JP2011229848A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】おむつや下着、パッドホルダー等の外側着用物品の内側に配置して用いうる尿取りパッド等の吸収性物品であって、排尿があったことを時機よく知ることができ、かつ、その確認をしやすくした吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面シート、裏面シート、及び該両シート間に介在された吸収体を有する吸収性物品であって、前記吸収体は少なくとも上層吸収体と下層吸収体を有し、該両吸収体の間には幅方向に液を拡散させる液拡散機構が配置もしくは形成され、前記吸収性物品には幅方向外方に張り出す張出し部があり、該張出し部には排泄液を検知可能な標識材がある吸収性物品。
【選択図】図1

Description

本発明は吸収性物品に関し、特に幅方向の両側に張出し部を有する吸収性物品に関する。
おむつなどの吸収性物品において、吸収体に排尿等が吸収保持されたことを視覚的に保護者や介護者等に知らせる技術を適用したものがある。例えば、裏面シートと吸収体との間に水分と接触すると変色するインジケータを設けて、裏面シート側から透視可能とすることで変色を視認する方法がある(例えば、特許文献1〜3)。この場合、吸収体の厚み方向に透過した液が吸収体の非肌面側から漏れ出てインジケータを変色させる。
一方、大人用の尿取りパッドなど、おむつの吸収体上や下着、専用のパッドホルダー等外側着用物品の内側に配置するものでも、インジケータを設けるものがある。これに対し、外側を覆うおむつ本体の吸収体に内部の尿とりパッドのインジケータを視認し易くするための穴を設けてインジケータの変色を視認可能とする技術が提案されている(特許文献4参照)。
特開平11−4852号公報 特開2004−222868号公報 実開昭58−7809号公報 特開2007−97627号公報
ところで上述したような従来の裏面シート側にインジケータのある吸収性物品においては、液が吸収体底部に到達するまでそのインジケータは変色しない。つまり、変色するときには吸収体が既に相当量の液体を吸収しており、場合によっては吸収保持容量の限界に達してしまっていることがある。これではインジケータの変色から尿漏れまでの時間に余裕がないので、気づくのが遅れるとすでに尿漏れを起こしてしまっていることともなる。逆に、インジケータの真上にある吸収体部に排尿があった場合、まだ吸収余力があるにもかかわらず、早期にその部位のインジケータが変色してしまい、交換すべきかどうか迷ってしまうこともある。また前記特許文献4の技術ではおむつ側の吸収体に穴があるためその吸収性能は不可避的に低下してしまい好ましくない。これに対し、できれば吸収体本来の吸収性能を落とすことなく、しかも吸収性物品、下着や専用のパッドホルダー等の外側着用物品を外さず装着したままで、内部の尿とりパッドの吸収保持容量の限界前にタイミングよく取替え時期を確認できたり、まだ吸収余力がある状態では変色しないようにできたりすれば、その利便性は大幅に向上する。排便と異なり排尿は日中頻繁にあることを考慮すると、利用者あるいは介護者等にとって尿とりパッドの交換に係る煩わしさを大きく改善しうるものとなる。特に早すぎたり遅すぎたりせず、丁度よいタイミングで排尿を検知し、尿漏れによる衣類交換などその後始末を回避できるのであれば、利用者や介護者等の肉体的、精神的負担を軽減しうる。
そこで本発明は、おむつや下着、パッドホルダー等の外側着用物品の内側に配置して用いうる尿取りパッド等の吸収性物品であって、排尿があったことを時機よく知ることができ、かつ、その確認がしやすい吸収性物品の提供を目的とする。
本発明は、肌当接面側に配置される液透過性の表面シート、非肌当接面側に配置される防水性の裏面シート、及び該両シート間に介在された吸収体を有する吸収本体部を備え、腹側部から股下部を介し背側部に亘る縦方向とこれに交差する幅方向を備える吸収性物品であって、前記吸収体は少なくとも着用者肌面側に位置する上層吸収体と上層吸収体の非肌面側に位置する下層吸収体を有し、両吸収体の間には前記幅方向に液を拡散させる液拡散機構が配置もしくは形成され、前記吸収性物品には前記吸収本体部の幅方向外方に張り出す張出し部があり、該張出し部には排泄液を検知可能な標識材が配設された吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品は、おむつや下着、パッドホルダー等の外側着用物品の内側に配置して用いうる尿取りパッド等の吸収性物品であって、排尿があったことを時機よく知ることができ、かつ、その確認がしやすいという優れた効果を奏する。
本発明の吸収性物品における一実施形態(実施形態1)としての尿とりパッドを展開して股下部に沿ってやや湾曲させた状態を模式的に示す一部切欠斜視図である。 図1のII−II線断面の拡大断面図である。 本発明の別の実施形態(実施形態2)としての尿とりパッドにおける液拡散機構を有する液難透過性シートについて、上層吸収体及び下層吸収体とともに模式的に示す分解斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態(実施形態3)としての尿とりパッドにおける液拡散機構を有する下層吸収体を上層吸収体とともに模式的に示す分解斜視図である。 実施形態3の尿とりパッドにおける下層吸収体の変形例を模式的に示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はそのV−V断面図である。 本発明のさらに別の実施形態(実施形態4)としての尿とりパッドにおける液拡散機構を有する下層吸収体を上層吸収体とともに模式的に示す分解斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態(実施形態5)としての尿とりパッドにおける液拡散機構を有する下層吸収体を上層吸収体とともに模式的に示す分解斜視図である。 実施形態5の尿とりパッドの装着時において、下層吸収体の股下部が縒れる状態を模式的に示す部分拡大斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態(実施形態6)として尿とりパッドを展開し伸長した状態を模式的に示す平面図である。 本発明のさらに別の実施形態(実施形態7)として尿とりパッドを展開し伸長した状態を模式的に示す平面図である。 本発明のさらに別の実施形態(実施形態8)として尿とりパッドを展開し伸長した状態を模式的に示す平面図である。
[実施形態1]
図1は本発明の吸収性物品における一実施形態(実施形態1)としての尿とりパッドを展開して股下部に沿ってやや湾曲させた状態を模式的に示す一部切欠斜視図である。図2は図1のII−II線断面の拡大断面図である。
