JP2011208811A - 密閉容器及び乾燥処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理材料の乾燥処理工程に要する熱エネルギーを従来よりも低減する。また、複数の密閉容器が1つの恒温室に配置される場合において、複数の密閉容器内の気体状態を互いに異なる状態にする。
【解決手段】密閉容器5は、処理材料6が収納される筒状部34と、一対の蓋部35、36と、筒状部34の内部に設けられたシャフト部37と、一対の締結部材38、39と、一対のサポート板40、41と、各サポート板40、41を支持するための台座42と、各処理材料6を互いに隔離するように配置された各セパレータ43と、密閉容器の頂部に設置された耐熱カプラー44とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、処理材料の各種処理や試験等に用いる密閉容器と、この密閉容器を適用した乾燥処理装置に関する。
従来の乾燥処理装置では、まず、温度及び圧力を一定に保つことのできる恒温槽内に処理材料を配置し、恒温室内の温度を昇温させるとともに、恒温室内を真空にすることで、乾燥処理が施されるものがある。この乾燥処理装置では、乾燥処理が終了すると、処理材料を取り出すために恒温室内が冷却される。また、別の乾燥処理装置では、まず、温度と湿度を一定に保つことのできる恒温室(乾燥機)内に処理材料を配置し、恒温室内の温度を昇温させるとともに、恒温室内に水蒸気を供給することで処理材料が高温多湿条件下に置かれる。次いで、恒温室内への水蒸気の供給を停止するとともに、恒温室内を真空にすることで恒温室内が冷却されて乾燥処理が施されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−302538号公報
しかしながら、従来の乾燥処理装置では、複数回の乾燥処理工程が連続して行われる場合に、1回の乾燥処理工程が終了した時点で、恒温室内は室温付近の低温になっている。このため、次の乾燥処理工程を開始するためには、一旦低温になった真空乾燥機内の温度を再度昇温させる必要がある。従って、従来の乾燥処理装置では、恒温室内の全体を昇温、冷却しなければならないことから、恒温室自体の熱容量分を加熱・冷却することになり、莫大な熱エネルギーを要していた。
また、従来の乾燥処理装置では、恒温室内の全体を真空にすることから、真空引き処理に要するエネルギーが莫大なものとなっていた。また、真空の圧力に耐えるだけの内槽強度が恒温室に要求されるため、恒温室を薄い板厚の材料を用いて製作できないことから、恒温室自体の熱容量分を加熱・冷却する場合に、莫大なエネルギーを要していた。
本発明の目的は、処理材料の乾燥処理工程に要する熱エネルギーを従来よりも低減できる密閉容器及び乾燥処理装置を提供することである。
また、本発明の別の目的は、複数の密閉容器が1つの恒温室に配置される場合において、複数の密閉容器内の気体状態を互いに異なる状態にできる密閉容器を提供することである。
第1の発明に係る密閉容器は、処理材料が収容され且つ外部の気体と熱交換可能に構成されるとともに、その内部の気体状態を変更するための気体状態変更手段に接続可能な接続部を備える。
この密閉容器では、密閉容器単位で気体状態を変更するものであるため、密閉容器を小さくできる。よって、処理材料が収容される密閉容器を比較的薄い板厚の材料を用いて製作できる。従って、恒温室内の全体の気体状態を変更する従来の乾燥処理装置と比べて、気体の消費量や、気体状態の変更に要するエネルギーを低減できる。
また、この密閉容器では、複数の密閉容器が1つの恒温室に配置される場合において、複数の密閉容器内の気体状態を互いに異なる状態にできることから、密閉容器のそれぞれにおいて、処理材料の異なる処理や試験等に用いることができる。
なお、本発明中の「気体状態を変更する」とは、気体の温度、圧力、種類及び湿度を変更することが含まれる。
第2の発明に係る密閉容器は、第1の発明に係る密閉容器において、密閉容器の外壁部及び内壁部の少なくとも一方に設けられた放熱フィンまたは凹凸形状部を備える。
この密閉容器では、密閉容器の外壁部及び内壁部の少なくとも一方の表面積を増加させることができるので、密閉容器の外部から外壁部に吸収される熱量を増加させることができる。また、密閉容器の内壁部の表面積を増加させることができるので、内壁部からの輻射が促進され、内壁部から密閉容器内の気体に吸収される熱量を増加させることができる。
第3の発明に係る密閉容器は、第1または第2の発明に係る密閉容器において、密閉容器内の気体を攪拌する攪拌機構を備える。
この密閉容器では、攪拌機構を設けることで、密閉容器内に気体の対流を発生させることができる。従って、気体と各処理材料との間の熱交換を促進させることができる。
第4の発明に係る密閉容器は、第3の発明に係る密閉容器において、攪拌機構は、気体状態変更手段によって供給される気体によって駆動される。
この密閉容器では、気体状態変更手段によって供給される気体を利用して、密閉容器内に気体の対流を発生させることができる。
第5の発明に係る密閉容器は、第3または第4の発明に係る密閉容器において、攪拌機構は、気体状態変更手段によって供給される気体によって回転するプロペラである。
この密閉容器では、プロペラの回転によって密閉容器内に気体の対流を発生させることができる。従って、処理材料と気体との間の熱交換を促進させることができる。
第6の発明に係る密閉容器は、第3または第4の発明に係る密閉容器において、攪拌機構は、密閉容器の内周面に設けられ、接続部を介して密閉容器内に供給される気体を密閉容器の内周面に沿って吹き出す吹き出し部材である。
この密閉容器では、密閉容器の内周面に沿う方向に気体を吹き出して、密閉容器内に気体の対流を発生させることで、気体と処理材料との間の熱交換を促進させることができる。
第7の発明に係る密閉容器は、第3または第4の発明に係る密閉容器において、攪拌機構は、密閉容器内に収容される処理材料を保持するとともに、気体状態変更手段によって供給される気体によって回転する回転体である。
この密閉容器では、処理材料が保持された回転体の回転によって密閉容器内に気体の対流を発生させることができるとともに、処理材料と気体を積極的に接触させることができる。従って、処理材料と気体との間の熱交換を促進させることができる。
第8の発明に係る密閉容器は、第1〜第7の発明のいずれかに係る密閉容器において、密閉容器内に収容される処理材料を保持する保持部材を備え、保持部材は、気体が通過可能な気体通路を有している。
この密閉容器では、気体通路内を流れる恒温室内の気体の温度を利用することで、保持部材から処理材料への熱伝達を効率良く行うことができる。
第9の発明に係る密閉容器は、第1〜第8の発明のいずれかに係る密閉容器において、密閉容器内に配置された複数の処理材料を仕切るとともに密閉容器の熱交換可能な部位に接続されたセパレータを備える。
この密閉容器では、セパレータを設けることで、各処理材料が互いに接触することを防止できるとともに、セパレータの熱を伝熱及び輻射によって処理材料に伝達することができる。
第10の発明に係る密閉容器は、第9の発明に係る密閉容器において、セパレータは、保持部材に接続されている。
この密閉容器では、セパレータを保持部材に接続することで、保持部材の熱を熱伝導によってセパレータに直接伝達することができる。
第11の発明に係る密閉容器は、第9または第10の発明に係る密閉容器において、セパレータは、接続部を介して供給された気体が導入される内部空間と、内部空間に導入された気体を密閉容器内へ吹き出し可能な吹き出し孔とを備える。
この密閉容器では、セパレータの内部空間に導入された気体が吹き出し孔から密閉容器内に吹き出すことで、セパレータと各処理材料との間に気体の衝突と対流を発生させることができる。従って、気体と各処理材料との間の熱交換を促進させることができる。
第12の発明に係る密閉容器は、第1〜第11の発明のいずれかに係る密閉容器において、密閉容器の内周面から内側に向かって延在する伝熱板と、密閉容器内に収容される処理材料を支持する支持部材とを備え、伝熱板は、支持部材が移動することによって処理材料と接触する。
この密閉容器では、支持部材の移動によって伝熱板を処理材料と直接接触させることができる。従って、伝熱板の熱を熱伝導によって処理材料へダイレクトに伝達することができる。
第13の発明に係る密閉容器は、第1〜第12の発明のいずれかに係る密閉容器において、密閉容器の内部に外部から液体を供給する液体供給部を備える。
この密閉容器では、密閉容器の内部に外部から液体を供給する液体供給部を設けることで、密閉容器内の圧力を減圧したり密閉容器内を加熱したりすることによって密閉容器内を飽和状態で保つことができる。従って、試験対象となる処理材料を飽和蒸気に曝した状態で、吸湿性能試験や湿度試験等を行うことができる。
