JP2002290236A - アナログ/デジタル変換回路 - Google Patents
アナログ/デジタル変換回路Info
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- JP2002290236A JP2002290236A JP2001086235A JP2001086235A JP2002290236A JP 2002290236 A JP2002290236 A JP 2002290236A JP 2001086235 A JP2001086235 A JP 2001086235A JP 2001086235 A JP2001086235 A JP 2001086235A JP 2002290236 A JP2002290236 A JP 2002290236A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電源電圧の変動に伴ってデジタル/アナログ
変換値が左右されて誤差を生じる不具合を解消し、電源
電圧変動や、電源電圧値が大幅に異なる場合であって
も、正確にアナログ変換し、またはデジタル変換できる
回路を提供する。 【解決手段】 CPU2と不揮発性メモリ3と基準電圧
発生手段とを備え、入力されたアナログ信号を所用ビッ
ト数のデジタル信号に変換するA/D変換回路におい
て、管理された所定の電源電圧環境下で前記基準電圧発
生手段の出力電圧値をデジタル変換して前記不揮発性メ
モリ3に記憶し、この記憶した値と、異なる電源電圧環
境下においてA/D変換又はD/A変換する際、前記基
準電圧を新たな電源環境下でデジタル変換した値とに基
づいて、変換値を補正する。
変換値が左右されて誤差を生じる不具合を解消し、電源
電圧変動や、電源電圧値が大幅に異なる場合であって
も、正確にアナログ変換し、またはデジタル変換できる
回路を提供する。 【解決手段】 CPU2と不揮発性メモリ3と基準電圧
発生手段とを備え、入力されたアナログ信号を所用ビッ
ト数のデジタル信号に変換するA/D変換回路におい
て、管理された所定の電源電圧環境下で前記基準電圧発
生手段の出力電圧値をデジタル変換して前記不揮発性メ
モリ3に記憶し、この記憶した値と、異なる電源電圧環
境下においてA/D変換又はD/A変換する際、前記基
準電圧を新たな電源環境下でデジタル変換した値とに基
づいて、変換値を補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ/デジタ
ル変換回路に関し、特に、電源電圧が異なる場合であっ
ても、アナログ信号をデジタル信号に、またはデジタル
信号をアナログ信号に正確に変換可能な回路に関するも
のである。
ル変換回路に関し、特に、電源電圧が異なる場合であっ
ても、アナログ信号をデジタル信号に、またはデジタル
信号をアナログ信号に正確に変換可能な回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、あらゆる電子装置のデジタル化が
進んでいるが、殆どの装置はアナログ回路とデジタル回
路が混在している。例えば、温度センサや圧力センサ等
の出力は一般的にアナログ信号として入手されるが、そ
の制御や判定はCPUを含むデジタル回路においてなさ
れるのが一般的である。このようにアナログ回路とデジ
タル回路が混在し、両者間において信号がやりとりされ
る場合は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/
D変換回路や、逆にデジタル信号をアナログ信号に変換
するD/A変換回路が必要であり、その変換精度が装置
の能力を左右する場合が多く、アナログ/デジタル変換
回路の役割は重要である。
進んでいるが、殆どの装置はアナログ回路とデジタル回
路が混在している。例えば、温度センサや圧力センサ等
の出力は一般的にアナログ信号として入手されるが、そ
の制御や判定はCPUを含むデジタル回路においてなさ
れるのが一般的である。このようにアナログ回路とデジ
タル回路が混在し、両者間において信号がやりとりされ
る場合は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/
D変換回路や、逆にデジタル信号をアナログ信号に変換
するD/A変換回路が必要であり、その変換精度が装置
の能力を左右する場合が多く、アナログ/デジタル変換
回路の役割は重要である。
【0003】これらの回路は、第一の基準電圧(Vref
1)と第二の基準電圧(Vref2)の間の電圧を、その変
換回路の有効桁数に分割し、デジタル値に変換したり、
逆にデジタル値をアナログ値に変換する機能をもったも
のであり、前記桁数は一般的には、4ビット(bit)、
8ビットや12ビットといったバイナリ(2進数)にて
表現される。例えば、Vref1が1ボルト、Vref2が4ボ
ルトで、変換回路が2ビットの場合を考えると、D/A
変換回路にデジタル値0(0、0)が入力されるとアナ
ログ出力値1ボルトが出力され、デジタル値1(0、
1)が入力されるとアナログ値2ボルトが、デジタル値
2(1、0)が入力されるとアナログ値3ボルトが、デ
ジタル値3(1、1)が入力されるとアナログ値4ボル
トが夫々出力される。逆にA/D変換回路においてはア
ナログ値1ボルト、2ボルト、3ボルト、4ボルトの入
力に対しては、夫々デジタル値0(0、0)、1(0、
1)、2(1、0)、3(1、1)が出力されることに
なる。ところが、A/D変換回路にアナログ信号として
中間値、例えば2.2ボルトが入力されると、小数点以
下の値は無視されてアナログ値2ボルトとして処理さ
れ、デジタル値1(0、1)が出力される。これは第一
の基準電圧値と第二の基準電圧との間を2ビットで表現
し得る4段階にしたからである。2.2ボルトが一旦デ
ジタル値1に変換された後、再び、アナログ値に逆変換
してもアナログ値2ボルトとして表現されるから、実際
のアナログ値の2.2ボルトの再現は不可能である。こ
のように実際のアナログ値とデジタル化された後デジタ
ル値との誤差を一般に量子化誤差と呼んでいる。この量
子化誤差を小さくするためにはデジタル表現における桁
数、すなわちビット数を多くすればよい。例えば、上記
の例の2ビットでは4段階であるが、4ビットになれば
16段階の表現が可能となり、さらに、ビット数を8ビ
ットにすれば256段階の表現が可能である。原理上n
ビットでは十進数(2n−1)の数値を表し得るが、ビ
ット数が増加するに従ってデジタル処理に時間を要する
等の負担が大きくなるので、ビット数の増加にも限度が
あり、また、一般に他多くの処理を行うためにビットを
割り振る必要性から、一つの処理に割り振り得るビット
数にも限度がある。一般に市販されているA/D変換回
路やD/A変換回路では4ビットの例が多い。ところで
