JP2011208391A - サッシ - Google Patents

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【課題】下枠上面のうち内レールの室内側に浸入した水を効率よく室外側に排水できるサッシを提供する。
【解決手段】上下枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体1内に内外障子2、3を納め、内外障子2、3はそれぞれ下枠11の上面に形成される内外レール23、24に案内され、下枠の内レール23の下部には、内外障子を閉じた状態で内障子2が配置される領域に、内レール23の内外を連通させた排水経路を構成する内側排水孔23aが形成され、下枠11の上面には内側排水孔23aと連通し水を室外側に導く排水バイパス部材29が設けられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を引き違い状に納めてなるサッシに関し、特に内障子を案内する内レールの室内側に浸入した水を室外側に排水可能なサッシに関する。
建物開口部に設けられるサッシにおいては、雨水等の浸入に対する排水構造を下枠に備えている。また、枠体内に内外障子が引き違い状に納められるサッシでは、下枠に内外障子を案内する内外レールが形成される。下枠のうち内障子が配置される側については、内レールよりも室外側が、室外に直接さらされ、一方で下枠のうち外障子が配置される側は、外レールよりも室外側が、室外に直接さらされる。このため、特に室外に直接さらされる領域については、下枠上面に排水孔を設けるなどして、下枠の中空部に直接水を導くようにしている。
一方、室外側に通じる下枠の中空部は、内外レール間の領域に渡って設けられるため、内レールよりも室内側の領域から直接下枠の中空部には水を導くことができない。また、内レールの室内側に浸入する水は、通常かなり少ないので、室外側ほどの排水孔は必要とされない。このため、内レールよりも室内側の領域からは、内レールに設けられる排水孔を介して、一旦内外レール間の領域に水が導かれ、さらにそこから中空部に排水がなされる。このような排水構造を有したサッシとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2005−97928号公報
内レールの排水孔は、通常、内レールのうち室内外を隔てている内障子が配置される側の領域ではなく、室内側に露出する外障子が配置される側の領域に形成される。このため、内障子が配置される側であって内レールより室内側の領域に浸入した水は、まず下枠の長手方向に沿って外障子が配置される側の領域に流れ、そこから内レールの室外側に排水される。
しかし、施工時において枠体に傾きが生じ、内障子側が低くなっていた場合や、内障子の内側の領域に大量の水が溜まった場合などにおいて、排水が効率的になされないため、室内側に水が溢れる可能性があった。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、下枠上面のうち内レールの室内側に浸入した水を効率よく室外側に排水できるサッシを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、上下枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体内に内外障子を納め、該内外障子はそれぞれ前記下枠の上面に形成される内外レールに案内されるサッシにおいて、
前記下枠の内レールの下部には、前記内外障子を閉じた状態で前記内障子が配置される領域に、該内レールの内外を連通させた排水経路を構成する内側排水孔が形成され、前記下枠の上面には前記内側排水孔と連通し水を室外側に導く排水バイパス部材が設けられることを特徴として構成されている。
また、本発明に係るサッシは、前記内レールの室内側には凹状の室内凹部が形成され、該室内凹部を覆うように室内樹脂カバー材が設けられることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るサッシは、前記排水バイパス部材は前記内側排水孔からの水の流路となる連通流路部を備え、前記室内凹部の上面は前記下枠の内外レール間の上面よりも高い位置に形成されることで、前記内レールを挟んで内外に段差を形成し、該段差は前記連通流路部を構成する内壁の厚みと同等の高さまたは前記内壁の厚みより大きい高さを有することを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係るサッシは、前記下枠の内外レール間の上面は室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成され、前記排水バイパス部材は前記内外レール間の上面に沿って室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成されることを特徴として構成されている。
そして、本発明に係るサッシは、前記下枠の外レールの下部には、前記排水バイパス部材を挿通させるバイパス用切欠部が設けられることを特徴として構成されている。
