JP2011213078A - 液体塗布装置および記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スループットを低下させることなく、塗布ローラの表面の磨耗差による段差の発生を抑えることができる液体塗布装置、および、その液体塗布装置を備えた記録装置を提供すること。
【解決手段】塗布ローラ11とシートPとが接触していないときに、塗布ローラ11を軸方向に移動させて、塗布ローラ11とシートPとの相対位置を変更する。
【選択図】図12

Description

本発明は、塗布ローラを用いてシート状の部材に液体を塗布する液体塗布装置、および、その液体塗布装置を備えた記録装置に関するものである。
特許文献1には、塗布ローラに密着するキャップ部材の内部に塗布液を供給し、塗布ローラの回転に伴って、キャップ部材内の塗布液を塗布ローラの表面に付着させてから、その塗布液をシートに塗布する装置が記載されている。この装置においては、シートと対向する塗布ローラの表面の部分と、シートと対向しない塗布ローラの表面の部分と、の間において、磨耗の差が生じるおそれがある。すなわち、前者の部分は、塗布液がシートに塗布されてドライ状態となってからキャップ部材の内部に入り込み、後者の部分は、塗布液を残したままキャップ部材の内部に入り込むため、前者の部分の磨耗が比較的大きくなる。このような磨耗の差によって、塗布ローラの表面に段差が生じた場合には、シートに対して塗布液を均一に塗布することが難しくなり、また、塗布ローラとキャップ部材との密着性が損なわれるおそれがある。また、このように塗布液を塗布するための装置を備えた記録装置においては、塗布液が不均一に塗布されたシートに画像を記録した場合に、画像品位の低下を招くおそれがある。
特許文献2には、塗布動作の前に塗布ローラを所定量だけ逆転および正転させて、塗布ローラの表面とキャップ部材と間のニップ部に、塗布液が溜まる液溜まりを形成することにより、塗布ローラとキャップ部材との間の潤滑性を維持する構成が記載されている。
特開2005−254229号公報 特開2007−044650号公報
しかし、特許文献2に記載の構成によっては、塗布ローラとキャップ部材との間の潤滑性を維持するためには、ほぼ毎回、塗布動作の前に塗布ローラを逆転および正転させなければならず、その分、余計な時間が必要となる。その結果、塗布動作を開始するまでの時間が延びて、スループットの低下を招くおそれがある。また、このように塗布液を塗布するための装置を備えた記録装置においては、記録開始までに時間がかかって、スループットの低下を招くおそれがある。
本発明の目的は、スループットを低下させることなく、塗布ローラの表面の磨耗差による段差の発生を抑えることができる液体塗布装置、および、その液体塗布装置を備えた記録装置を提供することにある。
本発明の液体塗布装置は、塗布ローラの回転方向に沿って、前記塗布ローラの表面に液体を供給する供給部と、前記塗布ローラの表面に被塗布媒体を接触させることにより前記塗布ローラの表面上の液体を前記被塗布媒体に塗布する塗布部と、前記塗布ローラの表面に接触部材を接触させる接触部と、が配備された液体塗布装置において、前記塗布ローラと前記被塗布媒体とが接触していないときに、前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置を前記塗布ローラの軸方向に変更可能な変更手段を備えることを特徴とする。
本発明の記録装置は、上記の液体塗布装置と、前記液体塗布装置により液体が塗布された前記被塗布媒体に対して、インクを付与することにより画像を記録する記録手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、塗布ローラと被塗布媒体との相対位置を塗布ローラの軸方向に変更することにより、被塗布媒体と対向する塗布ローラの表面の部分と、被塗布媒体と対向しない塗布ローラの表面の部分と、の間の磨耗差に起因する段差の発生を抑えることができる。この結果、スループットを低下させることなく、塗布装置の耐久性の向上、被塗布媒体に対する液体の塗布の均化、および記録装置による記録画像の高画質化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態における記録装置の要部の斜視図である。 図1における液体塗布ユニットのII矢視図である。 図2の塗布ローラにおける左側軸部分の拡大図である。 図2の塗布ローラにおける左側軸部分の斜視図である。 図3におけるカムの変位曲線図である。 図1の液体保持部材に対する塗布液の供給系の構成図である。 図6の液体保持部材の平面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 塗布ローラの周辺部の側面図である。 図1の記録装置の全体の概略断面図である。 図10の記録装置の制御系のブロック構成図である。 シートと対向する塗布ローラの部分の塗布動作中における側面図である。 シートと対向しない塗布ローラの部分の塗布動作中における側面図である。 本発明の第1の実施形態における記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の液体塗布装置10の斜視図である。この液体塗布装置100には、被塗布媒体としてのシートに対して所定の塗布液を塗布する液体塗布部と、この液体塗布部に塗布液を供給する液体供給部と、が備えられている。
