JP2011228566A - 冷却器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の冷却管における冷却性能を容易に調整することができる冷却器を提供すること。
【解決手段】電子部品を両面から挟持するように配置された複数の冷却管2を積層してなる冷却器。冷却管は、冷却媒体を導入する冷媒入口211と、冷却媒体を排出する冷媒出口212とを有すると共に、冷媒入口211から冷媒出口212に向かって冷却媒体を流通させる冷媒流路22を内部に有する。隣り合う冷却管2の冷媒流路22は、冷媒入口211同士及び冷媒出口212同士において、互いに連結されている。冷却管3は、冷媒流路22内に冷却管2の内壁に接触したフィン23を設けてなる。複数の冷却管2のうちの少なくとも一部は、他の冷却管2に対して、冷媒流路22における圧力損失が異なるようにフィン23の形状を異ならせている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品を両面から挟持するように配置された複数の冷却管を積層してなる冷却器に関する。
例えば、インバータやDC−DCコンバータ等の電力変換装置として、半導体モジュール等の電子部品を冷却するための冷却器を備えるものがある。
そして、冷却器としては、例えば、電子部品を両面から挟持するように配置された複数の冷却管を互いに連結して積層してなるものがある。かかる冷却器は、積層方向の一端に配された冷却管に冷媒導入管及び冷媒排出管を取り付けてなる。そして、冷媒導入管から冷却器に冷却媒体を導入するとともに、各冷却管に冷却媒体を分配して、すべての冷却管に冷却媒体を流通させることにより、電子部品を冷却している。
ここで、複数の電子部品は、必ずしも同等の発熱量を有するとは限らない。そのため、冷却器としては、発熱量の大きい電子部品の冷却性能を高くし、発熱量の小さい電子部品の冷却性能を低くすることによって、全体として、効率的な電子部品の冷却を行うことができる。すなわち、特定の冷却管の冷却媒体の流量を増やすことにより、その冷却管に接触する特定の電子部品の冷却を優先的に行うことが考えられる。
そこで、特許文献1においては、複数の冷却管に冷却媒体を分配導入するための入口ヘッダ部内の冷媒流路に、絞り手段を設けることにより、絞り手段よりも冷媒導入管に近い側(前段側)の冷却管における冷却媒体の流量を増やすことが提案されている。
特開2006−93293号公報
しかしながら、入口ヘッダ部内の冷媒流路に絞り手段を設けることにより、複数の冷却管の流量を異ならせるという方法では、上述のごとく、絞り手段よりも冷媒導入管に近い側(前段側)の冷却管への冷却媒体の流量を増やし、遠い側(後段側)の冷却管への冷却媒体の流量を絞ることはできても、その逆はできない。そのため、複数の冷却管における冷却性能の調整に制約が生じるという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、複数の冷却管における冷却性能を容易に調整することができる冷却器を提供しようとするものである。
本発明は、電子部品を両面から挟持するように配置された複数の冷却管を積層してなる冷却器であって、
上記冷却管は、上記冷却媒体を導入する冷媒入口と、上記冷却媒体を排出する冷媒出口とを有すると共に、上記冷媒入口から上記冷媒出口に向かって上記冷却媒体を流通させる冷媒流路を内部に有し、
隣り合う上記冷却管の上記冷媒流路は、上記冷媒入口同士及び上記冷媒出口同士において、互いに連結されており、
上記冷却管は、上記冷媒流路内に上記冷却管の内壁に接触したフィンを設けてなり、
上記複数の冷却管のうちの少なくとも一部は、他の上記冷却管に対して、上記冷媒流路における圧力損失が異なるように上記フィンの形状を異ならせていることを特徴とする冷却器にある(請求項1)。
上記冷却器において、上記複数の冷却管のうちの少なくとも一部は、他の上記冷却管に対して、上記冷媒流路における圧力損失が異なるように上記フィンの形状を異ならせている。
