JP2011225173A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速ギヤボックスのギヤボックス取付け面に、制御ユニットを隙間を設けずに装着する電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】減速ギヤボックス4のユニット載置面に対向する制御ユニット19のカバーのカバー板部に、複数の外部接続端子を通過させる切欠き部を形成する。ユニット載置面とカバー板部に位置する切欠き部を、シール部材33を装着することで、シール部材33のスカート部が、隙間を閉塞しながらカバー板部に密着している。
【選択図】図8

Description

本発明は、操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトに減速ギヤボックス内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータと、電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を含む制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
これには、従来より、電動モータと制御基板との間に電気的接続線を介挿することなく直付けすることにより、電動モータと制御基板との間で配線長を最短として電気ノイズが乗ることを防止することができるとともに、配線抵抗を少なくして電気的損失を低減することができるが、しかし、電動モータを制御する制御基板にはステアリングシャフトに伝達されるトルクを検出するトルクセンサのトルク検出値を入力する必要があり、このトルクセンサは、通常ラックケース又は減速ギヤボックスより離れたステアリングホイール側に設置されており、このトルクセンサと制御基板との間に長い接続ケーブルを設ける必要があり、この接続ケーブルに電気ノイズが乗るとともに、電気抵抗が大きくなることで電気的損失が大きくなるという課題があった。
この部分の改善の先行技術としては、特開2005−329866号公報に開示される技術があり、これは、減速ギヤボックスの外周に取付け面を形成し、この取付け面に制御基板を組込んだ制御ユニットを装着する構造とし、減速ギヤボックスに内装したトルクセンサに接続されている複数の外部接続端子を、トルクセンサを収納している位置と連通して取付け面で開口するように設けた開口部から外部に突出させ、取付け面に装着する制御ユニットの制御基板に設けた複数のスルーホールに挿通し、両者を半田付けすることで電気的に直接接続する構造とし、制御基板とトルクセンサとの間の接続距離を最短として両者間の電気ノイズ、電気的損失を防止するというものである。
しかしながら、この先行技術には、制御ユニットが装着される減速ギヤボックスの取付け面に、トルクセンサを収納している位置と連通する開口部を設け、この開口部から制御基板に接続するトルクセンサの外部接続端子を突出させて制御基板のスルーホールに接続する構造とすると、減速ギヤボックスの取付け面と制御ユニットの装着面との間の隙間から導電性異物が侵入してトルクセンサの何れかの外部接続端子同士に接触し、トルクセンサが誤ったトルク検出値を出力して電動モータが誤った駆動制御を行なうという問題があった。また、減速ギヤボックスの取付け面と制御ユニットの装着面との間に隙間が生じないように取付け面及び装着面を高精度の面に形成することは製造コストの面で困難であるという問題があった。
特開2005−329866号公報
本発明の目的は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ギヤボックス取付け面からトルクセンサの外部接続端子を外部に突出させて制御ユニットの制御基板に接続し、ギヤボックス取付け面及び制御ユニットを対向させる構造としても、トルクセンサの検出動作に悪影響を与える導電性異物の侵入を安価な構造で確実に防止することができる電動パワーステアリング装置を提供することである。
本発明は、上記問題を解決するために、操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトに減速ギヤボックス内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータと、前記電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を含む制御ユニットとを備え、前記減速ギヤボックスの外周に形成したギヤボックス取付け面に、前記制御ユニットの前記制御基板を収容するカバーのカバー板部を近接させて該制御ユニットを装着するとともに、前記カバー板部に前記ギヤボックス取付け面の一部から突出した前記複数の外部接続端子を通過させる切欠き部を有し、前記減速ギヤボックスに内装されているトルクセンサに接続されている複数の外部接続端子を前記ギヤボックス取付け面の開口部から突出させ、これら複数の外部接続端子の夫々に前記制御基板に設けた複数の基板側端子を電気的に直接接続してなる電動パワーステアリング装置において、前記減速ギヤボックスの開口部に嵌合する取付け部と、前記減速ギヤボックスのユニット載置面に固定される係止部と、前記切欠き部の周縁を覆い前記カバー板部と前記ギヤボックス取付け面との間に生じる隙間より長い丈を有するスカート部とを備えた弾性体からなるシール部材を装着したことを特徴とする。