JP2011207397A - 車載用表示装置 - Google Patents

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仁昭 赤堀
Masakazu Hijikata
雅和 土方
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洋右 渡邊
Toshiyuki Imai
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Abstract

【課題】自動で運転者の人種に応じた表示に変更することができる車載用表示装置を提供する。
【解決手段】車両の運転者の人種を識別する制御部2と、人種に対応する表示パラメータである輝度選択テーブルまたは色味選択テーブルを記憶した記憶部8と、光により報知を行う車両用計器9または表示部10とを備え、制御部2は、記憶部8から識別した運転者の人種に対応する表示パラメータを読出し、この表示パラメータに応じて車両用計器9または表示部10の表示を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の運転者に関する情報に応じて画面の表示を調整する車載用表示装置に関するものである。
従来の車載用表示装置としては、運転者の運転技量を推定し、この運転技量に応じて表示部の画面に表示する文字のサイズを変更する、または、表示の輝度を変更するものがある。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2007−283934号公報
従来の車載用表示装置は、運転者に関する情報として運転技量に応じて表示部の画面表示を変更するものであった。しかし、運転者に関する情報は、運転技量以外にも様々なものがある。
運転者に関する情報としては運転者の人種がある。人種に応じて明るさの感じ方など表示部の表示に対する感じ方が変わることが一般的に知られている。ある人種の人々にとって輝度が適度であると感じる表示であっても、他の人種の人々が見ると明るすぎると感じる場合がある。
このことから、通常、車載用表示装置を出荷するとき、この装置を供給する国ごとに表示部の表示に関する表示パラメータ(例えば、輝度、色味)を異ならせている。しかし、このようにしても、製品流通のグローバル化により、ある国向けに出荷された車載用表示装置がその出荷された国で使用されない場合がありその意義が失われつつある。
従来の車載用表示装置は、運転技量に応じて画面表示を変更するものであるため運転者の人種の相違に応じて自動で画面表示を変更することができなかった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたものであり、自動で運転者の人種に応じた表示に変更することができる車載用表示装置を提供することを目的とする。
本発明の車載用表示装置は、車両の運転者の人種を識別する制御部と、人種ごとの表示パラメータを記憶した記憶部と、光により報知を行う表示部とを備え、前記制御部は、識別した運転者の人種に対応する表示パラメータを前記記憶部から読出し、この表示パラメータに応じて前記表示部の表示を制御するものである。
本発明の車載用表示装置は、制御部が識別した運転者の人種に対応する表示パラメータを記憶部から読出し、この表示パラメータに応じて表示部の表示を制御するので、自動で
運転者の人種に応じた表示に変更することができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態における車載用表示装置のブロック図 同動作を説明するための図 同要部である記憶部に記憶した国籍・人種変換テーブルを説明するための図 同要部である記憶部に記憶した輝度選択テーブルを説明するための図 同要部である記憶部に記憶した色味選択テーブルを説明するための図
以下、本発明の一実施の形態における車載用表示装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態における車載用表示装置のブロック図である。
車載用表示装置1は、制御部2が、顔撮影カメラ3の映像、通信部4を経由して取得したインテリジェントキー5の情報、または、カードリーダ6を経由して取得したIC運転免許証7の情報に基づいて運転者の人種を判定する。制御部2は、記憶部8から識別した運転者の人種に対応する表示パラメータを読出し、この表示パラメータに応じて車両用計器9または表示部10の表示を制御する。
ここで、表示パラメータとは、例えば、輝度、色味である。例えば、DVDに記録された映像を再生する場合においても、表示パラメータを変更することにより視聴者が受ける印象を変えることができる。
ここで、色味とは、印刷や映像などの媒体における微細な色合いのことであり、色を表現するRGBの3成分のうち、「R」と「B」の値を調整することにより変更を行う。例えば暖色を表現する場合、「R値を上げ、B値を下げる」、寒色を表現する場合、「R値を下げ、B値を上げる」ことで調整を行う。
以下、各構成について詳細に説明する。
制御部2は、識別した運転者の人種に対応する表示パラメータを記憶部8から読み出し、この表示パラメータに応じて車両用計器9、または、表示部10の表示を制御するものである。
制御部2は、例えば、CPUとこのCPUを制御するプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)と、一時的にデータを記憶するRAM(Random
Access Memory)とから構成される。CPUはROMに格納されるプログラムを読出して実行する。
顔撮影カメラ3は運転者の顔を撮影するカメラである。顔撮影カメラ3は、車室内の運転席の近傍、例えば、サンバイザ間に設けられている。
撮影された顔画像は制御部2へ出力される。制御部2はこの顔画像に基づいて運転者の人種の判定を行う。制御部2は、運転者の顔画像に基づいて人種を判定するため、顔撮影カメラ3は少なくとも、運転者の顔周辺の映像を撮影するものである必要がある。
インテリジェントキー5は、車両が備える通信部4と無線通信を行うことにより、互いのIDコードを照合するとともに、このIDコードの照合結果に基づいてドアの施解錠を行うものである。
運転手がインテリジェントキー5を携帯して図示しないエンジンスイッチを押すことにより、IDコードが一致した場合、エンジンを始動あるいは停止するようにすることもできる。
インテリジェントキー5には、車両の保有者に関する各種個人情報が記憶されている。この各種個人情報には、例えば、車両の保有者の国籍の記憶されている。制御部2は、通信部4を介してインテリジェントキー5に記憶された国籍を読み出すことができる。
カードリーダ6は、IC運転免許証7から運転免許データを読み出すものである。カードリーダ6が読出した運転免許データは制御部2へ出力される。IC運転免許証7はICチップを内蔵する運転免許証である。カードリーダ6がIC運転免許証7のICチップから運転免許データを読み出す方式は接触式、非接触式のいずれでもよい。
IC運転免許証7に内蔵したICチップには、運転免許データとして本籍地などの個人情報、住所変更などのデータ、運転違反履歴情報などが記憶されている。運転免許データとしてはこれらの情報以外にIC運転免許証7の所有者の国籍も記録されている。
記憶部8は、後述する国籍・人種変換テーブル、輝度選択テーブル、および色味選択テーブルを記憶するものである。記憶部8は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶素子である。これら記憶された情報は制御部2により読み出される。
車両用計器9は、エンジン回転数、または、車両の速度を運転者に知らせるための計器であり、目盛りの付いた表示盤および光源を有する。この光源から発された光を表示盤の目盛りに照射することで夜間でも運転者に表示盤を視認させることができる。
表示部10は液晶ディスプレイなど光により報知を行うデバイスであり、画像を表示することができる画面を有するものである。画像の表示としては、例えば、再生している音楽に関連する情報表示、カーナビゲーションの地図表示、またはDVDの再生映像などがある。
なお、車両用計器9および表示部10が表示部に相当する。車両用計器9および表示部10の輝度、および、色味は制御部2により制御される。
以上のように構成された車載用音響制御装置1について、図2〜図5を用いてその動作を説明する。図2は本発明の一実施の形態における車載用表示装置の動作を説明する図である。また、図3は国籍・人種変換テーブルを、図4は輝度選択テーブルを、図5は色味選択テーブルを説明するための図である。
S01〜S03が顔撮影カメラ3の映像を用いた人種判定であり、以下「カメラ人種判定」とよぶ。また、S04〜S06がIC運転免許証7を用いた人種判定であり、以下「IC運転免許証人種判定」とよぶ。また、S07〜S09がインテリジェントキー5を用いた人種判定であり、以下「インテリジェントキー人種判定」とよぶ。S10〜S12が、車両用計器9、および、表示部10の少なくとも1つの表示を変更する処理であり、以下「表示変更処理」とよぶ。
まず、カメラ人種判定について説明する。制御部2は、顔撮影カメラ3から運転者の顔画像を取得する(S01)。取得できた場合(S01でYES)、制御部2は顔画像による人種判定を行う。
顔画像による人種判定とは、具体的には、顔画像から各特徴(目、鼻、口、顎、額など)の抽出を行い、この抽出した特徴をあらかじめ規定したパターンと比較して人種判定を行うものである。人種の推定にあたっては、特徴量の差が大きい「黒色人種」を推定した後、「亜細亜人種」、「白色人種」を推定するのがよい。
制御部2は、S02により顔画像による人種判定ができた場合(S03でYES)、処理を表示変更処理(S10)に進める。
制御部2は、S02により顔画像による人種判定ができなかった場合(S03でNO)、または、運転者の顔画像が取得できない場合(S01でNO)、制御部2は、処理をIC運転免許証人種判定(S04)に進める。
次にS04〜S06のIC運転免許証人種判定について説明する。まず、制御部2は、カードリーダ6にIC運転免許証7が挿入されているか否かを確認する(S04)。IC運転免許証7が挿入されている場合(S04でYES)は、制御部2は、IC運転免許証7から運転免許データを読み出して、この情報に基づいて人種の判定を行う(S05)。
S05の判定方法について、図3を用いて説明する。制御部2は運転免許データからこれに含まれている国籍を抽出する。続いて、制御部2は、記憶部8に記憶されている国籍・人種変換テーブルのうち、運転免許データに記憶されていた国籍に対応する人種を読み出すことで人種の判定を行う。
国籍・人種変換テーブルは図3に示すように、国籍に対して1つの人種を対応つけたテーブルである。図3に示す国籍・人種変換テーブルでは、人種を代表的な人種である、黒色人種、亜細亜人種、茶色人種、赤色人種、白色人種の5パターンに分類している。国籍に対応する人種としては、その国籍について人数の最も多い人種とするのが望ましい。このようにすることで、国籍から人種を推定する際の確度を向上できる。
制御部2は、S05により人種判定ができた場合(S06でYES)、処理を表示変更処理(S10)に進める。
制御部2は、運転免許データに記憶されていた国籍が国籍・人種変換テーブルにない場合は、S05による人種判定ができなかった(S06でNO)として、処理をインテリジェントキー人種判定(S07)に進める。また、制御部2は、IC運転免許証7が挿入されていない場合(S04でNO)も処理をインテリジェントキー人種判定(S07)に進める。
次にS07〜S09のインテリジェントキー人種判定について説明する。まず、制御部2は、通信部4が、インテリジェントキー5を認識しているか否かを確認する。インテリジェントキー5を認識している場合(S07でYES)は、制御部2は、インテリジェントキー5から国籍を読み出して、この国籍に基づいて人種の判定を行う(S08)。S08の判定方法について、S05の処理と全く同じである。
制御部2は、S08により人種判定ができた場合(S09でYES)、処理を表示変更処理(S10)に進める。
制御部2は、インテリジェントキー5に記憶されていた国籍が国籍・人種変換テーブルにない場合は、S08で人種判定ができなかった(S09でNO)として、処理を終了する。また、制御部2は、インテリジェントキー5を認識していない場合(S04でNO)も処理を終了する。
最後にS10〜S12の表示変更処理について説明する。まず、制御部2は、記憶部8に記憶した輝度選択テーブルから、S02、S05、S08のいずれか1つにて判定した人種に対応する輝度レベルを読み出す(S10)。
輝度選択テーブルの一例を図4に示す。この輝度選択テーブルは、人種ごとに輝度レベルをそれぞれ1つ対応させたテーブルである。このテーブルであらわされた輝度レベルは、人種ごとの統計的な特性に応じた輝度レベルである。例えば、白色人種は虹彩色が薄く夜間視力の高いことが知られているので、輝度レベルを高く設定する。また、亜細亜人種は虹彩色が濃く夜間視力の低いことが知られているので、輝度レベルを低く設定する。