本実施形態1の尿とりパッド10は、肌当接面側に配置される液透過性の表面シート1、非肌当接面側に配置される防水性の裏面シート2、該両シート間に介在された吸収体3を具備する吸収本体部10aとウィング部5とを有する。本実施形態1では、ウィング部5が張出し部を構成している。前記吸収本体部10aはその平面視において長方形状であり、着用者の腹側に配される腹側部F、股間に沿うようにわたす股下部C、及び背側に配される背側部Rの各部位からなる。
本発明においては、特に断らない限り、着用者が着用した際に人体に相対的に近い方(典型的には、接触する方)の側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側ないし内側といい、これと反対側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側ないし外側という。装着時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み方向という。さらに、吸収性物品の平面視において相対的に腹側部Fから股下部Cを介し背側部Rに亘る方向を縦方向といい、この縦方向と交差(直交)する方向を幅方向という。なお、前記縦方向は典型的には装着状態において人体の前後方向と一致する。また張出し部(ウィング部)については、展開伸長した状態で吸収性本体の肌面側もしくは非肌面側と一致する面方向として呼ぶ。また、外側着用物品とは、本発明の吸収性物品をその内側に配置、固定しうる着用物品を指し、具体的には下着、おむつ、又はパッドホルダーである。なお、本発明の吸収性物品を外側着用物品の内側に配する場合には、吸収体部分が外側着用物品の内側に位置するように配置されれば良い。
本実施形態1の吸収本体部10aにおいて、吸収体3は上層吸収体31と下層吸収体32とを有する。上層吸収体31及び下層吸収体32は、吸収本体部10aと略相似形状の長方形とされている。上層吸収体31及び下層吸収体32は吸収性コア(図示省略)を被覆シート(図示省略)で被覆してなる。上層吸収体31は下層吸収体32よりも肌面側に配され表面シート1からの排泄液を吸収し保持する。一方、下層吸収体32は、上層吸収体31の非肌面側に位置して主に上層吸収体31からの排尿を補助的に吸収保持する。上層吸収体31が液を吸収保持しきれなくなると、漏れ出る液を下層吸収体32が吸収保持して上層吸収体31を補助するので横漏れ防御に効果的である。本実施形態1の下層吸収体32は上層吸収体31よりも厚みが薄い。その素材は、詳細は後述するが、十分な吸収性能を有すれば上層吸収体31と同様の素材を用いてもよく極めて薄いシート状であってもよい。
本実施形態1において、上層吸収体31と下層吸収体32との間には、着用者の排尿ポイントpを含む股下部Cにおいて液拡散機構としての液拡散シート4が介在されている。なお、図1に示す排尿ポイントpは男性の場合の位置であり、女性の場合はもう少し縦方向中央に寄った位置である。ここで排尿ポイントpとは、着用者が尿とりパッド10を着用した際に最初に尿を受ける領域及びその周辺を意味する。本実施形態1の液拡散シート4は、上層吸収体31及び下層吸収体32の幅方向端縁より外方、更に吸収本体部10aの幅方向端縁より外方に配されたウィング部5へ向って延在している。本実施形態1において、詳細は後述するが、一部の上層吸収体31(例えば排泄ポイントp付近)において吸収保容量が限界近くなるなどして液が非肌面側に達すると、これに接する液拡散シート4がその液の一部を幅方向へ拡散させて後述のウィング部5のインジケータ6へと伝播させる。これにより尿漏れの時期をタイミングよく知らせることができ、しかもその後も下層吸収体32が尿を吸収保持するので尿とりパッドの交換前の尿漏れを防御することができる。なお、液拡散機構とは独立した部材からなる液拡散シート等のみならず所定の部材の一部分において液拡散機能をもたせた部分を含む意味に用いる。
本実施形態1の吸収本体部10aにおいて、表面シート1は上層吸収体31の肌面側を覆い、該上層吸収体31よりやや幅広にされている。さらに一対のサイドシート7,7が表面シート1の縦方向に一致する長さで表面シート1の肌当接面側に積層し吸収体3の幅方向左右側縁外方に延出している。サイドシート7の延出した部分と裏面シート2の幅方向に延出した部分とが積層してその幅方向外側で接合されている。該サイドシート7は、立体ギャザーとして起立性防漏カフをなす自由端縁を有し、該自由端縁に内装した立体ギャザー用弾性部材71が着用状態で尿とりパッドの縦方向に収縮して着用者の肌面側に向け突出するように起立する。それにより前記自由端縁が肌にしっかりと当接し、排泄物の外部への移行を遮断して横漏れを効果的に防止する。前記立体ギャザー用弾性部材71は、少なくとも股下部Cに配されており、更に腹側部F及び/又は背側部R側にも延びて配されていることが好ましい。その接合方法は、この種のものに用いられる通常の方法を用いることができる。なお図2等の断面図では理解のため立体ギャザーが起立した状態で図示したが、伸長展開状態では起立していないことが前提となる。
本実施形態1の尿とりパッド10において、その平面視について、吸収本体部10aの股下部C付近の左右幅方向端縁外方に、そこから延出してウィング部5が形成されている。具体的には、該ウィング部5は、吸収本体部10aとの境界であるウィング基端位置5tを底辺としてそこからゆるやかな台形状の曲線を描くようにウィング外周縁部5sを形成している。本実施形態1のウィング部5は、その厚み方向において防水性の裏面シート2が幅方向に延出した裏側シート部52と、該裏側シート部52の肌面側に積層される光透過率の高い表側シート51を含んでなる。本実施形態1において、表側シート51は、その平面視について、ウィング基端位置5tを越えて内方へ入り込んで、サイドシート7、裏面シート2との間で接合されている(図2参照)。このサイドシート7、表側シート51及び裏面シート2の接合部分の内方接合端kと標識材(インジケータ)6の内側先端6aとの間を特に基底部eという(図2参照)。また裏側シート部52の非肌面側には着衣固定用の粘着剤53が配設されている(図2参照)。なお、本発明の張出し部は、排尿ポイントpから幅方向外方へ延びる領域を含むように配されると、時機良いインジケータの視覚的変化が得られ易い。
本実施形態1において、前記裏側シート部52の肌面側には水分によって視覚的に変化することにより排泄尿を検知する標識材(インジケータ)6が幅方向に延在するよう4条塗布され、該インジケータ6を肌面側から覆うように表側シート51が接合されている。本実施形態1においてインジケータ6とは、排尿等の水分に反応するものを意味し、例えばpHの変化によって色が変化する呈色指示薬を含む親水性組成物からなるものである。また「視覚的変化」あるいは「変色」とは、水分との接触で、ある色から他の色への色変化、有色から無色への色消失、無色から有色への色出現を含む意味である。
