JP2011208701A - スピンドルモータおよびディスク駆動装置 - Google Patents

スピンドルモータおよびディスク駆動装置 Download PDF

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Wataru Yamauchi
渉 山内
Akihiro Yudachi
明宏 弓立
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Abstract

【課題】シャフト固定型のスピンドルモータにおいて、上下の毛細管シール部の圧力差による潤滑油の漏出や不足を防ぐ。
【解決手段】スピンドルモータは、静止部2と、回転部3と、を備え、静止部3が、スラストプレート42を備えるシャフト41を備え、回転部3が、シャフト41が挿入され、軸方向の一方の端面がスラストプレート42と対向するスリーブ部43と、スリーブ部43とは反対側にてスラストプレート42に対向する第1シール部材44と、を備え、スラストプレート42が、スリーブ部43との間の第1スラスト間隙および第1シール部材44との間の第2スラスト間隙とを連通するプレート連通孔51を有し、スリーブ部43が、軸方向の他方側と第1スラスト間隙54とを連通するスリーブ連通孔52を有し、第1毛細管シール部からプレート連通孔51、スリーブ連通孔52を経由して第2毛細管シール部に至る連通経路が潤滑油46にて満たされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動式のスピンドルモータに関する。
従来より、ディスク駆動装置のモータとして、流体動圧を用いた軸受機構を備えるものが用いられる。特開2001−214929号公報に開示されるモータは、シャフトと、フランジと、スリーブと、スリーブキャップと、を備える。シャフトは、ベースプレートに固定される。フランジは、シャフトに固定される。スリーブキャップは、スリーブの下端に固定される。スリーブおよびスリーブキャップの内側に、シャフトが位置する。スリーブの下部とスリーブキャップとの間に、フランジが位置する。シャフトの上部および下部には、それぞれ、ラジアル動圧溝が設けられる。フランジの上面および下面には、スラスト動圧溝が設けられる。シャフトおよびフランジとスリーブおよびスリーブキャップとの間の間隙には潤滑油が存在する。シャフトの外周面の上部とスリーブの内周面の上部との間、および、シャフトの外周面の下部とスリーブキャップの内周面との間にはそれぞれ、潤滑油の上側界面および下側界面が形成される。モータの駆動時には、ラジアル動圧溝およびスラスト動圧溝にて発生する動圧を利用することにより、スリーブおよびスリーブキャップがシャフトの周りに回転可能に保持される。
特開2007−162759号公報に開示されるスピンドルモータの動圧流体軸受装置は、シャフト本体およびシャフト本体が挿入された筒状のスリーブ本体を有する。シャフト本体は、モータのベースプレートに固定される。スリーブ本体は、モータのロータに固定される。シャフト本体には、スリーブ本体の上側および下側に位置する環状の第1スラストフランジおよび第2スラストフランジが設けられる。第1スラストフランジは、シャフト本体と一体成形される。第2スラストフランジは、シャフト本体に溶接等により固定される。動圧流体軸受装置では、シャフト本体とスリーブ本体との間にて、ラジアル軸受部が構成される。2つのスラストフランジのそれぞれとスリーブ本体との間にて、スラスト軸受部が構成される。これにより、スリーブ本体およびロータが、シャフトに対して相対回転可能に支持される。また、スリーブ本体には、2つのスラスト間隙を連通する連通孔が設けられる。連通孔の上下の開口近傍には、潤滑油の界面が形成される。
特開2001−214929号公報 特開2007−162759号公報
ところで、特開2001−214929号公報のモータでは、動圧溝の加工誤差や部品の組立誤差により、上側界面と下側界面との間に圧力差が生じやすい。圧力差が生じると、一方の界面から潤滑油が漏れ出す虞がある。また、特開2007−162759号公報のスピンドルモータでは、第2スラストフランジをシャフト本体に固定する際に、第2スラストフランジとスリーブ本体との間の微小間隙を精度よく設けることが困難であり、スラスト軸受部の性能を十分に確保するには、高度な作業が求められる。
本発明は、シャフト固定型のスピンドルモータにおいて、上下の毛細管シール部の圧力差による潤滑油の漏出や不足を防ぐことを目的としている。
本発明の例示的なディスク駆動装置用のスピンドルモータは、ステータを有する静止部と、ロータマグネットを有し、前記静止部により回転可能に支持される回転部と、を備え、前記静止部が、ベース部と、前記ベース部に固定され、スラストプレートを備えるシャフトと、を備え、前記回転部が、前記シャフトが挿入され、軸方向の一方の端面が前記スラストプレートと対向するスリーブ部と、前記スラストプレートの前記スリーブ部とは反対側にて前記スラストプレートに対向する第1シール部材と、を備え、前記シャフトと前記スリーブ部との間のラジアル間隙に、流体動圧を発生するラジアル軸受部が構成され、前記スラストプレートと前記スリーブ部との間の第1スラスト間隙に、流体動圧を発生する第1スラスト軸受部が構成され、前記スラストプレートと前記第1シール部材との間の第2スラスト間隙に、流体動圧を発生する第2スラスト軸受部が構成され、前記第1シール部材と前記シャフトとの間の第1間隙に、第1毛細管シール部が構成され、前記スリーブ部の軸方向の他方側であって、前記シャフトと前記回転部との間の第2間隙に第2毛細管シール部が構成され、前記スラストプレートが、前記第1スラスト間隙と前記第2スラスト間隙とを連通するプレート連通孔を有し、前記スリーブ部が、軸方向の前記他方側と前記第1スラスト間隙とを連通するスリーブ連通孔を有し、前記第1スラスト間隙において、前記プレート連通孔の開口および前記スリーブ連通孔の開口が、前記第1スラスト軸受部の径方向外側または内側の一方側に位置し、前記第2スラスト間隙において、前記プレート連通孔の開口が、前記第2スラスト軸受部の径方向内側に位置し、前記第1毛細管シール部から前記第2スラスト間隙、前記スラストプレートの径方向外側の間隙、前記第1スラスト間隙、前記ラジアル間隙を経由して前記第2毛細管シール部に至る経路に潤滑油が連続して保持され、前記第1毛細管シール部から前記プレート連通孔、前記スリーブ連通孔を経由して前記第2毛細管シール部に至る連通経路が潤滑油にて満たされる。
本発明によれば、シャフト固定型のスピンドルモータにおいて、スリーブ連通孔とプレート連通孔とによって、第1毛細管シール部と第2毛細管シール部をつなぐことができる。スリーブ連通孔とプレート連通孔とを通って潤滑油が行き来できるようになるため、上下の毛細管シール部に圧力差が生じない、あるいは、軸受けの機能を損なわない程度に小さな圧力差に抑えることが出来る。
