JP2011211078A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】寄生サイリスタの動作による破壊が生じない半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】少なくともドレイン側p+層及びn+層のうちの、ボディ領域の導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して半導体層の内部に形成された調整層を含む半導体装置。少なくともドレイン側p+層及びn+層のうちの、ボディ領域の導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して半導体層の内部に調整層を形成する調整層形成ステップを含む半導体装置製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に高いESD耐量を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)構造からなる半導体装置に対するESD(Electrostatic discharge:静電気放電)対策が課題となっている。例えば特許文献1には、ESDに対する耐量を高くすることを課題としたパワーMOSトランジスタが開示されている。当該パワーMOSトランジスタにおいては、ドレイン電極及びソース電極の下方のpエピ層内にp+不純物拡散埋込層がそれぞれ形成され、更に当該埋込層間を互いに接続するp不純物拡散層がpエピタキシャル層内に設けられている。かかる構成によって、ブレーク電流(降伏電流)がソース領域の近傍に流れにくくなり、ESD耐量が向上するとしている。
特開2002−353441号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているパワーMOSトランジスタの場合、ドレイン領域にはn+層が形成されているものの、p+層(アノード層)が形成されておらず、ESD耐量が低い。また、かかる構造に対してp+層を形成した場合には、ドレイン側及びソース側にそれぞれ存在するn+層及びp+層及びエピタキシャル層によって形成される寄生サイリスタの熱暴走によるトランジスタの破壊を回避できないという問題があった。
例えばNch型のLDMOS(Lateral Double diffused MOS)において、ソース側n+層、pボディ層、ドレイン側n+層及びnエピタキシャル層からなる寄生NPNトランジスタが、ドレイン側p+層、nエピタキシャル層、ソース側p+層及びpボディ層からなる寄生PNPトランジスタよりも先に動作した場合、寄生NPNトランジスタの熱暴走によって生じる二次降伏によりLDMOSトランジスタが破壊されてしまう。故に、特許文献1に開示されているような従来技術においては、高いESD耐量を有するLDMOS等の半導体装置を構成するのが困難であった。
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、寄生サイリスタの動作による破壊が生じない半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明による半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層に、前記半導体層の表面より突出して形成された酸化膜と、前記半導体層上に、前記酸化膜に跨って形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を挟む位置において前記半導体層の表面にそれぞれ形成されたドレイン電極及びソース電極と、前記ドレイン電極に接続されて前記半導体層内に形成されたドレイン側p+層及びn+層と、前記ソース電極に接続されて前記半導体層内に形成されたソース側p+層及びn+層と、前記ソース側p+層及びn+層を囲むように前記半導体層に形成された第2導電型のボディ層と、を含む半導体装置であって、少なくとも前記ドレイン側p+層及びn+層のうちの前記第2導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して前記半導体層の内部に形成された第2導電型の調整層を含むことを特徴とする。
また、本発明による半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層に、前記半導体層の表面より突出して形成された酸化膜と、前記半導体層上に、前記酸化膜に跨って形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を挟む位置において前記半導体層の表面にそれぞれ形成されたドレイン電極及びソース電極と、前記ドレイン電極に接続されて前記半導体層内に形成されたドレイン側p+層及びn+層と、前記ソース電極に接続されて前記半導体層内に形成されたソース側p+層及びn+層と、前記ドレイン側p+層及びn+層を囲むように前記半導体層の表面に形成された第2導電型のドレインドリフト層と、を含む半導体装置であって、少なくとも前記ドレイン側p+層及びn+層のうちの前記第1導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して前記半導体層の内部に形成された第1導電型の調整層を含むことを特徴とする。