本実施形態1において、インジケータ6の視覚的変化(色変化、色消失、色出現)が視認可能となるよう、ウィング部5の表側シート51が高い光透過性を有する。その光透過性の指標としては、JIS P8138に準じて測定する不透明度が50%以下であることが好ましく、40%以下であることがより好ましく、30%以下であることがさらに好ましい。また表側シート51は、インジケータ6を変化させる液が漏れ出ないよう防水性であることが好ましい。本実施形態1において、表側シート51は、1つのシート材をサイドシート7と接合するようにされているが、これに代えて吸収本体部10aを構成するサイドシート7などのシート材の一部が延出して表側シート51とし、部分的に不透明度を下げる処理を施してもよい。
ここで図2を参照して、インジケータ6が視覚的変化をおこす過程について説明する。
本実施形態1において、図2に示す展開状態の尿とりパッド10を、ウィング基端位置5tあるいはその周辺位置に沿ってウィング部5を物品幅方向内側へ向けて、かつ裏面シート2の存在する方向へ折り曲げ、外側着用物品である着衣のクロッチ部分等を巻き込むようにして粘着剤53で固定して使用する(図示せず)。尿とりパッド10の装着状態では表側シート51が反転して着衣等よりも外側に位置に配される。これにより着衣の外側からでもウィング部5の表側シート51及びこれを介してインジケータ6の視覚的変化を認識することができる。
本実施形態1の尿とりパッド10において、表面シート1から透過された液は、パルプ繊維と高吸収性ポリマーとを有する上層吸収体31で吸収保持される。多量の排尿の場合や複数回の排尿の場合などに尿が上層吸収体31の非肌面側に到達すると、尿の一部は液拡散シート4によってウィング部5へ向かうよう幅方向へと拡散し、同時に残りの尿は下層吸収体32に吸収されて漏れが防御される。本実施形態1において、該液拡散シート4の幅方向端4a,4aは接合端k付近で表側シート51と裏面シート2との間に介在されており、液は該接合端kより幅方向外方へと導かれる。導かれた液はさらにウィング部5の表側シート51及び裏側シート部52との間を通過してインジケータ6を変色させる。インジケータ6は後述する親水性の材料を含む親水性組成物であると、ウィング部5へ液が導かれて変色を適時に観測することが可能となるので好ましい。
本実施形態1において、尿とりパッド10を装着したままでも着衣より外側に位置するウィング部5のインジケータ6が変色することで交換時期を容易に判断することができる。しかもその変色のタイミングは下層吸収体32によって十分尿が吸収保持可能な時期であるから、尿漏れ寸前ではなくその手前でインジケータ6の変色がおきるので、尿とりパッドの交換時期の時間的猶予ができる。
通常、装着者によって排尿量や排尿回数に個人差があるため尿とりパッドの取替えのタイミングにも個人差がある。例えば、1回の排尿量が多い場合などその1回の排尿で吸収体の底部まで液が到達することがある。従来のように裏面シートと吸収体の間にインジケータが設けられていると、排泄ポイント付近の吸収体の非肌面側に尿が達する時点ではその吸収体にまだ吸収余力があるにも関わらず、その時点でインジケータが変色してしまう場合があった。本実施形態1においては、インジケータ6がウィング部5に設けられているので、排尿部からインジケータまでの距離があり、尿の幅方向への拡散時間がかせげるために、このような事態を避けることが可能となると共に、上層、下層吸収体が共に限界に達する前にウィング部5のインジケータ6が変色するので、尿とりパッドからの漏れを防止できる。また他の例として、1回の排尿量は少ないが排尿回数の多い場合や排尿量がその都度異なる場合では何度か排尿を繰り返し漸くインジケータが変色する。この場合長時間の着用でインジケータの確認をつい忘れ取替えのタイミングがずれてしまうことがある。従来の尿とりパッドではインジケータの変色の時点で吸収保持容量の限界となる場合があり、取替えのタイミングがずれることで尿漏れとなってしまうことがある。これに対し本実施形態1の尿とりパッド10は、ウィング部5のインジケータ6の変色後も下層吸収体32が液を吸収保持し得るので取替えのタイミングがずれても尿漏れを防ぐことができる。
本実施形態1の尿とりパッド10は、上層吸収体の吸収容量が限界に近い状態で取替え時期を知らせその後も下層吸収体32がしっかりと液を吸収保持して漏れを防ぐので、どのような排尿のパターンであっても多少時期を逸しても尿漏れリスクを低減しつつ尿とりパッドを取替えることができる。また本実施形態1の尿とりパッドでは、吸収体3に視認のための穴を設ける必要がなく吸収体の吸収性能を落とす必要がない。本実施形態1の尿とりパッド10において、粘着剤53を備えたウィング部5,5を設けることで、着用者の排泄ポイントpを含む前記股下部Cをしっかりと固定できズレを抑えられる。
本実施形態1において、基底部eは液拡散シート4からの液の受け渡し部分となる。本実施形態1の液拡散シート4の幅方向端4a,4aは接合端k付近で表側シート51と裏面シート2との間に介在されているが、このような配置に限定されず適宜変更可能である。例えば、液がインジケータ6と接触可能とされるのであれば、液拡散シート4の幅方向端4aは接合端kより内方に留まってもよく、逆にウィング基端位置5t付近にまで及んでもよい。また液拡散シート4とインジケータ6とは必ずしも接触している必要はなく、接触していてもいなくてもよい。
本実施形態1において、前記基底部eを構成する表側シート51と裏面シート2とは、その部分において液の受け渡しが可能でさえあれば、接着されていてもされていなくてもよい。表側シート51と裏面シート2とを接着状態とする場合、液拡散シート4によって導かれた液をウィング部5内部まで連絡するような接着構造であればよい。例えば、スパイラル塗工やカーテンスプレー塗工のようにホットメルト接着剤をファイバー状に塗工する方法やウィング部の縦方向に複数本、ビード状に塗工する方法等を採用することができる。一方、非接着部分を設ける場合、液防漏性の観点からインジケータ6への液受け渡しに必要な部分のみ非接着とすることが好ましい。例えば、基底部eにおいて幅方向に延びる複数の接着部を縦方向に対して間欠的に配設することで、その接着部に挟まれた非接合部分を液受け渡し部分とする方法などを採用することができる。
本実施形態1において、尿とりパッド10全体のごわつき感を抑えつつ補助吸収体としての十分な吸収性を持たせる観点から、上層吸収体31の厚さ31vと下層吸収体32の厚さ32vとの比31v/32vは、1/1〜5/1で、31v+32vが10mm以下であること好ましく、更に31v/32vが1/1〜3/1で、31v+32vが7mm以下であることがより好ましい。下層吸収体32を上層吸収体31と同様の素材を用いて形成する場合には特に効果的である。
[実施形態2]
図3は、本発明の別の実施形態(実施形態2)としての尿とりパッドにおける液拡散機構を有する液難透過性シート8について、上層吸収体31及び下層吸収体32とともに模式的に示す分解斜視図であり、各吸収体を被覆シートで吸収性コアを被覆した状態で示す(以下、実施形態3〜5において同じ。)。図3において、液難透過性シート8、上層吸収体31及び下層吸収体32の構造的関連性の理解のため少し離して示すが、実際の尿とりパッドにおいては、上層吸収体31、液難透過性シート8及び下層吸収体32が厚み方向に当接した状態で積層されている。本実施形態2において、尿とりパッドのその他の部材は実施形態1と同様の構成である。そのため図3において、上層吸収体31、液難透過性シート8及び下層吸収体32以外の部材は省略する。
