JP2011229757A - 眼底カメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 眼底を撮影するための撮影光学系が配置された撮影部と、眼に対して撮影部を相対移動させる移動機構部と、撮像素子を有し、睫を含む前眼部像を撮影する前眼部撮像光学系と、撮像素子に撮像された前眼部観察像を表示する表示手段と、撮像素子から出力される撮像信号に基づいて眼に対する撮影部のアライメント状態を検出するアライメント検出手段と、眼底にフォーカス検出用の光束を投影し、その反射光束を受光して眼底に対する撮影光学系のフォーカス状態を検出するフォーカス検出手段と、表示手段の主画面に前眼部観察像が表示された状態において、前記アライメント状態及びフォーカス状態が所定の条件を満たしている場合、前記撮像光学系にて眼底撮影を行うためのトリガ信号を出力可能とする撮影制御手段と、を備える。
【選択図】 図3
Description
光軸方向に移動可能なフォーカシングレンズを有し被検者眼の眼底を撮影するための撮影光学系が配置された撮影部と、
被検者眼に対して前記撮影部を相対移動させる移動機構部と、
撮像素子を有し、被検者眼の睫を含む前眼部像を撮影する前眼部撮像光学系と、
前記撮像素子に撮像された前眼部観察像を表示する表示手段と、
前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて被検者眼に対する前記撮影部のアライメント状態を検出するアライメント検出手段と、
被検眼眼底にフォーカス検出用の光束を投影し、その反射光束を受光して被検眼眼底に対する前記撮影光学系のフォーカス状態を検出するフォーカス検出手段と、
前記表示手段の主画面に前眼部観察像が表示された状態において、前記アライメント状態及びフォーカス状態が所定の条件を満たしている場合、前記撮像光学系にて眼底撮影を行うためのトリガ信号を出力可能とする撮影制御手段と、
を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼底カメラにおいて、
被検者眼の眼底観察像を撮像する眼底観察光学系と、
前記表示手段の表示を制御し、眼底に対するフォーカスが調整されるとき、前眼部観察像が表示された状態を一時的に眼底観察像が表示された状態に切り換え、フォーカス調整後、前眼部画面に戻す表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
(3) (2)の眼底カメラにおいて、
前記表示制御手段は、前眼部観察像が表示された観察画面に、前記フォーカス検出手段による検出結果を電子的に表示する表示制御手段を備えることを特徴とする。
(4) (3)の眼底カメラにおいて、
前記眼底観察光学系は、前記前眼部撮像光学系の撮像素子とは異なる第2の撮像素子により眼底観察像を撮像し、
前記表示制御手段は、第2の撮像素子の撮像結果を前記観察画面上の前眼部観察像に重合して表示することを特徴とする。
(5) (4)の眼底カメラにおいて、
被検眼前眼部に指標光束を投影する投影光源を備え、被検眼と撮影部との作動距離が適正な場合、該投影光源による被検眼前眼部からの反射像が前記第2の撮像素子に受光されるように構成された投影光学系と、
前記表示制御手段は、前記観察画面上の前眼部観察像に前記反射像のフォーカス状態を重合して表示することを特徴とする。
(6) (5)の眼底カメラにおいて、
前記アライメント検出手段は、さらに、前記第2の撮像素子上に受光された前記反射像のフォーカス状態を検出し、その検出結果に基づいて被検者眼に対する前記撮影部の細かいアライメントずれを検知することを特徴とする。
また、孔あきミラー22の穴周辺には、被検眼の角膜上に光学アライメント指標(ワーキングドットW)を形成するための2つの赤外光源55(中心波長880nm)が光軸L1を中心に左右対称に配置される。ここで、被検眼Eと撮影部3(装置本体)との作動距離が適切になったとき、光源55による前眼部からの反射像が、眼底と略共役位置に配置された撮像素子38の撮像面上に結像する。上記の構成は、アライメントの微調整を行うための指標投影光学系として用いられる。また、眼底観察光学系30は、光源55による角膜反射像を撮像素子38に導く。
アライメント指標像Ma〜Mhが二次元撮像素子65に検出されると、制御部80は、自動アライメント制御を開始する。制御部80は、二次元撮像素子65から出力される撮像信号に基づいて被検眼に対する装置本体3のアライメント偏位量Δdを検出する。より具体的には、リング状に投影された指標像Ma〜Mhによって形成されるリング形状の中心のXY座標を略角膜中心として検出し、予め撮像素子65上に設定されたXY方向のアライメント基準位置O1(例えば、撮像素子65の撮像面と撮影光軸L1との交点)と角膜中心座標との偏位量Δdを求める(図5参照)。なお、画像処理により瞳孔中心を検出し、その座標位置と基準位置O1との偏位量によりアライメントずれが検出されるようにしてもよい。
アライメント完了後、制御部80は、被検眼の瞳孔状態の適否の判定を開始する。この場合、瞳孔径の適否は、撮像素子65による前眼部像から検出される瞳孔エッジが、所定の瞳孔判定エリアから外れているか否かで判定される。瞳孔判定エリアの大きさは、画像中心(撮影光軸中心)を基準に、眼底照明光束が通過可能な径(例えば、直径4mm)として設定されているものである。簡易的には、画像中心を基準に左右方向及び上下方向で検出される4点の瞳孔エッジを使用する。瞳孔エッジの点が瞳孔判定エリアよりも外にあれば、撮影時の照明光量が十分に確保される(詳しくは、本出願人による特開2005−160549号公報を参考にされたい)。なお、瞳孔径の適否判定は、撮影が実行されるまで継続され、その判定結果がモニタ8上に表示される。
