JP2011228526A - 基板搬送治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種サイズのプリント基板を略垂直姿勢で収容して搬送することができ、省スペース化を図る。
【解決手段】方形に形成された枠体と、該枠体の対向する縦枠間及び横枠間かつ片側面に所定間隔で張設された糸状線材とから成る一対のネット枠と、一対のネット枠の一方の横枠に設けられ、糸状線材が張設された片側面同士が対峙するように一対のネット枠を開閉自在に連結する兆番と、一方の横枠に対向する他方の横枠に設けられる掛止具とを具備する。
【選択図】図2
【解決手段】方形に形成された枠体と、該枠体の対向する縦枠間及び横枠間かつ片側面に所定間隔で張設された糸状線材とから成る一対のネット枠と、一対のネット枠の一方の横枠に設けられ、糸状線材が張設された片側面同士が対峙するように一対のネット枠を開閉自在に連結する兆番と、一方の横枠に対向する他方の横枠に設けられる掛止具とを具備する。
【選択図】図2
Description
本発明は、基板搬送治具に関する。
周知のように、プリント基板は、エッチング処理等の化学処理によってパターン配線を形成し、このパターン配線によって複数の電子部品を相互接続することによって所望の電子回路を基板上に構成するものである。このようなプリント基板は、複数の製造工程を経て製造されるが、製造工程の1つに、穴あけ加工及びめっき処理からなるスルーホール形成工程を経た基板の表面を専用の基板洗浄装置によって洗浄する洗浄工程がある。下記非特許文献1には、このようなプリント基板の製造工程に供される基板洗浄装置の一例が開示されている。
前記製造工程では、一般的に定形サイズの板から複数枚同時に製造し、出荷前に実装する形状にルーターやシャーリング等で分割加工が行われる。この加工時に発生した切粉等を基板の表面から洗浄する工程が行われている。
外形加工洗浄機では、種々の寸法のプリント基板が流れるため、これらの基板は一般的にローラーやネットコンベア等の搬送装置を用いて水平搬送中に水洗、乾燥(水切り)処理が行われている。
外形加工洗浄機では、種々の寸法のプリント基板が流れるため、これらの基板は一般的にローラーやネットコンベア等の搬送装置を用いて水平搬送中に水洗、乾燥(水切り)処理が行われている。
プリント基板の進行方向に対して水洗ゾーンでは、スプレーノズルが複数段上下に、また乾燥ゾーンではブロアノズルが複数段上下に配置されている。
http://www.yamagata-kikai.co.jp/wash/index.html?lid=509[2010/01/19 13:46:15]
ところで、従来の基板洗浄装置は、水平搬送方式が採用されているため水洗ゾーン、乾燥ゾーンともスプレーノズル、ブロアノズルが複数配置されていることから、装置全体として構造が大型化して占有床面積が大きくなる。
また、従来の基板洗浄装置では、ローダーやアンローダーを使用せずに作業者が単独でプリント基板の搬出入作業を行うケースが多く、基板洗浄装置の占有床面積が大きいと作業領域が広くなり負担増となる問題がある。
また、従来の基板洗浄装置では、ローダーやアンローダーを使用せずに作業者が単独でプリント基板の搬出入作業を行うケースが多く、基板洗浄装置の占有床面積が大きいと作業領域が広くなり負担増となる問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、各種サイズのプリント基板を略垂直姿勢で収容して搬送することができ、省スペース化を図ることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、方形に形成された枠体と、該枠体の対向する縦枠間及び横枠間かつ片側面に所定間隔で張設された糸状線材とから成る一対のネット枠と、一対のネット枠の一方の横枠に設けられ、糸状線材が張設された片側面同士が対峙するように一対のネット枠を開閉自在に連結する兆番と、一方の横枠に対向する他方の横枠に設けられる掛止具とを具備する、という手段を採用する。
