JP2011217007A - Ad変換回路、及び、誤差補正方法 - Google Patents
Ad変換回路、及び、誤差補正方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011217007A JP2011217007A JP2010081177A JP2010081177A JP2011217007A JP 2011217007 A JP2011217007 A JP 2011217007A JP 2010081177 A JP2010081177 A JP 2010081177A JP 2010081177 A JP2010081177 A JP 2010081177A JP 2011217007 A JP2011217007 A JP 2011217007A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conversion
- voltage
- power supply
- value
- reference voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/12—Analogue/digital converters
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/10—Calibration or testing
- H03M1/1009—Calibration
- H03M1/1014—Calibration at one point of the transfer characteristic, i.e. by adjusting a single reference value, e.g. bias or gain error
- H03M1/1019—Calibration at one point of the transfer characteristic, i.e. by adjusting a single reference value, e.g. bias or gain error by storing a corrected or correction value in a digital look-up table
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Abstract
【解決手段】入力電圧Vinをデジタルデータに変換し、このデジタルデータの誤差を補正するマイコン10において、電圧変動を含まない標準電源が供給された場合にAD変換器15が基準電圧VrefをAD変換することで得られる第1の変換値と、通常動作用の電源Vccが供給された状態でAD変換器15が基準電圧VrefをAD変換して得られる第2の変換値とをもとに、電源Vccが有する電圧変動ΔVccを算出し、算出した電圧変動ΔVccに基づいて、AD変換器15がアナログ信号をAD変換した変換値を補正する。
【選択図】図1
Description
また、通常、AD変換回路は、電源電圧または基準電圧を分解能に応じて分割した単位で入力されたアナログ電圧値を量子化するものであり、その計測値には電源電圧の変動が反映される。例えば、車両に搭載されるAD変換回路に車載電圧レギュレータから供給される電源電圧は±2%程度の変動があるから、AD変換回路が出力する計測値も±2%程度の誤差を含む可能性がある。
本発明によれば、電圧変動を含まない標準電源が供給された場合に基準電圧をAD変換することで得られる第1の変換値と、通常動作用の電源が供給された状態で基準電圧をAD変換して得られる第2の変換値とをもとに、通常動作用の電源の電圧変動を算出し、この電圧変動によりアナログ信号をAD変換した変換値を補正するので、AD変換部の電源電圧の変動による誤差を確実に補正するとともに、AD変換特性に起因する誤差をも同時に補正できる。すなわち、電源電圧の電圧変動を、AD変換特性に起因する誤差を含む形で算出し、この電圧変動を用いて変換値を補正することで、変換値に含まれるAD変換特性由来の誤差が、電圧変動に含まれる同様の誤差により相殺される。これにより、電圧変動に起因する誤差とAD変換特性に起因する誤差を合わせて補正できる。従って、回路構成の複雑化等を伴わない実用的な方法により、アナログ信号をAD変換したデジタルデータに含まれる誤差を確実に補正し、より高精度のAD変換を実行できる。
本発明によれば、電圧変動の無い標準電源をAD変換部に供給した場合の第1の変換値を記憶しておくことにより、第2の変換値を求めることですぐに電圧変動を算出できる。これにより、速やかに電圧変動を算出し、この電圧変動をもとに、アナログ信号をAD変換したデジタルデータに含まれる誤差を正確に補正し、より高精度のAD変換を実行できる。
ΔVcc=Vcc×[(Xref)real/(Xref)ideal−1] …(A)
本発明によれば、第1の変換値と、通常動作用の電源に基づき基準電圧をAD変換して得られる第2の変換値とをもとに、通常動作用の電源が有する電圧変動を速やかに求めることができる。
XVin=Vin×[2^R/Vcc] …(B)
(但し、RはAD変換部の分解能のビット数)
(XVin)´=(XVin)×[Vcc/(Vcc+ΔVcc)] …(C)