近年、デジタル機器においては、CPUの高機能化に伴
い、CPU・ICユニットのピン数が激増しており、こ
れらを搭載する電子機器の小型化のためにもピン数の制
限が必要となっている。このため、CPUに内蔵される
A/D変換回路やD/A変換回路の第一基準電圧を接地
電位(GND)に、また第二基準電圧を電源電圧にて代
用し、専用の電圧を供給するための端子(ピン)の省略
をはかっている。
1)と第二の基準電圧(Vref2)の間の電圧を、その変
換回路の有効桁数に分割し、デジタル値に変換したり、
逆にデジタル値をアナログ値に変換する機能をもったも
のであり、前記桁数は一般的には、4ビット(bit)、
8ビットや12ビットといったバイナリ(2進数)にて
表現される。例えば、Vref1が1ボルト、Vref2が4ボ
ルトで、変換回路が2ビットの場合を考えると、D/A
変換回路にデジタル値0(0、0)が入力されるとアナ
ログ出力値1ボルトが出力され、デジタル値1(0、
1)が入力されるとアナログ値2ボルトが、デジタル値
2(1、0)が入力されるとアナログ値3ボルトが、デ
ジタル値3(1、1)が入力されるとアナログ値4ボル
トが夫々出力される。逆にA/D変換回路においてはア
ナログ値1ボルト、2ボルト、3ボルト、4ボルトの入
力に対しては、夫々デジタル値0(0、0)、1(0、
1)、2(1、0)、3(1、1)が出力されることに
なる。ところが、A/D変換回路にアナログ信号として
中間値、例えば2.2ボルトが入力されると、小数点以
下の値は無視されてアナログ値2ボルトとして処理さ
れ、デジタル値1(0、1)が出力される。これは第一
の基準電圧値と第二の基準電圧との間を2ビットで表現
し得る4段階にしたからである。2.2ボルトが一旦デ
ジタル値1に変換された後、再び、アナログ値に逆変換
してもアナログ値2ボルトとして表現されるから、実際
のアナログ値の2.2ボルトの再現は不可能である。こ
のように実際のアナログ値とデジタル化された後デジタ
ル値との誤差を一般に量子化誤差と呼んでいる。この量
子化誤差を小さくするためにはデジタル表現における桁
数、すなわちビット数を多くすればよい。例えば、上記
の例の2ビットでは4段階であるが、4ビットになれば
16段階の表現が可能となり、さらに、ビット数を8ビ
ットにすれば256段階の表現が可能である。原理上n
ビットでは十進数(2n−1)の数値を表し得るが、ビ
ット数が増加するに従ってデジタル処理に時間を要する
等の負担が大きくなるので、ビット数の増加にも限度が
あり、また、一般に他多くの処理を行うためにビットを
割り振る必要性から、一つの処理に割り振り得るビット
数にも限度がある。一般に市販されているA/D変換回
路やD/A変換回路では4ビットの例が多い。ところで
近年、デジタル機器においては、CPUの高機能化に伴
い、CPU・ICユニットのピン数が激増しており、こ
れらを搭載する電子機器の小型化のためにもピン数の制
限が必要となっている。このため、CPUに内蔵される
A/D変換回路やD/A変換回路の第一基準電圧を接地
電位(GND)に、また第二基準電圧を電源電圧にて代
用し、専用の電圧を供給するための端子(ピン)の省略
をはかっている。
【0004】しかしながら、基準電圧を接地電位と電源
電圧とで代用した場合に顕著であるが、アナログ/デジ
タル変換した値および逆にデジタル/アナログ変換した
値が電源電圧値の違いによって異なったものとなる。以
下、このことを図面を用いて詳細に説明する。図7は4
ビットのA/D変換回路を電源電圧5ボルトで動作させ
た場合のデジタル値とアナログ値の関係を示した図であ
って、この例では第一の基準電圧Vref1を0.5ボル
ト、第二の基準電圧Vref2を4.25ボルトに設定した
ものである。4ビットでは16段階の表現が可能である
ので、上記二つの基準電圧間を15分割し、0.5ボル
トのアナログ値と4.25ボルトのアナログ値間を夫々
のデジタル値で表している。ここで前記基準電圧として
は電源電圧の変動を受けにくい安定した電圧発生手段が
使用されている。例えば、ツェナーダイオードや定電圧
源として作られた3端子レギュレータ等が使用され、こ
の例のように、第一基準電圧と第二基準電圧として一定
不変の電圧が設定され、その条件が満足された環境下で
使用する場合は問題ないが、上述したように、CPUに
内蔵されたA/D変換回路やD/A変換回路のように基
準電圧を接地電位(GND)に、第二基準電圧を電源電
圧にした場合は、電源電圧の変動や、異なる電源電圧環
境下では変換値に大きな誤差が発生することになる。図
8はこのことを説明するための図であって、例えば8ビ
ットのA/D変換回路やD/A変換回路を電源電圧5ボ
ルトと2.5ボルトで使用した場合の変換誤差を示すも
のである。すなわち、8ビットでは256段階の表現が
可能であるので、第一基準電圧を接地電位の零ボルト、
第二基準電圧を電源電圧の5ボルトに設定した場合は図
中実線Aにて示すように最大電圧5ボルトにてデジタル
値256(十進数)となるように設定される。ところが
電源電圧が2.5ボルトになると同図8の実線Bにて示
すように最大電圧2.5ボルトがデジタル値256(十
進数)となる。このように基準電圧が異なる場合、同一
のアナログ信号値に対するデジタル値が異なったものに
なると云う不具合を生じる。従来、これらの対策として
例えば特開平3−226014号「マイクロコンピュー
タのA/D変換部の自己診断方式」に提案された手段が
存するが、これは電源電圧が所定値以上異なることを判
定して、それを越える場合は正常な変換動作が得られな
いことを検出するのみに留まるものであり、何等解決策
を与えるものではなかった。
電圧とで代用した場合に顕著であるが、アナログ/デジ
タル変換した値および逆にデジタル/アナログ変換した
値が電源電圧値の違いによって異なったものとなる。以
下、このことを図面を用いて詳細に説明する。図7は4
ビットのA/D変換回路を電源電圧5ボルトで動作させ
た場合のデジタル値とアナログ値の関係を示した図であ
って、この例では第一の基準電圧Vref1を0.5ボル
ト、第二の基準電圧Vref2を4.25ボルトに設定した
ものである。4ビットでは16段階の表現が可能である
ので、上記二つの基準電圧間を15分割し、0.5ボル
トのアナログ値と4.25ボルトのアナログ値間を夫々
のデジタル値で表している。ここで前記基準電圧として
は電源電圧の変動を受けにくい安定した電圧発生手段が
使用されている。例えば、ツェナーダイオードや定電圧
源として作られた3端子レギュレータ等が使用され、こ
の例のように、第一基準電圧と第二基準電圧として一定
不変の電圧が設定され、その条件が満足された環境下で
使用する場合は問題ないが、上述したように、CPUに
内蔵されたA/D変換回路やD/A変換回路のように基