図1は、第1の実施形態に係るディスク駆動装置を示す図である。 図2は、モータの断面図である。 図3は、軸受機構の断面図である。 図4は、軸受機構の断面図である。 図5は、スリーブ部の断面図である。 図6は、スリーブ部の底面図である。 図7は、下シール部材の平面図である。 図8は、スリーブ部の底面図である。 図9は、間隙形成部の他の例を示す図である。 図10は、間隙形成部の他の例を示す図である。 図11は、間隙形成部の他の例を示す図である。 図12は、第2の実施形態に係るモータの軸受機構の断面図である。 図13は、スリーブ部の底面図である。 図14は、下シール部材の平面図である。 図15は、スリーブ部の断面図である。 図16は、スリーブ部の底面図である。 図17は、第3の実施形態に係るモータの軸受機構の断面図である。 図18は、スリーブ部の平面図である。 図19は、間隙形成部の底面図である。 図20は、スリーブ部の断面図である。 図21は、間隙形成部の他の例を示す図である。 図22は、第4の実施形態に係るモータの軸受機構の断面図である。
本明細書では、モータの中心軸方向における上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。なお、上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の例示的な第1の実施形態に係るスピンドルモータ(以下、単に「モータ」という)を備えるディスク駆動装置1の縦断面図である。ディスク駆動装置1は、いわゆるハードディスク駆動装置である。ディスク駆動装置1は、例えば、3枚のディスク11と、モータ12と、アクセス部13と、ハウジング14と、を備える。モータ12は、情報を記録するディスク11を保持しつつ回転する。アクセス部13は、ディスク11に対して、情報の読み出しおよび/または書き込みを行う。
ハウジング14は、無蓋箱状の第1ハウジング部材141および板状の第2ハウジング部材142を備える。第1ハウジング部材141の内側には、ディスク11、モータ12およびアクセス部13が収容される。ディスク駆動装置1では、第1ハウジング部材141に第2ハウジング部材142が接合されて、ハウジング14が形成される。ディスク駆動装置1の内部空間は、塵や埃が極度に少なく、清浄な空間である。
3枚のディスク11は、クランパ151とスペーサ152により、中心軸J1方向に等間隔にモータ12のロータハブに固定される。アクセス部13は、6つのヘッド131と、6つのアーム132と、ヘッド移動機構133とを有する。ヘッド131はディスク11に近接して、情報の読み出しおよび/または書き込みを磁気的に行う。アーム132は、ヘッド131を支持する。ヘッド移動機構133はアーム132を移動することにより、ヘッド131をディスク11に対して相対的に移動させる。これらの構成により、ヘッド131は、回転するディスク11に近接した状態にて、ディスク11の所要の位置にアクセスする。なお、ディスク11は3枚に限らず、1枚又は2以上の複数枚でもよい。
図2は、モータ12の縦断面図である。モータ12は、アウタロータ型のモータである。モータ12は、固定組立体である静止部2と、回転組立体である回転部3と、流体動圧軸受機構4(以下、「軸受機構4」という)と、を備える。回転部3は、軸受機構4を介してモータ12の中心軸J1を中心に、静止部2に対して回転可能に支持される。
静止部2は、ベースブラケット21と、ステータ22と、を備える。ベースブラケット21は、図1の第1ハウジング部材141に取り付けられ、ハウジング14の一部である。ステータ22は、ベースブラケット21の円筒状のホルダの周囲に固定される。ホルダの内側には孔部が形成される。
回転部3は、ロータハブ31と、ロータマグネット32と、バックアイアン33と、を備える。ロータハブ31は、環状である。バックアイアン33は、ロータハブ31の中心軸J1を中心とする径方向(以下、単に「径方向」という)における外縁から下方に伸びる。ロータマグネット32は、バックアイアン33の内側に固定される。ロータマグネット32は、ステータ22と径方向に対向し、ステータ22とロータマグネット32との間にてトルクが発生する。
軸受機構4は、シャフト41と、スラストプレート42と、スリーブ部43と、下シール部材44と、間隙形成部45と、を備える。シャフト41は、ベースブラケット21の孔部に固定され、中心軸J1に沿って上下方向を向いて配置されている。スラストプレート42は、シャフト41の中央に固定される。スラストプレート42には、2つの連通孔51が設けられる。連通孔51は、上方に向かうに従って径方向外方に傾斜する。以下、連通孔51を「プレート連通孔51」と呼ぶ。
スリーブ部43は、ロータハブ31の内側に固定される。スリーブ部43の内側には、シャフト41が挿入される。スリーブ部43の上面433には、上方に突出する第1円筒部431が設けられる。スリーブ部43の下面434には、下方に突出する第2円筒部432が設けられる。スリーブ部43には、中心軸J1に平行に伸びる2つの連通孔52が設けられる。以下、連通孔52を「スリーブ連通孔52」と呼ぶ。スリーブ連通孔52とプレート連通孔51とが周方向において同じ位置に位置する際には、スリーブ連通孔52の下方に、プレート連通孔51の上側の開口が位置する。
間隙形成部45は、環状のスラストブッシュ451と、環状の上シール部材452と、を備える。上シール部材452は、第1円筒部431の内側面に固定される。スラストブッシュ451は、上シール部材452の径方向内側に位置し、シャフト41に固定される。スラストブッシュ451はシャフト41の一部と捉えることができる。
スリーブ部43の下面434の下側には、スラストプレート42が位置する。下シール部材44は、スラストプレート42の下面側、すなわち、スラストプレート42のスリーブ部43とは反対側にて第2円筒部432の内側面の下部に固定される。
モータ12の駆動時には、スリーブ部43、下シール部材44、上シール部材452および回転部3が、軸受機構4内の潤滑油46を介してシャフト41、スラストプレート42およびスラストブッシュ451に対して回転する。なお、モータ12では、スリーブ部43、下シール部材44および上シール部材452が回転部3の一部でもあると捉えることができる。また、シャフト41およびスラストプレート42が静止部2の一部でもあると捉えることができる。モータ12は、軸固定タイプのモータであることから、軸回転タイプのモータに比べて、ディスク駆動装置1に影響を及ぼす特定の周波数の振幅を低減することができる。