本実施形態2において、上層吸収体31と下層吸収体32との間に液難透過性シート8が介在されている。該液難透過性シート8は、前記上層吸収体31の非肌側面を覆い、その平面視において上層吸収体31及び下層吸収体32と略一致している。液難透過性シート8の股下部Cには、その肌面側において、液易透過性領域81が幅方向に延在するよう配されている。該液易透過性領域81の縦方向前後両側外方は、液難透過性領域82,82として画される。本実施形態2において、液難透過性とは、液を透過させにくい性質を意味し、防水性、撥水性及び液不透過性を含む。液難透過性領域82は、上層吸収体31からの液の広い範囲での拡散を抑える。一方、液易透過性とは、液体が透過し易い性質を指し、液難透過性領域より相対的に液体が透過し易く、親水性及び液透過性を含むが、親水性であることが好ましい。液易透過性領域81は、上層吸収体31からの液を下層吸収体32へ透過するとともに幅方向への液拡散機構としての機能をはたす。本実施形態2において、液難透過性シート8における液易透過性領域81の形成方法は、液易透過性領域81が幅方向に延在するよう領域的に区別されれば、特に限定されることなくこの種の物品に用いられる方法を採用することができる。例えば、撥水性不織布の一部を親水化処理して形成する方法、親水性材料を張り合わせる方法、あるいは液難透過性シート8を部分的に欠落させる方法などが挙げられる。
通常、排泄尿は排尿直後、上層吸収体31の排泄ポイントpを含む股下部C付近で液が非肌面側に到達し易い。到達した液は、その位置で当接する液難透過性シート8の液易透過性領域81へと移行する。液易透過性領域81に移行してきた液は、下層吸収体32へと透過しつつ該領域81の延在する幅方向へと拡散する。液の幅方向への拡散にあたり、該領域81の縦方向の前後側縁に隣接する前記液難透過性領域82が液の縦方向への拡散を防御するバリア領域として作用する。そのため、液難透過性領域82,82においてはその性質から下層吸収体32への液の移行はおこり難く、液易透過性領域81を介して下層吸収体32に液を透過させかつ液を幅方向に拡散させる。よって液を透過させる液易透過性領域81の範囲を適宜設定することで、下層吸収体32の液吸収速度を液の幅方向への拡散速度との関係で調整することができるので好ましい。図3では液易透過領域として幅方向に長い長方形状としたが、排尿ポイントp相当部位の幅方向中央領域では縦方向に長く、幅方向端部では相対的に縦方向長さが短い形態でも良い。たとえば、中央領域には円状又は縦方向に長軸を有する楕円形状の液易透過領域を、幅方向にはこの円又は楕円を貫くような1本または複数の帯状の液易透過領域を有するような形態であってもよい。本実施形態2において、液易透過性領域81に沿って幅方向へ拡散した液は張出し部(ウィング部)のインジケータに到達し、インジケータ6に視覚的変化が生じる。
本実施形態2において、実施形態1と同様に上層吸収体31の厚さ31vと下層吸収体32の厚さ32vとの比31v/32vは1/1〜5/1で、31v+32vが10mm以下であること好ましく、更に31v/32vが1/1〜3/1で、31v+32vが7mm以下であることが好ましい。下層吸収体32を上層吸収体31と同様の素材を用いて形成する場合に特に効果的である。本実施形態2において、インジケータ6の内側先端6aの位置は、接合端kからの距離が20mm以内、特に10mm以内、更には5mm以内、殊更2mm以内が好ましい。
[実施形態3]
図4は、本発明のさらに別の実施形態(実施形態3)としての尿とりパッドにおける液拡散機構を有する下層吸収体321を上層吸収体31とともに模式的に示す分解斜視図である。図4において、上層吸収体31及び下層吸収体321の構造的関連性の理解のため少し離して示すが、実際の尿とりパッドにおいては、両吸収体が厚み方向に当接した状態で積層されている。本実施形態3において、尿とりパッドのその他の部材は実施形態1と同様の構成である。そのため図4において、上層吸収体31及び下層吸収体321以外の部材は省略する。図5は、実施形態3の尿とりパッドにおける下層吸収体の変形例を模式的に示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はそのV−V断面図である。
本実施形態3の尿とりパッドにおいて、実施形態2の液難透過性シート8は配されず上層吸収体31と下層吸収体321とが直接厚み方向に積層されている。下層吸収体321の肌面側は、上層吸収体31からの液を吸収保持するべく、液拡散性であり液透過性である。下層吸収体321の肌面側の股下部Cには、液拡散機構としての導水溝fが1条幅方向に形成されている。該導水溝fは下層吸収体321の肌面側から圧着されて形成され、この部分において密度が高められている。該導水溝fを圧着形成する方法は、この種の物品に用いられる方法を適宜用いることができ、ロールにより圧着する方法が挙げられる。吸収体に水を霧状に散布すると、吸水ポリマーが接着剤の働きをするので、ロール圧着した部分に、よりはっきりとした溝が形成される。親水化処理した合成繊維を用いる場合は、加熱したロールにより、圧着熱シールする方法を用いることができる。以上により、繊維密度が高くなることで毛管力が生じやすくなり、圧縮していない部分に比べ、液を幅方向に拡散しやすくなる。
本実施形態3において、前述の実施形態と同様に、上層吸収体31の股下部C付近で液が非肌面側に到達して漏れ出ようとする。液の到達した上層吸収体31の非肌面側の表面には、下層吸収体321の導水溝fが液の受け皿のようにして配されている。液は、繊維密度の高い導水溝fへと導かれ、厚み方向へ透過されると同時に該導水溝fに沿って幅方向へと拡散される。幅方向へ拡散した液は、導水溝fの幅方向端から下層吸収体321の幅方向外方へと移行し、前述の実施形態2と同様に、一部の液がさらに幅方向外方へと移行してインジケータ6に触れ、該インジケータ6に視覚的変化が生じる。本実施形態3において、良好な液拡散性の観点から、導水溝fの縦方向の幅は10〜50mmが好ましく、導水溝fの厚み方向の溝の深さは1mm〜3mmが好ましい。
(実施形態3における下層吸収体の変形例)
本実施形態3において、前述の下層吸収体321は実施形態1及び2と同様にパルプ繊維等に吸収性ポリマーを担持してなるものであるが、これに代えて図5に示す厚みの薄いシート状の下層吸収体322(以下、吸収シート322ともいう。)であってもよい。該吸収シート322は、パルプ繊維等の繊維を含まない、いわゆるパルプレス構造である。前記吸収シート322は、多数の吸収性ポリマーを2枚の液透過性のシートの間に挟持してなる。吸収シート322の平面視において、その縦方向に直線状に延在する4条の吸収ポリマー存在領域m〜mと3条の非存在領域n〜nとが幅方向に交互に配され、存在領域m及びmの幅方向外方が非存在領域n及びnで封止されている。さらに吸収シート322の縦方向の中央の股下部Cにあたる位置に非存在領域nが幅方向に延在するように形成されている。