本発明によれば、アナログ信号をAD変換した変換値から、通常動作用の電源が有する電圧変動ΔVccを補正し、この補正時に、AD変換特性による誤差を合わせて補正でき、これらの補正を簡易な演算により速やかに実行できる。
本発明によれば、本発明のAD変換回路がデジタルデータに変換する対象のアナログ信号の電圧が、変換値の精度が最も高くなる基準電圧と一致または近似しているので、入力されるアナログ信号を、基準電圧と同様に極めて高精度で求めることができる。
本発明によれば、電圧変動を含まない標準電源が供給された場合に基準電圧をAD変換することで得られる第1の変換値と、通常動作用の電源が供給された状態で基準電圧をAD変換して得られる第2の変換値とをもとに、通常動作用の電源の電圧変動を算出し、この電圧変動によりアナログ信号をAD変換した変換値を補正するので、AD変換部の電源電圧の変動による誤差を確実に補正するとともに、AD変換特性に起因する誤差をも同時に補正できる。すなわち、電源電圧の電圧変動を、AD変換特性に起因する誤差を含む形で算出し、この電圧変動を用いて変換値を補正することで、変換値に含まれるAD変換特性由来の誤差が、電圧変動に含まれる同様の誤差により相殺される。これにより、電圧変動に起因する誤差とAD変換特性に起因する誤差を合わせて補正できる。従って、回路構成の複雑化等を伴わない実用的な方法により、アナログ信号をAD変換したデジタルデータに含まれる誤差を確実に補正し、より高精度のAD変換を実行できる。
また、電圧変動の無い標準電源をAD変換部に供給した場合の第1の変換値を記憶しておくことで、第2の変換値を求めることですぐに電圧変動を算出できる。これにより、速やかに電圧変動を算出し、この電圧変動をもとに、アナログ信号をAD変換したデジタルデータに含まれる誤差を正確に補正し、より高精度のAD変換を実行できる。
さらに、通常動作用の電源が有する電圧変動を速やかに求めることができ、アナログ信号をAD変換した変換値から、通常動作用の電源が有する電圧変動を補正し、この補正時に、AD変換特性による誤差を合わせて補正でき、これらの補正を簡易な演算により速やかに実行できる。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図である。図中の実線は電力供給ラインを示し、破線は制御信号ラインを示す。
図1に示すハイブリッド車両は、エンジン2、モータ3及び自動変速機4を備えた駆動系により車軸を駆動して走行する車両であり、モータ3は、PDU5を介してバッテリ6に接続されている。
モータ3は、後述するPDU5から供給される三相交流電流により駆動される電動機である。モータ3の出力軸はエンジン2のクランク軸に連結され、モータ3の動力によりエンジン2が始動され、走行中はエンジン2の駆動力がアシストされる。また、モータ3は、減速時等にはクランクシャフトの回転エネルギーを電気エネルギーに回生する発電機として機能し、モータ3が発電した電力はPDU5によってバッテリ6に充電される。
自動変速機4は、ECU20による油圧の制御により、複数のシンクロクラッチが駆動されることにより変速動作が制御されるものであり、エンジン2及びモータ3の駆動力は、自動変速機4から左右の駆動輪に伝達される。
インバータ8は、マイコン10の制御に従ってバッテリ6からの直流電力をU,V,Wの3相交流電力に変換するスイッチング電源回路を内蔵し、この構成によりモータ3の出力がマイコン10によってPWM制御される。
また、充電回路9は、モータ3が発電した電力を整流及び変圧してバッテリ6に直流電力を出力し、バッテリ6を充電する。
バッテリ6には、バッテリ6が放電する直流電力の電圧を変換するDC/DCコンバータ7が接続されている。DC/DCコンバータ7によって、例えばバッテリ6が出力する100Vの直流電力が12Vに降圧されて、車両の制御機器および補機類に供給される。PDU5が備えるマイコン10にも、DC/DCコンバータ7から電源が供給される。
CPU13は、AD変換器15から入力されたデジタルデータについて、AD変換器15の特性による誤差、及び、電源回路25が出力する電源電圧Vccの変動による誤差を補正する処理を行い、補正後のデジタルデータに基づいてインバータ8及び充電回路9を制御する。
なお、マイコン10に入力される入力電圧Vinは、監視対象であるバッテリ6からインバータ8へ入力される入力電圧や、モータ3が発電した電力に基づく充電回路9の出力電圧そのものではない。これらの監視対象の電圧は、マイコン10の外部に設けられた分圧回路(図示略)によってマイコン10の定格範囲に合わせた電圧値に分圧されてから、入力電圧Vinとしてマイコン10に入力される。
ところで、バッテリ6が出力する電圧は、バッテリ6の残容量、バッテリ6の経時変化、負荷変動、及び、バッテリ6の温度等により変動する。バッテリ6に対する負荷変動は、モータ3の動作状態(モータ3がエネルギーを回生して発電しているか、バッテリ6の電力により車両を駆動しているか)の変化や、上記車両が搭載するカーエアコンのブロアファン等、補機類の動作状態の変化により発生する。バッテリ6の温度は、充放電時に高温となるほか車両の周辺環境の温度変化にも影響され、例えば寒冷期のコールドスタート時はバッテリ6の温度が氷点下となることもあり、高温時には摂氏60度に達する可能性もある。バッテリ6は、上述のようにニッケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池等の二次電池を備え、一般に、これらの二次電池は高温時に充放電効率が低下する。このため、バッテリ6から放電される電圧はバッテリ6の温度の影響により変動しやすい。
