JP2011218390A - サイジングプレスの操業方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉄鋼スラブをサイジングプレス装置で幅圧下プレスする方法において、プレス荷重実績値とそれに対応するプレス荷重予測値に基づいて、それ以降のパスにおけるプレス荷重予測値を補正し、当該プレス荷重予測値を設定して幅圧下プレスすることを特徴とする鉄鋼スラブのサイジングプレス装置の操業方法であり、さらにピンチロールによりスラブを搬送することにより、一層効果を高めることができる。
【選択図】図4
Description
このサイジングプレスは、断続的な衝撃荷重により鋼板を幅圧下プレスするものであり、設備保護の観点からその最大衝撃荷重が設備の許容荷重を超えないよう管理する必要がある。そのため、圧下量等のプレス条件やスラブ温度等の材料条件から総合的に判断し、最大荷重を予測し、それがサイジングプレス装置の許容荷重を超えないようプレス条件を初期設定(セットアップ)していた。
P=Kmp×Hsp×Qp×Lp ・・・・・式1
ここで、P=予想プレス荷重
Kmp=変形抵抗(美坂の式より)
Hsp=平均スラブ厚
Qp=圧下力関数
Lp=金型接触投影長 である。
また、サイジングプレス装置の構造上、プレス荷重は断続的な衝撃荷重となり、圧延や押出し成形、引抜き成形のような定常的荷重付加による加工ではないため、その荷重予測は、それら圧延らの荷重予測とは異なる。
本発明は、こうした知見に基づきなされたものであり、その要旨とするところは、以下のとおりである。
このとき、幅圧下プレス1パスで金型11とスラブ10が接触するする長さを金型接触投影長とする。つまり金型11の傾斜部22とスラブ10の接触する長さと、1パスでのスラブ10の送り量の和が金型接触投影長となる。
P=Kmp×Hsp×Qp×Lp ・・・・・式1
ここで、P=予想プレス荷重
Kmp=変形抵抗(美坂の式より)
Hsp=平均スラブ厚
Qp=圧下力関数
Lp=金型接触投影長 である。
スラブの送り量については、スリップを減少させること、搬送系の制御精度を上げるなどの対策により、スラブ送りの位置決め精度を高めることができる。前述したように、通常送り量は250mm〜350mm程度である(400mmを超えることもある)。通常は、スラブ10の搬送は、スラブ10を下面から接触支持する搬送ローラーにて行うが、接触支持されているだけなのでスリップが発生し易い。実際、280mmの送り量に対し、±50mmの位置決め誤差が生じており、主にスリップが原因と考えられる。
以上のように、位置決め精度が向上したことにより、送り量精度が向上し、結果として金型接触投影長の誤差を小さくすることが可能となった。
P=Kmp×Hsp×Qp×Lp×G ・・・・・式2
ここで、P=予想プレス荷重
Kmp=変形抵抗(美坂の式より)
Hsp=平均スラブ厚
Qp=圧下力関数
Lp=金型接触投影長
G=補正係数 である。
G=P1a/P1e
このGを式2に代入し、次パスの予測荷重P2eを算出することができることになる。つまり、初期段階パス(最初のパスまたは最初のパスを含む一連のパス)の予測荷重算出のため、変形抵抗Kmp、平均スラブ厚Hsp、圧下力関数Gp、金型接触投影長Lpを設定し予測荷重P0eを算出し、その後初期段階パスの実績プレス荷重P0aを測定し、それらから補正係数Gを算出し、式2により、次段階以降のパス(2番目のパス以降または、最初のパスを含む一連のプレスの次以降の一連のパス)の予測荷重を算出し、サイジングプレス装置のプレス条件として設定する。
次に本発明の実施例について説明する。
鋼種:980MPa高張力鋼板
サイジングプレス時のスラブ温度(測定値):1050℃
圧下量:300mm
搬送量(送り量):280mm
搬送方法:ピンチロールによる搬送
補正係数:初回の実績プレス荷重と予測プレス荷重の比とし、その後の全パスに同一の補正係数を適用した。
そのため、実績プレス荷重を高くすることが可能となり、所望の圧下幅を得るために合計15パスを要するだけですみ、9パス減少させることができた。これは、サイジングプレスに要する時間でみると37%の生産性向上に相当することが確認できた。
次に、本発明の適用前1ヶ月と適用後1ヶ月の予測プレス荷重と実績プレス荷重の差を調査し、その差の分布を図4に示す。1ヶ月のトータルなので、鋼種の影響や、圧下幅等のプレス条件違いは、丸め込まれており平均化されていると考える。図4から分かるように、本発明の適用前(つまり従来)は、±5MNにわたるバラツキがあったが、本発明の適用後は±2MN程度のバラツキになっていることが確認できた。つまり、予測プレス荷重の精度が著しく向上していることが確認できた。
11,12 金型
19 サイジングプレス装置
20、21 押圧部
22、23 傾斜部
24、25 幅調整装置
26、27 シリンダロッド
28、29 シリンダ
30、31 クランク装置
34 (上側)ピンチロール
35 (下側)ピンチロール
Claims (5)
- 鉄鋼スラブをサイジングプレス装置で幅圧下プレスする方法において、プレス荷重実績値とそれに対応するプレス荷重予測値に基づいて、それ以降のパスにおけるプレス荷重予測値を補正し、当該プレス荷重予測値を設定して幅圧下プレスすることを特徴とする鉄鋼スラブのサイジングプレス装置の操業方法。
- 前記サイジングプレス装置が、ピンチロールによりスラブを搬送するサイジングプレス装置であることを特徴とする請求項1に記載の鉄鋼スラブのサイジングプレス装置の操業方法。
- 前記プレス荷重予測値の補正が、プレス荷重実績値とそれに対応するプレス荷重予測値に基づき得られるそれらの比を、それ以降のパスのプレス荷重予測値に乗算することであることを特徴とする請求項1または2に記載の鉄鋼スラブのサイジングプレス装置の操業方法。
- 前記プレス荷重予測値の補正が、最初のパスのプレス荷重実績値とそれに対応するプレス荷重予測値に基づくことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄鋼スラブのサイジングプレス装置の操業方法。
- 前記プレス荷重予測値の補正が、最初のパスから連続した複数のパスのプレス荷重実績値とそれに対応するプレス荷重予測値に基づくことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄鋼スラブのサイジングプレス装置の操業方法。
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