また、本発明に係るサッシは、前記排水バイパス部材は、前記バイパス用切欠部より室外側に下方に向かって屈曲する垂直部を備え、該垂直部の先端部に水出口を備えることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るサッシは、前記排水バイパス部材の水出口には逆止弁が設けられることを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係るサッシは、前記排水バイパス部材は前記外障子の下端部に当接自在な外戸当たりブロックを一体的に有してなることを特徴として構成されている。
本発明に係るサッシによれば、下枠の内レールの下部には、内外障子を閉じた状態で内障子が配置される領域に、内レールの内外を連通させた排水経路を構成する内側排水孔が形成され、下枠の上面には内側排水孔と連通し水を室外側に導く排水バイパス部材が設けられることにより、下枠の内障子が配置される側の室内側から内レールの内側排水孔を介して排水できると共に、室内側への逆流を防いで、内レールの室内側に浸入した水を効率よく室外側に排水することができる。
また、本発明に係るサッシによれば、内レールの室内側には凹状の室内凹部が形成され、室内凹部を覆うように室内樹脂カバー材が設けられることにより、下枠の内観を良好にし、また内側排水孔を隠すこともできるので、意匠性を向上させることができる。
さらに、本発明に係るサッシによれば、室内凹部の上面は下枠の内外レール間の上面よりも高い位置に形成されることで、内レールを挟んで内外に段差を形成し、段差は連通流路部を構成する内壁の厚みと同等の高さまたは内壁の厚みより大きい高さを有することにより、室内凹部から排水バイパス部材の連通流路部の流路を連続状あるいは連通流路部側の低くできるので、室内凹部からの水の流れを阻害することなく、円滑な排水をなすことができる。
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、下枠の内外レール間の上面は室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成され、排水バイパス部材は内外レール間の上面に沿って室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成されることにより、下枠上面及び排水バイパス部材において水を室外側に向かって円滑に排水できる。
そして、本発明に係るサッシによれば、下枠の外レールの下部には、排水バイパス部材を挿通させるバイパス用切欠部が設けられることにより、排水バイパス部材を外レールの室外側まで持ち出して、より確実な排水をなすことができる。
また、本発明に係るサッシによれば、排水バイパス部材は、バイパス用切欠部より室外側に下方に向かって屈曲する垂直部を備え、垂直部の先端部に水出口を備えることにより、水出口が下枠上面より下方に位置するため、水や空気の逆流を防止することができる。
さらに、本発明に係るサッシによれば、排水バイパス部材の水出口には逆止弁が設けられることにより、水や空気の逆流をより確実に防止することができる。
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、排水バイパス部材は外障子の下端部に当接自在な外戸当たりブロックを一体的に有してなることにより、部品点数を減らすと共に、工数を減らしてコストダウンを図ることができる。
本実施形態におけるサッシの縦断面図である。 サッシの横断面図である。 図1の下枠付近拡大図である。 下枠の平面図である。 下枠の室外側から見た斜視図である 下枠の一部を切断して取り出した斜視図である。 下枠の内障子が配置される側の端部付近拡大斜視図である。 排水バイパス部材が設けられる部分の下枠の断面図である。 図7において外戸当たりブロックを除いた斜視図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態におけるサッシの縦断面図を、図2にはサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12、12を方形状に枠組みしてなる枠体1内に、内障子2と外障子3を引き違い状に納めてなるものである。また、外障子3の室外側には網戸4も納められる。
枠体1は、四周に渡って金属材の室内側に樹脂材が配設された構成となっている。上枠10は、金属上枠10aの室内側露出部分を樹脂上枠10bで覆っている。下枠11は、金属下枠11aの上面のうち室内側に露出する部分を樹脂製のカバー部材11bが覆い、さらに室内側の部分を室内樹脂カバー材11cが覆っている。縦枠12は、金属縦枠12aの室内側露出部分を樹脂縦枠12bで覆っている。また、金属下枠11aの上面からは、内障子2と外障子3を案内するための内レール23及び外レール24が突出状に設けられている。
内障子2と外障子3は、いずれも上框40と下框41及び左右の縦框42、42を方形状に框組みしてなる框体5内に、ガラス体6を納めて構成されている。框体5は、枠体1と同様に、四周に渡って金属材の室内側に樹脂材が配設された構成となっている。上框40は、金属上框40aの室内側露出部分を樹脂上框40bで覆っている。下框41は、金属上框41aの室内側露出部分を樹脂下框41bで覆っている。縦框42は、金属縦框42aの室内側露出部分を樹脂縦框42bで覆っている。また、下框41の下端部には戸車41cが設けられ、内障子2では内レール23に、外障子3では外レール24に、それぞれ載置されることで、各障子2、3が下枠11の長手方向に走行自在となるようにしている。
