JP2011222740A - 電子機器ユニットのロック機構、電子機器ユニット、および電子機器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器ユニットの不用意な着脱操作を防止するとともに、電子機器ユニットのロック解除を簡易な操作により可能とする。
【解決手段】電子機器収納ラックに着脱自在に搭載される電子機器ユニットのロック機構は、基板レバー20の把持部23に、ロック解除器10を装着したときに、ロック解除器10の突き当てピン11が挿入される突き当てピン挿入孔24を備える。基板レバー20に装着されたロック解除器10は、突き当てピン11により突き当てピン挿入孔24に遊嵌される遊嵌部材30を押し、ロック部材40を基板レバー20の回動を規制する位置から許容する位置に移動させる。ロック部材40の移動により、基板レバー20は、電子機器ユニットの着脱操作のための回動が可能になる。
【選択図】図3
【解決手段】電子機器収納ラックに着脱自在に搭載される電子機器ユニットのロック機構は、基板レバー20の把持部23に、ロック解除器10を装着したときに、ロック解除器10の突き当てピン11が挿入される突き当てピン挿入孔24を備える。基板レバー20に装着されたロック解除器10は、突き当てピン11により突き当てピン挿入孔24に遊嵌される遊嵌部材30を押し、ロック部材40を基板レバー20の回動を規制する位置から許容する位置に移動させる。ロック部材40の移動により、基板レバー20は、電子機器ユニットの着脱操作のための回動が可能になる。
【選択図】図3
Description
本発明は、筐体に着脱自在に搭載される電子機器ユニットのロック機構、電子機器ユニット、および電子機器装置に関する。
筐体に電子機器ユニットを着脱自在に搭載する電子機器装置が知られている。このような電子機器装置は、不用意に筐体から電子機器ユニットを取り外す作業で、ユーザが内部の活電部に触れて感電したり、電子機器ユニット自体を破損したりする事故のおそれがある。
そこで、ユーザがドライバーなどの汎用工具で電子機器ユニットの着脱作業がおこなえないように、不用意に筐体から電子機器ユニットを取り外すことができない構造を有するものがある。
たとえば、筐体と小型ユニットを固定する鍵穴を小型ユニットの前面に設け、筐体内に複数の小型ユニットを並設した電子装置の提案がある。この電子装置は、鍵穴にハンドルの鍵部を挿入することにより、小型ユニットと筐体の固定状態を解除し、ハンドルと小型ユニットとを固定する。この電子装置は、ハンドルを介して小型ユニットを筐体から引き出すことができる(たとえば、特許文献1参照)。
また、筐体から電子機器ユニットを取り外す作業性を改善する電子機器装置の提案がある。たとえば、電子機器ユニットをエンクロージャから引き出す把持部として機能するレバーを設けた電子機器ユニット着脱機構がある。この電子機器ユニット着脱機構は、操作ボタンが押圧操作されることにより、レバー側係合爪とフォルダー側係合爪の係合を解除し、レバーを自動的に引き出す(たとえば、特許文献2参照)。
しかしながら、鍵などによるロック機構を設けると、(1)鍵を鍵穴に挿入する、(2)鍵を回す、(3)ユニットを引き出す、のように作業数が増大し、着脱操作は煩雑になる。また、着脱操作を容易にすると、筐体から電子機器ユニットを不用意に取り外すなど着脱操作の安全性が損なわれかねない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、電子機器ユニットの不用意な着脱操作を防止するとともに、電子機器ユニットのロック解除を簡易な操作により可能とする電子機器ユニットのロック機構、電子機器ユニット、および電子機器装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、筐体に着脱自在に搭載される電子機器ユニットのロック機構は、レバーと規制部材を備える。レバーは、電子機器ユニットを筐体に固定する固定状態と、電子機器ユニットを筺体から着脱可能とする着脱可能状態とを切り替える。規制部材は、レバーの状態切替を規制する規制状態と、レバーの状態切替を許容する許容状態とを切り替える。