準電圧を接地電位(GND)に、第二基準電圧を電源電
圧にした場合は、電源電圧の変動や、異なる電源電圧環
境下では変換値に大きな誤差が発生することになる。図
8はこのことを説明するための図であって、例えば8ビ
ットのA/D変換回路やD/A変換回路を電源電圧5ボ
ルトと2.5ボルトで使用した場合の変換誤差を示すも
のである。すなわち、8ビットでは256段階の表現が
可能であるので、第一基準電圧を接地電位の零ボルト、
第二基準電圧を電源電圧の5ボルトに設定した場合は図
中実線Aにて示すように最大電圧5ボルトにてデジタル
値256(十進数)となるように設定される。ところが
電源電圧が2.5ボルトになると同図8の実線Bにて示
すように最大電圧2.5ボルトがデジタル値256(十
進数)となる。このように基準電圧が異なる場合、同一
のアナログ信号値に対するデジタル値が異なったものに
なると云う不具合を生じる。従来、これらの対策として
例えば特開平3−226014号「マイクロコンピュー
タのA/D変換部の自己診断方式」に提案された手段が
存するが、これは電源電圧が所定値以上異なることを判
定して、それを越える場合は正常な変換動作が得られな
いことを検出するのみに留まるものであり、何等解決策
を与えるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来のA/D変換回路やD/A変換回路における不具合を
解消するためになされたものであって、基準電圧が電源
電圧に依存して変動する場合においても、正確なアナロ
グ/デジタル変換機能や、その逆のデジタル/アナログ
変換機能を維持できるA/D変換回路および/またはD
/A変換回路を提供することを課題としている。
来のA/D変換回路やD/A変換回路における不具合を
解消するためになされたものであって、基準電圧が電源
電圧に依存して変動する場合においても、正確なアナロ
グ/デジタル変換機能や、その逆のデジタル/アナログ
変換機能を維持できるA/D変換回路および/またはD
/A変換回路を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る請求項1記載のA/D変換回路は、C
PUと不揮発性メモリと基準電圧発生手段とを備え、入
力されたアナログ信号を所用ビット数のデジタル信号に
変換するA/D変換回路において、管理された所定の電
源電圧環境下で前記基準電圧発生手段を起動させたとき
の出力電圧値を当該A/D変換回路にてデジタル値に変
換し、この値を前記不揮発性メモリに記憶したことを特
徴とする。請求項2記載のA/D変換回路は、CPUと
不揮発性メモリと基準電圧発生手段とを備え、入力され
たアナログ信号を所用ビット数のデジタル信号に変換す
るA/D変換回路において、所定の電源電圧環境下で前
記基準電圧発生手段を起動させたときの出力電圧値を当
該A/D変換回路にてデジタル値(REForiginal)に
変換し、この値を前記不揮発性メモリに記憶しておき、
異なる電源電圧環境下でアナログ信号をデジタル信号に
変換するに際して、前記REForiginalと、その時の電
源電圧環境下で前記基準電圧発生手段の出力をデジタル
変換した値(REFnow)とに基づいて、当該電源電圧
環境下におけるアナログ/デジタル変換値を補正するよ
うに構成したことを特徴とする。請求項3記載のA/D
変換回路は、CPUと不揮発性メモリと基準電圧発生手
段とを備え、入力されたアナログ信号を所用ビット数の
デジタル信号に変換し、またはデジタル信号をアナログ
信号に変換する機能を備えたA/D変換回路において、
所定の電源電圧環境下で前記基準電圧発生手段を起動さ
せたときの出力電圧値を当該A/D変換回路にてデジタ
ル値(REForiginal)に変換し、この値を前記不揮発
性メモリに記憶しておき、異なる電源電圧環境下でデジ
タル信号をアナログ信号に変換するに際して、前記RE
Foriginalと、その時の電源電圧環境下で前記基準電圧
発生手段の出力をデジタル変換した値(REFnow)と
に基づいて、変換すべきデジタル値を補正した上で、ア
ナログ変換するように構成したことを特徴とする。請求
項4記載のA/D変換回路は、前記請求項2または3記
載のA/D変換回路において、前記アナログ/デジタル
変換またはデジタル/アナログ変換に際して行う補正
が、(REForiginal/REFnow)または(REFnow
/REForiginal)をそのときの電源電圧環境下におけ
る出力値に乗じるように構成したことを特徴とする。
に、本発明に係る請求項1記載のA/D変換回路は、C
PUと不揮発性メモリと基準電圧発生手段とを備え、入
力されたアナログ信号を所用ビット数のデジタル信号に
変換するA/D変換回路において、管理された所定の電
源電圧環境下で前記基準電圧発生手段を起動させたとき
の出力電圧値を当該A/D変換回路にてデジタル値に変
換し、この値を前記不揮発性メモリに記憶したことを特
徴とする。請求項2記載のA/D変換回路は、CPUと
不揮発性メモリと基準電圧発生手段とを備え、入力され
たアナログ信号を所用ビット数のデジタル信号に変換す
るA/D変換回路において、所定の電源電圧環境下で前
記基準電圧発生手段を起動させたときの出力電圧値を当
該A/D変換回路にてデジタル値(REForiginal)に
変換し、この値を前記不揮発性メモリに記憶しておき、
異なる電源電圧環境下でアナログ信号をデジタル信号に
変換するに際して、前記REForiginalと、その時の電
源電圧環境下で前記基準電圧発生手段の出力をデジタル
変換した値(REFnow)とに基づいて、当該電源電圧
環境下におけるアナログ/デジタル変換値を補正するよ
うに構成したことを特徴とする。請求項3記載のA/D
変換回路は、CPUと不揮発性メモリと基準電圧発生手
段とを備え、入力されたアナログ信号を所用ビット数の
デジタル信号に変換し、またはデジタル信号をアナログ
信号に変換する機能を備えたA/D変換回路において、
所定の電源電圧環境下で前記基準電圧発生手段を起動さ
せたときの出力電圧値を当該A/D変換回路にてデジタ
ル値(REForiginal)に変換し、この値を前記不揮発
性メモリに記憶しておき、異なる電源電圧環境下でデジ
タル信号をアナログ信号に変換するに際して、前記RE
Foriginalと、その時の電源電圧環境下で前記基準電圧
発生手段の出力をデジタル変換した値(REFnow)と
に基づいて、変換すべきデジタル値を補正した上で、ア
ナログ変換するように構成したことを特徴とする。請求
項4記載のA/D変換回路は、前記請求項2または3記
載のA/D変換回路において、前記アナログ/デジタル
変換またはデジタル/アナログ変換に際して行う補正
が、(REForiginal/REFnow)または(REFnow
/REForiginal)をそのときの電源電圧環境下におけ
