JPH074151A - サッシの水密装置 - Google Patents
サッシの水密装置Info
- Publication number
- JPH074151A JPH074151A JP31890092A JP31890092A JPH074151A JP H074151 A JPH074151 A JP H074151A JP 31890092 A JP31890092 A JP 31890092A JP 31890092 A JP31890092 A JP 31890092A JP H074151 A JPH074151 A JP H074151A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- inner rail
- shoji
- opening
- rainwater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 内障子を案内する内レールの室内側に浸入し
た雨水を十分に且つ確実に排出することができ、水密性
を著しく向上したサッシの水密装置を提供することを目
的としている。 【構成】 障子の閉鎖時に内障子16が位置する内レー
ル35の外方に、外レール34と内レール35との間に
立上り壁47を有する中空部45が形成され、この内レ
ール35の下方に、内レール35内側の雨水を中空部4
5内に案内する開口71が形成され、上記中空部の立上
がり壁47に、中空部45内の雨水を外部に案内する開
口74が形成され、この立上がり壁47の開口74に、
雨水の外部への排出のみ可能である排水弁75が設けら
れていることを特徴としている。
た雨水を十分に且つ確実に排出することができ、水密性
を著しく向上したサッシの水密装置を提供することを目
的としている。 【構成】 障子の閉鎖時に内障子16が位置する内レー
ル35の外方に、外レール34と内レール35との間に
立上り壁47を有する中空部45が形成され、この内レ
ール35の下方に、内レール35内側の雨水を中空部4
5内に案内する開口71が形成され、上記中空部の立上
がり壁47に、中空部45内の雨水を外部に案内する開
口74が形成され、この立上がり壁47の開口74に、
雨水の外部への排出のみ可能である排水弁75が設けら
れていることを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内障子を案内する内レ
ールの室内側に浸入した雨水を十分に且つ確実に排出す
ることができ、水密性を著しく向上したサッシの水密装
置に関する。
ールの室内側に浸入した雨水を十分に且つ確実に排出す
ることができ、水密性を著しく向上したサッシの水密装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、断熱サッシとして、枠、障子が断
熱材を介して複合して組立てられ、外部から内部への熱
の移動が少なくされたものがある。例えば、下枠におい
ては、この下枠がアルミニウム製の外部材と内部材との
2部材から構成されており、これら外部材と内部材とが
合成樹脂製の断熱ブリッジを介して連結されている。こ
の断熱ブリッジによって、外部材から内部材への伝熱が
阻止され、内部材の冷却が防止されており、断熱サッシ
の熱貫流率が極めて小さくされている。勿論、上枠、縦
枠、障子等においても同様に構成されている。
熱材を介して複合して組立てられ、外部から内部への熱
の移動が少なくされたものがある。例えば、下枠におい
ては、この下枠がアルミニウム製の外部材と内部材との
2部材から構成されており、これら外部材と内部材とが
合成樹脂製の断熱ブリッジを介して連結されている。こ
の断熱ブリッジによって、外部材から内部材への伝熱が
阻止され、内部材の冷却が防止されており、断熱サッシ
の熱貫流率が極めて小さくされている。勿論、上枠、縦
枠、障子等においても同様に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような断熱サッシ
の下枠においても、雨水、特に、台風時等に雨水が下枠
の室内側に浸入しないように、種々の水密装置が採られ
ている。例えば、外障子及び内障子の下桟の下部を浸す
ようにして、下枠の外レールと内レールとの間の皿板部
および内レールの室内側の皿板部に雨水を溜め、室外側