図2に示すように、内障子2と外障子3が閉じた状態では、内障子2は図中右側に配置され、外障子3は図中左側に配置される。内障子2が配置される領域では、枠体1の下辺において内レール23が室内外を隔てている。一方、外障子3が配置される領域では、枠体1の下辺において外レール24が室内外を隔てている。
下枠11の上面には、外障子3が配置される側の縦枠12に隣接する内レール23の端部に、内戸当たりブロック27が設けられ、内障子2が配置される側の縦枠12に隣接する外レール24の端部に、外戸当たりブロック28が設けられる。内戸当たりブロック27は、内障子2を移動させて開いた際に、框体5の下端部に当接し、框体5が縦枠12に衝突しないようにするものである。同様に外戸当たりブロック28は、外障子3を移動させて開いた際に、框体5の下端部に当接し、框体5が縦枠12に衝突しないようにするものである。
図3には、図1の下枠11付近拡大図を示している。この図に示すように、金属下枠11aは、断面中空状の中空部20を備え、中空部20を構成する上面21の室内端部から内レール23が突出し、上面の室外端部から外レール24が突出している。すなわち、中空部20の上面21は、下枠11において内レール23と外レール24の間の上面を構成している。この上面21を覆うように、前述のカバー部材11bが取付けられる。
カバー部材11bは、金属下枠11aの上面21を覆う上面被覆部30と、上面被覆部30の室外端部から外レール24に向かって立ち上がる立ち上がり部32と、上面被覆部30の下面から内レール23に対して係止される室内係止部34と、上面被覆部30の下面から外レール24に対して係止される室外係止部35とを有している。
カバー部材11bの上面被覆部30は、金属下枠11aの上面21とは離隔しており、その間の空間領域は、下枠11上面の水を室内側から室外側へ流す排水経路36となっている。水が室内側から室外側へ流れやすいように、排水経路36を構成する金属下枠11aの上面21は、室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成されている。また、カバー部材11bの上面被覆部30も、室内側から室外側に向かう下方傾斜状となっている。
カバー部材11bの立ち上がり部32は、上面被覆部30の室外端部から外レール24に形成される段状の被係止部24bまで斜め上方に向かって伸び、先端部が被係止部24bに対して係止される。このため、立ち上がり部32と外レール24の間には、空間部32aが形成される。
金属下枠11aの内レール23よりも室内側は、内レール23が一辺を構成する室内凹部22として形成されている。室内樹脂カバー材11cは、室内凹部22を覆う凹状に形成され、室内端部は室内側に向かって延出されアングル部13を構成している。なお、このアングル部13は、樹脂上枠10bや樹脂縦枠12bにも形成され、枠体1の室内端部において四周に渡るように設けられている。内レール23には被係止部23bが形成されており、室内樹脂カバー材11cの室外面が被係止部23bに対して係止固定される。
次に、下枠11の排水構造について説明する。枠体1や内外障子2、3の室外側に露出している部分は、雨水等にさらされ、また枠体1や内外障子2、3の室内側に露出している部分においても、結露水などが生じることがある。これらの水は、下方に落ちるため、下枠11によって受け止められる。このため、下枠11に室外側に水を排水する排水構造を設ける必要がある。
図4には下枠11の平面図を、図5には下枠11の室外側から見た斜視図を、それぞれ示している。図4は、図中上が室外側であり、図中下が室内側である。したがって、内外障子2、3が閉じた状態では、図中右側に内障子2が配置され、図中左側に外障子3が配置される。図4には、内障子2が配置される領域と外障子3が配置される領域を、それぞれ破線で示している。
図4に示すように、下枠11の内レール23と外レール24の間の領域であって、内障子2と外障子3が召し合わされる中央領域には、中央ブロック26が設けられる。中央ブロック26は、図5に示すように、上面に複数のヒレ部26aを備え、内障子2と外障子3の召合わせ部分における気密性を確保するために設けられる。この中央ブロック26を挟んで両側にカバー部材11bが設けられる。このうち、外障子3が配置される側、すなわち図中左側のカバー部材11bは、室内側に露出するので、樹脂材により形成されている。一方、内障子2が配置される側、すなわち図中右側のカバー部材11bは、室外側に露出するので、金属材により形成されている。ただし、いずれも断面形状は同じに形成されている。
樹脂材で形成される外障子3が配置される側のカバー部材11bには、上面被覆部30に上面排水孔31が形成されている。上面排水孔31は、カバー部材11bの長手方向に沿って複数が、上面被覆部30を貫通するように形成されており、下枠11の内障子2と外障子3の間に流入した水を、金属下枠11aの中空部20に導くものである。
