JP2011213370A - 積層ブロー壜体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 押出成形した筒状の多層パリソンのブロー成形により成形され、口筒部と肩部と胴部とパリソンのピンチオフによるシール部が形成された底部を有し、外殻を形成する外層の内側に遮光機能を発揮する遮光層を積層して構成される積層ブロー壜体において、口筒部の上端に至りこの上端に向けて遮光層の層厚がグラデーション状に減少する遮光層の層厚に係るグラデーション領域と、底部のシール部に至りこのシール部に向けて遮光層の層厚がグラデーション状に減少する遮光層の層厚に係るグラデーション領域のうち、少なくとも一方のグラデーション領域を配設する、と云うものである。
【選択図】図1
Description
たとえば特許文献1には、遮光機能を発揮させるために黒色顔料や二酸化チタン等を分散させた合成樹脂から成る外層、中間層、遮光層から形成される積層ブロー壜体に係る発明が記載されている。
図6に示される壜体101は、口筒部102、肩部103、胴部104、底部105を有し、外層111と遮光層112を積層した代表的な積層ブロー壜体の例であり、遮光層112は黒色の顔料を分散させた合成樹脂から成り、遮光機能が発揮されようにしたものである。
押出成形した筒状の多層パリソンのブロー成形により成形され、口筒部と肩部と胴部とパリソンのピンチオフによるシール部が形成された底部を有し、外殻を形成する外層の内側に遮光機能を有する遮光層を積層して構成される積層ブロー壜体において、
口筒部の上端に至りこの上端に向けて遮光層の層厚がグラデーション状に減少する遮光層の層厚に係るグラデーション領域と、
底部のシール部に至りこのシール部に向けて遮光層の層厚がグラデーション状に減少する遮光層の層厚に係るグラデーション領域のうち、
少なくとも一方のグラデーション領域を配設する、と云うものである。
また、どの程度の範囲でグラデーション領域を配設するか、あるいはどの程度まで層厚を減少させるか等のグラデーション領域に係る構成は、遮光層により達成される遮光機能、下で述べるグラデーション領域の成形性、そしてグラデーション領域の作用効果、すなわち色合いの差異を緩和する作用効果を考慮して決めることができる。
また、多層ブロー成形用のダイスを用いて共押出成形により多層パリソンを成形する際、所定のタイミングで遮光層を形成する遮光層用樹脂の流路における遮光層用樹脂の流量を変化させる、あるいは流動を開始あるいは停止することにより、多層パリソンに遮光層の層厚に係るグラデーション領域を配設することができる。
溶融樹脂は粘弾性的な性質を有するため、曳糸効果もあり、所定のタイミングで遮光層用樹脂の流動を開始あるいは停止しても、結果として、遮光層の層厚をグラデーション状に変化させることができる。
上記構成により、口筒部近傍では遮光層の層厚を薄くし、遮光層の影響を小さくし、視覚される色合いの濃度を抑制して外層と遮光層との色合いの差異を小さくすることができ、キャップを開封した際における色合いの差異に起因して消費者が懐く違和感や不信感に係る感情を緩和することができる。
また接着層は遮光層とバリア層を接着する機能を発揮させるための層である。
すなわち本発明の主たる構成を有する積層ブロー壜体にあっては、
口筒部の上端に至る、あるいは底部のシール部に至るグラデーション領域を配設することにより、口筒部あるいはシール部における遮光層の層厚を薄くして、遮光層の影響を小さくし、遮光層を積層したことに起因する口筒部の色合いの差異による違和感や不信感に係る問題を効果的に解消することができる。
図1、2は本発明の積層ブロー壜体の第1実施例を示すものであり、図1は一部縦断して示す側面図、図2は底面図である。この壜体1は円筒状の口筒部2、肩部3、上部から中央高さ位置にかけてテーパー状に拡径する筒状の胴部4、そして底部5を有し、底部5にはパリソンのピンチオフ時に形成されるシール部6が径方向に位置している。
そして、胴部4の上端部から口筒部2の上端に至る部分には、図中の口筒部2近傍の拡大図にも示されるように、口筒部2の上端に向けて遮光層12の層厚がグラデーション状に減少する、遮光層12の層厚に係るグラデーション領域G1が配設されている。
また、底部5のシール部6に至る部分には、図中のシール部6近傍の拡大図にも示されるように、このシール部6に向けて遮光層12の層厚がグラデーション状に減少するグラデーション領域G2が配設されている。
従って、図6に示されるような遮光層112の層厚が全領域に亘って外層111と同様な壜体101では、使用時にキャップを開封した際、口筒部102の内周面に濃いグレーの色合いが視覚され、違和感や不信感等の悪い印象を抱く懸念があるが、一方、図1に示される本実施例の壜体1では、グラデーション領域G1を配設することにより、口筒部2近傍では遮光層12の層厚を薄くして、グレーの濃度を低く抑制することができ、上記したような濃いグレーの色合いによる違和感を緩和することができる。
そして、パリソン20のグラデーション領域Gp1とグラデーション領域Gp2のそれぞれを割金型31の口部33と、ピンチオフ部34に対向する高さ近傍に位置させた状態で、型閉めし、上端開口部からエアをブローすることにより、図1に示されるようなグラデーション領域G1、G2を配設した壜体1を成形することができる。