本実施形態3において、前記吸収シート322の存在領域m〜mでは、両シートの内側に塗布された接着剤層r,rで吸収ポリマーqが固着されている。非存在領域n〜nでは、2枚の液透過性シートが接着固定されている。接着はこの種の物品に用いられる接着方法を用いることができる。前記非存在領域n〜nは、吸収ポリマーが配されない分だけ存在領域m〜mよりも厚みが薄い。特に非存在領域n〜n及びnは存在領域m〜mの挟間で溝のように機能する。本実施形態3において、幅方向に延在する非存在領域nが前記下層吸収体321の導水溝fに相当する。上層吸収体31から漏れ出た液は吸収シート322の股下部Cに移行し、液の一部はその付近に位置する非存在領域nで受け取られる。該非存在領域nにおいては、その延在する幅方向へと液を拡散させることができる。他方、上層吸収体31からの液の一部は、股下部C付近の非存在領域nで縦方向に拡散され周辺の存在領域m,m内部の吸収性ポリマーqで吸収保持される。また前記非存在領域nに沿って幅方向に拡散される液の一部は、これに直交する非存在領域n及びnで縦方向へと拡散され、周辺の存在領域m〜m内部の吸収性ポリマーqで吸収保持される。吸収シート322においては、このようにして液を広い平面で吸収保持液し吸収むらを抑えることができるので好ましい。
本実施形態3において、吸収シート322は、パルプレスであることで液の逆戻りを抑え、吸収ポリマーで液をしっかりと吸収保持することができるので好ましい。また吸収シート322がパルプレスゆえに嵩高とならず尿とりパッドの厚みが抑えられ、着用者にとって装着時のゴワつき感が和らげられ良好な装着感を感じることができるので好ましい。なお該下層吸収体322は、本実施形態3のみに限定して適用されるものではなく、該下層吸収体322の非存在領域n〜nの配置を適宜変更することにより他の実施形態にも適用することができる。また、幅方向に延在する導水溝fは1条に限られず、股下部Cにおいて複数条存在していても良い。
[実施形態4]
図6は、本発明のさらに別の実施形態(実施形態4)としての尿とりパッドにおける液拡散機構を有する下層吸収体323を上層吸収体31とともに模式的に示す分解斜視図である。図6において、上層吸収体31及び下層吸収体323の構造的関連性の理解のため少し離して示すが、実際の尿とりパッドにおいては、両吸収体が厚み方向に当接した状態で積層されている。本実施形態4において、尿とりパッドのその他の部材は実施形態1と同様の構成である。そのため図6において、上層吸収体31及び下層吸収体323以外の部材は省略する。
本実施形態4の尿とりパッドにおいて、上層吸収体31と下層吸収体323とが直接厚み方向に積層されている。下層吸収体323の肌面側は、上層吸収体31からの液を吸収保持するべく、液拡散性であり液透過性である。下層吸収体323の肌面側の股下部Cには、液を幅方向へ拡散させる液拡散機構としての導水領域fが配されている。該導水領域fは、その縦方向側縁に沿って撥水処理された2条の撥水性領域g,gを配置することで形成される。
本実施形態4において、前述の実施形態と同様に、上層吸収体31の非肌面側に到達した液は、これに接する下層吸収体323の股下部C付近に移行する。移行した液の一部は、導水領域fにおいて厚み方向へ透過されると同時に平面方向へ拡散しようとする。この拡散しようとする液は、前記撥水性領域g、gに阻まれて縦方向へは広がり難く、導水領域fに沿って幅方向へと拡散する。幅方向へ拡散した液は、導水領域fの幅方向端から下層吸収体323の幅方向外方へと移行し、前述の実施形態2と同様に、一部の液がさらに幅方向外方へと移行してインジケータ6に触れ、該インジケータ6に視覚的変化が生じる。
[実施形態5]
図7は、本発明のさらに別の実施形態(実施形態5)としての尿とりパッドにおける液拡散機構を有する下層吸収体324を上層吸収体31とともに模式的に示す分解斜視図である。図7において、上層吸収体31及び下層吸収体324の構造的関連性の理解のため少し離して示すが、実際の尿とりパッドにおいては、両吸収体が厚み方向に当接した状態で積層されている。本実施形態5において、尿とりパッドのその他の部材は実施形態1と同様の構成である。そのため図7において、上層吸収体31及び下層吸収体324以外の部材は省略する。図8は、実施形態5の尿とりパッドの装着時において、下層吸収体324の股下部が縒れる状態を模式的に示す部分拡大斜視図である。
本実施形態5において、前記実施形態3及び4と同様に、上層吸収体31と下層吸収体324とが直接厚み方向に積層されている。下層吸収体324の肌面側は、上層吸収体31からの液を吸収保持するべく、液拡散性であり液透過性である。該下層吸収体324の肌面側には、その股下部Cにおいて縦方向に延びる圧搾部g,gが配設されている。本実施形態5において、尿とりパッドの装着時には、下層吸収体324の股下部Cは、着用者の両太腿の付け根内側により左右から幅方向内方への圧縮力wを受ける。その幅方向外方からの力によって前記圧搾部g,gが変形する。具体的には、図8の示すとおり、圧搾部g,gは、その幅方向外側縁部j,jが内方へ縒れ、圧搾部の幅方向内側縁部j,jが下層吸収体324の股下部Cの中央領域cとともに肌面側へ隆起する。この状態において、前記中央領域cから圧搾部の内側縁部j,j、外側縁部j,jを経て、下層吸収体324の股下部幅方向側端部へと向かう下り傾斜を形成し、この一連の形状が液拡散機構としての傾斜導水路fとなる。本実施形態5において、圧搾部g,gはその溝に沿って液を縦方向に拡散させて下層吸収体324の広い平面で吸収させるとともに、液を幅方向へと拡散させる傾斜導水路fの一部を担う。本実施形態5において、圧搾部g,gの配置が、上層吸収体31から漏れ出てくる液を幅方向外方へと導くよう作用するので、前述の実施形態3及び4と同様に、ウィング部5内部のインジケータ6を変色させることができる。
本実施形態3〜5において、実施形態1と同様に上層吸収体31の厚さ31vと下層吸収体32の厚さ32vとの比31v/32vは、1/1〜5/1で、31v+32vが10mm以下であることが好ましく、更に31v/32vが1/1〜3/1で、31v+32vが7mm以下であることが好ましい。下層吸収体321,323,324を上層吸収体31と同様の素材を用いて形成する場合に特に効果的である。
[実施形態6〜8]
図9〜図11は、本発明の実施形態6〜8としての尿とりパッドの展開し伸長した状態を模式的に示す平面図である。いずれの図においても、インジケータ6の形状及び配列が明確となるよう、実線で外形を示し斑点模様を付した。また、図9〜図11において表面シートの外形において破線(隠れ線)による図示は省略し、これに包まれた吸収体3のみを破線で示している。
図9〜図11に示すインジケータは、いずれも尿とりパッドの幅方向に複数個所存在するように配置した例であり、液漏れを段階的に認識しやすく好ましい。これらのインジケータは、実施形態1〜5の尿とりパッドに適宜適用可能である。