第14の発明に係る乾燥処理装置は、第1〜第13の発明のいずれかに係る密閉容器を内部に配置可能な恒温室と、恒温室内の密閉容器を恒温室の外部へ搬送する搬送機構とを備え、恒温室は、密閉容器内の気体状態を変更するための気体状態変更手段と、密閉容器内の温度を調節するための温度調節手段とを有する。
この乾燥処理装置では、恒温室内において乾燥処理が終了すると、密閉容器は恒温室の外部へと搬送される。従って、従来の乾燥処理装置のように、処理材料を恒温室の外部へ取り出すために、恒温室内を常圧に戻し、恒温室内の温度を降温させて恒温室の内部を冷却する必要がなく、恒温室の内部を高温に維持することができる。そのため、複数回の乾燥処理工程が連続して行われる場合でも、恒温室内の温度を高温に維持できることから、処理材料の乾燥処理工程に要する熱エネルギーを低減できる。
第1実施形態に係る乾燥処理装置を示す側面図である。 第1実施形態に係る乾燥処理装置を示す上面図である。 搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。 図3のA−A線の矢視断面図である。 図3のB−B線の矢視断面図である。 搬送される密閉容器内の温度と圧力の変化を示している。 (a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のE−E線の矢視断面図である。 (a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のF−F線の矢視断面図である。 (a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のG−G線の矢視断面図である。 (a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のI−I線の矢視断面図である。 (a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の外観斜視図である。(b)は、(a)において二点鎖線で囲まれた抵抗弁の内部構造を示した図である。 (a)は、図11(a)に示した搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のC−C線の矢視断面図である。 (a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のD−D線の矢視断面図である。 搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。 (a)は、図14のH−H線の矢視断面図である。(b)は、攪拌機構の動作説明図である。 搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。 図16のA−A線の矢視断面図である。 図16のB−B線の矢視断面図である。 (a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のG−G線の矢視断面図である。 (a)は、密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のI−I線の矢視断面図である。 (a)は、第8実施形態の変形例に係る密閉容器の側断面視図である。(b)は、攪拌機構の動作説明図である。 (a)は、第5実施形態の変形例に係る密閉容器の側断面視図である。(b)は、(a)のI−I線の矢視断面図である。 第1実施形態の変形例に係る密閉容器の側断面視図である。 図23のA−A線の矢視断面図である。 図23のB−B線の矢視断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図1は、第1実施形態に係る乾燥処理装置を示す側面図である。図2は、第1実施形態に係る乾燥処理装置を示す上面図である。図1及び図2では、恒温室の内部が分かるように恒温室の部分を断面図で示している。図3は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図4は、図3のA−A線の矢視断面図である。図5は、図3のB−B線の矢視断面図である。図6は、恒温室内に搬送された密閉容器内の温度と圧力の関係を示している。なお、図2では、図1に示した位置決めストッパ8a、17a〜17cの図示を省略している。
<乾燥処理装置>
図1及び図2に示されるように、乾燥処理装置100は、搬入機構1、恒温室2及び冷却機構3を有している。搬入機構1、恒温室2及び冷却機構3は、処理材料6を内部に収容した密閉容器5の搬送方向(X方向)に沿って上流側から下流側に向けて順次配置されており、密閉容器5は、搬送パレット7に載置された状態で、搬入機構1、恒温室2及び冷却機構3の順番に搬送される。本発明で用いられる処理材料6は、例えばリチウムイオンバッテリー(LiB)の電極材であり、ロール形状を有している。
<搬入機構>
図1に示されるように、搬入機構1は、密閉容器5が載置された搬送パレット7を常温に維持した状態で恒温室2に搬送するものである。搬入機構1は、密閉容器5が載置された搬送パレット7をフリーフロー搬送可能なチェーン8と、チェーン8と噛み合う4つのスプロケット10を有している。そして、各スプロケット10を回転駆動させることにより、各スプロケット10に噛み合うチェーン8を任意の速度で移動させることができる。これにより、搬入機構1は、密閉容器5が載置された搬送パレット7をX方向に移動させることにより、密閉容器5が載置された搬送パレット7を恒温室2に搬送することができる。なお、搬入機構には、密閉容器5が載置された搬送パレット7の位置決めストッパ8aが設けられている。
<恒温室>
恒温室2は、その内部が所定温度に維持されることで、密閉容器5内の処理材料6の乾燥処理を行うことができる。また、この恒温室2内に配置された密閉容器5内の真空引きや窒素置換を行うことができる。
図1に示されるように、恒温室2の左側及び右側には、それぞれ、密閉容器5が載置された搬送パレット7の搬入出用の開口部22、23が形成されている。各開口部22、23には、各開口部22、23を開閉するための断熱シャッタ26、27が設けられており、これらのシャッタ26、27は、Y方向に延びるように形成されたシャッタ収納部28、29の内部にそれぞれ収納可能とされる。このシャッタ収納部28、29には、断熱シャッタ26、27を昇降させるための昇降機構(図示せず)が収納されている。そして、密閉容器5が載置された搬送パレット7の搬出入時以外は、開口部22、23は断熱シャッタ26、27によって閉鎖されることで、恒温室2の内部が高温雰囲気下に保たれている。
図1に示されるように、恒温室2内には、恒温室2内の空気を加熱するためのヒータ45と、恒温室2内に気流を起こすための送風手段46と、恒温室2内に外気を導入する冷却手段47とが配置されている。従って、恒温室2内は、ヒータ45、送風手段46及び冷却手段47を用いて所定の温度に維持可能である。本実施形態では、ヒータ45、送風手段46及び冷却手段47で、温度調節手段が構成される。
図1に示されるように、恒温室2の上側には、第1接続装置12、第2接続装置13及び第3接続装置14がX方向に沿って上流側から下流側に向けて順次配置されている。また、恒温室2は、密閉容器5の内部が窒素ガス(N)で加圧されるように変更可能な窒素ガス置換ユニット15と、密閉容器5の内部が真空状態になるように変更可能な真空引きユニット16を有している。また、第1接続装置12〜第3接続装置14は、窒素ガス置換ユニット15にも真空引きユニット16にも接続されている。
図1に示されるように、上流側から下流側の第1真空ポジションP1〜第3真空ポジションP3に配置された第1接続装置12〜第3接続装置14の恒温室2内に連通する各先端部には、Y方向に移動可能な第1耐熱カプラー12a〜第3耐熱カプラー14aが設けられている。各耐熱カプラー12a〜14aは、各真空ポジションP1〜P3に配置された密閉容器5の耐熱カプラー44と着脱可能である。本実施形態では、第1接続装置12、第2接続装置13及び第3接続装置14のいずれかと、窒素ガス置換ユニット15または真空引きユニット16とで、気体状態変更手段が構成される。
(搬送機構)
図1に示されるように、恒温室2は、密閉容器5が載置された搬送パレット7を搬送可能なチェーン17と、チェーン17と噛み合う6つのスプロケット19を有している。そして、各スプロケット19を回転駆動させることにより、各スプロケット19に接するチェーン17を任意の速度で移動させることができる。これにより、恒温室2は、密閉容器5が載置された搬送パレット7をX方向に移動させることにより、密閉容器5が載置された搬送パレット7を冷却機構3に搬送することができる。なお、チェーン17及び各スプロケット19は、高温加熱に適するものであれば、任意の材料を用いることができる。本実施形態では、チェーン17及びスプロケット19で、搬送機構が構成される。