圧力と室内側圧力とを平衡状態にして水密を保つもので
ある。
の下枠においても、雨水、特に、台風時等に雨水が下枠
の室内側に浸入しないように、種々の水密装置が採られ
ている。例えば、外障子及び内障子の下桟の下部を浸す
ようにして、下枠の外レールと内レールとの間の皿板部
および内レールの室内側の皿板部に雨水を溜め、室外側
圧力と室内側圧力とを平衡状態にして水密を保つもので
ある。
【0004】雨水の排出に際しては、外障子の室内側に
あっては、外レールと内レールとの間の皿板部から外レ
ールの端部の切欠きを通して排出されており、また、内
レールの内側の皿板部から内レールの端部を切欠きを通
して外レールと内レールとの間の皿板部に導かれて排出
されている。内障子の室内側にあっては、内レールの内
側の皿板部から内レールの端部を切欠きを通して外レー
ルと内レールとの間の皿板部に導かれて排出されてい
る。
あっては、外レールと内レールとの間の皿板部から外レ
ールの端部の切欠きを通して排出されており、また、内
レールの内側の皿板部から内レールの端部を切欠きを通
して外レールと内レールとの間の皿板部に導かれて排出
されている。内障子の室内側にあっては、内レールの内
側の皿板部から内レールの端部を切欠きを通して外レー
ルと内レールとの間の皿板部に導かれて排出されてい
る。
【0005】しかし、この構造では、台風時等のように
雨水が多量の場合、内レールの室内側にあっては、雨水
が室内との境界をなす下枠の立上がり壁を超えて室内に
浸入する虞れがあり、必ずしも十分な水密構造とはいえ
なかった。
雨水が多量の場合、内レールの室内側にあっては、雨水
が室内との境界をなす下枠の立上がり壁を超えて室内に
浸入する虞れがあり、必ずしも十分な水密構造とはいえ
なかった。
【0006】また、実開昭60−99691号公報に開
示された水密装置では、下枠の外レールと内レールとの
間に排水溝が形成され、この排水溝に排水孔を有する蓋
体が取付けられている。しかし、この水密装置でも、内
レールの室内側の雨水の排出については十分に考慮され
ていなかった。
示された水密装置では、下枠の外レールと内レールとの
間に排水溝が形成され、この排水溝に排水孔を有する蓋
体が取付けられている。しかし、この水密装置でも、内
レールの室内側の雨水の排出については十分に考慮され
ていなかった。
【0007】本発明の目的は、このような事情に鑑みて
なされたものであってシール材と、カバー材の立上り壁
との接触を保つことで気密性、断熱性を保持しながら内
障子を案内する内レールの室内側に浸入した雨水を十分
に且つ確実に排出することができ、水密性を著しく向上
したサッシの水密装置を提供することにある。
なされたものであってシール材と、カバー材の立上り壁
との接触を保つことで気密性、断熱性を保持しながら内
障子を案内する内レールの室内側に浸入した雨水を十分
に且つ確実に排出することができ、水密性を著しく向上
したサッシの水密装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、上枠と下枠及び左右の縦枠とで枠組みし
た窓枠に対し、上桟と下桟及び左右の縦桟を枠組みして
なり内外の引違い障子を摺動自在に装置してなるサッシ
窓における前記窓枠を形成する下枠が外方から室内側に
順次高くなるように階段状に形成され、外障子及び内障
子を各々案内する外レール及び内レールが前記下枠に設
けられ、この外レールの下部から室内側に向って皿板部
が形成されたサッシの水密装置において、少なくとも障
子の閉鎖時に内障子が位置する内レールの外方に、外レ
ールと内レールとの間に立上り壁を有する中空部が形成
され、この内レールの下方又はその内側近傍に、内レー
ル内側の雨水を中空部内に案内する開口が形成され、上
記中空部の立上がり壁に、中空部内の雨水を外部に案内
する開口が形成され、この立上がり壁の開口に、雨水の
外部への排出のみ可能である排水弁が設けられているこ
とを特徴としている。
め、本発明は、上枠と下枠及び左右の縦枠とで枠組みし
た窓枠に対し、上桟と下桟及び左右の縦桟を枠組みして
なり内外の引違い障子を摺動自在に装置してなるサッシ
窓における前記窓枠を形成する下枠が外方から室内側に
順次高くなるように階段状に形成され、外障子及び内障
子を各々案内する外レール及び内レールが前記下枠に設
けられ、この外レールの下部から室内側に向って皿板部