以下本実施形態1〜5の尿とりパッドを構成する部材の素材について説明する。
[吸収体]
(上層吸収体)
上層吸収体31の形成材料としては、通常吸収性物品に用いられるものを用いることができる。具体的には例えば、吸収性コアとしては、繊維集合体又はこれと吸収性ポリマーとを併用させたもの等を用いることができる。繊維集合体を構成する繊維としては、パルプ繊維等の親水性天然繊維や、合成繊維(好ましくは親水化処理を施したもの)等を用いることができる。坪量は特に限定されないが、150g/m〜500g/mが好ましい。吸収性ポリマーとしては、この種の物品に通常使用されている各種のポリマー材料を用いることができる。吸収性ポリマーは、自重の20倍以上の水又は生理食塩水を吸収し保持し得る性能を有するような超吸収性高分子化合物であることが好ましい。また吸収性コアを被覆する被覆シートとしては、親水性のティッシュペーパー等の薄手の紙(薄葉紙)、コットンやレーヨンなどの親水性繊維からなる不織布、合成樹脂の繊維に親水化処理を施してなる不織布(SMS、SMMS、SSMS等の複合不織布)からなるものを用いることができる。
(下層吸収体32,321,323,324)
これらの下層吸収体としては、上層吸収体31と同様の材料を用いた吸収体であってもよい。あるいは下層吸収体としては、親水性繊維又は熱溶融性接着繊維または紙力補強剤並びに高吸収性ポリマーを含む薄い高吸収性シートであってもよい。この高吸収性シートは、高吸収性ポリマーを繊維ウエブ上に散布しその上に繊維集合体を重ね合わせて乾燥し一体化させたものである。その厚みは0.3〜1.5mmと薄いものであることが好ましい(特開平8−246395号公報参照)。この高吸収性シートは、極めて薄いシート内部の繊維に高吸収性ポリマーを三次元状に分散固定したものである。これにより高吸収性ポリマーの脱落することなく、繰り返し吸収する場合でもゲルブロッキングを生じにくいので液の吸収保持性能に優れている。なお、下層吸収体321及び下層吸収体324の厚さは、導水溝f及び圧搾部gを形成する観点から、2〜5mmが好ましく、2〜4mmがさらに好ましい。
(下層吸収体322)
各下層吸収体の変形例として示す下層吸収体322の形成素材は、特開2004−275225号公報に記載のものを用いることができる。
[液拡散シート]
液拡散シート4の形成素材として、通常の親水性シート、具体的にはレーヨン、コットン、パルプなどの親水性繊維等を含むものが挙げられる。拡散性を制御する方法としては、シートを構成する親水性繊維に加えて、(1)親水性粒子を含ませること、(2)疎水性繊維を含ませること、が挙げられる。親水性粒子としては、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等が挙げられ、特に酸化チタンが好ましい。疎水性繊維を加える場合には、親水性繊維を50質量%以上、特に60質量%以上、疎水性繊維を50質量%未満、特に40質量%未満の量で含むことができる。疎水性繊維としては例えば各種熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることができる。本発明で使用される親水性繊維(不織布)の中には、疎水性の熱可塑性樹脂からなる繊維を各種親水処理した繊維や、疎水性繊維からなる不織布を各種親水化処理した不織布も含まれる。これらの繊維を含む繊維シートとしては、例えばスパンレース不織布、エアスルー不織布、紙などが挙げられる。具体的にはレーヨンとポリオレフィン系繊維とからなるスパンレース不織布が挙げられる。これらの繊維シートの坪量は15〜50g/m、特に18〜35g/mであることが、好ましい。
液拡散シート4の液拡散性能はクレム吸水高さで示され、ウィング部5への液を素早くかつ正確に伝播させる観点から、幅方向へのクレム吸水高さが25mm以上であることが好ましく、25mm〜100mmであることがより好ましく、35mm〜80mmであることがさらに好ましい。このように液拡散性に優れた液拡散シート4を配設することによって、適量の液が幅方向へ的確に導きかれるのでインジケータ6の変化に効果的である。液を幅方向へ効果的に拡散するためには、矩形の液拡散シートを股下部Cにおいて、排泄ポイント近傍に配置することで、ウィング部のインジケータに確実に液を伝達することができる。
(液拡散シートのクレム吸水高さの測定方法)
液拡散シート4の液拡散性を示すクレム吸水高さの測定は、JIS P8141の紙及び板紙−吸水度試験方法−クレム法に順じて行うことができる。即ち、液拡散シートを幅20mm、長さ200mmの短冊状に裁断した後、長手方向を鉛直方向にして下端から15mmの部分までを水に浸し、水に浸してから10分後に水が何mm吸い上げられたかを測定する。この測定値をクレム吸水高さとする。
液拡散シート4は、その縦方向において、股下部Cの範囲内に配置されるものに限らず、それを越え腹側部F及び/又は背側部R側に亘ってもよい。いずれの場合も、液拡散シート4が上層吸収体31から漏れ出る液を迅速にインジケータ6へと導くと同時に、必要以上に液が拡散して液漏れすることがないよう下層吸収体32への適度な液透過性を有することが好ましい。また液拡散シート4の配置について、幅方向への的確な液拡散性と液防漏性の観点から、その平面視における範囲として、その縦方向端は、縦方向中心線から前後それぞれ50mmの幅が好ましく、30mmの幅がさらに好ましい。ウィング部5を折り曲げた状態で液が確実に受け渡しされる観点から、インジケータ6の内側先端6aの位置は、接合端kからの距離(基底部eの距離)が5mm以内が好ましく、2mm以内がさらに好ましい。
[液難透過性シート]
液難透過性シート8の形成素材は、撥水性不織布、親水性不織布や紙などの表面にホットメルト接着剤を塗工し液の透過性を下げたシート、オレフィン系フィルム(PE、PP)等が挙げられる。
(液易透過性領域)
液難透過性シート8に形成される液易透過性領域81の液拡散性を示す指標として、クレム吸水高さが25mm以上であることが好ましく、25mm〜100mmであることがより好ましく、35mm〜80mmであることがさらに好ましい。
(液易透過性領域81における液拡散性と液透過性とのバランス)
この液拡散性と液透過性とをバランスよく併存させる観点から、液易拡散領域は縦方向中心線から前後各々に30mmの幅の範囲内に存在することが好ましく、10mmの幅の範囲内であることがさらに好ましい。また、液易拡散領域の幅は3〜50mm、特に5〜30mm以下、更には5〜10mm以下であることが好ましい。この幅を超えないようにすることで、液の幅方向への拡散量よりも液の厚み方向への透過量が多くなり過ぎることを防ぎ、液が液易透過領域端部81aに到達する前に下層吸収体の吸収量が限界に達してしまうことを防ぐことができる。液易拡散領域を複数条設ける場合には、各々の幅の合計が上記範囲内となることが同様の観点から好ましい。
[インジケータ]
