JP2011226919A - 放射線断層撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便にボリューム領域を指定することができる放射線断層撮影装置を提供する。
【解決手段】本発明の構成によれば、MIP画像aを生成するMIP画像生成部22を備えている。本発明の構成は、このMIP画像aに対してROIの指定を入力できるようになっており、この指定入力に基づいてROIが決定される。このように、術者は単一のMIP画像aについて指定選択するだけでROIが設定できるので、従来のように断層画像を見比べてROIを指定する必要がなくなり、術者の操作は簡便なものとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体から放射される消滅放射線を検出して、被検体内の放射線薬剤分布のイメージングを行う放射線断層撮影装置に係り、特に、3次元的な関心領域であるボリューム領域を指定することができる放射線断層撮影装置に関する。
医療機関には、放射性薬剤の分布をイメージングする放射線断層撮影装置が配備されている。このような放射線断層撮影装置の具体的な構成について説明する。従来の放射線断層撮影装置は、放射線を検出する放射線検出器が円環状に並んで構成される検出器リングが備えられている。この検出器リングは、被検体内の放射性薬剤から互いに反対方向に発する一対の放射線(消滅放射線対)を検出する(特許文献1、特許文献2参照)。
この様な放射線断層撮影装置には、被検体の関心領域を設定できるようになっているものがある。具体的には、放射線断層撮影装置の表示部における画面上で被検体の像の一部を選択すると、その囲まれたその部分が関心領域として設定されるようになっている。これにより術者は、被検体の像に写り込む放射性薬剤の集積部を選択して、その部分を関心領域とすることができる。そして、放射線断層撮影装置は、この関心領域内での画像解析を行い、その結果を術者に表示するようになっている。
放射線断層撮影装置には、関心領域を立体的に選択できるようになっているものもある。すなわち、図10に示すように、被検体の放射性薬剤の分布がイメージングされたコロナル像、サジタル像、トランスバース像の3画像について上述の関心領域Rの設定を2次元的に行うと、放射線断層撮影装置は、この3とおりの関心領域Rの指定を基に、関心領域Rを立体的に把握して、3次元的なボリューム領域Vを取得し、このボリューム領域V内での画像解析ができるようになっている。
また、放射線断層撮影装置は、最大輝度投影画像を生成できるようになっている。最大輝度投影画像は、3次元的な被検体の放射性薬剤の分布を示す輝度が3次元的に配列した3次元マップをある平面に投影した画像であり、3次元マップを投影するときに、最も高い輝度を選択しながら生成された2次元画像である。この最大輝度投影画像は、被検体の大まかな放射性薬剤の分布を全身に亘って観察できるので、診断によく用いられる。
特開2002−236910号公報 特表2008−514261号公報
しかしながら、従来の放射線断層撮影装置には、次のような問題点がある。すなわち、従来の放射線断層撮影装置において関心領域を指定しようとすると、術者の操作は煩雑となる。すなわち、関心領域を指定するのにどの断層像を使用するかをまず決定しなければならないのである。コロナル像を例にとって説明すると、術者は、連続したコロナル像に写り込んだ放射性薬剤の集積部を見比べて、集積部が写り込んだコロナル像のうちの1枚を選択して関心領域の指定を行わなければならない。術者は、関心領域の指定の度にコロナル像を比較してどれを用いるか検討しなければならず、関心領域の指定が煩雑なものとなる。この様な問題は、サジタル像、トランスバース像についても生じる。
また、従来の構成によれば、関心領域の指定が不正確となる。この問題をコロナル像を例にとって説明する。コロナル像の生成に用いられる消滅放射線対の検出数(カウント数)は、被検体全身の放射性薬剤の分布のマッピングに使用されるカウント数よりも遙かに少ない。この僅かなカウント数で生成されたコロナル像は、S/N比が低く、シグナルに対して多くのノイズ成分を含んでいる。従って、放射性薬剤の集積部はコロナル像において不鮮明となっており、放射性薬剤の集積部とそうでない部分との境目がぼやけてしまっている。この状態で関心領域を指定するのは難しく、指定された関心領域が必ずしも放射性薬剤の集積部を的確に指定したものであるとは限らなくなるのである。この様な問題は、サジタル像、トランスバース像についても生じる。