S10の次に、制御部2は、記憶部8に記憶した色味選択テーブルから、S02、S05、S08のいずれか1つにて判定した人種に対応する色味情報を読み出す(S11)。人種ごとの統計的な好みがあることが知られている。例えば、赤色人種は暖色を好むことが知られている。色味選択テーブルは、この統計的な好みに基づいて決定したテーブルである。
続いて、制御部2は、S10で読み出した輝度レベルおよびS11で読み出した色味情報に基づいて表示を行う(S12)。ここでいう表示とは、車両用計器9の輝度、色味を変えること、および、表示部10の画面表示の輝度、色味を変えることの少なくとも1つをいう。
S12の後、制御部2は、処理を終了する。なお、制御部2は、処理を終了(図2のエンド)した後、再度処理を開始(図2のスタート)することができる。
以上のように本発明の一実施の形態における車載用表示装置は、制御部2が記憶部8から識別した運転者の人種に対応する輝度選択テーブルまたは色味選択テーブルを読出し、このテーブルに応じて表示部10の表示を制御するので、自動で運転者の人種に応じた表示に変更することができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態では、インテリジェントキー5またはIC運転免許証7に記憶された国籍に基づき制御部2が人種を判定することを説明した。顔撮影カメラ3の画像は、車室内の環境に応じて、特に車室内が暗い場合は判定に十分な画像を取得することが出来ない場合がある。インテリジェントキー5またはIC運転免許証7に記憶された国籍に基づき人種を判定することで、車室内の環境に依存することなく人種の判定ができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態では、インテリジェントキー5またはIC運転免許証7に記憶された国籍に基づき制御部2が人種を判定すると記載したが、インテリジェントキー5またはIC運転免許証7に人種に関する情報を記憶するようにできる。制御部2は、国籍に基づき判定せず記憶されている人種に関する情報を用いることができる。このようにすることにより、運転者の人種を正確に判定することができる。
本発明の一実施の形態では、カメラ人種判定の後、IC運転免許証人種判定を行い、この後、インテリジェントキー人種判定を行うようにしたが、これら3つの判定は、いずれか1つのみでもよいし、その順は任意に入れ替えることもできる。
本発明は、複数の国に出荷され複数の人種の人々に使用される車載用表示装置等として有用である。
1 車載用表示装置
2 制御部
3 顔撮影カメラ
4 通信部
5 インテリジェントキー
6 カードリーダ
7 IC運転免許証
8 記憶部
9 車両用計器
10 表示部

Claims (5)

  1. 車両の運転者の人種を識別する制御部と、
    人種ごとの表示パラメータを記憶した記憶部と、
    光により報知を行う表示部とを備え、
    前記制御部は、識別した運転者の人種に対応する表示パラメータを前記記憶部から読出し、この表示パラメータに応じて前記表示部の表示を制御することを特徴とする車載用表示装置。
  2. IC運転免許証、または、インテリジェントキーの少なくとも1つから運転者の国籍を取得する国籍取得手段をさらに備え、
    前記記憶部には国籍と人種との対応を表す情報をさらに記憶し、
    前記制御部は、前記国籍取得手段が取得した運転者の国籍に対応する人種を前記記憶部から読み出すことで運転者の人種を識別することを特徴とする請求項1に記載の車載用表示装置。
  3. 少なくとも運転者の顔周辺の映像を撮影するカメラをさらに備え、
    前記制御部はこのカメラの撮影映像に基づき運転者の人種を識別することを特徴とする請求項1に記載の車載用表示装置。
  4. 表示パラメータとは、輝度、および、色味の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の車載用表示装置。
  5. 前記表示部とは、車両内部に搭載したディスプレイ、または、光源を有しこの光源から発された光を表示盤の目盛りに照射する車両用計器であることを特徴とする請求項1に記載の車載用表示装置。
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