サブフレーム41には、塗布ローラ11、この塗布ローラ11に対向して配置されたカウンタローラ12、および液体保持部材21が保持されており、これらによって液体塗布ユニット40が構成されている。液体塗布ユニット40は、本体フレーム51の左側板52および右側板53によって装置本体に保持されている。本体フレームの右側板53には、ローラ駆動モータ14、および動力伝達機構15が取り付いており、これらによって塗布ローラ11が回転駆動される。塗布ローラ11とカウンタローラ12の上流側には、それらのニップ部にシート(記録媒体)Pを搬送するために、ピックアップローラなどからなるシート供給機構16が備えられている。シートPの搬送路において、塗布ローラ11とカウンタローラ12の下流側には、塗布液が塗布されたシートPをプリント部および排紙部へ向けて搬送するためのシート搬送機構17が備えられている。
図2は、本体フレーム51による液体塗布ユニット40の保持状態を示す模式図である。液体保持部材21は、塗布ローラ11の長手方向のほぼ全体に渡って延在し、塗布ローラ11の周面に対して接離動作を可能とする機構を介して、サブフレーム41に移動可能に取り付けられている。塗布ローラ11の左側軸11Aは、サブフレーム41の左側板42と、本体フレーム5001の左側板5002と、を貫通して保持されている。左側板42と左側板52との間には、カム44が左側軸11Aに対して回転できるように保持されている。左側板52の内側面において、カム44のカム面44Aと対向する位置には、カムピン5004が固定されている。塗布ローラ11の右側軸11Bは、サブフレーム41の右側板43と、本体フレーム51の右側板53を貫通して保持されている。右側板43と左側板53との間には、右側軸11Bが内側を通るコイルバネ46が取り付けられている。液体塗布ユニット40は、コイルバネ46の反力により図2中の左方に付勢されており、これにより図3に示すように、カム44のカム面44Aとカムピン54とが当接している。
カム44と塗布ローラ11の左側軸11Aとの間には、図4に示すようにクラッチバネ47が介在している。クラッチバネ47は、塗布ローラ11が図中の矢印A1方向に回転して塗布動作を行なう場合に、左側軸11Aに対して緩むように設定されている。したがって、塗布ローラ11が矢印A1方向に回転する場合には、クラッチバネ4007が空回りして、カム44は静止している。一方、塗布ローラ11が矢印A2方向に回転する場合は、クラッチバネ47が左側軸11Aに巻き締まることにより、カム44が塗布ローラ11と一体に同方向に回転する。
図5は、カム44の回転方向の角度と、カム面44Aの軸方向変位と、の関係を示すグラフである。カム44の回転角度は、カム44が図3に示す状態のときのゼロとした。また、このグラフでは、カム面44Aの図3中左方の変位をプラス、それの右方の変位をマイナスとして表している。クラッチバネ47の作用により、カム44が塗布ローラ11の左側軸11Aと一体に回転したときに、カム面44Aの変位は、回転角度がゼロから180°の間においては10mmまで増えていき、180°から360°の間においては減少してゼロに戻る。
したがって、カム44の回転角度ゼロの位置を起点として、塗布ローラモータ14を回転させることにより、液体塗布ユニット40の軸方向の位置は、図2の状態の位置から、同図中右方向10mmまでの間において、任意に調整することができる。つまり、カム44の回転角度に応じて、液体塗布ユニット40を移動させることができる。
例えば、カム44が図3の状態から45°回転した場合、カム面44Aがプラスの方向に2.5mm変位し、それに応じて、液体塗布ユニット40の軸方向の位置が図2の状態から左方向に2.5mm移動する。この状態から、さらにカム44が45°回転すると、さらにカム面44Aがプラスの方向に2.5mm変位し、液体塗布ユニット40は、図3の位置から5mmシフトした状態に保持される。このように、カム44を所定の単位角度(45°)ずつ矢印A2方向に回転させることにより、塗布ローラ11が2.5mm刻みで移動して、シートPとの相対位置を切替えることができる。カム44が矢印A2方向に一回転したときは、液体塗布ユニット40が元の位置に戻る。