基板搬送治具に係る第2の解決手段として、上記第1の手段において、糸状線材は複数の交差部位で結束されている、という手段を採用する。
基板搬送治具に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の手段において、糸状線材は撥水性を有する、という手段を採用する。
本発明によれば、基板搬送治具が、方形に形成された枠体の片側面に一定間隔で縦横に張設した複数の糸状線材が対峙するように、一対のネット枠の一方の横枠が開閉可能に連結されており、基板の両面が対面する複数の糸状線材の張力により保持されるので、各種サイズの基板に対応することが可能となり、同時に搬送される複数の基板の両面を効率良く洗浄することができる。
また、一般的なローラーやネットコンベア等の搬送装置と比較して、各種サイズの基板を略垂直姿勢で収容して搬送することができる。よって、本発明によれば、基板洗浄装置の占有床面積を省スペース化することができ、作業者単独による搬出入作業を軽減することができる。
また、一般的なローラーやネットコンベア等の搬送装置と比較して、各種サイズの基板を略垂直姿勢で収容して搬送することができる。よって、本発明によれば、基板洗浄装置の占有床面積を省スペース化することができ、作業者単独による搬出入作業を軽減することができる。
また、本発明によれば、縦横に張設された糸状線材の直交部位が結束されているので、縦横糸状線材の間隔を一定に保持することができ、少なくとも横方向に対向して直近位置に配置される糸状線材により基板の下面ないし両面が保持される、つまり基板のズレ落ちが防止され、縦方向に張設される複数の糸状線材により基板同士の重なりを防止することができるので、搬送中や洗浄中における基板の落下を防止することができる。
さらに、本発明によれば、糸状線材は撥水性材料で構成されているので、基板を保持した状態でスプレー洗浄等の水圧によって基板と線材間に洗浄液が滑り込み流れ落ちるため洗浄に悪影響を及ぼさない。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、基板搬送治具の片側ネット枠を示す正面図(a)及び側面図(b)、図2は基板搬送治具の正面図(a)及び側面図(b)、また図3は、図2のA−A断面図(a)及びB部拡大図である。なお、これら図におけるx軸、y軸は直交座標系を示している。x軸は水平方向(横方向)であり、y軸は垂直方向(縦方向)である。
〔第1実施形態〕
図1は、基板搬送治具の片側ネット枠を示す正面図(a)及び側面図(b)、図2は基板搬送治具の正面図(a)及び側面図(b)、また図3は、図2のA−A断面図(a)及びB部拡大図である。なお、これら図におけるx軸、y軸は直交座標系を示している。x軸は水平方向(横方向)であり、y軸は垂直方向(縦方向)である。
図2に示すように、第1実施形態に係る基板搬送治具Jは、主な構成要素として、ステンレス製の鋼管あるいは丸棒(直径10mm程度)で形成される縦枠F1,F2ないし横枠F3,F4により方形に形成された一対の枠体1A,1Bと、互いに対向する縦枠F1,F2間ないし横枠F3,F4間に複数の縦横線材2X,2Yを互いに直交するように一定間隔で張設した複数の糸状線材2とを備えた一対のネット枠NF1,NF2、これら一対のネット枠NF1,NF2の下横枠F4間を開閉可能に連結する兆番(ヒンジ)H1,H2、両ネット枠NF1,NF2の上横枠F3間を連結する掛止具8A,8Bを備えている。
このような基板搬送治具Jは、例えばプリント基板(以下基板と称する)の製造工程において、前工程から搬入された縦横サイズの異なる矩形状の基板W1,W2を一括して一対のネット枠NF1,NF2間に収容し、複数の縦横線材2X,2Yの張力により各種サイズの基板W1,W2の両面を保持する。この状態で垂直姿勢で搬送されてきた基板搬送治具Jは、次工程である図示しない基板洗浄槽に上方から搬入された前記基板W1,W2に洗浄処理が施されると後工程に送り出される。
図1を参照して、一対のネット枠NF1,NF2の詳細構成について説明する。なお、一対のネット枠NF1,NF2は、同一構成を有するので枠体1Bで構成される一方のネット枠NF2について説明する。