本発明による半導体装置製造方法は、第1導電型の半導体層に、前記半導体層の表面より突出した酸化膜を形成する酸化膜形成ステップと、前記半導体層上に、前記酸化膜に跨ってゲート電極を形成するゲート電極形成ステップと、前記ゲート電極の一方の側の前記半導体層内に第2導電型のボディ層を形成するボディ層形成ステップと、前記ボディ層内にソース側p+層及びn+層を形成し前記ゲート電極の他方の側の前記半導体層の表面にドレイン側p+層及びn+層を形成するp+層n+層形成ステップと、を含む半導体装置製造方法であって、少なくとも前記ドレイン側p+層及びn+層のうちの前記第2導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して前記半導体層の内部に第2導電型の調整層を形成する調整層形成ステップを前記ボディ層形成ステップとp+層n+層形成ステップとの間に含むことを特徴とする。
また、本発明による半導体装置製造方法は、第1導電型の半導体層に、前記半導体層の表面より突出した酸化膜を形成する酸化膜形成ステップと、前記半導体層上に、前記酸化膜に跨ってゲート電極を形成するゲート電極形成ステップと、前記ゲート電極の一方の側の前記半導体層内に第2導電型のドレインドリフト層を形成するドレインドリフト層形成ステップと、前記ドレインドリフト層内にドレイン側p+層及びn+層を形成し前記ゲート電極の他方の側の前記半導体層の表面にソース側p+層及びn+層を形成するp+層n+層形成ステップと、を含む半導体装置製造方法であって、少なくとも前記ドレイン側p+層及びn+層のうちの前記第2導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して前記半導体層の内部に第1導電型の調整層を形成する調整層形成ステップを前記ボディ層形成ステップとp+層n+層形成ステップとの間に含むことを特徴とする。
本発明による半導体装置及びその製造方法によれば、寄生サイリスタの動作による破壊が生じないようにすることができる。
第1の実施例の半導体装置の断面図である。 n+層、p+層、n型エピタキシャル層、p型ボディ領域、及びp型調整層によって形成される寄生PNPトランジスタ及び寄生NPNトランジスタの等価回路を半導体装置の断面上に表した図である。 図1の半導体装置の各製造工程における断面図である。 図1の半導体装置の各製造工程における断面図である。 図1の半導体装置の各製造工程における断面図である。 第2の実施例の半導体装置の断面図である。
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図1は本実施例の半導体装置100の断面図である。半導体装置100は、n型(以下、本実施例において第1導電型と称する)のLDMOS構造の半導体装置である。例えばシリコンを主原料とするp型(以下、本実施例において第2導電型と称する)の半導体基板101の表面に、例えばひ素(As)を不純物とするn+型埋め込み層102が形成されている。n+型埋め込み層102の表面にはn型エピタキシャル層103が形成されている。
n型エピタキシャル層103の表面には、LOCOS(local oxidation of silicon)法による部分的な酸化によって、LOCOS酸化膜104が形成されている。LOCOS酸化膜104は、ゲート電極105とドレイン電極110との間に形成されており、これらの間の電界緩和を目的として形成されたものである。
例えばn+型のリンドープによる多結晶シリコンからなるゲート電極105が、ゲート酸化膜105sを介してLOCOS酸化膜104の一部を覆うように形成されている。なお、ゲート電極105と同じ構成からなる複数のゲート電極(図示せず)が、n型エピタキシャル層103の表面上に互いに一定間隔を置いて形成されている。
ソース電極110L下部のn型エピタキシャル層103には、p型ボディ領域106が形成されている。p型ボディ領域106は、ゲート電極105をマスクとして例えば20keV、5E13/cm2の条件でn型エピタキシャル層103にボロンイオンを注入し、その後、イオン注入された不純物であるボロンイオンの分布を広げるためのドライブイン処理を施して形成される。