インジケータをなす親水性組成物に含有される呈色指示薬としては、pHが3〜7で色が変化するものが好ましく、その例としてはブロモフェノールブルー、メチルオレンジ、アリザリンS、ブロモクレゾールグリーン、メチルレッド、ブロモクレゾールパープル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの呈色指示薬のうち特に好ましいものとしては、ブロモフェノールブルー、ブロモクレゾールグリーン及びブロモクレゾールパープル等が挙げられる。これらの呈色指示薬は、上記親水性組成物の全量(酸性化合物+呈色指示薬)に対して好ましくは0.01〜50質量%、更に好ましくは0.01〜40質量%、一層好ましくは0.01〜1質量%、最も好ましくは0.01〜0.5質量%含有される。呈色指示薬の量が0.01質量%に満たないと変色しても色が薄く、外部から視認しづらくなることがあり、50質量%を超えると親水性組成物の変色前の色が濃すぎて外観がよくなく、更にコスト高になることがあるので上記範囲内とすることが好ましい。
本発明において、少量の水分や高温・多湿下における排泄尿以外での変色を回避する観点から、親水性組成物に、特許第3558828号明細書に記載された、該親水性組成物のpHを保つことが可能で且つ該親水性組成物が水と接触しただけではそのpHが4を超えないように維持することが可能な酸性化合物を含有させ、またウィング部5の裏側シート部52に、水分に溶解するとアルカリ性を呈する水溶性化合物を含有させることもできる。またインジケータをなす親水性組成物は、さらに粘着性を有する親水性ポリマーを含有することもできる。親水性組成物にホットメルト接着性が付与されてウィング部5の表側シート51と裏側シート部52との接合・固定が一層強固なものになると共に、ホットメルト塗工装置があれば、ライン上で塗工可能であり、加工適性が良くなる。即ち、上記酸性化合物、上記呈色指示薬および上記親水性ポリマーを含有してなる親水性組成物は、ホットメルト接着剤として機能する。上記親水性組成物は、上述した成分に加えて酸化防止剤、紫外線吸収剤等を含有していてもよい。これらの成分は、上記親水性組成物の全量に対して0.5〜5質量%含有されることが好ましく、0.5〜3質量%含有されることが更に好ましい。なお本発明において、インジケータは、裏側シート部52に直接塗布する方法以外に、ティッシュペーパーや親水性不織布等の親水性シートに塗布したものを介在させることもできる。
[表側シート]
ウィング部5の表側シート51の素材として、インジケータの色目が視認できる程度に坪量、嵩密度、空隙量を制御したシート(不織布やフィルム、またはこれらの複合体)を使用する方法や、表面シート側に光透過性が高いシートを用いる(透明性が高い、部分的に孔を有する等)を用いることができる。
ウィング部5の表側シート51の形成素材としてフィルムを用いる場合、坪量10〜40g/mの多孔性フィルムを使用すると、変化剤の視覚的変化がおむつ外部から認識し易くなると共に、柔軟な感触が得られるので好ましい。フィルム材としては、例えば、透明フィルムを用いることができる。該透明フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂からなる透明フィルム、あるいはこれらの透明フィルムを貼り合わせてなる複合フィルムで、且つ着色剤を含まないものを用いることができる。このフィルム材は透明性の高いフィルムのみで構成してもよいが、表面側シート部に不織布を配するラミネート構成とすると肌触りがよく好ましい。また撥水性の不織布(この場合、好ましくは耐水圧100mm以上)のものだけで構成してもよい。ウィング部5の表側シート51の形成素材として不織布を用いる場合、適度な光透過性が得られる坪量及び/又は厚さのものを用いることが好ましい。該不織布はその坪量が5〜45g/m、特に10〜40g/mであることが、視覚的変化の認識性と風合いや手触りなどの官能的な性能とを両立する点から好ましい。不織布としては、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルからなる熱可塑性樹脂単独の繊維や、これらの樹脂の2種以上を用いてなる芯鞘型やサイドバイサイド型の構造を有する複合繊維から構成される不織布等が挙げられる。また不織布としては、その地色の透明度が高く且つ白色度が高いものを用いることが、視覚的変化の認識性が高まるので好ましい。但し不織布シートは、ウィング部5の厚み方向に関して、インジケータを配した領域との重なり部分が白色であれば良く、当該重なり部分以外の領域に、インジケータ6の視覚的変化の認識性を妨げない範囲で印刷を施しても構わない。
・ウィング部5の表側シート51の透明度の測定方法
ウィング部5の表側シート51の透明度を示す指標は、前述のとおり不透明度の数値で示すことができる。この不透明度は、例えば日本電色工業(株)製の分光色差計(SE−2000、6000等)を用いて前記JIS P8138のA法あるいはB法に準じて測定し、次式により算出することができる。
不透明度(%)C=(R/R0.89)×100
:裏当て黒色板を用いたときの試料の反射率
0.89:裏当て白色板を用いたときの試料の反射率
(粘着剤)
また、裏側シート部52の非肌側面に配設された粘着剤53は、この種の物品に用いられるものを採用することができるが、インジケータの視認性向上の観点から適切な素材を採用することができる。例えば、粘着剤53の色がインジケータの変色後の色よりも淡色か透明であることが好ましい。淡色の粘着剤53とするには、透明の被膜を形成するホットメルト粘着剤等を塗布することにより形成することができる。透明の粘着剤53となる粘着剤としては、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)系、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS)系、オレフィン系ホットメルト等を用いることができる。粘着剤53における粘着剤の塗布量は、10〜70g/mが好ましい。
[裏面シート]
裏面シート2の形成材料としては防水性があれば特に限定されない。また併せてムレ防止の観点から透湿性を有していることが好ましい。例えば疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。さらに裏面シート2あるいは少なくともその延出部分である裏側シート部52において、インジケータの視認性を向上させるよう適切な素材を採用することができる。例えば、シート材の坪量を、15〜70g/mとすることが好ましく、25〜50g/mとすることがさらに好ましい。シート材料の配色としては、透明なものであっても有色系であってもよいが、下着等の被装着物品の色(特に年配女性が下着の色として好むベージュ等の有色系)によってインジケータの色(特に、変色後の色)が視認しにくくなることを避ける観点から、淡色系、特に薄い灰色や白色であることが好ましい。裏側シート部52にこのような配色のシート材を採用する場合には、少なくともインジケータが重なる領域において配置されていればよい。なお本実施形態においては、ウィング部5の裏側シート部52は裏面シート2の延出した部分として形成されるが、これに代えて別のシート材からなってもよい。