図3は、軸受機構4の上部を拡大して示す片断面図である。図4は、軸受機構4の下部を拡大して示す片断面図である。図3および図4に示すように、シャフト41の外側面411とスリーブ部43の内側面435との間に間隙53が設けられる。以下、間隙53を「ラジアル間隙53」と呼ぶ。ラジアル間隙53の大きさは、2〜4μm程度である。モータ12では、スリーブ部43が1つの部材にて形成されることから、スリーブ部43の内側面435が精度よく成形され、ラジアル間隙53を精度よく設けることができる。図4に示すように、中心軸J1に平行な方向において、スラストプレート42の上面421と上面421に対向するスリーブ部43の下面434との間に間隙54が設けられる。以下、間隙54を「第1スラスト間隙54」と呼ぶ。また、中心軸J1に平行な方向において、スラストプレート42の下面422と下面422に対向する下シール部材44の上面441との間に間隙55が設けられる。以下、間隙55を「第2スラスト間隙55」と呼ぶ。
第1スラスト間隙54および第2スラスト間隙55は、プレート連通孔51により連通される。第1スラスト間隙54と図3に示すスリーブ部43の上面433側とがスリーブ連通孔52により連通される。なお、プレート連通孔51およびスリーブ連通孔52の直径は、好ましくはラジアル間隙53、第1スラスト間隙54および第2スラスト間隙55よりも十分に大きい。また、図4に示すように、スラストプレート42の外側面423と第2円筒部432の内側面との間には、間隙56が設けられる。以下、間隙56を「側部間隙56」という。
図3に示すように、間隙形成部45では、スラストブッシュ451が、上シール部材452に覆われる。スラストブッシュ451には、上シール部材452に対向するブッシュ傾斜面451aが設けられる。ブッシュ傾斜面451aは、径方向外方に向かうとともに下方に傾斜する。上シール部材452には、スラストブッシュ451に対向する上シール傾斜面452aが設けられる。上シール傾斜面452aは、径方向外方に向かうとともに下方へと傾斜する。ブッシュ傾斜面451aは、好ましくは上シール傾斜面452aよりも中心軸J1に対する傾きが大きい。
ブッシュ傾斜面451aおよび上シール傾斜面452aの間には、上間隙57が形成される。上間隙57は、上方に向かって、すなわち、上間隙57の開口に向かって幅が漸次増大する。さらに、上間隙57は、スリーブ部43の上面433から離れるに従って径方向内方に向かって傾斜する。上間隙57の下部は、スリーブ連通孔52の上側に位置する。上間隙57内には、潤滑油46を保持する上側毛細管シール部64が構成される。上間隙57には、潤滑油46の界面の外側に撥油膜が構成されている。上間隙57は十分に大きく、モータ12が重力方向に対して傾いた場合であっても、潤滑油46は上間隙57内から漏れ出すことを防止できる。
図4に示すように、シャフト41の外側面411の下部では、下シール部材44の内側面442に対向する面411aが、下方に向かうに従って中心軸J1に近づく傾斜面となっている。以下、当該面411aを「傾斜面411a」という。内側面442と傾斜面411aとの間には、下間隙58が形成される。下間隙58は、下方に向かって、すなわち、下間隙58の開口に向かって幅が漸次増大する。下間隙58内には、潤滑油46を保持する下側毛細管シール部65が構成される。下間隙58には、上間隙57と同様に、所定の位置に撥油膜が構成されている。下間隙58は十分に大きく、モータ12が傾いても潤滑油46が下間隙58から漏れ出すことを防止できる。下間隙58では、モータ12から蒸発する蒸発量を考慮して十分な潤滑油46が保持されており、軸受機構4を長寿命とすることができる。
軸受機構4は、図3に示す上側毛細管シール部64から、ラジアル間隙53、図4に示す第1スラスト間隙54、側部間隙56および第2スラスト間隙55を経由して下側毛細管シール部65に至る経路に潤滑油46が連続して充填される。さらに、プレート連通孔51およびスリーブ連通孔52にも潤滑油46が連続して存在する。
軸受機構4では、下間隙58が形成する角度、すなわち、下シール部材44の内側面442とシャフト41の傾斜面411aとのなす角は、図3に示す上間隙57が形成する角度、すなわち、スラストブッシュ451の傾斜面451aと上シール部材452の傾斜面452aとのなす角よりも好ましくは小さい。
また、下間隙58内にて潤滑油46が保持される長さは、上間隙57内にて潤滑油46が保持される長さよりも好ましくは長い。ここで、上間隙57の潤滑油46が保持される長さとは、傾斜面451aと傾斜面452aとのなす角を2等分する面上において、上間隙57の下部から潤滑油46の界面までの長さをいう。同様に、下間隙58の潤滑油46が保持される長さとは、内側面442と傾斜面411aとのなす角を2等分する面上において、上間隙57の上部から潤滑油46の界面までの長さという。
図5は、スリーブ部43の縦断面図である。図5では、スリーブ部43の奥側の形状も示し、動圧溝にクロスハッチングを付している。以下、他の図においても、動圧溝にクロスハッチングを付している。スリーブ部43は、内側面435の上部に設けられた第1ラジアル動圧溝611と、下部に設けられた第2ラジアル動圧溝612と、を好ましくは備える。第1ラジアル動圧溝611は、ヘリングボーン形状、すなわち、内側面435の周方向に沿って複数の略V字を横向きにした形状である。以下、第1ラジアル動圧溝611の上側の部位を「溝上部611a」といい、下側の部位を「溝下部611b」という。溝下部611bは、溝上部611aよりも短い。第2ラジアル動圧溝612は、溝上部612aおよび溝下部612bの長さが略同じである。図3に示すラジアル間隙53では、潤滑油46に対してラジアル方向に流体動圧を発生するラジアル軸受部61が構成される。
図6は、スリーブ部43の底面図である。スリーブ部43の下面434には、例えば電解加工等により、スパイラル形状の第1スラスト動圧溝621が設けられる。スリーブ連通孔52の下側の開口521は第1スラスト動圧溝621の径方向外側に位置する。以下、開口521を「下部開口521」という。また、図4に示すスラストプレート42の上面421において、プレート連通孔51の上側の開口511は、図6の第1スラスト動圧溝621よりも径方向外側に位置する。以下、開口511を「上部開口511」という。上面421では、プレート連通孔51の上部開口511よりも径方向外側に位置する外環状面421aが、上部開口511よりも径方向内側に位置する内環状面421bに対して下方に位置する。第1スラスト間隙54では、内環状面421bとスリーブ部43の下面434との間に中心軸J1に平行な方向における幅が小さい第1スラスト微小間隙541が形成される。第1スラスト微小間隙541において、潤滑油46に対してスラスト方向に流体動圧を発生する第1スラスト軸受部62が構成される。