なお、チェーン17には、空回り機構であるフリーフローコンベア用のローラーチェーンが使用されており、各真空ポジションP1〜P3に相当する搬送ラインには、位置決めストッパ17a〜17cが設けられている。これにより、フリーフローコンベア上で、密閉容器5が載置された搬送パレット7の位置決めを行うことができる。また、各耐熱カプラー12a、13a、14a側にも、位置決め精度(寸法公差)を吸収できるフローティング機構が設けられており、密閉容器5の耐熱カプラー44と無理なくドッキングできるように構成されている。なお、寸法公差は、例えば、±1〜2mm程度に設定することができる。
<冷却機構>
冷却機構3は、恒温室2から外部に搬送された密閉容器5に冷却ファンから冷風を吹き付けて冷却するためのものである。図1に示されるように、冷却機構3は、密閉容器5が載置された搬送パレット7を搬送可能なチェーン30と、チェーン30と噛み合う4つのスプロケット32と、密閉容器5に向けて冷風を吹き出す冷却ファン(図示省略)と、その駆動機構等で構成されている。そして、各スプロケット32を回転駆動させることにより、各スプロケット32に噛み合うチェーン30を任意の速度で移動させることができる。これにより、冷却機構3は、密閉容器5が載置された搬送パレット7をX方向に移動させるとともに、密閉容器5がチェーン30上で冷却ファンからの冷風を浴びることにより、密閉容器5内に収容された処理材料6が冷却される。
<密閉容器>
図3〜図5に示されるように、密閉容器5は、処理材料6の乾燥に適した雰囲気環境を形成するためのものである。より具体的には、密閉容器5内が、窒素ガスで充たされたり、真空状態で維持されたり、密閉容器5内の温度が常温または高温で維持されたりする。
図3に示されるように、密閉容器5は、処理材料6がZ方向に沿って収納される筒状部34と、この筒状部34の前面側及び背面側にそれぞれ設けられた一対の蓋部35、36とを有している。そして、筒状部34と、蓋部35、36の内側と、後述するシャフト部37の外周部37bの外側に、密閉空間が形成されている。
また、密閉容器5は、筒状部34の内部に設けられたシャフト部(保持部材)37と、このシャフト部37の前面側及び背面側において蓋部35、36をそれぞれ締結するための一対の締結部材38、39とを有している。また、密閉容器5は、シャフト部37の前面側端部及び背面側端部にそれぞれ設けられた一対のサポート板40、41と、各サポート板40、41を支持するための台座42と、各処理材料6を互いに隔離するように配置された各セパレータ43と、密閉容器5の頂部に設置された耐熱カプラー(接続部)44とを有している。なお、シャフト部37、サポート板40、41、台座42及び各セパレータ43は、高温加熱に適するものであれば、任意の材料を用いることができる。
図3〜図5に示されるように、シャフト部37は、略円筒状に形成されており、内部空間(気体通路)37aと、各処理材料6と各セパレータ43とが所定の間隔をおいて交互に介挿された外周部37bとを有している。シャフト部37の内部空間37aは、密閉容器5が恒温室2内に搬送されたときに、図3中の矢印で示す方向に恒温室2内の高温空気が通過可能となっている。このとき、高温空気からの熱伝達(熱輻射)によってシャフト部37の外周部37bが加熱され、加熱された外周部37bからの熱伝導によって各セパレータ43が加熱される。そして、加熱された各セパレータ43からの熱輻射によって各処理材料6が加熱される。つまり、本実施形態では、内部空間37a内を流れる高温の空気を利用して、外周部37bから各処理材料6に至るまでの熱の伝導経路が形成されている。
また、処理材料6の乾燥処理工程において、各セパレータ43に輻射を促進するための材料を貼付又は塗布しておくことが好ましい。この促進材料の具体例には、熱伝導及び熱輻射がともに優れた窒化アルミニウム及び炭化珪素等や、熱放射には優れるが、熱伝導率は低いジルコニア、アルミナ及びシリカ等を挙げることができる。
耐熱カプラー44は、窒素ガス置換ユニット15及び真空引きユニット16のいずれかと接続可能であって、窒素ガス置換ユニット15と接続されることによって密閉容器5の内部が窒素ガス(N)で加圧されるように変更可能であるとともに、真空引きユニット16と接続されることによって密閉容器5の内部が真空状態になるように変更可能となっている。図3に示されるように、耐熱カプラー44の上端には、自在継手を使用した接続部44aが設けられている。この接続部44aは、第1接続装置12〜第3接続装置14の恒温室2内に連通する各先端部に設けられた第1耐熱カプラー12a〜第3耐熱カプラー14aのいずれかと着脱可能であって、各耐熱カプラー12a〜14aのいずれかと接続されたときに開くとともに、この接続状態が解除されたときに閉じる構造となっている。
<乾燥処理工程>
以下では、本実施形態の乾燥処理装置における処理材料6の乾燥処理工程について、図6を参照しつつ説明する。図6は、搬送される密閉容器内の温度と圧力の変化を示している。この処理工程は、以下に示す搬入工程、乾燥工程及び冷却工程からなる。また、この処理工程では、恒温室2の内部が150℃で保たれており、冷却機構3は、密閉容器5に冷風を吹き付け可能な状態にセットされている。
また、各処理材料6は、シャフト部37の外周部37bに介挿された状態で密閉容器5内に配置されており、シャフト部37に各蓋部35、36を締結することによって、密閉容器5の内部に密閉空間が形成されている。
また、この乾燥処理工程では、所定時間Tfが経過するたびに、密閉容器5の搬送が開始される。従って、この所定時間Tfには、搬送が開始された後で次のポジションに移動する移動時間と、移動先のポジションで停止している時間が含まれる。なお、この所定時間Tfは、処理材料6の乾燥に必要な時間を考慮して変更してもよい。
(搬入工程)
まず、この搬入工程では、時刻t0において、搬入機構1によって、密閉容器5が載置された搬送パレット7の搬送が開始され、密閉容器5が載置された搬送パレット7が150℃に保たれた恒温室2の内部に搬入される。
(乾燥工程)
次に、この乾燥工程では、時刻t1において、恒温室2の内部に搬入された密閉容器5が載置された搬送パレット7は、位置決めストッパ17aによって第1真空ポジションP1で停止するとともに、密閉容器5の接続部44aが第1耐熱カプラー12aに接続される。そして、第1耐熱カプラー12aを介して、密閉容器5の耐熱カプラー44と、真空引きユニット16とが接続され、密閉容器5内の圧力が0気圧になるまで真空引きユニット16による真空引きが行われる。
そして、真空引きが行われた後で、第1耐熱カプラー12aを介して、密閉容器5の耐熱カプラー44と、窒素ガス置換ユニット15とが接続され、窒素ガス置換ユニット15から密閉容器5内部に1気圧の窒素ガスが供給される。この窒素ガスの供給は、密閉容器5内の温度が常温から150℃に昇温する前に行われる。そして、時刻t0から所定時間Tfが経過した時刻t2において、密閉容器5の接続部44aと第1耐熱カプラー12aとの接続状態が解除され、密閉容器5が載置された搬送パレット7の搬送が開始される。
そして、時刻t3において、密閉容器5が載置された搬送パレット7は、位置決めストッパ17bによって第2真空ポジションP2で停止するとともに、密閉容器5の接続部44aが第2耐熱カプラー13aに接続される。この時刻t3において、密閉容器5内の温度は150℃に到達している。そして、第2耐熱カプラー13aを介して、密閉容器5の耐熱カプラー44と、真空引きユニット16とが接続され、密閉容器5内の圧力が0気圧になるまで真空引きユニット16による真空引きが行われる。そして、真空引きが行われた後で、第2耐熱カプラー13aを介して、密閉容器5の耐熱カプラー44と、窒素ガス置換ユニット15とが接続され、第2耐熱カプラー13aを介して、窒素ガス置換ユニット15から密閉容器5内部に2気圧の窒素ガスが供給される。そして、時刻t2から所定時間Tfが経過した時刻t4において、密閉容器5の接続部44aと第2耐熱カプラー13aとの接続状態が解除されて、密閉容器5が載置された搬送パレット7の搬送が開始される。
そして、時刻t5において、密閉容器5が載置された搬送パレット7は、位置決めストッパ17cによって第3真空ポジションP3で停止するとともに、密閉容器5の接続部44aが第3耐熱カプラー14aに接続される。そして、第3耐熱カプラー14aを介して、密閉容器5の耐熱カプラー44と、真空引きユニット16とが接続され、密閉容器5内の圧力が0気圧になるまで真空引きユニット16による真空引きが行われる。そして、真空引きが行われた後で、第3耐熱カプラー14aを介して、密閉容器5の耐熱カプラー44と、窒素ガス置換ユニット15とが接続され、第3耐熱カプラー14aを介して、窒素ガス置換ユニット15から密閉容器5内部に1気圧の窒素ガスが供給される。そして、時刻t4から所定時間Tfが経過した時刻t6において、密閉容器5の接続部44aと第3耐熱カプラー14aとの接続状態が解除されて、密閉容器5が載置された搬送パレット7の搬送が開始される。