さらに、レバーは、把持部に挿入孔を備える。挿入孔は、把持部端部から規制部材に向かって備えられる。さらに、規制部材は、切替操作部を備える。切替操作部は、弾性部材による付勢力に抗して規制状態を許容状態へと切り替える切替操作を挿入孔を通じて受け付ける。
電子機器ユニットは、所定の機能を有する電子機器を搭載するユニットである。たとえば、電子機器ユニットは、情報処理機能を有する情報処理ユニット、信号交換機能を有する信号交換ユニット、通信機能を有する通信ユニットなどがある。また、電子機器ユニットは、入力電源(たとえば、商用電源)から所定の電源を生成し負荷側に供給する電源ユニットを含む概念である。
また、上記課題を解決するために、電子機器ユニットを着脱自在に搭載する電子機器装置の筐体は、着脱自在に搭載する電子機器ユニットを係止する係止部を備える。電子機器装置の筐体に着脱自在に搭載される電子機器ユニットは、レバーと規制部材を備える。
レバーは、電子機器ユニットを係止部と係合する係合状態と、電子機器ユニットを筺体から着脱可能とする着脱可能状態とを切り替える。規制部材は、レバーの状態切替を規制する規制状態と、レバーの状態切替を許容する許容状態とを切り替える。
さらに、レバーは、把持部に挿入孔を備える。挿入孔は、把持部端部から規制部材に向かって備えられる。さらに、規制部材は、切替操作部を備える。切替操作部は、弾性部材による付勢力に抗して規制状態を許容状態へと切り替える切替操作を挿入孔を通じて受け付ける。
上記の電子機器ユニットのロック機構、電子機器ユニット、および電子機器装置によれば、電子機器ユニットの不用意な着脱操作を防止するとともに、電子機器ユニットのロック解除を簡易な操作により可能とする。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、第1の実施形態の電子機器装置、および電子機器ユニットについて図1、図2を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の電子機器装置の一部斜視図である。図2は、第1の実施形態の電子機器装置の平面図である。
電子機器装置1は、電子機器ユニット3を搭載する。電子機器装置1は、たとえば、ラックマウント型サーバや、ディスクアレイ装置、ルータやレイヤ3スイッチなど通信を制御するネットワーク機器、映像信号や音声信号を切替制御するスイッチャーなどである。電子機器装置1は、電子機器収納ラック2に電子機器ユニット3を着脱可能に搭載する。
電子機器収納ラック2は、収納空間を本体シャーシ7で区画し、各区画にユニット単位で電子機器ユニット3を収納して搭載する。電子機器収納ラック2は、各区画に電源を供給する電源供給ライン、各区画を信号接続する信号ラインを備える。電子機器収納ラック2は、電子機器ユニット3を各区画に係止するためのユニット係止部を本体シャーシ7に備える。ユニット係止部は、電子機器ユニット3を各区画に係止する。
電子機器ユニット3は、筐体にカード基板4を収納し、裏面側に電子機器収納ラック2のコネクタと接続するコネクタ部5、前面側にインターフェース部6、前面左右に一対の基板レバー20を備える。
カード基板4は、所要の処理を実行するための電子デバイスを実装する。コネクタ部5は、電子機器ユニット3が電子機器収納ラック2の各区画に収納されることで、電子機器収納ラック2のコネクタと接続し、電子機器ユニット3と電子機器収納ラック2の電源供給ライン、入出力信号ラインを接続する。インターフェース部6は、所要の機能を提供するための信号入出力端子、操作入力部、表示出力部などを備える。
基板レバー20は、ロック解除器10が基板レバー20に装着されることで、基板レバー20の回動を規制するロックが解除されて回動可能になる。基板レバー20は、電子機器ユニット3が本体シャーシ7に固定された状態で、左右一対のそれぞれを外側に倒すことで電子機器ユニット3の固定状態を解除して、電子機器収納ラック2から電子機器ユニット3を手前に引き出す。また、基板レバー20は、電子機器ユニット3が電子機器収納ラック2から引き出されている状態で、左右一対のそれぞれを外側に倒したときに電子機器収納ラック2に電子機器ユニット3を装着可能とする。電子機器収納ラック2に電子機器ユニット3を挿入後、基板レバー20は、左右一対のそれぞれを内側に起こしたときに本体シャーシ7に電子機器ユニット3を固定する。