ドレイン電極110の下方のn型エピタキシャル層103には、n+層108Rが形成されている。ソース電極110Lの下方のn型エピタキシャル層103には、n+層108Lが形成されている。n+層108R及び108Lは、n型エピタキシャル層103上に形成されたレジスト(図示せず。イオン注入後に除去される)及びゲート電極105をマスクとしてイオン注入することにより形成される。
ドレイン電極110下部のn型エピタキシャル層103には、p+層109Rが形成されている。ソース電極110L下部のp型ボディ領域106には、p+層109Lが形成されている。p+層109Rは、寄生PNPトランジスタ(p+層109R、n型エピタキシャル層103、p型ボディ領域106及びp+層109Lからなる)を構成するために形成されたものである。寄生PNPトランジスタを形成することにより、例えばn+層108Rの一部に生じる電界が緩和されるので、p+層109Rを形成すれば、半導体装置100に高いESD耐量を持たせることができる。p+層109R及び109Lは、高ドースイオン注入によって形成される。以下、p+層109Rをp型アノード層109Rとも称する。また、p+層109Lをp型ボディ電極層109Lとも称する。
n型エピタキシャル層103、LOCOS酸化膜104及びゲート電極105の表面には、絶縁膜111が形成されている。絶縁膜111には、必要に応じてCMP(Chemical Mechanical Planrizaition)などの平坦化処理が施されている。
コンタクト電極110Rがn+層108R及びp+層109Rの一部に接続して形成されている。また、コンタクト電極110Lがn+層108L及びp+層109Lの一部に接続して形成されている。コンタクト電極110R及び110Lは、n+層108Rとp+層109Rとの境界部を含む長方形のコンタクトホール(図示せず)と、n+層108Lとp+層109Lとの境界部を含む長方形のコンタクトホール(図示せず)とを絶縁膜111に形成し、その部分に例えばタングステンを主とした金属物を形成することによって形成されたものである。
p+層109R下部のn型エピタキシャル層103内部には、p+層109Rと対向してp型調整層107が形成されている。p型調整層107は、n+層108R及びp+層109Rの形成前に、例えばボロンなどのイオンをn型エピタキシャル層103に注入することによって形成される。p型調整層107は、p+層109Rとの間にn型エピタキシャル層103の一部を挟んで形成されている。以下、n型エピタキシャル層103のうちの、p型調整層107とp+層109Rとの間に存在する部分をドレイン電流路103rと称する。ドレイン電流路103rの濃度は例えば2.0E15/cm3であり、p型調整層107の濃度は、それ以上の濃度である。
なお、p型調整層107の形成位置は、図1に示される位置に限られず、n型エピタキシャル層103内であれば、図1に示される位置から上下左右いずれかの方向にずれた位置に形成されても良い。また、p型調整層107の大きさ及び形状についても、図1に示される場合に限られない。図1においては、p型調整層107はp+層109Rの下方にのみ形成されているが、n+層108Rの下部まで延びていても良いし、n+層108Rの下部に対応する位置にのみ形成されていても良い。また、ドレイン電流路103rが形成されさえすれば、p型調整層107の大きさは、図1に示される大きさよりも、大きくても小さくても良い。
図2は、寄生PNPトランジスタ120及び寄生NPNトランジスタ121の等価回路を半導体装置100の断面上に表した図である。
寄生PNPトランジスタ120は、p+層109R、n型エピタキシャル層103、p型ボディ領域106及びp+層109Lから形成される。寄生NPNトランジスタ121は、n+層108L、p型ボディ領域106、n型エピタキシャル層103及びn+層108Rから形成される。
p型調整層107をp+層109R下部のn型エピタキシャル層103に形成したことにより、p型調整層107とp+層109Rとの間にはドレイン電流路103rが形成されている。ドレイン電流路103rを形成したことによって、ドレイン領域における電流の通過幅が狭くなり、その結果、寄生PNPトランジスタ120のベース抵抗値が高くなる。これにより、寄生NPNトランジスタ121が動作する前に寄生PNPトランジスタ120のベース−エミッタ間の電位が上昇し、寄生PNPトランジスタ120の方が寄生NPNトランジスタ121よりも先に動作する。
寄生PNPトランジスタ120の方が先に動作することにより、n型エピタキシャル層103にホールが注入され、n+層108R近傍の導電率を下げることができる。これにより、ESDによって生じた電界がn+層108Rの一部に集中せずに広範囲に分布するので、半導体装置100の破壊を防ぐことができる。
図3〜図5は、半導体装置100の各製造工程における断面図である。以下、これらの図を参照しつつ、N型LDMOS構造の半導体装置100の各製造工程について説明する。