このように、バッテリ6が放電する電圧は車両という使用条件の特性から変動しやすく、DC/DCコンバータ7を介してバッテリ6から電力の供給を受ける電源回路25の電源電圧Vcc及び基準電圧Vrefも、上記の要因により変動する。
以下、その方法について説明する。
X=Vin×[2^10/Vcc] …(1)´´
ここで、上記式(1)´´中の電源電圧Vccが通常動作用に供給される電源である場合、電圧変動ΔVccを含むので、Vcc+ΔVccと表される。つまり、通常動作時のAD変換値Xは下記式(1)´で表される。
X=Vin×[2^10/(Vcc+ΔVcc)] …(1)´
なお、ΔVccは正の値と負の値のどちらでも取り得る値であり、通常動作用の電源電圧Vccが降下する方向に変動して「標準Vcc+ΔVcc」が標準Vccより低電圧になることも勿論あり得る。
AD変換器15が出力するAD変換値Xは電圧変動(ΔVcc)calcを用いて下記式(1)で表すことができるので、CPU13が算出した電圧変動(ΔVcc)calcの値を用いて、電圧変動に起因するAD変換値Xの誤差を補正できる。
X=Vin×[2^10/(Vcc+(ΔVcc)calc)] …(1)
(Xref)idealは、実際に理想的な電源電圧Vccとみなせる程度の高精度の定電圧源をAD変換器15に接続すると共に、同様に高精度の基準電圧VrefをAD変換器15に接続して計測を行わせることで求めてもよいが、マイコン10に電源電圧Vccと基準電圧Vrefとを供給する電源回路25の仕様から算出できる。例えば、電源回路25を構成するレギュレータ等の電子部品の仕様には出力する電圧の標準値と変動範囲とが定められており、電源電圧Vccを出力するレギュレータの標準値をVccとし、基準電圧Vrefを出力するレギュレータの標準値をVrefとして下記式(2)の演算を行うことで、AD変換値(Xref)idealを算出できる。このAD変換値(Xref)idealは第1の変換値に相当する。
(Xref)ideal=Vref×[10ビット/Vcc] …(2)
式中の「10ビット」とは、AD変換器15が分解能10ビットの場合のdigit数(2^10=1024)を示している。
(Xref)real=Vref×[10ビット/(Vcc+ΔVcc)] …(3)
(Xref)real/(Xref)ideal=(Vcc+ΔVcc)/Vcc …(4)
標準Vccの値、すなわち上記式(4)中のVccの値は既知であるため、上記式(4)を変形した下記式(5)の演算を行うことにより電圧変動(ΔVcc)calcが求められる。
(ΔVcc)calc ≒ΔVcc
=Vcc×[(Xref)real/(Xref)ideal−1] …(5)
入力電圧VinのAD変換値XVinは、下記式(6)に示すように計測される。
XVin=Vin×[10ビット/(Vcc+ΔVcc)] …(6)
このAD変換値XVinは第3の変換値に相当する。
上記式(6)を変形すると入力電圧Vinは下記式(7)で表される。
Vin=(XVin)×[(Vcc+ΔVcc)/10ビット] …(7)
Vin =(XVin)´×(Vcc)/10ビット …(8)
(XVin)´=(XVin)×[Vcc/(Vcc+ΔVcc)] …(9)
(XVin)´≒(XVin)×[Vcc/{Vcc+(ΔVcc)calc}] …(10)
式(13)のAD変換値XVinおよび(Xref)realは、それぞれAD変換特性による誤差ΔXを含んでいるので、上記式(3)、(6)にΔXを明記すると下記式(17)、(18)のように表すことができる。
XVin=Vin×[{10ビット/(Vcc+ΔVcc)}±ΔX] …(17)
(Xref)real=Vref×[{10ビット/(Vcc+ΔVcc)}±ΔX] …(18)
これに対し、(Xref)idealは理想的な値であり誤差ΔXを含んでいないので、上記式(2)の通りである。
これら式(17)、(18)及び式(2)に基づき式(13)を展開すると、上記式(14)が得られる。
そして、式(16)は上記式(8)を変形したものである。つまり、上記式(16)を導く過程で示したように、式(8)で求められるAD変換値(XVin)´は、電圧変動ΔVccを含まないだけでなく誤差ΔXが演算の過程で相殺されている。このため、式(8)から得られる式(10)によってAD変換器15の出力値を補正すると、電圧変動ΔVccによる誤差とともにAD変換特性による誤差が補正されるので、高精度のAD変換値を得ることができる。
具体的には、入力電圧Vinの入力範囲において最も高い精度が要求される電圧値((Vin)accとする)がある場合に、電源回路25の仕様等を調整して、基準電圧Vrefが電圧値(Vin)accと同じ値となる構成にする。この場合、基準電圧Vref=入力電圧Vin=(Vin)accとなるため、上記式(15)を下記式(19)のように変形できる。