撮像素子65を用いたアライメントが完了されると、光源55によるワーキングドット(第2アライメント指標)Wが撮像素子38上に受光される。ここで、アライメント完了信号を出力されると、制御部80は、撮像素子38から出力される撮像画像におけるワーキングドットWを画像処理により検出し、ワーキングドットWのフォーカス状態を検出する。そして、制御部80は、検出された合焦状態からZ方向の細かいアライメント状態を検出する。
また、撮像素子65を用いたアライメントが完了されると、制御部80は、被検眼の眼底に対するオートフォーカスを行う。図4は、撮像素子38で撮像される眼底像の例であり、眼底像の中心にフォーカス視標投影光学系40によるフォーカス指標像S1、S2が投影されている。ここで、フォーカス指標像S1,S2は、フォーカスが合っていないときには分離され、フォーカスが合っているときに一致して投影される。制御部80は、指標像S1,S2を画像処理により検出し、その分離情報を得る。そして、制御部80は、指標像S1,S2の分離情報を基に移動機構39の駆動を制御し、眼底に対するピントが合うようにレンズ32を移動させる。
以上のようにして、アライメント条件、フォーカス条件、瞳孔径が適正であると判定されると、制御部80は、撮影開始のトリガ信号を自動的に発する。この場合、撮影スイッチ4bから出力されるレリーズ信号に基づいて撮影のトリガを発するようにしてもよい。
なお、眼底観察/眼底撮影モードが選択された場合、撮像素子65を用いたアライメントが完了されると、制御部80は、モニタ8の観察画面を前眼部像から眼底観察像(図4参照)に切り換える。そして、眼底像を見ながら、撮影位置の調整を行った後、眼底像を撮影する。
上記構成において、制御部80は、ワーキングドットWによるアライメント検出結果をモニタ8上に電子的に表示するようにしてもよい(図3(b)参照)。例えば、制御部80は、Z方向におけるシビアなアライメントずれを示す第2インジケータG2を表示し、アライメントずれの方向に応じて第2インジケータG2の本数を増減させる。
なお、前述のオートフォーカス制御において、オートフォーカスが適正に作動しなかった場合(小瞳孔眼、白内障眼などの場合)、検者によるマニュアルフォーカスに切り換えるようにしてもよい。
また、前述の前眼部観察/眼底撮影モードにおいて、制御部80は、オートフォーカス作動中については一次的に眼底観察画面へと切り換え、オートフォーカス完了後に前眼部観察画面に戻すようにしてもよい。このようにすれば、検者は、眼底像に対するフォーカス動作を直接的に確認できるとともに、眼底観察像の状態を一度確認できる。
なお、制御部80は、オートフォーカスが適正に作動しなかったことを示すエラー信号が出力された場合、前眼部観察/眼底撮影モードから眼底観察/眼底撮影モードへの切換信号を発するようにしてもよい。
6 XYZ駆動部
8 モニタ
30 眼底観察・撮影光学系
32 フォーカシングレンズ
40 フォーカス指標投影光学系
49 移動機構
60 前眼部観察光学系
80 制御部
Claims (6)
- 光軸方向に移動可能なフォーカシングレンズを有し被検者眼の眼底を撮影するための撮影光学系が配置された撮影部と、
被検者眼に対して前記撮影部を相対移動させる移動機構部と、
撮像素子を有し、被検者眼の睫を含む前眼部像を撮影する前眼部撮像光学系と、
前記撮像素子に撮像された前眼部観察像を表示する表示手段と、
前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて被検者眼に対する前記撮影部のアライメント状態を検出するアライメント検出手段と、
被検眼眼底にフォーカス検出用の光束を投影し、その反射光束を受光して被検眼眼底に対する前記撮影光学系のフォーカス状態を検出するフォーカス検出手段と、
前記表示手段の主画面に前眼部観察像が表示された状態において、前記アライメント状態及びフォーカス状態が所定の条件を満たしている場合、前記撮像光学系にて眼底撮影を行うためのトリガ信号を出力可能とする撮影制御手段と、
を備えることを特徴とする眼底カメラ。 - 請求項1の眼底カメラにおいて、
被検者眼の眼底観察像を撮像する眼底観察光学系と、
前記表示手段の表示を制御し、眼底に対するフォーカスが調整されるとき、前眼部観察像が表示された状態を一時的に眼底観察像が表示された状態に切り換え、フォーカス調整後、前眼部画面に戻す表示制御手段と、
を備えることを特徴とする眼底カメラ。 - 請求項2の眼底カメラにおいて、
前記表示制御手段は、前眼部観察像が表示された観察画面に、前記フォーカス検出手段による検出結果を電子的に表示する表示制御手段を備えることを特徴とする眼底カメラ。 - 請求項3の眼底カメラにおいて、
前記眼底観察光学系は、前記前眼部撮像光学系の撮像素子とは異なる第2の撮像素子により眼底観察像を撮像し、
前記表示制御手段は、第2の撮像素子の撮像結果を前記観察画面上の前眼部観察像に重合して表示することを特徴とする眼底カメラ。 - 請求項4の眼底カメラにおいて、
被検眼前眼部に指標光束を投影する投影光源を備え、被検眼と撮影部との作動距離が適正な場合、該投影光源による被検眼前眼部からの反射像が前記第2の撮像素子に受光されるように構成された投影光学系と、
前記表示制御手段は、前記観察画面上の前眼部観察像に前記反射像のフォーカス状態を重合して表示することを特徴とする眼底カメラ。 - 請求項5の眼底カメラにおいて、
前記アライメント検出手段は、さらに、前記第2の撮像素子上に受光された前記反射像のフォーカス状態を検出し、その検出結果に基づいて被検者眼に対する前記撮影部の細かいアライメントずれを検知することを特徴とする眼底カメラ。
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