たとえば、電子機器ユニット3は、情報処理機能を有する場合に情報処理ユニットとなる。より具体的には、情報処理ユニットは、たとえば、サーバ機能を有するサーバユニットであり、この場合に電子機器装置1は、データセンタなどに設置されるサーバである。また、電子機器ユニットは、通信機能を有する場合に通信ユニットとなる。より具体的には、通信ユニットは、たとえば、ルーティング機能等を有するルータユニットやレイヤ3スイッチユニットであり、この場合に電子機器装置1は、インターネットサービスプロバイダなどに設置されるセンタールータである。また、電子機器ユニットは、信号交換機能を有する場合に信号交換ユニットとなる。より具体的には、信号交換ユニットは、たとえば、スイッチング機能等を有する映像信号交換ユニットや音声信号交換ユニットであり、この場合に電子機器装置1は、放送局などに設置されるスイッチャーである。
また、電子機器ユニット3は、電源ユニットであってもよく、その場合、電子機器ユニット3は、電子機器収納ラック2を介して商用電源を入力し、電子機器収納ラック2を介して負荷側となる他の電子機器ユニット3に所定の電源を供給する。電子機器装置1は、必要とされる電力量に応じて、1台、または複数台の電源ユニットを搭載する。
次に、第1の実施形態の電子機器ユニット3の着脱操作について図3から図6を用いて説明する。図3は、第1の実施形態のロック機構のロック状態を示す図である。図4、図5は、第1の実施形態のロック機構のロック解除遷移状態を示す図である。図6は、第1の実施形態のロック機構のロック解除状態を示す図である。
図3に図示した基板レバー20と、ロック部材40は、電子機器ユニット3を本体シャーシ7に固定したロック機構のロック状態の位置関係を表す。
基板レバー20と、ロック部材40は、ユニットガイド70に支持され筐体取付部9で電子機器ユニット3の筐体に取り付けられている。基板レバー20は、本来、ピン60を回動軸として回動可能であるが、係合部22が本体シャーシ7のユニット係止部8と当接し、つめ21がロック部材40と当接しているのでいずれの方向の回動も規制されたロック状態にある。
基板レバー20と、ロック部材40は、ユニットガイド70に支持され筐体取付部9で電子機器ユニット3の筐体に取り付けられている。基板レバー20は、本来、ピン60を回動軸として回動可能であるが、係合部22が本体シャーシ7のユニット係止部8と当接し、つめ21がロック部材40と当接しているのでいずれの方向の回動も規制されたロック状態にある。
基板レバー20は、2つの長辺と1つの短辺からなる三角形を底面とする略三角柱状であり、短辺側にピン60を挿通する挿通孔を設けて回動軸とし、短辺の対角側に把持部23を備えている。把持部23は、グリップ力を高めるための溝を複数備える。さらに、基板レバー20は、短辺側につめ21、係合部22、短辺の対角部側(把持部頂部側)から短辺側(回動軸側)に貫通する突き当てピン挿入孔24を備える。突き当てピン挿入孔24は、内部に遊嵌部材30を遊嵌する。
遊嵌部材30は、回動軸側で突き当てピン挿入孔24から突出可能になっているが、把持部頂部側では遊嵌部材ストッパ部25により突出不可に移動が規制されている。この遊嵌部材ストッパ部25は、把持部頂部側からの遊嵌部材30の抜け防止として機能する。また、遊嵌部材ストッパ部25は、操作者が指で直接に遊嵌部材30を押すことができない程度に、把持部頂部から奥まった位置にある。また、遊嵌部材30は、可動部材であることを操作者に明示するため把持部23と異なる彩色であり、遊嵌部材ストッパ部25により移動を規制された位置で視認可能になっている。
ロック部材40は、長孔41へのピン60の挿通により、長孔41の長手方向の範囲で移動可能であり、基板レバー20の回動を規制する回動規制状態となる位置(回動規制位置)と基板レバー20の回動を許容する回動許容状態となる位置(回動許容位置)との間を移動可能である。ロック部材40は、コイルバネ50(弾性部材)により遊嵌部材30側に付勢されて回動規制位置にある。