また、従来の構成によれば、ボリューム領域を指定する場合にも不具合がある。すなわち、術者は、単一のボリューム領域を指定するのにコロナル像、サジタル像、およびトランスバース像の3とおりの関心領域を指定しなければならず、煩雑である。
また、従来の構成によれば、ボリューム領域の指定が不正確となる。この問題点をコロナル像を例にとって説明する。従来構成によれば、選ばれたコロナル像のみがボリューム領域の指定に利用され、他のコロナル像は領域の指定に加味されない。連続したコロナル像に亘って写り込んでいる放射性薬剤の集積部の形状は、同一ではなく、連続的に変化している。従って、これらのコロナル像のうちの1枚だけで関心領域を指定してしまうと、指定された関心領域は、その1枚のコロナル像にとって最適であるだけであり、他のコロナル像にとって、この関心領域の指定が最適であるとは限らない。このことは、ボリューム領域の指定にとって術者の関心領域の指定が最適でない可能性があることも意味しており、術者のボリューム領域の指定は、必ずしも放射性薬剤の集積部を的確に指定したものであるとは限らなくなるのである。この様な問題は、サジタル像、トランスバース像についても生じる。
本発明はこの様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡便かつ正確にボリューム領域を指定することができる放射線断層撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線断層撮影装置は、放射線を検出する放射線検出器が円環状に配列されることにより構成される消滅放射線対を検出する検出器リングと、検出器リングの出力する検出信号を基に、消滅放射線対の発生位置をイメージングする画像生成手段と、画像生成手段が出力する複数枚の断層画像を基に、被検体における消滅放射線対の発生強度を示す値が3次元的に配列されたマトリックスを横切る直線上に位置するマトリックスの各値のうちで消滅放射線の発生が最も多いことを示す最大値を選択して選択された最大値をある投影面に投影し、この動作を異なる直線について繰り返すことにより投影面上に各直線に係る最大値を示す画素が配列された最大輝度投影画像を生成する最大輝度投影画像生成手段と、最大輝度投影画像を表示する表示手段と、術者による最大輝度投影画像上の関心領域の指定を入力させる関心領域指定入力手段と、関心領域指定入力手段の入力を基に最大輝度投影画像における関心領域を設定する関心領域設定手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明によれば、最大輝度投影画像を生成する最大輝度投影画像生成手段を備えている。この最大輝度投影画像は、被検体全身における放射性薬剤の分布を大まかに知ることができる画像である。本発明は、この最大輝度投影画像に対して関心領域の指定を入力できるようになっており、この指定入力に基づいて関心領域が決定される。このように、術者は単一の最大輝度投影画像について指定選択するだけで関心領域が設定できるので、従来のように断層画像を見比べて関心領域を指定する必要がなくなり、術者の操作は簡便なものとなる。
最大輝度投影画像は、複数枚の断層画像を基に生成されているので、画像の生成に使用される消滅放射線対の検出数は断層画像の各々に比べて多くなっている。従って、最大輝度投影画像は、断層画像に比べてS/N比が高くなっている。つまり、最大輝度投影画像において、放射性薬剤の集積部とそうでない部分との境目は明瞭となっているので、関心領域を確実に指定することができる。
また、上述の放射線断層撮影装置において、最大輝度投影画像生成手段は、投影方向の異なる複数の最大輝度投影画像を生成するとともに、関心領域設定手段は、術者による関心領域の指定を複数の最大輝度投影画像に適用して、3次元的な関心領域を設定すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明をボリューム領域の設定に適用させた態様を表している。上述のように構成すれば、術者は単一の最大輝度投影画像について指定選択するだけで関心領域が設定できるので、従来のようにコロナル像、サジタル像、およびトランスバース像の3とおりの関心領域を指定してボリューム領域を設定する必要がなくなり、術者の操作は簡便なものとなる。
