JP2011230312A - 窓貼り用二軸延伸ポリエテルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 中間層に染料を含有する少なくとも3層のポリエステル層からなる共押出積層ポリエステルフィルムであり、当該フィルムの少なくとも一方の表面に、ポリカーボネート系ポリウレタンを含有する塗布層を有することを特徴とする窓貼り用二軸延伸ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
本発明に用いるポリエステルは、エチレングリコールとテレフタル酸から製造されるポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレングリコールとナフタレン−2,6−ジカルボン酸から製造されるポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)、1,4−ビスヒドロキシメチルシクロヘキサンとテレフタル酸から製造されるポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)(PCDT)、エチレングリコールとナフタレン−2,6−ジカルボン酸とビフェニル−4,4’−ジカルボン酸から製造されるポリ(エチレン2,6−ナフタレートビベンゾエート)(PENBB)が例示される。中でも、エチレングリコールとテレフタル酸から成るエチレンテレフタレート単位および/またはエチレングリコールとナフタレン−2,6−ジカルボン酸から成るエチレン−2,6−ナフタレート単位を含有することが好ましく、これらの単位を90%以上、好ましくは95%以上含有するポリエステルが好ましい。
片面にのみ形成した場合、その反対面には必要に応じて上記の塗布層と異なる塗布層を形成して他の特性を付与することもできる。なお、塗布剤のフィルムヘの塗布性や接着性を改良するため、塗布前にフィルムに化学処理や放電処理を施してもよい。また、表面特性をさらに改良するため、塗布層形成後に放電処理を施してもよい。
分光式測色計SE−2000(日本電色(株)製)を用いてD65光源で各波長の光線透過率を測定し、JIS−S3107に従って可視光線透過率を算出した。
濁度計NDH300A(日本電色(株)製)を用いてフィルムの濁度(へ一ズ)を測定した。
透過型電子顕微鏡(TEM)によるフィルム断面の観察にて行った。すなわち、フィルムサンプルの小片を、エポキシ樹脂に硬化剤、加速剤を配合した樹脂に包埋処理し、ウルトラミクロトームにて厚み約200nmの切片を作成し、観察用サンプルとした。得られたサンプルを電子染色した後、日立(株)製透過型電子顕微鏡H−900を用いて断面の顕微鏡写真を撮影し塗布層の厚みを測定した。
コート面の表面にガラス転移温度が−12℃のアクリル系粘着剤を6μmになるように塗布しガラス板に貼り付けた後、5mm幅に碁盤目が100個になるようクロスカットを入れた。温度が5℃の部屋でセロハンテープ(登録商標)による急速剥離テストを実施した。判定基準は以下のとおりである。
○:粘着剤とフィルム界面で剥がれない
△:碁盤目1〜30個、粘着剤とフィルム界面で剥がれる
×:碁盤目31個以上、粘着剤とフィルム界面で剥がれる
暗室にてハロゲンランプでコート面を照らし、反射光で見える欠陥の個数を観察した。 コート外観の判定基準は以下のとおりである。
○:欠陥の個数が1平方メールあたり5個以下である
△:欠陥の個数が1平方メールあたり6〜30個である
×:欠陥の個数が1平方メールあたり31個以上である
・ポリエステルa
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04部を添加した後、三酸化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステルaの極限粘度は0.70、融点は253℃である。
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次いで、平均粒径1.4μmのシリカ粒子を2.0部含有するエチレングリコールスラリーを反応系に添加し、さらにエチルアシッドフォスフェート0.04部、三酸化アンチモン0.04部を添加した後、100分で温度を280℃、圧力を15mmHgとし、以後も徐々に圧力を減じ、最終的に0.3mmHgとした。4時間後系内を常圧に戻しポリエステルbを得た。得られたポリエステルbのシリカ粒子含有量は1.0重量%であった。またこのポリエステルの固有粘度は0.65であった。
ポリエステルaをベント付き二軸押出機に供して、三菱化学(株)製ダイアレジンレッドHS3.0重量%、同ブルーH3G5.5重量%、および同イエローF1.5重量%の各濃度となるように混合して添加し、溶融混練りを行ってチップ化を行い、染料マスターバッチであるポリエステルcを作成した。
下記表1の配合の水分散体塗布液A〜Fを作成した。
表層(A層)を形成するポリエステルaとポリエステルbの比率が93/7(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機(サブ)に供給し、中間層を構成するポリエステルaとポリエステルcの比率が78/22(重量比)の混合物を別のベント付き2軸押出機(メイン)に供給して溶融温度280℃で溶融した後、各押出機からの溶融ポリマーをギヤポンプとフィルターを介してフィードブロックで合流させ、ダイを通してキャスティングドラムに引き取り2種3層の未延伸フィルムを得た。かくして得られた未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度83℃で3.0倍延伸した後、バーコーターを用いて水性塗布液Aをコートしてテンターに導き95℃で横方向に3.6倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、225℃で熱処理し、下記表2に記載したポリエステルフィルムを得た。
中間層(B層)を形成するポリエステルaとポリエステルcの比率が95.5/4.5(重量比)の混合物を用い、水分散体塗布液Bを用いたほかは実施例1と同様にしてフィルムを得た。
水分散体塗布液Cを用いたほかは実施例1と同様にしてフィルムを得た。
水分散体塗布液Dを用いたほかは実施例2と同様にしてフィルムを得た。
水分散体塗布液Eを用いたほかは実施例2と同様にしてフィルムを得た。
中間層(B層)を形成するポリエステルをポリエステルa100%としたほかは実施例3と同様にしてフィルムを得た。
水分散体塗布液Fを用いたほかは実施例1と同様にしてフィルムを得た。
以上、得られたフィルムの評価結果をまとめて下記表2に示す。
Claims (1)
- 中間層に染料を含有する少なくとも3層のポリエステル層からなる共押出積層ポリエステルフィルムであり、当該フィルムの少なくとも一方の表面に、ポリカーボネート系ポリウレタンを含有する塗布層を有することを特徴とする窓貼り用二軸延伸ポリエステルフィルム。
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