なお、本実施形態では、時刻t1〜t2において密閉容器5が第1真空ポジションP1で停止している停止時間Δt1、時刻t3〜t4において密閉容器5が第2真空ポジションP2で停止している停止時間Δt2、時刻t5〜t6において密閉容器5が第3真空ポジションP3で停止している停止時間Δt3は、いずれも、処理材料6の乾燥に必要な時間よりも短い。この乾燥工程では、密閉容器5が各真空ポジションP1〜P3で停止している停止時間Δt1〜Δt3の合計で、処理材料6の乾燥に必要な時間が確保されており、処理材料6を十分に乾燥させることができる。
(冷却工程)
最後に、この冷却工程では、時刻t7において冷却機構3に搬送された密閉容器5に対して、冷却ファンから冷風が吹き付けられ、密閉容器5内の処理材料6が常温に達するまで冷却される。
[第1実施形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
以上、本実施形態の密閉容器5では、密閉容器5単位で気体状態を変更するものであるため、密閉容器5を小さくできる。よって、処理材料6が収容される密閉容器5を比較的薄い板厚の材料を用いて製作できる。従って、恒温室内の全体の気体状態を変更する従来の乾燥処理装置と比べて、気体の消費量や、気体状態の変更に要するエネルギーを低減できる。
また、本実施形態の密閉容器5では、3つの密閉容器5が1つの恒温室2に配置されるので、3つの密閉容器5内の気体状態を互いに異なる状態にできることから、密閉容器5のそれぞれにおいて、処理材料の異なる処理や試験等に用いることができる。
また、本実施形態の密閉容器5では、シャフト部37の内部空間37a内を流れる高温の空気を利用して、外周部37bから各処理材料6に至るまでの熱の伝導経路を形成することができる。従って、各処理材料6を効率良く乾燥させることができる。
また、本実施形態の密閉容器5では、セパレータ43をシャフト部37の外周部に介挿させることで、シャフト部37の熱を熱伝導によってセパレータ43に直接伝達することができる。そして、このセパレータ43の熱を輻射によって処理材料6に伝達できる。従って、各処理材料6を効率良く乾燥させることができる。
また、本実施形態の乾燥処理装置100では、恒温室2内において乾燥処理が終了すると、密閉容器5は恒温室2の外部へと搬送される。従って、従来の乾燥処理装置のように、処理材料6を恒温室2の外部へ取り出すために恒温室2の内部を冷却する必要がなく、恒温室2の内部を高温に維持することができる。そのため、複数回の乾燥処理工程が連続して行われる場合でも、恒温室2内の温度を高温に維持できることから、処理材料6の乾燥処理工程に要する熱エネルギーを低減できる。
また、本実施形態の乾燥処理装置100では、処理材料6の乾燥処理工程において、密閉容器5が各真空ポジションP1〜P3で停止している停止時間Δt1〜Δt3のそれぞれは、処理材料6の乾燥に必要な時間よりも短いが、停止時間Δt1〜Δt3の合計で処理材料6の乾燥に必要な時間が確保されるので、処理材料6を十分に乾燥させることができる。
また、本実施形態の乾燥処理装置100では、処理材料6の乾燥処理工程において、処理材料6が乾燥中に密閉容器5内に揮発分を生じさせるような材料であっても、第1真空ポジションP1において真空引きによって密閉容器5内から揮発分を抜き出すことができるとともに、引き続いて、第2真空ポジションP2や第3真空ポジションP3においても真空引きによって密閉容器5内から揮発分を抜き出すことができるので、密閉容器5内に揮発分が発生することによる密閉容器5内の圧力上昇を確実に防止し、所定の圧力状態(例えば、真空状態)に維持できる。
また、本実施形態の乾燥処理装置100では、処理材料6の乾燥処理工程において、密閉容器5を第1真空ポジションP1から第3真空ポジションP3に向けて搬送しながら、密閉容器5内の圧力を変化させることができる。従って、処理材料6の圧力変化による耐久性の試験を行うことができる。また、処理材料6に含まれる蒸気分圧の異なる材料成分を、蒸発の順番を制御しながら蒸発させることができる。さらに、第1真空ポジションP1で水分が多量に蒸発することで、蒸発潜熱が奪われるために処理材料6の温度が低下する場合がある。この場合、温度の低下を早期に回復させるために密閉容器5内を加圧することで、密閉容器5内における気体密度を増加させることができるので、処理材料6に吸収される熱量を増加できる。
また、本実施形態の乾燥処理装置100では、処理材料6の乾燥処理工程では、密閉容器5が1つずつ恒温室2内に搬送されるので、2つ以上の密閉容器5を同時に恒温室2内に配置した場合と比べて、恒温室2内で維持されている温度が熱損失によって大きく変化することを防止できる。
また、本実施形態の乾燥処理装置100では、処理材料6の乾燥処理工程において、密閉容器5内に高温の窒素ガスを供給することで、この窒素ガスとの熱交換によって処理材料6を直接加熱することができるので、処理材料6をより早期に乾燥させることができる。
(第2実施形態)
以下、図7に基づいて、本発明の第2実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図7(a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図7(b)は、図7(a)のE−E線の矢視断面図である。この実施形態では、第1実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図7に示されるように、この実施形態の密閉容器105は、密閉容器内に配置された攪拌機構63を有している点で、第1実施形態の密閉容器5と主に相違する。この攪拌装置63は、シャフト部37の外周部37bに挿入され且つ各処理材料6と各セパレータ143とが所定の間隔をおいて交互に介挿されることによって保持された筒状部材(保持部材)64と、この筒状部材64の一端に設けられた給気口65と、この給気口65と耐熱カプラー(接続部)44の下端とを接続する給気ホース66とを有している。また、筒状部材64は、給気口65に連通する内部空間64aを有している。また、筒状部材64の外周部には、各セパレータ143に相当する位置に吸気孔64bが形成されている。
また、本実施形態では、各セパレータ143の内部が中空になっている。図7(a)の破線で囲った部分の拡大図中に示されるように、各セパレータ143は、内部空間143aが形成されており、この内部空間143aは、筒状部材64の各吸気孔64bと連通している。また、拡大図中に示されるように、各セパレータ143には、各処理材料6と対向する対向面に複数の吹き出し孔143bが形成されている。なお、セパレータ143の外表面には、熱輻射を促進するための材料が貼付又は塗布されており、密閉容器305内の減圧時には外表面からの熱輻射によって各処理材料6を加熱することができる。
処理材料6の乾燥工程において、加圧された高温の窒素ガスが耐熱カプラー44及び給気ホース66を介して給気口65に供給される。そして、給気口65を介して筒状部材64の内部空間64a内に導入された窒素ガスは、各吸気孔64bを介して各セパレータ143の内部空間143a内に導入される。そして、内部空間143a内に導入された窒素ガスは、各吹き出し孔143bから各処理材料6に向けて吹き付けられる。これにより、各セパレータ143と各処理材料6との間に窒素ガスの衝突と対流が生じる。そして、窒素ガスの熱が各処理材料6に伝達され、各処理材料6が加熱される。
[第2実施形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
以上、本実施形態の密閉容器105では、処理材料6の乾燥処理において恒温室2内で相殺すべき熱容量を従来よりも低減できるので、第1実施形態の密閉容器5と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の密閉容器105では、処理材料6の乾燥工程において、各セパレータ143と各処理材料6との間に窒素ガスの衝突と対流を発生させることができる。従って、窒素ガスと各処理材料6との間の熱交換が促進され、各処理材料6を効率良く乾燥させることができる。
(第3実施形態)