ここで、カム44の回転角度を54°とした場合、液体塗布ユニット40の移動量は3mmとなり、移動範囲の10mmの整数倍でなくなる。そのために、塗布ローラ11とシートPとの相対位置を切替える場合、塗布ローラ11が前回の位置とは異なる位置に停止することになり、塗布ローラ11とシートPの相対位置が重なる機会を減らすことが可能となる。つまり、液体塗布ユニット40の移動可能な最大量(10mm)は、カム44が所定の単位角度(54°)ずつ回転したときの液体塗布ユニット40の位置の単位変更量(3mm)の整数倍ではなくなり、塗布ローラ11とシートPの相対位置が重なる機会が減る。この結果、塗布ローラ11の表面の磨耗状態をより均一化することができる。
図6は、液体供給装置30の概略図であり、供給流路31と回収流路3002とが形成されている。供給流路31は、液体保持部材21の液体供給口24と、塗布液を貯蔵する貯蔵タンク33と、を連結し、回収流路3002は、液体保持部材21の液体回収口25と貯蔵タンク33とを連結する。貯蔵タンク33には、大気連通口34を通して大気との連通、遮断を切換える大気連通弁35が設けられている。供給流路31内には切換弁36が設けられている。この切換弁36によって、供給流路31と大気との連通、遮断が切換え可能となっている。31A,31Bは供給流路31の部分であり、38は大気に開放される部分である。回収流路3002内には、塗布液および空気を所望の方向へ強制的に流動させるためのポンプ37が設けられている。
図7は、液体保持部材21の平面図である。ほぼフラットなベース部22には、互いに対向する直線状の供給側リブ29Aおよび回収側リブ29Bと、それらのリブ29A,29Bをつなぐ円弧状の左側縁リブ29Cおよび右側縁リブ29Dと、を含む環状リブ29が形成されている。環状リブ29の上面は、図9のように、その全週に渡って塗布塗布ローラ11の周面が密着する形状となっている。この環状リブ29の内側には、塗布液を保持できるような窪み部23が形成されており、その窪み部23の底部に当たる面には、液体供給口24および液体回収口25が設けられている。
図8は、液体供給口24の中心部を通る図7中のVIII−VIII線に沿う液体保持部材21の断面図である。液体供給口24は、ベース部2002を貫通するように形成されており、窪み部23の裏側にあたる部分には、筒状に形成されたジョイント27が設けられている。このジョイント27によって、液体供給口24が供給流路31に接続される。液体回収口25の中心部を通る液体保持部材21の断面は、図8と同様であるため説明は省略する。
大気連通弁35を開き、かつ切換弁3006によって、図6のように部分31A,31Bを接続して供給流路31と大気とを遮断している状態において、ポンプ37を駆動することにより、塗布液が貯蔵タンク33とリブ29内との間を循環する。すなわち、貯蔵タンク33内の塗布液は、供給流路31を通って液体供給口24からリブ29内に流れ込み、そして液体回収口25から流れ出た後に、回収流路32を通って貯蔵タンク33に戻される。
図9は、塗布ローラ11、カウンタローラ1002、および液体保持部材21の位置関係の説明図である。
カウンタローラ12は、不図示の付勢手段によって塗布ローラ11の周面に向けて付勢されている。塗布ローラ11を図中矢印の時計方向に回転させることにより、ローラ11,12の間に、塗布液の塗布対象のシートPを挟持して、図中の矢印方向に搬送することができる。液体保持部材21は、バネ部材26の付勢力によって、環状リブ29が塗布ローラ11の周面に押圧される。これにより、塗布ローラ11の塗布領域全体に亘って延在するように、長尺な液体保持空間Sを形成するようになっている。塗布ローラ11の停止状態においては、液体保持空間Sから外方への塗布液の不用意な漏出が防止される。
図10は、液体塗布装置10を備えたインクジェット記録装置1の概略構成の説明図である。
本例のインクジェット記録装置1には、複数枚のシートPを積載する給送トレイ2が設けられている。この給送トレイ2に積載されたシートPは、シート供給機構16(図1参照)を構成する半月形状の分離ローラ3によって、1枚ずつ分離されてから搬送経路に給送される。その搬送経路中には、塗布ローラ11およびカウンタローラ12が配置されており、給送トレイ2から給送されたシートPは、これらのローラ11,12の間に送られる。塗布ローラ11は、塗布ローラモータ14によって図10中の時計周り方向に回転し、シートPを搬送しながら塗布液をシートPの記録面に塗布する。塗布液が塗布されたシートPは、シート搬送機構17(図1参照)を構成する搬送ローラ4とピンチローラ5との間に送られる。その搬送ローラ4が図10中の反時計周り方向に回転することによって、シートPは、プラテン6の上を搬送されてから、記録手段を構成する記録ヘッド7に対向する位置へ移動する。記録ヘッド7は、多数のインク吐出用のノズルを配設されたインクジェット記録ヘッドであり、図10中の紙面の表裏方向(主走査方向)に往復移動可能な不図示のキャリアに着脱自在に搭載される。記録ヘッド7がキャリアと共に主走査方向に移動する間に、記録データに基づいて、ノズルからシートPの記録面に向かってインクが吐出される。この記録動作と、搬送ローラ4によってシートPを矢印Y方向(副走査方向)に所定量搬送する動作と、を繰り返すことにより、シートP上に順次画像を記録する。このように画像が記録されるシートPは、排紙ローラ8と排紙拍車9によって挟持され、排紙ローラ8の回転により排紙トレイ10上に排紙される。