これにより、上記複数の冷却管を流れる冷却媒体の流量を、冷却管ごとに異ならせることが可能となる。それゆえ、各冷却管における冷却性能を、所望の冷却性能に調整することができ、効率的な電子部品の冷却を行うことができる。
すなわち、例えば、発熱量の大きい電子部品に接触する冷却管への冷却媒体の流量を大きくし、発熱量の小さい電子部品に接触する冷却管への冷却媒体の流量を小さくすることにより、全体として効率的な冷却を行うことができる。
あるいは、もともと冷却媒体が流れにくい位置に配された冷却管の圧力損失を、冷却媒体が流れやすい位置に配された冷却管の圧力損失よりも小さくするように、フィンの形状を調整することで、冷却媒体の流量を均等化することもできる。
また、上記のように各冷却管の冷媒流路における圧力損失を異ならせる手段として、上記フィンの形状を異ならせればよいため、圧力損失の調整を容易かつ効果的に行うことができる。
そして、冷却管の位置にかかわらず、所望の冷却管の冷媒流路を所望の圧力損失に調整することが可能であるため、冷却器の設計自由度、ひいては冷却器を用いた電力装置の設計自由度を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、複数の冷却管における冷却性能を容易に調整することができる冷却器を提供することができる。
実施例1における、電子部品を保持した冷却器の平面図。 実施例1における、冷却管の内部の説明図であって、図1のA−A線矢視断面図。 実施例1における、冷却管の内部の説明図であって、図1のB−B線矢視断面図。 実施例1における、冷却管の内部の説明図であって、図1のC−C線矢視断面図。 実施例1における、冷却管の内部の説明図であって、図1のD−D線矢視断面図。 図2のE−E線矢視断面図。 実施例2における、幅方向の両側に切除部分を設けたフィンを有する冷却管の内部の断面説明図。 実施例2における、幅方向の両側に矩形状の切除部分を設けたフィンを有する冷却管の内部の断面説明図。 実施例2における、幅方向の中央部分に矩形状の切除部分を設けたフィンを有する冷却管の内部の断面説明図。 実施例2における、流路方向の長さを短くしたフィンを有する冷却管の内部の断面説明図。 実施例3における、電子部品を保持した冷却器の平面図。
本発明において、上記冷却器は、例えば、電力変換装置に用いられ、上記電子部品としての半導体モジュールを冷却するよう構成したものとすることができる。
また、上記フィンの形状を異ならせるにあたっては、積層方向から見た形状を異ならせることが好ましい。この場合には、例えば、同様の断面形状を有するフィンを切削加工したり、打ち抜きプレス加工したりすることによって、容易に異なる形状のフィンを得ることができる。
また、上記フィンは、少なくとも、積層方向から見たとき上記電子部品の放熱面(上記冷却管との熱接触面)と重なる領域には形成されていることが好ましい。そして、積層方向から見たとき上記電子部品の放熱面と重ならない領域において、上記フィンを配置したりしなかったりすることにより、フィンの形状を異ならせることが好ましい。この場合には、フィンと冷却媒体との接触面積の相違による電子部品の冷却性能の変化を伴うことなく、圧力損失の相違による電子部品の冷却性能の相違を生じさせることができる。そのため、複数の冷却管の冷却性能の調整を容易に行うことができる。
また、上記複数の冷却管のうちの少なくとも一部は、他の上記冷却管に対して、上記冷媒流路における上記冷却媒体の流量が異なるように上記フィンの形状を調整してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、発熱量の大きい電子部品に接触する冷却管への冷却媒体の流量を大きくし、発熱量の小さい電子部品に接触する冷却管への冷却媒体の流量を小さくすることにより、全体として効率的な冷却を行うことができる。