が形成されたサッシの水密装置において、少なくとも障
子の閉鎖時に内障子が位置する内レールの外方に、外レ
ールと内レールとの間に立上り壁を有する中空部が形成
され、この内レールの下方又はその内側近傍に、内レー
ル内側の雨水を中空部内に案内する開口が形成され、上
記中空部の立上がり壁に、中空部内の雨水を外部に案内
する開口が形成され、この立上がり壁の開口に、雨水の
外部への排出のみ可能である排水弁が設けられているこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】このように構成されているため、本発明では、
障子の閉鎖時における外障子の室内側にあっては、内レ
ールの室内側に浸入した雨水は、内レールの端部の切欠
き等を介して外レールと内レールとの間の皿板部に流入
されて室内側と室外側との圧力の平衡を取りながら貯溜
され、外レールの切欠き等を介して排出される。
障子の閉鎖時における外障子の室内側にあっては、内レ
ールの室内側に浸入した雨水は、内レールの端部の切欠
き等を介して外レールと内レールとの間の皿板部に流入
されて室内側と室外側との圧力の平衡を取りながら貯溜
され、外レールの切欠き等を介して排出される。
【0010】しかも、これに加えて、障子の閉鎖時にお
ける内障子の室内側にあっては、内レールの室内側に浸
入した雨水は、内レールの下方の開口を介して、中空部
内に案内され、次いで、この中空部内から立上がり壁の
開口および排水弁を介して外部に排出される。したがっ
て、内レールの室内側に浸入した雨水を十分に且つ確実
に排出することができ、気密・断熱性能を損うことな
く、水密性を著しく向上することができる。
ける内障子の室内側にあっては、内レールの室内側に浸
入した雨水は、内レールの下方の開口を介して、中空部
内に案内され、次いで、この中空部内から立上がり壁の
開口および排水弁を介して外部に排出される。したがっ
て、内レールの室内側に浸入した雨水を十分に且つ確実
に排出することができ、気密・断熱性能を損うことな
く、水密性を著しく向上することができる。
【0011】なお、中空部は、下枠と別体に構成されて
いてもよく、下枠に一体に形成されていてもよいことは
勿論である。
いてもよく、下枠に一体に形成されていてもよいことは
勿論である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るサッシの水密
装置について図面を参照しつつ説明する。
装置について図面を参照しつつ説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係るサッシの
水密装置を備えた断熱サッシを室内側から視た図であ
る。本図において、開口枠10は、上枠11、下枠1
2、左縦枠13、及び右縦枠14から四方組され、この
開口枠10に、外障子15及び内障子16が引違いに納
められている。外障子15及び内障子16は、各々、上
桟17,18、下桟19,20、中桟21,22、左縦
框23、召合せ内框24、及び図示しない召合せ外框、
右縦框25からなっている。
水密装置を備えた断熱サッシを室内側から視た図であ
る。本図において、開口枠10は、上枠11、下枠1
2、左縦枠13、及び右縦枠14から四方組され、この
開口枠10に、外障子15及び内障子16が引違いに納
められている。外障子15及び内障子16は、各々、上
桟17,18、下桟19,20、中桟21,22、左縦
框23、召合せ内框24、及び図示しない召合せ外框、
右縦框25からなっている。
【0014】図2は、図1の[B]−[B]線に沿う断
面図である。本図において、下枠12は、下枠外部材1
2aと、下枠内部材12bとかなっており、これらの間
には、合成樹脂製の断熱ブリッジ33,33が介在され
ている。また、下枠の外部材12a及び内部材12bの
上部には、各々、戸車42を案内するための外レール3
4および内レール35が形成されている。
面図である。本図において、下枠12は、下枠外部材1
2aと、下枠内部材12bとかなっており、これらの間
には、合成樹脂製の断熱ブリッジ33,33が介在され
ている。また、下枠の外部材12a及び内部材12bの
上部には、各々、戸車42を案内するための外レール3
4および内レール35が形成されている。
【0015】外障子及び内障子の下桟19,20は、外
部材19a,20aと内部材19b,20bとからなっ