図2は、マイコン10において事前に必要な情報を設定する事前設定動作を示すフローチャートである。この事前設定動作では、電源回路25を構成するレギュレータ等の部品仕様に基づいて、理想的な電源電圧Vccと理想的な基準電圧Vrefとがマイコン10に入力された場合のAD変換器15の出力値(Xref)idealが算出され(ステップS11)、算出された出力値(Xref)idealと基準電圧Vrefとがメモリ11に記憶される(ステップS12)。このメモリ11に記憶された出力値(Xref)idealが、以下の演算処理に用いられる。
なお、図2に示す事前設定動作を、マイコン10のAD変換器15に、理想的な電源電圧Vccとみなせる程度の高精度の定電圧源を接続して、この定電圧源から標準Vccと基準電圧VrefとをAD変換器15に印加した状態で実際にAD変換器15に測定を行わせて行ってもよい。この場合、AD変換器15の測定値(Xref)idealが取得され、取得されたAD変換値(Xref)idealと基準電圧Vrefの値とが対応付けて、メモリ11に記憶される。
この事前設定動作により、メモリ11には、上記式(3)〜(5)の演算に必要な(Xref)idealと基準電圧Vrefの値が格納される。
この計測動作は、図1に示すように電源回路25からマイコン10に対して電源電圧Vccと基準電圧Vrefとが入力される状態で行われる。
続いて、CPU13により、事前設定動作でメモリ11に記憶されたAD変換値(Xref)idealと、ステップS21でAD変換器15が出力したAD変換値(Xref)realとが比較され、上記式(3)〜(5)で示す演算処理によって、電圧変動ΔVccが算出される(ステップS22)。
ここで、CPU13により、先にステップS22で算出された電圧変動ΔVccをもとに、上記式(10)で表される演算処理が実行され、補正後のAD変換値(XVin)´が算出される(ステップS24)。
(XVin)´=(XVin)×[(Xref)real/(Xref)ideal] …(20)
また、予め複数の(Xref)realの値と(Xref)idealの値との組み合わせについて、(Xref)real/(Xref)idealの値を求めておき、これらの値をマップ化してメモリ11に記憶しておいてもよい。この場合、実際に(Xref)real/(Xref)idealの演算を行わなくても、(Xref)realの値と(Xref)idealの値を得た後に速やかに(XVin)´を求めることができ、処理の負荷を大幅に軽減し、高速化とマイコン10の動作効率の向上を図ることができる。
これに対し、補正後のAD変換値は、電圧変動ΔVccによる誤差をほとんど補正できており、入力電圧Vinが1ボルト未満の領域では多少の誤差が残るものの、入力電圧Vinが1ボルトを超える範囲では+側及び−側の誤差がいずれもほぼ0%に抑えられている。従って、電圧変動ΔVccによるAD変換値の誤差はほぼ補正できる。
(ΔVcc)calc ≒ΔVcc
=Vcc×[(Xref)real/(Xref)ideal−1] …(5)
さらに、CPU13は下記式(6)及び(9)(式(C)と同一)に示す処理により、電源電圧Vccと電圧変動ΔVccともとにAD変換器15が出力するAD変換値XVinを補正して、補正後のAD変換値(XVin)´を速やかに得ることができる。
XVin=Vin×[10ビット/(Vcc+ΔVcc)] …(6)
式(6)は、AD変換器15の分解能のビット数をRとすれば、次式(B)のように表される。
XVin=Vin×[2^R/(Vcc+ΔVcc)] …(B)
(XVin)´=(XVin)×[Vcc/(Vcc+ΔVcc)] …(9)
また、上記実施形態においては、ハイブリッド車両に搭載されたマイコン10に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は電動車両(EV)や燃料電池自動車(FV)に適用可能であり、また、上記車両は四輪自動車に限らず、バッテリの電力によりモータを駆動する車両であれば自動二輪車やその他の特殊車両であってもよい。
また、本発明の適用対象は車両に限らず、AD変換器を搭載した装置であってAD変換器へ供給される電源電圧の変動を補正する回路であれば特定の装置に限定されず、様々な装置に適用可能である。特に、バッテリを搭載し、このバッテリの電力によりモータ等の駆動用動力源を駆動する移動体または装置であって、AD変換器を含む回路が駆動用動力源と同じバッテリから電源供給を受ける構成に適用すれば、AD変換器を含む回路の電源電圧が駆動用動力源の動作状態により変動しやすいことから、電源電圧の変動によるAD変換値の誤差を補正できるため、好適である。このバッテリの電力によりモータ等の駆動用動力源を駆動する移動体または装置が発電または回生によりバッテリに電力を充電するものであれば、電源電圧を変動させる要因がより多いため、本発明を適用することで電源電圧の変動によるAD変換値の誤差を補正できるため、さらに好適である。
5 PDU
6 バッテリ
7 DC/DCコンバータ
8 インバータ
9 充電回路
10 マイコン(AD変換回路)
11 メモリ(記憶部)
13 CPU(補正処理部)
15 AD変換器(AD変換部)
25 電源回路
Claims (6)
- 入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換し、このデジタルデータの誤差を補正するAD変換回路において、
前記アナログ信号と、電源電圧と、基準電圧とが入力され、前記アナログ信号及び前記基準電圧をそれぞれ前記電源電圧に基づいてAD変換して出力するAD変換部と、
