JP2011218856A - 視認窓用シャッタ装置および視認窓付き車両および車両用ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】視認窓用シャッタ装置として薄型設計が可能で、シャッタ開放状態での視認窓の視認性を良好に保ち、シールドガラスの払拭作業性もよくすること。
【解決手段】互いに平行をなすように隔置された2本の帯状遮蔽部54、56及び両遮蔽部間に設けられた開口52を有する複数枚のスライド板50と、スライド板50を視認窓16の主面に沿って帯状遮蔽部54、56の隔置方向にスライド可能にガイドするガイド機構(凹溝44)と、スライド板50の隣り合うもの同士を、帯状遮蔽部54、56が互いに整合して重合する開放位置と、帯状遮蔽部54、56が互いに所定量オフセットした遮蔽位置との間で変位可能とするための規制機構(突起58、当接壁部60、62)とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、視認窓用シャッタ装置および視認窓付き車両および車両用ドアに関し、更に詳細には、自動車等の車両のフロントドアの下部に設けられる視認窓を選択的に遮蔽するシャッタ装置およびシャッタ装置を具備した視認窓をフロントドア等に有する車両および車両用ドアに関する。
自動車等の車両には、運転席側からの助手席側の車外下方の視認性を高めるために、助手席側のフロントドアの下部に、視認窓が設けられ、更に、視認窓による車外視認を必要としない状態では、車外より車内が見えないように視認窓を遮蔽するシャッタ装置が設けられたものがある(例えば、特許文献1)。
従来のシャッタ装置は、複数枚の羽根板(ルーバ)が各々回動可能に所定間隔をおいて互いに平行に配置され、複数枚の羽根板が一斉回動によって当該複数枚の羽根板が連続面をなすことにより、視認窓を遮蔽状態するベネシャンブラインド式のものである。
実開昭57−174113号公報
ベネシャンブラインド式のシャッタ装置は、羽根板が略水平な姿勢で開放状態となるから、羽根板の幅寸法に相当する厚さが必要である。このことは、視認窓を設置されるドアの薄型化を阻害する。羽根板の幅寸法を小さくすると、それに応じてシャッタ装置の厚さを低減できるが、羽根板の配置ピッチが小さくなり、シャッタ開放状態での視認窓による視認性が低下する。また、視認窓に設けられるシールドガラスの曇りや汚れを払拭する作業が行われ難くなる。
本発明が解決しようとする課題は、視認窓用シャッタ装置として薄型設計が可能で、シャッタ開放状態での視認窓の視認性を良好に保ち、シールドガラスの払拭作業性もよくすることである。
本発明による視認窓用シャッタ装置は、車内から車外を視認するために車両に設けられた視認窓(16)を選択的に遮蔽する視認窓用シャッタ装置(40)であって、互いに平行をなすように隔置された少なくとも2本の帯状遮蔽部(54、56)及び前記両遮蔽部(54、56)間に設けられた透明部(52)を有する複数枚のスライド板(50)と、前記スライド板(50)を前記視認窓(16)の主面に沿って前記帯状遮蔽部(54、56)の隔置方向にスライド可能にガイドするガイド機構(42、44)と、前記スライド板(50)の隣り合うもの同士を、前記帯状遮蔽部(54、56)が互いに整合して重合する開放位置と、前記帯状遮蔽部(54、56)が互いに所定量オフセットした遮蔽位置との間で変位可能とするための規制機構(58、60、62)とを有する。
この構成によれば、複数枚のスライド板(50)を視認窓(16)の主面に沿う方向にスライドさせるものであるから、羽根板を回転させるものより装置を薄型化することができる。帯状遮蔽部(54、56)が互いに最大限オフセットした遮蔽位置では、すべての帯状遮蔽部(54、56)が連続し、視認窓(16)の全体が帯状遮蔽部(54、56)によって遮られるようになり、開放状態では、複数枚のスライド板(50)がすべて重なり合い、帯状遮蔽部が(54、56)互いに整合し、しかも帯状遮蔽部(54、56)間は透明部(52)になっているから、帯状遮蔽部(54、56)が視認窓(16)を遮る部分が少なく、視認窓本来の良好な視認性を確保できる。
本発明による視認窓用シャッタ装置は、好ましい他の一つの実施例として、前記スライド板(50)が前記開放位置にあるとき、前記スライド板(50)の一方の帯状遮蔽部(54)が前記視認窓(16)の中間部に位置し、前記スライド板(50)の他方の帯状遮蔽部(56)が前記視認窓(16)の一方の縁部外に隠蔽されるようになっている。
この構成によれば、開放状態において、スライド板(50)の一つの帯状遮蔽部(56)は視認窓(16)の一方の縁部外に隠蔽されるから、帯状遮蔽部が視認窓(16)を遮る部分が更に少なくなり、視認窓(16)本来の視認性を良好に確保できる。
本発明による視認窓用シャッタ装置は、好ましい他の一つの実施例として、前記スライド板(50)の前記スライド方向が上下方向であり、前記スライド板(50)が前記開放位置にあるとき、前記帯状遮蔽部の一つ(54)が前記視認窓(16)の上下方向の中間位置を水平方向に横切って延在している。
この構成によれば、視認窓(16)の上下方向の中間位置を水平方向に横切って延在している帯状遮蔽部(54)を目印として、この帯状遮蔽部(54)と視認窓(16)を通して見える車外の景色との関係より、駐車位置等の規定位置や対象物、障害物と現在の自車位置との関係の目検討を簡便に行えるようになる。
本発明による視認窓用シャッタ装置は、好ましい一つの実施例として前記スライド板(50)は、前記透明部となる四角形開口(52)を中央部に有する四角枠状に構成されている。
この構成によれば、スライド板の中央部が四角形開口(52)になっているで、四角形開口(52)に手を通して視認窓(16)のシールドガラス(20)の曇りや汚れを払拭する作業が容易に行われ得るようになる。
本発明による視認窓用シャッタ装置は、好ましい一つの実施例として、前記規制機構は、前記スライド板(50)の隣り合うもの同士の一方に設けられた突部(58)と、前記スライド板(50)の隣り合うもの同士の他方に、前記突部(58)を挟むように前記スライド板のスライド方向に対向配置されて前記突部(58)が当接する1対の当接壁部(60、62)とを含む。
この構成によれば、戸当たり式の簡単な規制機構によって隣り合うスライド板(50)同士の帯状遮蔽部(60、62)の最大限オフセット量が設定されると共に、複数枚のスライド板(50)が隣り合うもの同士で連携接続され、シャッタ装置(40)の開放、遮蔽の操 本発明による視認窓付き車両は、上述の発明による視認窓用シャッタ装置(40)を具備した視認窓(16)を、車外側への回動により開扉状態になる回動式のドア(12)に有し、全開扉状態あるいは予め規定された中間開扉状態にある前記ドア(12)の先端縁を含む鉛直線(V)が地面と交差する点(P)と運転席に着座した運転者の標準的なアイポイント(E)とを結ぶ直線(L)が、閉扉状態にある前記ドア(12)の前記視認窓(16)を内外に貫通する高さに前記帯状遮蔽部(54)が配置されている。
この構成によれば、帯状遮蔽部(54)を同様に目印として用い、この帯状遮蔽部(54)と視認窓(16)を通して見える車外の景色との関係より、車両側方に、ドア(12)を全開扉位置あるいは予め規定された中間開扉位置まで障害物に当たることなく開扉できる空間余裕があるか否の目検討を簡便に行えるようになる。
本発明による車両用ドアは、上述の発明による視認窓用シャッタ装置(40)を具備した車両用ドア(12)であって、視認窓用開口(24)を形成されたアウタパネル(22)と、前記視認窓用開口(24)と整合する位置にシャッタ取付開口(30)を形成されたインナパネル(28)と、枠状で枠内側に開口した溝形断面形状を有して前記アウタパネル(22)と前記インナパネル(24)の各々の内面に重ね合わせ溶接された連結メンバ(35)とを有し、前記視認認窓用シャッタ装置(40)の前記ガイド機構を構成して前記スライド板(50)をスライド可能に支持する支持フレーム(42)が、前記連結メンバ(35)の溝内に配置されて当該連結メンバに固定されている。
この構成によれば、車両用ドア(12)の視認窓(16)周りの剛性が向上し、この剛性が高い部位に、視認窓用シャッタ装置(40)が取り付けられることになり、視認窓用シャッタ装置(40)の取付剛性が向上する。
