JP2011228169A - 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法 - Google Patents

細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011228169A
JP2011228169A JP2010097921A JP2010097921A JP2011228169A JP 2011228169 A JP2011228169 A JP 2011228169A JP 2010097921 A JP2010097921 A JP 2010097921A JP 2010097921 A JP2010097921 A JP 2010097921A JP 2011228169 A JP2011228169 A JP 2011228169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waterproof
coaxial cable
small
cable harness
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010097921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5408021B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Yamazaki
信之 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2010097921A priority Critical patent/JP5408021B2/ja
Publication of JP2011228169A publication Critical patent/JP2011228169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5408021B2 publication Critical patent/JP5408021B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Communication Cables (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

【課題】良好な防水性が確保され、薄く狭隘な箇所にも配線可能な細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法を提供する。
【解決手段】細径同軸ケーブルハーネス11は、複数本の細径同軸ケーブル12の端末部分以外の少なくとも一部が複数の群に分けられ、各群が、それぞれ防水チューブ21に挿通されて各細径同軸ケーブル同士の位置関係が変化し得る程度に束ねられ、それぞれ防水キャップ14の挿通孔16に挿通されており、複数の防水チューブ21の端部に防水キャップ14が水密的に一括して接続されている。防水チューブ21の内側に金属管17が圧入され、防水キャップ14が弾性材料からなり、防水チューブ21が防水キャップ14と金属管17とにより厚さ方向に挟まれて圧縮されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、細径の同軸ケーブルを複数束ねて形成した細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法に関する。
携帯端末や小型ビデオカメラなどの精密小型機器は、互いにスライド可能あるいは回動可能に連結された筐体内の回路基板を配線材によって接続している。
このような配線材として、細径の同軸ケーブルを複数本束ねた細径同軸ケーブルハーネスがある。細径同軸ケーブルハーネスの一例として、筐体への導入箇所に取り付けられる防水部がシールキャップおよびシールキャップの外周に装着されたOリングからなり、防水部の間が防水チューブで覆われ、シールキャップが接着材によって筐体に接着されて防水チューブと防水部とが水密に取り付けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−206043号公報
携帯端末、小型ビデオカメラあるいはデジタルカメラ等の電子機器において、機器のさらなる小型化および薄型化が図られており、同軸ケーブルハーネスの収容スペースがさらに薄く狭隘なものとなっている。このため、中間部が1つに丸く束ねられた同軸ケーブルハーネスでは、その束ねられた中間部を薄く狭隘な収容スペースに配線することが困難になる場合があった。
また、中間部が1つに丸く束ねられた同軸ケーブルハーネスでは、ハーネスの防水部の断面形状が大きくなり、例えば防水部の断面が円形であると、その直径が大きくなってしまう。そのため、筐体に取り付けられる防水部の厚さを薄くすることも困難であった。
本発明の目的は、良好な防水性が確保され、薄く狭隘な箇所にも配線可能な細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の細径同軸ケーブルハーネスは、複数本の細径同軸ケーブルと、複数の防水チューブと、複数の挿通孔を有する防水キャップとを備え、
複数本の前記細径同軸ケーブルは、端末部分以外の少なくとも一部が複数の群に分けられ、各前記群が、それぞれ前記防水チューブに挿通されて各前記細径同軸ケーブル同士の位置関係が変化し得る程度に束ねられ、それぞれ前記挿通孔に挿通されており、