前記AD変換部が出力した変換値を補正する補正処理部と、を備え、
前記補正処理部は、前記AD変換部に電圧変動を含まない標準電源が供給された場合に前記AD変換部が基準電圧をAD変換することで得られる第1の変換値と、前記AD変換部に通常動作用の電源が供給された状態で前記AD変換部が基準電圧をAD変換して得られる第2の変換値とをもとに、通常動作用の電源が有する電圧変動を算出し、
算出した電圧変動に基づいて、前記AD変換部に通常動作用の電源が供給された状態で前記AD変換部が前記アナログ信号をAD変換した第3の変換値を補正すること、を特徴とするAD変換回路。 - 前記第1の変換値と、この第1の変換値を求める際の基準電圧とを対応づけて記憶する記憶部を備え、
前記補正処理部は、前記記憶部に記憶された第1の変換値と、前記AD変換部に通常動作用の電源が供給された状態で前記AD変換部が基準電圧をAD変換して得られる第2の変換値とをもとに、通常動作用の電源が有する電圧変動を算出すること、を特徴とする請求項1記載のAD変換回路。 - 前記補正処理部は、前記AD変換部の電源電圧として標準電源Vccが供給された場合に前記AD変換部が基準電圧VrefをAD変換することで得られる第1の変換値(Xref)idealと、前記AD変換部に通常動作用の電源電圧Vccが供給された状態で前記AD変換部が基準電圧VrefをAD変換して得られる第2の変換値(Xref)realとをもとに、下記式(A)で表される処理を行って、通常動作用の電源の電圧変動ΔVccを算出すること、を特徴とする請求項1または2に記載のAD変換回路。
ΔVcc=Vcc×[(Xref)real/(Xref)ideal−1] …(A) - 前記AD変換部は、電源電圧Vccをもとに下記式(B)で表される処理によりアナログ信号VinをAD変換して第3の変換値XVinを求め、
前記補正処理部は、前記AD変換部が出力する第3の変換値XVinを、電源電圧Vccと電圧変動ΔVccともとに下記式(C)で表される処理を行って補正し、補正後の変換値(XVin)´を得ること、を特徴とする請求項3記載のAD変換回路。
XVin=Vin×[2^R/Vcc] …(B)
(但し、RはAD変換部の分解能のビット数)
(XVin)´=(XVin)×[Vcc/(Vcc+ΔVcc)] …(C) - 前記基準電圧は、前記アナログ信号として入力される電圧の入力範囲に含まれ、或いは該範囲に近似した電圧値に設定されていること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のAD変換回路。
- 入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換し、このデジタルデータの誤差を補正するAD変換回路において、前記アナログ信号と、電源電圧と、基準電圧とが入力され、前記アナログ信号及び前記基準電圧をそれぞれ前記電源電圧に基づいてAD変換して出力するAD変換部の出力値を補正する誤差補正方法であって、
前記AD変換部に電圧変動を含まない標準電源が供給された場合に前記AD変換部が基準電圧をAD変換することで得られる第1の変換値と、前記AD変換部に通常動作用の電源が供給された状態で前記AD変換部が基準電圧をAD変換して得られる第2の変換値とをもとに、通常動作用の電源が有する電圧変動を算出し、算出した電圧変動に基づいて、前記AD変換部に通常動作用の電源が供給された状態で前記AD変換部が前記アナログ信号をAD変換した変換値を補正すること、を特徴とする誤差補正方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010081177A JP5468442B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | Ad変換回路、及び、誤差補正方法 |
US13/075,337 US8421657B2 (en) | 2010-03-31 | 2011-03-30 | AD conversion circuit and error correcting method |
CN201110082530.1A CN102208913B (zh) | 2010-03-31 | 2011-03-30 | Ad转换电路以及误差修正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010081177A JP5468442B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | Ad変換回路、及び、誤差補正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011217007A true JP2011217007A (ja) | 2011-10-27 |
JP5468442B2 JP5468442B2 (ja) | 2014-04-09 |
Family
ID=44697598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010081177A Expired - Fee Related JP5468442B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | Ad変換回路、及び、誤差補正方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8421657B2 (ja) |