以下、図8に基づいて、本発明の第3実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図8(a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図8(b)は、図8(a)のF−F線の矢視断面図である。この実施形態では、第1実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図8に示されるように、この実施形態の密閉容器205は、密閉容器内に配置された攪拌機構67を有している点で、第1実施形態の密閉容器5と主に相違する。この攪拌機構67は、密閉容器205の内周面且つ耐熱カプラー(接続部)44の下端近傍に設けられ、この耐熱カプラー44を介して密閉容器205内に供給される気体を密閉容器205の内周面に沿って吹き出すノズル(吹き出し部材)67aを有している。このノズル67aは、耐熱カプラー44の下端が収容される収容空間67bと、耐熱カプラー44から収容空間67bに導入された気体の吹き出し口となる開口部67cとを有している。
処理材料6の乾燥工程において、加圧された高温の窒素ガスが耐熱カプラー44から収容空間67b内に導入される。そして、収容空間67b内に導入された窒素ガスは、吹出口67cから収容空間67bの外側へ排出される。これにより、図8(b)中の矢印で示されるように、密閉容器205の内周面に沿って窒素ガスの対流が生じる。そして、窒素ガスの熱が各処理材料6に伝達され、各処理材料6が加熱される。
[第3実施形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
以上、本実施形態の密閉容器205では、処理材料6の乾燥処理において恒温室2内で相殺すべき熱容量を従来よりも低減できるので、第1実施形態の密閉容器5と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の密閉容器205では、処理材料6の乾燥工程において、密閉容器205の内周面に沿う方向に窒素ガスの対流を発生させることで、窒素ガスと処理材料6との間の熱交換を促進することができる。従って、各処理材料6を効率良く乾燥させることができる。
(第4実施形態)
以下、図9に基づいて、本発明の第4実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図9(a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図9(b)は、図9(a)のG−G線の矢視断面図である。この実施形態では、第1実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図9に示されるように、この実施形態の密閉容器305は、筒状部334の外壁部及び内壁部に所定の間隔をおいて複数の放熱フィン68、69が配置されている点で、第1実施形態の密閉容器5と相違する。各放熱フィン68、69は、密閉容器305の軸方向に延びるように形成されている。
この実施形態では、密閉容器305の外壁部に各放熱フィン68を配置することによって外壁部の表面積を増加させることができるので、処理材料6の乾燥工程において、恒温室2内の高温空気からの熱伝達(熱輻射)によって外壁部に吸収される熱量を増加させることができる。従って、外壁部から内壁部への熱伝導を促進でき、外壁部から内壁部に熱伝導される熱量を増加させることができる。
また、密閉容器305の内壁部に各放熱フィン69を配置することによって、内壁部の表面積を増加させることができるため、内壁部からの熱伝達や輻射を促進できる。従って、内壁部からの熱伝達や輻射によって密閉容器305内の窒素ガスに吸収される熱量を増加させることができる。その結果、窒素ガスからの熱伝達や輻射によって各処理材料6に吸収される熱量を増加させることができる。
[第4実施形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
以上、本実施形態の密閉容器305では、処理材料6の乾燥処理において恒温室2内で相殺すべき熱容量を従来よりも低減できるので、第1実施形態の密閉容器5と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の密閉容器305では、処理材料6の乾燥工程において、密閉容器505の外壁部から内壁部に熱伝導される熱量を増加させることができるとともに、内壁部からの熱伝達や輻射によって窒素ガスに吸収される熱量を増加させることができるので、窒素ガスからの熱伝達や輻射によって各処理材料6に吸収される熱量を増加させることができる。その結果、各処理材料6を効率良く乾燥させることができる。
(第5実施形態)
以下、図10に基づいて、本発明の第5実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置ついて説明する。図10(a)は、密閉容器の側断面視図である。図10(b)は、図10(a)のI−I線の矢視断面図である。この実施形態では、第1実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図10に示されるように、密閉容器405は、上記の密閉容器5と同様の耐熱カプラー(接続部)44が設けられており、密閉容器405内が、窒素ガスで充たされたり、真空状態で維持されたり、密閉容器405内の温度が常温または高温で維持されたりする。この密閉容器405は箱体として形成されており、その内部に略角材状の処理材料74が収容されている。また、密閉容器405の内部には、図10(a)に示されるように、幅方向に架設された梁状の棚(保持部材)75が、高さ方向に沿って3つ設けられている。そして、各棚75には、図10(b)に示されるように、密閉容器405の幅方向に沿って3つの処理材料74が所定の間隔をおいて載置されている。
また、各棚75には、密閉容器405の幅方向に貫通する気体通路75aが形成されている。この気体通路75aは、図10(a)に示されるように、その断面が矩形状に形成されている。そして、この気体通路75aは、密閉容器405が恒温室2内に配置されたときに、図10(b)中の矢印で示されるように、恒温室2内の高温空気が通過可能となっている。このとき、高温空気からの熱伝達(熱輻射)によって気体通路75aが加熱され、加熱された気体通路75aからの熱伝導によって各処理材料74が直接加熱される。従って、各棚75は、熱が伝導しやすいアルミや銅などの金属を材料として用いることが好ましい。
[第5実施形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
以上、本実施形態の密閉容器405では、処理材料74の乾燥処理において恒温室2内で相殺すべき熱容量を従来よりも低減できるので、第1実施形態の密閉容器5と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の密閉容器405では、各棚75の気体通路75a内を流れる高温の空気を利用して、気体通路75aから各処理材料74に至るまでの熱の伝導経路を形成することができる。従って、各処理材料74を効率良く乾燥させることができる。
(第6実施形態)
以下、図11及び図12に基づいて、本発明の第6実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図11(a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の外観斜視図である。図11(b)は、図11(a)において二点鎖線で囲まれた抵抗弁の内部構造を示した図である。図12(a)は、図11(a)に示した搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図12(b)は、図12(a)のC−C線の矢視断面図である。この実施形態では、第1実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。なお、図12では、抵抗弁480の図示を省略する。
<密閉容器>
図11に示されるように、この実施形態の密閉容器505は、抵抗弁480を有している。また、図12に示されるように、この実施形態の密閉容器505は、密閉容器505内の上部に設けられた攪拌機構48を有している。これらの点で、第1実施形態の密閉容器5と相違する。攪拌機構48は、シャフト部37の軸方向に沿って配置された2つのプロペラ49と、各プロペラ49の動力源となる各エアモータ50と、各エアモータ50の給気口と耐熱カプラー(接続部)44の下端とを接続する各給気ホース51と、各エアモータ50の排気口に接続された各排気ホース52と、耐熱カプラー44の下端や各給気ホース51や各排気ホース52が収容されるカバー部53とを有している。また、各プロペラ49は、その回転方向に沿って等間隔に配置された4枚の攪拌用の羽根を有している。