また、積層方向の前端に配置された冷却管に、上記冷却媒体を上記冷却器に導入するための冷媒導入管と、上記冷却媒体を上記冷却器から排出するための冷媒排出管とが取り付けられており、上記積層方向の後端に配された上記冷却管以外の上記冷却管のうち、少なくとも2本の上記冷却管に関して、前端側よりも後端側に配されたものの方が、上記圧力損失が低くなるように上記フィンの形状を調整してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記2本以上の上記冷却管における冷媒流路に流れる冷却媒体の流量のばらつきを抑制することができる。すなわち、上記のような構成の冷却器においては、仮に各冷却管の圧力損失が同等であるとすると、前端に近い冷却管ほど冷却媒体の流量が多くなる。なぜならば、冷却媒体が、冷媒導入管から各冷却管に達するまで、及び各冷却管から冷媒排出管に達するまでの圧力損失は、前端側の冷却管ほど小さいからである。そこで、2本以上の上記冷却管において、前端側よりも後端側の方の上記圧力損失を低下させることにより、上記2本以上の冷却管における冷却媒体の流量のばらつきを抑制することができる。これにより、例えば、これらの冷却管に接触した複数の電子部品の発熱量が同等である場合に、これらの電子部品を均等に冷却することができ、全体として効率的な冷却を行うことができる。
また、積層方向の両端に配置された上記冷却管は、これらにそれぞれ隣接する上記冷却管よりも、上記冷却媒体の流量が少ないことが好ましい(請求項4)。
この場合には、より効率的な電子部品の冷却を行うことができる。
すなわち、積層方向の両端に配置された冷却管は、他の冷却管とは異なり、片面にのみ上記電子部品が接触することとなる。それゆえ、これらの冷却管は、複数の電子部品の発熱量に大きな差がない場合には、他の冷却管よりも受熱量が小さくなりやすい。そこで、これらの冷却管に流れる冷却媒体の流量を少なくして、これらの冷却管の冷却性能を落とし、その分、他の冷却管の冷却性能を上げることにより、全体として効率的な電子部品の冷却を行うことができる。
また、上記複数の冷却管における上記フィンは、流路方向の長さが一定であることが好ましい(請求項5)。
この場合には、冷却管の製造を容易にし、生産性に優れた低コストの冷却器を得ることができる。
すなわち、上記フィンにおける流路方向の長さを一定にすることで、例えば、同じ形状のフィン素材を部分的に切除することにより、各冷却管のフィンの形状を異ならせることができる。
また、上記冷却管における上記フィンの配置は、冷却性能上重要であるため、冷却管には、上記流路方向に関する上記フィンの位置決めを行うための位置決め部が形成されていることが多い。ここで、上記フィンの長さが一定であれば、位置決め部の形成位置を変更する必要がないため、上記冷却管の構成部品のうち、上記フィン以外の部品を、複数の冷却管の間で共通化することができる。その結果、生産性に優れた低コストの冷却器を得ることができる。
(実施例1)
本発明の実施例に係る冷却器につき、図1〜図6を用いて説明する。
本例の冷却器1は、図1に示すごとく、電子部品4を両面から挟持するように配置された複数の冷却管2を積層してなる。
冷却管2は、図2〜図5に示すごとく、冷却媒体3を導入する冷媒入口211と、冷却媒体3を排出する冷媒出口212とを有すると共に、冷媒入口211から冷媒出口212に向かって冷却媒体3を流通させる冷媒流路22を内部に有する。
図1に示すごとく、隣り合う冷却管2の冷媒流路22は、冷媒入口211同士及び冷媒出口212同士において、互いに連結されている。
図2〜図5に示すごとく、冷却管2は、冷媒流路22内に冷却管2の内壁に接触したフィン23を設けてなる。
複数の冷却管2のうちの少なくとも一部は、他の冷却管2に対して、冷媒流路22における圧力損失が異なるようにフィン23の形状を異ならせている。
本例の冷却器1は、電機自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載される電力変換装置に用いられる冷却器である。電力変換装置は、スイッチング素子を内蔵した複数の半導体モジュールを有している。本例においては、この半導体モジュールが上記電子部品4である。電子部品4は、その両主面に放熱面41を露出している。放熱面41と冷却管2とは、互いに熱的に接触しており、両者の間には、必要に応じて熱伝導性に優れた絶縁材を介在させる。
