
DE102013223991A1 (de) 2013-11-25 2015-05-28 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betrieb eines Blendschutzsystems für ein Fahrzeug
JP6392651B2 (ja) 2014-12-04 2018-09-19 トヨタ自動車株式会社 防眩装置
CN207291616U (zh) * 2017-04-11 2018-05-01 王冀洪 一种防眩光装置
US11370360B2 (en) * 2019-12-25 2022-06-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system
JP7364530B2 (ja) * 2020-05-18 2023-10-18 トヨタ自動車株式会社 車両、情報処理装置、及び、方法
CN113910872B (zh) * 2021-10-11 2023-10-31 广州小鹏汽车科技有限公司 车辆遮阳装置的控制方法、装置、车载终端及存储介质

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3203951B2 (ja) * 1993-08-04 2001-09-04 日産自動車株式会社 車両用インタフェース
JP2002331835A (ja) * 2001-05-09 2002-11-19 Honda Motor Co Ltd 直射光防眩装置
JP4469839B2 (ja) * 2003-08-04 2010-06-02 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 車両用防眩システム
JP2006137209A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車両用防眩装置
JP4533762B2 (ja) * 2005-01-19 2010-09-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 可変透過率ウィンドウシステム
JP4561390B2 (ja) * 2005-02-10 2010-10-13 株式会社デンソー 車両用サンバイザー装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008189253A (ja) 2008-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4798015B2 (ja) 防眩制御装置
US20180265002A1 (en) Onboard display device, control method for onboard display device, and control program for onboard display device
EP3186109B1 (en) Panoramic windshield viewer system
CN111169382B (zh) 驾驶辅助装置、驾驶辅助系统、驾驶辅助方法以及程序
JP4699054B2 (ja) 車両周囲監視装置
JP5093611B2 (ja) 車両周辺確認装置
JP2004064131A (ja) 車両用表示装置
JP2005199934A (ja) 車両の視界補助装置
JP2004058828A (ja) 車両前方表示システム
JP2011213186A (ja) 電子サイドミラー装置
WO2017195684A1 (ja) 車両用視認装置
JP2008044603A (ja) 車両用防眩装置
CN112470060A (zh) 抬头显示器
JP2009255740A (ja) 車両用撮像装置
JP5007818B2 (ja) 車輌用防眩装置
JP2008141574A (ja) 車両用視覚補助装置
JP2011189775A (ja) 車両の後側方確認装置
JP2018022958A (ja) 車両用表示制御装置及び車両用モニタシステム
JP2010179817A (ja) 車両用防眩装置
KR20170126149A (ko) 차량용 전방필러 영상 제공 시스템
JP2009035162A (ja) 後方視認装置
JP7258847B2 (ja) 車両用映像システム
JP5352266B2 (ja) 防眩装置
CN110709283B (zh) 反光镜
JP2006137209A (ja) 車両用防眩装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4798015

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees