JP2011218408A - 金属の連続鋳造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電磁力により鋳型内の溶融金属に旋回流を付与する鋳型内電磁攪拌を行いながら鋳造鋳片を製出する金属の連続鋳造方法であって、前記鋳型のモールド板の厚みを測定し、前記鋳型内の溶融金属に付与される推力が所定値になるように、電磁攪拌コイルへの印加電流値を調整することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
ここで、長辺モールド板の厚みが薄くなると、電磁攪拌コイルによって鋳型内の溶融金属に付与される推進力が増大する傾向にある。このため、使用する長辺モールド板の厚みのバラツキによって、鋳型内の溶融金属に付与される推進力が変動することになる。
この場合、複数組の前記一対の長辺モールド板を備え、これら一対の長辺モールド板の厚みを測定して管理しておくことで、それぞれの前記一対の長辺モールド板の厚みに応じて、電磁攪拌コイルへの印加電流値を調整することができる。
この場合、前記モールド板の厚みの管理と、前記モールド板の厚みに応じた印加電流値の算出と、電磁攪拌コイルへの印加電流値の調整と、を自動で行うことから、確実に、モールド板の厚みに応じて電磁攪拌コイルへの印加電流値を調整することができ、鋳型内の溶融金属に付与される推力を所定値となるように制御することができる。
まず、本実施形態である金属の連続鋳造方法において用いられる水冷鋳型10について説明する。
この水冷鋳型10は、一対の長辺モールド板11a,11bと、この一対の長辺モールド板11a,11bによってそれぞれ挟持される一対の短辺モールド板12a,12bと、を備えている。ここで、短辺モールド板12a,12Bは、長辺モールド板11a,11bの長手方向に沿って移動可能とされており、幅の異なる連続鋳造鋳片Cを同一の水冷鋳型10にて製出することができる構成とされている。
このリニアモータ電磁攪拌コイル15a,15bは、水冷鋳型10内の溶鋼に移動磁界を発生させ、溶鋼を強制的に流動させるものである。ここで、長辺モールド板11a側のリニアモータ電磁攪拌コイル15aによる移動磁界の方向と、長辺モールド板11b側のリニアモータ電磁攪拌コイル15bによる移動磁界の方向と、を逆方向にすることで、溶鋼には、図2に示すような旋回流20が発生することになる。
ここで、本実施形態である水冷鋳型10においては、複数組の一対の長辺モールド板11a,11bを備えていることから、これら複数組の一対の長辺モールド板11a,11bの厚みtが、それぞれ異なっていることになる。
まず、水冷鋳型10に組み込む一対の長辺モールド板11a,11bを、複数組の一対の長辺モールド板11a,11bの中から選択する。
メモリ部31には、これら複数組の一対の長辺モールド板11a,11bの厚みtを測定した結果が入力されて記録されている。使用する長辺モールド板11a,11bを選択すると、メモリ部31から当該一対の長辺モールド板11a,11bの厚みtが読み出され、算出部32へと送信される。
このようにして、使用する一対の長辺モールド板11a,11bを選択することで、この一対の長辺モールド板11a,11bの厚みtに応じた電流をリニアモータ電磁攪拌コイル15a,15bへ印加することになる。本実施形態では、これらの一連の作業を自動で実施する構成とされている。
例えば、図1に示す構成の水冷鋳型に限定されることはなく、他の構成の水冷鋳型において旋回流を発生させるものであってもよい。
また、メモリ部、算出部、調整部を備え、電磁攪拌コイルへの印加電流値の調整を自動で行う構成として説明したが、これに限定されることはなく、手動で実施してもよい。
厚さ25mm、24mm、23mm,22mm,21mm,20mmの銅板からなる長辺モールド板を複数組準備した。
これらの長辺モールド板を組み付けた鋳型を使用して、極低炭素鋼からなる幅1800mm、厚さ240mmの連続鋳造鋳片を、鋳造速度1.5m/minで鋳造した。
そして、リニアモータ電磁攪拌コイルへの印加電流値を変更し、鋳型内の溶鋼に付与される推力を測定した。測定結果を図6に示す。
例えば、厚さ25mmで電流比率を1とした場合と同等の推力を得るためには、厚さ24mmでは0.978、厚さ23mmでは0.945、厚さ22mmでは0.913、厚さ21mmでは0.891、厚さ20mmでは0.87程度とすれば良いことが確認された。
このように、長辺モールド板の厚みtに応じて、印加電流値と推力との関係を得ておくことで、鋳型内の溶鋼に対して適切な推力を付与することができ、安定した鋳造を行うことが可能である。
11a,11b 長辺モールド板
12a,12B 短辺モールド板
15a,15b リニアモータ電磁攪拌コイル(電磁攪拌コイル)
20 旋回流
31 メモリ部
32 判断部
33 指令部
Claims (3)
- 電磁力により鋳型内の溶融金属に旋回流を付与する鋳型内電磁攪拌を行いながら鋳造鋳片を製出する金属の連続鋳造方法であって、
前記鋳型のモールド板の厚みを測定し、前記鋳型内の溶融金属に付与される推力が所定値になるように、電磁攪拌コイルへの印加電流値を調整することを特徴とする金属の連続鋳造方法。 - 請求項1に記載された金属の連続鋳造方法であって、
複数組の前記一対の長辺モールド板を備えており、それぞれの前記一対の長辺モールド板の厚みを測定しておき、選択された前記一対のモールド板の厚みに応じて電磁攪拌コイルへの印加電流値を調整することを特徴とする金属の連続鋳造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載された金属の連続鋳造方法であって、
前記モールド板の厚みを記録するメモリ部と、前記モールド板の厚みに応じて、前記鋳型内の溶融金属に付与する推力が設定値となる印加電流値を算出する算出部と、この算出部からの信号を得て電磁攪拌コイルへの印加電流値を調整する調整部と、を備えており、
前記電磁攪拌コイルへの印加電流値の調整を自動で行うことを特徴とする金属の連続鋳造方法。
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JP2010090495A JP2011218408A (ja) | 2010-04-09 | 2010-04-09 | 金属の連続鋳造方法 |
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
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