ている。下桟の外部材19a,20a及び内部材19
b,20b間には、各々、合成樹脂製の断熱ブリッジ3
9,39が介在されている。さらに、一番下位にある断
熱ブリッジ39には、所定間隔の切欠き39aが形成さ
れている。また、下桟19,20の上部には、ペアガラ
ス40,40がガスケット41,41を介して取付けら
れている。
部材19a,20aと内部材19b,20bとからなっ
ている。下桟の外部材19a,20a及び内部材19
b,20b間には、各々、合成樹脂製の断熱ブリッジ3
9,39が介在されている。さらに、一番下位にある断
熱ブリッジ39には、所定間隔の切欠き39aが形成さ
れている。また、下桟19,20の上部には、ペアガラ
ス40,40がガスケット41,41を介して取付けら
れている。
【0016】下から2番目の断熱ブリッジ39に、戸車
42の外側フレーム43の上面が当接されており、図示
しない公知の手段で係止されている。さらに、外側フレ
ーム43の下端が、一番下位の切欠かれた断熱ブリッジ
39の上に載置されて支持されている。これにより、戸
車42の上下方向の位置ずれがなくされていると共に、
見付方向の位置ずれがなくされている。また、戸車42
の内側フレーム44の両側部下方が、一番下位の断熱ブ
リッジ39の切欠き39aの間に位置されて押えられて
いる。これにより、戸車42の見込み方向のブレが抑え
られている。
42の外側フレーム43の上面が当接されており、図示
しない公知の手段で係止されている。さらに、外側フレ
ーム43の下端が、一番下位の切欠かれた断熱ブリッジ
39の上に載置されて支持されている。これにより、戸
車42の上下方向の位置ずれがなくされていると共に、
見付方向の位置ずれがなくされている。また、戸車42
の内側フレーム44の両側部下方が、一番下位の断熱ブ
リッジ39の切欠き39aの間に位置されて押えられて
いる。これにより、戸車42の見込み方向のブレが抑え
られている。
【0017】さらに、本実施例では、下枠の内部材12
bの外部露出部位及び断熱ブリッジ33を覆う合成樹脂
製の下枠カバー材45(中空部)が設けられている。こ
の下枠カバー材45は、断熱ブリッジ33を支持する下
枠外部材12aの垂直片46に沿って垂下する垂下部4
7(立上り壁)を有している。この垂下部47の下端に
は、垂直片46の係合部48に係合する係合部49が形
成されており、さらに、垂下部47には、垂直片46の
上部に載置されるリブ50が形成されている。外障子の
下桟の内部材19bの下端に設けられたシール材51が
この垂下部47の外面をシール座部として当接されてい
る。これにより、上枠と同様に、シール材51の相手部
材が設けられ難い所にシール座部を設けることができ、
外障子の下桟の外部材19aの下端のシール材52と協
働して、二重シールを実現している。
bの外部露出部位及び断熱ブリッジ33を覆う合成樹脂
製の下枠カバー材45(中空部)が設けられている。こ
の下枠カバー材45は、断熱ブリッジ33を支持する下
枠外部材12aの垂直片46に沿って垂下する垂下部4
7(立上り壁)を有している。この垂下部47の下端に
は、垂直片46の係合部48に係合する係合部49が形
成されており、さらに、垂下部47には、垂直片46の
上部に載置されるリブ50が形成されている。外障子の
下桟の内部材19bの下端に設けられたシール材51が
この垂下部47の外面をシール座部として当接されてい
る。これにより、上枠と同様に、シール材51の相手部
材が設けられ難い所にシール座部を設けることができ、
外障子の下桟の外部材19aの下端のシール材52と協
働して、二重シールを実現している。
【0018】さらに、この下枠カバー部材45は、垂下
部47から水平に延びる水平部53と、下枠の内部材1
2bのレール35及び垂下片54に沿って垂直に延びる
垂直部55とを有している。この垂直部55の下端に
は、垂下片54の下方の係合部56に係合する係合部5
7が形成されている。垂直部55の中間部には、水平部
53と同じ高さで垂直片54に当接するリブ58が形成
されており、垂直部55の上端には、レール35の係合
部59に係合する係合部60が形成されている。これら
係合部57、リブ58、及び係合部60は、非面接触
で、例えば線接触でレール35及び垂下片54に当接さ
れている。したがって、下枠カバー材45が外気に晒さ