先ず、例えばシリコンを主原料とするp型半導体基板101の表面に、例えばひ素(As)を不純物とするn+型埋め込み層102を形成し、更にn+型埋め込み層102の表面にはn型エピタキシャル層103を形成する(図3(a))。
次に、n型エピタキシャル層103の表面の一部に、LOCOS法によって、LOCOS酸化膜104を形成する(図3(b))。
次に、n型エピタキシャル層103の表面を酸化させてゲート酸化膜105sを形成し、その後、例えばn+型のリンドープによって、多結晶シリコンからなるゲート電極105を、LOCOS酸化膜104の一部を覆うようにn型エピタキシャル層103の表面に形成する(図3(c))。
次に、ドレイン側(図5(h))の領域をレジスト120で覆い、レジスト120及びゲート電極105をマスクとして例えば20keV、5E13/cm2の条件でボロンイオンをn型エピタキシャル層103に注入し、その後、イオン注入されたボロンイオンの分布を広げるためのドライブイン処理を施してp型ボディ領域106を形成する(図4(d))。
次に、ゲート電極105からソース側(図5(h))に至る領域及びドレイン側(図5(h))の一部の領域にレジスト120を形成し、レジスト120をマスクとして例えばボロンなどのイオンをn型エピタキシャル層103に注入してp型調整層107を形成する(図4(e))。この際、p型調整層107が、後の工程において形成されるp+層109R(図5(g))との間にn型エピタキシャル層103の一部を挟んで形成されるように、p型調整層107のイオン注入の加速度電圧を設定する。これにより、p型調整層107とp+層109Rとの間にドレイン電流路103r(図5(h))が形成される。ドレイン電流路103rの濃度は例えば2.0E15/cm3であり、p型調整層107の濃度がそれ以上となるようにイオン注入する。
次に、ソース側及びドレイン側(図5(h))の一部の領域にレジスト120を形成し、その後、レジスト120をマスクとしてn型エピタキシャル層103及びp型ボディ領域106にイオン注入して、それぞれn+層108R及び108Lを形成する(図4(f))。
次に、ソース側及びドレイン側(図5(h))の一部の領域にレジスト120を形成し、その後、レジスト120をマスクとしてn型エピタキシャル層103及びp型ボディ領域106に高ドースイオン注入して、それぞれp+層109R及び109Lを形成する(図5(g))。これにより、n+層108Rとp+層109Rのバッティングコンタクト(図5(g)におけるn+層108Rとp+層109Rの重複部分)、及びn+層108Lとp+層109Lのバッティングコンタクト(図5(g)におけるn+層108Lとp+層109Lの重複部分)が形成される。
次に、n型エピタキシャル層103、LOCOS酸化膜104及びゲート電極105の表面に絶縁膜111を形成する(図5(g))。絶縁膜111には、必要に応じてCMPなどの平坦化処理を施す。更に、n+層108Rとp+層109Rとの境界部を含む長方形のコンタクトホール(図示せず)と、n+層108Lとp+層109Lとの境界部を含む長方形のコンタクトホール(図示せず)とを絶縁膜111に形成し、その部分に例えばタングステンを主とした金属物を形成することによってコンタクト電極110R及び110Lを形成する(図5(g))。以上の工程により、半導体装置100が形成される。
従来のLDMOS半導体装置においては、不純物濃度のばらつきや、P+層、n+層などの層の位置関係により、寄生NPNトランジスタ121(図2)の方が寄生PNPトランジスタ120(図2)よりも先に動作する場合があった。寄生NPNトランジスタ121の方が先に動作した場合、ドレイン電極下のn+層の端部に電界が集中し熱暴走による二次降伏によってLDMOSが破壊されるという問題が生じていた。これに対して、本実施例の半導体装置100によれば、p型調整層107をp+層109R下部のn型エピタキシャル層103に形成することより、寄生PNPトランジスタ120のベース抵抗値を高くする。その結果、寄生NPNトランジスタ121が動作する前に寄生PNPトランジスタ120のベース−エミッタ間の電位を上昇させて、寄生PNPトランジスタ120を寄生NPNトランジスタ121よりも先に動作させる。これにより、n型エピタキシャル層103にホールが注入され、n+層108R近傍の導電率を下げることができ、ESDによって生じた電界がn+層108Rの一部に集中せずに広範囲に分布するので、半導体装置100の破壊を防ぐことができる。
なお、本実施例は、n型のLDMOSの場合の例であり、n型のエピタキシャル層103にp型の調整層107を形成した場合の例であるが、p型のLDMOSの場合すなわちp型のエピタキシャル層にn型の調整層を形成した場合であっても上記したような効果が得られる。p型のLDMOSの場合には、図1に示されるp型調整層107は形成せず、n型の調整層をn+層108Rの下方にn+層108Rと対向させてp型の半導体層103の内部に形成する。