ネット枠NF2は、枠体1B(1A)を構成する両縦枠F1,F2の外周縁に複数の掛止片5Yが一定間隔で突設されると共に、両横枠F3,F4の外周縁に複数の掛止片5Xが一定間隔で突設されている。
そこで、対向する縦枠F1,F2間ないし横枠F3,F4間には、枠体1Bの片側面で縦線材2Xと横線材2Yが互いに直交するように対向する掛止片5X,5X間ないし掛止片5Y,5Y間に一定間隔毎に張設する。
そこで、対向する縦枠F1,F2間ないし横枠F3,F4間には、枠体1Bの片側面で縦線材2Xと横線材2Yが互いに直交するように対向する掛止片5X,5X間ないし掛止片5Y,5Y間に一定間隔毎に張設する。
複数の糸状線材2は、単一の縦線材2Yを対向する横方向に配置した掛止片5X,5X間に、単一の横線材2Xを縦方向に配置した掛止片5Y,5Y間毎に夫々連続して張設しても良く、または、縦枠F1,F2間の全ての掛止片5Y,5Y、及び横枠F3,F4間の全ての掛止片5X,5X毎にそれぞれ横線材2Yおよび縦線材2Xを個別に張設することもできる。
また、枠体1Bの縦枠F1,F2および横枠F3,F4外周縁に突設した全ての掛止片5X,5Yには、1本の糸状線材2を始端から終端までを連続して掛止させて一定間隔で縦横に張設することもできる。
このように、複数の縦横線材2X,2Yは、枠体1Bの片側面に一定間隔で互いに直交して張設されることで格子状に配置され、それぞれの直交する部位が結合されて複数の結束部4が形成される。
このように、複数の縦横線材2X,2Yは、枠体1Bの片側面に一定間隔で互いに直交して張設されることで格子状に配置され、それぞれの直交する部位が結合されて複数の結束部4が形成される。
ネット枠NF1,NF2に使用される糸状線材2は、直径が0.5mm程度の断面円形であって、好ましくは伸縮性がほとんど無く、また撥水性を有する編み糸、例えば釣り糸などで使用されている超高分子ポリエチレンを原糸としたPEラインが使用される。このPEラインは、ポリエチレン系の新素材(ダイニーマやテクミロン素材)の組み糸で、直線強度はナイロンと同じ太さに比べ2.5〜3倍の強度を有している。
図2に示すように、このような一対のネット枠NF1,NF2の下横枠F4間にはヒンジH1,H2が設けられている。すなわち、一対のネット枠NF1,NF2は、閉じた状態において縦横線材2X,2Yが張設された片側面同士が対峙するようにヒンジH1,H2により開閉可能に連結されている。各種サイズの基板W1,W2は、ネット枠NF1,NF2が開いた状態において、一方のネット枠NF1の縦横線材2X,2Y上に重ならないように載置され、他方のネット枠NF2を閉じることで一対のネット枠NF1,NF2の間に挟持される。また、一対のネット枠NF1,NF2の上横枠F3間には、例えばバネで付勢される掛止具8A,8Bが設けられており、弾力的により挟持結合される。
さらに、掛止具8A,8B間には、コ字状に折曲したハンガー6の両端が支持されており、基板搬送治具Jの搬送時には、ハンガー6が図示しない搬送装置の吊り具に掛止されて略垂直姿勢で搬送される。
さらに、掛止具8A,8B間には、コ字状に折曲したハンガー6の両端が支持されており、基板搬送治具Jの搬送時には、ハンガー6が図示しない搬送装置の吊り具に掛止されて略垂直姿勢で搬送される。
ここで、各種基板W1,W2の板厚は、0.8mm〜1.6mmのものが使用されており、基板搬送治具J内に収容された各種サイズの基板W1,W2の両面は、互いに直交するように一定間隔で張設した複数の縦横線材2X,2Yの張力により保持される。この場合、サイズの異なる基板W1,W2は、図3(a)、(b)に示すように横方向に対向して直近位置に張設される一対の横線材2Yにより下面ないし両面が保持される。
すなわち、各種サイズの基板W1,W2の下端縁は、一対の横線材2Yの張力により支持されると共に、前記基板W1,W2の上方両面は上部に張設されている一対の横線材2Y間の張力により支持されることになる。
なお、基板W1,W2の板厚が厚い場合は、横線材2Yの線径が太いものを使用すれば保持力が安定する。細い線径の場合は、複数本(2〜3本)の線材を縒り合わせて太くしたものを使用しても良い。