インクジェット記録装置は、インクを吐出するノズルが記録媒体の最大幅に亘って配設された長尺な記録ヘッドを用いて記録動作を行う、いわゆるフルライン型のインクジェット記録装置を構成するものであってもよい。また記録ヘッドは、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの種々の吐出エネルギー発生素子を用いてインクを吐出することができる。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して、ノズルを構成する吐出口からインクを吐出することができる。記録ヘッド7は、このようにインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドのみに特定されず、インクをシートPに付与して画像を記録することができるものであればよい。また、記録装置の記録方式は、熱転写方式、電子写真方式などであってもよい。塗布液は、例えば、シートPの白色度を向上させるための蛍光増白剤を含有する液体であってもよく、この場合には、熱転写方式、電子写真方式においても効果を得ることができる。
また、塗布液としては、顔料を色材とするインク(顔料インク)によって画像を記録した際に、その顔料の凝集を早める処理液を用いることができる。例えば、この処理液と、この処理液が塗布された記録媒体に吐出されるインクの色材である顔料と、を反応させて、顔料の凝集を早めさせることができる。このように、記録媒体上にて顔料を凝集させることにより、記録濃度の向上を図ることができる。さらに、ブリーディングの軽減または防止が可能となる。使用する塗布液が上述の例に限られないことは勿論である。
図11は、インクジェット記録装置1の制御系のブロック構成図である。ホスト装置としてのコンピュータ112から記録装置に送られるデータは、記録装置のCPU(制御部)101によってRAM102に展開される。ROM103には、塗布ローラモータ14、キャリッジモータ109、搬送モータ110、および記録ヘッド7の制御データが格納されている。キャリッジモータ109は、前述したキャリッジを主走査方向に往復移動させるためのモータであり、搬送モータ110は、搬送ローラ4などを駆動するためのモータである。記録データに応じて適切な制御データから生成されるコマンドは、各ドライバ104、105、106、107に送られる。各ドライバ104、105、106、107は、送られてきたコマンドにしたがって、塗布ローラモータ14、キャリッジモータ109、搬送モータ110、および記録ヘッド7を駆動する。これにより、シートPの給紙、塗布液の塗布、搬送、記録、および排紙が行われる。
シートPに塗布液を塗布する際には、図6の塗布液の供給機構を動作させながら、塗布ローラ11を矢印A1方向に回転させる。これにより、図12に示すように、液体保持空間S内に供給された塗布液は、塗布ローラ11の外周面と液体保持部材21の供給側リブ29Bとの間をすり抜けて、塗布ローラ11の表面上に付着して薄膜Lを形成する。液体保持空間S内から外部に引き出された分の塗布液は、塗布液の供給機構によって液体保持空間Sに補給される。したがって、塗布ローラ11が回転し続けても薄膜Lは途切れることなく形成される。その薄膜Lは、一定の厚さを保ちながら、塗布ローラ11とカウンタローラ12との間のニップ部まで到達し、それらのローラ11,12の間に挟持されているシートPの表面に塗布される。塗布液を塗布されたシートPは、その後、搬送機構17によって、記録ヘッド7が備わる記録部に搬送されて、記録ヘッド7から吐出されるインクによって画像が記録される。そのインクは、シートPの表面に塗布された塗布液と化学反応を起こして、その色材が瞬時に凝集する。これにより、色材を短時間でシートPの表面に定着させることができる。塗布ローラ11において、シートPと接触した後の部分、つまり塗布液がシートP上に塗布された後の部分は、その表面がドライ状態となり、液体保持部材20の回収側リブ29Aと接触しながら回転する。そのため、塗布ローラ11の表面には、回収側リブ29Aとの間の摺動に伴って磨耗が生じる。