プレート連通孔51は、外環状面421aとスリーブ部43の下面434との間の間隙542を介して、スリーブ連通孔52に連絡する。以下、間隙542を「第1連絡間隙542」という。第1連絡間隙542は第1スラスト微小間隙541よりも中心軸J1に平行な方向における幅が大きい。第1連絡間隙542内には、動圧溝が存在せず、第1連絡間隙542はスラスト軸受部として機能しない。
図7は、下シール部材44の平面図である。下シール部材44の上面441には、外周側に偏って、第2スラスト動圧溝631が設けられる。第2スラスト動圧溝631は、例えば電解加工等により形成される。図4に示すプレート連通孔51の下側の開口512は、図7の第2スラスト動圧溝631よりも径方向内側に位置する。以下、開口512を「下部開口512」という。
図4に示すように、スラストプレート42の下面422では、プレート連通孔51の下部開口512よりも径方向外側に位置する外環状面422aが、下部開口512よりも径方向内側に位置する内環状面422bに対して下方に位置する。第2スラスト間隙55には、外環状面422aと下シール部材44の上面441との間にて中心軸J1に平行な方向における幅が小さい第2スラスト微小間隙551が形成される。第2スラスト微小間隙551において、潤滑油46に対してスラスト方向に流体動圧を発生する第2スラスト軸受部63が構成される。
また、第2スラスト間隙55では、内環状面422bと下シール部材44の上面441との間の間隙552を介して、プレート連通孔51と下間隙58とが連絡する。以下、間隙552を「第2連絡間隙552」という。第2連絡間隙552は、第2スラスト微小間隙551よりも中心軸J1に平行な方向における幅が大きい。第2連絡間隙552内には、動圧溝が存在せず、第2連絡間隙552はスラスト軸受部として機能しない。
スラストプレート42では、プレート連通孔51が、斜めに延びて、第1スラスト軸受部62の径方向外側の領域である第1連絡間隙542と、第2スラスト軸受部63の径方向内側の領域である第2連絡間隙552とを連通する。これにより、プレート連通孔51が中心軸J1に平行な場合に比べて、第1スラスト軸受部62および第2スラスト軸受部63を大きくすることができる。
軸受機構4では、スリーブ連通孔52、第1連絡間隙542、プレート連通孔51および第2連絡間隙552により図3の上間隙57と下間隙58とが連通する。以下、スリーブ連通孔52、第1連絡間隙542、プレート連通孔51および第2連絡間隙552をまとめて「連通経路5」と呼ぶ。
モータ12の駆動時には、図3に示すラジアル軸受部61により、スリーブ部43がシャフト41に対してラジアル方向に支持される。図4に示す第1スラスト軸受部62および第2スラスト軸受部63によりスリーブ部43および下シール部材44がスラストプレート42に対してスラスト方向に支持される。
このとき、図5の第1および第2ラジアル動圧溝611,612では、潤滑油46が第1および第2ラジアル動圧溝611,612のそれぞれの中央にポンピング(誘起)され、十分な動圧が発生する。既述のように、第1ラジアル動圧溝611の溝下部611bは、溝上部611aよりも短いことから、第1ラジアル動圧溝611では、潤滑油46に対して下方へと向かう圧力が生じる。第2ラジアル動圧溝612では、溝下部612bおよび溝上部612aの長さが同じであることから、潤滑油46に対して上下方向に向かう圧力はほとんど生じない。その結果、図4に示すラジアル間隙53全体では、潤滑油46にスラストプレート42側に向かう圧力が生じる。なお、ラジアル間隙53全体で潤滑油46にスラストプレート42側に向かう圧力が生じるのであれば、ラジアル動圧溝の溝長さ、溝深さ、溝本数等様々な構成が可能である。
また、第1スラスト間隙54の第1スラスト軸受部62には、図6に示すスパイラル形状の第1スラスト動圧溝621が設けられることから、潤滑油46に対してシャフト41へと向かう圧力が生じる。これにより、ラジアル間隙53と第1スラスト間隙54との間にて、潤滑油46の圧力が、高い状態となり、気泡の発生が防止される。なお、第1スラスト動圧溝はスパイラル形状に限らず、第1スラスト軸受部全体で潤滑油に対してシャフトへと向かう圧力が生じるようなヘリングボーン形状の第1スラスト動圧溝を設けてもよい。
第2スラスト間隙55の第2スラスト微小間隙551では、図7の第2スラスト動圧溝631の径方向外側の部位が内側の部位よりも速く周方向に移動するため、径方向内側の部位の長さを外側の部位よりも少しだけ長くして動圧のバランスが図られる。第2スラスト軸受部63においては、径方向内側または径方向外側に積極的に潤滑油を流動させないよう、第2スラスト動圧溝631の設計が行われる。
軸受機構4では、潤滑油46が、ラジアル間隙53、図4の第1スラスト間隙54、スリーブ連通孔52、および、図3のスリーブ部43の上面433とスラストブッシュ451の下面との間の間隙を循環する。
以上、第1の実施形態に係るモータ12について説明したが、軸受機構4では、上側毛細管シール部64から、スリーブ連通孔52、第1連絡間隙542、プレート連通孔51、第2連絡間隙552を経由して下側毛細管シール部65に至る連通経路5が設けられる。仮に、プレート連通孔51が存在しないとすると、上間隙57と下間隙58との間の経路上に第1および第2スラスト軸受部62,63が存在することとなり、上間隙57と下間隙58との間に圧力差が生じる虞がある。これに対し、軸受機構4では、連通経路5内に動圧溝により流体動圧を発生する動圧発生部が存在しないため、上側毛細管シール部64と下側毛細管シール部65とに圧力差が生じず、あるいは非常に小さな圧力差に留まる。このため、上間隙57および下間隙58からの潤滑油46の漏れが容易に防止される。なお、軸受機構4では、プレート連通孔51およびスリーブ連通孔52を設けて連通経路5が形成されることにより、シャフト41に上間隙57と下間隙58とを連通する連通経路を設ける場合と比べて、連通経路の形成を容易に行うことができる。
スラストプレート42の上側および下側にて第1および第2スラスト軸受部62,63が構成されることから、スリーブ部43の上面433に対するスラストブッシュ451の位置を考慮してスラストブッシュ451をシャフト41に精度よく取り付ける必要がなくなる。このように、スラストプレート42が設けられることにより、軸受機構4の他の部材の設計の自由度が向上する。
上間隙57は、上方に向かうに従って中心軸J1に向かって傾斜するため、モータ12の回転時には、上側毛細管シール部64内の潤滑油46が上間隙57の内部へと向かう方向に遠心力を受け、潤滑油46の漏れがより確実に防止される。その結果、モータ12の設計がより容易となる。第2スラスト軸受部63および下側毛細管シール部65が、下シール部材44の内周に形成されることにより、部品点数を抑えることができる。後述の第2の実施形態においても同様である。
軸回転タイプのモータでは、ロータハブとシャフトとが軸受機構の上部にて固定されるため、記録ディスクを含む回転部材の重心がモータの上側に位置する。モータ12では、第1および第2スラスト軸受部62,63を軸受機構4の下側に設けることにより、ラジアル軸受部61の軸方向位置をより上側に設けることができ、ラジアル軸受部61の位置を回転部材の重心に近づけることができる。
さらに、ベースブラケット21に近い下間隙58の軸方向長さを上間隙57よりも大きくすることにより、軸受機構4内の第1および第2スラスト軸受部62,63並びにラジアル軸受部61を上側に位置させることができる。その結果、モータ12では、軸受機構4および図2の回転部3の重心が、第1ラジアル動圧溝611と第2ラジアル動圧溝612との間に位置し、回転部3の回転に伴う振れ回りが抑制される。
軸受機構4は潤滑油の界面が2箇所であることから撥油膜を配置する箇所が少なく、軸受機構4の製造の工数が削減される。潤滑油46の注入量の管理は、下間隙58における下側毛細管シール部65の界面の位置を確認することにより行うことができる。例えば、潤滑油46の注入前と注入後における軸受機構4の重さの差を求めることにより注入量を確認する場合に比べて、注入量の管理が容易となる。
プレート連通孔51が、第1スラスト軸受部62および第2スラスト軸受部63を避けて設けられることにより、軸受損失が低減される。さらに、第1スラスト動圧溝621がスパイラル形状であることから、軸受損失がより低減される。軸受機構4では、上側毛細管シール部64と下側毛細管シール部65との間に大きな圧力差が生じない範囲であれば、第1スラスト間隙54において、図8に示すように、スリーブ連通孔52の下部開口521の一部が、第1スラスト動圧溝621が設けられる領域と重なってもよい。下部開口521の他の部位は、第1スラスト動圧溝621の径方向外側、すなわち、第1スラスト軸受部62の径方向外側に位置する。
同様に、図4に示すプレート連通孔51の上部開口511の一部が、図8の第1スラスト動圧溝621が設けられる領域と中心軸J1に平行な方向に重なってもよい。上部開口511の他の部位は、第1スラスト動圧溝621の径方向外側に位置する。また、第2スラスト間隙55では、プレート連通孔51の下部開口512の一部が、図7の第2スラスト動圧溝631が設けられる領域と中心軸J1に平行な方向に重なってもよい。下部開口512の他の部位は、第2スラスト動圧溝631の径方向内側、すなわち、第2スラスト軸受部62の径方向内側に位置する。
図9は、間隙形成部の他の例を示す図である。間隙形成部45aを中心軸J1を含む面で切断した断面は、図3に示す間隙形成部45の断面を左右に反転したものとほぼ同様である。シャフト41に固定される環状のブッシュ453は、スリーブ部43の第1円筒部431に固定される環状の上シール部材454を覆う。ブッシュ453には、上シール部材454に対向するブッシュ傾斜面453aが設けられる。上シール部材454には、ブッシュ453に対向する上シール傾斜面454aが設けられる。ブッシュ傾斜面453aおよび上シール傾斜面454aは、径方向内方に向かうとともに下方へと傾斜する。また、上シール傾斜面454aは、ブッシュ傾斜面453aよりも中心軸J1に対する傾きが好ましくは大きい。
ブッシュ傾斜面453aおよび上シール傾斜面454aの間には、上方に向かって幅が漸次増大する上間隙57が形成される。上間隙57には、潤滑油46を保持する上側毛細管シール部64が構成される。上間隙57は、スリーブ部43の上面433から離れるに従って第1円筒部431に向かって傾斜する。上間隙57が形成する角度は、図4の下間隙58が形成する角度よりも好ましくは大きい。上間隙57内にて潤滑油46が保持される長さは、下間隙58内にて潤滑油46が保持される長さよりも好ましくは短い。軸受機構4では、ブッシュ453とスリーブ部43との間にスラスト軸受部が設けられないため、ブッシュ453をスリーブ部43との位置を考慮してシャフト41に精度よく固定する必要がない。
図10は、間隙形成部のさらに他の例を示す図である。間隙形成部45bは環状であり、スリーブ部43の第1円筒部431に固定される。間隙形成部45bの内側面には、環状の溝部455が設けられる。溝部455の中心軸J1に平行な方向における下側の面455aは、下方に向かうに従ってシャフト41に近づく傾斜面である。以下、面455aを「間隙形成部傾斜面455a」という。間隙形成部傾斜面455aとシャフト41との間には、上方に向かうに従って幅が漸次増大する上間隙57aが形成される。上間隙57aには、潤滑油46を保持する上側毛細管シール部64aが構成される。図3および図9の上間隙57と同様に、上間隙57aが形成する角度は、図4の下間隙58が形成する角度よりも好ましくは大きい。上間隙57a内にて潤滑油46が保持される長さは、下間隙58内にて潤滑油46が保持される長さよりも好ましくは短い。また、間隙形成部45bが一つの部材にて形成されることから、軸受機構4の部品数を削減することができる。
図11は、間隙形成部のさらに他の例を示す図である。環状の間隙形成部45cを中心軸J1を含む面で切断した断面は、図10に示す間隙形成部45bの断面を左右に反転したものとほぼ同様である。間隙形成部45cはシャフト41に固定される。間隙形成部45cの外側面には、環状の溝部456が設けられる。溝部456には、下方に向かうに従ってスリーブ部43の第1円筒部431に近づく溝部傾斜面456aが設けられる。溝部傾斜面456aと第1円筒部431との間には、上方に向かって幅が漸次増大する上間隙57aが形成される。軸受機構4では、図10の場合と同様に、間隙形成部45cが一つの部材にて形成されることから、部品数を削減することができる。間隙形成部45cでは、上側毛細管シール部64aが連通経路5内に向かう方向に遠心力を受けるため、潤滑油46の漏れがより確実に防止される。