また、直交するように張設した複数の縦横線材2X,2Yのうち、縦線材2Y間の間隔は、少なくとも洗浄の対象となる基板の最小サイズの1/2以下に設定するのが好ましい。
このように、複数の糸状線材2は、縦横線材2X,2Yの直交する部位が夫々結束部4で結合されるので、縦横線材2X,2Yの間隔を一定に保持することができる。
また、直交するように張設した複数の縦横線材2X,2Yのうち、縦線材2Y間の間隔は、少なくとも洗浄の対象となる基板の最小サイズの1/2以下に設定するのが好ましい。
このように、複数の糸状線材2は、縦横線材2X,2Yの直交する部位が夫々結束部4で結合されるので、縦横線材2X,2Yの間隔を一定に保持することができる。
次に、このように構成された基板搬送治具Jの動作について、図2(a)、(b)を参照して説明する。
先ず、基板の製造工程において、定形サイズの基板(マザーボード)から複数枚同時に製造し、出荷前に実装する形状に切断加工が施される。各種サイズに切断された基板は、外形加工洗浄機に搬送されて水洗、乾燥処理が施される。
そこで、各種基板の洗浄に際し各種サイズに切断された基板は、開放された基板搬送治具Jの内部に収容する。
先ず、基板の製造工程において、定形サイズの基板(マザーボード)から複数枚同時に製造し、出荷前に実装する形状に切断加工が施される。各種サイズに切断された基板は、外形加工洗浄機に搬送されて水洗、乾燥処理が施される。
そこで、各種基板の洗浄に際し各種サイズに切断された基板は、開放された基板搬送治具Jの内部に収容する。
すなわち、開放されたネット枠NF1,NF2の一方ネット枠NF1に各種サイズの基板W1,W2を重ならないように載置して他方のネット枠NF2を閉じ、掛止具8A,8Bにより両ネット枠NF1,NF2の上横枠F3間を連結する。
そこで、各種サイズの基板W1,W2を収容した基板搬送治具Jは、ハンガー6が搬送装置により吊下されて垂直姿勢で搬送され基板洗浄槽の内部に上方から搬入される。
そこで、各種サイズの基板W1,W2を収容した基板搬送治具Jは、ハンガー6が搬送装置により吊下されて垂直姿勢で搬送され基板洗浄槽の内部に上方から搬入される。
すなわち、この状態では一対のネット枠NF1,NF2間に収容された各種サイズの基板W1,W2は、図2(a)に示すように複数の縦横線材2X,2Yの張力により両面ないし下端縁が保持される。
基板洗浄槽の内部では、基板搬送治具Jが上下移動される過程でその内部に収容された各種サイズの基板W1,W2は、両側から高圧で噴射される洗浄液により両面が洗浄されると、後工程に送り出される。
このように、各種サイズの基板W1,W2は、一定間隔で張設された複数の縦横線材2X,2Yの張力により両面ないし下端縁が保持されるので、基板W1,W2のズレ落ちを防止することができる。併せて、縦方向に張設される複数の糸状線材により基板同士の重なりを防止することができ、搬送中や洗浄中における基板の落下を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1) 上記実施形態では、洗浄時における基板搬送治具Jを垂直姿勢で搬送する例に
付き説明したが、これに限定されない。すなわち、基板搬送治具Jを複数の縦横線材2X,2Yを互いに直交するように一定間隔で張設した複数の糸状線材2とを備えた一対のネット枠NF1,NF2で構成することで、ローラ等を使用しない水平状態で搬送することが可能になるので基板に搬送部を直接接触させずに洗浄処理することができる。
(1) 上記実施形態では、洗浄時における基板搬送治具Jを垂直姿勢で搬送する例に
付き説明したが、これに限定されない。すなわち、基板搬送治具Jを複数の縦横線材2X,2Yを互いに直交するように一定間隔で張設した複数の糸状線材2とを備えた一対のネット枠NF1,NF2で構成することで、ローラ等を使用しない水平状態で搬送することが可能になるので基板に搬送部を直接接触させずに洗浄処理することができる。
(2) 上記実施形態では、縦線材2Y間の間隔を少なくとも洗浄の対象となる基板の最
小サイズの1/2以下に設定したが、これに限定されない。すなわち、横線材2X間の間隔も最小の基板サイズ以下に設定することで、一度に大量の基板を洗浄処理することができる。