室内樹脂カバー材11cには、中央付近と内障子2が配置される側の端部付近に、それぞれ室内上面排水孔11eが形成されている。室内上面排水孔11eは、室内樹脂カバー材11cの上面に流入した水を金属下枠11aの室内凹部22に導くものである。
金属下枠11aの室内凹部22を構成する内レール23には、図5に示すように、外障子3が配置される側の領域に内側排水孔23aが形成されている。内側排水孔23aは、カバー部材11bの上面被覆部30の上下両方に渡るように形成されており、室内樹脂カバー材11cの上面からの水及び室内凹部22の底面からの水の両方を、内レール23と外レール24の間の上面21に導く。
内レール23と外レール24の間の上面21に導かれた水は、図3に示されているように、外レール24の下部に形成される外側排水孔24aを介して金属下枠11aの室外側に排水される。金属下枠11aの室外面には、図5に示すように、複数の排水器25が設けられており、この排水器25の裏側に外側排水孔24aが形成されている。排水器25は、内部に逆止弁を有しており、雨水等が排水経路に吹き込んで逆流することを防止する。
このように、外障子3が配置される側については、内レール23より室内側に流入した水が、内側排水孔23aから内レール23と外レール24の間の領域に導かれ、さらに外側排水孔24aから外部に排水される。一方、内障子2が配置される側については、縦枠12側の端部に設けられる排水バイパス部材29によって排水経路が形成される。その構成については後で詳述する。
外障子3が配置される側では、内レール23と外レール24の間の上面21から外側排水孔24aを経て排水がなされるが、室外側からの強風などにより排水側からの逆流があった場合に、空気と水の流れを分離することで、空気と水が室内側に噴出することを防止するようにしている。
図6には、下枠11の一部を切断して取り出した斜視図を示している。この図に示すように、カバー部材11bの立ち上がり部32には、空気連通孔33が形成されている。前述のように、立ち上がり部32と外レール24の間には、空間部32aが形成されており、その下部には外側排水孔24aが配置されている。
通常、下枠11から排水される水は、下枠11の上面21とカバー部材11bの上面被覆部30との間の排水経路36を通って外側排水孔24aに導かれる。一方、雨水と風が同時に吹き込んで外側排水孔24aからの逆流があった場合、図6において太い矢印で示すように、空気は立ち上がり部32と外レール24の間の空間部32aから空気連通孔33を介して室内側に抜けるので、雨水は排水経路36を逆方向に流れるに止まり、カバー部材11bの上面排水孔11eなどから噴出することを防止することができる。
カバー部材11bの立ち上がり部32は、上面被覆部30の室外端部から外レール24に向かって立ち上がり、空気連通孔33は、上面被覆部30の上面排水孔11eよりも高い位置に形成されるので、逆流した空気を確実に通して、水の噴出を防止することができる。また、立ち上がり部32と外レール24の間に空間部32aを設けているので、これを空気の流路とすることができる。立ち上がり部32をカバー部材11bの室内側に形成して、内レール23に向かって立ち上がるようにし、そこに空気連通孔33を形成するようにしてもよいが、室外側に形成した方が、より確実に空気を抜くことができる。
次に、内障子2が配置される側の室内凹部22からの排水構造について説明する。図7には、下枠11の内障子2が配置される側の端部付近拡大斜視図を示している。この図に示すように、下枠11の上面端部には、前述の外戸当たりブロック28が外レール24を跨ぐように設けられており、その下部には排水バイパス部材29が設けられている。図7では、排水バイパス部材29のうち室外端部部分のみが現れている。
図8には、排水バイパス部材29が設けられる部分の下枠11の断面図を示している。また、図9には、図7において外戸当たりブロック28を除いた斜視図を示している。図8に示すように、内レール23の内側排水孔23aは、内レール23の内外を連通させることで、室内凹部22と内レール23より室外側との間の排水経路を構成し、排水バイパス部材29は、内側排水孔23aと連通し室内凹部22からの水を室外側に導く連通流路部29aを備えていて、この連通流路部29aが内側排水孔23aから連続する排水経路となっている。
前述の通り、内レール23と外レール24の間における金属下枠11aの上面21は、室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成されており、排水バイパス部材29の連通流路部29aも、これに沿って室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成されている。このため、水を円滑に室外側に向かって流すことができる。
金属下枠11aに形成された室内凹部22の上面22aと、内レール23と外レール24の間の上面21との間には、内レール23を挟んだ内外で高さが異なり、段差23cにより上面21の方が低くなるように形成されている。この段差23cは、排水バイパス部材29の連通流路部29aを形成する内壁の厚みと同等の高さを有している。これによって、室内凹部22の上面22aと排水バイパス部材29の連通流路部29aとを連続した流路として構成することができ、排水を円滑に行うことができる。また、段差23cは、連通流路部29aを形成する内壁の厚みよりも大きい高さを有するように形成してもよい。この場合には、連通流路部29aの方が室内凹部22の上面22aより低くなるので、同様に円滑な排水をなすことができる。