複数の前記防水チューブの端部に前記防水キャップが水密的に一括して接続されていることを特徴とする。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスにおいて、前記防水チューブの内側に金属管が圧入され、
前記防水キャップが弾性材料からなり、前記防水チューブが前記防水キャップと前記金属管とにより厚さ方向に挟まれて圧縮されていることが好ましい。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスにおいて、前記防水キャップが弾性材料からなり、前記防水キャップの外周には前記挿通孔の軸方向と直交する方向に突出した突条が形成されていることが好ましい。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスにおいて、複数本の前記細径同軸ケーブルの少なくとも一端側に、コネクタが取り付けられていることが好ましい。
また、本発明の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法は、複数本の細径同軸ケーブルと、複数の防水チューブと、複数の挿通孔を有する防水キャップとを備えた細径同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
複数本の前記細径同軸ケーブルの端末部分以外の少なくとも一部を複数の群に分け、
各前記群を、それぞれ前記防水チューブに挿通させて各前記細径同軸ケーブル同士の位置関係が変化し得る程度に束ねて、前記挿通孔に挿通させ、
複数の前記防水チューブの端部に前記防水キャップを水密的に一括して接続することを特徴とする。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法において、前記防水キャップが弾性材料からなり、
前記防水チューブの内側に金属管を圧入して、前記防水チューブを前記防水キャップと前記金属管とにより厚さ方向に挟んで圧縮することが好ましい。
本発明によれば、複数本の細径同軸ケーブルが端末部分以外の箇所で複数の群に分けられて、それぞれの群が防水チューブに挿通されているので、複数本の細径同軸ケーブルを一つに束ねて防水チューブに通す場合よりも、薄く配線することが可能となる。また、細径同軸ケーブルが挿通された防水チューブが防水キャップの挿通孔に挿通されており、防水チューブの端部に防水キャップが水密的に一括して接続されているので、防水キャップの断面外形も薄くすることができる。これにより、良好な防水性を確保しながら薄く配線でき、筐体の薄い取り付け箇所にも防水キャップを取り付けて配線することができる。
また、防水キャップが弾性材料からなる場合はOリングが不要であるので、コストアップを招くことなく、良好な防水構造を得ることができる。Oリングは、装着側の外径に対応した径のものを選択して用意しなければならず、外形が円形の部材以外には使用が制限されるが、本発明ではOリングが不要であるので、防水キャップの形状の制限がなく、接続する筺体側に対応させて防水キャップを薄い外形とすることができ、薄く狭隘な箇所にも配線可能としつつ良好な防水構造を得ることができる。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスで接続された携帯電話の斜視図であり、(a)は携帯電話の筺体同士を開いた状態、(b)は携帯電話端末の筺体同士を閉じた状態である。 本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスの実施形態の一例を示す平面図である。 本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスの実施形態の他の例を示す平面図である。 防水チューブに金属管と防水キャップを取り付ける際の斜視図である。 防水チューブに金属管と防水キャップを取り付ける際の断面図である。 図2または図3の細径同軸ケーブルハーネスを筐体に取り付けた状態を示す断面図である。
以下、本発明に係る細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法の実施形態の例について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の細径同軸ケーブルハーネスは、例えば、図1に示すような携帯電話1などの機器の相対的にスライドする筐体2,3内の基板に接続されている。この携帯電話1では、一方の筺体2にディスプレイが設けられ、他方の筺体3にキー操作部が設けられている。
図2に示すように、細径同軸ケーブルハーネス11は、複数本(40〜50本)の細径同軸ケーブル12を有するもので、これらを複数の群に分けて束ねた複数(本実施形態では2つ)の束部10が設けられている。細径同軸ケーブルハーネス11の両端の端末部分では、細径同軸ケーブル12が平面状に配列され、携帯電話1の筐体2及び筐体3内の配線基板への接続のためのコネクタ13が取り付けられて成端処理されている。
細径同軸ケーブル12は、中心軸に直交する径方向の断面において、中心から外側に向かって、中心導体、内部絶縁体、外部導体、外被を有する構成であり、それぞれの端部では、端末処理が施されて、外部導体、内部絶縁体、中心導体が段階的に所定長さに露出され、コネクタ13に接続されている。また、細径同軸ケーブルハーネス11には、複数本の細径同軸ケーブル12の他に、外部導体のない細径絶縁ケーブルが含まれていても良い。なお、図面では、細径同軸ケーブル12の本数を少なく示して簡略化している。