フィン23は、図6に示すごとく、冷媒流路22の流路方向Yに直交する断面が波型となる形状を有し、この断面形状が流路方向Yに連続している。
フィン23の形状を異ならせるにあたっては、図2〜図5に示すごとく、積層方向Xから見た形状を異ならせる。すなわち、図6に示す上記断面形状は、いずれの冷却管2におけるフィン23についても同様の形状である。
フィン23は、アルミニウム等の金属板をプレス成形等によって波型に形成することができる。また、積層方向Xから見たフィン23の形状は、上記のようにプレス成形して波型に形成されたフィン素材を、打ち抜きプレス加工したり、切削加工したりすることによって形成する。このとき、同じ形状のフィン素材を加工することにより、異なる形状のフィン23を作製する。
なお、冷却管2におけるフィン23以外の部分も、アルミニウム等の金属からなる。
図2〜図5に示すごとく、冷却管2は、冷媒流路22の流路方向Yに長尺の形状を有する。そして、冷却管2の長手方向(流路方向Y)の両端部付近に、冷媒入口211と冷媒出口212とが設けてある。冷媒入口211及び冷媒出口212は、積層方向Xに開口している。そして、上述のごとく、隣り合う冷却管2は、冷媒入口211同士及び冷媒出口212同士において連結管24によって互いに連結されている。連結管24は、冷却管2と一体成形されたものであってもよいし、別体品を接合したものであってもよい。
図1に示すごとく、冷却器1は、積層方向Xの前端に配置された冷却管2(前端冷却管201)に、冷却媒体3を冷却器1に導入するための冷媒導入管111と、冷却媒体3を冷却器1から排出するための冷媒排出管112とを取り付けてなる。連結管24、冷媒導入管111及び冷媒排出管112も、アルミニウム等の金属からなる。
また、互いに隣接する冷却管2の間に、それぞれ2個の電子部品4が、流路方向Yに並ぶように配置されている。
これにより、冷媒導入管111から導入された冷却媒体3は、適宜連結管24を介して複数の冷却管2に分配され、各冷却管2内の冷媒流路22を流れる。この間に、冷却媒体3は冷却管2に接触配置された電子部品4との間で熱交換を行い、電子部品4を冷却する。電子部品4から受熱した冷却媒体3は、その温度が上昇した状態で、他方の連結管24を適宜介して冷媒排出管112から冷却器1の外へ排出される。
なお、冷却媒体3としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等を用いることができる。
積層方向Xの後端に配された冷却管2(後端冷却管202)以外の冷却管2のうち、少なくとも2本の冷却管2に関して、前端側よりも後端側に配されたものの方が、圧力損失が低くなるようにフィン23の形状を調整してある。本例においては、後端冷却管202以外のすべての冷却管2に関して、前端側よりも後端側に配されたものの方が、圧力損失が低いか、あるいは同等となるようにフィン23の形状を調整してある。
具体的には、例えば、前端冷却管201におけるフィン23は、図5に示すように、積層方向Xから見た形状が、長方形状となっている。
そして、前端冷却管201以外の冷却管2におけるフィン23は、図2〜図4に示すように、積層方向Xから見た形状が、上記の長方形状における一対の対角部分を斜めに切り落とした形状を有する。この切除部分239、すなわち上記の長方形状(図5)との差となる部分の面積を、図2〜図4に示すごとく、複数の冷却管2のフィン23の間で変更している。
例えば、後端から2本目の冷却管2におけるフィン23は、図2に示すごとく、切除部分239が大きく、フィン23の形成領域が小さい。これにより、冷却管2の冷媒流路22の圧力損失を小さくしている。
そして、例えば、後端から7本目の冷却管2におけるフィン23は、図3に示すごとく、上記後端から2本目の冷却管2におけるフィン23(図2)よりも、切除部分239が小さく、フィン23の形成領域が大きい。これにより、冷却管2の冷媒流路22の圧力損失を、上記後端から2本目の冷却管2よりも大きくしている。