(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態に係るモータの軸受機構4を示す図である。軸受機構4には、スラストプレート42に中心軸J1に平行に伸びるプレート連通孔51aが設けられる。スラストプレート42の上面421では、径方向内側の部位が、径方向外側の部位よりも下方に位置する。スラストプレート42とスリーブ部43との間の第1スラスト間隙54には、径方向内側に第1連絡間隙543が形成される。スリーブ連通孔52は、第1連絡間隙543を介してプレート連通孔51aに連絡する。スラストプレート42の下面422では、径方向内側の部位が、径方向外側の部位よりも上方に位置する。スラストプレート42と下シール部材44との間の第2スラスト間隙55には、径方向内側に第2連絡間隙553が形成される。プレート連通孔51aは、第2連絡間隙553を介して下間隙58に連絡する。軸受機構4の他の構造は、後述の動圧溝の形状を除き、第1の実施形態に係る軸受機構4とほぼ同様である。以下、同様の構成には、同符号を付して説明する。軸受機構4では、スリーブ連通孔52、第1連絡間隙543、プレート連通孔51aおよび第2連絡間隙553により上間隙57と下間隙58とを連通する連通経路5が構成される。
図13は、スリーブ部43の底面図である。スリーブ部43の下面434には、外周に偏って、ヘリングボーン形状の第1スラスト動圧溝622が設けられる。第1スラスト動圧溝622の径方向外側の部位が径方向内側の部位よりも短い。スリーブ連通孔52の下部開口521は、第1スラスト動圧溝622よりも径方向内側に位置する。同様に、図12に示すプレート連通孔51の上部開口511も、第1スラスト動圧溝622よりも径方向内側に位置する。第1スラスト間隙54では、第1連絡間隙543よりも径方向外側に位置する微小間隙544において、第1スラスト軸受部62が構成される。第1スラスト軸受部62全体は、潤滑油46に対して径方向外方に向かう圧力を生じるアウトポンプタイプの軸受部である。なお、アウトポンプタイプの軸受であればよく、ヘリングボーン形状に限らず、スパイラル形状でもよい。
図14は、下シール部材44の平面図である。下シール部材44の上面441には、ヘリングボーン形状の第2スラスト動圧溝632が設けられる。第2スラスト動圧溝632の径方向外側の部位は、径方向内側の部位よりも短い。第2スラスト動圧溝632は外周側に偏って存在する。図12に示すプレート連通孔51の下部開口512は、第2スラスト動圧溝632よりも径方向内側に位置する。第2スラスト間隙55では、第2連絡間隙553よりも径方向外側に位置する微小間隙554において、アウトポンプタイプの第2スラスト軸受部63が構成される。なお、アウトポンプタイプの軸受であればよく、ヘリングボーン形状に限らず、スパイラル形状でもよい。
モータ12の駆動時には、第1スラスト軸受部62および第2スラスト軸受部63により、スリーブ部43および下シール部材44がスラストプレート42に対してスラスト方向に支持されるとともに、潤滑油46に対して、スラストプレート42の径方向外側に位置する側部間隙56に向かう圧力が生じる。
図15は、スリーブ部43の縦断面図である。スリーブ部43の内側面435の下部には、図5に示す第2ラジアル動圧溝612とは異なる形状の第2ラジアル動圧溝613が設けられる。第2ラジアル動圧溝613は、溝上部613aの長さが溝下部613bよりも短いヘリングボーン形状である。モータ12の駆動時には、第1ラジアル動圧溝611により潤滑油46に対して下方へと向かう圧力が生じるとともに、第2ラジアル動圧溝613により潤滑油46に対して上方へと向かう圧力が生じる。このため、図12に示すシャフト41とスリーブ部43との間のラジアル間隙53の中央において、潤滑油46の圧力が高められる。
第2の実施形態においても、上間隙57と下間隙58とを連絡する連通経路5内にラジアル軸受部61、第1スラスト軸受部62および第2スラスト軸受部63が存在しないため、上側毛細管シール部64と下側毛細管シール部65との間に圧力差は生じない、または、非常に小さな圧力差に留まる。スラストプレート42の上側および下側にて第1および第2スラスト軸受部62,63が構成されることから、スラストブッシュ451とスリーブ部43との間にてスラスト軸受部を設ける必要がない。これにより、スラストプレート42以外の部材の設計の自由度が向上する。
軸受機構4では、上側毛細管シール部64と下側毛細管シール部65との間に大きな圧力差が生じない範囲であれば、図16に示すように、スリーブ連通孔52の下部開口521の一部が、第1スラスト動圧溝622が設けられる領域と重なってもよい。下部開口521の他の部位は、第1スラスト動圧溝622の径方向内側に位置する。
同様に、図12に示すプレート連通孔51の上部開口511の一部が、図16の第1スラスト動圧溝621と中心軸J1に平行な方向に重なってもよい。上部開口511の他の部位は、第1スラスト動圧溝621よりも径方向内側に位置する。第2スラスト間隙55では、プレート連通孔51の下部開口512の一部が、図14の第2スラスト動圧溝632と中心軸J1に平行な方向に重なってもよい。下部開口512の他の部位は、第2スラスト動圧溝632の径方向内側に位置する。第2の実施形態では、図9ないし図11に示す間隙形成部45a〜45cが利用されてもよい。
(第3の実施形態)
図17は、第3の実施形態に係るモータの軸受機構4aを示す図である。軸受機構4aでは、スリーブ部43の上面433の上側にスラストプレート42aが設けられる。スラストプレート42aは、図4に示すスラストプレート42の上下を反転した形状であり、シャフト41に固定される。スラストプレート42aの下部開口511aは、図4のスラストプレート42の上部開口511に対応する。スラストプレート42aの上部開口512aは、スラストプレート42の下部開口512に対応する。スラストプレート42aの上側には、図10と同形状の間隙形成部45bが設けられる。
間隙形成部45bは、図3の上シール部材452と同様に、回転部3の一部としてスリーブ部43の第1円筒部431に固定される部材であり、以下の説明では、間隙形成部45bを「上シール部材45b」という。上シール部材45bとシャフト41との間の上間隙57aには、上側毛細管シール部64aが構成される。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様である。軸受機構4aにおいても、上間隙57aからプレート連通孔51bおよびスリーブ連通孔52を経由して下間隙58に至る連通経路5が形成される。
図18に示すように、スリーブ部43の上面433には、スリーブ連通孔52よりも径方向内側にスパイラル形状の第1スラスト動圧溝623が設けられる。図17に示すスラストプレート42aとスリーブ部43との間の第1スラスト間隙54aでは、プレート連通孔51bおよびスリーブ連通孔52の径方向内側に第1スラスト軸受部62aが構成される。図19に示すように、上シール部材45bの下面457の外周近傍には、バランスヘリングボーン形状の第2スラスト動圧溝633が設けられる。図17に示すスラストプレート42aと上シール部材45bとの間の第2スラスト間隙55aでは、プレート連通孔51bの径方向外側に第2スラスト軸受部63aが構成される。