この図3の壜体1では胴部4の所定の高さから口筒部2の上端にかけての領域にグラデーション領域G1が形成されているが、このグラデーション領域G1のなかで、肩部3の直下から口筒部2の上端までの範囲は、遮光層12の積層がない外層11による非遮光領域Sとしている。
そして、このようにグラデーション領域G1の端部を非遮光領域Sとすることにより、使用時にキャップを開封した際の口筒部2の内周面の色合いに起因する違和感や不信感の問題を完全に解消することができる。
そしてこの壜体1では全高さ範囲に亘って、白色に着色した高密度PE樹脂製で外殻を形成する外層11の内側に、低密度PE樹脂に微粉状のカーボンブラックを分散して遮光機能が発揮されるようにして黒色に着色した遮光層12を積層し、さらにその内側に、ポリオレフィン系接着樹脂からなる接着層13を介して高いガスバリア性を有するEVOH樹脂製のバリア層14を積層したものである。(図中の拡大図参照)
そして、このように遮光層12に係るグラデーション領域G1、G2を配設することにより、接着層13とバリア層14が積層していることも相俟って、口筒部2の内周面における遮光層12の黒色現出を薄いグレー色にまで抑制することができた。またシール部6でも遮光層12の端面の露出は極く細い線状とすることができ、シール部6を視覚した際の違和感をほとんど無くすことができた。
たとえば、外層に使用する樹脂と遮光層に使用する樹脂の組合せは、使用目的に応じ、遮光層に発揮せしめる機能、多層パリソンの成形性、ブロー成形性等を考慮してさまざまな態様で選択することができる。
また、上記実施例ではバリア層としてガスバリア性を有するEVOH樹脂を積層する構成を説明したが、ガスバリア性はこれらに限定されず、使用目的に応じて、薬剤や化粧料の成分、水分、香料成分等の成分に対してバリア機能やこれら成分の吸着を防止する機能が発揮されるものを選択して使用することができる。
また、外層の内側には必要に応じてさらに他の層を積層することもできる。
2、102;口筒部
3、103;肩部
4、104;胴部
5、105;底部
6、106;シール部
11、111;外層
12、112;遮光層
13;接着層
14;バリア層
20;パリソン
21;外層
22;遮光層
31;割金型
32;ダイス
33;口部
34;ピンチオフ部
G1、G2;グラデーション領域
S;非遮光領域
Claims (3)
- 押出成形した筒状の多層パリソンのブロー成形により成形され、口筒部(2)と肩部(3)と胴部(4)とパリソンのピンチオフによるシール部(6)が形成された底部(5)を有し、外殻を形成する外層(11)の内側に、遮光機能を有する遮光層(12)を積層して構成される積層ブロー壜体であって、前記口筒部(2)の上端に至り該上端に向けて遮光層(12)の層厚がグラデーション状に減少する遮光層(12)の層厚に係るグラデーション領域(G1)と、前記底部(5)のシール部(6)に至り該シール部(6) に向けて遮光層(12)の層厚がグラデーション状に減少する遮光層(12)の層厚に係るグラデーション領域(G2)のうち、少なくとも一方のグラデーション領域を配設したことを特徴とする合成樹脂製の積層ブロー壜体。
- 口筒部(2)の上端に至るグラデーション領域(G1)の端部である口筒部(2)、若しくはシール部(6)に至るグラデーション領域(G2)の端部であるシール部(6)を、遮光層(12)が積層されていない非遮光領域(S)とした請求項1記載の積層ブロー壜体
- 積層構造を外側から内側に向けて、外層(11)/遮光層(12)/接着層(13)/バリア層(14)とした請求項1または2記載の積層ブロー壜体。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015119013A (ja) * | 2013-12-18 | 2015-06-25 | 日亜化学工業株式会社 | 発光装置 |
US11390412B2 (en) | 2017-10-27 | 2022-07-19 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Laminated container |
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US6117506A (en) * | 1994-03-30 | 2000-09-12 | Silgan Plastics Corporation | Multilayer bottle with encapsulated dark layer |
WO2004022307A1 (ja) * | 2002-09-05 | 2004-03-18 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | 積層形成体及びその製造方法 |
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2010
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