小サイズの1/2以下に設定したが、これに限定されない。すなわち、横線材2X間の間隔も最小の基板サイズ以下に設定することで、一度に大量の基板を洗浄処理することができる。
(3) 上記実施形態では、基板搬送治具Jを外形加工洗浄機で洗浄する例に付いて説明
したが、これに限定されない。すなわち、本発明の基板搬送治具Jをプリント板製造工程における洗浄工程、及び板状部品の洗浄にも使用することができる。
したが、これに限定されない。すなわち、本発明の基板搬送治具Jをプリント板製造工程における洗浄工程、及び板状部品の洗浄にも使用することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る基板搬送治具J2は、第1実施形態と同様に矩形状の基板Wを収容し、基板Wの洗浄ために垂直姿勢で基板洗浄槽(図示略)に搬入される。基板搬送治具J2は、図4に示すように、外ネット枠NF11、内ネット枠NF21、外ネット枠NF11と内ネット枠NF21とを開閉可能に連結する連結軸CN1,CN2、外ネット枠NF11と内ネット枠NF21とを閉状態に固定するロック機構LC1,LC2、基板搬送治具J2の搬送時に図示しない搬送装置の吊り具に掛止されるハンガー16とから構成されている。
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る基板搬送治具J2は、第1実施形態と同様に矩形状の基板Wを収容し、基板Wの洗浄ために垂直姿勢で基板洗浄槽(図示略)に搬入される。基板搬送治具J2は、図4に示すように、外ネット枠NF11、内ネット枠NF21、外ネット枠NF11と内ネット枠NF21とを開閉可能に連結する連結軸CN1,CN2、外ネット枠NF11と内ネット枠NF21とを閉状態に固定するロック機構LC1,LC2、基板搬送治具J2の搬送時に図示しない搬送装置の吊り具に掛止されるハンガー16とから構成されている。
外ネット枠NF11は、ステンレス製の鋼管または丸棒(直径10mm程度)の左縦枠F11、右縦枠F12、上横枠F13及び下横枠F14により方形に形成された枠体FB11と、対向する左縦枠F11と右縦枠F12との間に一定間隔を空けて並列的に張設された複数の横線材12Xと、対向する上横枠F13と下横枠F14との間に一定間隔を空けて並列的に張設された複数の縦線材12Yとから構成されている。内ネット枠NF21は、外ネット枠NF11と同様に、左縦枠F21、右縦枠F22、上横枠F23及び下横枠F24により方形に形成された枠体FB21と、対向する左縦枠F21と右縦枠F22との間に一定間隔を空けて並列的に張設された複数の横線材22Xと、対向する上横枠F23,下横枠F24間に一定間隔を空けて並列的に張設された複数の縦線材22Yとから構成されている。内ネット枠NF21の枠体FB21は、図4に示すように、外ネット枠NF11の枠体FB11より一回り小さい。
上述の外ネット枠NF11において、左縦枠F11及び右縦枠F12には、複数の掛止片15Yが縦方向に一定間隔で外側向きに突設されている。上横枠F13及び下横枠F14には、複数の掛止片15Xが横方向に一定間隔で正面向きに突設されている。横線材12Xは、対向する掛止片15Yに掛止されることにより張設されている。縦線材12Yは、対向する掛止片15Xに掛止されることにより張設されている。横線材12X及び縦線材12Yは、枠体FB11の片側面に一定間隔で互いに直交して張設されることで格子状に配置されている。
また、上述の内ネット枠NF21において、左縦枠F21及び右縦枠F22には、複数の掛止片25Yが縦方向に一定間隔で外側向きに突設されている。上横枠F23及び下横枠F24には、複数の掛止片25Xが横方向に一定間隔で正面向きに突設されている。横線材22Xは、対向する掛止片25Yに掛止されることにより張設されている。縦線材22Yは、対向する掛止片25Xに掛止されることにより張設されている。横線材22X及び縦線材22Yは、枠体FB21の片側面に一定間隔で互いに直交して張設されることで格子状に配置されている。