本発明による視認窓用シャッタ装置によれば、複数枚のスライド板を視認窓の主面に沿う方向にスライドさせるものであるから、羽根板を回転させるものより装置を薄型化することができる。開放位置と遮蔽位置との間の距離が帯状遮蔽部の隔置方向の幅寸法以下であることにより、帯状遮蔽部が互いに最大限オフセットした遮蔽位置では、すべての帯状遮蔽部が連続し、視認窓の全体が帯状遮蔽部によって遮られるようになり、開放状態では、複数枚のスライド板がすべて重なり合い、帯状遮蔽部が互いに整合し、しかも遮蔽部間は透明部になっているから、帯状遮蔽部が視認窓を遮る部分が少なく、視認窓本来の良好な視認性を確保できる。
本発明による視認窓用シャッタ装置が適用される視認窓付き自動車の概要を示す図。 本発明による視認窓用シャッタ装置の一つの実施例を示す斜視図。 図2の線A−Aに沿った断面図。 本実施例による視認窓用シャッタ装置の分解斜視図。 (A)は本実施例による視認窓用シャッタ装置の開放状態を示す縦断面図、(B)は同じく遮蔽状態を示す縦断面図。 本発明による視認窓用シャッタ装置を組み込まれた車両の説明図。 本発明による視認窓用シャッタ装置を組み込まれた車両ドアの縦断面図。
まず、本発明による視認窓用シャッタ装置が適用される視認窓付き自動車の全体構成を、図1を参照して説明する。この自動車10は右ハンドル車である。助手席側のフロントドア12は、車外側への回動により開扉状態になる一般的な回動式のドアであり、上部にドア上部窓14を有し、前下部に矩形の視認窓16を有する。フロントドア12にはドア上部窓14を開閉する透明なシールドガラス18が昇降可能に設けられている。フロントドア12には視認窓16をシールドする透明なシールドガラス20が嵌め殺し装着されている。
なお、視認窓16はフロントドア12のアウタパネル22にプレス形成された開口(視認窓開口)24により画定されており、シールドガラス20はウィンドモール部材26によってアウタパネル22に固定されている(図3参照)。
つぎに、本発明による視認窓用シャッタ装置の一つの実施例を、図2〜図5を参照して説明する。
フロントドア12のインナパネル28には、車内外方向で見て開口24と整合する位置にシャッタ取付開口30がプレス形成されている。インナパネル28には車室内側に位置してシャッタ取付開口30を縁取る四角枠状の縁取りフレーム32が取り付けられている。
縁取りフレーム32には視認窓用シャッタ装置40の四角筒状の支持フレーム42がシールドガラス20の車室内側に接近して取り付けられている。支持フレーム42の左右(車体の前側と後側)の内壁部には、上下方向に延在するガイド凹溝44が形成されている。ガイド凹溝44は、後述するスライド板50のガイド機構をなすものであり、スライド板50の枚数と同数、視認窓16を内外に貫通する方向に小さい間隔をおいて互いに平行に設けられている。なお、支持フレーム42は、スライド板50の組み付けのために、図4に示されているように、2分割構成になっている。また、図5では、ガイド凹溝44の図示を省いている。
スライド板50は、薄いプラスチック板や金属板により構成されて中央部に四角形開口42を有する四角枠状のものであり、本実施例では6枚設けられており、一枚ずつ前後の縁部をもって各ガイド凹溝44に係合し、各々上下方向にスライド可能に支持フレーム42より支持されている。
スライド板50には、互いに平行で、上下方向に隔置された上辺と下辺の各々に沿って上側帯状遮蔽部54と下側帯状遮蔽部56とが形成されている。換言すると、上側帯状遮蔽部54と下側帯状遮蔽部56は、四角枠状のスライド板50の帯状をした上桟と下桟の全域に形成され、左右端部を左右の縦桟55、75によって互い連結されて各々、水平方向に延在している。上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56は、黒色や黒色網点等による不透明部、あるいは透視視認し難い処理を施されたものであり、これら両遮蔽部54、56の上下方向幅は互いに同一幅であってよい。四角形開口52は、上側帯状遮蔽部54と下側帯状遮蔽部56との間にあって透視可能な透明部をなしている。この場合、左右の縦桟55、75が支持フレーム42の左右のガイド凹溝44に上下方向にスライド可能に係合する。