本発明でいう細径同軸ケーブル12は、AWG(American Wire Gauge)の規格によるAWG40よりも細い同軸ケーブルである。AWG44よりも細い極細同軸ケーブルを用いるのが望ましい。これにより、細径同軸ケーブルハーネス11は、曲がり易く、筐体2及び筐体3がスライドするときの抵抗を小さくすることができる。また、複数本の細径同軸ケーブル12を束ねて複数の束部10を形成したときに、束部10の厚さを薄くすることができ、限られた配線スペースでの高密度配線を可能とする。
細径同軸ケーブルハーネス11の各束部10では、複数本の細径同軸ケーブル12がそれぞれ防水チューブ21に挿通されており、防水チューブ21によって各細径同軸ケーブル12同士の位置関係が変化し得る程度に束ねられている。この防水チューブ21は、優れた防水性を有するもので、例えば、フッ素樹脂、ポリオレフィンあるいはシリコーンゴム等の軟質の樹脂またはこれらの多孔体から形成されている。
各束部10は、それぞれ20本程度の細径同軸ケーブル12を含むものである。細径同軸ケーブル12がAWG46の細さであり、一つの束部10の細径同軸ケーブル12が20本の場合は、防水チューブ21の中に細径同軸ケーブル12を挿通させて束とすると、防水チューブ21の外径は1.9mm程度に収めることができる。
各束部10の両端部では、それぞれの防水チューブ21の端部に共通の防水キャップ14が水密的に一括して接続されている。防水キャップ14には、複数の防水チューブ21に対応した複数の挿通孔16(図4参照)が形成されており。これらの挿通孔16の内側に防水キャップ14が取り付けられている。また、防水チューブ21に挿通された各束部10の細径同軸ケーブル12も、防水キャップ14の挿通孔16に挿通されている。
図2の細径同軸ケーブルハーネス11は、2つの束部10の両端に一つずつ防水キャップ14が接続されている。防水キャップ14より端部側では、2つの束部10の防水チューブ21から延びた複数本の細径同軸ケーブル12が露出されてまとめて平面状に並列され、一端につき一つのコネクタ13が接続されている。
この他の例として、図3の細径同軸ケーブルハーネス11aは、2つの束部10の防水チューブ21から延びた複数本の細径同軸ケーブル12が、各束部10の群に分けられたまま、それぞれが平面状に並列されて、群ごとに別々のコネクタ13aに接続されている。また、束部10の群ごとに細径同軸ケーブル12の長さを変えてもよい。
図2の形態とするか、図3の形態とするかは、筐体2,3内での配線の要求に応じて適宜選択できる。また、細径同軸ケーブルハーネスの一端を図2の形態とし、他端を図3の形態としてもよい。
次に、防水チューブ21への防水キャップ14の取り付け構造と、その取り付け方法について説明する。
図4に示すように、各防水チューブ21にそれぞれ所望の本数ずつの細径同軸ケーブル12の群を挿通させた状態で、細径同軸ケーブル12の群ごとに、端部側から金属管17の内側に挿通させる。金属管17は、図5にも示すように防水チューブ21の端部の内側に挿入して取り付けるものである。金属管17の外径は、防水チューブ21の内径以上であるとよい。例えば、防水チューブ21が、内径1.5mm、外径1.9mmである場合、金属管17は、内径1.5mm、外径1.7mmとするとよい。このような金属管17を防水チューブ21に挿入することにより、防水チューブ21は径方向外側に押し広げられて弾性変形し、金属管17の外周面に密着する。
また、金属管17の一端には径方向外側に突出した鍔部18が形成されている。金属管17を防水チューブ21内に挿入したときにこの鍔部18が防水チューブ21の端面に係止され、これにより防水チューブ21に対する金属管17の長さ方向の位置決めがなされる。
防水キャップ14は、シリコーンゴム等の弾性樹脂材料からなり、防水チューブ21の端部の外周に取り付けられる。防水キャップ14の挿通孔16は、例えば内径2.0mmであり、金属管17が挿入された防水チューブ21の外周に取り付けることで、防水チューブ21を内径側へ押圧する。すなわち、防水チューブ21の端部は、金属管17と防水キャップ14により内外から押圧されることで厚さ方向に挟まれて圧縮される。これにより、防水チューブ21に対して防水キャップ14が水密的に接続される。
また、防水キャップ14の断面外形は長円形状であり、防水キャップ14の外周には、挿通孔16の軸方向でみて中央の部分に、挿通孔16の軸方向と直交する方向に突出した突条15が周方向に連続して形成されている。筐体に防水キャップ14が取り付けられる箇所は、防水キャップ14を取り囲む壁面に囲まれた凹部である。凹部の断面は防水キャップ14の断面よりやや小さく、凹部に防水キャップ14が圧入されて細径同軸ケーブルハーネス11が筐体に水密に取り付けられる。防水キャップ14の突条15は、防水キャップ14が取り付けられる筐体の凹部2a、3a(図6参照)に圧接されて潰れることで、防水キャップ14と筐体とより確実に水密にすることができる。突条15は、防水キャップ14に一体的に成型されているので、別途Oリングを使用する場合よりもコストを抑えることができる。
防水チューブ21は、シリコーンゴム等の軟質の樹脂からなるものであるので、内径及び外径を所定の寸法に製造しようとしても、寸法誤差が生じやすい。しかし、肉厚は正確な寸法が得られやすいので、防水チューブ21の肉厚のばらつきは比較的少ない。金属管17の外径と防水キャップ14の挿通孔16の内径との差を防水チューブ21の肉厚より小さく設定することで、防水チューブ21の肉厚のばらつきが少ないので、防水チューブ21を厚さ方向に確実に圧縮させることができて水密性を得やすくなる。