上述の横線材12X、縦線材12Y、横線材22X及び縦線材22Yは、糸状線材であり、直径が0.5mm程度の断面円形であって、伸縮性がほとんど無いのが好ましく、撥水性を有する編み糸、例えば釣り糸などで使用されている超高分子ポリエチレンを原糸としたPEラインである。このPEラインは、ポリエチレン系の新素材(ダイニーマやテクミロン素材)の組み糸で、同じ太さのナイロンに比べ2.5〜3倍の直線強度を有している。
連結軸CN1,CN2は、外ネット枠NF11の下横枠F14と内ネット枠NF21の下横枠F24とを開閉可能に連結する。すなわち、基板搬送治具J2は、回転軸である連結軸CN1,CN2を中心に開閉可能である。基板搬送治具J2では、枠体FB21が、枠体FB11より一回り小さいので、図5に示すように閉状態時には、外ネット枠NF11に内ネット枠NF21が入り込む。
ロック機構LC1,LC2は、閉状態時に、外ネット枠NF11と内ネット枠NF21とを固定するものであり、上横枠F13と上横枠F23とに設けられた穴部に止め具が差し込まれることにより閉状態を固定する
ハンガー16、外ネット枠NF11の上横枠F13に取り付けられており、基板搬送治具J2の搬送時に搬送装置(図示略)の吊り具に掛止されて略垂直姿勢で搬送される。
ロック機構LC1,LC2は、閉状態時に、外ネット枠NF11と内ネット枠NF21とを固定するものであり、上横枠F13と上横枠F23とに設けられた穴部に止め具が差し込まれることにより閉状態を固定する
ハンガー16、外ネット枠NF11の上横枠F13に取り付けられており、基板搬送治具J2の搬送時に搬送装置(図示略)の吊り具に掛止されて略垂直姿勢で搬送される。
基板Wは、板厚は、0.8mm〜1.6mmのものである。基板搬送治具J2では、外ネット枠NF11及び内ネット枠NF21が開いた状態で、どちらか一方の線材上に基板Wが載置され、他方が閉じられることで、基板Wが外ネット枠NF11の横線材12X及び縦線材12Yと、内ネット枠NF21の横線材22X及び縦線材22Yとによって挟持される。なお、基板Wの板厚が厚い場合には、横線材12X、縦線材12Y、横線材22X、縦線材22Yに線径が太いものを使用すれば保持力が安定する。細い線径の場合は、複数本(2〜3本)の線材をより合わせて太くしたものを使用しても良い。また、各縦線材12Y、各縦線材22Yの間隔は、少なくとも洗浄の対象となる基板Wの最小サイズの1/2以下に設定するのが好ましい。
次に、このように構成された基板搬送治具J2の動作について説明する。
基板Wの洗浄の際、基板Wは、開放された基板搬送治具J2の内部に収容される。すなわち、開放された外ネット枠NF11,内ネット枠NF21の一方に基板Wが載置され、他方が閉じられ、ロック機構LC1,LC2により外ネット枠NF11及び内ネット枠NF21の閉状態が固定される。そして、基板を収容した基板搬送治具J2は、ハンガー16により搬送装置に垂直姿勢で吊り下げられて搬送され、基板洗浄槽の内部に上方から搬入される。基板洗浄槽の内部では、基板搬送治具J2が上下移動される過程で基板Wは、両側から噴射される高圧の洗浄液により両面が洗浄される。
基板Wの洗浄の際、基板Wは、開放された基板搬送治具J2の内部に収容される。すなわち、開放された外ネット枠NF11,内ネット枠NF21の一方に基板Wが載置され、他方が閉じられ、ロック機構LC1,LC2により外ネット枠NF11及び内ネット枠NF21の閉状態が固定される。そして、基板を収容した基板搬送治具J2は、ハンガー16により搬送装置に垂直姿勢で吊り下げられて搬送され、基板洗浄槽の内部に上方から搬入される。基板洗浄槽の内部では、基板搬送治具J2が上下移動される過程で基板Wは、両側から噴射される高圧の洗浄液により両面が洗浄される。
以上のように、第2実施形態に係る基板搬送治具J2は、外ネット枠NF11の横線材12X及び縦線材12Yと、内ネット枠NF21の横線材22X及び縦線材22Yとによって基板Wを挟持し、ハンガー16により搬送装置に垂直姿勢で吊り下げられて垂直姿勢で搬送される。つまり、基板搬送治具J2は、搬送装置に吊り下げられて状態で基板Wを略垂直姿勢で収容でき、さらに外ネット枠NF11と内ネット枠NF21とによる挟持により基板Wのズレ落ちを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態は、基板搬送治具J2を基板の外形加工洗浄機での洗浄に利用されるだけでなく、プリント基板製造工程におけるあらゆる洗浄工程や板状部品の洗浄に使用することができる。