一方、シートPが塗布ローラ11とカウンタローラ12との間に挟持されていない場合は、図13に示すように、塗布ローラ11の表面に塗布された塗布液は、薄膜Lの状態を保ったまま、液体保持部材20の回収側リブ29Aの位置に移動する。このとき、液体保持空間Sは塗布液の流動により外気に対して負圧状態となっているため、塗布ローラ11と回収側リブ29Aとの間のニップ部に達した塗布液は、そこに留まることなく、液体保持空間Sに吸い込まれて回収される。
図13の場合は、塗布液による潤滑効果により、回収側リブ29Aとの摺動による塗布ローラ11の表面の磨耗が図12の場合に比べて大きく低減する。また、シートPが塗布ローラ11とカウンタローラ12との間に挟持されている場合、シートPと接触する塗布ローラ11の範囲は、図12と同様にドライ状態で回収側リブ29Aと接触することになる。一方、シートPと接触しない塗布ローラ11の範囲は、図13と同様に塗布液が塗布されたまま回収側リブ29Aと接触することになる。したがって、塗布ローラ11において、シートPと接触する範囲と、それ以外の範囲と、の間では、磨耗の程度に大きさなが生じることになる。例えば、多量のシートPに塗布液を塗布した場合に、シートPの端部が通過する塗布ローラ11の位置に磨耗による段差が生じて、塗布ローラ11の表面と供給側リブ29Bとが密着できなくなるおそれがある。それらがその密着できなくなった部分からは、塗布液が多量に外側に引き出されることになり、塗布液の薄膜Lの均一性がくずれて画像品位の不良につながったり、塗布装置の停止中に塗布液が外部に漏れたりして、装置の耐久性を損ねおそれがある。
そこで本実施形態においては、多量のシートPが塗布ローラ11の表面の同じ位置を通過することを避けるために、シートPに対する塗布ユニット40の位置を軸方向にずらす。例えば、記録ジョブ(プリントジョブ)が完了したときのように、塗布ローラ11とカウンタローラ12がシートPを挟持していないときに、塗布ローラ11を塗布動作時とは逆の矢印A2方向に微小回転させる。これにより、カム44を塗布ローラ11と一体に矢印A2方向に回転させて、塗布ユニット40の位置を軸方向に切替えることができる。
図14は、プリントコマンドに対応する制御を説明するためのフローチャートであり、そのプリントコマンドは塗布ユニット40の位置の切替処理を含む。記録装置は、記録開始のコマンドを受けると、まずステップS1において、給紙機構16を駆動してシートPの給紙を行なう。次に、ステップS2にて、塗布ローラモータ14の正転駆動により、塗布ローラ11を矢印A1方向に回転させる。これにより、シートPが塗布ローラ11とカウンタローラ12との間に挟持されつつ搬送されて、その表面に塗布液が塗布される。その後、ステップS3にて、塗布液が塗布されたシートPを搬送機構17によって記録部に搬送し、ステップS4にて、記録データに基づいて記録ヘッド7から吐出されるインクによってシートPに画像を記録する。画像が記録された後のシートPは、ステップS5において排紙される。その後、ステップS6にて、記録ジョブが完了したか否かを判定して、記録ジョブが完了していないときはステップS1に戻り、ステップS1からS5の動作を繰り返す。
記録ジョブが完了したときは、ステップS7に進み、塗布ローラモータ14を所定量だけ逆転させて、塗布ローラ11を矢印A2方向に微少回転させる。本例の場合、塗布ローラ11の矢印A2方向の回転量は54°である。この塗布ローラ11の回転量により、前述したように塗布ローラ14が図2中の右方に3mm移動して、シートPとの相対位置が変化する。その後、プリントコマンドに対応する制御を終了する。
このような処理を実行することにより、記録ジョブのプリントコマンド実行後に、塗布ローラ11とシートPとの相対位置が切り替わるため、多量のシートPが塗布ローラ11の表面の同じ範囲を連続的に通過することがなくなる。したがって、塗布液を塗布した後の塗布ローラ11の表面が液体保持部材21との摺動によって磨耗する範囲が変化し、塗布ローラ11の表面の同じ部分だけが大きく磨耗することがない。前述したように、塗布ローラ14の移動範囲の10mmは、移動量3mmの整数倍ではないため、塗布ローラ11の位置を図2中の左右の双方向に切替える場合、前回の切替位置とは異なる位置に停止させることができる。この結果、塗布ローラ11の表面の磨耗の不均一性をより小さく抑えることができる。