防水チューブ21への防水キャップ14の好ましい取り付け手順は、まず、図5に示すように細径同軸ケーブル12の群を挿通させた防水チューブ21を防水キャップ14の挿通孔16に通して、防水キャップ14を防水チューブ21の端部より長さ方向内側に配置させる。そして、細径同軸ケーブル12の群を端部から金属管17の内側に挿通させ、金属管17を防水チューブ21の端部の内側に圧入する。この状態で、防水キャップ14を防水チューブ21の端部まで移動させる。このとき、防水チューブ21の端部の外径は防水キャップ14の挿通孔16の内径より大きくなっているので、防水キャップ14の挿通孔16が広がりながら防水チューブ21の端部までスライド移動する。
このような手順により、防水チューブ21の端部を厚さ方向に圧縮して防水キャップ14を水密的に取り付けることが容易である。また、この防水キャップ14の取り付けは、複数の防水チューブ21に対して一括して行うことができる。
なお、細径同軸ケーブル12へのコネクタ13の接続は、細径同軸ケーブル12を防水チューブ21、防水キャップ14、金属管17のそれぞれに通した後に行うとよい。
携帯電話1やカメラを構成する筐体2及び筐体3に細径同軸ケーブルハーネス11を装着するには、まず、コネクタ13を細径同軸ケーブル12に取り付ける前に、複数本の細径同軸ケーブル12を防水チューブ21、防水キャップ14、金属管17に通して組み付けておく。次いで、図6に示すように、防水チューブ21より端部側で露出した細径同軸ケーブル12を筐体2の挿通孔2bと筐体3の挿通孔3bにそれぞれ通し、筐体2の凹部2aと筐体3の凹部3aに、それぞれ束部10の端部の防水キャップ14を嵌め込む。凹部2a,3aは、平面視長円形状である。防水キャップ14の外周に設けられた突条15は、凹部2a,2bにより圧接されて潰れることで、防水キャップ14と筐体2,3との水密が図られる。防水キャップ14と防水チューブ21は水密的に接続されているので、細径同軸ケーブルハーネス11を伝って筐体2または筐体3の内部(コネクタ13側)に水が浸入することがない。
図6は、筐体2及び筐体3の一部を厚さ方向に断面視したものであり、複数の束部10のうち一つのみが示されているが、この図面の奥行き方向には他の束部10が存在している。すなわち、細径同軸ケーブルハーネス11を構成する細径同軸ケーブル12の各群が、筐体2及び筐体3のスライドする面方向に並んで配列されている。これにより、細径同軸ケーブルハーネスを構成する全ての細径同軸ケーブルを一つに束ねて防水チューブに通す場合よりも、筐体2及び筐体3の間で薄く配線することが可能となる。また、防水チューブ21の端部に防水キャップ14が水密的に一括して接続されているので、防水キャップ14の断面外形も薄くすることができる。これにより、筐体2及び筐体3の凹部2a,2bの高さHを低くすることができる。
このように、本実施形態の細径同軸ケーブルハーネス11によれば、良好な防水性を確保しながら薄く配線でき、筐体2,3の薄い取り付け箇所にも防水キャップ14を取り付けて配線することができる。そして、筐体2,3を薄くすることもできる。
また、細径同軸ケーブルハーネス11は、両端のコネクタ13によって筐体2及び筐体3内の配線基板などに容易に接続することができる。また、細径同軸ケーブル12はシールド性が良好でありノイズ特性に優れているため、安定した信号伝送を行うことができる。
また、防水をOリングで得ようとすると、Oリングは高価な部材であるのでコストアップとなる。本実施形態ではOリングを使用する必要がないので、コストアップを招くことなく、良好な防水構造を得ることができる。Oリングを用いる場合では、防水キャップ14にOリングの装着溝を形成する必要があるが、本実施形態ではそれも不要である。また、Oリングは、装着側の外径に対応した径のものを選択して用意しなければならず、しかも、外形が円形の部材以外には使用が制限されるが、本実施形態ではOリングが不要であるので、防水キャップ14の形状の制限がない。したがって、接続する筺体2,3側に対応させて防水キャップ14を薄い外形とすることができ、薄く狭隘な箇所にも配線可能としつつ良好な防水構造を得ることができる。
また、細径同軸ケーブルハーネス11は、その束部10を、例えば、モノフィラメント繊維を筒状に編み込んだ編組スリーブによって束ねたり、防水チューブ21よりも滑りのよいバンドルテープや糸を螺旋状に巻き付けて束ねても良く、このようにすると、防水チューブ21への挿入作業の円滑化を図ることができる。
なお、本実施形態は、コネクタ13を装着せずに、細径同軸ケーブルハーネス11の細径同軸ケーブル12を配線基板へ直接またはFPC(Flexible Printed Circuits)等を介して接続する場合にも適用可能である。
細径同軸ケーブル12を配線基板に直付けする場合には、並列させた細径同軸ケーブル12の端末を配線基板に対してフィルムなどで仮止めし、細径同軸ケーブル12の端末の中心導体を配線基板の接続端子に半田付けで接続すればよい。また、端末部分で露出された外部導体は、グランドバーに接続する。このようにすると、細径同軸ケーブル12の各外部導体をグランドバーによってまとめて容易に接地させ、良好なシールド効果を得ることができる。また、各細径同軸ケーブル12の配列ピッチを良好に固定することができる。
また、本発明にかかる他の実施形態として、弾性材料からなる防水キャップ14の代わりに硬質樹脂からなる樹脂ブロックを用いることもできる。その場合、樹脂ブロックの挿通孔の内径は防水チューブより小さくし、防水チューブの端部を樹脂ブロックの挿通孔に圧入する形態として、防水チューブと樹脂ブロックとを水密的に接続する。そして、樹脂ブロックにおける防水チューブとの接続側と反対側の面に防水接着テープを設けて、筐体の凹部に樹脂ブロックを嵌合させつつ、凹部の内側に防水接着テープを接着して、樹脂ブロックと筐体との水密性を確保する。