排水バイパス部材29は、連通流路部29aにより、内障子2が配置される側の室内凹部22に流入した水について、内レール23よりも室外側に持ち出して排水することにより、当該領域で室内外を隔てる内レール23より室外側で排水がなされ、雨水や風が室内側に吹き込むことを防止しつつ、円滑な排水をなすことができる。
排水バイパス部材29は、室内凹部22からの水を、外レール24よりも室外側に排水するため、外レール24には端部に排水バイパス部材29が挿通するバイパス用切欠部24cが形成されている。排水バイパス部材29は、バイパス用切欠部24cを挿通されたさらに室外側に、金属下枠11aの室外面に沿い下方に向かって屈曲する垂直部29bを備えている。垂直部29bの先端部室外面には、水出口29cが形成されており、ここから最終的に排水がなされる。また、図8に示すように、水出口29cには逆止弁29dが設けられており、室外側からの雨水や風の逆流を防止している。
このように、排水バイパス部材29を外レール24の室外側まで持ち出し、さらに下方に屈曲させ下端部で排水させるので、雨水や風の逆流をさらに確実に防止することができる。また、排水バイパス部材29を覆うように外戸当たりブロック28が設けられ、これらは一体化された状態となるが、排水バイパス部材29と外戸当たりブロック28を最初から一体的な部品として形成してもよい。
また、排水バイパス部材29は、少なくとも水出口を内側排水孔23aから室外側に持ち出すように形成されていればよく、外レール24の手前までであってもよいし、また外レール24の手前でL字状に屈曲するようなものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 枠体
2 内障子
3 外障子
4 網戸
5 框体
6 ガラス体
10 上枠
11 下枠
11b カバー部材
11c 室内樹脂カバー材
12 縦枠
20 中空部
21 上面
22 室内凹部
23 内レール
23a 内側排水孔
24 外レール
24a 外側排水孔
29 排水バイパス部材
29a 連通流路部
29b 垂直部
29c 水出口
30 上面被覆部
31 上面排水孔
32 立ち上がり部
32a 空間部
33 空気連通孔

Claims (8)

  1. 上下枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体内に内外障子を納め、該内外障子はそれぞれ前記下枠の上面に形成される内外レールに案内されるサッシにおいて、
    前記下枠の内レールの下部には、前記内外障子を閉じた状態で前記内障子が配置される領域に、該内レールの内外を連通させた排水経路を構成する内側排水孔が形成され、前記下枠の上面には前記内側排水孔と連通し水を室外側に導く排水バイパス部材が設けられることを特徴とするサッシ。
  2. 前記内レールの室内側には凹状の室内凹部が形成され、該室内凹部を覆うように室内樹脂カバー材が設けられることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
  3. 前記排水バイパス部材は前記内側排水孔からの水の流路となる連通流路部を備え、前記室内凹部の上面は前記下枠の内外レール間の上面よりも高い位置に形成されることで、前記内レールを挟んで内外に段差を形成し、該段差は前記連通流路部を構成する内壁の厚みと同等の高さまたは前記内壁の厚みより大きい高さを有することを特徴とする請求項1または2記載のサッシ。
  4. 前記下枠の内外レール間の上面は室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成され、前記排水バイパス部材は前記内外レール間の上面に沿って室内側から室外側に向かう下方傾斜状に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサッシ。
  5. 前記下枠の外レールの下部には、前記排水バイパス部材を挿通させるバイパス用切欠部が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサッシ。
  6. 前記排水バイパス部材は、前記バイパス用切欠部より室外側に下方に向かって屈曲する垂直部を備え、該垂直部の先端部に水出口を備えることを特徴とする請求項5記載のサッシ。
  7. 前記排水バイパス部材の水出口には逆止弁が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のサッシ。
  8. 前記排水バイパス部材は前記外障子の下端部に当接自在な外戸当たりブロックを一体的に有してなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のサッシ。
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