(1)上記実施形態は、基板搬送治具J2を基板の外形加工洗浄機での洗浄に利用されるだけでなく、プリント基板製造工程におけるあらゆる洗浄工程や板状部品の洗浄に使用することができる。
1A,1B…枠体、2…糸状線材、2X…横線材、2Y…縦線材、4…結束部、5Y,5Y…掛止片、F1,F2…縦枠、F3,F4…横枠、NF1,NF2…ネット枠、W1,W2…基板(プリント基板)J2…基板搬送治具,NF11…外ネット枠、NF21…内ネット枠、CN1,CN2…連結軸、LC1,LC2…ロック機構、16…ハンガー、FB11…枠体、FB21…枠体、12X…横線材、12Y…縦線材、22X…横線材、22Y…縦線材、F11…左縦枠,F12…右縦枠、F13…上横枠,F14…下横枠、F21…左縦枠,F22…右縦枠、F23…上横枠,F24…下横枠、15X,15Y,25X,25Y…掛止片、W…基板
Claims (3)
- 方形に形成された枠体と、該枠体の対向する縦枠間及び横枠間かつ片側面に所定間隔で張設された糸状線材とから成る一対のネット枠と、
一対のネット枠の一方の横枠に設けられ、糸状線材が張設された片側面同士が対峙するように一対のネット枠を開閉自在に連結する兆番と、
一方の横枠に対向する他方の横枠に設けられる掛止具と
を具備することを特徴とする基板搬送治具。 - 前記糸状線材は複数の交差部位で結束されていることを特徴とする請求項1記載の基板搬送治具。
- 前記糸状線材は撥水性を有することを特徴とする請求項1または2記載の基板搬送治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010097819A JP2011228526A (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | 基板搬送治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010097819A JP2011228526A (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | 基板搬送治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011228526A true JP2011228526A (ja) | 2011-11-10 |
Family
ID=45043541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010097819A Pending JP2011228526A (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | 基板搬送治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011228526A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020175330A (ja) * | 2019-04-18 | 2020-10-29 | 中国電力株式会社 | 洗浄補助具 |
-
2010
- 2010-04-21 JP JP2010097819A patent/JP2011228526A/ja active Pending
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JP2020175330A (ja) * | 2019-04-18 | 2020-10-29 | 中国電力株式会社 | 洗浄補助具 |
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