上述のように構成すれば、被検体の全体像を把握しながらボリューム領域を設定できるので、被検体像のごく一部の形状を示すだけである3種類の断層画像(コロナル像、サジタル像、およびトランスバース像)を1枚ずつ用いてボリューム領域を指定する従来装置よりも正確なボリューム領域の指定が行える。
また、上述の放射線断層撮影装置において、指定された関心領域を解析して関心領域における値の最大値、最小値、平均値、および偏差を取得する領域解析手段を備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の領域解析手段の具体的な構成を示したものとなっている。上述のように関心領域を解析すれば、診断に必要な情報が確実に取得することができる。
また、上述の放射線断層撮影装置において、関心領域設定手段は、術者が最大輝度投影画像の画素を選択すると、この選択された画素を含むとともに、画素値が閾値以上の画素から構成される画素塊を関心領域に設定すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の関心領域の指定をより具体的なものとした構成を示している。術者が最大輝度投影画像の画素を選択すると、自動的に画素塊を関心領域とするような構成とすれば、術者が領域を指定しなくても関心領域が設定できるので、術者の操作は更に簡便なものとなる。
また、上述の放射線断層撮影装置において、最大輝度投影画像生成手段は、関心領域指定入力手段により術者が指定した関心領域について最大輝度投影画像を再生成すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、最大輝度投影画像生成手段の具体的な構成について示している。最大輝度投影画像は、一般に被検体の全身を表したものとなっているので、表示手段に写り込む関心領域の大きさが小さすぎる場合がある。上述の構成によれば、関心領域が表示手段上で小さすぎる場合は、一度関心領域を最大輝度投影画像上で指定して、これを基に、関心領域が拡大された最大輝度投影画像が生成される。これにより、術者は、詳細に参照したい被検体の部分が表示手段に大きく写し出された最大輝度投影画像を参照しながら関心領域の指定を行うことができるので、術者はより正確に関心領域を指定することができる。
実施例1に係る放射線断層撮影装置の構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係るMIP画像生成部について説明する斜視図である。 実施例1に係るMIP画像を説明する平面図である。 実施例1に係る放射線検出器の構成を説明する斜視図である。 実施例1に係る検出器リングの構成を説明する平面図である。 実施例1に係る検出器リングの構成を説明する斜視図である。 実施例1に係る放射線断層撮影装置の動作を説明するフローチャートである。 実施例1に係る放射線断層撮影装置の動作を説明する模式図である。 本発明の1変形例に係る放射線断層撮影装置の動作を説明する模式図である。 従来構成の放射線断層撮影装置の構成を説明する模式図である。
<放射線断層撮影装置の構成>
以下、本発明に係る放射線断層撮影装置の各実施例を図面を参照しながら説明する。実施例1におけるγ線は、本発明の放射線の一例である。図1は、実施例1に係る放射線断層撮影装置の構成を説明する機能ブロック図である。実施例1に係る放射線断層撮影装置9は、被検体Mを載置する天板10と、天板10をその長手方向(z方向)から導入させる開口を有するガントリ11と、ガントリ11の内部に設けられた天板10をz方向に導入させるリング状の検出器リング12とを備えている。検出器リング12に設けられた開口は、z方向(天板10の長手方向、被検体Mの体軸方向)に伸びた円筒形となっている。したがって、検出器リング12自身もz方向に延伸している。
天板10は、ガントリ11(検出器リング12)の開口をz方向から貫通するように設けられているとともに、z方向に沿って進退自在となっている。この様な天板10の摺動は、天板移動機構15によって実現される。天板移動制御部16は、天板移動機構15を制御する天板移動制御手段である。天板10は、その全域が検出器リング12の外側に位置している位置から摺動して、検出器リング12の開口にその一方側から導入されるとともに、検出器リング12の内部を貫通して、検出器リング12の開口のもう一方側から突き出ることができる。
ガントリ11の内部には、被検体Mから放射される消滅γ線対を検出する検出器リング12が備えられている。この検出器リング12は、被検体Mの体軸方向に伸びた筒状であり、そのz方向の長さは、26cm程度である。クロック19は、検出器リング12にシリアルナンバーとなっている時刻情報を送出する。検出器リング12から出力される検出データは、γ線をどの時点で検出されたかという時刻情報が付与され、後述の同時計数部20に入力されることになる。
同時計数部20には、検出器リング12から出力された検出データが送られてきている。検出器リング12に同時に入射した2つのγ線は、被検体内の放射性薬剤に起因する消滅γ線対である。同時計数部20は、検出器リング12を構成するシンチレータ結晶のうちの2つの組み合わせ毎に消滅γ線対が検出された回数をカウントし、この結果を画像生成部21に送出する。なお、同時計数部20による検出データの同時性の判断は、クロック19によって検出データに付与された時刻情報が用いられる。画像生成部21は、本発明の画像生成手段に相当する。
画像生成部21では、同時計数部20の出力を基に消滅γ線対の発生位置がマッピングされた断層画像を取得する。同時計数部20の出力した検出データは、消滅γ線対を検出した2つのシンチレータ結晶の位置関係と、2つのシンチレータ結晶の組合せ毎に記憶される消滅放射線対検出の回数およびの消滅放射線対エネルギー強度を表している。画像生成部21は、これらの情報から被検体Mの内部における消滅γ線対の発生強度をマッピングして断層画像を生成するのである。
MIP画像生成部22は、画像生成部21が生成した複数の断層画像からMIP画像aを生成する。MIP画像aは、被検体Mにおける消滅γ線対の発生強度を示す値が3次元的に配列されたマトリックスを横切る直線上に位置するマトリックスの各値のうちで消滅γ線の発生が最も多いことを示す最大値を選択して選択された最大値をある投影面に投影し、この動作を異なる直線について繰り返すことにより生成され、投影面上に各直線に係る最大値を示す画素が配列された画像である。MIP画像aは、本発明の最大輝度投影画像に相当する。MIP画像生成部22は、本発明の最大輝度投影画像生成手段に相当する。
このMIP画像aについて説明する。例として、天板10を投影面としたときのMIP画像aの取得方法について説明する。説明に当たってまず、図2に示すように、画像生成部21が生成したコロナル画像を仮想的に天板長手方向に配列することにより、画素値(消滅γ線の発生強度を示す値)が3次元的に配列されたマトリックスdを考える。このマトリックスdには、被検体Mの全身が収まることになる。そして、直線Lは、天板10と直交し、点pで天板10と交わる直線であるとする。
MIP画像生成部22は、マトリックスdを横切る直線Lについて、最大の画素値を選択する。具体的には、MIP画像生成部22は、マトリックスdの有する画素のうち、図2において斜線で示す直線L上に存する各画素のうち、最大の輝度を有する画素nを選択する。MIP画像生成部22は、この画素nの画素値をMIP画像における天板10の点pを示す位置に配置する。
MIP画像生成部22は、天板10の点pを移動させながら同様の動作を繰り返し、その度毎に直線Lを変更しながら最大輝度を有する画素を選択する。直線Lは、変更されながらも常に天板10に直交している。選択された画素の画素値は生成中のMIP画像に次々と配置され、各直線Lについて最大値が配列されたMIP画像aが生成される。MIP画像aは、図3に示すように、被検体Mを天板10に投影したような形状をしている。なお、MIP画像生成部22は、天板10以外を投影面として、同様なMIP画像aを生成することができる。つまり、MIP画像生成部22は、任意の方向から被検体Mを投影したときのMIP画像aを生成することができる。取得されたMIP画像aは、表示部36に表示される。表示部36は、本発明の表示手段に相当する。
ROI設定部23は、関心領域(ROI:Region of Interest)の形状を決定し、VOI設定部24は、ボリューム領域(VOI:Volume of Interest)の形状を決定する目的で設けられている。また、領域解析部25は、ROIやVOIについて画像解析を行う目的で設けられている。これらの詳細な動作については後述のものとする。ROI設定部23は、本発明の関心領域設定手段に相当し、領域解析部25は、本発明の領域解析手段に相当する。
検出器リング12を構成する放射線検出器1の構成について簡単に説明する。図4は、実施例1に係る放射線検出器の構成を説明する斜視図である。放射線検出器1は、図4に示すように放射線を蛍光に変換するシンチレータ2と、蛍光を検出する光検出器3とを備えている。そして、シンチレータ2と光検出器3との介在する位置には、蛍光を授受するライトガイド4が備えられている。
シンチレータ2は、シンチレータ結晶が3次元的に配列されて構成されている。シンチレータ結晶Cは、Ceが拡散したLu2(1−X)2XSiO(以下、LYSOとよぶ)によって構成されている。そして、光検出器3は、どのシンチレータ結晶が蛍光を発したかという蛍光発生位置を特定することができるようになっているとともに、蛍光の強度や、蛍光の発生した時刻をも特定することができる。また、実施例1の構成のシンチレータ2は、採用しうる態様の例示にすぎない。したがって、本発明の構成は、これに限られるものではない。
検出器リング12の構成について説明する。実施例1によれば、図5に示すように100個前後の放射線検出器1がz方向に垂直な平面上の仮想円に配列することで1つの単位リング12bが形成される。この単位リング12bが図6に示すように、z方向に配列されて検出器リング12が構成される。
なお、放射線断層撮影装置9は、各部を統括的に制御する主制御部41を備えている。この主制御部41は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより、各部16,19,20,21,22,23,24を実現している。なお、上述の各部はそれらを担当する制御装置に分割されて実現されてもよい。操作卓35は、術者の放射線断層撮影装置に関する種々の指示を入力させる目的で設けられている。操作卓35は、本発明の関心領域指定入力手段に相当する。設定記憶部37は、放射線断層撮影装置9の制御に関するパラメータ等の一切を記憶する。
<放射線断層撮影装置の動作>
次に、実施例1に係る放射線断層撮影装置の動作について説明する。実施例1の放射線断層撮影装置9で検査を行うには、図7に示すように、まず被検体Mが天板10に載置され(被検体載置ステップS1),被検体Mの放射性薬剤分布が示された断層画像が生成される(断層画像生成ステップS2)。そして、断層画像を基にMIP画像aが生成され(MIP画像生成ステップS3),術者がMIP画像aを基に関心領域の指定を行う(ROI指定入力ステップS4)。続いて、術者の指定を基に関心領域が設定され(ROI設定ステップS5),設定されたROIを基にボリューム領域が設定される(VOI設定ステップS6)。最後に、関心領域またはボリューム領域の解析が行われて(領域解析ステップS7),検査は終了となる。以下、各ステップの詳細について順を追って説明する。
<被検体載置ステップS1,断層画像生成ステップS2>
放射性薬剤が注射された被検体Mは、天板10に載置される。術者が操作卓35を通じて消滅γ線の検出開始を指示すると検出器リング12は、消滅γ線対の検出を開始する。以降、天板10を検出器リング12の中心軸方向に移動させながら消滅γ線対の検出が続けられ、取得された検出データは同時計数部20を通じて画像生成部21に送出される。画像生成部21は、検出データを基に被検体Mを輪切りにしたコロナル像が写り込んだ断層画像を被検体Mの各裁断位置において生成する。
<MIP画像生成ステップS3>
各断層画像は、MIP画像生成部22に送出される。MIP画像生成部22は、術者が操作卓35を通じて予め設定しておいた投影面に被検体Mの放射線薬剤分布を投影して、MIP画像aを生成する。生成されたMIP画像aは、表示部36に表示される。
<ROI指定入力ステップS4,ROI設定ステップS5>
術者は、操作卓35を通じて表示部36に表示されたMIP画像aに関心領域(ROI)を設定する。具体的には図8に示すように、術者が操作卓35を通じてMIP画像aに写り込んでいる放射性薬剤の集積部pを表示部36の画面上のポインタで囲むことによりROIの指定がなされる。術者の入力はROI設定部23に送出される。ROI設定部23は、術者の入力に基づいて、術者がポインタで囲んだ領域をROIに設定する。
また、ROI設定部23が行うROI設定において、MIP画像a上で術者が囲んだ部分に含まれる画素のうち、閾値以上の画素値を有する画素のみを選択してROIを設定するようにしてもよい。
<VOI設定ステップS6>
ROI設定部23の設定したROIの位置情報は、VOI設定部24に送出される。VOI設定部24には、MIP画像生成部22より、術者がROIの指定に用いられたMIP画像aとは投影方向の異なるMIP画像aが複数枚送られてきている。これらMIP画像aは、投影面が互いに異なっており、様々な方向についてのMIP画像となっている。従って、これらMIP画像aの全てには図8で示した集積部pが写り込んでいる。VOI設定部24は、形を変えながらMIP画像aの各々に写り込んでいる集積部pを全てのMIP画像aについて認識して、自動的にROIを設定する。このように、術者がMIP画像aの一枚についてROIを設定すると、他のMIP画像aについてROIが自動的に設定されるのである。このように、ROI設定部23が術者によるROIの指定を複数のMIP画像aに適応して、VOIが設定される。
VOI設定部24は、複数のMIP画像aに亘って設定されたROIにより、集積部pの3次元的な形状を認識して、立体的な関心領域であるVOIを設定する。このVOIの位置情報は、領域解析部25に送出される。
<領域解析ステップS7>
領域解析部25には、VOIの位置情報と、VOIに属する画素値とが送られてきている。領域解析部25は、VOIに属する画素値の最大値、最小値、平均値、および偏差を取得し、これらを表示部36に表示する。これにより検査は終了となる。
以上のように実施例の構成によれば、MIP画像aを生成するMIP画像生成部22を備えている。このMIP画像aは、被検体全身における放射性薬剤の分布を大まかに知ることができる画像である。実施例の構成は、このMIP画像aに対してROIの指定を入力できるようになっており、この指定入力に基づいてROIが決定される。このように、術者は単一のMIP画像aについて指定選択するだけでROIが設定できるので、従来のように断層画像を見比べてROIを指定する必要がなくなり、術者の操作は簡便なものとなる。
また、MIP画像aは、複数枚の断層画像を基に生成されているので、画像の生成に使用される消滅放射線対の検出数は断層画像の各々に比べて多くなっている。従って、MIP画像aは、断層画像に比べてS/N比が高くなっている。つまり、MIP画像aにおいて、放射性薬剤の集積部pとそうでない部分との境目は明瞭となっているので、ROIを確実に指定することができる。
また、上述のように構成すれば、術者は単一のMIP画像aについて指定選択するだけでROIが設定できるので、従来のようにコロナル像、サジタル像、およびトランスバース像の3とおりのROIを指定してVOIを設定する必要がなくなり、術者の操作は簡便なものとなる。
また、上述のように構成すれば、被検体Mの全体像を把握しながらボリューム領域Vを設定できるので、被検体像のごく一部の形状を示すだけである3種類の断層画像(コロナル像、サジタル像、およびトランスバース像)を1枚ずつ用いてボリューム領域Vを指定する従来装置よりも正確なボリューム領域Vの指定が行える。
本発明は、上述の構成に限られることなく、下記のように変形実施することができる。
(1)実施例の構成によれば、ROIからVOIを求めていたが、VOI設定ステップS6を省く構成とすることもできる。この場合、領域解析部25は、ROI設定部23の設定した2次元的なROIにおける最大値、最小値、平均値、および偏差を取得し、画像解析を行うことになる。
(2)実施例の構成によれば、ROI指定入力ステップS4において、表示部36に表示された薬剤の集積部pを術者が囲むことでROIの指定が入力されていたが、本発明はこの構成に限られない。すなわち、図9に示すように、術者が操作卓35を通じて、表示部36に表示された集積部pに属する画素の1つを選択すると、ROI設定部23が、この選択された画素が属しているとともに、画素値が閾値以上の画素で構成される画素塊をROIに設定するように構成することもできる。この場合、ROI設定部23は、閾値と画素値とを参照しながら、術者が指定した画素を中心にROIを拡張していき、閾値以上の画素値が見つからなくなった時点でROIの拡張を停止することでROIの設定を行うことになる。図9における矢印は、ROIが術者指定の画素nから四方に広がっていく様子を示している。このように、術者がMIP画像aの画素を選択すると、自動的に画素塊をROIとするような構成とすれば、術者が領域を指定しなくてもROIが設定できるので、術者の操作は更に簡便なものとなる。
(3)実施例の構成によれば、MIP画像aを生成した後、ROIの指定を行っていたが、ROIの指定を行った後、MIP画像aを再生成するように構成してもよい。すなわち、実施例の構成によれば、MIP画像生成ステップS3で生成されるMIP画像aは、図8に示すように被検体Mの全身を表したものとなっている。しかし、正確なROIの指定を行うには、より集積部p付近が拡大された画像が必要な場合がある。そこで、MIP画像生成部22がROI設定ステップS5で設定されたROIが表示部36の画面いっぱいに拡大されて表示されるような新たなMIP画像aを再生成するようにしてもよい。このときの再生成に用いられる断層画像は、断層画像生成ステップS2で生成されたものであり、既に取得済みであるので、消滅γ線の検出を行わずに直ちにMIP画像aが生成される。術者は再生成されたMIP画像aを基に再びROIを指定して、この新たに指定されたROIについての領域解析を行うことができる。
このように、MIP画像aは、一般に被検体Mの全身を表したものとなっているので、表示部36に写り込むROIの大きさが小さすぎる場合がある。上述の構成によれば、ROIが表示手段上で小さすぎる場合は、一度ROIを最大輝度投影画像上で指定して、これを基に、ROIが拡大されたMIP画像aが生成される。これにより、術者は、詳細に参照したい被検体Mの部分が表示部36に大きく写し出されたMIP画像aを参照しながらROIの指定を行うことができるので、術者はより正確にROIを指定することができる。
a MIP画像(最大輝度投影画像)
12 検出器リング
21 画像生成部(画像生成手段)
22 MIP画像生成部(最大輝度投影画像生成手段)
23 ROI設定部(関心領域設定手段)
25 領域解析部(領域解析手段)
35 操作卓(関心領域指定入力手段)
36 表示部(表示手段)

Claims (5)

  1. 放射線を検出する放射線検出器が円環状に配列されることにより構成される消滅放射線対を検出する検出器リングと、
    前記検出器リングの出力する検出信号を基に、消滅放射線対の発生位置をイメージングする画像生成手段と、
    前記画像生成手段が出力する複数枚の断層画像を基に、被検体における消滅放射線対の発生強度を示す値が3次元的に配列されたマトリックスを横切る直線上に位置するマトリックスの各値のうちで消滅放射線の発生が最も多いことを示す最大値を選択して選択された最大値をある投影面に投影し、この動作を異なる直線について繰り返すことにより投影面上に各直線に係る最大値を示す画素が配列された最大輝度投影画像を生成する最大輝度投影画像生成手段と、
    前記最大輝度投影画像を表示する表示手段と、
    術者による最大輝度投影画像上の関心領域の指定を入力させる関心領域指定入力手段と、
    前記関心領域指定入力手段の入力を基に前記最大輝度投影画像における関心領域を設定する関心領域設定手段とを備えることを特徴とする放射線断層撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線断層撮影装置において、
    前記最大輝度投影画像生成手段は、投影方向の異なる複数の前記最大輝度投影画像を生成するとともに、
    前記関心領域設定手段は、術者による関心領域の指定を複数の前記最大輝度投影画像に適用して、3次元的な関心領域を設定することを特徴とする放射線断層撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線断層撮影装置において、
    指定された関心領域を解析して関心領域における値の最大値、最小値、平均値、および偏差を取得する領域解析手段を備えることを特徴とする放射線断層撮影装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放射線断層撮影装置において、
    前記関心領域設定手段は、術者が前記最大輝度投影画像の画素を選択すると、この選択された画素を含むとともに、画素値が閾値以上の画素から構成される画素塊を関心領域に設定することを特徴とする放射線断層撮影装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線断層撮影装置において、
    前記最大輝度投影画像生成手段は、前記関心領域指定入力手段により術者が指定した関心領域について前記最大輝度投影画像を再生成することを特徴とする放射線断層撮影装置。
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