このようにして、複数個のガイド凹溝44は、各スライド板50を視認窓16の主面に沿って上側帯状遮蔽部54と下側帯状遮蔽部56の隔置方向である上下方向にスライド可能にガイドするガイド機構をなす。
スライド板50の車室内側の面の上縁近傍には、車室内側に突出した突起58が形成されている。スライド板50の車室外側の面の上縁近傍には、凹溝59が形成されている。凹溝59には車室外側に隣接するスライド板50の突起58が嵌っており、凹溝59の上端壁と下端壁とが、突起58を挟んで対向配置され、突部58が当接する上下1対の当接壁部60、62をなしている。凹溝59は、上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56の上下方向幅より少し小さい上下方向寸法を有し、上下1対の当接壁部60、62が上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56の上下方向幅より少し小さい距離だけ離れている。この実施例では、上下の当接壁部60、62は、上側帯状遮蔽部54の上縁と下縁に近い位置にあり、上側の当接壁部60と突部58とは一枚のスライド板50の表裏において上下方向に隣接して設けられている。
これにより、スライド板50は、各々、突部58が隣接するスライド板50の当接壁部60、62に当接することにより、隣り合うもの同士で、上下方向のスライド移動を凹溝60の上下方向寸法に応じてよって上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56の上下方向幅より少し小さいストロークに規制され、図5(A)に示されているように、6枚のスライド板50の上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56が各々互いに整合して重合する開放位置と、図5(B)に示されているように上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56が各々互いに所定量、この実施例では最大限オフセットした遮蔽位置との間で変位可能になっている。
このようにして、突部58と上下方向に離れた1対の当接壁部60、62とが、互いに隣接するスライド板50同士を、上下方向の相対的な最大スライド移動(最大ストローク)を所定量に規制してテレスコピック式に連結する戸当たり式の規制機構をなす。この規制機構による最大ストロークは、上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56の上下方向幅より少し小さいストロークに設定される。
図5(A)に示されているように、上述の開放位置では、最も車室内側にあるスライド板50を除く5枚全てのスライド板50の突起58が車室内側に隣接するスライド板50の上側の当接壁部60に当接し、6枚のスライド板50がすべて視認窓16を内外に貫通する方向に互いに完全に重ねられた重合状態になる。
この開放位置では、上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56は、視認窓16を内外に貫通する方向で見て、互いに整合して重合し、上側帯状遮蔽部54は、視認窓16の上下方向の中間位置を水平方向に横切って延在して外部より見え、下側帯状遮蔽部56は、視認窓16の下方の縁部より更に下方にあって、視認窓16の下縁部外に隠蔽され、外部より見えなくなる。
本実施例では、図6に示されているように、全開扉状態にあるフロントドア12の先端縁を含む鉛直線Vが地面と交差する点Pとの運転席に着座した運転者の標準的なアイポイントEとを結ぶ直線Lが、閉扉状態にあるフロントドア12の視認窓16を内外に水平に貫通する高さに、上述の開放位置でのスライド板50の上側帯状遮蔽部54が配置されるように各寸法を設定されている。
図5(B)に示されているように、上述の遮蔽位置では、最も車室内側にあるスライド板50を除く5枚全てのスライド板50の突起58が車室内側に隣接するスライド板50の下側の当接壁部62に当接し、視認窓16を内外に貫通する方向で見て、各スライド板50の上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56が各々視認窓50を上下に横切る方向に連続し、視認窓16の全体を透視不能に遮蔽する。なお、この遮蔽位置では、最も車室内側にあるスライド板50の下側帯状遮蔽部56と、最も車室外側にあるスライド板50の上側帯状遮蔽部54とが、視認窓16を内外に貫通する方向で見て上下に連続する。
遮蔽位置で、上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56が連続して視認窓16の全体を透視不能に遮蔽する状態は、視認窓16、支持フレーム42、スライド板50の上下方向寸法と、上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56の上下方向幅と、スライド板50の枚数と、隣接するスライド板50同士の上下方向の最大スライド移動量との相互の最適設定により、得ることができる。
上述の構成によれば、図5(A)に示されている開放位置より、最も車室内側にあるスライド板50を手によって持ち上げることにより、下側の当接壁部62に、一枚、車室外側にあるスライド板20の突起58が当接し、テレスコピック式に、次々にスライド板20が上方へスライド移動する。
このようにして、最も車室外側にあるスライド板50も芋づる式に持ち上げられると、図5(B)に示されているように、最も車室内側にあるスライド板50は最上昇位置に位置し、6枚のスライド板50の全体が遮蔽位置に位置する。この遮蔽位置(遮蔽状態)では、視認窓16を内外に貫通する方向で見て、各スライド板50の上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56が各々視認窓50を上下に横切る方向に連続し、視認窓16の全体が透視不能に遮蔽される。これにより、車外より視認窓50を通して車内を覗き見ることができなくなる。
なお、この遮蔽状態では、各スライド板50の四角形開口42は、車外側から見て下側から上側に偏倚し、下方から斜め上方を見上げると、連通した開口になり、その方向についての遮蔽性はないが、当該方向が鉛直方向に近いことと、視認窓16が路面に近い下部位置にあることにより、覗き込み防止が阻害されることはない。トラックのドアのように、視認窓が高い場所に設けられる場合には、上述の実施例のものを上下反転し、遮蔽状態で各スライド板50の四角形開口42が、車外側から見て上側から下側に偏倚する設定にされればよい。
スライド板50を遮蔽位置より開放位置に戻す場合には、最も車室内側にあるスライド板50を手によって押し下げることにより、上側の当接壁部60に、一枚、車室外側にあるスライド板20の突起58が当接し、テレスコピック式に、次々にスライド板20が下方へスライド移動する。
このようにして、図5(A)に示されているように、最も車室外側にあるスライド板50も元の位置に戻ると、最も車室内側にあるスライド板50は最降下位置に位置し、6枚のスライド板50の全体が開放位置に位置する。この開放位置(開放状態)では、上側帯状遮蔽部54が視認窓16の上下方向中間部を水平方向に横切って延在し、上側帯状遮蔽部54の下方に存在する四角形開口42と、上側帯状遮蔽部54の上方に存在する開放部の両領域により、視認窓16を通して車内より車外を視認することができる。
このように、視認窓用シャッタ装置40は、複数枚のスライド板50を視認窓16の主面に沿う方向にスライドさせるものであるから、薄いスライド板50の使用のもとに、羽根板を回転させる従来型のものより装置を薄型化することができる。これにより、視認窓16を設置されたフロントドア12の薄型化設計の自由度が増す。
しかも、この開放状態では、複数枚のスライド板50がすべて重なり合って上側帯状遮蔽部54、下側帯状遮蔽部56が各々互いに整合するから、これら帯状遮蔽部54、56が視認窓16を遮る部分が少なく、視認窓16本来の良好な視認性を確保できる。特に、本実施例では、開放状態において、下側帯状遮蔽部56が視認窓16の下方の縁部外に隠蔽されるから、帯状遮蔽部が視認窓16を遮る部分が更に少なくなり、視認窓16本来の視認性を更に良好なものにすることができる。
併せて、上述の開放状態では、上側帯状遮蔽部54の下方が広い四角形開口42で、上側帯状遮蔽部54の上方が広い開放部であることにより、シールドガラス20の曇りや汚れを払拭する清掃作業を、シールドガラスの手前にたくさんの羽根板があるベネシャンブラインド式のシャッタ装置である場合よりも、容易に確実に行えるようになる。
また、突部58と上下方向に離れた1対の当接壁部60、62による戸当たり式の簡単な規制機構によって隣り合うスライド板50同士の上下の帯状遮蔽部54、56の最大限オフセットが設定されると共に、複数枚のスライド板50が隣り合うもの同士で連携接続されているから、シャッタ装置の開放、遮蔽の操作がテレスコピック式に操作性よく行われ得るようになる。
スライド板50の上下二箇所に帯状遮蔽部54、56があることにより、帯状遮蔽部が各スライド板に一つしかない場合に比して、スライド板50の必要枚数を1/2にできると共に、シャッタ装置30の開閉に必要なスライド板50のストロークを1/2にすることができ、このことによっても、シャッタ装置30の開閉操作性がよくなる。
また、開放状態では、上側帯状遮蔽部54が視認窓16の上下方向の中間位置を水平方向に横切って延在しているから、この上側帯状遮蔽部54を目印として、この上側帯状遮蔽部54と視認窓16を通して見える車外の景色との関係より、駐車位置等の規定位置や対象物、障害物と現在の自車位置との関係の目検討を簡便に行えるようになる。
特に、図6に示されているように、全開扉状態にあるフロントドア16の先端縁を含む鉛直線Vが地面と交差する点Pと運転席に着座した運転者の標準的なアイポイントEとを結ぶ直線Lが、閉扉状態にあるフロントドア12の視認窓16を内外に貫通する高さに上側帯状遮蔽部54が配置されていると、上側帯状遮蔽部54を同様に目印として用い、この上側帯状遮蔽部54と視認窓16を通して見える車外の景色との関係より、車両側方に、フロントドア12を全開扉位置まで障害物に当たることなく開扉できる空間余裕があるか否の目検討を簡便に行えるようになる。
なお、この上側帯状遮蔽部54は、上述の全開扉の確認に限られることはなく、フロントドア16に組み込まれているドアチェッカが規定する中間開扉位置までフロントドア12を障害物に当たることなく開扉できるかの目印とすることもできる。この場合には、予め規定された中間開扉状態にあるフロントドア16の先端縁を含む鉛直線が地面と交差する点との運転席に着座した運転者の標準的なアイポイントとを結ぶ直線が、閉扉状態にあるフロントドア12の視認窓16を内外に貫通する高さに上側帯状遮蔽部54が配置されればよい。
図7は、視認窓16、視認窓用シャッタ装置40を具備したフロントドア12の他の構成例を示している。なお、図7において、図5に対応する部分は、図5に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施例では、アウタパネル22とインナパネル28との間に、内側に開口した溝形断面形状をした上部半体34と下部半体36との組み合わせにより四角枠状をなす連結メンバ35を有し、溝側片部34A、34B、36A、36Bを、各々、視認窓開口24、シャッタ取付開口30の開口縁部においてアウタパネル22、インナパネル28の内面に重ね合わせ溶接されている。
視認窓用シャッタ装置40の支持フレーム42は、全体を上部半体34と下部半体36の溝部34C、36C内に配置され、連結メンバ35に固定されている。
この構造によれば、フロントドア12の視認窓16周りの剛性が向上し、この剛性が高い部位に、視認窓用シャッタ装置40が取り付けられることなる。これにより、視認窓用シャッタ装置40も取付剛性も向上する。また、視認窓用シャッタ装置40の全体が、アウタパネル22とインナパネル28との間に格納され、しかも、支持フレーム42、開放状態での下側帯状遮蔽部56、縦桟55、57(図4参照)の全てが溝部34C、36C内に配置され、外側から見えない設定にすることができる。これらのことにより、車室内におけるフロントドア周りがすっきりしたものなり、見栄えも向上する。