ロック部材40は、回動規制位置にあるときに、側面部に位置するつめ当接部45でつめ21と当接し、基板レバー20の回動を規制する。このように、ロック部材40は、基板レバー20の回動を規制する規制部材として機能する。
ロック部材40は、頂部に位置する切替操作部43で遊嵌部材30と当接し、コイルバネ50の付勢力を遊嵌部材30に伝達する。切替操作部43は、操作者が指で直接に押すことができない位置にあり、遊嵌部材30の押下操作により間接的に回動規制位置から回動許容位置への切替操作を受け付ける。
このように、基板レバー20の回動操作(電子機器ユニット3の固定解除操作)を規制するロック部材40は、操作者が直接に操作することを許容しない。また、ロック部材40は、操作者が指で直接に押すことができない位置に遊嵌部材30があることから、操作者が遊嵌部材30を容易に操作することも許容しない。
ロック解除器10は、両腕部をグリップ部12とする略V字型形状であり、2つのグリップ部12間となる嵌合凹部13が基板レバー20の把持部23と嵌合可能になっている。さらに、ロック解除器10は、2つのグリップ部12の分岐部に突き当てピン11を備える。
図4に図示した基板レバー20と、ロック部材40は、ロック機構が基板レバー20の回動規制を解除した状態の位置関係を表す。
ロック解除器10は、嵌合凹部13と基板レバー20の把持部23を嵌合させて(嵌合操作)、基板レバー20に装着されている。嵌合状態で突き当てピン11は、突き当てピン挿入孔24に挿入される。2つのグリップ部12は、把持部23を嵌合凹部13に案内するガイド部として機能し、突き当てピン11の突き当てピン挿入孔24への好適な挿入を案内するガイド部としても機能する。突き当てピン挿入孔24に挿入された突き当てピン11は、遊嵌部材ストッパ部25を超えて、遊嵌部材30に当接し、遊嵌部材30を付勢力に抗して押下する。
ロック解除器10は、嵌合凹部13と基板レバー20の把持部23を嵌合させて(嵌合操作)、基板レバー20に装着されている。嵌合状態で突き当てピン11は、突き当てピン挿入孔24に挿入される。2つのグリップ部12は、把持部23を嵌合凹部13に案内するガイド部として機能し、突き当てピン11の突き当てピン挿入孔24への好適な挿入を案内するガイド部としても機能する。突き当てピン挿入孔24に挿入された突き当てピン11は、遊嵌部材ストッパ部25を超えて、遊嵌部材30に当接し、遊嵌部材30を付勢力に抗して押下する。
遊嵌部材30は、回動軸側で突き当てピン挿入孔24から突出し、ロック部材40を回動許容位置まで移動させる(規制状態切替操作)。ロック部材40は、つめ当接部45とつめ21との当接状態を解除し、基板レバー20の回動を許容する。
このように、ロック解除器10は、基板レバー20にロック解除器10を装着するという1つの操作で、嵌合操作と、規制状態切替操作とを可能にしているため、ロック解除の操作性に優れる。
図5に図示した基板レバー20と、ロック部材40は、ロック機構が基板レバー20の回動を許容している状態の位置関係を表す。
ロック解除器10を装着した状態で基板レバー20は、つめ当接部45とつめ21との当接状態が解除され、回動軸を中心に図中矢印方向に回動可能である。つめ21は、基板レバー20の矢印方向の回動により、ロック部材40のつめ受入部42に受け入れられる。つめ受入部42に受け入れられたつめ21は、ロック部材40が回動規制位置に移動することを規制する。
ロック解除器10を装着した状態で基板レバー20は、つめ当接部45とつめ21との当接状態が解除され、回動軸を中心に図中矢印方向に回動可能である。つめ21は、基板レバー20の矢印方向の回動により、ロック部材40のつめ受入部42に受け入れられる。つめ受入部42に受け入れられたつめ21は、ロック部材40が回動規制位置に移動することを規制する。
基板レバー20の回動操作は、ロック解除器10を装着した状態でおこなうことができる。基板レバー20の回動操作は、ロック解除器10を装着することでロック解除器10を装着しないときよりも軽い力でおこなうことができる。