また、例えば、後端から11本目(前端から2本目)の冷却管2におけるフィン23は、図4に示すごとく、上記後端から7本目の冷却管2におけるフィン23(図3)よりも、切除部分239がさらに小さく、フィン23の形成領域がさらに大きい。これにより、冷却管2の冷媒流路22の圧力損失を、上記後端から7本目の冷却管2よりも大きくしている。
また、前端冷却管201におけるフィン23は、上述のごとく、図5に示すように、積層方向Xから見た形状が、長方形状であり、上記切除部分239はない。それゆえ、他のすべての冷却管201よりも圧力損失が大きい。
また、後端冷却管202におけるフィン23は、例えば図3に示すごとく、後端から2本目の冷却管2におけるフィン23(図2)よりも切除部分239が小さく、フィン23の形成領域が大きい。これにより、冷却管2の冷媒流路22の圧力損失を、上記後端から2本目の冷却管2よりも大きくし、その冷却媒体3の流量を少なくしている。
また、前端冷却管201も、これに隣接する前端から2本目の冷却管2よりも、冷却媒体3の流量が少なくなるようにしてある。
また、上述した冷却管2以外の冷却管2についても、後端冷却管202以外は、前端側よりも後端側に配されたものの方が、フィン23の形成領域が小さいか、あるいは同等となるようにフィン23の形状を調整してある。
ここで、後段冷却管202以外のすべての冷却管2は、前端から後端へ向かうにつれて徐々にフィン23の形成領域を小さくすることもできるし、フィン23の形状が同じ冷却管2を複数本ずつ連続させつつ、段階的にフィン23の形成領域を小さくすることもできる。
また、図2〜図5に示すごとく、フィン23は、少なくとも、積層方向Xから見たとき電子部品4の放熱面41と重なる領域には形成されている。そして、積層方向Xから見たとき電子部品4の放熱面41と重ならない領域において、フィン23を配置したりしなかったりする、すなわち切除部分239を適宜配置することにより、フィン23の形状を異ならせている。
また、上記複数の冷却管2におけるフィン23は、流路方向Yの長さが一定である。
また、冷却管2におけるフィン23の配置は、冷却性能上重要であるため、冷却管2には、流路方向Yに関するフィン23の位置決めを行うための位置決め部25が形成されている。位置決め部25は、流路方向Yにおけるフィン23の両端面231を係止するように、それぞれ積層方向X及び流路方向Yに直交する方向(幅方向Z)の一端から冷媒流路22へ向かって突出形成されている。端面231は、切除部分239が形成されていない部分に設けられた面である。
次に、本例の作用効果につき説明する。
冷却器1において、複数の冷却管2のうちの少なくとも一部は、他の冷却管2に対して、冷媒流路22における圧力損失が異なるようにフィン23の形状を異ならせている。
これにより、複数の冷却管2を流れる冷却媒体3の流量を、冷却管2ごとに異ならせることが可能となる。それゆえ、各冷却管2における冷却性能を、所望の冷却性能に調整することができ、効率的な電子部品4の冷却を行うことができる。
すなわち、例えば、もともと冷却媒体3が流れにくい位置に配された冷却管2の圧力損失を、冷却媒体3が流れやすい位置に配された冷却管2の圧力損失よりも小さくするように、フィン23の形状を調整することで、冷却媒体3の流量を均等化することができる。
具体的には、前端側よりも後端側に配された冷却管2の方が、圧力損失が低くなるようにフィン23の形状を調整してあるため、冷却管2における冷媒流路22に流れる冷却媒体3の流量のばらつきを抑制することができる。すなわち、冷却器1においては、仮に各冷却管2の圧力損失が同等であるとすると、前端に近い冷却管2ほど冷却媒体3の流量が多くなる。なぜならば、冷却媒体3が、冷媒導入管111から各冷却管2に達するまで、及び各冷却管2から冷媒排出管112に達するまでの圧力損失は、前端側の冷却管2ほど小さいからである。そこで、前端側よりも後端側の冷却管2の圧力損失を低下させることにより、複数の冷却管2における冷却媒体3の流量のばらつきを抑制することができる。これにより、例えば、これらの冷却管2に接触した複数の電子部品4の発熱量が同等である場合に、これらの電子部品4を均等に冷却することができ、全体として効率的な冷却を行うことができる。