る出力値に乗じるように構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明は上記のように構成したので夫々以下の
ような作用が得られる。すなわち、請求項1記載のA/
D変換回路は、所定の電源電圧環境下として、例えば正
確に管理された電源電圧(以下「管理電圧」と称する)
において前記基準電圧発生手段を起動させたときの出力
電圧値を当該A/D変換回路にてデジタル値に変換し、
この値を前記不揮発性メモリに記憶したので、この値に
基づいてそのときの電源電圧値が前記管理電圧とどの程
度異なるかを判別することができるので、必要に応じて
出力値を補正して正確な値を求めることができる。請求
項2記載のA/D変換回路は、前記請求項1記載の発明
において、管理された所定の電源電圧環境下で前記基準
電圧発生手段を起動させたときの出力電圧値を当該A/
D変換回路にてデジタル変換したときの値をREForig
inalとして前記不揮発性メモリに記憶し、異なる電源電
圧環境下でアナログ信号をデジタル信号に変換した値を
REFnow として、当該電源電圧環境下におけるアナロ
グ/デジタル変換値を補正するように構成したので、電
源電圧の変動や、値が異なることに起因する変換誤差を
補正することが可能となる。請求項3記載のA/D変換
回路は、CPUと不揮発性メモリと基準電圧発生手段と
を備え、入力されたアナログ信号を所用ビット数のデジ
タル信号に変換し、またはデジタル信号をアナログ信号
に変換する機能を備えたA/D変換回路において、管理
された所定の電源電圧環境下で前記基準電圧発生手段の
出力電圧を当該A/D変換回路にて変換し、このデジタ
ル値(REForiginal)を前記不揮発性メモリに記憶し
ておき、異なる電源電圧環境下でデジタル信号をアナロ
グ信号に変換するに際して、前記REForiginalと、そ
の時の電源電圧環境下における前記基準電圧発生手段の
出力のデジタル変換値(REFnow)とに基づいて、変
換すべきデジタル値を補正した上で、アナログに変換す
るように構成したので、一旦、デジタル変換された信号
を、異なる電源電圧環境下において正確なアナログ信号
に復元する作用が得られる。請求項4記載のA/D変換
回路は、前記請求項2または3記載のA/D変換回路に
おいて、前記アナログ/デジタル変換またはデジタル/
アナログ変換に際して行う補正が、REForiginal/R
EFnowまたはREFnow/REForiginalをそのときの
電源電圧環境下における値に乗じるように構成したこと
を特徴とするので、補正に際して必要とする処理が極め
て簡便であり、特段の複雑な構成や処理を必要とするこ
となく本発明の目的を達成することが可能となる。
ような作用が得られる。すなわち、請求項1記載のA/
D変換回路は、所定の電源電圧環境下として、例えば正
確に管理された電源電圧(以下「管理電圧」と称する)
において前記基準電圧発生手段を起動させたときの出力
電圧値を当該A/D変換回路にてデジタル値に変換し、
この値を前記不揮発性メモリに記憶したので、この値に
基づいてそのときの電源電圧値が前記管理電圧とどの程
度異なるかを判別することができるので、必要に応じて
出力値を補正して正確な値を求めることができる。請求
項2記載のA/D変換回路は、前記請求項1記載の発明
において、管理された所定の電源電圧環境下で前記基準
電圧発生手段を起動させたときの出力電圧値を当該A/
D変換回路にてデジタル変換したときの値をREForig
inalとして前記不揮発性メモリに記憶し、異なる電源電
圧環境下でアナログ信号をデジタル信号に変換した値を
REFnow として、当該電源電圧環境下におけるアナロ
グ/デジタル変換値を補正するように構成したので、電
源電圧の変動や、値が異なることに起因する変換誤差を
補正することが可能となる。請求項3記載のA/D変換
回路は、CPUと不揮発性メモリと基準電圧発生手段と
を備え、入力されたアナログ信号を所用ビット数のデジ
タル信号に変換し、またはデジタル信号をアナログ信号
に変換する機能を備えたA/D変換回路において、管理
された所定の電源電圧環境下で前記基準電圧発生手段の
出力電圧を当該A/D変換回路にて変換し、このデジタ
ル値(REForiginal)を前記不揮発性メモリに記憶し
ておき、異なる電源電圧環境下でデジタル信号をアナロ
グ信号に変換するに際して、前記REForiginalと、そ
の時の電源電圧環境下における前記基準電圧発生手段の
出力のデジタル変換値(REFnow)とに基づいて、変
換すべきデジタル値を補正した上で、アナログに変換す
るように構成したので、一旦、デジタル変換された信号
を、異なる電源電圧環境下において正確なアナログ信号
に復元する作用が得られる。請求項4記載のA/D変換
回路は、前記請求項2または3記載のA/D変換回路に
おいて、前記アナログ/デジタル変換またはデジタル/
アナログ変換に際して行う補正が、REForiginal/R
EFnowまたはREFnow/REForiginalをそのときの
電源電圧環境下における値に乗じるように構成したこと
を特徴とするので、補正に際して必要とする処理が極め
て簡便であり、特段の複雑な構成や処理を必要とするこ
となく本発明の目的を達成することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施態様例に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は本発明を適用した
A/D変換回路の一実施態様を示した概要回路構成図で
ある。この図において1はA/D変換器であって、デジ
タルインターフェース(I/F)を介してCPU2と不
揮発性メモリ(ROM)3が接続されている。前記A/
D変換器1は、例えばセンサ等の測定手段から供給され
る測定信号を入力するための三つの電圧入力端子CH
1、CH2およびCH3を有し、このうちCH3には基
準電圧発生手段として備えたツェナーダイオード4の端
子電圧(例えば2.5ボルト一定)が供給され、電源供
給端子Vccと第一の基準電圧として前記電源電圧信号を
供給する第一基準電圧端子Vref1には電源電圧が供給さ
れ、さらに、接地端子GNDと第二の基準電圧として接
地電位を供給する第二基準電圧端子Vref2には接地電位
が供給されている。なお、CPU回路には通常プログラ
ムや各種データ等の一時的メモリ等のためにROMやR
AMのメモリが付加されているが、説明を簡略にするた
め、図示と説明を省略するが、本発明において使用する
不揮発性メモリがこれら通常CPU回路に付加されるも
のを流用しても差し支えない。また、この例では3っの
アナログ入力端子を有する場合を示しているが、入力端
子が一つで、代わりに複数の入力から一つを切り替え選
択して一つの入力端子に供給するものであってもよい。