図6に図示した基板レバー20と、ロック部材40は、ロック機構が電子機器ユニット3を本体シャーシ7から固定解除した状態の位置関係を表す。
ロック解除器10を装着した状態で基板レバー20は、つめ21をつめ受入部42により深く差し込みながら、回動軸を中心に図中矢印方向にさらに回動する。このとき、基板レバー20は、係合部22とユニット係止部8との係合状態を解除し、係合部22の一片をユニット係止部8に当接させて、当接位置を支点として電子機器ユニット3を電子機器収納ラック2から引き出す。
ロック解除器10を装着した状態で基板レバー20は、つめ21をつめ受入部42により深く差し込みながら、回動軸を中心に図中矢印方向にさらに回動する。このとき、基板レバー20は、係合部22とユニット係止部8との係合状態を解除し、係合部22の一片をユニット係止部8に当接させて、当接位置を支点として電子機器ユニット3を電子機器収納ラック2から引き出す。
なお、電子機器ユニット3を正面から見たときに左側に位置するロック機構について説明したが、右側に位置するロック機構も同時に同様の操作がおこなわれる。
このように、電子機器ユニット3は、ロック解除器10を用いることで、電子機器ユニット3を取り外すための基板レバー20の操作を容易におこなうことができる。このような電子機器ユニット3は、ロック解除器10なしでは、基板レバー20の操作を容易におこなうことができないので、電子機器ユニット3の不用意な着脱操作を防止する。
このように、電子機器ユニット3は、ロック解除器10を用いることで、電子機器ユニット3を取り外すための基板レバー20の操作を容易におこなうことができる。このような電子機器ユニット3は、ロック解除器10なしでは、基板レバー20の操作を容易におこなうことができないので、電子機器ユニット3の不用意な着脱操作を防止する。
次に、第1の実施形態のロック機構を構成する基板レバー20、遊嵌部材30、ロック部材40、コイルバネ50、ピン60、ユニットガイド70の概観について図7を用いて説明する。図7は、第1の実施形態のロック機構の分解斜視図である。
ロック機構は、基板レバー20、遊嵌部材30、ロック部材40、コイルバネ50、ピン60、ユニットガイド70を構成部材に含む。遊嵌部材30は、基板レバー20のつめ21aとつめ21bの間から突き当てピン挿入孔24に挿入され、ロック部材40の切替操作部43に当接して突き当てピン挿入孔24内に保持される。
ロック部材40は、コイルバネ収納部44にコイルバネ50を収納する。コイルバネ50は、圧縮バネであり、ユニットガイド70に一端を支持されて、ロック部材40を基板レバー20側に付勢する。ユニットガイド70は、ピン挿通孔71を備え、ピン60がピン挿通孔71、ピン挿通孔26、長孔41を挿通する。
これにより、ユニットガイド70は、基板レバー20、ロック部材40を支持する。基板レバー20は、ピン挿通孔を回転軸に回動可能となる。ロック部材40は、移動可能範囲が長孔41を挿通するピン60により規制される。
基板レバー20は、ロック部材40により回動が規制されている状態で、つめ21aがつめ当接部45aに当接し、つめ21bが図示されないつめ当接部に当接する。また、基板レバー20は、ロック部材40により回動が許容されている状態で、つめ21aがつめ受入部42aに受け入れられ、つめ21bがつめ受入部42bに受け入れられる。
なお、第1の実施形態のロック機構は、つめ21、つめ当接部45、つめ受入部42を2組備えるが、1組としてもよいし、3組以上としてもよい。
次に、第2の実施形態のロック機構について図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態のロック機構のロック状態を示す図である。
次に、第2の実施形態のロック機構について図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態のロック機構のロック状態を示す図である。
図8に図示した基板レバー20aと、ロック部材40は、電子機器ユニット3を本体シャーシ7に固定したロック機構のロック状態の位置関係を表す。第2の実施形態のロック機構は、遊嵌部材30を備えない点で、遊嵌部材30を備える第1の実施形態のロック機構と異なる。
ロック解除器10aは、ロック部材40に当接可能な突き当てピン11aを有する。この突き当てピン11aがロック部材40に直接に当接することで、突き当てピン挿入孔24aに遊嵌部材30を備えなくてもよい構成としている。
このようなロック機構は、基板レバー20aの把持部23aが短かく、突き当てピン挿入孔24aに遊嵌部材30の移動量を十分に確保できない場合に有効である。
次に、第3の実施形態の基板レバーおよびロック解除器について図9、図10を用いて説明する。図9は、第3の実施形態の基板レバーおよびロック解除器を示す図である。図10は、第3の実施形態の基板レバーおよびロック解除器の部分破断図である。
次に、第3の実施形態の基板レバーおよびロック解除器について図9、図10を用いて説明する。図9は、第3の実施形態の基板レバーおよびロック解除器を示す図である。図10は、第3の実施形態の基板レバーおよびロック解除器の部分破断図である。
第3の実施形態のロック機構は、遊嵌部材を複数備える点で、遊嵌部材を1つだけ備える第1の実施形態のロック機構と異なる。
基板レバー20bは、突き当てピン挿入孔24bの内部に並列に、3本の遊嵌部材301、遊嵌部材302、遊嵌部材303を備える。また、図示しないロック部材を各遊嵌部材に対応して3つ備える。つまり、第3の実施形態のロック機構は、遊嵌部材301と当接するロック部材、遊嵌部材302と当接するロック部材、遊嵌部材303と当接するロック部材の3つを備える。基板レバー20bは、把持部頂部側で遊嵌部材が突出しないように移動範囲を規制する遊嵌部材ストッパ部304、遊嵌部材ストッパ部305、遊嵌部材ストッパ部306を各遊嵌部材に対応して備える。各遊嵌部材に対応する遊嵌部材ストッパ部は、互いに遊嵌部材の移動範囲を規制する位置を違える。
基板レバー20bは、突き当てピン挿入孔24bの内部に並列に、3本の遊嵌部材301、遊嵌部材302、遊嵌部材303を備える。また、図示しないロック部材を各遊嵌部材に対応して3つ備える。つまり、第3の実施形態のロック機構は、遊嵌部材301と当接するロック部材、遊嵌部材302と当接するロック部材、遊嵌部材303と当接するロック部材の3つを備える。基板レバー20bは、把持部頂部側で遊嵌部材が突出しないように移動範囲を規制する遊嵌部材ストッパ部304、遊嵌部材ストッパ部305、遊嵌部材ストッパ部306を各遊嵌部材に対応して備える。各遊嵌部材に対応する遊嵌部材ストッパ部は、互いに遊嵌部材の移動範囲を規制する位置を違える。
ロック解除器10bは、位置を違えた遊嵌部材ストッパ部に対応して、突き当てピン11bの先端形状を鍵状にする。ロック解除器10bは、各遊嵌部材と当接する突き当てピン11bの先端部の長さが適当な場合にのみ、3つのロック部材を回動規制位置から回動許容位置に移動させることができる。
たとえば、突き当てピン11bの1つの先端部が長すぎる場合、他の先端部は遊嵌部材の押下量が足りなくなり、ロック部材を回動規制位置から回動許容位置に移動させることができない。逆に、突き当てピン11bの1つの先端部が短かすぎる場合、この先端部は遊嵌部材の押下量が足りなくなり、ロック部材を回動規制位置から回動許容位置に移動させることができない。したがって、突き当てピン11bの先端形状が適当な場合に、ロック解除器10bは、基板レバー20bを回動可能にすることができる。
このように、第3の実施形態のロック機構は、基板レバー20bとロック解除器10bとが適当な組合せであるときに限り、基板レバー20bを回動可能にするので、より強固に、電子機器ユニットの不用意な着脱操作を防止する。また、複数種類の電子機器ユニット3に備えられた場合に、電子機器ユニット3の種類ごとに遊嵌部材が異なる基板レバー20bを用いることで、電子機器ユニット3ごとの取り扱いを異ならせることができる。
なお、突き当てピン挿入孔24bの内部に並列に、3本の遊嵌部材301、遊嵌部材302、遊嵌部材303を備える場合に限らず、各遊嵌部材に対応して複数の突き当てピン挿入孔を設けるようにしてもよい。また、遊嵌部材を3本備える場合に限らず、2本、または4本以上であってもよい。
次に、第4の実施形態の基板レバーおよびロック解除器について図11を用いて説明する。図11は、第4の実施形態の基板レバーおよびロック解除器の部分破断図である。
第4の実施形態のロック機構は、突き当てピン挿入孔に挿入規制部を備える点で、第1の実施形態のロック機構と異なる。
第4の実施形態のロック機構は、突き当てピン挿入孔に挿入規制部を備える点で、第1の実施形態のロック機構と異なる。
基板レバー20cは、突き当てピン挿入孔24cの内部に、遊嵌部材312、挿入規制部311、挿入規制部313を備える。挿入規制部311、挿入規制部313は、突き当てピン挿入孔24cの内部に固定される。挿入規制部311、挿入規制部313は、互いに固定される位置を、突き当てピン挿入孔24cの奥行き方向で違える。
ロック解除器10cは、位置を違えた挿入規制部311に対応する被挿入規制部111、挿入規制部313に対応する被挿入規制部112を有し、突き当てピン11cの先端形状を鍵状にする。ロック解除器10cは、被挿入規制部111、被挿入規制部112の各々の先端部の長さが適当な場合に、突き当てピン11cが遊嵌部材312に当接し、ロック部材を回動規制位置から回動許容位置に移動させることができる。
たとえば、被挿入規制部111、被挿入規制部112のいずれか一方の先端部が長すぎる場合、突き当てピン11cは遊嵌部材312の押下量が足りなくなり、ロック部材を回動規制位置から回動許容位置に移動させることができない。したがって、突き当てピン11cの先端形状が適当な場合に、ロック解除器10cは、基板レバー20cを回動可能にすることができる。
このように、第4の実施形態のロック機構は、基板レバー20cとロック解除器10cとが適当な組合せであるときに限り、基板レバー20cを回動可能にするので、より強固に、電子機器ユニットの不用意な着脱操作を防止する。また、複数種類の電子機器ユニット3に備えられた場合に、電子機器ユニット3の種類ごとに遊嵌部材が異なる基板レバー20cを用いることで、電子機器ユニット3ごとの取り扱いを異ならせることができる。
なお、挿入規制部を2つ備える場合に限らず、1つ、または3つ以上であってもよい。
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。
1……電子機器装置、2……電子機器収納ラック、3……電子機器ユニット、4……カード基板、5……コネクタ部、6……インターフェース部、7……本体シャーシ、8……ユニット係止部、9……筐体取付部、10……ロック解除器、11……突き当てピン、12……グリップ部、13……嵌合凹部、20……基板レバー、21……つめ、22……係合部、23……把持部、24……突き当てピン挿入孔、25……遊嵌部材ストッパ部、26……ピン挿通孔、30……遊嵌部材、40……ロック部材、41……長孔、42……つめ受入部、43……切替操作部、44……コイルバネ収納部、45……つめ当接部、50……コイルバネ、60……ピン、70……ユニットガイド、71……ピン挿通孔
Claims (9)
- 筐体に着脱自在に搭載される電子機器ユニットのロック機構において、
前記電子機器ユニットを前記筐体に固定する固定状態と、前記電子機器ユニットを前記筺体から着脱可能とする着脱可能状態とを切替可能なレバーと、
前記レバーの状態切替を規制する規制状態と、前記レバーの状態切替を許容する許容状態とを切替可能な規制部材と、
を備え、
前記レバーは、把持部に把持部端部から前記規制部材に向かう挿入孔を備え、
前記規制部材は、弾性部材による付勢力に抗して前記規制状態を前記許容状態へと切り替える切替操作を前記挿入孔を通じて受け付ける切替操作部を備える、
ことを特徴とする電子機器ユニットのロック機構。 - 前記挿入孔は、前記把持部端部から前記レバーの回動軸に向かうことを特徴とする請求項1記載の電子機器ユニットのロック機構。
- 前記レバーは、前記挿入孔内部に遊嵌部材を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器ユニットのロック機構。
- 前記規制部材と前記挿入孔を複数対備えることを特徴とする請求項3記載の電子機器ユニットのロック機構。
- 前記遊嵌部材は、前記挿入孔ごとに長さが異なることを特徴とする請求項4記載の電子機器ユニットのロック機構。
- 前記レバーは、前記挿入孔への挿入を特定形状の部材に規制する挿入規制部を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器ユニットのロック機構。
- 筐体に着脱自在に搭載される電子機器ユニットにおいて、
前記電子機器ユニットを前記筐体に固定する固定状態と、前記電子機器ユニットを前記筺体から着脱可能とする着脱可能状態とを切替可能なレバーと、
前記レバーの状態切替を規制する規制状態と、前記レバーの状態切替を許容する許容状態とを切替可能な規制部材と、
を備え、
前記レバーは、把持部に把持部端部から前記規制部材に向かう挿入孔を備え、
前記規制部材は、弾性部材による付勢力に抗して前記規制状態を前記許容状態へと切り替える切替操作を前記挿入孔を通じて受け付ける切替操作部を備える、
ことを特徴とする電子機器ユニット。 - 前記電子機器ユニットは、前記レバーと前記規制部材を左右一対備えることを特徴とする請求項7記載の電子機器ユニット。
- 筐体に電子機器ユニットを着脱自在に搭載する電子機器装置において、
前記筐体は、前記電子機器ユニットを係止する係止部を備え、
前記電子機器ユニットは、
前記電子機器ユニットを前記係止部と係合する係合状態と、前記電子機器ユニットを前記筺体から着脱可能とする着脱可能状態とを切替可能なレバーと、
前記レバーの状態切替を規制する規制状態と、前記レバーの状態切替を許容する許容状態とを切替可能な規制部材と、
を備え、
前記レバーは、把持部に把持部端部から前記規制部材に向かう挿入孔を備え、
前記規制部材は、弾性部材による付勢力に抗して前記規制状態を前記許容状態へと切り替える切替操作を前記挿入孔を通じて受け付ける切替操作部を備える、
ことを特徴とする電子機器装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010090182A JP2011222740A (ja) | 2010-04-09 | 2010-04-09 | 電子機器ユニットのロック機構、電子機器ユニット、および電子機器装置 |
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JP2010090182A JP2011222740A (ja) | 2010-04-09 | 2010-04-09 | 電子機器ユニットのロック機構、電子機器ユニット、および電子機器装置 |
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Family Applications (1)
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JP2010090182A Pending JP2011222740A (ja) | 2010-04-09 | 2010-04-09 | 電子機器ユニットのロック機構、電子機器ユニット、および電子機器装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019088113A (ja) * | 2017-11-07 | 2019-06-06 | ファナック株式会社 | ファンユニットを備えるモータ駆動装置 |
KR20190069988A (ko) * | 2017-12-12 | 2019-06-20 | 현대자동차주식회사 | 엔진제어유닛의 커넥터장치 |
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2010
- 2010-04-09 JP JP2010090182A patent/JP2011222740A/ja active Pending
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KR102474812B1 (ko) * | 2017-12-12 | 2022-12-06 | 현대자동차주식회사 | 엔진제어유닛의 커넥터장치 |
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