れ冷却されていたとしても、この線接触の部位を通して
下枠カバー材45から下枠の内部材12bに冷熱が伝達
されることが著しく少なくなり、断熱性能が向上され
る。
部47から水平に延びる水平部53と、下枠の内部材1
2bのレール35及び垂下片54に沿って垂直に延びる
垂直部55とを有している。この垂直部55の下端に
は、垂下片54の下方の係合部56に係合する係合部5
7が形成されている。垂直部55の中間部には、水平部
53と同じ高さで垂直片54に当接するリブ58が形成
されており、垂直部55の上端には、レール35の係合
部59に係合する係合部60が形成されている。これら
係合部57、リブ58、及び係合部60は、非面接触
で、例えば線接触でレール35及び垂下片54に当接さ
れている。したがって、下枠カバー材45が外気に晒さ
れ冷却されていたとしても、この線接触の部位を通して
下枠カバー材45から下枠の内部材12bに冷熱が伝達
されることが著しく少なくなり、断熱性能が向上され
る。
【0019】さらに、内障子の下桟の外部材20aの下
端に設けられたシール材61が下枠カバー部材45の垂
直部55をシール座部として当接されている。そのた
め、下桟の内部材20bの下端のシール材62と協働し
て、二重シールを実現している。また、この下枠カバー
材45は、下枠の内部材12bの外部露出部位を覆って
いるため、内部材12bの断熱の役目を果たすのは勿論
であり、断熱ブリッジ33をも覆っているため、意匠性
も向上されている。
端に設けられたシール材61が下枠カバー部材45の垂
直部55をシール座部として当接されている。そのた
め、下桟の内部材20bの下端のシール材62と協働し
て、二重シールを実現している。また、この下枠カバー
材45は、下枠の内部材12bの外部露出部位を覆って
いるため、内部材12bの断熱の役目を果たすのは勿論
であり、断熱ブリッジ33をも覆っているため、意匠性
も向上されている。
【0020】次に、図3は、障子閉鎖時に内障子が位置
する下枠の断面図であり、水密装置を示すための図であ
る。本実施例に係る水密装置では、内レール35の下端
に、内レール35の内側に貯溜した雨水を下枠カバー材
45内に案内するための第1開口71が形成されてい
る。この第1開口71は、下枠内部材12bの皿板部7
2の内レール35寄りに形成されていてもよい。
する下枠の断面図であり、水密装置を示すための図であ
る。本実施例に係る水密装置では、内レール35の下端
に、内レール35の内側に貯溜した雨水を下枠カバー材
45内に案内するための第1開口71が形成されてい
る。この第1開口71は、下枠内部材12bの皿板部7
2の内レール35寄りに形成されていてもよい。
【0021】下枠カバー材45では、リブ58が切欠か
れていると共に、カバー材45の垂直部55の下側が切
欠かれて第2開口73が形成されている。さらに、カバ
ー材45の垂下部47(立上り壁)の下部が切欠かれて
第3開口74が形成されていると共に、これのリブ50
が切欠かれている。この第3開口74の外側に、雨水の
外部への排出のみ可能である排水弁(逆止弁)75が設
けられている。また、下枠外部材12aには、外レール
34の下部から室内側に向って延び、雨水を貯溜するた
めの皿板部76が形成されており、外レール34の下方
には、第4開口77が形成されている。
れていると共に、カバー材45の垂直部55の下側が切
欠かれて第2開口73が形成されている。さらに、カバ
ー材45の垂下部47(立上り壁)の下部が切欠かれて
第3開口74が形成されていると共に、これのリブ50
が切欠かれている。この第3開口74の外側に、雨水の
外部への排出のみ可能である排水弁(逆止弁)75が設
けられている。また、下枠外部材12aには、外レール
34の下部から室内側に向って延び、雨水を貯溜するた
めの皿板部76が形成されており、外レール34の下方
には、第4開口77が形成されている。
【0022】このような第1乃至第4開口71,73,
74,77からなる水密装置は、障子閉鎖時に内障子が
位置する下枠の部位に設けられており、障子閉鎖時に外
障子が位置する下枠の部位の水密装置は、従来と同様に
構成されている。
74,77からなる水密装置は、障子閉鎖時に内障子が
位置する下枠の部位に設けられており、障子閉鎖時に外
障子が位置する下枠の部位の水密装置は、従来と同様に