なお、視認窓用シャッタ装置40の各スライド板50に設けられる帯状遮蔽部の個数は2個に限られることなく、3個以上の複数個であってもよい。また、視認窓用シャッタ装置40は、開閉方向が上下方向に限られることはなく、スライド板50の水平方向のスライドによって開閉するものであってもよい。また、スライド板50は、中央に四角形開口42を有する四角枠状のものに限られることはなく、四角形開口42に相当する中央領域が、透明な矩形プレートにより構成されていてもよい。
また、視認窓用シャッタ装置40は、手動式のものに限られることはなく、スライド板50が電動モータによって開閉駆動される電動式のものであってもよい。
12 フロントドア
16 視認窓
22 アウタパネル
24 視認窓用開口
28 インナパネル
30 シャッタ取付開口
35 連結メンバ
40 視認窓用シャッタ装置
42 支持フレーム
44 ガイド凹溝
50 スライド板
52 四角形開口
54 上側帯状遮蔽部
56 下側帯状遮蔽部
58 突起
60、62 当接壁部

Claims (7)

  1. 車内から車外を視認するために車両に設けられた視認窓を選択的に遮蔽する視認窓用シャッタ装置であって、
    互いに平行をなすように隔置された少なくとも2本の帯状遮蔽部及び前記両遮蔽部間に設けられた透明部を有する複数枚のスライド板と、
    前記スライド板を前記視認窓の主面に沿って前記帯状遮蔽部の隔置方向にスライド可能にガイドするガイド機構と、
    前記スライド板の隣り合うもの同士を、前記帯状遮蔽部が互いに整合して重合する開放位置と、前記帯状遮蔽部が互いに所定量オフセットした遮蔽位置との間で変位可能とするための規制機構と、
    を有する視認窓用シャッタ装置。
  2. 前記スライド板が前記開放位置にあるとき、前記スライド板の一方の帯状遮蔽部が前記視認窓の中間部に位置し、前記スライド板の他方の帯状遮蔽部が前記視認窓の一方の縁部外に隠蔽されるようにした請求項1に記載の視認窓用シャッタ装置。
  3. 前記スライド板の前記スライド方向が上下方向であり、前記スライド板が前記開放位置にあるとき、前記帯状遮蔽部の一つが前記視認窓の上下方向の中間位置を水平方向に横切って延在している請求項1または2に記載の視認窓用シャッタ装置。
  4. 前記スライド板は、前記透明部となる四角形開口を中央部に有する四角枠状に構成されている請求項1から3の何れか一項に記載の視認窓用シャッタ装置。
  5. 前記規制機構は、前記スライド板の隣り合うもの同士の一方に設けられた突部と、前記スライド板の隣り合うもの同士の他方に、前記突部を挟むように前記スライド板のスライド方向に対向配置されて前記突部が当接する1対の当接壁部とを含む請求項1から4の何れか一項に記載の視認窓用シャッタ装置。
  6. 請求項3に記載の視認窓用シャッタ装置を具備した視認窓を、車外側への回動により開扉状態になる回動式のドアに有し、
    全開扉状態あるいは予め規定された中間開扉状態にある前記ドアの先端縁を含む鉛直線が地面と交差する点と運転席に着座した運転者の標準的なアイポイントとを結ぶ直線が、閉扉状態にある前記ドアの前記視認窓を内外に貫通する高さに前記帯状遮蔽部が配置されている車両。
  7. 請求項1から5の何れか一項に記載の視認窓用シャッタ装置を具備した車両用ドアであって、
    視認窓用開口を形成されたアウタパネルと、
    前記視認窓用開口と整合する位置にシャッタ取付開口を形成されたインナパネルと、
    枠状で枠内側に開口した溝形断面形状を有して前記アウタパネルと前記インナパネルの各々の内面に重ね合わせ溶接された連結メンバとを有し、
    前記視認認窓用シャッタ装置の前記ガイド機構を構成して前記スライド板をスライド可能に支持する支持フレームが、前記連結メンバの溝内に配置されて当該連結メンバに固定されている車両用ドア。
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