<第2の実施例>
図6は本実施例の半導体装置200の断面図である。第1の実施例と異なる部分について主に説明する。半導体装置200は、高耐圧Nch型のMOSFETである。
半導体装置200のソース側のp型(以下、本実施例において第1導電型と称する)半導体基板201表面には、n+層108L及びp+層109Lが形成されているが、p型ボディ領域は形成されていない。ドレイン側のp型半導体基板201表面には、n型(以下、本実施例において第2導電型と称する)のドレインドリフト層203が形成されており、更に、n型ドレインドリフト層203内には、n+層108R、p+層109R及びp型調整層207が形成されている。
p型調整層207は、p+層209Rとの間にn型ドレインドリフト層203の一部を挟んで形成されている。以下、n型ドレインドリフト層203のうちの、p型調整層207とp+層209Rとの間に存在する部分をドレイン電流路203rと称する。ドレイン電流路103rの濃度は例えば2.0E16/cm3であり、p型調整層107の濃度は、それ以上の濃度である。
以下、半導体装置200の製造方法について説明する。先ず、LOCOS酸化膜204をp型半導体基板201の表面に形成し、その後、例えばリンをp型半導体基板201にイオン注入してn型ドレインドリフト層203を形成する。次にゲート酸化膜205sをp型半導体基板201表面に形成し、ゲート酸化膜205s上にN+型のリンドープの多結晶シリコンからなるゲート電極205を形成する。
次に、ゲート電極205からソース側に至る領域及びドレイン側の一部の領域にレジスト(図示せず)を形成し、当該レジストをマスクとして例えばボロンなどのイオンをn型ドレインドリフト層203に注入してp型調整層207を形成する。この際、p型調整層207が、後の工程において形成されるp+層209Rとの間にn型ドレインドリフト層203の一部を挟んで形成されるように、p型調整層207のイオン注入の加速度電圧を設定する。これにより、p型調整層207とp+層209Rとの間にドレイン電流路203rが形成される。ドレイン電流路203rの濃度は例えば2.0E16/cm3であり、p型調整層207の濃度がそれ以上となるようにイオン注入する。その後の製造方法は、従来の製造法と同じである。
本実施例の半導体装置200は、高耐圧Nch型のMOSFETにおいて高いESD耐量を有することを目的としてドレイン側のn型ドレインドリフト層203表面にp+層209Rが形成されている。また、n型ドレインドリフト層203内には、p+層209Rとの間にn型ドレインドリフト層203の一部を挟んでp型調整層207が形成されている。
p型調整層207の形成により、寄生PNPトランジスタ(p+層209R、n型ドレインドリフト層203、p+層209L及びp型ボディ領域209Lからなる)のベース抵抗を制御して、寄生NPNトランジスタ(n+層208L、p型半導体基板201、n型ドレインドリフト層203及びn+層208Rとからなる)が動作する前に、寄生PNPトランジスタのベース−エミッタ間の電位を上昇させることで、寄生PNPトランジスタを寄生NPNトランジスタよりも先に動作させる。
これにより、ドレイン電流路203rにホールが注入され、n+層208R近傍の導電率を下げることができ、ESDによって生じた電界がn+層208Rの一部に集中せずに広範囲に分布するので、半導体装置200の破壊を防ぐことができる。なお、p型調整層207の位置、大きさ、形状は、図6に示される場合に限られず、好ましい位置等に適宜形成すれば良い。
本実施例は、nch型のMOSFETの場合の例であり、n型のドレインドリフト層203にp型の調整層207を形成した場合の例であるが、pch型のMOSFETの場合すなわちp型のドレインドリフト層にn型の調整層を形成した場合であっても上記したような効果が得られる。pch型のMOSFETの場合には、図6に示されるp型調整層207は形成せず、n型の調整層をn+層208Rの下方にn+層208Rと対向させてp型のドレインドリフト層203の内部に形成する。
100、200 半導体装置
101 p型半導体基板
102 n+型埋め込み層
103 n型エピタキシャル層
104 LOCOS酸化膜
105 ゲート電極
106 p型ボディ領域
107 p型調整層
108R、108L n+層
109R、109L p+層
110R、110L コンタクト電極
111 絶縁膜
120 寄生PNPトランジスタ
121 寄生NPNトランジスタ

Claims (8)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層に、前記半導体層の表面より突出して形成された酸化膜と、