構成されている。
【0023】次に、図4及び図5を参照して、第1乃至
第4開口71,73,74,77の見付け方向の配置を
説明する。図4は、障子閉鎖時に内障子が位置する下枠
の部位の平面図であり、図5は、本実施例の水密装置に
係る下枠の部分切欠斜視図である。第1開口71は、図
4に示すように、一対ずつ2組設けられている。第2開
口73は、1個ずつ2組設けられており、第1開口71
に対して見付け方向に位置ずれされている。第3開口7
4は、1個ずつ2組設けられており、第2開口73に対
して見付け方向に位置ずれされているが、第1開口に対
しては見付け方向にほぼ同じ位置に位置されている。こ
れら第1乃至第3開口71,73,74は、第2開口7
3が他のものに対して見付け方向に位置ずれされていれ
ば、後述するように、排水弁75の逆流による雨水の室
内への浸入を防止でき、個数及び位置ずれ距離等は設計
事項である。また、第4開口77は、皿板部76の雨水
を単に排出するためのものである。
第4開口71,73,74,77の見付け方向の配置を
説明する。図4は、障子閉鎖時に内障子が位置する下枠
の部位の平面図であり、図5は、本実施例の水密装置に
係る下枠の部分切欠斜視図である。第1開口71は、図
4に示すように、一対ずつ2組設けられている。第2開
口73は、1個ずつ2組設けられており、第1開口71
に対して見付け方向に位置ずれされている。第3開口7
4は、1個ずつ2組設けられており、第2開口73に対
して見付け方向に位置ずれされているが、第1開口に対
しては見付け方向にほぼ同じ位置に位置されている。こ
れら第1乃至第3開口71,73,74は、第2開口7
3が他のものに対して見付け方向に位置ずれされていれ
ば、後述するように、排水弁75の逆流による雨水の室
内への浸入を防止でき、個数及び位置ずれ距離等は設計
事項である。また、第4開口77は、皿板部76の雨水
を単に排出するためのものである。
【0024】図5に示すように、障子の閉鎖時における
内障子の室内側にあっては、内レール35の室内側に浸
入した雨水は、内レール35の第1開口71を介して下
枠カバー材45内に案内される。このカバー材45内に
入った雨水は、図5に矢印で示すように、見付け方向に
流され、カバー材の垂直部55の第2開口73を介して
さらに下側に導かれる。その後、雨水は、さらに見付け
方向に流され、カバー材の垂下部47の第3開口74を
介して排水弁75(図3)に導かれ、この逆止弁である
排水弁75を介して皿板部76に排出される。皿板部7
6からは、外レール34の第4開口77又は外レール3
4の端部の切欠き34a(図4)を介して外部に排出さ
れる。
内障子の室内側にあっては、内レール35の室内側に浸
入した雨水は、内レール35の第1開口71を介して下
枠カバー材45内に案内される。このカバー材45内に
入った雨水は、図5に矢印で示すように、見付け方向に
流され、カバー材の垂直部55の第2開口73を介して
さらに下側に導かれる。その後、雨水は、さらに見付け
方向に流され、カバー材の垂下部47の第3開口74を
介して排水弁75(図3)に導かれ、この逆止弁である
排水弁75を介して皿板部76に排出される。皿板部7
6からは、外レール34の第4開口77又は外レール3
4の端部の切欠き34a(図4)を介して外部に排出さ
れる。
【0025】一方、障子の閉鎖時における外障子の室内
側にあっては、内レール35の室内側に浸入した雨水
は、内レール35の端部の切欠き等(図示せず)を介し
て外レール34と内レールと35の間の皿板部76に流
入されて室内側と室外側との圧力の平衡を取りながら貯
溜され、外レール34の切欠き等(図示せず)を介して
排出される。
側にあっては、内レール35の室内側に浸入した雨水
は、内レール35の端部の切欠き等(図示せず)を介し
て外レール34と内レールと35の間の皿板部76に流
入されて室内側と室外側との圧力の平衡を取りながら貯
溜され、外レール34の切欠き等(図示せず)を介して
排出される。
【0026】このように、内レール35の室内側に浸入
した雨水を十分に且つ確実に排出することができるた
め、水密性を著しく向上することができる。
した雨水を十分に且つ確実に排出することができるた
め、水密性を著しく向上することができる。
【0027】さらに、第2開口73が他のものに対して
見付け方向位置ずれされているため、逆止弁である排水