さらに、A/D変換器1の端子を削減するために、第一
の基準電圧端子Vref1と第二の基準電圧端子Vref2を省
略し、回路内部で接続することも可能であり、またそれ
らの電圧も電源電圧や接地電位以外であっても、回路の
動作電圧環境に依存する信号を用いてもよい。また、前
記ツェナーダイオード4によって導出した基準電圧はそ
の他の手段、例えば上述した3端子レギュレータ等であ
ってもよく、その電圧も2.5ボルトに限らない。
いて本発明を詳細に説明する。図1は本発明を適用した
A/D変換回路の一実施態様を示した概要回路構成図で
ある。この図において1はA/D変換器であって、デジ
タルインターフェース(I/F)を介してCPU2と不
揮発性メモリ(ROM)3が接続されている。前記A/
D変換器1は、例えばセンサ等の測定手段から供給され
る測定信号を入力するための三つの電圧入力端子CH
1、CH2およびCH3を有し、このうちCH3には基
準電圧発生手段として備えたツェナーダイオード4の端
子電圧(例えば2.5ボルト一定)が供給され、電源供
給端子Vccと第一の基準電圧として前記電源電圧信号を
供給する第一基準電圧端子Vref1には電源電圧が供給さ
れ、さらに、接地端子GNDと第二の基準電圧として接
地電位を供給する第二基準電圧端子Vref2には接地電位
が供給されている。なお、CPU回路には通常プログラ
ムや各種データ等の一時的メモリ等のためにROMやR
AMのメモリが付加されているが、説明を簡略にするた
め、図示と説明を省略するが、本発明において使用する
不揮発性メモリがこれら通常CPU回路に付加されるも
のを流用しても差し支えない。また、この例では3っの
アナログ入力端子を有する場合を示しているが、入力端
子が一つで、代わりに複数の入力から一つを切り替え選
択して一つの入力端子に供給するものであってもよい。
さらに、A/D変換器1の端子を削減するために、第一
の基準電圧端子Vref1と第二の基準電圧端子Vref2を省
略し、回路内部で接続することも可能であり、またそれ
らの電圧も電源電圧や接地電位以外であっても、回路の
動作電圧環境に依存する信号を用いてもよい。また、前
記ツェナーダイオード4によって導出した基準電圧はそ
の他の手段、例えば上述した3端子レギュレータ等であ
ってもよく、その電圧も2.5ボルトに限らない。
【0009】図2は、以上の構成において8ビットのデ
ジタル変換を行う場合の概要説明図である。先ず、前記
ツェナーダイオード電圧が2.5ボルトであるものと
し、その電圧は電源電圧に依存せず一定であるとすれば
(なお、電源電圧はツェナーダイオードが2.5ボルト
を保ち得る電圧であるものとする)、電源電圧を5ボル
トにしたときのアナログ/デジタル変換特性は図2の実
線Aのように最大電圧5ボルトのときデジタル値256
(十進数)となり、ツェナーダイオード電圧2.5ボル
トのデジタル値はその半分の値の128(十進数)とな
る。そこで、本A/D変換回路回路を電源電圧を正確に
5ボルトに管理した状態で、前記ツェナーダイオード電
圧2.5ボルトをデジタル変換して、その値128(十
進数)を前記不揮発性メモリROM3に記憶する。具体
的には、当該A/D変換回路を工場から出荷する際に上
記の処理を行ってROMに記憶するか、あるいはユーザ
側で必要なときにロムライター等を使用して記憶するこ
とになる。このようにしてROMに管理された電源電圧
の条件下において必要な値が記憶される。ところで、5
ボルトがデジタル値256(十進数)として設定された
A/D変換回路が電源電圧4ボルトにて使用される場合
は、4ボルトが第二基準電圧となり最大値となって、デ
ジタル値256(十進数)となり、期待値と大きく相違
してしまうことになるが、本発明においては以下に説明
するように、前記ROMに記憶した値を用いてこれを補
正する。
ジタル変換を行う場合の概要説明図である。先ず、前記
ツェナーダイオード電圧が2.5ボルトであるものと
し、その電圧は電源電圧に依存せず一定であるとすれば
(なお、電源電圧はツェナーダイオードが2.5ボルト
を保ち得る電圧であるものとする)、電源電圧を5ボル
トにしたときのアナログ/デジタル変換特性は図2の実
線Aのように最大電圧5ボルトのときデジタル値256
(十進数)となり、ツェナーダイオード電圧2.5ボル
トのデジタル値はその半分の値の128(十進数)とな
る。そこで、本A/D変換回路回路を電源電圧を正確に
5ボルトに管理した状態で、前記ツェナーダイオード電
圧2.5ボルトをデジタル変換して、その値128(十
進数)を前記不揮発性メモリROM3に記憶する。具体
的には、当該A/D変換回路を工場から出荷する際に上
記の処理を行ってROMに記憶するか、あるいはユーザ
側で必要なときにロムライター等を使用して記憶するこ
とになる。このようにしてROMに管理された電源電圧
の条件下において必要な値が記憶される。ところで、5
ボルトがデジタル値256(十進数)として設定された
A/D変換回路が電源電圧4ボルトにて使用される場合
は、4ボルトが第二基準電圧となり最大値となって、デ
ジタル値256(十進数)となり、期待値と大きく相違
してしまうことになるが、本発明においては以下に説明
するように、前記ROMに記憶した値を用いてこれを補
正する。
【0010】図3は上述した本発明に係るA/D変換回
路の処理の一例を示すフローチャート図であって、アナ
ログ信号をデジタル変換する際に実施する処理フローを
示しており、CPUがメインの処理から測定電圧信号
(例えばCH1入力信号)をデジタル変換処理する際
に、それに先立ってこのA/D変換ルーチンを実行す
る。まず、その時の電源電圧環境下におけるCH3に供
給されたツェナーダイオード電圧をA/D変換しこれを
REFnow とする(ST1)。この値は前記図2に示す
ように電源電圧が4ボルトの場合は、デジタル値160
(十進数)となる。次に、前記ROM3に記憶された値
REForiginal値を読み出す(ST2)。上述したよう
にこの値は電源電圧5ボルトにてデジタル変換した値で
あって128(十進数)となる。そして実際に変換処理
すべきアナログ信号、例えばCH1に供給される電圧を
デジタル変換する(ST3)。前記図2に示したように
CH1に入力される測定値を電源電圧と同じ4ボルトと
すれば、デジタル値は256(十進数)となるが、その
理由は既に説明したとおりであって、正しくは205
(十進数)となるべきところ、電源電圧が異なったため
に誤差を生じたものとなる。そこで次に、上記ST1、
ST2にて求めた各値を使用して、ST3にて求めた値
AD1に(REForiginal)/(REFnow)なる補正
値を乗算す(ST4)。前記図2に示した例では、具体
的にはAD1の値256に(128/160)を乗算し
205を得る。この値は前記図2を参照すれば、電源電
