JP2011220766A - 物体認識装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】同じ探索領域に含まれる測距データ同士を一体化して物標データを生成し、物体認識を行うが、この探索領域のY方向(車両進行方向)については、サンプリング周期の間に自車が移動する距離を基準として設定されている。道路に沿った方向(進行方向)に長く延びた、あるいは当該方向に並んだ物標が同一物体とみなされるため、ガードレール等の路側物と先行車とを正しく区別できる。X方向(車幅方向)の長さは、隣接する水平ビーム1本〜2本に相当する長さに設定されている。車幅方向において物体自体が離れていれば、それら別の物体の測距データが一体化されることがなくなる。つまり、先行車と路側物はもちろん、先行車同士であっても、誤って一体化されることなく、正しく区別できる。
【選択図】図5
Description
車両の走行路がカーブしている場合には、例えば請求項2に示すように探索領域を設定することが考えられる。つまり、車両の走行路上の任意地点における走行路の方向を取得可能に構成されており、物標化手段の探索領域を、検出結果の位置における前記走行路の方向を車両進行方向だとみなして設定するのである。
図1は、本発明が適用された物体認識装置1の全体構成を示すブロック図である。
この物体認識装置1は、車両に搭載され、車両前方に存在する物体を認識し、その物体に関する情報(位置,大きさ等)からなる物体データを生成する装置である。なお、物体認識装置1で生成された物体データは、車両制御装置(図示せず)に供給され、例えば、物体候補が予め設定された警報領域に存在する障害物である場合に警報を発生させる警報制御や、物体候補が先行車両である場合には、その先行車両の状況に応じてブレーキ,スロットル,自動変速器等を動作させることによって車速を制御するいわゆる車間制御等に使用される。
図1に示すように、物体認識装置1は、車両前方をレーザ光によって走査する発光部10と、発光部10から照射されたレーザ光を反射した物体からの反射光を受光する受光部20と、発光部10にてレーザ光が照射されてから受光部20にて反射光が受光されるまでの時間を計測して測距データを出力する検出回路30と、発光部10を駆動するための信号を出力すると共に、検出回路30からの測距データを入力して、これらの入出力信号に基づいて、レーザ光を反射した物体に関する物体データを生成する制御部40とを備えている。
制御部40では、LD駆動信号及びモータ駆動信号によって発光部10を駆動して、走査エリア内の走査を実行する走査実行処理と、その走査によって得られた測距データに基づいて、レーザ光を反射した物体に関する物体データを生成する物体認識処理を少なくとも実行する。
即ち、物体認識処理では、まずS110にて、検出回路30から、1走査分の測距データの読み込みを行う。
まず探索を開始する測距データを設定する(S131)。そして、探索領域を設定し(S132)、同じ探索領域に含まれる測距データ同士の結合を行う(S133)。この処理が一体化である。
ここで、図3のS132,S133における探索領域設定および測距データの一体化に関して、図5〜図7を参照してさらに詳細に説明する。
このとき、
△X…データ同士のX軸方向の距離
△Y…データ同士のY軸方向の距離
αX…k1*物体認識装置1から測距データまでの距離*物体認識装置1の分解能
αY…k2*自車速*物体認識装置1のサンプリング周期
(サンプリング周期は物体認識装置1のスキャン周期(100ms)に一致する。また、k1,k2は係数である。)
(1)式の右辺の値がd2以下である場合に測距データは一体化される。
αYの値を相対的に大きくすることで、図5に示すように、探索領域をY方向(進行方向)に長い楕円形状とする。より具体的に説明する。
図6に示すように、前方の道路がカーブしている場合には道路形状(カーブ半径)を周知の方法によって推定する。例えば操舵角に基づいて求めたり、車両前方の画像を撮影し、その画像中に存在する走行区分線(いわゆる白線)の形状に基づいて求めたり,地図データから道路形状を求めるなど、種々の方法が提案されている。
このとき、
△X’…データ同士のX軸方向の距離
△Y’…データ同士のY軸方向の距離
αX…k1*物体認識装置1から測距データまでの距離*物体認識装置1の分解能
αY…k2*自車速*物体認識装置1のサンプリング周期
(サンプリング周期は物体認識装置1の走査周期(100ms)に一致する。また、k1,k2は係数である。)
(2)式の右辺の値が(d')2以下である場合に測距データは一体化される。
以上説明したように物体認識装置1では、同じ探索領域に含まれる測距データ同士を一体化して物標データを生成し、生成した物標を基準として物体認識を行うが、この探索領域のY方向については、サンプリング周期の間に自車が移動する距離を基準として設定されている。このように設定した探索領域を用いて測距データを一体化することにより、道路に沿った方向(進行方向)に長く延びた、あるいは当該方向に並んだ物標が同一物体とみなされるようにする。そのため、ガードレール等の路側物と先行車とを正しく区別できる。
このように、物体を精度よく認識する物体認識装置1を実現することができる。
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
上記実施形態では、探索領域として図5,7,8に示すような楕円形状の領域を設定したが、そのような形状に限定されない。上記実施形態では、探索領域のX方向(車幅方向)の長さは、隣接する水平ビーム1本〜2本に相当する長さに設定し、探索領域のY方向(進行方向)については、サンプリング周期の間に自車が移動する距離を基準として設定したが、この意図は、次のとおりである。
Claims (2)
- 車両に搭載され、少なくとも車幅方向に沿って隣接するように設定された複数の送信波ビームを用いて走査を実行した結果に基づき、送信波を反射した物体を認識する物体認識装置であって、
前記走査によって得られた前記物体からの反射波の受信信号に基づいて、前記送信波ビーム毎に受信強度、及び前記物体の位置を検出する検出手段と、
前記検出手段での検出結果に基づき、ある検出結果の位置を基準として設定した探索領域内に別の検出結果の位置も含まれていれば同一物標に属するものとして複数の前記検出結果を一体化する物標化手段と、
を備え、
前記物標化手段の前記探索領域の車幅方向の長さは、隣接する2つの送信波ビームからの反射波が丁度含まれるような長さに設定され、前記探索領域の車両進行方向の長さは、前記送信波ビームの走査周期の間に前記車両が移動する距離を基準として設定されており、
前記物標化手段にて生成された物標を基準として物体を認識することを特徴とする物体認識装置。 - 車両の走行路上の任意地点における走行路の方向を取得可能に構成されており、
前記物標化手段の前記探索領域は、前記検出結果の位置における前記走行路の方向を前記車両進行方向だとみなして設定されていることを特徴とする請求項1に記載の物体認識装置。
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