弁75(図3)を雨水が逆流することがあったとして
も、雨水は、第3開口74を介してカバー材45の内部
に入るだけであり、第2開口73及び第1開口71を介
して室内側に流入する虞れは全くない。
見付け方向位置ずれされているため、逆止弁である排水
弁75(図3)を雨水が逆流することがあったとして
も、雨水は、第3開口74を介してカバー材45の内部
に入るだけであり、第2開口73及び第1開口71を介
して室内側に流入する虞れは全くない。
【0028】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れず、種々変形可能である。
れず、種々変形可能である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、障子の
閉鎖時における外障子の室内側にあっては、内レールの
室内側に浸入した雨水は、皿板部等を介して排出される
一方、障子の閉鎖時における内障子の室内側にあって
は、内レールの室内側に浸入した雨水は、内レールの下
方の開口を介して、中空部内に案内され、この中空部内
から立上がり壁の開口および排水弁を介して外部に排出
されることができる。したがって、内レールの室内側に
浸入した雨水を十分に且つ確実に排出することができ、
気密・断熱性能を損なうことなく、水密性を著しく向上
することができる。
閉鎖時における外障子の室内側にあっては、内レールの
室内側に浸入した雨水は、皿板部等を介して排出される
一方、障子の閉鎖時における内障子の室内側にあって
は、内レールの室内側に浸入した雨水は、内レールの下
方の開口を介して、中空部内に案内され、この中空部内
から立上がり壁の開口および排水弁を介して外部に排出
されることができる。したがって、内レールの室内側に
浸入した雨水を十分に且つ確実に排出することができ、
気密・断熱性能を損なうことなく、水密性を著しく向上
することができる。
【図1】本発明の一実施例に係るサッシの水密装置を備
えた断熱サッシを室内側から視た図。
えた断熱サッシを室内側から視た図。
【図2】図1の[B]−[B]線に沿う断面図。
【図3】障子閉鎖時に内障子が位置する下枠の断面図で
あり、水密装置を示すための図。
あり、水密装置を示すための図。
【図4】障子閉鎖時に内障子が位置する下枠の部位の平
面図。
面図。
【図5】本実施例の水密装置に係る下枠の部分切欠斜視
図である。
図である。
12 下枠 15 外障子 16 内障子 34 外レール 35 内レール 45 中空部(下枠カバー材) 47 立上り壁(垂下部) 71 開口(第1開口) 74 開口(第3開口) 75 排出弁
Claims (1)
- 【請求項1】上枠と下枠及び左右の縦枠とで枠組みした
窓枠に対し、上桟と下桟及び左右の縦桟を枠組みしてな
り内外の引違い障子を摺動自在に装置してなるサッシ窓
における前記窓枠を形成する下枠が外方から室内側に順
次高くなるように階段状に形成され、外障子及び内障子
を各々案内する外レール及び内レールが前記下枠に設け
られ、この外レールの下部から室内側に向って皿板部が
形成されたサッシの水密装置において、 少なくとも障子の閉鎖時に内障子が位置する内レールの
外方に、外レールと内レールとの間に立上り壁を有する
中空部が形成され、この内レールの下方又はその内側近
傍に、内レール内側の雨水を中空部内に案内する開口が
形成され、上記中空部の立上がり壁に、中空部内の雨水
を外部に案内する開口が形成され、この立上がり壁の開
口に、雨水の外部への排出のみ可能である排水弁が設け
られていることを特徴とするサッシの水密装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31890092A JPH07103753B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | サッシの水密装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31890092A JPH07103753B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | サッシの水密装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074151A true JPH074151A (ja) | 1995-01-10 |