このように、本実施形態においては、塗布ローラ11の周面に局部的な段差が発生することに起因する塗布液の塗布不良を防止することができる。また、記録ジョブが完了したときに、塗布ローラ11の位置の切替処理を実行するため、スループットを低下させることなく、装置の耐久性を向上させることができる。また、液体塗布装置を記録装置に組み込まずに独立して構成した場合には、所定枚数のシートPに対して塗布液を塗布するためのジョブが完了したときに、塗布ローラ11を移動させて、塗布ローラ11とシートPとの相対位置を変更すればよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態においては、所定枚数の同サイズのシートPに対して塗布液を塗布したときに、塗布ローラ11を逆転させることにより塗布ユニット40とシートPとの相対位置を切替える。
図15は、このような処理を含むプリントコマンドに対応する制御を説明するためのフローチャートである。記録装置は、記録開始のコマンドを受けると、まず、ステップS11にて、今回の記録対象のシートPのサイズを判別し、それが前回の記録対象のシートPと同じであるか否かを判定する。それらのサイズが同じであるときには、ステップS12にてRAM102内に記憶されているカウント値に1をプラスしてから、ステップS13に進み、それらのサイズが異なるときは、カウント値をプラスすることなくステップS13に進む。ステップS13においては、そのカウント値と、ROM103に格納されているしきい値と、を比較する。カウンタ値がしきい値を越えているときは、塗布ローラモータ14を所定量だけ逆転させて、塗布ローラ11を矢印A2方向に微少回転させる。本例の場合も、塗布ローラ11の矢印A2方向の回転量は54°である。この塗布ローラ11の回転量により、前述したように塗布ローラ14が図2中の右方に3mm移動して、シートPとの相対位置が変化する。
その後、ステップS15にてカウント値をゼロにリセットしてからステップS16に進む。一方、ステップS14において、カウンタ値がしきい値を越えていないときは、ステップS14,S15の処理をスキップしてステップS16に進む。
ステップS16,S17,S18,S19,S20の処理は、図14のステップS1,2,3,4,5の処理と同様である。すなわち、ステップS16にて給紙動作を行なってから、ステップS17にて、塗布ローラモータを正転駆動することによりシートPに塗布液を塗布する。そして、ステップS18にて、塗布液が塗布されたシートPを記録部に搬送し、ステップS19にて記録を行ってから、ステップS2019にて、記録後のシートPを排紙することによりプリント動作を完了する。
本実施形態においても前述した実施形態と同様に、塗布ローラ11の局部的な段差の発生を防止して、装置の耐久性を向上させることができる。また、シートPのサイズを毎回確認して、同一サイズのシートPに所定量以上連続して画像を記録する場合にのみ、塗布ローラ11の位置の切替処理を実行するため、その処理を必要以上に実行することがなく、スループットの低下を防止することができる。また、液体塗布装置を記録装置に組み込まずに独立して構成した場合には、同一サイズのシートPに対して、所定枚数以上連続して塗布液を塗布したときに、塗布ローラ11を移動させて、塗布ローラ11とシートPとの相対位置を変更すればよい。
(他の実施形態)
塗布ローラ11とカウンタローラ12との間にシートPが挟持されていないとき、例えば、塗布液が補充されたことを確認した場合などにおいて、塗布ローラモータ14を逆方向に所定量だけ回転させて、塗布ローラ11の位置を変更してもよい。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
塗布ローラ11を軸方向に移動させための構成は、その塗布ローラ11の逆転とカム44を用いる構成のみに特定されず任意であり、例えば、アクチュエータによって塗布ローラ11を軸方向に移動させる構成であってもよい。また、上述した実施形態においては、液体保持部材21と塗布ローラ11が備わる液体塗布ユニット40を移動させる構成となっている。しかし、塗布ローラ11のみを軸方向に移動させてもよい。また、塗布ローラ11を移動させる代わりに、または共に、シートPを塗布ローラ11の軸方向に移動させてもよい。要は、塗布ローラ11とシートPとが接触していないときに、塗布ローラ11の軸方向に沿う一方側および他方側において、塗布ローラ11とシートPの相対位置が変更可能であればよい。
前述した実施形態においては、塗布液をシートPに塗布した後の塗布ローラ11の表面に対して、液体保持部材21を塗布ローラ11の表面に密着させるための環状リブ29の一部、つまり回収側リブ29Aが接触する。このように、塗布液を塗布した後の塗布ローラ11の表面に接触する部材(接触部材)は、回収側リブ29Aのみに特定されない。例えば、塗布ローラ11の表面に残留している塗布液を除去または回収するために、塗布ローラ11の表面に接触する弾性部材などであってもよい。要は、塗布液を塗布した後の塗布ローラ11の表面に、接触部材を接触させるための接触部が配備されていればよい。
10 液体塗布装置
11 塗布ローラ
21 液体保持部材
29 環状リブ
30 液体供給装置