圧5ボルトの環境において測定電圧4ボルトをデジタル
変換した時の値と一致することが理解できるであろう。
このように、本発明によれば、電源電圧に依存しない基
準電圧のデジタル変換値を記憶しておき、この値と新た
な電圧環境下における基準電圧のデジタル変換値との比
較に基づいて補正するように構成したので、異なる電源
電圧環境下においても真の変換値を得ることができる。
路の処理の一例を示すフローチャート図であって、アナ
ログ信号をデジタル変換する際に実施する処理フローを
示しており、CPUがメインの処理から測定電圧信号
(例えばCH1入力信号)をデジタル変換処理する際
に、それに先立ってこのA/D変換ルーチンを実行す
る。まず、その時の電源電圧環境下におけるCH3に供
給されたツェナーダイオード電圧をA/D変換しこれを
REFnow とする(ST1)。この値は前記図2に示す
ように電源電圧が4ボルトの場合は、デジタル値160
(十進数)となる。次に、前記ROM3に記憶された値
REForiginal値を読み出す(ST2)。上述したよう
にこの値は電源電圧5ボルトにてデジタル変換した値で
あって128(十進数)となる。そして実際に変換処理
すべきアナログ信号、例えばCH1に供給される電圧を
デジタル変換する(ST3)。前記図2に示したように
CH1に入力される測定値を電源電圧と同じ4ボルトと
すれば、デジタル値は256(十進数)となるが、その
理由は既に説明したとおりであって、正しくは205
(十進数)となるべきところ、電源電圧が異なったため
に誤差を生じたものとなる。そこで次に、上記ST1、
ST2にて求めた各値を使用して、ST3にて求めた値
AD1に(REForiginal)/(REFnow)なる補正
値を乗算す(ST4)。前記図2に示した例では、具体
的にはAD1の値256に(128/160)を乗算し
205を得る。この値は前記図2を参照すれば、電源電
圧5ボルトの環境において測定電圧4ボルトをデジタル
変換した時の値と一致することが理解できるであろう。
このように、本発明によれば、電源電圧に依存しない基
準電圧のデジタル変換値を記憶しておき、この値と新た
な電圧環境下における基準電圧のデジタル変換値との比
較に基づいて補正するように構成したので、異なる電源
電圧環境下においても真の変換値を得ることができる。
【0011】図4は本発明の他のA/D変換回路の実施
例を示すブロック構成図である。この例に示すA/D変
換回路は、前記図1、2を用いて説明したA/D変換回
路に、さらに、同様の補正機能を付加したD/A変換回
路を付加したものであって、図1と同一符号部分の、A
/D変換器1、CPU2、ROM3は、ほぼ同じもので
あり、既に説明したように、管理された電源電圧環境下
において、前記ツェナーダイオードの電圧値がアナログ
/デジタル変換され、その値がROMに記憶されていお
り、その他も同様であるので、重複する説明を省略す
る。この例の特徴は、D/A変換器5を付加した点であ
り、このD/A変換器5は例えばCPU2を介して供給
されたデジタル信号をアナログ信号に変換して三つの出
力端子CH1、CH2、CH3からそれぞれ出力電圧
1、2、3として外部に供給するものである。なお、こ
の回路において、D/A変換器5の電源電圧Vccと第一
の基準電圧Vref1、および第二の基準電圧Vref2は、前
記A/D変換器1のそれと同じものとし、8ビットで、
ツェナーダイオード電圧を2.5ボルトとして説明す
る。この回路において、先ず、電源電圧5ボルトにてア
ナログ/デジタル変換された結果が図示しない他の装置
から本回路に供給され、あるいは他のメモリ等に記憶さ
れた値が供給された場合を図5を用いて説明する。
例を示すブロック構成図である。この例に示すA/D変
換回路は、前記図1、2を用いて説明したA/D変換回
路に、さらに、同様の補正機能を付加したD/A変換回
路を付加したものであって、図1と同一符号部分の、A
/D変換器1、CPU2、ROM3は、ほぼ同じもので
あり、既に説明したように、管理された電源電圧環境下
において、前記ツェナーダイオードの電圧値がアナログ
/デジタル変換され、その値がROMに記憶されていお
り、その他も同様であるので、重複する説明を省略す
る。この例の特徴は、D/A変換器5を付加した点であ
り、このD/A変換器5は例えばCPU2を介して供給
されたデジタル信号をアナログ信号に変換して三つの出
力端子CH1、CH2、CH3からそれぞれ出力電圧
1、2、3として外部に供給するものである。なお、こ
の回路において、D/A変換器5の電源電圧Vccと第一
の基準電圧Vref1、および第二の基準電圧Vref2は、前
記A/D変換器1のそれと同じものとし、8ビットで、
ツェナーダイオード電圧を2.5ボルトとして説明す
る。この回路において、先ず、電源電圧5ボルトにてア
ナログ/デジタル変換された結果が図示しない他の装置
から本回路に供給され、あるいは他のメモリ等に記憶さ
れた値が供給された場合を図5を用いて説明する。
【0012】図5に示すように電源電圧が5ボルトで
は、第二の基準電圧が5ボルトになるから、例えばデジ
タル値205(十進数)を変換すると4ボルトとなるべ
きところ、例えば電源電圧が4ボルトの環境下で205
(十進数)をアナログ変換すると、3.2ボルトとして
出力することになって、大きな誤差が発生する。そこ
で、本発明では、例えば図6に示す処理によってこれを
補正する。すなわち、図6は上述した本発明に係るD/
A変換回路の処理の一例を示すフローチャート図であっ
て、デジタル信号をアナログ信号に変換する際に実施す
る処理フローを示しており、CPUがメインの処理から
供給されたデジタル信号をアナログ信号に変換処理する
際に、それに先立ってこのD/A変換ルーチンを実行す
る。まず、その時の電源電圧環境下において、A/D変
換器1のCH3に供給されたツェナーダイオード電圧を
A/D変換しこれをREFnowとする(ST10)。こ
の値は前記図2に示すように電源電圧が4ボルトの場合
は、デジタル値160(十進数)となる。次に、前記R
OM3に記憶された値REForiginal値を読み出す(S
T11)。既に説明したように、この値は電源電圧5ボ
ルトにてデジタル変換した値であって128(十進数)
となる。そして実際に変換処理すべきデジタル信号を補
正する(ST12)。すなわち、上記ST10、ST1
1にて求めた各値を使用して、変換すべきデジタル値の
補正を行うが、具体的には、変換すべきデジタル値DA
1に(REFnow)/(REForiginal)なる補正値を
乗算する。前記図4に示した例では、具体的にはDA1
の値205(十進数)に(160/128)を乗算し2
56を得、この補正されたデジタル値DA1(=25
6)をアナログ変換すれば、4ボルトの出力値が得られ
るので誤差が解消される。このように、本発明によれ