エアモータ50は、耐熱カプラー44及び給気ホース51から導入された圧縮気体の圧力によってプロペラ49を回転させる回転体を有している。また、カバー部53には図示しない開口が形成されており、エアモータ50の本体内に導入された圧縮気体は、プロペラ49を回転させた後に排気ホース52を介して、カバー部53の開口から密閉容器505内へと排出される。従って、この排出された圧縮気体が密閉容器505の内部に充填されることで、密閉容器505の内部を加圧可能となっている。
図11(a)に示されるように、抵抗弁480は、密閉容器505の胴板部分である筒状部534において耐熱カプラー44と隣接する位置に設けられている。また、図11(b)に示されるように、抵抗弁480は、略筒状の本体部481と、ローレットノブ482と、弁体部483とを有している。本体部481の上端には、その内周部に雌ねじ部481aが形成されている。また、本体部481の側部には、本体部481の内部空間481bと連通する排気口481cが形成されている。また、本体部481の下端には、密閉容器505の筒状部534に形成された通気穴534aと連通する通気穴481dが形成されている。
また、ローレットノブ482は、ハンドル操作部482aと、雄ねじ部482bと、収容空間482cとを有している。この収容空間482cは、雄ねじ部482bの下端部分に本体部481の軸方向に沿って形成されている。また、弁体部483は、本体部481の内部空間481bに収容されている。この弁体部483は、本体部481の軸方向に延びる棒状部483aと、この棒状部483aの外周部に装着されたコイルスプリング483bと、弁体483cとを有している。この弁体483cは、棒状部432aの下端において本体部481の通気穴481dを閉塞する位置に設けられている。また、この弁体483cは、後述する設定圧力P1以上の圧力によって開弁するように設定されている。
図11(b)に示されるように、本体部481の雌ねじ部481aには、ローレットノブ482の雄ねじ部482bが取り付けられている。また、弁体部483のコイルスプリング483bの設定圧力P1によって、弁体部483の弁体483cは本体部481の通気穴481dを閉塞した状態で下方向に押圧されている。また、ローレットノブ482の収容空間482cには、弁体部483の棒状部483aの上端部分が収容されている。この状態で、ローレットノブ482のハンドル操作部482aの操作に伴って雄ねじ部482bを回動させることにより、雄ねじ部482bを上または下方向に移動させることによる本体部481の位置調整が可能となる。従って、雄ねじ部482bを上方向に移動させた場合、設定圧力P1を小さくすることができる。一方、雄ねじ部482bを下方向に移動させた場合、設定圧力P1を大きくすることができる。つまり、密閉容器505内の圧力を容易に調整できる。
従って、エアモータ50の本体内に給気ホース51から導入された気体の一次圧力P2を設定圧力P1よりも大きくすれば、一次圧力P2と設定圧力P1との差圧分(=P2−P1)の圧力を有する気体の流体エネルギーがエアモータ50を駆動させるための運動エネルギーに変換されて、プロペラ49を回転させることができる。そして、差圧分(=P2−P1)の圧力を有する気体は、通気穴534a、通気穴481d、内部空間481b及び排気口481cを経由して密閉容器505の外部へと排出される。
処理材料6の乾燥工程において、加圧された高温の窒素ガスが給気ホース51を介してエアモータ50の本体内に供給される。そして、窒素ガスのもつ流体エネルギーを用いてプロペラ49を回転させることにより、密閉容器505内に窒素ガスの対流が発生する。そして、窒素ガスの熱が各処理材料6に伝達され、各処理材料6が加熱される。
[第6実施形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
以上、本実施形態の密閉容器505では、処理材料6の乾燥処理において恒温室2内で相殺すべき熱容量を従来よりも低減できるので、第1実施形態の密閉容器5と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の密閉容器505では、密閉容器505内に攪拌機構48を設けることで、密閉容器505内に窒素ガスの対流を発生させることができる。従って、窒素ガスと各処理材料6との間の熱交換を促進させることができ、各処理材料6を効率良く乾燥させることができる。
また、本実施形態の密閉容器505では、ローレットノブ482のハンドル操作部482aの操作に伴って本体部481の位置を調整することで、密閉容器505内の圧力を容易に調整できる。
(第7実施形態)
以下、図13に基づいて、本発明の第7実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図13(a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図13(b)は、図13(a)のD−D線の矢視断面図である。この実施形態では、第6実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図13に示されるように、この実施形態の密閉容器605は、攪拌機構48に代えて、容器内に配置された攪拌機構54を有している点で、第6実施形態の密閉容器505と相違する。その他の構成は、第6実施形態の密閉容器505と同じである。この攪拌機構54は、シャフト部37の外周部37bに挿入され且つ各処理材料6と各セパレータ43とが所定の間隔をおいて交互に介挿されることによって保持された回転筒(回転体)55と、外周部37bと回転筒55との間に嵌入された一対のベアリング56と、回転筒55の外周部に介挿された回転ギア57を有している。
また、攪拌機構54は、回転ギア57と噛み合う回転ギア58と、この回転ギア58の動力源となるエアモータ59と、耐熱カプラー(接続部)44の下端とエアモータ59の給気口とを接続する給気ホース60と、エアモータ59の排気口に接続された排気ホース61と、給気ホース60の一部や排気ホース61が収納されるカバー部62とを有している。
エアモータ59は、耐熱カプラー44及び給気ホース60から導入された圧縮気体の圧力によって回転ギア58を回転させる回転体を有している。また、エアモータ59の本体内に導入された圧縮気体は、回転ギア58を回転させた後に排気ホース61を介して、カバー部62の開口から密閉容器605内へと排出される。従って、この排出された圧縮気体が密閉容器605の内部に充填されることで、密閉容器605の内部を加圧可能となっている。
処理材料6の乾燥工程において、加圧された高温の窒素ガスが耐熱カプラー44及び給気ホース60を介してエアモータ59の本体内に供給される。そして、供給された窒素ガスのもつ流体エネルギーを用いて回転ギア58を回転させることにより、この回転ギア58と噛み合う回転ギア57に動力が伝達されて、回転ギア57が図13(b)中の矢印で示されるようにシャフト部37の周方向に沿って回転し、この回転に伴って、回転筒55に介挿された各処理材料6及び各セパレータ43が回転する。この回転により、密閉容器605内に窒素ガスの対流が生じる。そして、窒素ガスの熱が各処理材料6に伝達され、各処理材料6が加熱される。
[第7実施形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
以上、本実施形態の密閉容器605では、処理材料6の乾燥処理において恒温室2内で相殺すべき熱容量を従来よりも低減できるので、第6実施形態の密閉容器505と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の密閉容器605では、処理材料6の乾燥工程において、密閉容器605内に窒素ガスの対流を発生させることにより、窒素ガスの熱を各処理材料6に積極的に伝達することができる。従って、窒素ガスと各処理材料6との間の熱交換を促進させることができ、各処理材料6を効率良く乾燥させることができる。
(第8実施形態)
以下、図14及び図15に基づいて、本発明の第8実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図14は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図15(a)は、図14のH−H線の矢視断面図である。図15(b)は、攪拌機構の動作説明図である。この実施形態では、第6実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図14及び図15に示されるように、この実施形態の密閉容器705は、攪拌機構48に代えて、容器内に配置された第7実施形態と同じ攪拌機構54を有している点と、回転筒(回転体)55の外周面において径方向外側に延びる4つの支持部材70が周方向に沿って所定の間隔をおいて設けられた点と、密閉容器705の内周面から径方向内側に向かって延在する4つの支持部材71が周方向に沿って所定の間隔をおいて設けられた点で、第6実施形態の密閉容器505と相違する。その他の構成は、第6実施形態の密閉容器505と同じである。