また、前端冷却管201及び後端冷却管202は、これらに隣接する冷却管2よりも、冷却媒体3の流量が少なくなるようにしてある。すなわち、前端冷却管201及び後端冷却管202は、他の冷却管2とは異なり、片面にのみ電子部品4が接触することとなる。それゆえ、これらの冷却管2は、複数の電子部品4の発熱量に大きな差がない場合には、他の冷却管2よりも受熱量が小さくなりやすい。そこで、これらの冷却管2に流れる冷却媒体3の流量を少なくして、これらの冷却管2の冷却性能を落とし、その分、他の冷却管2の冷却性能を上げることにより、全体として効率的な電子部品4の冷却を行うことができる。
また、上記のように各冷却管2の冷媒流路3における圧力損失を異ならせる手段として、フィン23の形状を異ならせればよいため、圧力損失の調整を容易かつ効果的に行うことができる。
そして、冷却管2の位置にかかわらず、所望の冷却管2の冷媒流路3を所望の圧力損失に調整することが可能であるため、冷却器1の設計自由度、ひいては冷却器1を用いた電力装置の設計自由度を向上させることができる。
また、複数の冷却管2におけるフィン23は、流路方向Yの長さが一定であるため、冷却管2の製造を容易にし、生産性に優れた低コストの冷却器1を得ることができる。
すなわち、フィン23における流路方向Yの長さを一定にすることで、例えば、同じ形状のフィン素材を部分的に切除することにより、各冷却管2のフィン23の形状を異なら
せることができる。
また、フィン23の長さが一定であれば、各冷却管2に設ける位置決め部25の形成位置を変更する必要がないため、冷却管2の構成部品のうち、フィン23以外の部品を、複数の冷却管2の間で共通化することができる。その結果、生産性に優れた低コストの冷却器1を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、複数の冷却管における冷却性能を容易に調整することができる冷却器を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7〜図10に示すごとく、積層方向Xから見たフィン23の形状を種々変更した例である。
すなわち、各冷却管2における冷媒流路3の圧力損失を変更する手段としてのフィン23の形状の変更の仕方としては、特に実施例1に示した形状の変更の仕方に限らず、種々の方法がある。その変形例の一部として、図7〜図10に示すような形状がある。
図7に示す冷却管2は、フィン23の流路方向Yの両端において、幅方向Zの両側に切除部分239を設けてある。この場合、フィン23の端面231は幅方向Zの中央に形成されるため、位置決め部25も、幅方向Zの両端よりも内側に入った部分に形成されている。
図8に示す冷却管2は、フィン23の流路方向Yの一端(下流端)において、幅方向Zの両側に矩形状の切除部分239を設けてある。この矩形状の切除部分239は、フィン23の流路方向Yの上流端に設けてもよいし、上流端と下流端との双方に設けてもよい。
図9に示す冷却管2は、フィン23の流路方向Yの両端において、幅方向Zの両端部を除く部分に切除部分239を設けてある。
フィン23の流路方向Yの両端面231は、幅方向Zの両端部に形成されている。そして、各端面231に対向する位置に、位置決め部25が配設されている。
図10に示す冷却管2は、フィン23の流路方向Yの長さを短くしてある。そして、この長さを変更することにより、各冷却管2における冷媒流路22の圧力損失を変更し、冷却媒体3の流量を調整する。
ただし、この場合には、フィン23の位置決め部25の形成位置も、冷却管2ごとに変更する必要がある。
その他は、実施例1と同様であり、同様の作用効果を奏することができる。