ば、電源電圧に依存しない基準電圧のデジタル変換値を
記憶しておき、この値と新たな電圧環境下における基準
電圧のデジタル変換値との比較に基づいて補正するよう
に構成したので、デジタル変換された値を元のアナログ
信号に変換する場合においても、上記と同様に電源電圧
変動に左右されることなく、正しいアナログ値を得るこ
とができる。
は、第二の基準電圧が5ボルトになるから、例えばデジ
タル値205(十進数)を変換すると4ボルトとなるべ
きところ、例えば電源電圧が4ボルトの環境下で205
(十進数)をアナログ変換すると、3.2ボルトとして
出力することになって、大きな誤差が発生する。そこ
で、本発明では、例えば図6に示す処理によってこれを
補正する。すなわち、図6は上述した本発明に係るD/
A変換回路の処理の一例を示すフローチャート図であっ
て、デジタル信号をアナログ信号に変換する際に実施す
る処理フローを示しており、CPUがメインの処理から
供給されたデジタル信号をアナログ信号に変換処理する
際に、それに先立ってこのD/A変換ルーチンを実行す
る。まず、その時の電源電圧環境下において、A/D変
換器1のCH3に供給されたツェナーダイオード電圧を
A/D変換しこれをREFnowとする(ST10)。こ
の値は前記図2に示すように電源電圧が4ボルトの場合
は、デジタル値160(十進数)となる。次に、前記R
OM3に記憶された値REForiginal値を読み出す(S
T11)。既に説明したように、この値は電源電圧5ボ
ルトにてデジタル変換した値であって128(十進数)
となる。そして実際に変換処理すべきデジタル信号を補
正する(ST12)。すなわち、上記ST10、ST1
1にて求めた各値を使用して、変換すべきデジタル値の
補正を行うが、具体的には、変換すべきデジタル値DA
1に(REFnow)/(REForiginal)なる補正値を
乗算する。前記図4に示した例では、具体的にはDA1
の値205(十進数)に(160/128)を乗算し2
56を得、この補正されたデジタル値DA1(=25
6)をアナログ変換すれば、4ボルトの出力値が得られ
るので誤差が解消される。このように、本発明によれ
ば、電源電圧に依存しない基準電圧のデジタル変換値を
記憶しておき、この値と新たな電圧環境下における基準
電圧のデジタル変換値との比較に基づいて補正するよう
に構成したので、デジタル変換された値を元のアナログ
信号に変換する場合においても、上記と同様に電源電圧
変動に左右されることなく、正しいアナログ値を得るこ
とができる。
【0013】以上の説明では、電源電圧が5ボルトを標
準として、それが4ボルトに変化した場合を説明した
が、本発明はこの例に限らず広く適用可能である。ま
た、回路構成においても、上記実施例に限らず、同様の
機能を持ったブロックに置換可能である。さらに、一実
施例ではA/D変換回路とD/A変換回路とを結合した
場合を示したが、この例に限らず、その時の電源電圧に
依存して基準電圧をアナログ/デジタル変換して、記憶
されている値と比較することができるデータが得られる
機能を備えれば、D/A変換回路のみの機能をもったも
のであってもよい。
準として、それが4ボルトに変化した場合を説明した
が、本発明はこの例に限らず広く適用可能である。ま
た、回路構成においても、上記実施例に限らず、同様の
機能を持ったブロックに置換可能である。さらに、一実
施例ではA/D変換回路とD/A変換回路とを結合した
場合を示したが、この例に限らず、その時の電源電圧に
依存して基準電圧をアナログ/デジタル変換して、記憶
されている値と比較することができるデータが得られる
機能を備えれば、D/A変換回路のみの機能をもったも
のであってもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、請求項1
記載のA/D変換回路は、正確に管理された電源電圧環
境下において基準電圧発生手段を起動させたときの出力
電圧値をA/D変換回路にてデジタル値に変換し、この
値を不揮発性メモリに記憶したので、この値に基づいて
新たな電源電圧環境下において前記管理電圧とどの程度
異なるかを判別することができるので、出力値を補正し
て正確な値を求めることができる。請求項2記載のA/
D変換回路は、前記請求項1記載の発明において、管理
された電源電圧環境下での基準電圧発生手段の出力電圧
のデジタル値をREForiginalとして前記不揮発性メモ
リに記憶し、異なる電源電圧環境下でのデジタル値をR
EFnowとして、それぞれの電源電圧環境下におけるア
ナログ/デジタル変換値を補正するように構成したの
で、電源電圧の変動や、値が異なることに起因する変換
誤差を補正することが可能となる。
記載のA/D変換回路は、正確に管理された電源電圧環
境下において基準電圧発生手段を起動させたときの出力
電圧値をA/D変換回路にてデジタル値に変換し、この
値を不揮発性メモリに記憶したので、この値に基づいて
新たな電源電圧環境下において前記管理電圧とどの程度
異なるかを判別することができるので、出力値を補正し
て正確な値を求めることができる。請求項2記載のA/
D変換回路は、前記請求項1記載の発明において、管理
された電源電圧環境下での基準電圧発生手段の出力電圧
のデジタル値をREForiginalとして前記不揮発性メモ
リに記憶し、異なる電源電圧環境下でのデジタル値をR
EFnowとして、それぞれの電源電圧環境下におけるア
ナログ/デジタル変換値を補正するように構成したの
で、電源電圧の変動や、値が異なることに起因する変換
誤差を補正することが可能となる。
【0015】請求項3記載のA/D変換回路は、CPU
と不揮発性メモリと基準電圧発生手段とを備え、入力さ
れたアナログ信号を所用ビット数のデジタル信号に変換
し、またはデジタル信号をアナログ信号に変換する機能
を備えたA/D変換回路において、所定の電源電圧環境
下での基準電圧発生手段の出力電圧値のデジタル値(R
EForiginal)を不揮発性メモリに記憶しておき、異な
る電源電圧環境下でデジタル信号をアナログ信号に変換
するに際して、前記REForiginalと、その時の電源電
圧環境下で前記基準電圧発生手段の出力をデジタル変換
した値(REFnow)とに基づいて、そのときの電圧環
境下におけるデジタル/アナログ変換値を補正するよう
に構成したので、一旦、デジタル変換された信号を、異
なる電源電圧環境下においても正確にアナログ信号に復
元することが可能となる。請求項4記載のA/D変換回
路は、前記請求項2または3記載のA/D変換回路にお
いて、前記アナログ/デジタル変換またはデジタル/ア
ナログ変換に際して行う補正が、REForiginal/RE
FnowまたはREFnow/REForiginalをそのときの電
源電圧環境下における値に乗じるように構成したので、