樹脂ブロックの材質は、例えば、ABS、ポリカーボネートあるいはポリアセタールなどの硬質樹脂であり、防水接着テープは、例えば、ポリエステルからなるフィルムを基材とし、この基材の表裏面に接着剤を積層させたものである。この基材に積層させる接着剤としては、例えば、アクリル系又はブチルゴム系の接着剤が好ましい。
1:携帯電話、2,3:筺体、2a,3a:凹部、10:束部、11:細径同軸ケーブルハーネス、12:細径同軸ケーブル、13:コネクタ、14:防水キャップ、15:突条、16:挿通孔、17:金属管、21:防水チューブ

Claims (6)

  1. 複数本の細径同軸ケーブルと、複数の防水チューブと、複数の挿通孔を有する防水キャップとを備え、
    複数本の前記細径同軸ケーブルは、端末部分以外の少なくとも一部が複数の群に分けられ、各前記群が、それぞれ前記防水チューブに挿通されて各前記細径同軸ケーブル同士の位置関係が変化し得る程度に束ねられ、それぞれ前記挿通孔に挿通されており、
    複数の前記防水チューブの端部に前記防水キャップが水密的に一括して接続されていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  2. 請求項1に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記防水チューブの内側に金属管が圧入され、
    前記防水キャップが弾性材料からなり、前記防水チューブが前記防水キャップと前記金属管とにより厚さ方向に挟まれて圧縮されていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  3. 請求項1または2に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記防水キャップが弾性材料からなり、前記防水キャップの外周には前記挿通孔の軸方向と直交する方向に突出した突条が形成されていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    複数本の前記細径同軸ケーブルの少なくとも一端側に、コネクタが取り付けられていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  5. 複数本の細径同軸ケーブルと、複数の防水チューブと、複数の挿通孔を有する防水キャップとを備えた細径同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
    複数本の前記細径同軸ケーブルの端末部分以外の少なくとも一部を複数の群に分け、
    各前記群を、それぞれ前記防水チューブに挿通させて各前記細径同軸ケーブル同士の位置関係が変化し得る程度に束ねて、前記挿通孔に挿通させ、
    複数の前記防水チューブの端部に前記防水キャップを水密的に一括して接続することを特徴とする細径同軸ケーブルハーネスの製造方法。
  6. 請求項5に記載の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
    前記防水キャップが弾性材料からなり、
    前記防水チューブの内側に金属管を圧入して、前記防水チューブを前記防水キャップと前記金属管とにより厚さ方向に挟んで圧縮することを特徴とする細径同軸ケーブルハーネスの製造方法。
JP2010097921A 2010-04-21 2010-04-21 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5408021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010097921A JP5408021B2 (ja) 2010-04-21 2010-04-21 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010097921A JP5408021B2 (ja) 2010-04-21 2010-04-21 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011228169A true JP2011228169A (ja) 2011-11-10
JP5408021B2 JP5408021B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=45043295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010097921A Expired - Fee Related JP5408021B2 (ja) 2010-04-21 2010-04-21 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5408021B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012124014A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 細径ケーブルハーネス
WO2012093666A1 (ja) * 2011-01-06 2012-07-12 株式会社フジクラ ワイヤーハーネス
JP2013247111A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Itei Kofun Yugenkoshi 少なくとも2つに結束されたワイヤ群を有するフレキシブル回路ケーブル