(実施例3)
本例は、図11に示すごとく、発熱量の異なる複数の電子部品4を効率的に冷却する冷却器1の例である。
本例の冷却器1は、昇圧コンバータを構成する複数の半導体モジュールと、駆動用あるいは回生用のインバータを構成する複数の半導体モジュールとを冷却するものである。
昇圧コンバータを構成する半導体モジュールは、流れる電流が特に大きく、発熱量が大きい電子部品4Hである。一方、インバータを構成する半導体モジュールは、流れる電流が比較的小さく、発熱量が比較的小さい電子部品4Lである。
発熱量の大きい電子部品4Hは、冷却器1における前端側に配置されている。具体的には、電子部品4Hは、前端側から1〜3本目の冷却管2に接触配置されている。発熱量の比較的小さい電子部品4Lは、電子部品4Hよりも後端側に配置されている。
そして、電子部品4Hに接触する1〜3本目の冷却管2におけるフィン23を、例えば図2のように小さくすることにより、これらの冷媒流路22の圧力損失を小さくし、冷却媒体3の流量を多くする。
一方、その他の冷却管2におけるフィン23を、例えば図4あるいは図5のように大きくすることにより、これらの冷媒流路22の圧力損失を大きくし、冷却媒体3の流量を少なくする。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、発熱量の大きい電子部品4Hに接触する冷却管2への冷却媒体3の流量を多くし、発熱量の小さい電子部品4Lに接触する冷却管2への冷却媒体3の流量を少なくすることにより、全体として効率的な冷却を行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
1 冷却器
2 冷却管
211 冷媒入口
212 冷媒出口
22 冷媒流路
23 フィン
3 冷却媒体
4 電子部品

Claims (5)

  1. 電子部品を両面から挟持するように配置された複数の冷却管を積層してなる冷却器であって、
    上記冷却管は、上記冷却媒体を導入する冷媒入口と、上記冷却媒体を排出する冷媒出口とを有すると共に、上記冷媒入口から上記冷媒出口に向かって上記冷却媒体を流通させる冷媒流路を内部に有し、
    隣り合う上記冷却管の上記冷媒流路は、上記冷媒入口同士及び上記冷媒出口同士において、互いに連結されており、
    上記冷却管は、上記冷媒流路内に上記冷却管の内壁に接触したフィンを設けてなり、
    上記複数の冷却管のうちの少なくとも一部は、他の上記冷却管に対して、上記冷媒流路における圧力損失が異なるように上記フィンの形状を異ならせていることを特徴とする冷却器。
  2. 請求項1に記載の冷却器において、上記複数の冷却管のうちの少なくとも一部は、他の上記冷却管に対して、上記冷媒流路における上記冷却媒体の流量が異なるように上記フィンの形状を調整してあることを特徴とする冷却器。
  3. 請求項1又は2に記載の冷却器において、積層方向の前端に配置された冷却管に、上記冷却媒体を上記冷却器に導入するための冷媒導入管と、上記冷却媒体を上記冷却器から排出するための冷媒排出管とが取り付けられており、上記積層方向の後端に配された上記冷却管以外の上記冷却管のうち、少なくとも2本の上記冷却管に関して、前端側よりも後端側に配されたものの方が、上記圧力損失が低くなるように上記フィンの形状を調整してあることを特徴とする冷却器。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷却器において、積層方向の両端に配置された上記冷却管は、これらにそれぞれ隣接する上記冷却管よりも、上記冷却媒体の流量が少ないことを特徴とする冷却器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷却器において、上記複数の冷却管における上記フィンは、流路方向の長さが一定であることを特徴とする冷却器。
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