また、前記シール部材は、前記減速ギヤボックスに制御ユニットを装着した後に、前記カバー板部と前記ユニット載置面の間に組み立てられることを特徴としている。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、ギヤボックス取付け面の一部から突出したトルクセンサの複数の外部接続端子を囲み、ギヤハウジング開口部とカバー板部の間に装着されているシール部材の取付け部を、ギヤハウジングの開口部の周縁、または、外周縁をガイドとして装着されており、その取付け部に連続するスカート部が、カバー板部とギヤボックス取付け面との間で隙間を設けずに密着する。また、シール部材は、制御ユニットをギヤハウジングに装着した後に挿入することで、外部から複数の外部接続端子のいずれかの対同士に導電性異物が接触することがなく、導電性異物の侵入を安価な構造で確実に防止することができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施形態を右方向から示した斜視図である。 制御ユニットを装着する前の減速ギヤボックスを車幅方向から示した斜視図である。 制御ユニットを装着する前の減速ギヤボックスを車両前方側から示した斜視図である。 制御ユニットを装着する前の減速ギヤボックスを示す右側面図である。 電動パワーステアリング装置を構成する減速ギヤボックスの要部を示す縦断面図である。 制御ユニットの分解斜視図である。 本発明に係るシール部材の形状を示す斜視図である。 本発明に係るシール部材の装着例である。 本発明に係るカバー板部とギヤボックス取付け面との間にシール部材が介装されている状態を示す図である。 本発明に係るカバー板部とギヤボックス取付け面との間にシール部材が介装されている状態の別の実施例示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施形態を右方向から示した斜視図である。
図1の符号1はコラム型の電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール(図示せず)に連結されたステアリングシャフト2を回転自在に内装するステアリングコラム3に、減速ギヤボックス4が連結され、この減速ギヤボックス4に、軸方向がステアリングコラム3の軸方向と直交する方向に延長された電動モータ5が配設されている。
ステアリングコラム3は、内管3a及び外管3bの2重管構造となっている。そして、ステアリングコラム3の内管3a及び減速ギヤボックス4が、アッパ取付けブラケット6及びロア取付けブラケット7によって車体側に取付けられている。
ロア取付けブラケット7は、車体側部材に取付けられる取付け板部7aと、この取付け板部7aの下面から左右方向に所定間隔を保って平行に延長する一対の支持板部7bとで形成されている。そして、支持板部7bの下端が、減速ギヤボックス4の車体前方側に一体形成された支持部4bに枢軸7cを介して回動自在に連結されている。
アッパ取付けブラケット6は、一対のフランジ6aと、これらフランジ6aの下端に固定されて左右(車幅)方向に離間している1対の支持板部6cと、これら一対の支持板部6cに形成されたステアリングコラム3の外管3bを支持するチルト機構6dとを備えている。フランジ6aにはスリット6a1が形成されており、このスリット6a1に離脱用カプセル6bが嵌め込まれている。この離脱用カプセル6bにはボルト貫通孔6b1が形成されており、離脱用カプセル6bの下方からボルト貫通孔6b1に貫通した固定ボルト(不図示)を車体側部材(不図示)にねじ込むことで、フランジ6aが車体側部材に取付けられている。
そして、チルト機構6dのチルトレバー6gを回動させ、外管3bの支持状態を解除することにより、ステアリングコラム3をロア取付けブラケット7の枢軸7cを中心として上下にチルト位置調整可能とされている。
ステアリングシャフト2は、図5に示すように、上端がステアリングホイールに連結される入力軸2aと、この入力軸2aの下端でトーションバー2bを介して連結されたトーションバー2bを覆う出力軸2cとで構成されている。
減速ギヤボックス4は、高熱伝導性を有する材料例えばアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つを例えばダイキャスト成型することにより形成されている。減速ギヤボックス4は、図2から図5に示すように、電動モータ5の出力軸(不図示)に連接されたウォーム11を収納するウォーム収納部12と、このウォーム収納部12の下側にその中心軸と直交する中心軸を有しウォーム11に噛合するウォームホイール13を収納するウォームホイール収納部14と、このウォームホイール収納部14の車体後方側に一体に同軸的に連結されたトルクセンサ15を収納するトルクセンサ収納部16と、ウォーム収納部12の開放端面に形成された電動モータ5を取付けるモータ取付け部17と、トルクセンサ収納部16の車体後端に形成された筒状のコラム取付け部18と、ウォーム収納部12とウォームホイール収納部14の一部に跨がって形成された制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20とを備えている。そして、減速ギヤボックス4のコラム取付け部18に、ステアリングコラム3の車体前端部が外嵌されて連結されている。
ここで、トルクセンサ15は、図5に示すように、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2c間の捩じれ状態を磁気的に検出してステアリングシャフト2に伝達された操舵トルクを一対の検出コイル15a,15bで検出するように構成され、これら一対の検出コイル15a,15bの巻き始め及び巻き終わりに夫々ステアリングコラム3の中心軸と直交する方向に平行に外部に突出する外部接続端子15c,15d及び15e,15fが接続され、これら外部接続端子15c〜15fの突出部が中央部でステアリングコラム3の中心軸と平行に折り曲げられてL字状に形成されている。
電動モータ5は、図1に示すように、その取付けフランジ5bに近い位置における制御ユニット装着部20に装着された制御ユニット19に近接対向する位置に接続端子(不図示)が形成されている。そして、具体的には示さないが、接続端子の夫々は、底部中央にアーマチュア挿通孔を有する合成樹脂製のブラシ支持体内に互いに絶縁されて配設され、2組のブラシに個別に接続された円弧状の接続端子の互いに対向する一端に一体に形成されている。
減速ギヤボックス4に形成された制御ユニット装着部20は、図2及び図4に示すように、ウォーム収納部12とその下側のウォームホイール収納部14の上部側とで形成した平坦取付け面20aと、トルクセンサ収納部16の上面に形成され、平坦取付け面20aに直交しているユニット載置面20bとで左右方向から見てL字状に形成されている。
制御ユニット装着部20のユニット載置面20bの左右方向の中央部には、トルクセンサ15を収納しているトルクセンサ収納部16の内部空間に連通する開口部20dが形成されており、この開口部20dを通過してトルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fがユニット載置面20bの上方に突出して設けられている。
また、モータ取付け部17の車両後端面にも、平坦取付け面20aと平行でこの平坦取付け面20aより車両後方側の位置に幅狭のフレーム取付け面20cが形成されている。制御ユニット装着部20に装着される制御ユニット19は、図6に示すように、放熱プレート21と、パワー基板22と、長方形枠状のフレーム23と、制御基板24と、カバー26とを備えている。
放熱プレート21は、制御ユニット装着部20の平坦取付け面20aに放熱グリースを介して直接固定される。パワー基板22は、電動モータ5を駆動制御する電界効果トランジスタ等のパワースイッチング素子で構成されるHブリッジ回路やこのHブリッジ回路のパワースイッチング素子を駆動するパルス幅変調回路等のディスクリート部品22a,22bが実装される。
制御基板24は、フレーム23の正面に取付けられ、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを直接挿通するスルーホール24a〜24dが穿設され、トルクセンサ15からのトルク検出値や図示しない車速センサからの車速検出値に基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータ5に出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行ってパワー基板22のパルス幅変調回路への電圧指令値を算出することにより、電動モータ5で発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器等のディスクリート部品24eが実装される。
フレーム23はパワー基板22を囲繞する部材であって、長方形枠状のフレーム本体23aと、このフレーム本体23aの左端に形成され、減速ギヤボックス4のフレーム取付け面に固定される取付け板部23bと、この取付け板部23b上に固定され電動モータ5の接続端子に電気的に接続する端子台23cと、フレーム本体23aの右端に固定された雌型コネクタ45とを備えている。雌型コネクタ45は、図示しないがバッテリに電源用雄型コネクタを介して接続される電源コネクタ45aと、車体の各部の制御機器とのデータの授受を行うCANなどのネットワークに接続する信号コネクタ45bとを備えている。パワー基板22及び制御基板24は、接続端子22cを介して接続されている。
カバー26は、電磁波遮断、内部部品の保護が可能な金属製の部材であり、図6に示すように、制御基板24を覆う矩形状の第1板部27と、この第1板部27の長尺方向の縁部から直交して延在している第2及び第3板部28,29と、第1板部27の短尺方向の縁部から第2及び第3板部28,29と同一方向に延在している第4及び第5板部30,31と、第2板部28、第4及び第5板部30,31の端部からカバー外方に直交する方向に形成されているネジ挿通孔を有する複数の固定片32とを備えている。また、第4板部30には、雌型コネクタ45の外周を囲む切欠き30aが形成されている。
第2板部28の長手方向中央には、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fが通過できるように四角形状に切り欠いた切欠き部28aが形成されて、切欠き部28aの開放部はフレーム23側に向かって開放し、カバー26の装着性を容易にしている。
シール部材33は、図7に示すように、合成ゴムなどの弾性材を用いて、コの字形状に形成されていて、スカート部33aと、減速ギヤボックス4の開口部20dに嵌合する取付け部33bと、減速ギヤボックス4のユニット載置面20bに対向し開口部20dへの潜り込みを防止する係止部33cとを備えており、図8に示すように、減速ギヤボックス4に制御ユニット19を装着した後に、第2板部28とユニット載置面20bとの間に生じる隙間に挿入するように組立てられる。
そして、制御ユニット19の放熱プレート21及びフレーム23を減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に固定し、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20の開口部20dから突出したトルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを(図2参照)、制御ユニット19の制御基板24のスルーホール24a〜24d(図6参照)に直接挿通して半田付けした後、カバー26を制御ユニット装着部20に固定することで、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に、制御ユニット19が装着される。また、フレーム23の取付け板部23bに固定されている端子台23cと、電動モータ5の接続端子とを電気的に接続する。なお、電気的に接続された端子台23c及び電動モータ5の接続端子は、図1の符号27で示す合成樹脂製の端子カバーで覆われている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
車体の図示しないイグニッションスイッチをオン状態としてパワー基板22及び制御基板24にバッテリから電力を供給すると、マイクロコントロールユニット(MCU)によって操舵補助制御処理が実行されて、トルクセンサ15及び図示しない車速センサの検出値に基づいて操舵補助電流指令値が算出される。この操舵補助電流指令値とモータ電流検出部で検出したモータ電流とに基づいて電流フィードバック処理を実行して、電圧指令値を算出する。この電圧指令値をパワー基板22のゲート駆動回路に供給してHブリッジ回路を制御することにより、電動モータ5にモータ駆動電流が流れて電動モータ5を正転又は逆転方向に必要とする操舵補助力を発生するように駆動する。このため、電動モータ5からステアリングホイールの操舵トルクに応じた操舵補助力が発生され、この操舵補助力がウォーム11及びウォームホイール13を介してステアリングシャフト2の出力に伝達されることにより、ステアリングホイールを軽い操舵力で操舵することができる。
ここで、本実施形態によると、シール部材33は図8に示すように、減速ギヤボックス4に制御ユニット19を装着した後に、第2板部28とユニット載置面20bとの間に生じる隙間に挿入するように組立てられる。スカート部33aは、外側に広がるフレア状に形成されているとともに、取付け部33bから離間するに従い肉厚が徐々に減少した形状をしている。シール部材33の組立時には、スカート部33aが弾性的に圧縮されて、第2板部28とユニット載置面20bの隙間よりも薄くなり組立し易いように変形する。シール部材33が正規位置に装着された時には、取付け部33bは減速ギヤボックス4の開口部20dに嵌合して、スカート部33aは圧縮が開放されて第2板部28に接触する。
シール部材33は図9に示すように、スカート部33aは寸法誤差、振動にも追従できるような柔軟性を持ち、第2板部28とユニット載置面20bとの間に生じる隙間を埋めるように弾性変形しながら密着する。また、取付け部33bは減速ギヤボックス4の開口部20dに嵌合し、開口部20dの外形に拘束されるので位置ズレが生じないようになっている。さらに、係止部33cは取付け部33bが開口部20dに嵌合した場合に、シール部材33がトルクセンサ収納部16に潜り込まないようにストッパーの働きをし、脱落しないようになっている。
開口部20dにはトルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fが通過しており、減速ギヤボックス4の外周側で発生した導電性異物が外部接続端子15c〜15fを配置している開口部20d側に侵入しようとしても、第2板部28とユニット載置面20bとの間で隙間を設けずに密着しているシール部材33のスカート部33aに遮断される。したがって、トルクセンサ15の複数の外部接続端子15c〜15fのいずれかの対同士に導電性異物が接触することがなく、トルクセンサ15は正常なトルク検出値を出力して電動モータ5の正常な駆動制御を行なうことができる。