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004720A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水フラットケーブル
JP2009206043A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 細径同軸ケーブルハーネスおよび細径同軸ケーブル接続構造
JP2009283879A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Junkosha Co Ltd 封止部材付ケーブル
JP2010092621A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004720A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水フラットケーブル
JP2009206043A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 細径同軸ケーブルハーネスおよび細径同軸ケーブル接続構造
JP2009283879A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Junkosha Co Ltd 封止部材付ケーブル
JP2010092621A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012124014A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 細径ケーブルハーネス
WO2012093666A1 (ja) * 2011-01-06 2012-07-12 株式会社フジクラ ワイヤーハーネス
JP2012142239A (ja) * 2011-01-06 2012-07-26 Fujikura Ltd ワイヤーハーネス
JP2013247111A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Itei Kofun Yugenkoshi 少なくとも2つに結束されたワイヤ群を有するフレキシブル回路ケーブル

Also Published As

Publication number Publication date
JP5408021B2 (ja) 2014-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4341718B2 (ja) 細径同軸ケーブルハーネスおよび細径同軸ケーブル接続構造
US8546697B2 (en) Bundled flexible circuit board based flat cable with water resistant section
TWI234909B (en) Manufacture method for electrical connector and terminal core base thereof
JP2014519137A (ja) 細径ケーブルハーネス及びその製造方法
JP2010097851A (ja) 細径同軸ケーブルハーネス及びその接続構造
JP5408021B2 (ja) 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法
KR20120088531A (ko) 소직경 동축 케이블 하니스 및 그 제조 방법
US20080236889A1 (en) Connection Structure for Small Diameter Shielded cable
WO2012105075A1 (ja) 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法
JP5803118B2 (ja) 細径ケーブルハーネス
JP5568136B2 (ja) ケーブルアセンブリの製造方法
TW202002441A (zh) 理線裝置及理線方法
KR200464835Y1 (ko) 세경 동축 케이블 하니스 및 세경 동축 케이블 하니스로 접속된 하우징
JP5663960B2 (ja) 細径同軸ケーブルハーネス
JP5463953B2 (ja) 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法
KR200466631Y1 (ko) 소경 동축 케이블 하네스
JP5304773B2 (ja) 細径ケーブルハーネス
JP2008108476A (ja) 多心同軸ケーブル及びその製造方法
CN107546558B (zh) 用于电子配件的连接器组件
JP2009224101A (ja) 細径同軸ケーブルハーネス
JP5229198B2 (ja) 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法
JP2011060466A (ja) 細径同軸電線ハーネス及び基板付き細径同軸電線ハーネス
JP2012256566A (ja) 細径ケーブルハーネス
KR20210088938A (ko) 카메라 케이블 조립 구조
JP2012256564A (ja) 細径ケーブルハーネス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111020

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131021

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees