JP2011220909A - ガスクロマトグラフ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カラム11と、ハウンジング10の内部で空気を加熱するヒータ13と、ハウンジング10の内部で空気を循環させるファン14とを備えるガスクロマトグラフ用オーブン2と、カラム11の入口端に試料を供給する試料気化室70と、カラム11の入口端にキャリアガスを供給するガス供給部50と、カラム11の出口端に接続された検出器60と、ヒータ13、ファン14及びガス供給部50を制御する制御部21と、入力装置22とを備えるガスクロマトグラフ1であって、休止状態用パラメータを記憶する記憶部24を備え、制御部21は、分析時には分析用パラメータに設定し、分析時以外には記憶部24に記憶された休止状態パラメータに設定する。
【選択図】 図1
Description
図3は、従来のガスクロマトグラフの一例の概略構成図である。
ガスクロマトグラフ101は、ガスクロマトグラフ用オーブン2と、試料が導入される試料気化室70と、キャリアガスを供給するガス供給部50と、検出器60と、ガスクロマトグラフ用オーブン2及びガス供給部50を制御するコンピュータ120とを備える。
なお、メモリ124には、すぐに試料を分析することができるように分析時に設定されるための分析用初期流量(50L/min)と、分析用初期温度(200℃)と、分析用回転速度(1500回/min)とが分析用パラメータとして予め記憶されている。
試料気化室70は、分析者によって試料が導入されると、カラム11の入口端に試料ガス(サンプル)を供給することができるようになっている。
前面扉15は、左端を軸として開閉可能に形成されており、分析者によって前面扉15が開かれることにより、ハウンジング10の内部に収容されたカラム11と、別のカラムとを交換することができるようになっている。
また、背面壁16の上部には、排気口(図示せず)が設けられており、排気口には、排気扉が開閉可能に形成されている。これにより、温度制御部121aによって排気扉が開かれることにより、内部の空気を排気口から外部に排出することができるようになっている。一方、背面壁16の中部には、吸気口33が設けられており、吸気口33には、吸気扉37が開閉可能に形成されている。これにより、温度制御部121aによって吸気扉37が開かれることにより、外部の空気を吸気口33から内部に導入することができるようになっている。
このとき、温度制御部121aは、温度センサ18で検出された温度Tが分析用温度T’より低いときには、排気扉と吸気扉37とを閉じるとともに、ヒータ13への通電電力を上昇させることにより、空気を加熱していくことになる。
また、温度センサ18で検出された温度Tが分析用温度T’より高くなったときには、ヒータ13への通電電力を減少させるとともに、排気扉と吸気扉37とを開けることにより、外部の室温の空気を吸気口33から導入するとともに、加熱された一部の空気を排気口から外部に排出している。
このようなガス供給部50によれば、分析する際に分析者が入力装置22を用いて目的流量(分析用流量)F’と分析時間t’とを入力することで、分析用流量F’と分析時間t’とがメモリ124に記憶され、メモリ124に記憶された分析用流量F’と分析時間t’とに基づいて、流量制御部121cがガス流量調節弁51を制御することにより、カラム11を流れるキャリアガスの流量を分析用流量F’にすることができるようになっている。
よって、ガスクロマトグラフ101が一の試料を分析した後、分析が終わったにもかかわらず、分析者がLED等が消灯状態であることを確認するまでガスクロマトグラフ101は放置されることも多く、つまりキャリアガスの流量が分析用流量F’となったまま放置されることも多く、その結果、キャリアガスの消費量が多かった。
さらに、分析時のみに内部の温度Tを均一の目的温度T’とすればよいため、分析時以外には内部の温度Tが均一の目的温度T’である必要もない。そして、ガスクロマトグラフでは、内部の温度Tが室温になっても、ヒータとファンとを作動させれば、内部の温度Tが均一の目的温度T’になる時間もそれほどかからない。よって、ヒータとファンとを停止するように設定すればよいことを見出した。
また、上記の発明において、前記ガス供給部は、前記カラムに供給するキャリアガスの流量が、分析を行うための分析用流量と、当該分析用流量より少ない休止状態用流量とに調整可能となるように構成され、前記記憶部は、前記休止状態用パラメータとして休止状態用流量を記憶し、前記制御部は、分析時には入力装置で入力された分析用流量に設定し、当該分析時以外には記憶部に記憶された休止状態用流量に設定するようにしてもよい。
本発明のガスクロマトグラフによれば、キャリアガスの消費量を少なくすることができ、かつ、試料が導入されると速やかに分析を行うことができる。
本発明のガスクロマトグラフによれば、ヒータを作動させる消費電力を少なくすることができ、かつ、試料が導入されると速やかに分析を行うことができる。
本発明のガスクロマトグラフによれば、ファンを作動させる消費電力を少なくすることができ、かつ、試料が導入されると速やかに分析を行うことができる。
本発明のガスクロマトグラフによれば、分析者は休止状態であることを認識することができる。
ガスクロマトグラフ1は、ガスクロマトグラフ用オーブン2と、試料が導入される試料気化室70と、キャリアガスを供給するガス供給部50と、検出器60と、ガスクロマトグラフ用オーブン2及びガス供給部50を制御するコンピュータ20とを備える。
なお、メモリ24には、分析時以外に設定されるための休止状態用流量(1mL/min)と、休止状態用温度(室温−50℃程度)と、休止状態用回転速度(0−500回/min程度)とが予め記憶されている。さらに、メモリ24には、分析時に設定されるための分析用回転速度(1500回/min)が予め記憶されている。
また、流量制御部21cは、分析者がガスクロマトグラフ1の電源を入れたり、一の試料の分析が終わったりしたと判定したときには、メモリ24に記憶された休止状態用流量に基づいて、ガス流量調節弁51を制御することにより、カラム11を流れるキャリアガスの流量を休止状態用流量にする制御を行う。このとき、流量制御部21cは、休止状態用流量に設定していることを示す画像を表示装置23に表示する。
また、温度制御部21aとファン制御部21bとは、分析者がガスクロマトグラフ1の電源を入れたり、一の試料の分析が終わったりしたと判定したときには、メモリ24に記憶された休止状態用温度と休止状態用回転速度とに基づいて、ヒータ13に通電電力を供給することを停止して、モータ17に通電電力を供給することを停止する制御を行う。このとき、温度制御部21aとファン制御部21bとは、休止状態用温度に設定していることを示す画像を表示装置23に表示する。
まず、ステップS101の処理において、ガスクロマトグラフ1の電源が分析者によって入れられたか否かを判定する。電源が入れられていないと判定したときには、ステップS101の処理に戻る。つまり、電源が入れられるまで、ステップS101の処理が繰り返される。
一方、電源が入れられたと判定したときには、ステップS102の処理において、流量制御部21cと温度制御部21aとファン制御部21bとは、休止状態用パラメータに設定する。つまり、休止状態用流量(1mL/min)と、休止状態用温度(室温)と、休止状態用回転速度(0回/min)とに設定する。そして、休止状態用パラメータであることを表示装置23に表示する。
一方、分析用パラメータが入力されたと判定したときには、ステップS104の処理において、流量制御部21cと温度制御部21aとファン制御部21bとは、分析用パラメータに設定する。つまり、分析用流量F’と、分析用温度T’と、分析用回転速度とに設定する。
一方、分析が終了したと判定したときには、ステップS106の処理において、流量制御部21cと温度制御部21aとファン制御部21bとは、休止状態用パラメータに設定する。つまり、休止状態用流量(1mL/min)と、休止状態用温度(室温)と、休止状態用回転速度(0回/min)とに設定する。そして、休止状態用パラメータであることを表示装置23に表示する。
一方、電源が切られたと判定したときには、本フローチャートを終了する。
上述したガスクロマトグラフ1では、メモリ24には、分析時以外に設定されるための休止状態用流量(1mL/min)と、休止状態用温度(室温)と、休止状態用回転速度(0回/min)とが予め記憶されている構成を示したが、休止状態用流量(10mL/min)と、休止状態用温度(200℃)と、休止状態用回転速度(10回/min)とが予め記憶されているような構成としてもよい。
10 ハウンジング
11 カラム
13 ヒータ
14 ファン
21 制御部
22 入力装置
24 メモリ(記憶部)
50 ガス供給部
60 検出器
70 試料気化室
Claims (5)
- ハウンジングと、前記ハウンジングの内部に配置されるカラムと、前記ハウンジングの内部で空気を加熱するヒータと、前記ハウンジングの内部で空気を循環させるファンとを備えるガスクロマトグラフ用オーブンと、
前記カラムの入口端に試料を供給する試料気化室と、
前記カラムの入口端にキャリアガスを供給するガス供給部と、
前記カラムの出口端に接続された検出器と、
前記ヒータ、ファン及びガス供給部を制御する制御部と、
入力操作される入力装置とを備えるガスクロマトグラフであって、
休止状態用パラメータを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、分析時には分析用パラメータに設定し、当該分析時以外には記憶部に記憶された休止状態パラメータに設定することを特徴とするガスクロマトグラフ。 - 前記ガス供給部は、前記カラムに供給するキャリアガスの流量が、分析を行うための分析用流量と、当該分析用流量より少ない休止状態用流量とに調整可能となるように構成され、
前記記憶部は、前記休止状態用パラメータとして休止状態用流量を記憶し、
前記制御部は、分析時には入力装置で入力された分析用流量に設定し、当該分析時以外には記憶部に記憶された休止状態用流量に設定することを特徴とする請求項1に記載のガスクロマトグラフ。 - 前記ヒータは、前記ハウンジングの内部で空気を加熱する温度が、分析を行うための分析用温度と、当該分析用温度より低い休止状態用温度とに調整可能となるように構成され、
前記記憶部は、前記休止状態用パラメータとして休止状態用温度を記憶し、
前記制御部は、分析時には入力装置で入力された分析用温度に設定し、当該分析時以外には記憶部に記憶された休止状態用温度に設定することを特徴とする請求項1に記載のガスクロマトグラフ。 - 前記ファンは、回転速度が、分析を行うための分析用回転速度と、当該分析用回転速度より遅い休止状態用回転速度とに調整可能となるように構成され、
前記記憶部は、前記休止状態用パラメータとして休止状態用回転速度を記憶するとともに、分析用回転速度を記憶し、
前記制御部は、分析時には記憶部に記憶された分析用回転速度に設定し、当該分析時以外には記憶部に記憶された休止状態用回転速度に設定することを特徴とする請求項1に記載のガスクロマトグラフ。 - 画像を表示する表示装置を備え、
前記制御部は、前記表示装置に分析時以外には分析時以外であることを示す画像を表示することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のガスクロマトグラフ。
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