次に、図10に示すものは、本発明に係る電動パワーステアリング装置の第2実施形ものを示すものである。なお、図9で示したシール部材33の構成と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のシール部材34は、スカート部34aと、減速ギヤボックス4のユニット載置面20bの外形に嵌合する取付け部34bと、減速ギヤボックス4のユニット載置面20bに対向し開口部20dへの潜り込みを防止する係止部34cとを備えており、図8に示すように、減速ギヤボックス4に制御ユニット19を装着した後に、第2板部28とユニット載置面20bとの間に生じる隙間に挿入するように組立てられる。
そして、本実施形態のシール部材34は、スカート部34a及び取付け部34bの係止部34c剛性ゴムなどの弾性材で形成されている。本実施形態のシール部材34は、取付け部33bがユニット載置面20bの外形に嵌合するので、シール部材33の位置ズレを防止することができ、スカート部34aを第2板部28とユニット載置面20bとの間に隙間を設けずに密着することができる。
また、上記実施形態においては、電動モータ5、制御ユニット19及び雌型コネクタ45がステアリングコラム3の中心軸と直交する線に沿って一直線に配置されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステアリングコラム3の中心軸と交差する線に沿って一直線に配置するようにしてもよい。また、上述した実施形態の電動パワーステアリング装置1は、減速ギヤボックス4の上部に制御ユニット19を装着した構成を示したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、例えば、減速ギヤボックス4の下部に制御ユニット19を装着した構成としても、制御ユニット19と減速ギヤボックス4のユニット載置面20bとの間の隙間をシールする構造を得ることができる。
1…電動パワーステアリング装置
2…ステアリングシャフト
3…ステアリングコラム
4…減速ギヤボックス
5…電動モータ
6…アッパ取付ブラケット
7…ロア取付ブラケット
11…ウォーム
12…ウォーム収納部
13…ウォームホイール
14…ウォームホイール収納部
15…トルクセンサ
15c〜15f…外部接続端子
16…トルクセンサ収納部
17…モータ装着部
18…コラム取付部
19…制御ユニット
20…制御ユニット装着部
21…放熱プレート
22…パワー基板
23…フレーム
24…制御基板
24a〜24d…スルーホール
26…カバー
28…第2板部(カバー板部)
28a…切欠き部
29…第3板部
30…第4板部
31…第5板部
32…固定片
33…シール部材
33a…スカート部
33b…取付け部
33c…係止部
34…シール部材
34a…スカート部
34b…取付け部
34c…係止部
45…雌型コネクタ
45a…電源コネクタ
45b…信号コネクタ

Claims (2)

  1. 操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトに減速ギヤボックス内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータと、前記電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を含む制御ユニットとを備え、前記減速ギヤボックスの外周に形成したギヤボックス取付け面に、前記制御ユニットの前記制御基板を収容するカバーのカバー板部を近接させて該制御ユニットを装着するとともに、前記カバー板部に前記ギヤボックス取付け面の一部から突出した前記複数の外部接続端子を通過させる切欠き部を有し、前記減速ギヤボックスに内装されているトルクセンサに接続されている複数の外部接続端子を前記ギヤボックス取付け面の開口部から突出させ、これら複数の外部接続端子の夫々に前記制御基板に設けた複数の基板側端子を電気的に直接接続してなる電動パワーステアリング装置において、
    前記減速ギヤボックスの開口部に嵌合する取付け部と、前記減速ギヤボックスのユニット載置面に固定される係止部と、前記切欠き部の周縁を覆い前記カバー板部と前記ギヤボックス取付け面との間に生じる隙間より長い丈を有するスカート部とを備えた弾性体からなるシール部材を装着したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記シール部材は、前記減速ギヤボックスに制御ユニットを装着した後に、前記カバー板部と前記ユニット載置面の間に組み立てられることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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