41 サブフレーム
44 カム

Claims (12)

  1. 塗布ローラの回転方向に沿って、前記塗布ローラの表面に液体を供給する供給部と、前記塗布ローラの表面に被塗布媒体を接触させることにより前記塗布ローラの表面上の液体を前記被塗布媒体に塗布する塗布部と、前記塗布ローラの表面に接触部材を接触させる接触部と、が配備された液体塗布装置において、
    前記塗布ローラと前記被塗布媒体とが接触していないときに、前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置を前記塗布ローラの軸方向に変更可能な変更手段を備えることを特徴とする液体塗布装置。
  2. 前記液体供給部は、前記塗布ローラの表面との間に液体の保持空間を形成する液体保持部材を含み、
    前記接触部材は、前記液体保持部材を前記塗布ローラの表面に密着させるためのリブである
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体塗布装置。
  3. 前記接触部材は、前記塗布ローラの表面に残留している液体を除去するための弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載の液体塗布装置。
  4. 前記塗布ローラは、前記液体供給部と共に同じフレームに保持され、
    前記変更手段は、前記フレームを前記塗布ローラの軸方向に移動可能である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液体塗布装置。
  5. 前記変更手段は、前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置を複数の異なる位置に切り替えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液体塗布装置。
  6. 前記変更手段は、前記塗布ローラの軸方向に沿う一方側および他方側において、前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置を変更可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液体塗布装置。
  7. 前記変更手段は、前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置を変更する毎に、所定の単位角度ずつ回転するカムを含み、前記カムの回転角度に応じて前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置を変更することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液体塗布装置。
  8. 前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置の変更可能な最大量は、前記カムが前記所定の単位角度ずつ回転したときの前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置の単位変更量の整数倍ではないことを特徴とする請求項7に記載の液体塗布装置。
  9. 前記変更手段は、所定枚数の前記被塗布媒体に対して液体を塗布するためのジョブが完了したときに、前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置を変更することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の液体塗布装置。
  10. 前記変更手段は、同一サイズの前記被塗布媒体に対して、所定枚数以上連続して液体を塗布したとき、前記塗布ローラと前記被塗布媒体との相対位置を変更することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の液体塗布装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の液体塗布装置と、
    前記液体塗布装置により液体が塗布された前記被塗布媒体に対して、インクを付与することにより画像を記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  12. 前記記録手段は、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドを用いて、前記被塗布媒体に対してインクを付与することを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
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