軸受機構4aでは、上側毛細管シール部64aと下側毛細管シール部65との間に大きな圧力差が生じない範囲であれば、プレート連通孔51bの上部開口512aの一部が、第2スラスト軸受部63aと重なってもよい。この場合、上部開口512aの他の部位は、第2スラスト軸受部63aよりも径方向内側に位置する。同様に、プレート連通孔51bの下部開口511aの一部およびスリーブ連通孔52の上部開口522の一部が、第1スラスト軸受部62aと重なってもよい。下部開口511aの他の部位および上部開口522の他の部位は、第1スラスト軸受部62aよりも径方向外側に位置する。
図20に示すように、スリーブ部43の内側面435の上部には、バランスヘリングボーン形状の第1ラジアル動圧溝614が設けられる。内側面435の下部には、溝上部615aが溝下部615bよりも短い第2ラジアル動圧溝615が設けられる。図17に示すシャフト41とスリーブ部43との間のラジアル間隙53に形成されたラジアル軸受部61では、第2ラジアル動圧溝615により、第1スラスト間隙54aに向かう方向に潤滑油46の圧力が高められる。さらに、第1スラスト間隙54aでは、第1スラスト軸受部62aにより、潤滑油46に対して径方向内方に向かう圧力が発生するため、第1スラスト間隙54aとラジアル間隙53との間にて、潤滑油46は高い圧力状態となる。
第3の実施形態においても、連通経路5内にラジアル軸受部61、第1スラスト軸受部62aおよび第2スラスト軸受部63aが存在しないことから、上側毛細管シール部64aと下側毛細管シール部65との間に圧力差は生じない、または、非常に小さな圧力差に留まる。第2スラスト軸受部63aおよび上側毛細管シール部64aが、上シール部材45bの周囲に設けられることにより、部品点数を抑えることができる。後述の第4の実施形態においても同様である。
図21に示すように、第3の実施形態では、図9の間隙形成部45aが利用されてもよい。この場合、間隙形成部45aとスラストプレート42aとの間の第2スラスト間隙55では、上シール部材454とスラストプレート42との間に第2スラスト軸受部63aが構成される。以下の第4の実施形態においても同様である。
(第4の実施形態)
図22は、第4の実施形態に係るモータの軸受機構4aを示す図である。軸受機構4aは、図12に示す軸受機構4aのスラストプレート42aが、スリーブ部43の上面433の上側に設けられた構造となっている。スリーブ部43の上面433には、図14の第1スラスト動圧溝632と同形状の第1スラスト動圧溝が設けられる。スリーブ部43とスラストプレート42aとの間では、プレート連通孔51aよりも径方向外側に第1スラスト軸受部62aが構成される。上シール部材45bの下面457には、図19に示す第2スラスト動圧溝633が設けられる。上シール部材45bとスラストプレート42aとの間には、プレート連通孔51aよりも径方向外側に第2スラスト軸受部63aが構成される。ラジアル間隙53には、上部および下部にバランスヘリングボーン形状の第1および第2ラジアル動圧溝が設けられる。軸受機構4aの他の構造は、第3の実施形態と同様である。
第4の実施形態においても、他の実施形態と同様に、プレート連通孔51aおよびスリーブ連通孔52を含む連通経路5が設けられることにより、上側毛細管シール部64aと下側毛細管シール部65との間に圧力差は生じない、または、非常に小さな圧力差に留まる。軸受機構4aでは、プレート連通孔51aの上部開口512aの一部が第2スラスト軸受部63aと重なり、他の部位が第2スラスト軸受部63aの径方向内側に位置してもよい。プレート連通孔51aの下部開口511aの一部およびスリーブ連通孔52の上部開口522の一部も第1スラスト軸受部62aと重なり、他の部位が第1スラスト軸受部62aの径方向内側に位置してもよい。
上記第1ないし第4の実施形態では、スリーブ部43の軸方向における一方側において、スラストプレート42(図4、図12),42a(図17、図21、図22)設けられる。そして、一般的表現すれば、スラストプレート42,42aのスリーブ部43とは反対側に第1のシール部材が設けられ、実質的に、第1シール部材とシャフトとの間の第1間隙に第1毛細管シール部が構成される。具体的には、図4および図12では、第1シール部材には下シール部材44が対応し、シャフトにはシャフト41が対応し、第1間隙には下間隙58が対応し、第1毛細管シール部には下側毛細管シール部65が対応する。図17では、第1シール部材には間隙形成部45bが対応し、シャフトにはシャフト41が対応し、第1間隙には上間隙57aが対応し、第1毛細管シール部には上側毛細管シール部64aが対応する。図21では、第1シール部材には上シール部材454が対応し、シャフトにはブッシュ453が対応し、第1間隙には上間隙57aが対応し、第1毛細管シール部には上側毛細管シール部64aが対応する。図22では、第1シール部材には上シール部材45bが対応し、シャフトにはシャフト41が対応し、第1間隙には上間隙57aが対応し、第1毛細管シール部には上側毛細管シール部64aが対応する。
また、スリーブ部43の軸方向における他方側において、実質的に、回転部3とシャフトとの間の第2間隙に第2毛細管シール部が構成される。具体的には、図3、図12および図9では、回転部には上シール部材452,454が対応し、シャフトにはスラストブッシュ451、ブッシュ453が対応し、第2間隙には上間隙57が対応し、第2毛細管シール部には上側毛細管シール部64が対応する。図10では、回転部には間隙形成部45bが対応し、シャフトにはシャフト41が対応し、第2間隙には上間隙57aが対応し、第2毛細管シール部には上側毛細管シール部64aが対応する。図11では、回転部には第1円筒部431が対応し、シャフトには間隙形成部45cが対応し、第2間隙には上間隙57aが対応し、第2毛細管シール部には上側毛細管シール部64aが対応する。図17および図22では、回転部には下シール部材44が対応し、シャフトにはシャフト41が対応し、第2間隙には下間隙58が対応し、第2毛細管シール部には上側毛細管シール部65が対応する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
上記実施の形態では、スラストプレート42,42aにスラスト動圧溝が設けられてもよい。また、ラジアル軸受部並びに第1および第2スラスト軸受部では、連通経路5内に大きな圧力差を生じさせない範囲にて、様々な形状の動圧溝が用いられてよい。
上記実施形態では、上間隙57,57aおよび下間隙58に流体動圧を発生する動圧発生部が設けられてよい。モータ12の駆動時に、動圧発生部により潤滑油46に対して連通経路5内に向かう圧力が生じることにより、上間隙57,57aおよび下間隙58からの潤滑油46の漏れがより確実に防止される。