JP (1) | JP5468442B2 (ja) |
CN (1) | CN102208913B (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015126604A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 三菱電機株式会社 | インバータ装置 |
WO2017018140A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車載制御装置、車載集積回路 |
JP2017118314A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
JPWO2017002431A1 (ja) * | 2015-06-29 | 2018-04-19 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | システム、アナログデジタル変換器、および、システムの制御方法 |
JP2019012962A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 半導体装置 |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8749319B2 (en) | 2006-11-18 | 2014-06-10 | Rfmicron, Inc. | Method and apparatus for detecting RF field strength |
US8640799B2 (en) * | 2009-06-11 | 2014-02-04 | Illinois Tool Works Inc. | Welding systems powered by hybrid vehicles |
US8736468B2 (en) * | 2011-12-16 | 2014-05-27 | Lear Corporation | Method and system for monitoring for variation of converter voltage reference |
US10144083B2 (en) | 2013-02-22 | 2018-12-04 | Illinois Tool Works Inc. | Multi-operator engine driven welder system |
US9656568B2 (en) * | 2013-04-15 | 2017-05-23 | Volvo Truck Corporation | Method and arrangement for error detection during charging of an energy storage system |
CN103674366B (zh) * | 2013-12-12 | 2015-10-07 | 青岛理工大学 | 一种海洋能发电装置扭矩监测系统 |
FR3021738B1 (fr) | 2014-06-03 | 2016-07-01 | Thales Sa | Chaine d'acquisition d'au moins une grandeur physique notamment pour un systeme avionique embarque critique, et procede d'acquisition associe |
FR3021737B1 (fr) * | 2014-06-03 | 2016-07-01 | Thales Sa | Chaine d'acquisition d'au moins une grandeur physique pour un systeme avionique embarque critique, et procede d'acquisition associe |
JP6939441B2 (ja) | 2017-11-08 | 2021-09-22 | トヨタ自動車株式会社 | 制御装置 |
JP2019176314A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | Ad変換器の補正装置及びad変換装置 |
CN110441589B (zh) * | 2019-07-26 | 2022-06-07 | 康力电梯股份有限公司 | 一种变频器电流采样的在线确认及校正方法 |
CN112152621A (zh) * | 2020-09-09 | 2020-12-29 | 江苏尚维斯环境科技有限公司 | 一种多通道高精度ad采集修正电路及其快速修正方法 |
CN113863919A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-31 | 西南石油大学 | 一种井下随钻应变片式压力传感器输出的Barton校正装置及方法 |