支持部材70には、略角材状の3つの処理材料72(図中のハッチング部分)が回転筒55の径方向に沿って配置されている。また、支持部材71には、略角材状の3つの伝熱板73が配置されている。各伝熱板73は、恒温室2内の高温空気からの輻射によって密閉容器705の外壁部に吸収された熱を各処理材料72に直接伝達することを目的とした部品である。従って、支持部材71や各伝熱板73は、熱が伝導しやすいアルミや銅などの金属を材料として用いることが好ましい。
処理材料72の乾燥工程において、加圧された高温の窒素ガスが給気ホース60を介してエアモータ59の本体内に供給される。そして、回転ギア58と噛み合う回転ギア57に動力が伝達されて、回転ギア57が回転し、回転筒55とともに支持部材70が図15(a)の矢印で示す方向に回転する。この回転により、図15(b)に示されるように、支持部材70に配置された各処理材料72が、支持部材71に配置された各伝熱板73と接触する。この接触により、各伝熱板73の熱が熱伝導によって各処理材料72へ直接伝達され、各処理材料72が加熱される。
[第8実施形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
以上、本実施形態の密閉容器705では、処理材料72の乾燥処理において恒温室2内で相殺すべき熱容量を従来よりも低減できるので、第6実施形態の密閉容器505と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の密閉容器705では、処理材料72の乾燥工程において、各処理材料72と各伝熱板73とを直接接触させることによって、各伝熱板73の熱を各処理材料72にダイレクトに伝達することができるので、処理材料72を効率良く乾燥させることができる。
(別形態)
なお、本発明には含まれないが、本発明に係る密閉容器及び乾燥処理装置に関連した別形態として、下記の第1〜第3別形態がある。上記の第1〜第8実施形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置では、図1に示されるように、恒温室2に設けられた各耐熱カプラー12a〜14aに密閉容器の耐熱カプラー44が接続されることで、密閉容器の内部が窒素ガス(N)で置換されたり、真空状態で維持されたりすることによって処理材料の乾燥処理が行われていたが、下記の第1〜第3別形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置では、恒温室2に設けられた各耐熱カプラー12a〜14aが用いられることなく、密閉容器が搬送される。
(第1別形態)
以下、図16〜図18に基づいて、本発明の第1別形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図16は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図17は、図16のA−A線の矢視断面図である。図18は、図16のB−B線の矢視断面図である。この別形態では、第1〜第8実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図16〜図18に示されるように、この別形態の密閉容器805は、耐熱カプラー44を有しておらず、恒温室2に設けられた各耐熱カプラー12a〜14aが用いられることなく、密閉容器805が搬送される点で、第1実施形態の密閉容器5と相違する。
[第1別形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
本別形態の密閉容器805では、密閉容器805が恒温室2内に搬送された際に、シャフト部37の内部空間37a内を流れる高温の空気を利用して各処理材料6を効率良く乾燥させることができ、第1実施形態の密閉容器5と同様の効果を得ることができる。
(第2別形態)
以下、図19に基づいて、本発明の第2別形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図19(a)は、搬送パレットに載置された密閉容器の側断面視図である。図19(b)は、図19(a)のG−G線の矢視断面図である。この別形態では、第1〜第8実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図19に示されるように、この別形態の密閉容器905は、耐熱カプラー44を有しておらず、恒温室2に設けられた各耐熱カプラー12a〜14aが用いられることなく、密閉容器905が搬送される点で、第4実施形態の密閉容器305と相違する。
[第2別形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
本別形態の密閉容器905では、密閉容器905が恒温室2内に搬送された際に、シャフト部37の内部空間37a内を流れる高温の空気を利用して各処理材料6を効率良く乾燥させることができ、第1実施形態の密閉容器5と同様の効果を得ることができる。
また、本別形態の密閉容器905では、処理材料6の乾燥工程において、密閉容器905の外壁部から内壁部に熱伝導される熱量を増加させることができるとともに、内壁部からの熱伝達や輻射によって窒素ガスに吸収される熱量を増加させることができるので、窒素ガスからの熱伝達や輻射によって各処理材料6に吸収される熱量を増加させることができる。その結果、第4実施形態の密閉容器305と同様の効果を得ることができる。
(第3別形態)
以下、図20に基づいて、本発明の第3別形態に係る密閉容器及び乾燥処理装置について説明する。図20(a)は、密閉容器の側断面視図である。図20(b)は、図20(a)のI−I線の矢視断面図である。この別形態では、第1〜第8実施形態で説明した要素と同一の要素について同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
<密閉容器>
図20に示されるように、この別形態の密閉容器1005は、耐熱カプラー44を有しておらず、恒温室2に設けられた各耐熱カプラー12a〜14aが用いられることなく、密閉容器1005が搬送される点で、第5実施形態の密閉容器405と相違する。
[第3別形態の密閉容器及び乾燥処理装置の特徴]
本別形態の密閉容器1005では、図20(b)の矢印で示されるように、各棚75の気体通路75a内を流れる高温の空気を利用して、気体通路75aから各処理材料74に至るまでの熱の伝導経路を形成することができる。従って、第5実施形態の密閉容器405と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述した第1〜第4、第6及び第7実施形態、第1及び第2別形態では、各セパレータを各処理材料から所定間隔だけ離れた位置に配置して、各セパレータからの輻射によって各処理材料を加熱する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、処理材料の種類によっては、各セパレータを各処理材料と直接接触させて、各セパレータからの熱伝導によって各処理材料を加熱してもよい。
上述した第6〜第8実施形態では、耐熱カプラー44の下端とエアモータの給気口とを接続する給気ホースは無くてもよい。この場合には、密閉容器内の窒素ガスが密閉容器の内部空間を媒介してエアモータに供給され、プロペラまたは回転ギアを回転させることができる。
上述した第6〜第8実施形態では、密閉容器にエアモータを内蔵する構成としたが、密閉容器の外部にエアモータを配置してもよい。この場合には、外部から密閉容器内に供給される気体のエネルギーを用いてエアモータを駆動させるのではなく、別の手段を用いてエアモータを駆動させることができる。
上述した第2実施形態では、耐熱カプラー44の下端と給気口とを接続する給気ホースが無くてもよい。この場合には、密閉容器内の窒素ガスが密閉容器の内部空間を媒介して給気口に供給される。
上述した第4実施形態及び第2別形態では、密閉容器の内壁部及び外壁部に各放熱フィンを配置して、内壁部及び外壁部の表面積を増加させる例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、密閉容器の内壁部及び外壁部を凹凸状に形成することによって、内壁部及び外壁部の表面積を増加させてもよい。また、内壁部及び外壁部のいずれか一方のみに各放熱フィンを配置してもよく、内壁部及び外壁部のいずれか一方のみを凹凸状に形成してもよい。
上述した第1〜第8実施形態及び第1〜第3別形態では、シャフトや回転筒あるいは棚に処理材料を配置する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、処理材料を密閉容器内の底面に直接置いてもよい。