(防水性及び透湿性の好ましい数値範囲)
裏面シート2及びウィング部5の裏側シート部52の防水性の程度は、液体の透過を十分に阻止する観点から、耐水圧で100mm以上が好ましく、500mm以上がさらに好ましい。また裏面シート2ないしその裏側シート部52が透湿性を有する場合、その程度は、インジケータの変色を発揮し、防水性を維持しつつ、おむつ内部のムレやそれに伴う着用者の肌のカブレを十分に防止する観点から、0.5〜4.0g/(100cm・h)が好ましく、1.0〜2.5g/(100cm・h)がさらに好ましい。なお、特に断らない限り、耐水圧はJIS L1092繊維製品の防水性試験方法に準じて行う方法により測定され、透湿性は温度条件を35℃としてJIS Z0208防湿包装材料の透湿試験方法に準じて行う方法により測定される。
[その他の素材]
表面シート1及びサイドシート7の形成材料としては、通常吸収性物品に使用されているものを用いることができる。
表面シート1としては、親水性不織布が好ましく、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、立体賦形不織布と呼ばれている不織布で、その繊維がポリプロピレンの単繊維や、ポリプロピレンとポリエチレンの複合繊維、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの複合繊維等で親水化処理が施された繊維が好ましく、その坪量15〜50g/mのものが好適に使用できる。また、表面シート1の股下部分には、表面シート1の非肌面側に親水性穴開きフィルムや親水性不織布が部分的に重ねられていてもよい。
サイドシート7としては、撥水性不織布が好ましく、具体的には、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布等が用いられる。サイドシート7の立体ギャザー用弾性部材71としては、この種の物品に用いられる通常の弾性部材を用いることができ、例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができ、形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、或いはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
以上、具体的な実施形態として張出し部がウィング形状の場合について述べた。ウィング形状の張出し部(ウィング部)はおむつや下着、パッドホルダー等の外側着用物品の外側への露出性が高いため視認性が良好であるとの観点や、尿取りパッドとしてはおむつや下着、パッドホルダー等の外側着用物品への固定性の観点から好ましい。一方、本発明において「張出し部」はウィング形状に限定されず、たとえば、吸収本体部から幅方向外方へ突出する1本または複数本のストリップ形状であってもよいし、縦方向に延びる複数の襞形状であってもよい。「張出し部」は、通常併用されるおむつやパッドホルダー等の外側着用物品の内側に位置する吸収本体部に対して外側へ露出可能になされた部分であることが好ましい。但し、外側着用物品が、その脚周り部を着用者の大腿部にまで延ばす、いわゆるボクサーブリーフタイプであるような場合には、張出し部が外側着用物品の大腿部当接部分に折り返し可能にまで延びる形態であれば、外側着用物品の脚開口部を捲ることでインジケータの視覚的変化が確認できるので、張出し部が外側着用物品の外部に露出することは必要ではない。また、上記実施形態では張出し部が物品の股下部Cにおける縦方向中央部に配されていたが、腹側部寄り又は背側部寄りに偏倚していても良い。更に、張出し部は腹側部Fや背側部Rに設けられていても良い。
本発明の吸収体物品は、上記実施形態における尿とりパッドに限らず、乳幼児用あるいは大人用の展開型使い捨ておむつやパンツ型使い捨ておむつであってもよく、また生理用ナプキン、パンティライナーや軽失禁パッドであってもよい。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収体
31 上層吸収体
32,321,322,323,324 下層吸収体
4 液拡散シート
5 張出し部(ウィング部)
6 標識材(インジケータ)
7 サイドシート
8 液難透過性シート
81 液易透過性領域
82 液難透過性領域
10 尿とりパッド
導水溝
導水領域
傾斜導水路

Claims (9)

  1. 肌当接面側に配置される液透過性の表面シート、非肌当接面側に配置される防水性の裏面シート、及び該両シート間に介在された吸収体を有する吸収本体部を備え、腹側部から股下部を介し背側部に亘る縦方向とこれに交差する幅方向を備える吸収性物品であって、
    前記吸収体は少なくとも着用者肌面側に位置する上層吸収体と上層吸収体の非肌面側に位置する下層吸収体を有し、両吸収体の間には前記幅方向に液を拡散させる液拡散機構が配置もしくは形成され、前記吸収性物品には前記吸収本体部の幅方向外方に張り出す張出し部があり、該張出し部には排泄液を検知可能な標識材が配設された吸収性物品。
  2. 前記液拡散機構が液拡散シートからなる請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記上層吸収体の非肌面側が液難透過性のシートで覆われ、該液難透過性のシートの肌面側の一部には前記液拡散機構となる液易透過性領域が配されている請求項1記載の吸収性物品。
  4. 前記液拡散機構が前記下層吸収体の肌面側の部材に形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  5. 前記液拡散機構が吸収体の股下部に対応する位置に配されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記張出し部には前記標識材を覆うおける肌面側の部材があり、該部材の不透明度が50%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記標識材は、前記張出し部の平面視について幅方向に複数箇所存在するように配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収性物品が外側着用物品の内側に配置されて使用され得るものであって、前記張出し部を着用者大腿部側へ折り返して外部視認容易に着用する請求項1〜7いずれか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記張出し部の標識材が該張出し部を構成するシート部材間に介在されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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