JPH07103753B2 JPH07103753B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=18104230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31890092A Expired - Lifetime JPH07103753B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | サッシの水密装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103753B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011208391A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Lixil Corp | サッシ |
JP2012154161A (ja) * | 2011-01-06 | 2012-08-16 | Sankyotateyama Inc | サッシ |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP31890092A patent/JPH07103753B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011208391A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Lixil Corp | サッシ |
JP2012154161A (ja) * | 2011-01-06 | 2012-08-16 | Sankyotateyama Inc | サッシ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07103753B2 (ja) | 1995-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8683747B2 (en) | Modular window apparatus with liquid drainage ability | |
KR20030062307A (ko) | 하부틀 상면이 플랫한 옥외용 샤시 구조 | |
JP2007170142A (ja) | サッシ窓 | |
KR101896771B1 (ko) | 수밀 최적화 구조가 적용된 입면 분할 창호 | |
JPH0799066B2 (ja) | 断熱サッシ | |
KR102458788B1 (ko) | 미서기창 구조 | |
JPH074151A (ja) | サッシの水密装置 | |
KR102075380B1 (ko) | 창호 시스템 | |
KR200242636Y1 (ko) | 리프트 슬라이딩 창문의 배수 구조 | |
JPH09228755A (ja) | 上げ下げ窓 | |
KR20180134240A (ko) | 캠핑카용 창문 | |
KR20210104328A (ko) | 계단식 구조의 하부프레임으로 수밀성을 향상시킨 창틀의 배수구조 | |
JP4013198B2 (ja) | 屋外用サッシの下枠排水構造 | |
KR0140775Y1 (ko) | 창문의 배수구조 | |
JP2960357B2 (ja) | 断熱引違いサッシ | |
JP7425671B2 (ja) | 建具 | |
KR200163145Y1 (ko) | 창문의 밀봉 배수구조 | |
KR200154227Y1 (ko) | 창문의 밀봉구조 | |
JP2000034869A (ja) | サッシ | |
KR102642240B1 (ko) | 이중 단열 복합창 | |
KR0139868Y1 (ko) | 방충망 창짝구조 | |
KR101203940B1 (ko) | 빗물 배수구조가 형성된 창틀 | |
KR200230479Y1 (ko) | 문과 문틀 사이의 틈새차단구조 | |
JP2004293229A (ja) | 下枠フラットサッシのレール構造 | |
JPH0631110Y2 (ja) | 引違い窓 |