上述した第8実施形態では、各処理材料72を回転させることによって、各処理材料72と各伝熱板73とを接触させる例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、図21(a)に示されるように、密閉容器1105の内周面から内側に向かって延在する伝熱板80と、エアシリンダ81と、処理材料83が配置された棚(支持部材)82とを備え、図21(b)の矢印に示されるように、エアシリンダ81に気体を供給して棚82を上方向に移動させることによって伝熱板80を処理材料83と接触させてもよい。なお、図21(a)に示されるように、棚82の柱部分は、伝熱板80の開口部に渡されている。また、エアシリンダ81は、耐熱カプラー44及び給気ホース(図示省略)から導入された圧縮気体の圧力によって棚82を移動させる。また、エアシリンダ81の本体内に導入された圧縮気体は、棚82を移動させた後に排気ホース(図示省略)を介して、密閉容器1105内へと排出される。
上述した第5実施形態では、各処理材料をセパレータで仕切らない例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、図22の第5実施形態の変形例に係る密閉容器1205に示されるように、各処理材料74をセパレータ77で仕切ってもよい。
上述した第1実施形態では、恒温室2の内部に3つの密閉容器5が収容され、恒温室2が3つの接続装置12〜14を有する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、恒温室2の内部に収容可能な密閉容器の数や、恒温室2に設ける接続装置の数は変更できる。
上述した第1実施形態では、処理材料6として、リチウムイオンバッテリーの電極材を使用する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、リチウムイオンバッテリー以外の電極材、あるいは、全く種類の異なる様々な試料を搭載できる。
上述した第1実施形態では、恒温室2の内部が150℃で保たれる例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、この温度は変更できる。
上述した各実施形態では、密閉容器を処理材料の真空乾燥処理に適用する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、密閉容器は処理材料の加圧熱処理や低温真空処理(フリーズドライ)や低温高圧処理等にも適用できる。
上述した各実施形態では、処理材料の乾燥処理工程において、密閉容器内を窒素で充填する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。密閉容器の用途に応じて、種々の気体を充填できる。例えば密閉容器内を酸素で充填した場合には、密閉容器内に収容された処理材料の熱酸化を促進させることができる。また例えば、密閉容器内を硫化ガスで充填した場合には、密閉容器内に収容された処理材料の腐食試験を行うことができる。
また、図23〜図25の第1実施形態の変形例に係る密閉容器1305に示されるように、密閉容器内の底部に貯水部78(各図のハッチング部分)を形成してもよい。この貯水部78には、図24に示されるように、密閉容器1305の外周部に設けられた給水口(液体供給部)79から水(液体)が供給される。この給水口79は、外部の給水源(図示せず)と着脱可能であって、給水源と接続されたときに開くとともに、この接続状態が解除されたときに閉じる構造となっている。この密閉容器1305では、密閉容器内の圧力を減圧したり密閉容器内を加熱したりすることによって密閉容器内を水蒸気雰囲気で保つことができる。従って、各処理材料6を水蒸気に曝した状態で、各処理材料6の吸湿性能試験や湿度試験等を行うことができる。
なお、上述した第6〜第8実施形態では、密閉容器の胴板部分に抵抗弁を設ける例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されず、その他の実施形態においても、密閉容器の胴板部分に抵抗弁を設けてもよい。
本発明を利用すれば、処理材料の乾燥処理工程に要する熱エネルギーを従来よりも低減できる密閉容器及び乾燥処理装置を得ることができる。また、複数の密閉容器が1つの恒温室に配置される場合において、複数の密閉容器内の気体状態を互いに異なる状態にできる密閉容器を得ることができる。
5、105、205、305、405、505、605、705、805、905、1005、1105、1205、1305 密閉容器
6、72、74 処理材料
12 第1接続装置
13 第2接続装置
14 第3接続装置
15 窒素ガス置換ユニット
16 真空引きユニット
17 チェーン
19 スプロケット
37 シャフト部(保持部材)
37a 内部空間(気体通路)
43、77、143 セパレータ
44 耐熱カプラー(接続部)
45 ヒータ
46 送風手段
47 冷却手段
48、54、63、67 攪拌機構
49 プロペラ
55 回転筒(回転体)
64 筒状部材(保持部材)
67a ノズル(吹き出し部材)
68、69 放熱フィン
70 支持部材
73 伝熱板
75 棚(保持部材)
75a 気体通路
79 給水口(液体供給部)
100 乾燥処理装置
143a 内部空間
143b 吹き出し孔

Claims (14)

  1. 処理材料が収容され且つ外部の気体と熱交換可能に構成されるとともに、その内部の気体状態を変更するための気体状態変更手段に接続可能な接続部を備えることを特徴とする密閉容器。
  2. 密閉容器の外壁部及び内壁部の少なくとも一方に設けられた放熱フィンまたは凹凸形状部を備えることを特徴とする請求項1に記載の密閉容器。
  3. 密閉容器内の気体を攪拌する攪拌機構を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の密閉容器。
  4. 前記攪拌機構は、前記気体状態変更手段によって供給される気体によって駆動されることを特徴とする請求項3に記載の密閉容器。
  5. 前記攪拌機構は、前記気体状態変更手段によって供給される気体によって回転するプロペラであることを特徴とする請求項3または4に記載の密閉容器。
  6. 前記攪拌機構は、密閉容器の内周面に設けられ、前記接続部を介して密閉容器内に供給される気体を密閉容器の内周面に沿って吹き出す吹き出し部材であることを特徴とする請求項3または4に記載の密閉容器。
  7. 前記攪拌機構は、密閉容器内に収容される処理材料を保持するとともに、前記気体状態変更手段によって供給される気体によって回転する回転体であることを特徴とする請求項3または4に記載の密閉容器。
  8. 密閉容器内に収容される処理材料を保持する保持部材を備え、
    前記保持部材は、気体が通過可能な気体通路を有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の密閉容器。
  9. 密閉容器内に配置された複数の処理材料を仕切るとともに密閉容器の熱交換可能な部位に接続されたセパレータを備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の密閉容器。
  10. 前記セパレータは、前記保持部材に接続されていることを特徴とする請求項9に記載の密閉容器。
  11. 前記セパレータは、
    前記接続部を介して供給された気体が導入される内部空間と、
    前記内部空間に導入された気体を密閉容器内へ吹き出し可能な吹き出し孔とを備えることを特徴とする請求項9または10に記載の密閉容器。
  12. 密閉容器の内周面から内側に向かって延在する伝熱板と、
    密閉容器内に収容される処理材料を支持する支持部材とを備え、
    前記伝熱板は、前記支持部材が移動することによって前記処理材料と接触することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の密閉容器。
  13. 密閉容器の内部に外部から液体を供給する液体供給部を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の密閉容器。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の密閉容器を内部に配置可能な恒温室と、
    前記恒温室内の前記密閉容器を前記恒温室の外部へ搬送する搬送機構とを備え、
    前記恒温室は、
    前記密閉容器内の気体状態を変更するための気体状態変更手段と、
    前記密閉容器内の温度を調節するための温度調節手段とを有することを特徴とする乾燥処理装置。
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