    前記半導体層上に、前記酸化膜に跨って形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極を挟む位置において前記半導体層の表面にそれぞれ形成されたドレイン電極及びソース電極と、
    前記ドレイン電極に接続されて前記半導体層内に形成されたドレイン側p+層及びn+層と、
    前記ソース電極に接続されて前記半導体層内に形成されたソース側p+層及びn+層と、
    前記ソース側p+層及びn+層を囲むように前記半導体層内に形成された第2導電型のボディ層と、を含む半導体装置であって、
    少なくとも前記ドレイン側p+層及びn+層のうちの前記第2導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して前記半導体層の内部に形成された第2導電型の調整層を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1導電型はN型であり、前記第2導電型はP型であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層に、前記半導体層の表面より突出して形成された酸化膜と、
    前記半導体層上に、前記酸化膜に跨って形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極を挟む位置において前記半導体層の表面にそれぞれ形成されたドレイン電極及びソース電極と、
    前記ドレイン電極に接続されて前記半導体層内に形成されたドレイン側p+層及びn+層と、
    前記ソース電極に接続されて前記半導体層内に形成されたソース側p+層及びn+層と、
    前記ドレイン側p+層及びn+層を囲むように前記半導体層内に形成された第2導電型のドレインドリフト層と、を含む半導体装置であって、
    少なくとも前記ドレイン側p+層及びn+層のうちの前記第1導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して前記半導体層の内部に形成された第1導電型の調整層を含むことを特徴とする半導体装置。
  4. 前記第1導電型はP型であり、前記第2導電型はN型であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体層に、前記半導体層の表面より突出した酸化膜を形成する酸化膜形成ステップと、
    前記半導体層上に、前記酸化膜に跨ってゲート電極を形成するゲート電極形成ステップと、
    前記ゲート電極の一方の側の前記半導体層の表面に第2導電型のボディ層を形成するボディ層形成ステップと、
    前記ボディ層内にソース側p+層及びn+層を形成し前記ゲート電極の他方の側の前記半導体層内にドレイン側p+層及びn+層を形成するp+層n+層形成ステップと、を含む半導体装置製造方法であって、
    少なくとも前記ドレイン側p+層及びn+層のうちの前記第2導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して前記半導体層の内部に第2導電型の調整層を形成する調整層形成ステップを前記ボディ層形成ステップとp+層n+層形成ステップとの間に含むことを特徴とする半導体装置製造方法。
  6. 前記第1導電型はN型であり、前記第2導電型はP型であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置製造方法。
  7. 第1導電型の半導体層に、前記半導体層の表面より突出した酸化膜を形成する酸化膜形成ステップと、
    前記半導体層上に、前記酸化膜に跨ってゲート電極を形成するゲート電極形成ステップと、
    前記ゲート電極の一方の側の前記半導体層の表面に第2導電型のドレインドリフト層を形成するドレインドリフト層形成ステップと、
    前記ドレインドリフト層内にドレイン側p+層及びn+層を形成し前記ゲート電極の他方の側の前記半導体層内にソース側p+層及びn+層を形成するp+層n+層形成ステップと、を含む半導体装置製造方法であって、
    少なくとも前記ドレイン側p+層及びn+層のうちの前記第1導電型と同一型の層の下方において当該層と対向して前記半導体層の内部に第1導電型の調整層を形成する調整層形成ステップを前記ボディ層形成ステップとp+層n+層形成ステップとの間に含むことを特徴とする半導体装置製造方法。
  8. 前記第1導電型はP型であり、前記第2導電型はN型であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置製造方法。
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