JP2011217788A - 排便補助機器 - Google Patents

排便補助機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2011217788A
JP2011217788A JP2010086838A JP2010086838A JP2011217788A JP 2011217788 A JP2011217788 A JP 2011217788A JP 2010086838 A JP2010086838 A JP 2010086838A JP 2010086838 A JP2010086838 A JP 2010086838A JP 2011217788 A JP2011217788 A JP 2011217788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
holding surface
defecation
user
assisting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010086838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4647711B1 (ja
Inventor
Ichiro Oda
一郎 尾田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PIRANHA TOOL KK
Original Assignee
PIRANHA TOOL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PIRANHA TOOL KK filed Critical PIRANHA TOOL KK
Priority to JP2010086838A priority Critical patent/JP4647711B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4647711B1 publication Critical patent/JP4647711B1/ja
Publication of JP2011217788A publication Critical patent/JP2011217788A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

【課題】排便行為を介助無しに済ますことが困難である人の、洋式便器での排便を補助する排便補助機器を提供する。
【解決手段】排便補助機器1は、洋式便器200に着座した者100の前方に配置され、略板状のパッド5と、前方に向かって高くなるように傾斜しパッド5をスライド可能に保持する傾斜保持面31a、傾斜保持面31aの上端部31bよりもさらに前方において左右に延在するとともに上端部よりも下方に位置し着座した者100が握るハンドル部32、及びハンドル部32と傾斜保持面31aの上端部31bとを接続する接続部を有する天井部、並びに天井部から下方に延在する脚部4a、4bを有する支持体とを備え、パッド5を傾斜保持面31aの傾斜方向下方にスライドさせることにより、パッド5の端部が傾斜保持面31aの下端部31cから突出して着座した者100の腹部101に当接する。
【選択図】図4

Description

本発明は、排便の自立支援のために用いられる排便補助機器に関する。具体的には、認知症患者や、障害者、一時的な怪我や病気により体幹を自分で支えられない人等、排便行為を介助無しに済ますことが困難である人の、洋式便器での排便を補助する排便補助機器に関する。
排便は、小腸から大腸へ移行した消化物を、肛門を通じて体外に排出することによってなされる。正常な排便は、以下のようになされることが知られている。まず、消化物は蠕動運動により、小腸、上行結腸、横行結腸と移行し、下行結腸やS状結腸に貯留される。そして、貯留された便塊が大蠕動運動によって直腸上部に送り込まれ、直腸壁が伸展すると、反射的にS状結腸と直腸は収縮し蠕動波が増強され、内肛門括約筋が弛緩される。これにより、大脳皮質に便意が伝えられ、便が漏れないように意識的に外肛門括約筋を収縮させ、排便の準備をする。トイレでいきむ姿勢をとり、深い呼吸で横隔膜を動かし、腹筋に力を入れ腹圧を高めることにより、S状結腸と直腸が直線化し、直腸が短縮する。このとき、外肛門括約筋を意識的に弛緩させ、便を肛門から排出する。つまり、正常な排便を行うためには、腹圧を高めつつ、外肛門括約筋を弛緩させる必要がある。
洋式便器での排便では、上半身を前傾させた前屈姿勢をとることにより、腹圧を高めることができる。しかし、例えば、認知症患者や、障害者、一時的な怪我や病気により体幹を自力で支えられない人等がこのような前屈姿勢を自力で維持するのは困難であり、前方に転倒する危険性がある。このような前方への転倒を防止するために、特許文献1では、排泄時に使用者が前腕を載置することができ、且つその前腕を載置した状態において前傾姿勢で座位を保持できる載置台と、その載置台を壁面側で保持する保持体とを具備する、排泄時における座位保持用の保持設備が開示されている。
特許文献1の保持設備では、使用者が洋式便器に着座した状態で、前腕を載置台に載置することにより、使用者は、自然に前傾姿勢をとることができる。そして、前傾姿勢をとることにより、使用者の腹部に腹圧がかかる。しかし、認知症患者や、障害者、一時的な怪我や病気により体幹を自力で支えられない人等は、前傾姿勢をとるだけでは十分な腹圧が得られない場合もある。また、使用者が洋式便器に着座した状態で前傾姿勢をとるだけでは、使用者の臀部や大腿部裏側には洋式便器の便座からの圧力が作用しているため、外肛門括約筋を弛緩させにくい。さらに、特許文献1の保持設備を設置するには、トイレ設備の工事等も必要となる。
特許第3426567号
本発明は、このような状況を鑑み、排便行為を介助無しに済ますことが困難である人が洋式便器で排便を行う際に、前方に転倒することなく前傾姿勢を維持し、前傾姿勢だけでは十分には得られない腹圧を補助するとともに、外肛門括約筋を弛緩させ易い体勢をとることを可能にする排便補助機器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、洋式便器に着座した者の前方に配置され、当該着座した者の排便行為を補助する排便補助機器であって、略板状のパッドと、前方に向かって高くなるように傾斜し且つ前記パッドをスライド可能に保持する傾斜保持面、前記傾斜保持面の上端部よりもさらに前方において左右に延在するとともに前記上端部よりも下方に位置し当該着座した者が握るハンドル部、及び前記ハンドル部と前記傾斜保持面の上端部とを接続する接続部を有する天井部、並びに前記天井部から下方に延在する脚部を有する支持体とを備え、前記パッドを前記傾斜保持面の傾斜方向下方にスライドさせることにより、前記パッドの端部が傾斜保持面の下端部から突出して当該着座した者の腹部に当接することを特徴とする排便補助機器が提供される。
本発明の第1の態様に従う排便補助機器は、洋式便器に着座した使用者の前方に配置され、略板状のパッドを、傾斜保持面の傾斜方向下方にスライドさせることにより、パッドの端部を傾斜保持面の下端部から突出させて、使用者の腹部に当接させる。この状態で、使用者の上半身を前方に傾斜させ、パッドに胸部及び腹部をもたれかけることにより、使用者は上半身のみを前傾させた前屈姿勢を長時間維持できる。このとき、パッドには、使用者の上半身の体重がかかる一方、使用者の腹部及び胸部にはパッドからの上向きの抗力が作用する。このパッドからの抗力は、排便時に必要となる適度な圧力となり、前傾姿勢だけでは十分には得られない腹圧を補助し、使用者の排便の促進につながる。また、ハンドル部は、傾斜保持面の上端部よりもさらに前方で且つ上端部よりも下方に位置している。このような位置に配置されたハンドル部を使用者が両手で握り上半身を排便補助機器に対して引きつけようとすることにより、使用者には、使用者のつま先、すなわち、接地箇所を中心とする前方への回転力が作用する。この前方への回転力により使用者の臀部が上方に移動するため、使用者の臀部や大腿部裏側が洋式便器の便座から受けていた圧力が軽減され、使用者は、排便時に必要となる外肛門括約筋を弛緩しやすい体勢を容易にとることができる。このとき、使用者の体重は、排便補助機器の脚部によって支えられるため、使用者は前方に転倒することなく、前屈姿勢を長時間維持することができる。さらに、傾斜保持面は、使用者の前方に向かって高くなるように傾斜している。このため、使用者はパッドを傾斜保持面の傾斜方向に適宜スライドさせることにより、傾斜保持面の下端部から突出するパッドの端部の高さ位置を、自己の腹部の高さに容易に調節することができる。
本発明の排便補助機器において、前記パッドは、前方に向かって厚みが厚くなっていてもよい。この場合、パッドは、使用者が前屈したときに胸部と大腿部の上面との間にできる空間に収まり易く、使用者の胸部及び腹部をパッドに密着させることができる。
本発明の排便補助機器において、前記脚部は、一組の前方脚部及び一組の後方脚部を有してもよく、後方脚部はそれぞれ、下端が上端よりも後方に位置するように傾斜していてもよい。洋式便器に着座した使用者には、本発明の排便補助機器を用いて前傾姿勢をとることにより前方への回転力が作用するが、この前方への回転力は、下端が上端よりも後方に位置するように傾斜した後方脚部によって支えられる。このため、使用者が前方に転倒することを防止できる。
本発明の排便補助機器は、前記一組の前方脚部及び一組の後方脚部の長さをそれぞれ調節可能なアジャスタをさらに備えてもよい。この場合、排便補助機器の高さを使用者の体格や、配置スペース等に合わせて調節することができる。
本発明の排便補助機器において、前記パッドはさらに、前記傾斜保持面に巻きつけるベルトを有してもよく、前記ベルトにより前記支持体に対してスライド可能に取り付けられてもよい。洋式便器に着座した者は、支持体の傾斜保持面に取り付けられたパッドを、傾斜方向にスライドさせて腹部当接部を自身の腹部に当接させることにより、腹部に対して適度な圧力を与えることができる。
排便行為を介助無しに済ますことが困難である使用者は、本発明に係る排便補助機器を使用することにより、前屈姿勢だけでは十分には得られない腹圧を補助することができる。さらに、ハンドル部を両手で握り上半身を排便補助機器に対して引きつけようとすることにより、臀部が上方に移動する。このため、臀部や大腿部裏側が便座から受けていた圧力が軽減され、排便時に必要となる外肛門括約筋を弛緩しやすい体勢を容易にとることができる。この結果、自力での排便を促すことが可能となる。
また、本発明に係る排便補助機器は、使用時に洋式便器に着座した使用者の前方に配置するだけでよく、トイレ設備への取り付け工事等も不要である。
本発明の排便補助機器の全体を示す分解斜視図である。 本発明の排便補助機器の支持体を示す図であり、(a)は支持体の上面図、(b)は支持体の側面図である。 本発明の排便補助機器のパッドを示す図であり、(a)はパッドの上面図、(b)はパッドの側面図である。 本発明の排便補助機器の使用状態を示す側面図である。 本発明の排便補助機器の一変形例におけるパッドの裏面図である。
以下、本発明に係る排便補助機器について、図1〜図4を参照しつつ、詳細に説明する。本発明に係る排便補助機器1は、図4に示すように、洋式便器200に着座した使用者100の前方に配置される。このため、以下の説明では、排便補助機器1について、洋式便器200に着座した使用者100から見て使用者100に近い側を前側、遠い側を後側として説明する。
本発明に係る排便補助機器1は、図1に示すように、主に、傾斜保持面6aを有する支持体2と、支持体2の傾斜保持面31aにスライド可能に保持されるパッド5とを備える。
支持体2は、使用者の左右方向に延在するとともに上方に突出する山型の天井部3と、その四隅から下方に延在する脚部4とを備え、天井部3の下方には、天井部3及び4本の脚部4によって、内部空間70が形成されている。
天井部3は、使用者に近い側に位置する前側傾斜部3aと、使用者に遠い側に位置する後側傾斜部3bと、それらを接続するとともに横方向(前側及び後側を結ぶ方向と直交する方向)に延在する稜線3c(前側傾斜部3aの上端)とから画成されている。稜線3cは、天井部3の中央より後方に近い側に設けられ、これにより前側傾斜部3aは、後側傾斜部3bよりも広い面積を有する。前側傾斜部3aには傾斜保持板31が取り付けられており、後側傾斜部3bの後端にはハンドル部32が設けられている。後側傾斜部3bの側方には、ハンドル部32を傾斜保持板31に接続する接続部33が設けられている。
傾斜保持板31は、平面視で横方向に長い長方形の板であり、その表面がパッド5をスライド可能に保持する傾斜保持面31aとなる。傾斜保持面31aの横方向及び縦方向の長さはそれぞれ、後述するパッド5と同程度である。傾斜保持面31aは、図2(b)に示すように、稜線3cに向かって高くなるように傾斜している。傾斜保持面31aの水平面に対する傾斜角度は約1〜35度にし得る。ハンドル部32は、傾斜保持面31aの上端部31b、すなわち稜線3cよりも前方で且つ、上端部31bよりも下方に位置し、傾斜保持面31aの長辺と平行に延在している。ハンドル部32は、傾斜保持面31aの長辺と同程度の長さを有し、左右の両端はそれぞれ、前後方向に延在する接続部33によって、傾斜保持面31aの上端部31bにおける左右の両端に接続されている。上述のように、ハンドル部32は、傾斜保持面31aの上端部31bよりも前方において、上端部31bよりも下方に位置するため、接続部33は前方に向かって下がるように傾斜している。
図2(a)及び(b)に示すように、天井部3の四隅から下方に延在する脚部4は、一組の前方脚部4a及び一組の後方脚部4bを有する。後方脚部4bは、下端が上端よりも後方に位置するように鉛直方向に対して傾斜している。本実施形態において、一組の前方脚部4aの長さは一例としてそれぞれ約510〜660mmであり、一組の後方脚部4bの長さはそれぞれ約510〜710mmである。
パッド5は、図3(a)に示すように、平面視で横に長い長方形の形状をしており、図3(b)に示すように、前端部から後端部に向かって厚みが厚くなっている。つまり、パッド5の上面は、前端部から後端部に向かって高くなるように傾斜している。パッド5の横の長さは約330〜530mm、縦の長さは約250〜350mmとし得る。また、パッド5の前端部の厚みt1は約25〜75mm、後端部の厚みt2は約75〜125mmとし得る。本実施形態において、パッド5は、低反発ウレタンにより形成されている。
図4に示すように、パッド5の前端部は、洋式便器200に着座した使用者の腹部101に当接する腹部当接部51となっている。また、パッド5の上面は、上半身を前方に傾斜させた使用者の胸部102を保持する胸部保持部52となっている。
パッド5は、腹部当接部51が傾斜保持面31aの傾斜方向下方側(前側)に位置するように傾斜保持面31aに保持されており、傾斜保持面31aの傾斜方向下方に向かってスライドさせることにより、腹部当接部51が傾斜保持面31aの下端部(前端部)31cから突出し、使用者の腹部101に当接する。
次に、本発明に係る排便補助機器の使用方法及び使用状態について、図4を参照しつつ説明する。
排便補助機器1は、前側傾斜部3aが洋式便器200に着座した使用者100に近い側に、すなわち使用者の腹部101の近傍に位置するように設置され、このときパッド5の腹部当接部51が使用者の腹部101に対向する。上述のように、排便補助機器1には、天井部3、及び4本の脚部4によって内部空間70が画成されているので、洋式便器200に着座した使用者の両足103を、この空間70に収容することができる。
上記のように排便補助機器1の前側傾斜部3aに対面して着座している使用者100は、パッド5を傾斜保持面31a上で傾斜方向下方側にスライドさせることにより、腹部当接部51を傾斜保持面31aの下端部31cよりも前側(使用者側)に突出させ、自身の腹部101に当接させる。この状態で、使用者100は、自身の胸部102をパッド5の胸部保持部52に近づけるようにして上半身を前方に倒し、胸部102及び腹部101をパッド5の胸部保持部52に載せつつ、後側傾斜部3bの後端に設けられたハンドル部32を両手で握る。これにより、使用者100は、排便時に必要な前屈姿勢をとることができる。つまり、使用者100は、洋式便器200に着座したまま、上半身のみを前方に傾斜させることができる。ここで、ハンドル部32は、後側傾斜部3bの後端で、しかも傾斜保持面31aの上端部31b(稜線3c)よりも低い位置に設けられているため、使用者100はハンドル部32を掴むことにより、上半身を十分に傾斜させた前屈姿勢を一層容易にとることができる。
このとき、パッド5は、低反発ウレタンで形成されているので、使用者100の上半身の体重がかかることにより、使用者の腹部101及び胸部102と傾斜保持面31aとの間に挟まれた状態で、使用者の腹部101及び胸部102に密着する。一方、使用者の腹部101及び胸部102にはパッド5からの上向きの抗力が作用するので、使用者100は前傾姿勢を維持することができる。また、使用者の腹部101に作用するパッド5からの抗力は、排便時に必要となる適度な圧力となり、前傾姿勢だけでは十分には得られない腹圧を補助し、使用者100の排便の促進につながる。
さらに、使用者100がハンドル部32を両手で握り上半身を排便補助機器1に対して引きつけようとすることにより、使用者100には、脚部103のつま先G、すなわち、接地箇所を中心とする前方への回転力F(図4の矢印参照)が作用し、使用者の臀部104が上方に移動する。このため、使用者100の臀部104や大腿部裏側が洋式便器200の便座から受けていた圧力が軽減され、使用者100は、排便時に必要となる外肛門括約筋を弛緩しやすい体勢を容易にとることができる。
なお、使用者100がハンドル部32を両手で握って前屈姿勢をとることにより、排便補助機器1には、パッド5及びハンドル部32を介して使用者100の体重がかかるが、この体重は前方脚部4a及び後方脚部4bによって支えられる。特に、後方脚部4bは、上述のように下端が上端よりも後方に位置するように鉛直方向に対して傾斜している。このため、使用者100が、上述の使用者100に作用する前方への回転力Fにより前方に転倒することを防ぐことができ、使用者100は前屈姿勢を安定して保持することができる。
本実施形態では、使用者100は、パッド5を傾斜保持面31aの傾斜方向にスライドさせることにより、腹部当接部51を、傾斜保持面31aの傾斜方向下方側の端部(前端部)31cから突出させて、自己の腹部101に当接させることができる。また、支持体3の傾斜保持面31aは、稜線3cに向かって高くなるように傾斜しているので、使用者100は、パッド5を傾斜保持面31aの傾斜方向に適宜スライドさせることにより、腹部当接部51の高さ位置を、自己の腹部101の高さに容易に調節することができる。
さらに、本実施形態において、パッド5は腹部当接部51に向かって厚みが薄くなっているため、換言すれば前方に向かって厚みが厚くなっているため、使用者100が前屈したときに使用者の胸部102と大腿部の上面との間に形成される空間に収まり易く、胸部102及び腹部101をパッド5の胸部保持部52及び腹部当接部51に密着させることができる。
上記実施形態においては、使用者100の前方への転倒を防止するため、一組の後方脚部4bはそれぞれ、下端が上端よりも後方に位置するように鉛直方向に対して傾斜していたが、これに限られない。例えば、設置場所が狭く、使用者100が前方に転倒する危険性が低い場合等は、後方脚部4bは鉛直方向に延びていてもよい。あるいは、鉛直下方に延びる一組の後方脚部4bのそれぞれの中途部分に、その下端が後方脚部4bの下端よりも後方に位置するように延在する補助脚を設けてもよい。あるいは、後方脚部4bの下端に接地面積を増大する平坦なプレートを取り付けてもよい。
上記実施形態においては、傾斜保持面31aは、矩形状の傾斜保持板31の表面により形成されていたが、パッド5をスライド可能に保持することができるとともに、使用者100の体重を支えることができれば、例えば、板を省略して矩形状の枠のみによって画成されていてもよい。また、パッド5の材質は低反発ウレタンに限られず、使用者の胸部や腹部からの圧力をある程度吸収できる材質であればよい。さらに、図5に示すように、パッド5の下面に、パッド5の左右の両端部から左右に延在するベルト53を設け、ベルト53を矩形状の傾斜保持板31、あるいは矩形状の枠に巻き付けることにより、傾斜保持面31aにスライド可能に取り付けてもよい。
スライド機構は、前側傾斜部3aの側部にレール(又はガイド)を取り付け、傾斜保持板31にレールに対してスライド可能なガイド(又はレール)を取り付けることで、互いに摺動可能にすることができる。この場合、傾斜保持板31の厚みが前方に向かって厚くなっているとともに、厚みが均一なパッドが傾斜保持面31aに取り付けられることにより、前側傾斜部3aに対して、パッドと傾斜保持板31とが一体的に摺動可能となっていてもよい。
上記実施形態では、ハンドル部32は、傾斜保持面31aの長辺と同程度の長さを有し、左右の両端はそれぞれ、前後方向に延在する接続部33によって、傾斜保持面31aの上端部31bにおける左右の両端に接続されていたが、ハンドル部32の長さはこれに限られない。例えば、ハンドル部32は、傾斜保持面31aの長辺よりも長くてもよく、左右の端がそれぞれ、左右の接続部33よりもさらに横方向に突出するように延在していてもよい。この場合、使用者は、ハンドル部32における接続部33よりも横方向に突出した部分を握り、使用者の腕が傾斜保持面31aや接続部33に干渉することなく、上半身を排便補助機器1に対して引きつけることができる。
以上、本発明の排便補助機器1について説明してきたが、パッド5や支持体2の大きさは一例に過ぎず、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、設置場所との兼ね合いにより、排便補助機器1の高さを調節するため、脚部4の長さを調節するアジャスタが、各脚部4に設けられていてもよい。
1 排便補助機器
2 支持体
3 天井部
4a 前方脚部
4b 後方脚部
5 パッド
31a 傾斜保持面
32 ハンドル部
51 腹部当接部
100 使用者
101 使用者の腹部
102 使用者の胸部
103 使用者の脚部
200 洋式便器

Claims (5)

  1. 洋式便器に着座した者の前方に配置され、当該着座した者の排便行為を補助する排便補助機器であって、
    略板状のパッドと、
    前方に向かって高くなるように傾斜し且つ前記パッドをスライド可能に保持する傾斜保持面、前記傾斜保持面の上端部よりもさらに前方において左右に延在するとともに前記上端部よりも下方に位置し当該着座した者が握るハンドル部、及び前記ハンドル部と前記傾斜保持面の上端部とを接続する接続部を有する天井部、並びに前記天井部から下方に延在する脚部を有する支持体とを備え、
    前記パッドを前記傾斜保持面の傾斜方向下方にスライドさせることにより、前記パッドの端部が傾斜保持面の下端部から突出して当該着座した者の腹部に当接することを特徴とする排便補助機器。
  2. 前記パッドは前方に向かって厚みが厚くなっている請求項1に記載の排便補助機器。
  3. 前記脚部は、一組の前方脚部及び一組の後方脚部を有し、前方脚部はそれぞれ、下端が上端よりも前方に位置するように傾斜している請求項1又は2に記載の排便補助機器。
  4. 前記一組の前方脚部及び一組の後方脚部の長さをそれぞれ調節可能なアジャスタをさらに備える請求項3に記載の排便補助機器。
  5. 前記パッドはさらに、前記傾斜保持面に巻きつけるベルトを有し、前記ベルトにより前記傾斜保持面に対してスライド可能に取り付けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の排便補助機器。
JP2010086838A 2010-04-05 2010-04-05 排便補助機器 Active JP4647711B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010086838A JP4647711B1 (ja) 2010-04-05 2010-04-05 排便補助機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010086838A JP4647711B1 (ja) 2010-04-05 2010-04-05 排便補助機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4647711B1 JP4647711B1 (ja) 2011-03-09
JP2011217788A true JP2011217788A (ja) 2011-11-04

Family

ID=43836073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010086838A Active JP4647711B1 (ja) 2010-04-05 2010-04-05 排便補助機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4647711B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5605883B1 (ja) * 2014-01-29 2014-10-15 照子 山内 洗髪用補助マット
JP2015528376A (ja) * 2012-09-18 2015-09-28 タードル タイム, エルエルシー 排便補助
JP7194461B2 (ja) 2021-03-02 2022-12-22 光雄 大西 排便補助具

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0383512U (ja) * 1989-12-15 1991-08-26
JP2001161602A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Hitachi Ltd 便所装置
JP3426567B2 (ja) * 2000-07-14 2003-07-14 文規 上野 排泄時における座位保持用の保持設備
JP2005081110A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Masao Nomura 移動式腹当指圧装置及び移動方法
JP2005328950A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Toshiaki Hara 移乗装置および移乗方法
JP2010104739A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Sumiko Kato 排泄用補助機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0383512U (ja) * 1989-12-15 1991-08-26
JP2001161602A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Hitachi Ltd 便所装置
JP3426567B2 (ja) * 2000-07-14 2003-07-14 文規 上野 排泄時における座位保持用の保持設備
JP2005081110A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Masao Nomura 移動式腹当指圧装置及び移動方法
JP2005328950A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Toshiaki Hara 移乗装置および移乗方法
JP2010104739A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Sumiko Kato 排泄用補助機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015528376A (ja) * 2012-09-18 2015-09-28 タードル タイム, エルエルシー 排便補助
JP5605883B1 (ja) * 2014-01-29 2014-10-15 照子 山内 洗髪用補助マット
JP7194461B2 (ja) 2021-03-02 2022-12-22 光雄 大西 排便補助具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4647711B1 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5036369B2 (ja) 介護補助装置
JP6578081B2 (ja) 起立着座移動支援装置
JP2008279232A (ja) 移乗装置
JP2005526559A (ja) 訓練装置
US11491065B2 (en) Standing aid for helping a person stand up
JP4647711B1 (ja) 排便補助機器
US20080022448A1 (en) Bathing aid
JP2010063881A (ja) 腹筋運動装置
JP4498980B2 (ja) ポータブル・トイレ
US20200060927A1 (en) Adjustable muscle massage board
WO2015108357A1 (ko) 요가 의자
KR101953467B1 (ko) 배변 자세 교정용 변기 조립체
JP6628463B1 (ja) 洋式便器用の排便支援装置
JP6317662B2 (ja) 立ち上がり補助器具および自立歩行支援装置
KR101527593B1 (ko) 전보행 재활 훈련기
KR20120003933U (ko) 재활용 의자
JP2006000238A (ja) トレーニング器具
JP6695070B2 (ja) 便座装置
JP3164159U (ja) 歩行補助器
JP3201239U (ja) 移乗補助装置及びこれを含む自立援護システム
JP2011010703A (ja) 移乗支援機
KR20210061118A (ko) 좌변기 보조 지지대
JP3842209B2 (ja) 運動用器具
JP2011224291A (ja) 便座昇降機
US9414984B2 (en) Sexual aid

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4647711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250