補正に際して必要とする処理が極めて簡便であり、特段
の複雑な構成や処理を必要とすることなく本発明の目的
を達成することが可能となる。
と不揮発性メモリと基準電圧発生手段とを備え、入力さ
れたアナログ信号を所用ビット数のデジタル信号に変換
し、またはデジタル信号をアナログ信号に変換する機能
を備えたA/D変換回路において、所定の電源電圧環境
下での基準電圧発生手段の出力電圧値のデジタル値(R
EForiginal)を不揮発性メモリに記憶しておき、異な
る電源電圧環境下でデジタル信号をアナログ信号に変換
するに際して、前記REForiginalと、その時の電源電
圧環境下で前記基準電圧発生手段の出力をデジタル変換
した値(REFnow)とに基づいて、そのときの電圧環
境下におけるデジタル/アナログ変換値を補正するよう
に構成したので、一旦、デジタル変換された信号を、異
なる電源電圧環境下においても正確にアナログ信号に復
元することが可能となる。請求項4記載のA/D変換回
路は、前記請求項2または3記載のA/D変換回路にお
いて、前記アナログ/デジタル変換またはデジタル/ア
ナログ変換に際して行う補正が、REForiginal/RE
FnowまたはREFnow/REForiginalをそのときの電
源電圧環境下における値に乗じるように構成したので、
補正に際して必要とする処理が極めて簡便であり、特段
の複雑な構成や処理を必要とすることなく本発明の目的
を達成することが可能となる。
【図1】本発明のA/D変換回路の一実施態様を示す要
部回路図である。
部回路図である。
【図2】本発明のA/D変換回路の動作を説明するため
のアナログ/デジタル変換値の関係を示す図である。
のアナログ/デジタル変換値の関係を示す図である。
【図3】本発明のA/D変換回路の処理手順の例を示す
フローチャート図である。
フローチャート図である。
【図4】本発明のA/D変換回路の他の実施例を示す要
部回路図である。
部回路図である。
【図5】本発明の他の実施例の動作を説明するためのデ
ジタル/アナログ変換値の関係を示す図である。
ジタル/アナログ変換値の関係を示す図である。
【図6】本発明のA/D変換回路の他の実施例における
処理手順の例を示すフローチャート図である。
処理手順の例を示すフローチャート図である。
【図7】従来のA/D変換回路の動作を説明するための
アナログ/デジタル変換の関係を示す図である。
アナログ/デジタル変換の関係を示す図である。
【図8】従来のA/D変換回路の不具合を説明するため
のアナログ値/デジタル値の関係を示す図である。
のアナログ値/デジタル値の関係を示す図である。
1 アナログ/デジタル変器(A/D変換器) 2 CPU 3 ROM(不揮発性メモリ) 4 ツェナーダイオード 5 デジタル/アナログ変換器(D/A変換器)
Claims (4)
- 【請求項1】 CPUと不揮発性メモリと基準電圧発生
手段とを備え、入力されたアナログ信号を所用ビット数
のデジタル信号に変換するA/D変換回路において、所
定の電源電圧環境下で前記基準電圧発生手段を起動させ
たときの出力電圧値を当該A/D変換回路にてデジタル
値に変換し、この値を前記不揮発性メモリに記憶したこ
とを特徴とするA/D変換回路。 - 【請求項2】 CPUと不揮発性メモリと基準電圧発生
手段とを備え、入力されたアナログ信号を所用ビット数
のデジタル信号に変換するA/D変換回路において、所
定の電源電圧環境下で前記基準電圧発生手段を起動させ
たときの出力電圧値を当該A/D変換回路にてデジタル
値(REForiginal)に変換し、この値を前記不揮発性
メモリに記憶しておき、異なる電源電圧環境下でアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するに際して、前記REF
originalと、その時の電源電圧環境下で前記基準電圧発
生手段の出力をデジタル変換した値(REFnow)とに
基づいて、当該電源電圧環境下におけるアナログ/デジ
タル変換値を補正するように構成したことを特徴とする
A/D変換回路。 - 【請求項3】 CPUと不揮発性メモリと基準電圧発生
手段とを備え、入力されたアナログ信号を所用ビット数
のデジタル信号に変換し、またはデジタル信号をアナロ
グ信号に変換する機能を備えたA/D変換回路におい
て、 所定の電源電圧環境下で前記基準電圧発生手段を起動さ
せたときの出力電圧値を当該A/D変換回路にてデジタ
ル値(REForiginal)に変換し、この値を前記不揮発
性メモリに記憶しておき、 異なる電源電圧環境下でデジタル信号をアナログ信号に
変換するに際して、前記REForiginalと、その時の電
源電圧環境下で前記基準電圧発生手段の出力をデジタル
変換した値(REFnow)とに基づいて、変換すべきデ
ジタル値を補正した上でアナログ変換するように構成し
たことを特徴とするA/D変換回路。 - 【請求項4】 前記アナログ/デジタル変換またはデジ
タル/アナログ変換に際して行う補正が、REForigin
al/REFnowまたはREFnow/REForiginalをその
ときの電源電圧環境下における出力値に乗じるように構
成したことを特徴とする請求項2または3記載のA/D
変換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001086235A JP2002290236A (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | アナログ/デジタル変換回路 |
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---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005055904A (ja) * | 2003-08-04 | 2005-03-03 | Samsung Electronics Co Ltd | 画像形成システム,画像形成システムにおける電源電圧の偏差補正方法,電源電圧の偏差補正装置及びコンピュータで読取り可能な書込み媒体 |
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JP2019012962A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 半導体装置 |
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2001
- 2001-03-23 JP JP2001086235A patent/JP2002290236A/ja active Pending
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