CN114327236B (zh) * | 2021-12-13 | 2024-04-09 | 昌辉汽车电器(黄山)股份公司 | 一种单片机接收ad信号时加入电压修正因子的判断方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63222516A (ja) * | 1987-03-12 | 1988-09-16 | Fujitsu Ten Ltd | A/d変換回路のa/d変換値補正方法 |
JP2002290236A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-04 | Ricoh Co Ltd | アナログ/デジタル変換回路 |
JP2005005913A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Ad変換方法および装置 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06204868A (ja) | 1993-01-05 | 1994-07-22 | Fujitsu Ten Ltd | アナログ・デジタル変換回路 |
JPH07296483A (ja) * | 1994-04-28 | 1995-11-10 | Fujitsu Ltd | ディスク装置及び記録再生システム |
JP3647806B2 (ja) * | 2001-12-26 | 2005-05-18 | 松下電器産業株式会社 | A/d変換器、a/d変換方法および信号処理装置 |
JP4283615B2 (ja) * | 2003-08-14 | 2009-06-24 | パナソニックEvエナジー株式会社 | 二次電池の電圧補正方法および装置、並びに二次電池の残存容量推定方法および装置 |
JP2005244771A (ja) | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | A/d変換回路、電流計測回路、充放電量計測回路および誤差補正方法 |
JP4924370B2 (ja) * | 2007-01-26 | 2012-04-25 | パナソニック株式会社 | Σδ型ad変換器およびそれを用いた角速度センサ |
CN100544211C (zh) * | 2007-02-16 | 2009-09-23 | 东南大学 | 用于逐次逼近型模数转换器的失调位补偿电路 |
US7760122B1 (en) * | 2008-05-02 | 2010-07-20 | Pmc-Sierra, Inc. | Power optimized ADC for wireless transceivers |
WO2011026047A1 (en) * | 2009-08-28 | 2011-03-03 | Green Plug | High-and low-power power supply with standby power saving features |
JP5288003B2 (ja) * | 2009-12-11 | 2013-09-11 | 日本電気株式会社 | A/d変換装置とその補正制御方法 |
JP5501070B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2014-05-21 | 本田技研工業株式会社 | 電源電圧保護装置、及び、電源電圧保護方法 |
US20120188885A1 (en) * | 2011-01-20 | 2012-07-26 | Mehmet Tazebay | Method and system for self-adapting dynamic power reduction mechanism for physical layer devices in packet data networks |
-
2010
- 2010-03-31 JP JP2010081177A patent/JP5468442B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2011
- 2011-03-30 CN CN201110082530.1A patent/CN102208913B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2011-03-30 US US13/075,337 patent/US8421657B2/en active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63222516A (ja) * | 1987-03-12 | 1988-09-16 | Fujitsu Ten Ltd | A/d変換回路のa/d変換値補正方法 |
JP2002290236A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-04 | Ricoh Co Ltd | アナログ/デジタル変換回路 |
JP2005005913A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Ad変換方法および装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015126604A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 三菱電機株式会社 | インバータ装置 |