スラストブッシュ451、ブッシュ453およびスラストプレート42,42aの少なくとも一つは、シャフト41と1つながりの部材であってもよい。シャフト41は、ベースブラケット21と一つながりの部材であってよい。さらに、スリーブ部43は、ロータハブ31と1つながりの部材として設けられてよい。
上記第1の実施形態では、プレート連通孔51の下部開口512の一部が、スラストプレート42の内側面に位置してもよい。上記実施形態では、プレート連通孔51の上部開口511がスラストプレート42の外側面423に位置してもよい。同様に、第3の実施形態では、プレート連通孔51bの上部開口512aの一部がスラストプレート42aの内側面に位置してもよい。上記実施形態では、スリーブ連通孔52は傾斜してもよい。1以上のスリーブ連通孔52が周方向に等間隔に設けられればよい。プレート連通孔51,51a,51bの数も1以上であればよい。
上記第1の実施形態では、第1スラスト間隙54において、スリーブ連通孔52の下部開口521とプレート連通孔51の上部開口511の径方向内側および外側にスラスト軸受部が設けられてもよい。他の実施形態においても同様である。ベースブラケットは第1ハウジング部材と一つながりの部材から構成されてもよい。
本発明は、ディスク駆動用のモータとして利用可能である。
1 ディスク駆動装置
2 静止部
3 回転部
5 連通経路
11 ディスク
12 スピンドルモータ
13 アクセス部
14 ハウジング
21 ベース部
22 ステータ
32 ロータマグネット
41 シャフト
42,42a スラストプレート
43 スリーブ部
44 第1シール部材
46 潤滑油
51,51a,51b プレート連通孔
52 スリーブ連通孔
53 ラジアル間隙
54,54a 第1スラスト間隙
55,55a 第2スラスト間隙
56 側部間隙
57,57a 上間隙
58 下間隙
61 ラジアル軸受部
62,62a 第1スラスト軸受部
63,63a 第2スラスト軸受部
64,64a 上側毛細管シール部
65 下側毛細管シール部
433 (スリーブ部の)上面
434 (スリーブ部の)下面
511,512a (プレート連通孔の)上部開口
512,511a (プレート連通孔の)下部開口
521 (スリーブ連通孔の)下部開口
522 (スリーブ連通孔の)上部開口
542 第1連絡間隙
552 第2連絡間隙
621〜623 第1スラスト動圧溝
631〜633 第2スラスト動圧溝

Claims (8)

  1. ステータを有する静止部と、
    ロータマグネットを有し、前記静止部により回転可能に支持される回転部と、
    を備え、
    前記静止部が、
    ベース部と、
    前記ベース部に固定され、スラストプレートを備えるシャフトと、
    を備え、
    前記回転部が、
    前記シャフトが挿入され、軸方向の一方の端面が前記スラストプレートと対向するスリーブ部と、
    前記スラストプレートの前記スリーブ部とは反対側にて前記スラストプレートに対向する第1シール部材と、
    を備え、
    前記シャフトと前記スリーブ部との間のラジアル間隙に、流体動圧を発生するラジアル軸受部が構成され、
    前記スラストプレートと前記スリーブ部との間の第1スラスト間隙に、流体動圧を発生する第1スラスト軸受部が構成され、
    前記スラストプレートと前記第1シール部材との間の第2スラスト間隙に、流体動圧を発生する第2スラスト軸受部が構成され、
    前記第1シール部材と前記シャフトとの間の第1間隙に、第1毛細管シール部が構成され、
    前記スリーブ部の軸方向の他方側であって、前記シャフトと前記回転部との間の第2間隙に第2毛細管シール部が構成され、
    前記スラストプレートが、前記第1スラスト間隙と前記第2スラスト間隙とを連通するプレート連通孔を有し、
    前記スリーブ部が、軸方向の前記他方側と前記第1スラスト間隙とを連通するスリーブ連通孔を有し、
    前記第1スラスト間隙において、前記プレート連通孔の開口および前記スリーブ連通孔の開口が、前記第1スラスト軸受部の径方向外側または内側の一方側に位置し、前記第2スラスト間隙において、前記プレート連通孔の開口が、前記第2スラスト軸受部の径方向内側に位置し、
    前記第1毛細管シール部から前記第2スラスト間隙、前記スラストプレートの径方向外側の間隙、前記第1スラスト間隙、前記ラジアル間隙を経由して前記第2毛細管シール部に至る経路に潤滑油が連続して保持され、
    前記第1毛細管シール部から前記プレート連通孔、前記スリーブ連通孔を経由して前記第2毛細管シール部に至る連通経路が潤滑油にて満たされる、ディスク駆動装置用のスピンドルモータ。
  2. 前記プレート連通孔が、前記第2スラスト間隙における前記第2スラスト軸受部の径方向内側の領域と前記第1スラスト間隙における前記第1スラスト軸受部の径方向外側の領域とを連通する、請求項1に記載のディスク駆動装置用のスピンドルモータ。
  3. 前記プレート連通孔が、斜めに延びている、請求項2に記載のディスク駆動装置用のスピンドルモータ。
  4. 前記第1スラスト軸受部の動圧溝が、潤滑油に前記シャフトへと向かう圧力を与えるスパイラル形状であり、
    前記ラジアル軸受部が、潤滑油に前記スラストプレートへと向かう圧力を与える、請求項2または3に記載のディスク駆動装置用のスピンドルモータ。
  5. 前記第2間隙が、前記スリーブ部の軸方向の他方の端面から離れるに従って径方向内方へと向かう、請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク駆動装置用のスピンドルモータ。
  6. 前記第1間隙および前記第2間隙の幅が、開口側に向かって漸次拡大する、請求項1ないし5のいずれかに記載のディスク駆動装置用のスピンドルモータ。
  7. 前記第1間隙および前記第2間隙のうち、前記ベース部に近い一方の間隙が形成する角度が、他方の間隙が形成する角度よりも小さく、前記一方の間隙にて潤滑油が保持される長さが、前記他方の間隙にて潤滑油が保持される長さよりも長い、請求項6に記載のディスク駆動装置用のスピンドルモータ。
  8. ディスクを回転させる請求項1ないし7のいずれかに記載のスピンドルモータと、
    前記ディスクに対して情報の読み出しおよび/または書き込みを行うアクセス部と、
    前記ディスク、前記スピンドルモータおよび前記アクセス部を収容するハウジングと、
    を備え、
    前記ベース部が、前記ハウジングの一部である、ディスク駆動装置。
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