JPWO2017002431A1 (ja) * | 2015-06-29 | 2018-04-19 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | システム、アナログデジタル変換器、および、システムの制御方法 |
WO2017018140A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車載制御装置、車載集積回路 |
JPWO2017018140A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-11-16 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車載制御装置、車載集積回路 |
US10821994B2 (en) | 2015-07-29 | 2020-11-03 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | On-board control device, on-board integrated circuit |
JP2017118314A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
JP2019012962A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 半導体装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5468442B2 (ja) | 2014-04-09 |
US20110241913A1 (en) | 2011-10-06 |
CN102208913A (zh) | 2011-10-05 |
US8421657B2 (en) | 2013-04-16 |
CN102208913B (zh) | 2014-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5468442B2 (ja) | Ad変換回路、及び、誤差補正方法 | |
US8154299B2 (en) | Deterioration determination circuit, power supply apparatus, and deterioration determination method of secondary battery | |
US9007028B2 (en) | Control device for electric power storage device and vehicle equipped with the same | |
US8589096B2 (en) | Method for estimating remaining capacity of battery | |
US8148952B2 (en) | Control strategy for HV battery equalization charge during driving operation in fuel cell hybrid vehicles | |
WO2013031558A1 (ja) | バッテリシステム、充電状態推定装置、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置 | |
CN108698607B (zh) | 用于运行机动车的方法、用于驱动系统的控制单元以及驱动系统 | |
US11299140B2 (en) | Vehicle provided with generator | |
JP5501070B2 (ja) | 電源電圧保護装置、及び、電源電圧保護方法 | |
JP2007113953A (ja) | 二次電池用の制御装置及び二次電池の劣化判定方法 | |
WO2021010029A1 (ja) | 充電制御装置 | |
CN111391665B (zh) | 充电系统 | |
JP5090865B2 (ja) | 起電力演算装置および充電状態推定装置 | |
CN111856303B (zh) | 电池电阻测量装置 | |
JP5365582B2 (ja) | 電池制御システム | |
JP4874646B2 (ja) | 電池用制御装置、電動車両、及び二次電池の制御方法 | |
CN114206658B (zh) | 用于管理要由电动机提供的扭矩的方法 | |
JP5975925B2 (ja) | 電池制御装置、蓄電装置 | |
US11628742B2 (en) | Method and device for charging a battery for a means of transport | |
JP7484672B2 (ja) | 車両のモータ制御システム、および、車両のモータ制御方法 | |
JP5787786B2 (ja) | 車両の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5468442 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |